期待ッス

春紀「あたしも晴ちゃんに会えて嬉しいぜ」

晴「えへへー」てれてれ

伊介「はーー？」ぐりぐり

春紀「だって伊介様とは毎日連絡取ってるじゃん。…あーもうごめんって妬くなよ悪かったからあたたたたたた痛い痛い」

晴「あはは…」


春紀「あれ？そーいや武智はどうなったんだよ」

兎角「…剣持と愛の逃避行中」

春紀「意味わからん」

退学したのに連れてってくれるなんて
溝呂木先生は天使

その頃


しえな「うううなんでボクが巻き込まれてるの！？どうして！？！？」ぐすんぐすん

乙哉「しーっ！！！静かにしえなちゃん！！」

しえな「ぅぅ……ひっく…ボクも修学旅行…行きたかった…ぐす……ひっく｣ｶﾞｸﾌﾞﾙ

乙哉「え？後で合流するよ？」

しえな「は！？この状況で！？嘘だろ！？」

刑事「居たぞ！！！」

乙哉「やばっ…逃げるよしえなちゃん！！」ぐいっ

しえな「うぇぇんなんでボクがぁぁぁぁ」




兎角「ちなみに後で合流するらしい」

春紀「……迷惑過ぎる…………」

伊介「はぁー、伊介眠たくなっちゃった」

春紀「まだ時間あるし、寝てれば？」

伊介「じゃー寝る♥︎おやすみー」こてん

春紀「おう、おやすみ」

伊介「……zzz｣ｽﾋﾟｰ


晴「(わ、わわわ…伊介さん、普通に春紀さんに寄りかかって寝てる……)」かぁぁ

晴「(は…晴も、兎角さんの肩借りてもいいかな………)」ちらっ

兎角「好きにすれば？」

晴「ひゃん！？//」

兎角「眠たいんだろ。肩、貸すけど」

晴「じゃ、じゃあ……失礼しますっ！！」こてんっ

兎角「(かわいい)」


鳰「やー、ラブラブッスねー」

兎角「こっち来んな」しっしっ

春紀「失せろ」

鳰「そーんなこと言うなッスよぉー」

鳰「ウチだけ一人なんスよー、席」

春紀「えーと、席順どうなってたんだっけ…」

兎角|晴
伊介|春紀

香子|涼
千足|柩

溝呂木
鳰

兎角「(なんか色々少ねえ…)」

春紀「溝呂木ちゃんいるじゃん？」

鳰「うぅ、鳰は皆と居たいんスよー」

伊介「いいなぁー広々してていいじゃん♥︎｣ﾉﾋﾞ

春紀「伊介様、起きてたの」

鳰「おおっじゃあ変わるッスか？」

伊介「春紀が居るからやぁだ♪」ぎゅぅっ

春紀「やけに素直だなー」


兎角「…英達も居ないのか」

鳰「英ちゃん達は別ルートでもう着いて、先に散策してるみたいッス。やー羨ましいッスねぇ」

平和っスね
きたい

涼「～♪～♪～♪」

香子「いつになくはしゃいでるな、首藤」

涼「もちろんじゃ。皆で旅行へ行けるのだから、とっても楽しみだったんじゃ」

香子「そうか…」

涼「それに、またこーこちゃんに会えて嬉しいんじゃよ」にこっ

香子「私もだ。首藤に会えて嬉しい」

涼「うふふ、涼はこーこちゃんが大好きじゃ」

柩「……｣ｿﾜｿﾜ

千足「どうした。落ち着かないな、桐ヶ谷」

柩「…ぼく京都とか初めてで。ていうか旅行自体あんまりで」

千足「私も久しぶりだな、旅行は…何年ぶりだろう」

柩「今度二人でも行きたいですね」にこー

千足「そうだな」にこっ

鳰「いいなぁー！鳰も連れてって下さいよお！」

柩「やだ」

千足「お前は…さっきまで寒河江の所へ居なかったか？」

鳰「追い出されたッス！主に春紀さんと兎角さんから！」びしぃっ

千足「強靭なメンタルを持っているようで何よりだよ」

溝呂木「走り、はしゃぐのはいいがあまりうろちょろするなよー。今は空いてるけど、後で乗って来るお客さんいるかもしれないんだからな」

鳰「あっそれは大丈夫ッスよ！誰も乗って来ないッスから。この電車、目的地まで止まりませんし」

溝呂木「あれ？…たしかに俺の修学旅行のしおりと到着時間が違う…」

鳰「(だってこの電車、ミョウジョウ学園の貸切車両ッスもん♪)」

溝呂木「まぁいっかー」たはは

兎角「(あっこいつ結構テキトーだ)」

香子「(先生があれなんじゃクラスも纏まらん…長の私がしっかりせねば)」

涼「(こーこちゃんかっこいいのう…)」ぽわん

涼香かわいい

溝呂木「いやしかし、退学していった奴らも元気そうで何よりだよ！うん！」ほろり

伊介「やーん先生きもーい♥︎死ね」

春紀「てか先生も立ってるじゃん！」あはは

兎角「なんで皆こっち来んの」

溝呂木「走りが居ないし先生寂しくてさー」うだうだ

鳰「神長さん達いつの間にかトランプ始めちゃうんスもんー入れてくんないしー」うだうだ

伊介「纏めてあっち行け♥︎」

兎角「じゃあせめて大人しくしてろ。晴が起きる」

晴「むにゃむにゃ……」

鳰「あれ？兎角さん、晴ちゃんのこと呼び捨てにしてましたっけ？あれー？あれあれーー？」

兎角「うぜえ(うぜえ)」

鳰「心の声、ばっちし聞こえたッス！」ビシッ



香子「次は桐ヶ谷の番だぞ」

柩「えーとえーと、えっと」

涼「さあ…どれを選ぶ？」ニヤニヤ

柩「あう、首藤さん意地悪です…」

涼「ふふふ」

千足「首藤、お手柔らかにな」

アナウンス『まもなく京都駅に到着致します。お降りの際は…』

溝呂木「おっそろそろ着くぞー皆準備しろよー」


春紀「伊介様、起きて。そろそろ着くって」

伊介「うぅん…ママ…？」

春紀「ママじゃない。あたしだ、春紀」

伊介「春紀ー……頭なでて…」

春紀「…伊介様、今皆いるんだけど」

伊介「…っっっっ」がばっ


鳰「ほぉーー」ニヤニヤニヤニヤ

伊介「殺す(殺す)」

鳰「心の声聞こ…」ハッ

鳰「…これで二回目ッス！」ビシッ

春紀「(……何が？)」

兎角「一ノ瀬もそろそろ起きろ。そして私の服を咀嚼するんじゃない」

晴「むにょむにょ…」

兎角「ったく、肩がベタベタだ」

鳰「とか言って嬉しそうじゃないッスかぁｰ｣ﾆﾔﾆﾔ

兎角「？そりゃ好きな相手が甘えて来たら嬉しいだろ」

鳰「……ッスか」

春紀「だよなー」

兎角「…」こくん

千足「同意見だな」

香子「ふむ」

涼「え"香子ちゃん好きな相手いるの」

香子「さあ、どうだろうな」

涼「えぇ…こーこちゃんやー」

鳰「……ッス」

溝呂木「よぉーし！京都駅ついたなーー！じゃあ点呼とるぞー。各部屋ごといるか確認してな～」

兎角「…」
晴「兎角さん、修学旅行だよぉ！京都来たよー！わぁい！」ぴょんぴょん

春紀「家族にお土産買ってってやらねーとな～」
伊介「ふああ…ねむい♥︎」

涼「好きな相手とは誰なんじゃこーこちゃん～」
香子「内緒だ」フフフ

千足「手を離すなよ、桐ヶ谷」
柩「は、はい…！」かぁぁ

鳰「ゔ…思い出される焼き肉での地獄絵図が再びッスね…」

これは素晴らしい

伊介「…」じーっ


千足「…」ぎゅっ

桐ヶ谷「…」ぎゅっ


伊介「(手、繋いでる)」じーっ

伊介「(伊介の両手、塞がってる…)」

伊介「(……春紀の言うこと素直に聞いて、荷物減らせば良かったなー)」うーん

数日前


春紀『げっ。伊介様、こんな手荷物持ってくの？もうキャリーバッグはホテルに送ってあるんだろ？』

伊介『でもー、お化粧道具とかお洋服とか色々持って行きたいの増えちゃってー』

春紀『手荷物は絶対邪魔になるから、減らせって…』

伊介『やぁよ♥︎伊介に指図すんなー』

春紀『あたしは知らねーぞ。持ってやらねーから』

伊介『自分で持つからいいもーん♥︎さあ帰った帰った』

春紀『自分から呼んでおいて……全く。じゃあまたなー』


伊介「……」しゅん…

伊介「……ねぇ、春紀♥︎」

春紀「荷物なら持たねー」

伊介「ゔ…分かってるわよ！うっさいわねぇ」

晴「はわわっ喧嘩しないでください…」

伊介「…ふん、別にいいわよ。バーカ」ちらっ

千足「…」ぎゅっ

柩「…」ぎゅっ

伊介「……」

伊介「(伊介のバーカ……)」しゅん

春紀「……｣ﾁﾗｯ

伊介「…」しゅん

春紀「はぁー…」

春紀「……しょうがねーなぁ」

ひょいっ

伊介「え」

春紀「ほら、手。繋ぎたかったんだろ」ん

伊介「！！わ、分かってるなら言わないでよね…！」ぎゅっ

春紀「(人の気も知らないで…)」

春紀「(…可愛すぎるんだよ、もう…)」

春紀「(どうにかしたくなっちゃうじゃん……)」ぎゅっ

春紀「(………って何考えてんだあたしは)」かぁぁ



伊介「(…伊介、重い女になってないかしら)」

伊介「(まぁ、そんな伊介を受け入れるのが春紀の仕事だもんね♥︎伊介悪くない！)」うんうん

伊介「(……春紀…)」

春紀「…」ぎゅっ

伊介「…」ぎゅっ



鳰「……なんスかね、あれ」

兎角「さあ」

晴「晴も兎角さんと手繋ぐー♪」ぎゅっ

兎角「……な"」

兎角「…邪魔くさい」ふいっ

晴「えぇっひどい！」

晴「(兎角さん、でも振り払ったりはしないんだね…)」ふふっ


鳰「じゃあ鳰

兎角「気持ち悪りィんだよ」

鳰「すませんっした！！」

晴「あああ兎角さん！もうちょっと優しい言い方…！」

溝呂木「えーとじゃあこの切符を…おっ？」


春紀「…つーかどんだけこれ重いんだよ…何入ってんだ」
伊介「お化粧道具♥︎」

千足「桐ヶ谷はどこに行きたい？」
柩「ぼくは千足さんに着いて行きます」

涼「香子ちゃんに好きな相手がいたとは…もう暗殺するしか…」
香子「(自殺になるが…)」

晴「兎角さーんっっ！」
兎角「あーもうくっ付くな調子乗るな」
鳰「鳰もッスよおおお」
兎角「お前ウザい」


溝呂木「(仲良さそうで何よりだなー！うんうん！)」

溝呂木「(先生は嬉しいぞーなんて。兄の気分だなぁ)」あはは

溝呂木「(…よくわかんないけど、最近は手繋いだり抱きつくのが当たり前なのかな？)」

天使の鳰

伊春とか原作で同室ってだけな関係でもssじゃすっかり定番化しててウハウハだな

みんな可愛い

やったぜ

>>29
知らんのか？
公式で伊春は肯定されている

>>32
まじで？
それはますます滾るな

溝呂木「(ところで武智達は大丈夫だろうか？野暮用があるとかで合流って形になったが……)」うーん



その頃


しえな「こわくないこわくないこわくないったらこわくない」

乙哉「……ちっ…まさか銃撃戦に持ち込むなんてね！こっちが不利だっつーの」

刑事「逃がさんぞ！！武智乙哉！｣ｼﾞｬｷｯ

しえな「あ"ああああこわいいいいい｣ｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀ

乙哉「えええそれでも暗殺者かよ！？」

乙哉「ほらしっかり、しえなちゃん！2日目までには間に合わないと」ぐいっ

しえな「うっうっ……ほぼあんたの所為じゃないか……ひっく…」


溝呂木「(まぁあいつらなら大丈夫かなー)」あはは

修学旅行1日目
12:38

溝呂木「じゃーまずはホテル行って部屋の確認と、荷物が届いてるか確認するぞ～」

「「はーい」」

「ホテルどんな感じだろうねー」

「英コンツェルンのホテルってマジ？」

溝呂木「じゃあ先生に着いて来いよーってコラ！先に行くな！纏まって行くんだ！ちょっと……」

「伊介は早く行きたいのよ」

「ちょ、伊介様引っ張らないで」

