真「雪歩、大丈夫かな……？」

P「いざとなったら俺が穴の中に助けに行くさ」

真「プロデューサー……」

P「だから心配するな。な？」

真「はい……！」

―――――数時間後

P「おかしい、普段だったらとっくに出てきてる頃合いなんだが……」

真「ど、どうしましょうプロデューサー！？」

P「ふむ、仕方ない。穴の中に入って雪歩を助けにいこう」

真「は、はい！」

P「念の為食料を持って……と、よし！行ってくる！」

さすが雪歩

支援！

真「ボ、ボクも行きます！」

P「ダメだ」

真「どうしてですか！？」

P「いいか？お前はアイドルなんだ。いくら雪歩が掘った穴とはいえ埋まってしまったりしたら大変だ」

真「で、でも！」

P「雪歩の事は任せてくれ。大丈夫！俺はお前達のプロデューサーだからな！」

真「…………わかりました。雪歩の事、よろしくお願いします！」

P「あぁ、行ってくる！」

ぴょん！

真「プロデューサー……きっと、帰ってきてくださいね……」

―――――地中

P「しっかし雪歩の奴、よくこんな穴掘ったなぁ。真っ暗で何も見えん、懐中電灯を持って来て正解だったな。お～い、雪歩～！」

シーン

P「返事はなし、か。もう少し先に行ってみよう」

15分後

P「しかし地下って意外と温かいんだな。いや、むしろ熱いくらいか。お～い、雪歩～！」

シーン

P「ダメか……」

30分後

P「穴はまだまだ続いてる……一体雪歩はどこに……？お～い、雪歩～！」

シーン

P「やっぱり返事はないか……」

期待

数時間後

P「ゼェ……ハァ……。お、お～い……雪歩ぉぉ～……」

シーン

P「マジでどこにいんだよ雪歩……ん？」

ぅぅぅぅ……。

P「な、何か聞こえたぞ！？雪歩か！？一本道で助かった、この先だな！」

ぅぅぅぅ……！

P「雪歩！？」

雪歩「ひぅぅぅぅぅぅ！！」

P「雪歩！俺だ！お前のプロデューサーだ！」

雪歩「ひぅ……ぷ、プロデューサー……？どうしてここに？」

P「雪歩が帰ってこないから心配になって探しに来たんだ、大丈夫か？」

雪歩「あ、は、はい……」

P「ん？この先に光が……貫通したのか……」

雪歩「あ、ダメ……！」

事務所から垂直掘りかな？
真っ直ぐ掘るとマントルに・・・いやなんでもない

P「一体どこに抜けたんだ～っと」

ひょこっ

P「……サンバガールがいる。浅草かな？」

ブラジルの人「ボア　タールジ ！　コモ　ヴァーイ　？ 」

P「……えっ？」

雪歩「はぅぅぅぅ……」

P「……雪歩？これは、一体？」

雪歩「あ、あの……穴を掘りすぎて、その……ブラジルまで繋がったみたいです……。それでさっきの人が急に……」

P「なんでだよ！」

雪歩「ひぅ！」

P「マグマとかいっぱいあるだろ地下！どうなってんだよ！」

雪歩「わ、私に言われても……」

P「そもそも日本、ブラジル間を一本道だからって数時間っておかしいだろ！」

雪歩「はぅぅぅ……」

P「っていうかたった一本のスコップだけでよく掘り切ったな！」

雪歩「あ、あの……私も何が何だか……」

P「おかしいだろぉぉぉぉ！」

ひょこっ

P「って、さっきの人……」

ブラジルの人「ウルサイ」

P「あっ……すいません、はい……」

雪歩「はぅ……」

P「……帰ろう、雪歩」

雪歩「は、はい……」

P「真が心配してるぞ」

雪歩「うぅぅ、真ちゃんに謝らないと……」

P「大丈夫、きっと許してくれるさ……って日本語しゃべれんのかよぉぉぉ！！！！？」

雪歩「ひぅ！？」

その後数時間歩いて雪歩とPは無事、事務所に帰ってきた。
帰って来た時に、日付は変わっていなかったそうな。

余談だが、この穴を使った『アイドルと行く！ブラジルW杯応援ツアー』を企画して765プロは大繁盛！
サッカー日本代表はベスト8で惜敗するも、アウェイとは思えない程のサポーターの応援がその原動力となったようだ。

おしまい

おわりです。

何なんでしょうね、これ。
いよいよW杯が開幕します。
選手には頑張って欲しいですね。

それではお目汚し失礼しました。

重力が働いているからな、なにも問題はない

重力って凄い

おつおつ

雪歩だもん、ちかたないね

乙
出オチというよりタイトルが内容の全てだったのがなんかもったいなかった
雪歩を見つけてブラジルに繋がったことがわかってからの話が
もう少し広がる余地があっただけに広がればいいと思いました

ブラジルの人聞こえますかー??

愛ちゃんうるさい

765プロ七不思議のひとつ、「雪歩の穴」ですね

乙