モバP「魔法少女が戦う?」 (7)
短いです
P「ほー、この機械でか」
晶葉「このカプセルの中に入ってる人の脳内に架空のイメージを与えるだけだ、今回は皆役に入りきってたからな……自分が本物の魔法少女の世界でどういう風に戦うのか……面白そうじゃないか?」
P「しっかし皆中で寝てるけどヘッドギアのコードがちょっとグロイな」
晶葉「そのへんはまたおいおいだからな……このモニターで皆の脳内イメージが見れるようになっている」
P「んで皆は誰と戦うんだ?」
晶葉「今回は敵として事務所の何人かを使わせて貰っている、許可も取ったぞ、始めるぞ」
ポチッ
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期待
福山舞の場合 教会
舞「へぇー、ここで歌ってたんですかぁ」
神戸の少しこじんまりとした教会、つい先日マーチングバンドを組んだ舞達がリハーサルや連携も兼ねてこの教会でチャリティーライブなるものを行っていた
来てくれた人の年齢は幅広かったが、それでも評判は上々だった
「気に入ったようですね」
このシスターの格好をしているのは舞と同郷の、そして同じくアイドルのクラリス
クラリス「歌ってる姿はとても可愛らしいものでしたよ?」
舞「えへへ、照れちゃいます……自分でも魔法にかかっちゃったみたいで、不思議と体が動いたんです」
クラリス「魔法……」
魔法という言葉を聞いた途端クラリスが俯いた
舞「クラリスさん?」
クラリス「本当に魔法なんてあるのでしょうか……」
舞「あの、どうしたんですか……?」
俯いたクラリスに黒い影が集まっていく
クラリス「本当は……人々を救えるような……魔法なんて……」
舞「クラリスさんっ!」
その影がクラリスに吸い込まれるかの瀬戸際、閃光と共に一瞬で変身し影だけに向けて水流を放つ
舞「届けっ!」
だが影がクラリスを包む繭の形になり水流を弾く
舞(油断しちゃ……だめ!)
そう身構えた瞬間目の前の繭は黒い光を散らしながら弾けた
無言の中、闇の繭にいたのは紛れもなくいつものクラリスだった
漆黒のドレス、黒い十字架を模した剣を持った以外は
クラリス「人はいつも祈ります……」
剣を構え尋常ではないスピードで突進を仕掛けるクラリス
クラリス「叶いも、しないのにっ!」
舞(は、はやい!)
ステッキから瞬時に水球を作り出しクラリスに向けて放つ
クラリス「ふっ!」
黒の剣に容易く切り裂かれ、その勢い衰えず突っ込んでくる
舞(だめ、ここじゃ狭すぎる!)
舞「えいっ!」
真上に向けて、水流を放つ、パラパラと破片が散りながら穴があく
クラリス「逃がしはしません!」
舞に向けてクラリスが突きを放つ
舞「今だっ!」
ジェット水流を足元から放ち、その反動で穴があいた教会の天井から勢い良く飛び出した
クラリスの突きは舞を捉えることができず、その勢いから前方に壁をえぐるほどの衝撃を放っただけであった
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