「何をしている！ちゃんと先生の言うことを聞かんか！」

「こーこちゃんかっこいいのう」

「ホテルの部屋楽しみだな、桐ヶ谷」

「早く行くッスよおおお」


兎角「(なんだこいつら。なんというウザさ)」

晴「でも、晴はすっごく楽しいな」

兎角「…｣ﾋﾞｸｯ

晴「兎角さん、顔に出過ぎ」クスクス

晴「ずっとずっと…夢だったな…こうして、皆で修学旅行なんて」

兎角「……」

晴「今この場にいるってことが信じられないくらい」

兎角「…私は」

兎角「お前が楽しんでるなら、それでいい。…お前の事は私が守ってやる」

晴「兎角さん…ありがとう」ぎゅっ

兎角「行こうか」

晴「うんっ」にぱー

晴「先生っ遅れてごめんなさい」ぺこっ

晴「晴、おトイレ行きたくなっちゃって…列からはぐれちゃった」

溝呂木「ほとんど皆勝手に行っちゃったんだけどな～～～お前だけだよ一ノ瀬～～」ぐすぐす

兎角「……先生、部屋の鍵」

溝呂木「あ、そうそう。これ」

兎角「ん……」

溝呂木「それより、なんであいつら急に走って部屋に行っちゃったんだろう？」

兎角「……？」

兎角「……！！！！」ハッ

晴「兎角さ…」

兎角「晴、走るぞ！！！！」ダッ

晴「へ？へ？」

溝呂木「あれーー？東も走って行っちゃったよ。なんなんだろうなぁ、もう」

溝呂木「あ、14時にバスが到着するから、それまで食事とったりゆっくりしてろよー」

ホテル全員到着
12:50

ガチャッ




鳰「ちっすちっす！鳰ちゃんッスよおおお～～～～～」


兎角「あああやっぱり……」ぐったり

晴「え！？鳰も一緒のお部屋？やったー！」ぴょんぴょん

兎角「こいつは違う。一人部屋の筈だ」

晴「あれー？でもなんで鍵…」

鳰「そんくらい鳰ちゃんにかかればちょちょいのちょいッス！」ビシッ

晴「ふーん…？」

兎角「出てけよ」

鳰「嫌ッスよ～鳰、誰かと一緒の部屋がいいッスもん」

兎角「じゃあ他の所行け」


鳰「なーんかわかんねッスけど、皆鍵を複雑なのに変えてるんスよねぇ」

数分前

1702号室


春紀「こんなもんかなー」

伊介「あいつが入って来ないようにしてよ～？」

春紀「大丈夫大丈夫。このくらい複雑な鍵なら諦めて別の所行くっしょ」


ガチャンッ


春紀「あっ来た来た」

鳰「春紀さーーーーん伊介さーーーん鳰ッスよおおお」ガチャガチャ

伊介「…軽くホラーね」

春紀「一応椅子組み立てておこうか。籠城みたいに」

伊介「後はおねがーい♥︎伊介つかれたー」ぼふん

春紀「おうよー」

伊介「しかしすごいホテルー♥︎さすが英コンツェルンに明星学園。金持ちねぇ～～」

伊介「…あっ！ねぇねぇ春紀。後で大浴場行こー♥︎」

春紀「(……)｣ﾁﾗｯ

春紀「(……脚、綺麗だな…触りたい…)」

伊介「ねー、聞いてんの♥︎おい」

春紀「！！……あっ、うん…いいよ」

伊介「？」

春紀「(…あたし、何考えてんだよ…ちくしょう)」

伊介「(……なんか、春紀が変……)」

1703号室

香子「……首藤」

涼「なんじゃ」

香子「さっきから何をしているんだ？」

涼「鍵に細工を、ちょっとね」

香子「そんなことする必要はあるのか。命を狙われている訳でもなかろうに」

涼「これでよし。……まぁまぁ、命でなくとも香子ちゃんと二人きりの時間を奪われるのは、心外じゃからのう」

ガチャッ

鳰「神長さぁーーーん首藤さぁーーーん鳰ちゃんッスよ～～～」ガチャガチャ

涼「香子ちゃん、後で大浴場へ行こう。温泉が出ているらしいし」

香子「…えっと……開けなくていいのか？」

涼「気にしたら負けじゃよ」

1705室

柩「わぁぁーーー広いですねっ！それに高い！！」

千足「私達の部屋の数倍はあるな。…ところで桐ヶ谷」

柩「はい？」

千足「さっきドア付近で何かゴソゴソとやっていなかったか？私がトイレに入っていた時」

柩「………何も？」ニッコリ

千足「そうか…」


鳰「鳰ッ………うわああああ」ダダダッ


千足「…ん、今外で走りの声が」

柩「してないですよ。」

千足「でも」

柩「そうだ。首藤さん達のお部屋に行って、トランプの続きしませんか？」にっこー

千足「……ああ、そうだな」ニコ

1701号室


鳰「……ってことがありまして。結局入れたのが、遅れた兎角さんと晴ちゃんの部屋なんッスよ」

兎角「ちょっと待て。1704号室若干殺しにかかってないか」

鳰「びっくりしたッスよ。まさかドアノブに毒が塗られていたなんて！慌てて逃げましたもん！」キャー

兎角「よっぽど邪魔されたくなかったんだな…」

晴「晴は嬉しいけどなー鳰が来てくれて！」

兎角「おい」

鳰「ほんとッスか！？じゃあ入り浸るッス！」

晴「うん！ここに居なよ～えへへ」

兎角「まじかよ……」

鳰「はぁー、鳰ちゃん嫌われてるんスかね」

兎角「お前も悩むのか」

鳰「いや全く」

兎角「なんだそれ………」

晴「嫌われてなんかないよ！皆鳰のこと大好きだよ」

鳰「じゃあなんで逃げるんスかね～」

兎角「普通に考えて二人っきりの時間邪魔されたくないんだろ。特にお前に」

鳰「そんなもんスかね。…特にってなんスか」

兎角「ちなみに私はお前が嫌いだ」

晴「ええええ兎角さーん！！」

コンコン


兎角「…誰だ」

春紀「よっす」

伊介「お邪魔ー♥︎」

ガチャ

晴「あっ春紀さんに伊介さん！」ぴょんっ

春紀「よー」

春紀「(…あれから二人っきりが気まずくて、思わず1号室に来てしまった)」

伊介「なんか春紀が1号室行きたいって言うからー♥︎」くるくる

伊介「(…あたしと二人っきりが嫌なの？)」

兎角「なんか…お前ら、変」

春紀「…｣ﾋﾞｸｯ

伊介「なななな何言ってんの！変じゃないしー♥︎」

兎角「…」

晴「ま、まぁまぁ……」

鳰「ていうか、鳰の時は入れてくれなかったのに酷くないッスかああ！？」

春紀「あ、いたんだ、走り」

兎角「もうお前部屋戻れよ」

鳰「相変わらず二人は口が悪いッスねぇ」

鳰「まーだまだ戻らないッスよ～晴ちゃんいるし♪」ぎゅー

晴「わぁー！におちゃん！」ぎゅー

兎角「」イラァッ

兎角「は な れ ろ 今すぐ離れろ殺す」

春紀「まーまー落ち着けって」あはは

伊介「春紀ー♥︎喉乾いたー♥︎」

春紀「はいはい。皆もいる？お茶」

晴「私も飲むーっ！」ぴょんぴょん

鳰「あっ鳰も飲むッス！」ビシッ

兎角「人の話聞けよ！あ、わたしのも頼む寒河江」

晴「(……賑やかで楽しいなぁ)」くすっ

1703号室


コンコン

涼「おや、誰じゃろう？」

香子「…私がとる」


千足「こんにちは」

柩「首藤さんっ！あのっ！」ぴょこぴょこ

千足「…はい」ひょいっ

柩「わぁーっ高い！ありがとうございます千足さん！…あの、首藤さん達とトランプしたいなぁって」

香子「今開ける」

ガチャ

涼「先ほどぶりじゃな」

千足「いきなり来て申し訳ないな」

香子「構わない。気にするな」

柩「今度は負けませんよ」ぐっ

涼「ほお、いい意気込みじゃ。まぁ私には勝てんじゃろうがな｣ﾆﾔﾆﾔ

柩「うぅー」

香子「じゃあ、始める。カード配るぞ」

柩「ううぅ何度やっても最下位から抜けませんね」

涼「ふふふドンマイじゃな」

涼「ところで二人はお昼ご飯は食べたかのう？」

千足「新幹線の中で軽くお弁当を食べたくらいだ」

涼「それなら、ワシが持って来た和菓子を食べないか？こーこちゃんと食べるつもりがのう…」

香子「持って来すぎだ。こんな食べられない」

涼「とほほ…つい」

柩「わぁーっありがとうございます！食べます！ぼく、和菓子大好きです」

千足「では私はお茶を入れて来よう」

香子「お茶しながらゲームの続きだな」

涼「そうじゃな」ニコニコ

溝呂木「もう14時だが……」

香子「全く、あいつらは…5分前行動くらいは当たり前だというのに」

涼「ふふふ」

千足「楽しかったな。桐ヶ谷」

柩「和菓子も食べたし、お腹いっぱいです」

溝呂木「いつも時間通りに来るのはお前らだけかぁ～～もう、あいつらは…」

晴「お、お待たせしましたーーっ！」ダダダッ

溝呂木「おお、来た来た……って！」

兎角「……腹減った…」ぐったり

鳰「プチメロ食いたいッス…」

春紀「腹減りすぎて気分悪りぃ……」

伊介「伊介も……」

晴「ご飯食べ忘れちゃったよ…」ぴえーん

溝呂木「何のために1時間休憩とったと思ってるんだぁぁーーっ！」

溝呂木「もう、先生の言うことをちょっとは聞くべきじゃないのかなぁ～君たち！」

晴「はぅ…ごめんなさい」しゅん

溝呂木「……まぁ、一ノ瀬はいいとして」

兎角｢…カレー食いたいな」

鳰「メロンパンとカレーの融合ってどうスかね」

兎角「ねーよ」

春紀「伊介様、お菓子ならあるよ」

伊介「食べるーー♥︎」

溝呂木「もうすでに話聞いてないし…」うっうっ


兎角「…先生、後ろ」

溝呂木「後ろ？」

兎角「バスが」

溝呂木「ああ、そういえばそろそろ着くって………」くるっ

溝呂木「」

せ、せんせー！

純恋子「ご機嫌よう皆さん」

真昼「こん…にちは………」ひょこっ

晴「わぁー！バス大っきいー！番場さんと英さんもいるーっ！」

伊介「でっかいバスー♥︎」

鳰「うっひょー豪華過ぎるっしょー」

溝呂木「あの、英くん？先生、こんなの聞いてないよー…？」アセアセ

純恋子「ああ、理事長にはもう話をつけてありますわ。私普通のバスだと具合が悪くなってしまいますの」

溝呂木「(理事長と！？僕ですら話したことないのに！？英くん、恐ろしい子…！)」

春紀「これ普通のバスと違いあんの？たしかにでっかいし、なんか豪華だけど」

純恋子「もちろん。椅子の座り心地や生地など色々こだわっておりますわ」

春紀「ふーんすげぇな～」

伊介「春紀ー、こっちこっち」

春紀「はいよー」

溝呂木「あわわ、皆ちゃんと決めた席順で並べよー！って聞いてないし…」

春紀「すっげー椅子がふかふかだなー」

鳰「溝呂木ちゃん、驚き過ぎっしょー」

溝呂木「そりゃもうびっくりしたよ…マイクロバスって聞いてたから」

晴「まさかこんな豪華なバスに乗れるなんて、思わなかったですもんね！」

涼「ホテルでも驚いたが、まさかバスまですごいとは…恐るべし英コンツェルン」ふむ

千足「桐ヶ谷、酔い止めは飲んだか？」

柩「バッチリです！」にこー

純恋子「では運転手さん、出発なさって」

バス出発
14:20

真昼ちゃんきたー

晴「うううぅお腹減ったぁ」

春紀「晴ちゃん、お菓子ならあるよ。食べる？」

晴「いいんですか？貰っても」

春紀「気にしないで。兎角サンと食べな」ひょいっ

晴「わぁ、ありがとうございます！兎角さん、一緒に食べましょう！」

兎角「ん…どうも」

鳰「鳰も食べるッスよおお」

兎角「やらん」

鳰「なんでッスかぁぁいけず～」

兎角「うざっ」

晴「あぅぅ兎角さん！！言葉遣い！！」

ひつちたはこの修学旅行の後にあれか...

別時間軸だよって>>1に

ほんとだ申し訳ない
平和が一番やね...

春紀「次映画村行くんだっけー？」

晴「コスプレとかするのかなっ？そしたら伊介さんは絶対花魁だね！」

春紀「あー、たしかに」うんうん

伊介「花魁？」

伊介「うーん……」

春紀『わーっすっげぇ綺麗だよ！しかもエロい！』

伊介『当たり前でしょ』ふふん

春紀『こんなに綺麗だと…押し倒したくなるな』ﾄｻｯ

伊介『春紀……//』

伊介「………アリね｣ｷﾘｯ

自分を受けで妄想する伊介様最高

春紀「晴ちゃんと桐ヶ谷と番場(真昼)はお姫様かな」

兎角「(今何気に(真昼)ってつけたよなぁ…)」

真昼「…うっ…ぅ…私は…その」はわわ

純恋子「絶対お似合いですわ、番場さんなら」ウフフ

柩「そうでしょうか」にこー

晴「晴がお姫様なんて、照れますよぉ」

春紀「晴ちゃんはお雛様みたいできっと可愛いよ」

伊介「…さっきから晴ちゃん晴ちゃんばっかりねー♥︎」ぐりぐり

春紀「いだっ！？あー、ほら、可愛いって言っただけじゃん？…あだだだだ悪かった悪かった」

伊介「(…それもあるけど)」

伊介「(伊介には全然可愛いって言ってくれないじゃない……)」

伊介「ふん…別にいーけど！」ふいっ

春紀「そんなに怒んなよー」


春紀「(…ダメだ…伊介様に触られただけで、なんか…変)」ぎゅっ

兎角「……」じっ

兎角「……なんか、変」

春紀「…｣ﾋﾞｸｯ

兎角「お前ら、やっぱり変だよな」

伊介「もー、なんなのよ東さんは♥︎さっきも言ってなかった！？それ」

伊介「ハッキリ言ってくんない？ムカつくー♥︎」

晴「あわわわ……」

兎角「や…別に。」

春紀「いやいや、ほんと何もないから！」あはは

晴「……兎角さん…」

兎角「……」

鳰「おおおーーっ初映画村！すっげぇぇ！」

柩「わぁーっタイムスリップしたみたいですね！」

千足「時代劇で使われるだけあるな」ふむ

涼「なんだか帰って来た気分になるのう｣ﾉﾋﾞ

香子「…お前は馴染み過ぎだ」

溝呂木「よぉーし、全員いるな！ここからはじゃあ各班ごとに行動してなー」

「「はーい」」

「…班ってなんだ」

「もう、ちゃんと決めたじゃないですか～っ」


純恋子「番場さん、中で休憩処があるそうですよ。一緒に行きましょう」

真昼「は、はい……｣ｱｾｱｾ

鳰「鳰も行くッスーー♪」ひょこっ

純恋子「走りさんとも同じだったかしらね、失礼したわ。じゃあ三人で行きましょう？」ウフフ

鳰「おーーっ！」

真昼「お、おー……？」

1班

兎角「…で、私が班長だったか」

晴「決めた時、兎角さん半分寝てたもんね……」トホホ

兎角「人を纏めるのは好きじゃない」

晴「えー、兎角さん似合ってるよ？班長さん！」

兎角「？(似合ってる…？)」

兎角「…だってホラ、さっそく纏まりのない人が…」


伊介「ねぇ春紀ー足いたーい」

春紀「そんな高い靴履いてるからだよ。おんぶはしねーぞ」

伊介「伊介もう歩けなーい」

春紀「あぁもう、しょうがないなぁ。荷物は持ってやるから」


兎角「……あいつ犬飼に甘すぎだろ」

晴「あはは………」

晴「……ねぇ、兎角さん？」

兎角「？」

晴「どうして春紀さんと伊介さんが変だって思ったの？」

兎角「…なんとなく、雰囲気で」

晴「そうだったかな…晴は気付かなかったな」

晴「でも、兎角さんが言うなら間違いじゃないと思う」

兎角「それでいいのか。わたしの勘なんかに頼って」

晴「兎角さんの勘は、いつも当たるから」くすっ

晴「晴は何をしてあげればいいのかな…」

兎角「原因がわからないことには何とも…」

兎角「…そうだ、晴。ここはどうだろう」

晴「？」

晴「おおー……なるほど！いいかもね！」

晴「伊介さーん、春紀さーん」

春紀「おっ、行く所決まったのかー？」

晴「はい！ここ行きましょう、ここ！」ビシッ

史上最恐！お化け屋敷

春紀「………まじか……」

伊介「……」

伊介『やーん、怖いー♥︎』

春紀『大丈夫だよ。あたしがいるから』ぎゅっ

伊介「……行くわよ春紀｣ｷﾘｯ

春紀「ちょ、ちょっと待って…あたしパス」

晴「なんでですかぁーっ春紀さん居ないと意味ないですよ」

伊介「ほら、つべこべ言わずに｣ｽﾞﾙｽﾞﾙ

春紀「いやほんとまじで……まじで」

！

これは素晴らしい展開の予感

晴「ふぅ…なんとか春紀さん、入ってくれましたよ。半ば無理矢理でしたけど」

兎角「…そうか。よかった」

晴「うまく行くといいですね…
とりあえず、二人きりにさせてみて様子を観察する作戦！」

兎角「まぁ作戦と言えるほどすごい内容でもないけどな」


兎角『まず状況が何も掴めないことには動けないからな。経過を観察することが大切だと思う』

晴『ほうほう』ﾒﾓﾒﾓ

兎角『そのためには一度閉鎖空間に二人をおいて、様子を観察してみてもいいかと』

晴『それで、ちょうどいい場所が…ここということですね先生！』

兎角『(先生？)…まぁ、つまりそういうことだ。お化け屋敷といえば、カップルの名所といっても過言ではないだろう』

晴『きゃーっ！晴、なんかドキドキして来ちゃいました』

兎角『なんでお前が……まぁいいや。とりあえず、一ノ瀬が二人を押し込んでくれ』

晴『任されたっ！その後私達も中に入るんですよね！こそこそっと！』

兎角『え？…………え？』

カップルの遊戯に詳しいとかくさん

春紀「あたしこういうの苦手なんだよ……まじで｣ｶﾞﾀｶﾞﾀ

伊介「ちょっとーしっかりしてよね♥︎」

人形『ケタケタケタケタケタケタ』

春紀「っっっっ｣ぎゅぅっ

伊介「…んもう、こんくらいで驚くなんて…」

春紀「わ、悪りぃ……｣

春紀「(抱き着いてしまった…)」かぁぁ

伊介「…まー抱き着いててもいーけど」ふいっ

春紀「……じゃあ…」ぎゅ

伊介「(春紀……かわいい)」

春紀「(伊介様、いい匂い…柔らかくて……なんか……こう)」

春紀「(…押し倒したくなるような)」


春紀「！！離せ！」バッ

伊介「！？｣ﾋﾞｸｯ

春紀「……あ…っ…ごめん……あ、あたし…今……」

伊介「……」

春紀「ほんとごめん……なんか、あたし今日変なんだ……」くしゃくしゃ

伊介「……何が、変なの」

春紀「伊介様のこと………」

伊介「伊介のこと？」

春紀「(もっと触りたいって思ってしまう…なんて)」

春紀「(…そんなの…言える訳、ねーじゃん)」ぐっ

春紀「……あははっ何でもねーや。ごめんね…もう出よっか」

伊介「ハッキリ言ってよー♥︎…すっごいムカつく」

春紀「いやほんと、何でもねぇんだ。気にしないで」

伊介「…それって…」

春紀「？」

伊介「……伊介のこと、…好きじゃなくなった…とか……？｣ﾎﾞｿｯ

春紀「…え？ごめん、よく聞こえなかっ…

伊介「もういいわよ…っ春紀のバーーカ」ﾀﾞｯ

春紀「………伊介様……？」

晴「ちょっとちょっと！兎角さん！？なんかすごい険悪になっちゃってるよ！？」

兎角「うわあああああああ来るな来るな来るなまじで来るな！！」

『アハハハハハハハ』『フフフフ……』

兎角「おわあああああうわああああ」

晴「もう、兎角さんうるさい！何話してるんだか全然聞こえないじゃんかー」

伊介「春紀のバーーカ」ﾀﾞｯ

晴「ああっ伊介さん、春紀さん残して走って行っちゃったよ！？追い掛けなきゃ、兎角さん！」

兎角「は、晴！！お前は私が守るからな！！心配sりゅな！！｣ｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀ

晴「もおおお兎角さん静かにして！あとナイフしまって下さい！それに噛んでるから！」

やっぱりポンコツ兎角さんだったか・・・

伊介「………」くるくる

伊介「(……強く当たっちゃった…)」

伊介「(なんでこういう言い方しか出来ないのかなー……伊介のバーカ)」

伊介「(そもそも春紀が今日ずっと変だからいけないのよ、全く)」

伊介「(………)」じわぁ

伊介「(…なんでこんなに好きにならなきゃいけないのよ……ほんとムカつくぅ…ぐすん)」ぽろぽろ

晴「伊介さーんっ！」だだだっ

伊介｢｣ﾋﾞｸｯ

伊介「……っああ、晴ちゃん達もお化け屋敷居たのねー」ぐしぐし

晴「(伊介さん……泣いてた……？)」

晴「…伊介さん！｣ｶﾞｼｯ

伊介「……？何よ」

晴「晴や兎角さんを、もっと頼ってもいいんですよ」

伊介「……」

晴「だって、晴達はお友達じゃないですか！」にこっ

伊介「……ありがと……、晴ちゃん、兎角さん」

晴「ホテルに帰ったらお話、聞きますから」



兎角「全く、守護者も容易じゃないな。晴の奴、怖がっていきなり走り出すんだもんな」

晴「そうですか」

兎角「別にわたしは全然怖がってなかったんだけどな。一ノ瀬が勝手に逃げ出しただけで」

晴「そうですか」

兎角さん……

兎角さん…
あの晴ちゃんが呆れてるぞ

春紀「……」ぽつん


春紀『！！離せ！』

伊介『！？』ﾋﾞｸｯ


春紀「(……なんであんな言い方したんだろう…きっと伊介様、怖かったよなぁ)」

春紀「(性のことなんて、まだあたしには何も分からなくて…)」

春紀「(いつの間にか、伊介様を傷付けそうで…怖くて)」

春紀「(……ただ…それだけなのに)」


春紀「(…前までは、ただ話したり、じゃれたりするだけでよかったんだ)」

春紀「(抱きしめたい…キスしたい。その先も…とか)」

春紀「(……気持ち悪いよなー……)」がっくり

春紀「(…お前だけには嫌われたくないんだよー…伊介)」ぐすん

自分から抱きしめといて離せって言われたら京豚よりも困惑が先に来そう 怒鳴ってたならアレだけど

春紀「よー、ごめんな。遅くなって。あたしだけ迷っちゃって」

晴「春紀さ……」ハッ

晴「(……春紀さんも、泣いた跡が…)」

春紀「……｣ﾁﾗｯ

伊介「……」ふいっ

春紀「……」しゅん

晴「(な…なんとかしてあげたい……っ)」ぐっ


兎角「……朝はあんなに仲良かったのにな…」

晴「晴も(さっきまでは)兎角さんのことすごく恰好いいと思いましたよ。春紀さんと伊介さんのこと、色々考えてくれて」にこっ

兎角「……ちょっと待て」

晴「(とりあえず、ホテルへ帰って伊介さんからお話聞くまでは、晴が間を取り持ってあげよう……！)」

晴「……さあ春紀さん、伊介さん、行きましょう！」


兎角「い、一ノ瀬………！ちょっ……おい！(さっきまで)ってどういう……一ノ瀬ーーっ！」

これはしゃーない
とかくさんが悪い

その頃2班

柩「わわっ……」

涼「ほお、桐ヶ谷はお姫様の恰好がよく似合うのう」

千足「本当だ。身体も小さいから、お人形みたいだ」

柩「そんな……千足さんや首藤さんの方が似合ってますよ」

千足「私は侍だな」

柩「千足さん、キリッとしててとても恰好いいです！」きゃーっ

涼「ワシは小間使いじゃ。お姫様とお殿様に仕えるぞ」

千足「…色々似合い過ぎだ」

涼「そうかの？」


香子「……」ひょこっ

香子「…あの、首藤…」

涼「おお、こーこちゃん。どうかしたかの」

香子「これはその……色々放送禁止のような」

涼「いいから早く見せるんじゃ」

香子「首藤、ちょっと怖いぞお前…」

涼「ほら、早く、ほら」ぐいっ

香子「う、うわあっ！？」


香子「あたた……ううぅ、そもそもなんで私が花魁なんだ！他に色々あったじゃないか！忍者とかのが私に相応しいはずだ！」

千足「仕方ないだろう。あみだくじで決めたらそうなったんだから」

柩「神長さん、とっても似合ってますよ」

涼「よいではないか、よいではないか」ふむふむ

香子「大体この着物は色々足りないんだ！む、胸元とか、開き過ぎだろ…っ」かぁぁ

柩「…たしかにその辺り全然足りないですね。…あっ、決してそういう意味ではなくて」

香子「も、もう着替えるからな！！」バッ

涼「フフフ、貴重なワシのこーこちゃんスペシャルアルバムにまた一つ追加されたのう」

千足「首藤が横文字使うとやけに違和感あるな…」

柩「神長さん、あんなに似合っていたのに勿体ないですよ。すぐ着替えてしまうなんて」

香子「あれはいかがわしいからダメだ！ダメ！」

涼「髪を一つにまとめあげてるとまた雰囲気違って恰好良かったのう」

香子「もう、いい加減忘れてくれ…っ」


柩「下駄は歩きにくいですね…足が痛くなってしまいます」ひょこひょこ

千足「それなら私が」ひょいっ

涼「おお、生田目は大胆じゃなー」

柩「千足さん、ありがとうございます…！」キラキラ

千足「気にするな。桐ヶ谷はお姫様だろう」ニコッ

柩「えへへ。…でもぼく、お姫様は千足さんのほうが似合ってると思うんです」

千足「……」

柩「…皆には見せたくないから」


柩『ロミオでいいんですけどね』


千足「………」

柩「……千足さん？」

千足「！」ハッ

千足「…ああ、すまない。ぼんやりしてしまった」

千足「何処かで…お前に言われたことがあるような気がして」

柩「やだなぁ、初めて言いましたよ」

千足「…そう、だよな」

柩「……行きましょう、千足さん」にこっ

千足「そうだな」

3班

純恋子「番場さん、あーん」

真昼「ぁ…ぅ…あ、あーん…」

純恋子「羊羹、美味しいですか？」

真昼「と、とっても…美味しい…です」

純恋子「うふふ、なんだか餌付けしているみたいで楽しいですわね」

真昼「あうう…遊ばないでくださ…」かぁぁ

純恋子「番場さん、抹茶の頂き方はご存知？」

真昼「抹茶…ですか？し…知らないです………」


純恋子「ええ。一口飲んだら、隣の人の器と交換するんですよ」ニコッ

真昼「…え？え…？そうなんですか…」

純恋子「お作法を幼い頃から習っていた私が言うんですから、間違いないですわ」

純恋子「(本当は面倒臭くて、レッスンの度逃げてたなんて、口が裂けても言えませんわね…)」

純恋子「(ま、まぁ……嘘ではありませんしね)」

真昼「へぇ…」

純恋子「昔からお客様へお出しする時は、これは安全なものだと示すために、まず自分が飲んでみせるんです(適当)」ニコッ

真昼「は、はあ……」

真昼「(初めて知った……)」

純恋子「それでは、頂きますね」ごく

純恋子「(に"がい")」

純恋子「…こほん、それでは番場さんもどうぞ」にこっ

真昼「え、あ、う、…その…ちょっと、恥ずかしくて……」

純恋子「番場さん、お作法は絶対ですわよ」にこー

真昼「ひっ……う、うぅぅ……」かぁぁ

真昼「い…い、いただきますっ！」ごくっ

純恋子「(間接キス、大成功ですわ)」ウフフ

真昼「じゃあ、私も…自分のを」

純恋子「ええ、どうぞ」にこー

真昼「んく……ぷは、少し…苦い」

純恋子「和菓子と一緒に飲むと、ピッタリなんですわよ」うふふ

真昼「たしかに……甘さと丁度いいかも…しれ……、…うぅぅ…あんまり見ないでくださ……」かぁぁ

純恋子「(苦さで涙目な番場さん可愛いですわ……)」うっとり

純恋子「じゃあ、その器は…」

真昼「あっ、あ……そっか…

走りさんにも、あげなきゃ」

純恋子「……えっ？」

鳰「…zzz…」くかー

真昼「あの…、走りさん、走りさん…」つんつん

純恋子「ちょ、ちょっと、ストップですわ！！！」

真昼「へ……？」

鳰「むにゃむにゃ………」

純恋子「えーっと……走りさんは今お昼寝していますし、起こすのは少し可哀想ですわ」

真昼「………うーん」

鳰「…ふへっ………ッスね…」くかー

真昼「…たし、かに……？」

純恋子「ですから、その器の抹茶は私が飲みますわ」

真昼「あ、ぁぅ、それは…だめです」

純恋子「」

真昼「……は…走りさんにも、あげなきゃ…」

純恋子「あら、それなら…ほら、走りさんには走りさんのがありますし…」

真昼「でも、お作法が……」

純恋子「あまりお作法にこだわる必要はありませんわ！」ドーン

真昼「え………」

真昼「ええぇ……？？(さっきと言ってることが違……)」

純恋子「その場の状況に合わせて客人をもてなすのが大切だと、先人はよく言いましたわ(適当)」

真昼「は…はあ……」

純恋子「ですから、その器は私が飲むべき状況だと、私は思いますわ」

真昼「そう、でしょうか…」

純恋子「ええ。ですからその器を、私に下さいな」ニッコリ

真昼「……えーと、えーっと……」

純恋子「……」ニコニコ

真昼「じゃあ……」

鳰「ふあぁぁ、よく寝たッス！」がばっ

真昼「あ…ぅ…走りさん…おはようござうます…」

純恋子「……おはようございます、走りさん」ニコニコ

鳰「……英ちゃんから殺意感じるッス」

鳰たそ逃げてー

溝呂木「よぉーし、皆集まったかなー？」

涼「9、10、11…っと」

涼「先生、全員いるぞ」びしっ

溝呂木「やー、助かるな！ありがとうな首藤～」

香子「…きちんと、長を継いでくれているんだな」

涼「当たり前じゃよ。香子ちゃんの頼みならば、仕方あるまい」

香子「そうか……ありがとうな、首藤」

涼「ふふふ」にこにこ

溝呂木「じゃあホテル戻るかー！運転手さん、出発お願いします！」ピピッ

『了解』ピピッ

溝呂木「しかしすごいなー、これ。無線で運転手さんと会話出来るんだもんなー(無知)」

純恋子「ウフフ。運転席は分厚いガラスで囲まれていますから、それでお話しないと、会話が聞こえないのですよ」

溝呂木「へぇー。……あれ？でも、出発する時、英は普通に会話していなかったか？」

純恋子「……ふふふ。企業秘密ですわ」にっこり

純恋子「(本当はあちこちに盗聴器とカメラがあって、英家が動向を監視しているのですよ…)」ウフフ

純恋子「(もちろん出発時のも私の動きと言葉がキャッチされて、瞬時に英家通して運転手さんへ通じたわけですけども)」


純恋子「(……あ、決して番場さんの近くに盗聴器やカメラが集中している訳じゃありませんのよ。ただ多く仕掛けた場所が、番場さんの席だっただけで。決して後でCDに焼こうかしらなんて全然思ってないですわよ)」

伊介「……zzz」すぴー

春紀「(…伊介様………)」


「おーーーーーいっ待ってくれーーー！！」


鳰「あれ？今剣持さんの声しませんでした？」

春紀「(ああ…たしかに心なしか剣持の声がしたような…)」

春紀「(…まぁ…もうバスは走ってるし、そんな訳ないか……)」

春紀「(疲れてるのかな……あたしももう寝ようかな)」

鳰「……え、ちょ…皆さん聞いてます？」

しえな「おいいいい！！お前ら絶対気付いてるよなあああーー！？」

晴「(……今しえなちゃんの声がしたような気がしたんだけど…)」

兎角「(気のせいか……)」

しえな「こらーーーーっ待てってばあああーーーー！！」

鳰「ほら！！ちょっと！！見て下さいって！まじで！！」

兎角「…うるさいな。多分気のせいだろ、多分」

鳰「いやいや、下にいるじゃないッスか、剣持さんと武智さん！！見て下さいよ、外！！」

兎角「……え？武智？」


乙哉「わーーーわーーー！！待ってええ！！」


香子「…あ、武智だ」

鳰「えぇ！？あ、ハエだ。くらいのノリ！？」

涼「ハエを見つけたレベルの冷静さを保てるこーこちゃんもかっこいいのう」

鳰「ちょ……ちょっとよく分かんないッス」

春紀「ちょっ…武智じゃん！先生ストップ！！武智がいる！！」

溝呂木「ええぇっ！？武智が！？！なんだかよく分からないけど、運転手さん！！ストップ！！ストーーーップ！！」ピピッ

『！？…りょ、了解』

晴「あわわわ武智さん！！！大丈夫！？！」

しえな「お前らあああなんで武智だけ反応するんだよおおおおイジメかおいイジメかあああああ」

鳰「う、ウチは反応したッスよおおおお！？！？」

涼「しかしバスの速度に合わせるとは…ものすごいストイックじゃな」ふむ

香子「お前はやたら横文字使い始めたな…」

乙哉「もうなんでもいいからバス止めてえええええ」

乙哉「はぁーー……あ"ー…疲れた………」

しえな「はぁ……はぁ……死ぬかと思った……」

溝呂木「な…何が起きてるんだか先生ちょっとよく分からないんだけど…」

鳰「よく分からないのは溝呂木ちゃんだけじゃないと思うッスよー」

乙哉「いやー、途中まで超追われてたんだよねー」

しえな「とにかく遠回り遠回りしながらここまで来たんだよ……」

乙哉「そしたら丁度遠くに晴っち見っけたじゃん？もうこりゃ運命だわ！って思ってさー必死で追いかけたわけですよ」

しえな「違うだろ！？晴ちゃんじゃなくて生田目だったんだろ！？さりげなく話を盛るな！」

千足「………え？私？」

柩「たしかに、見た目が少し似てるかもしれませんね」

乙哉「えーそこどうでもよくない？それよりまず電車に飛び乗った所とか話したいじゃん」

しえな「それこそどうでもいい！刑事と銃撃戦になったことのが大事だ！」


春紀「…驚くほど話が読めないんだけど、これはあたしの理解力が足りないってことなのか？」

香子「いや、正直私も何言ってるかよく分からん。ただ、おそらく壮絶な旅をして来たんだろうな、とだけ」

春紀「お、おう…」

伊介「……zzz」くかー

真昼「…すぅ……すぅ…」すぴー

純恋子「…」なでなで

乙哉「まーとにかく、途中参加ってことで！」ぺろっ

溝呂木「ま、まぁ…よく分からないけど、予定より早く着いてよかったよ。2日目に間に合うかどうかって聞いてたから」

乙哉「えへへー。先生も久しぶりだね。元気してた？」

溝呂木「先生は元気だぞー。武智はすぐ転校決まっちゃったからなぁ。また元気な姿見れて嬉しいぞ！うんうん」

溝呂木「それに…、転校した後も剣持と仲良くやってるみたいだしな」

しえな「は！？ないないないない！どう考えてもないだろ！？」

溝呂木「あっはっはー剣持は素直じゃないなぁ」

しえな「そ、そんなこと、まじでないし……！！」

乙哉「素直じゃないなぁ」ニヤニヤ

しえな「はっ……はぁぁぁ！？ななな何言って…」かぁぁ

乙哉「えー？さっきまで怖いよーって泣いて抱き着いて来たくせに」ニヤニヤ

しえな「死ね！！」ガッ

乙哉「あふん//」


ホテルへ出発
17:30

のんびりまつ

乙。武智達なら鳰たそを受け入れてくれるかもしれんな…

>>100-1
色々遅くて申し訳ないッス
長くなるのでのんびり待ってくれたら嬉しいッス

真昼「……すぅ…すぅ…」

純恋子「…」なでなで

真昼「………ん、…くちゅんっ……すぅ…」

純恋子「あらあら…風邪引いてしまいますわね」

純恋子「…私ので良ければ」そっ

真昼「…ん………」ぴく

真昼「……はなぶ、さ…さ……」

純恋子「ごめんなさい…起こしてしまったかしら」

真昼「………すぅ…すぅ」すぴー

純恋子「……寝言かしらね」

純恋子「ふふふ…寝顔も安らかで…愛らしいですわ」

真夜「誰が愛らしいって？」

純恋子「……あらまぁ」

伊介「……zzz」すぴー

春紀「……」

伊介「……zzz」すぴー

春紀「……」

春紀「(……キスしたい)」ぞくっ

春紀「(あああダメだダメだ。全く何考えてんだ、あたし…)」

春紀「(性、かぁ………)」

涼『武智の場合、快楽殺人者じゃな』

涼『人を殺すことでしか、性的快楽を得られない』

春紀「……」ちらっ

乙哉「もぉーしえなちゃんたらー」

しえな「うるさい触るな近付くな」ぐぐっ

乙哉「本調子戻って来たじゃーん？」

しえな「う る さ い ！」バキッ

乙哉「はぁん//」

春紀「(…若干、というかだいぶ違うような気もするけど………)」

春紀「(話しみても損はないかなー…多分)」

晴「兎角さん兎角さん」こそっ

兎角「…なんだ」

晴「春紀さんと伊介さん、やっぱり全然話してないですね」こそっ

晴「なんとかしてあげたいな…」

兎角「…はぁ、本当にお人好しだなお前は」

晴「…そうかな」

兎角「普通、他のカップル事情なんかどうでもいいだろう」

晴「そう言う割りには、兎角さん、色々教えてくれたじゃないですか。お化け屋敷の件だって」

兎角「…あ、あれは…だな」

晴「晴、本当に助かりました」にこっ

兎角「……晴」

晴「ていうか逆になんであんな詳しいんですかね？」

兎角「やめろそこに触れるな」

晴「むしろあんなに喋る兎角さんほぼ初めて見た気が」

兎角「別にいいだろ」

兎角「(晴を自分に夢中にさせるため百合小説始め百合漫画や百合アニメに手を染めていたなんて言えない)」

兎角「(というか逆に手のひらで転がされてるような気がしなくもない…)」


兎角「(…ちょっと待て…どうしてこうなった…)」うーん

ホテル到着
18:17

溝呂木「よぉーーしっ！じゃあ食事は各自レストランで摂ること！和風洋風中華とあるから、好きな所で食えよー」

溝呂木「それと連絡はー……」

伊介「あーもう、伊介疲れた！さっさと部屋帰る～♥︎」

乙哉「しえなちゃん行こー」

しえな「あっおいこら、先生の話終わってないだろ」

鳰「自分の荷物整理しなきゃいけないッス」うう

兎角「お前はあれから結局自分の部屋に戻らないのが悪い」

溝呂木「ちょ…ちょっとー！先生の話聞いてよ～～」ぐすん



春紀「武智！！」ガシッ

乙哉「およ？」

春紀「その……お前にちょっと、話がある」

乙哉「…あたしに？珍しいじゃん、改まって」ニヤァ

しえな「……私は引こうか」スッ

春紀「ああ、剣持も居てくれ。…むしろ、二人っきりだとなんか怖いし」

しえな「分かるよ、うん、すごく分かるよ」

乙哉「ひーどーいー♪」

乙哉「じゃあ、後で部屋においでよ。何話すのかわかんないけど、まぁ」

乙哉「…犬飼さんとのことだろーけど」

春紀「……」

伊介「……」もぐ

伊介「…(喉通らなーい)」


伊介「(春紀は…)」ちら

春紀「うるさいなー。お前あたしに嫌われてんぞ」

鳰「まーまーそう言わずに！」

伊介「(…普段通り？)」イラッ

伊介「(伊介は……伊介はこんなにモヤモヤしてるのに)」じわあ

晴「……伊介さん」

伊介「(春紀のバーカ……)」

伊介「…ごめーん先部屋行ってるー♥︎なーんか疲れちゃった」スタスタ


晴「ちょ…伊介さんっ！晴も、行きます！」ガタッ

兎角「えぇー…」もぐもぐ

晴「ほら、兎角さんも！」ぐいぐい

兎角「…もー…」


春紀「(……ダメだ、飯もまともに食えねー)」

春紀「(必死に普段通りにしてるけど、そろそろ限界が来そう……ああ、泣く)」じわぁ

春紀「(どんだけ好きなんだよ、もー)」

鳰「どぉーしたッスかあ！？元気なくないッスか？美人は笑顔ッスよ？えーがーおー」

春紀「(…ちょっと本気でこいつ殺そうかな…)」イラ…

鳰「あっ本日二回目の溢れ出る殺意受けたッス！」ビシッ

1701号室




伊介「………」

晴「……えっと」

晴「(やばい……ちょっと待って…結構難しい問題だった……どうアドバイスすればいいのか全く分からない…)」

伊介「……伊介のこと、もう好きじゃないのかなー…」

晴「いやいや！それはあり得ません！だって春紀さん、本当に伊介さんのこと、好きって思ってますもん！第三者から見ても！」

伊介「………」

晴「えーと…ですね…えっと」

晴「(えっと、こういうの、気持ちのすれ違い……みたいな感じだよね。きっと春紀さんが考えてることと、伊介さんが感じたことに差があって…えっと)」

晴「(あれ？でもそれって本人達でちゃんと話すしかないんじゃ……晴が気持ちを伝える伝書鳩になることも出来るけど、それってなんだかなぁ…)」

晴「(えーとつまり、うーん、うーんと…えーっと…)」


兎角「……」

兎角「…それって、寒河江と面と向かって話すしかなくないか」

晴「どがぐざん"っ！？」ぴょんっ

兎角「いや、お前だってそう思ったろ」

晴「そうだけど、もうちょっとオブラートに包んで！晴は言おうかと！」

兎角「お前は包み過ぎて開けるのが大変だから。私がそのまま言わないと意味わかんないだろ」

晴「あう…」

伊介「…分かってるわよ、そんなの」

伊介「でも、本当のことを知るのが、怖くて仕方がないの！！」クワッ

晴「(逆ギレかーい！)」ビクッ

伊介「伊介はちょっとわがままって分かってるもん……重いかなー？って思うもん」

伊介「……でもどーしても甘えたくなっちゃう……春紀は優しいから…ひっく…えぐ」

晴「あわわわ」つティッシュ

兎角「お前、超めんどくさいな…」うわー

晴「どがぐざん"っ！？さすがにそれは

兎角「…でも、そんな所も好きな奴は好きなんじゃない」

伊介「……」

兎角「寒河江は世話焼きで面倒見がいいんだろ。お前のめんどくさい所なんて嫌と言うほど見てるわけだし」

兎角「なんていうか、そんなの今さら感が…」

晴「ああ、もう、兎角さん！！つまり！ね？」

晴「春紀さんは別のことで悩んでるんじゃないかなって、晴は思います。でもそれを、どうしても伊介さんに隠したいんじゃないかな」

伊介「…悩み…？なにそれ…どういうこと」ぐすっ

晴「うーん、伊介さんに関してだとは思うんだけど。それは晴にも兎角さんにも、分からないや。……でもきっと、春紀さんは何かで苦しんでる」

伊介「……」

晴「もし、…その悩みを、受け入れることが出来るなら…受け入れてあげて欲しいな。もちろん、内容にもよるし、伊介さんの心次第だけど」

伊介「(…伊介、次第…)」

晴「私が二人の気持ちを伝えることも出来るけど、それじゃ本当の気持ちは伝わらないんじゃないかなって。」

晴「だからつまりー、えぇっと」あわあわ

兎角「つまり、さっさと会いに行けってことだ」ぽんっ

伊介「えっ…ちょ…まじで言ってるの」

晴「は、晴も！そう、思いますっ…」ぽんっ

伊介「……っ」

兎角「今だって、本当は会いたくて会いたくて仕方がないんだろ！ちゃんと謝って、自分の思いを話して来い」

晴「頑張って、伊介さん。苦しいのはきっと、春紀さんも同じ…だから、助けてあげてほしい」

晴「…伊介さんだって、本当は私達じゃなくて……春紀さんに助けて欲しいんじゃないのかな」


伊介「……はるちゃん…とかく、さ………」じわっ

伊介「……い…っ…
言われなくたって、そうするつもりよ！」ガチャ

兎角「おーおー、その意気で頑張れよ」ニヤッ

伊介「相変わらずあんたってムカつく～～♥︎気に食わないわぁ」

伊介「…ありがと……ね…」ぼそっ

バタン


晴「……ふぅ」ぼふっ

晴「…兎角さん、もうちょっとオブラートに包もうよ～…」

兎角「お前も優し過ぎなんだ。厳しくはっきり言う事も大事なんだぞ」

晴「……ふふっ」

兎角「何がおかしい」

晴「…友達っていいもんだなーって思って」

兎角「友達？誰が……」

晴「素直じゃないなーぁ兎角さんは」ニヤニヤ

兎角「……」

晴「本当は二人のこと、いつだって心配してるくせに」

兎角「…そんなこと、ない」

晴「だってあの二人の異変に気付いたの、兎角さんが最初でしょー？いつも見てないと、分からないよね」

兎角「………うるさい」

晴「……友達っていいもんだなー。相談したり、アドバイスしたり、背中を押してあげたり」

兎角「私は友達じゃないのかよ」

晴「兎角さんはー……」

晴「…好きな人、かな」にっこー

兎角「！」きゅん

そんな頃
1705号室


乙哉「いやー散らかっててごめんねー。さっきまでちょっと鬼ごっこやってて」

しえな「お前がおさげ切らしてーって勝手に追いかけて来たんだろうが！！…ああ、こんなんですまないな、寒河江。お茶出すから」

春紀「いや、すぐ終わるから、気使わなくていいんだ」

しえな「そうか……」

乙哉「んでー？どうしたんだい。黒組二大に仲良しカップルに、何があった？」

しえな「二大カップル……？…ああ、桐ヶ谷生田目コンビと、犬飼寒河江コンビか」

春紀「まぁ、ちょっと拗らしちゃってさ」

乙哉「そうだろーねー」

春紀「……なぁ、武智、お前って……その」

春紀「せ、せ……性的、快楽…の殺人者、なんだろ………」かぁぁ

乙哉「おぉー、ご名答」

しえな「なんか不穏な空気なんですけど……まさか犬飼を切り刻みたいとかじゃないだろうな」

乙哉「え！？なになに！？仲間！仲間なの私達！！」ガシッ

春紀「んなわけあるか！……それ、でだな、えーと、えーと……

性的欲求って、つまり何なんだろうって……多分、悪いこと…だよな……うわあああたし、まじでどうしちまったんだろ…」ぶわっ

しえな「(え、ちょ、ウブだ……)」

乙哉「(やべぇ、ウブだ……)」

春紀「変だよな、やっぱおかしいよな……なんか、こう…伊介様を見ると……」

乙哉「脱がしたくなる？」

春紀「……っっ」こくっ

乙哉「キスしたくなる？」

春紀「………」かぁぁぁ

乙哉「えっちなこと、したくなる？」

春紀「……っうぅ…ゔ…」かぁぁ

乙哉「やべーこいつ超かわいー。しえなちゃんの次くらいかわいー」つんつん

しえな「こら！真面目に話聞いてやれよ！！」ドゴッ

乙哉「あひゃん//」

春紀「あたしおかしいよな、おかしいよな……ううぅ、性的欲求を満たすために、殺人しなきゃいけないのか……うっうぅ……伊介様、ごめんなぁ………ひっく」

乙哉「……はぁ…まったくもー、ウブなんだから！」

乙哉「好きな相手ならそんなのトーゼンだっての」

春紀「……へ？普通、なのか…これ」

しえな「大丈夫だ、寒河江。こいつが言うとものすごい説得力がないが、私もそれくらいは分かる。普通の感情だ」

しえな「ましてや、好きな相手ならなおさら」

春紀「そういう、もんだったんだ…」

春紀「で、でも、どうしたらいいんだ？むずむずして…気になるし…」

乙哉「さっき私が言ったこと、伊介様にしたくなるわけでしょ？」

春紀「……」こくっ

乙哉「ならそれをしちゃえばいーじゃん？欲求不満じゃなくなるし、気持ち良くなれるし、いいことづくめじゃん？愛も深まるし一石三鳥！」

春紀「…？？き、気持ち良く…？愛も……？？？」

しえな「まったくもう、お前は言葉足らずなんだよ！意味わかんないだろ」ドゴッ

乙哉「ひゃん///」

しえな「……こほん、まぁこいつが言う事もあながち間違いではないんだけどな」

しえな「寒河江が犬飼にそんな感情を抱いた時、それを犬飼に伝えて、まず了承をとるんだ」

春紀「お、おう……」メモメモ

しえな「いきなり襲うと、ただただ恐怖でしかないからな。まぁそれも良いって人もいるけど…それは本当に人それぞれだな。シュチュエーションだとか雰囲気だとかっていうのは」

春紀「へぇ…そうなのか」メモメモ

しえな「そのうちそれも分かってくるよ」

乙哉「あとはやり方なんて無いよー。自分の思うままにいちゃいちゃすればいいのさ！」ﾄﾞﾔｧ

春紀「思うままに……？」

しえな「って言っても参考がなきゃ訳わかんないだろう！」

しえな「仕方がない。悩める友人、子羊ちゃんのために、秘蔵の18禁百合漫画を貸してあげよう」

春紀「百合……漫画？」

しえな「まぁ、読んでみりゃわかる」

春紀「(は、裸の女の子が抱き合ってる表紙…18禁って書いてあるし……)」かぁぁ

乙哉「えぇー、しえなちゃんそんなの持ってんの？引くわー」

しえな「持ってるんじゃない。集めてるんだ。ていうかお前も知ってるだろ」

乙哉「うっす」

しえな「まずはこの辺かな、いちゃラブ本(攻め目線)。これはあくまで参考だから、自分の好きなようにやればいい」ドサッ

春紀「…こんなに持って来てたのかよ…」

しえな「健闘を祈るよ」グッ

乙哉「がんばれー」

春紀「二人とも………」

春紀「……本当にありがとう。これ読んで、伊介と話してくる！」

春紀「やっぱ持つべきものは友だな！」にかー


バタン


しえな「元の寒河江に戻ったな」

乙哉「そだねー」

しえな「上手くいくだろうか」

乙哉「初めてなんて、そんなもんじゃない。上手くいかなくてナンボっしょ」

しえな「…そうかもな」

しえな「キャリーバッグに百合本積んどいてよかった」

乙哉「……積み過ぎじゃない？」


バーンッ

乙しえ「「な"！？」」

乙哉「え！？ちょ、ドアが……！」

兎角「剣持！！！同じ匂いがした！！！」

晴「お、お邪魔しまぁす……」

しえな「…！！」ハッ

しえな「……語ろうじゃないか！！百合本について！！」ぐっ

兎角「同じく！」ぐっ


乙哉「はぁー…まさか兎角さんが…」

乙哉「はぁぁ、こうなるとしえなちゃん、収集つかないんだよなぁ。つまらん」

晴「あはは………」

晴「…ドア、直しましょうか…」

時刻19:37

春紀純粋過ぎて可愛い
兎角さんは兎角さんだった

この乙しえの感じ...まさかもう...

1702号室

ガチャ

春紀「(……伊介様は、まだ帰ってない…っと)」

春紀「(じゃあ早速漫画読んで予習を……)」



春紀「(ちょ……ちょ、ちょちょ……なんだよこれ、なんだよこれ！！)」かぁぁぁ

春紀「(あいつ、こんな破廉恥な本集めてるのかよ！5号室やっべぇなおい！)」」

春紀「(えっ…なにこれ、え？？裸になってこんな……うわあああ無理無理無理無理！！)」ぽーいっ

春紀「(……いやいや、待て待て。もうちょっと見てみよう)」

春紀「(あああああやっぱり恥ずかしい！こんなの絶対無理！)」ジタバタ

春紀「(でも、ゆ、指って入るもんなんだ……わわわわ…なんか気持ち良さそう…？？)」ドキドキ

春紀「(………ちょっとだけ、自分で試して……)」さわっ

ガチャ

伊介「……ただいまーぁ……あれ？春紀……」

春紀「ぎゃああ！？きゅ、急に入るなよ！」

伊介「…って言われてもー、ここあたしの部屋でもあるんだけど」

春紀「あ、あ、そ、そうだよな……」アセアセ

春紀「(びっくりした…まさかバレてないよな)」

伊介「……あのさ、春紀……」

春紀「へ！？…あ、うん、なに！？」びくぅっ

伊介「春紀と、話したくて…」

春紀「………あ、え、うん……」

伊介「ごめん……」

春紀「……あたしも、ごめん」

伊介「お化け屋敷の時だって、勝手に走って行っちゃった」

春紀「それは…あたしが急に突き飛ばそうとしたからで」

伊介「……本当は嫌だったの？伊介に抱きつくの」

春紀「違……っ！そんなことない！」

伊介「…そっか」

伊介「伊介、最近気付いたんだよねぇ。春紀に甘え過ぎだなあって」

伊介「分かってても…春紀は優しいから…何でも許してくれるから、甘えちゃう…のよ」

伊介「重い女って分かってるの。分かってるのに…お願い春紀…」


伊介「伊介のこと、嫌いにならないで……」ぶわっ


春紀「……」ゾクッ

春紀「(……ヤバい…これはヤバい……めちゃくちゃ…エロかわいい)」

伊介「なんだか今日ずっと様子おかしかったし、伊介のこともう好きじゃないのかなって……」

春紀「好きだよ」

伊介「……ほんと？少しも嫌ってない？ほんとに？」

春紀「本当だよ。本当に、本当に大好き」

伊介「改めて聞くと恥ずかしいわね…」かぁっ

春紀「…好き過ぎて、変になっちゃったんだ」

伊介「変？」

春紀「うん。伊介様のことを触ると…ううん、見ただけで、……その」

伊介「な、なによ」きょとん

春紀「えーと、えっと……あの……ああーっと」もじもじ

伊介「ちょっ…ハッキリ言いなさいよ！気になるじゃない」

春紀「ううぅ……だから、その！！」


春紀「………えっちなことしたくなる！……んだよ…！！」かぁぁぁ


伊介「……は」

伊介「はぁぁぁ……っ？」かぁぁっ

伊介「まさか、それで今日ずっと変だったわけ？」

春紀「……っ…そ、そうだよ…」

伊介「もおおー信じらんない！バカ！あたしの涙返してよ！！」

春紀「え……伊介様、泣いたの」

伊介「嫌われたかと思ったんだもの……っ！」

春紀「ごめんな…泣かして」

伊介「もう、まさかそんなことで伊介はずっと悩んでたの？バカらしー」

春紀「そんなことじゃないよ…あたしだって、あたしなりに色々悩んだし……ちょっと、泣いたし…」

伊介「(か、かわいい)」

伊介「…はぁ…ごめん、今の無し…」

伊介「でも、折角さっきまで相談に乗ってくれた兎角さんと晴ちゃんには、まさか言えないわね」

春紀「相談したんだ？奇遇だね。あたしもさっき武智と剣持に相談してたんだ」

伊介「あはは、お互いのこと相談してたとか…なんかウケるー♥︎」

春紀「だなー」あはは

春紀「なんて返されたの？」

伊介「ちゃんと二人で話して来いって言われたー。春紀さんはきっと別のことで悩んでるとか言ってたけど…」

春紀「まさか、こんなことだと思わないよなぁ……」

伊介「……伊介、知るのが怖かった。様子が変なのは、伊介のこと好きじゃなくなったからって…思ってたしね」

伊介「でもあいつら二人が、背中押してくれたから、ちゃんと自分の思ってること話せたし」

春紀「いやぁー、持つべきものは友だね」

伊介「そうかもね」クスッ

伊介「春紀はどんなこと言われたの？」

春紀「………待って、それ、聞く？すごい恥ずかしいんだけど」

伊介「伊介はもう話したもん♥︎」

春紀「えー……」

春紀「…武智には、当たり前って言われた」

伊介「ふーん」

春紀「剣持には…その、色々教わって………」かぁぁ

伊介「お、教わった！？あんた、まさか武智と剣持に、あんなことやこんなことを…」

春紀「されてないされてない！！」

伊介「…はぁ、あんた純粋過ぎて危なっかしいのよ」

春紀「ただ……その、本を…」ちらっ

伊介「本……？」ぺらっ


伊介「…う、わ……まじか」

春紀「穴があったら入りたい……」

伊介「剣持さんにこんな趣味あるなんてねー」ぺらぺら

春紀「あたしも初めて知ったわ…5号室カップルだいぶやべぇ」

伊介「異論無しね」

穴にいれちゃお

伊介「で、どう思ったわけ」ぐいっ

春紀「……な、なんのことですかねぇ」

伊介「伊介のこと、めちゃくちゃにしたいって思ったんでしょ…？♥︎」ぼそっ

春紀「…ぁっ//…ちょ…待…」びくっ

伊介「なによ、ヘタレ春紀。可愛い声出して」

春紀「ちょ、ちょっと…待って。ほんとに。まだ心の準備が」

伊介「いいから早く襲いなさいよ。いつでもいいわよ？」

春紀「いつでも…」

しえな『まず、相手の了承をとってから…』

春紀「(これはクリア、か…)」

伊介「ヘタレねぇ。早く結論出しなさいよ。襲うのか、襲わないのか」

春紀「(もう後がない……ここでへたれたらチャンスはもう無いかもしれない)」

春紀「(……最後の最後にヘタれるな、自分！)」ぎゅっ



春紀「……伊介」ガバッ

春紀「えっち、しよっか…」ニコッ

伊介「………っ！！」かぁぁっ

伊介「…し、仕方ないわね……」ふいっ


時刻
21:50

チュン……チュン……


春紀「………ん…」ぱち

伊介「……zzz」すぴー

春紀「あれ……伊介様、どうしてこっちのベッド……」

春紀「……あ」

春紀「(ああああああああああ！？！)」かぁぁぁ

伊介「………ふあ？」ぱち…

春紀「……あ、い、伊介……さま？」

伊介「春紀ー…抱っこ……」

春紀「…あの、伊介様……」ぎゅうっ


伊介「………がっつき過ぎ」

春紀「(うわあああああああうああああああわあああああああ)」

時刻
7:35

伊介「伊介シャワー浴びよっと…」フラフラ

春紀「お、おう…転ぶなよ」

伊介「んー……」



春紀「(ヤバい……覚えてるだけで3回やってる………)」

春紀「(一回目は超かっこ良く決めたのに、二回目はシャワーを二人で浴びてる時半ば無理矢理襲って、三回目髪乾かしてる所を後ろからガバッとやった記憶ががががが)」あわわわわ


春紀「…」土下座

伊介「……何してんの」

春紀「いや…本当に申し訳ありませんでした……」

伊介「はぁ…そんなの気にしてるわけないじゃない」

春紀「だってその…無理矢理……」

伊介「別にいいって言ってるでしょー？♥︎……それより昨日で進み過ぎたわよね」

春紀「キスもまだまともにしてなかったのに……」

伊介「まー、もっと春紀といちゃいちゃ出来るからいいんだけど♥︎」

春紀「お…おう……」かぁぁ

伊介「何よ。昨日のがっつき具合とは全然違うわねー」

春紀「もう忘れてくれ…」

伊介「忘れませーん♥︎春紀かっこよかったもん。まぁ春紀はいつもかっこいいけどー♥︎」ぎゅうっ

春紀「あれ、なんか……素直になった？」

伊介「…少しは本音を出してみよーかなって思っただけよ」むっ

春紀「…その方がもっと可愛いよ」

伊介「可愛いとか言うな♥︎かっこいいって言えよ」

春紀「残念だけど、あたしにとっちゃ可愛いお嫁さんなんだよなー」

伊介「……もう。ムカつくー…。…ちゅーして♥︎」

春紀「……ん」ちゅっ

伊介「これでおしまいー？」

春紀「おしまい。集合に間に合わなくなるし、続きは帰ってから」

伊介「…なぁんかムカつく♥︎ていうか、欲求不満は解消されたわけ？」

春紀「……あ、ほんとだ。むずむずしてたのが無くなった」

伊介「ふーん。じゃあいっぱい抱き着いてもいーの？」

春紀「どーぞ、ご自由に」ぎゅうっ

伊介「……ふふ♥︎」ぎゅむう

春紀「(可愛いなぁ……)」なでなで

伊介「(春紀ー♥︎)」

伊介「……」フラフラ

春紀「伊介様ーそっちは違ぇぞ」

伊介「…わ、分かってるわよ」フラフラ

春紀「ほんと朝はフラフラなんだから…ほら、手」

伊介「………うーん」こけっ

春紀「危ねー…大丈夫？」

伊介「うるさい。平気ですぅー」


乙哉「おっはよー。相変わらず伊介さん朝弱いねぇ！」

しえな「おはようお二人さん。ボクも東さんと語り過ぎてフラフラだよ…」

乙哉「まぁあたしのせいでもあるんだけどねー♪」てへっ

しえな「お前が勝手に道具使うからだろ……あーねむい」

乙哉「いやぁ、ちょうど試したかったやつがあってさぁ」

しえな「ったく、もー」

春紀「？(道具？？？)」きょとん

しえな「あー、そういえばどうなったんだ？昨日」こそこそ

乙哉「大浴場にも来なかったし、その様子じゃいい感じだったんじゃなーいのー？」

春紀「えっあ……うん、まぁ…仲直りは…出来た」かぁぁ

乙哉「ふぅーーーん」ニヤニヤ

春紀「や、やめろよ…恥ずかしい」

しえな「おいコラ。寒河江で遊ぶな」バシッ

乙哉「あはぁん//」

しえな「…寒河江、痛くなったりはなかったか？」こそっ

春紀「だ、大丈夫だったけど」

しえな「そうか。稀に無理すると痛いから、気をつけた方がいい」

春紀「…分かった。気を付ける。ていうかなんでお前ら、そんなに…」

しえな「？」

春紀「色々知ってるんだ？」

乙哉「あっそこ聞いちゃう？聞いちゃう～？？」

しえな「うるさい」ガッ

乙哉「きゃん//」

しえな「まぁ………色々、だ。色々と、うん」

春紀「？」きょとん

春伊がかわいすぎてやばい…
やばい！

ここまで回覧・レスありがとうッス！
遅いのと長いので色々申し訳ないッス
必ず完結させるんで気長に待ってくれると嬉しいッス～

伊介「ふぁぁ……」

春紀「おーい、伊介様。武智と剣持もいるよ」

伊介「……うぅん…春紀…抱っこ」

乙哉「ダメだなーこりゃ」

春紀「さっきまでは大丈夫だったんだけど」

しえな「甘え足りなかったんじゃないのか？」

春紀「……うーん、そうかも」

乙哉「抱きしめてやりなよ～」ニヤニヤ

春紀「…どんな公開処刑だよ…」

伊介「………」うとうと

鳰「おーっ！2号室に5号室！おはよーございまッス！」トテトテ

乙哉「おっはー♪」

しえな「おはよう」

伊介「あ"ぁ？」カッ

春紀「……あ、起きた」

鳰「なんスか？なんスか？鳰ちゃん気になるッスねー」

伊介「なんでもなーいー。ほら、春紀行くわよ」ぐいっ

春紀「はいはい」

鳰「ていうか、伊介さん朝弱いんッスねぇー！かーわいい！」あはは

伊介「…よぉーし♥︎鳰後で覚えとけよ♥︎」

鳰「了解ッス！」ビシッ


乙哉「相変わらず神メンタルだなぁー！」ケラケラ

鳰「あっ武智さん剣持さん、今日一緒に寝ません？昨日1号室行っても誰も居ないんスもん。他全部鍵変えてるしー」ぶぅー

鳰「鳰ちゃん一人で寂しかったんッスよおおおおお皆と一緒に寝たいッスーー」

しえな「いやいや…お前いつも一人で寝てるだろう」

鳰「えぇー。修学旅行の時くらい、一緒に寝たいじゃないッスか。青春じゃないッスか」

鳰「全く、あの二人はウチに黙ってどこに…」

しえな「そりゃ居ないだろうな。昨日は二人共、夜遅くまで私達の部屋居たんだから」

鳰「えぇーーウチも行きたかったッスよ！一緒に寝ましょうよおおお」

しえな「どうする？武智。ボクはいいけど…」

乙哉「……いいよー！じゃあ今日は私達と一緒に寝よ♪」ぎゅっ

鳰「うう…やっぱり、武智さん達は優しいッスね」うるっ


乙哉「(ちょうどよかったー♪しえなちゃんで試すには可哀相なお薬と玩具があったんだよね♪)」にこー

鳰「……っ？？(なんか…嫌な予感が)」ゾクッ

>>135
了解ッス～

鳰はとてつもなくひとい全身火傷を負ってるからなー 健気さが泣ける

食堂


伊介「ねむい」

春紀「ほら、一通りバイキング持って来てやったよ。少しでも食べておかないと」

伊介「…あーん」

春紀「はぁ……もう、しょうがねーなぁ」あーん

伊介「……」もぐ

春紀「なんでそんな朝弱いのかねぇ」

伊介「…低血圧なの」

春紀「……今まであたしがいたからいいけど、学校ちゃんと通ってんの」

伊介「行く気しないもん」

春紀「溝呂木ちゃん聞いたら泣くぞー？」

伊介「春紀がいない学校なんか、行く気しなーい」ふいっ

春紀「うぅん……そうは言われても何も……あ、じゃあモーニングコールしてやろうか」

伊介「…でも朝ぎゅってしてくれる人いない」

春紀「先生とか(適当)」

伊介「(あんたじゃなきゃ嫌なの…！)」ぐりぐり

春紀「分かった分かった適当言ってごめんってあだだだ痛い痛い」

晴「あっ伊介さん！」とてて

伊介「あら、晴ちゃんに東さんじゃない。おはよー♥︎」

兎角「今日は二人一緒か」

春紀「……あー…悪りぃな、迷惑かけて。もう大丈夫だから」

晴「えへへ、そっかぁ。よかった」

兎角「迷惑なんて…かけられた覚えない」

春紀「あっはは。そっかそっか」

兎角「……」むぅ

鳰「おはよーございまッス！」

兎角「お前は来るなよ」

春紀「あっち空いてるぞ」

鳰「相変わらずお二人さん厳しいッスねぇー。鳰、嫌われてんスかぁ？」

伊介「ちなみに伊介も嫌ーい♥︎」

鳰「おいぃ！」ビシッ

晴「晴は大好きだよー(棒読み)」

鳰「晴ちゃん棒読みだしっ！！！…って晴ちゃんまで！？」

晴「あはは。うそうそ。ごめんね、大好きだよ！」


晴「(エヘヘ……)」

「な……晴、私とどっちが」

「あっれぇー？晴呼びでしたっけぇ？あるぇー？」

「殺す」

「ねぇ兎角サン、共謀してこいつ殺さない？」

「朝から物騒だなー」あはは

晴「(やっぱり、皆はこうでなくちゃね)」うふふ

鳰「それより今日、1号室で一緒に寝かせてくれません？」

兎角「やだ。5号室行けばいいだろ。武智と剣持なら受け入れ拒否ないんじゃない」

鳰「いやー、それがなんか嫌な予感しかしないんスよぉ。たーのみますって、まじで！！」

晴「いいよー！じゃあベッド繋げて一緒に寝よっか」

鳰「まじで！晴ちゃんありがとぉぉ！！」ぎゅっ

兎角「えー」

春紀「天使だなぁー。さすが晴ちゃん」

伊介「……」むー

春紀「妬かない妬かない」

晴「もちろんだよ！晴も人数多い方が楽しいもん」

晴「……あっそうだ。今夜皆で、枕投げ大会しようよ！」

鳰「おおー楽しそうッスねぇ！」

春紀「いいねぇ！やりますか」

伊介「伊介もやるのー？めんどくs…」

晴「2チームに別れて、春紀さんと伊介さん、晴鳰兎角さんで！」

伊介「………やる♥︎」

春紀「晴ちゃんと走りは身体能力低そうだもんな。走りと二人で一組か」

伊介「日頃の怨みぶつけてやる♥︎主に晴ちゃんと鳰に♥︎」

晴「えぇっ晴もですか！？」

鳰「晴ちゃん、今さらっと鳰は当たり前みたいな感じじゃなかったッスか！？」

伊介「うん♥︎……特に晴ちゃんはけっこー怨み溜まってンだよねェー」にっこぉー

晴「……ひょぇぇ…」ビクビク

春紀「可哀相だなぁー晴ちゃんには手加減してやれよ。なぁ？晴ちゃん」なでなで

晴「春紀さん……」優しい！


伊介「(そういう所が怨みの原因なんだっつーーーの)」イライラ

兎角「(寒河江を重点的に狙ってやる中にナイフ仕込んでやる熱々のカレー投げつけてやるあるいは予告票をこいつに………)」イライラ

戻って1702号室


春紀「伊介様さぁー、晴ちゃんには手加減してやれよ。大人気ねーぞ」

伊介「………」ふいっ

春紀「……もー…伊介様？」

伊介「……何よ、晴ちゃんばっか可愛いって言ったり、なでなでしたり」

春紀「もちろん伊介様のがやってあげてるよ？」

伊介「伊介には可愛いって言わないし…って別に言われたいわけじゃないけど……けど……」

春紀「言ってると思うんだけどなー………伊介はやきもち妬きだからなぁ」なでなで

伊介「……嫌？」

春紀「全然」ぎゅっ


伊介「……大好き」

春紀「…あたしは愛してる」

伊介「………」ぎゅー

春紀「あたしにとって、伊介が一番可愛いよ」

伊介「……伊介様でしょ」そっ

春紀「伊介様。……ん」ちゅっ

伊介「ぷは……春紀……」


ピーーーッピーーーッ

春紀「……げっ、やばいよ伊介様！そろそろ集合時間！」

伊介「は…春紀ぃ…荷物整理手伝って……」

春紀「えぇ、昨日のうちに整理しとけって言ったじゃん！？」

伊介「バカ、整理しようとしたらあんたが後ろから抱きついて来たんでしょ！」

春紀「振り払えばよかったじゃん！」

伊介「出来るかぁ！！」

春紀「って、喧嘩してる場合じゃなかった。手伝うからバッグ貸して！」


時刻
9:25

このSBJK二人組w
最高すわ

嫉妬する伊介様かわいい

溝呂木「おっはよーう！生徒諸君！昨日に続いて爽やかに晴れて良かったね！うん！」

溝呂木「ってまた人数足りない！同じ数に同じメンツ！んもおおおー」


香子「またあいつらは…9:30にホール集合って何度も言ったじゃないか……」

涼「はは、しょうがない奴らじゃのう」

純恋子「昨日はよく眠れましたか？番場さん」

真昼「え、ええ………まぁ…」

乙哉「なーんか、鳰、やっぱり今日は1号室行くーとか言って結局来ないんだってさぁ」

しえな「お前が脅したからじゃないのか」

乙哉「うーん。ちょっとお薬と道具を使おうと思っただけなんだけd……ひゃあん///」

しえな「お前はアホか！！！ノーマルの人を巻き込むな！！！！！」バシッゲシッ

乙哉「あぅん、もっと///」


溝呂木「はぁー、全く。1号室2号室＋走りは安定の遅刻かー」

柩「仲良いですよね」くすっ

千足「だな」あはは

晴「すみませーーんっまた遅刻しちゃって！！」バタバタ

兎角「……」ふぁぁ

晴「ほら、兎角さん早くーっ！」ぐいぐい

鳰「おはよーッス！」

春紀「もう、伊介様は荷物持ち過ぎだから！！重い！！」

伊介「んなこた言われてもー♥︎」

溝呂木「こらぁ！集合時間過ぎてるぞ！全員反省しなさい！！」

晴「ひゃぁ！ごめんなさぁい！ごめんなさい！」

春紀「あ、おはよー。溝呂木ちゃん」

溝呂木「僕の話聞いてた！？」



香子「先生、バス来てますよ」

溝呂木「ううぅ…ぐすっ、じゃあ人数揃ってるね。首藤」

涼「12、13……っと。大丈夫じゃ」

溝呂木「よおーっし！じゃあ気を取り直して、修学旅行2日目スターートッ！！」

晴「わーいっ！」ぴょんっ

柩「楽しみですね、千足さん」

千足「そうだね」にこっ

溝呂木「じゃあ各自バスに乗って…って」


伊介「春紀早くーー」

春紀「ちょっと待って、荷物上に入れるから」

兎角「腹減った」

鳰「早くないッスかぁ？」

晴「まだ乗って良いって言われてないよーっ4人とも！」あわわわ


溝呂木「もおおお貴方たち4人少しは先生の言うことを聞いて下さい！！！」

春紀「次どこ行くんだっけー」

伊介「清水寺」

春紀「まじかー。じゃあ一緒に飛び降りるか」

伊介「そうね」

晴「え？え？？」

兎角「多分アサシンジョークだから気にすんな」


乙哉「さーあたし達もバス乗ろっか、しえなちゃん」

しえな「そうだな」


ガサッ


乙哉「！！！」シュンッ

しえな「！？おい！なんでこんな所で鋏なんか投げたんだよ！」

乙哉「……？気のせいかな……」

しえな「はぁ？」

ガサガサ………

乙哉「(…いや、ちょっとは考えといた方がいいかもね)」ﾆﾔｯ

乙哉「まーいざとなったらしえなちゃん連れて逃げれば良いわけだし」

しえな「だからなんでボクが！！」

溝呂木「こらこら、二人とも早く乗れー」

乙哉「はぁーいっ」

しえな「全く………」

『危なかった……すぐ除けなかったら直撃してましたよ』

『ああ、相手は武智乙哉。相当手強い殺人鬼だからな……普通の少女だと思って手ぇ抜いてっと、すぐやられんぞ。』

『大丈夫ですよ。私も一応ベテランなんで』

『事実、途中まで追っていた部隊は全滅だ。気付けば丸裸で纏めてロープで縛られていたらしい。気をつけろよ』

『…まぁ気をつけます、刑事。とりあえず尾行は任せて下さい』

『ちなみに普通の少女達の中に紛れ込んでるから、見間違うなよ。その中によく似た容姿の子もいるんだ』

『そんな。星を間違えるなんてこたぁないですよ』




『あの、ポニーテールの子で間違いないんですよね』

真昼「………」ビクッ

純恋子「どうかしました？番場さん」

真昼「あの……今、すごい嫌な予感が……して」

純恋子「まぁ。それは大変…私が守ってさしあげますわ」

真昼「英さん………」ぎゅっ

『…今度こそ捕まえるからな……武智乙哉』


修学旅行2日目

バス出発
9:40

乙哉「ほれほれ。鋏だよー、髪切っちゃうよー」

しえな「イジメはダメだ。武智、いい加減にしろ」バシッ

真昼「う、ううっ…やめ…ぐすん」

純恋子「ちょっと、やめて下さる？」

春紀「ちょっかい出すなよ、武智」

伊介「イジメかっこいーー♥︎」

乙哉「あはは。皆して、やだなあ。ちょっといじっただけだよ」

乙哉「……ていうか、あたし達って似てない？見た目！」

真昼「はぅぅ……」ブルブル

春紀「うーん……」

しえな「まぁ、言われてみれば…あ、ちょっと寒河江も並んでみて」

春紀「あ…あたし？」

しえな「ああ。寒河江も足すと、良い感じに似てるかも」

春紀「そーかね」


乙哉「あたしら三人仲良いもんねー」ぎゅっ

春紀「ちょ、くっ付くなよ」

真昼「う、ううぅ……英さ……助
け……」ぶわっ

純恋子「……髪型が似ているだけですわ。さっさと離しなさい。…こちらにおいで、番場さん」ぎゅっ

伊介「ちょっとーあたしの春紀に手出さないで♥︎殺すよ」イラッ

乙哉「おっとぉー。どっちの彼女も怖い怖い！」

伊介「あはっなんかムカつく♥︎」

純恋子「…あなたは」ギロッ

乙哉「ふふふー。そんな怖い顔しないでよ、伊介さんに英ちゃん」


しえな「………何を企んでる？武智」

乙哉「別にィ。何も考えてないよ？」

乙哉「(身代わり作戦、なんて。全然)」ニマァ


溝呂木「こらー、バスの中で立ち歩くなよー。……ってもう、言うこと聞かないよなぁ」トホホ

晴「あはは……」

溝呂木「全く、まともに言うことを聞いてくれるのは一ノ瀬や神長達くらいだよ……」ぐすん

香子「皆自分勝手な奴が多いからな」

涼「あはは。賑やかじゃけどねぇ」

溝呂木「まぁそれもそれで、賑やかで楽しいクラスかと思えば……転校も多いし」ぐすんぐすん

晴「………それは……」

兎角「……お前が気にすることじゃない。一ノ瀬もだ」

晴「…うん」

溝呂木「(…お前？)」

溝呂木「…皆が仲良ければ、僕はいいんだ。でも」

溝呂木「少しも先生のこと、覚えていてくれないのは…少し、寂しいなぁ」


柩「先生、それはぼく違うと思うな」ひょこっ

千足「桐ヶ谷に同意見だ」

溝呂木「……そうかなー」

涼「まぁ、そのうち見てればきっと分かる。若僧よ」くすっ

溝呂木「だといいけど…」

溝呂木「(………ん？若僧？)」

清水寺
10:10

溝呂木「近くには祇園もあるから、お土産探すなりしばらくゆっくりしててなー」

「「はーい」」

春紀「うーん。来たねー、京都名物！」

晴「清水の舞台から飛び降りる、なんてよく言いますよね」

兎角「ちなみに本当に毎年飛び降りる奴がいるらしい」

晴「ひょぇーっこんな高い所から…」

鳰「鳰ちゃん柵に立っちゃいますよー！」

伊介「あはっ♥︎ナイスガッツ！」

晴「わわわっ鳰、危ないよぉっ」

溝呂木「こらぁ走り！！他のお客さんに迷惑だろう！危ないから降りなさい！」


晴「そうだ、皆さん集まってるし、写真撮りましょう！」

鳰「青春の一枚ッスかぁ、いいっすねぇ」

溝呂木「それなら、僕が撮ろうか」

乙哉「それはダメだよー」

溝呂木「えっ？」

晴「溝呂木先生は、真ん中なんだから！」にっこー

溝呂木「ええっそんな……僕はカメラ役でも」

香子「じゃあカメラの調整は私がしよう」

伊介「やーん♥︎間違ってカメラ誤爆させないでね？」くすっ

香子「お前なぁ……」イラッ

春紀「まぁまぁ。気をつけろよって言いたいんだよ、伊介様は」

伊介「…ふーんだ」ふいっ

涼「こーこちゃんー」とととっ

鳰「鳰も手伝うッスよー」

千足「先生、椅子借りて来た。ここに座るといい」

溝呂木「み、皆ぁ……」じわっ

乙哉「せんせーの隣は貰ったぁ！よし、しえなちゃんの上座ろーっと」

しえな「さりげなくボクの膝枕要求するな！」

柩「じゃあぼくは背も低いし、一番前の先生の反対隣に」にこっ

伊介「伊介、春紀の隣ならどこでもいー♥︎」

晴「えへへ、兎角さんもこっちこっち」

鳰「じゃあ皆さん、撮るッスよー」

香子「(30秒タイマーにしたから、余裕はあるはず。その間出来るだけ端の方に…)」

涼「あれ？こーこちゃん、5秒になってるぞ」

香子「えええ！？そんな筈は」

鳰「ああもう、時間ないッス！せーのっ」ぎゅっ

香子「こ、こんな近くでなんてそんな。私は出来れば隠れたいのに」

涼「香子ちゃん動いちゃダメだぞ」ぎゅっ




パシャッ

晴「あはははっ！神長さんと首藤さんと鳰、なんでこんなカメラ近いの～っ」

鳰「可愛い鳰ちゃんが目立っていいッスねぇ～！」

乙哉「つか、うまい具合に私らにかぶってないのが凄いよー」

涼「おほほー、こーこちゃんがミスしてしもうてのう」

乙哉「あははは。神長さんらしー」

香子「くっ……恥ずかしい…」

溝呂木「いやー…先生嬉しいなぁ、嬉しいなぁ」ぐすっぐすっ

伊介「やだー、先生きもーい♥︎」

柩「えへへ、よかったですね、溝呂木先生！」

千足「桐ヶ谷の言うとおりだろう？」

溝呂木「いやー、僕は黒組の担任…いや一員になれて本当によかったよ！この写真は僕の宝物だ！」

兎角「一員……？別になってないけど…」

晴「こら！兎角さん！」

うわーん僕は皆が大好きだー！
あははは先生13人選り取り見取りじゃーん
はしたないですわね先生
違っ…そういう意味じゃ！？


伊介「春紀ー♥︎」つんつん

春紀「ん、なになに」

胎内巡り
コチラ →

春紀「………まじか」

伊介「♥︎」

伊介『やーん暗くて怖いー』

春紀『ちょ、どこ触っ…ふぁ…やめ』

春紀『伊介様…もう我慢出来なくなっちゃうよ………』ガタッ

伊介「イケるイケる♥︎」

春紀「な、なにが…？」

伊介「(あー…これガチなやつじゃん……真っ暗じゃん…)」

春紀「げー。本当に真っ暗闇なんだな…」

伊介「(…ちょっと薄暗い感じでエロティックなの想像してたんですけどぉー)」

春紀「伊介様、離れんなよ」ぎゅっ

伊介「！」

伊介「わ……分かってますぅー」

伊介「(これもこれで良いかも♥︎春紀かっこいー♥︎)」ぎゅーっ


春紀「わ………光る石」

伊介「…綺麗」じっ

春紀「あ、願い事決めた？」

伊介「(……薄暗い光の中で…春紀も綺麗……)」

春紀「おーい」

伊介「えぇ？……あぁ、えーと…。…うふふ♥︎」ぎゅっ

春紀「？」

伊介「ママと春紀と、ずーっと一緒に居られますよーに♥︎」

春紀「…っっ」かぁぁ

春紀「(…まったくもー、可愛いんだから……)」ふいっ

伊介「春紀は？」

春紀「……家族皆の幸せと、伊介様の幸せ」

伊介「ー♥︎」



兎角「うわあああああ晴！どこだ！見えない！うわあああああ」

晴「………」スタスタ

兎角「うわああああああわああああわあわあわあわ」

鳰「あだっ！さーせん、兎角さ…」ゴツンッ

兎角「晴だな！？」

鳰「…はあ！？」

兎角「よよよーし、晴。わわわたしから離れるなよよよ」ぎゅむぅぅぅ

鳰「いや、鳰ですって！兎角さん！？しっかりして兎角さーん！」ジタバタ

兎角「暴れるなバカ！転ぶぞ！！死ぬぞ！！」ぎゅうううううう

鳰「かはっ……まじでぐるじい"……っ」


兎角「よかった！！たすかった！！！光る石だ！！はr……

鳰「げほげほっ！！…あ"ー、くるしぃ」

兎角「……お前、なんでいんの？」

鳰「それこっちの台詞！！」


春紀「うわーっ眩しいね！」

伊介「やーだー。目が焼けるー」

晴「あっ、春紀さんに伊介さん！二人も入ってたんですね」

春紀「あれ？晴ちゃん、兎角さん達と入ってなかった？」

晴「あー…………うん、まぁ」


兎角「晴！！！大丈夫かぁ！！」

晴「そうですね」

兎角「急に居なくなったと思ったら走りが脇にいた！！何なんだ全く！」

晴「そうですね」

香子「しかし清水寺か。教科書でよく見かけたが」

涼「懐かしいのう。あの今昔物語にも載ったんだっけ」

香子「…なにその、雑誌にトレンドが載ってるみたいなニュアンス」

涼「ふふふ。坂上田村麻呂殿も元気にしておるだろうか」

香子「首藤は何者だよ…」

涼「冗談じゃよ」

香子「そうには見えないんだけど……」



『………ターゲット、特に目立った動きは無し』

真昼「！」ビクッ

純恋子「どうしたんです、番場さん」

真昼「もう……さっきから…なんか……ぐすっ」

純恋子「まぁまぁ…大丈夫ですわよ。…私がいつでもこの銃の腕前を披露いたしますから」カチャッ

真昼「………ぐすっ、英さぁん」

純恋子「(可愛いかわいいカワイイ愛らしい美しい儚いうふふ)」

英様自重

改めて考えるとやっぱり溝呂木ちゃんメンタル強いよな

兎角さんは今日も兎角さんだった

まってるます

ここまで一気に読んだけどすばらしいッス
呆れ晴ちゃんは新鮮でグっとくる

晴「ねぇねぇ！この近くに有名な隠れ家甘味処があるんだって。行ってみようよ！」

兎角「へぇ。お昼変わりに行くか」

春紀「有名な隠れ家って、なんじゃそりゃ」

伊介「春紀が行くなら行くー♥︎」

鳰「鳰も行くッスー！」

春紀「呼んでないぞ」
兎角「呼んでない」

鳰「すごいハモりッスね」



鳰「おぉー、ここが有名な隠れ家！なんか可愛いッスねぇ」

春紀「小さいお店だなー」

鳰「って、一つの最大席数4かぁ。椅子貰って……

兎角「一ノ瀬はわたしの膝に座ればいい」ぽんぽん

伊介「伊介、春紀の膝の上座るー♥︎」

兎角「……」むっ

伊介「……」むっ

晴「え、えぇ……と」

春紀「帰ったらやってあげるから我慢しろー」

鳰「……あー、店員さん。椅子一つ貰えますかねー」

伊介「春紀ー、あーん♥︎」

春紀「な"……ここで？」

伊介「いいじゃん、今ちょうど伊介達しかいないし」

鳰「おおっいいッスねぇ。他のお客さん居ないうちに！ほら！」

春紀「えぇぇ……うー、まじかよ……もう…」かぁぁ

春紀「…あ、あーん…」ぱくっ

伊介「(春紀かわいーー♥︎)」

晴「きゃー///」

春紀「もう………お返し」あーん

伊介「んー♥︎」むぐ

春紀「(可愛い可愛い可愛いああもう可愛いなああ)」どきどきどき

晴「きゃー///きゃーっ////」


晴「…兎角さん、晴達も！」

兎角「ゔぇ！？」

鳰「なんて声出してるんスかー」

兎角「い、いや、わたしはその」

晴「ほら早く早くー♪あーんしてください！」

春紀「あはは、頑張れよー」

兎角「え、え、ちょ……いや…ぁぅ」しどろもどろ


カランカラン

いらっしゃいませー

晴「兎角さんのばか」ぷいっ

鳰「あらまー」

兎角「わ、悪かったよ…なぁ、一ノ瀬？…一ノ瀬……」

晴「……もー…」ちらっ

兎角「……」しゅん

晴「二人の時は…やってくれますか…？」

兎角「！！も、もちろんだ！」ガタッッッ

伊介「うーるーさーいー」

兎角「わ、悪い…」ガタッ

晴「……えへへ」にこっ

春紀「まぁゆっくり進めばいいんじゃない。兎角さんヘタレだけど一途だし」

伊介「お前がヘタレいうか♥︎」

春紀「あたしヘタレじゃありませーん」

鳰「さすが、春紀さん達は余裕っすねー」

春紀「だってうちはほら、もう結婚してるし」

鳰「たしかに！」


晴「(結婚！？してるの！？うそ！？ていうか女の子同士で結婚出来るの！？…は、晴も、兎角さんと…けっこん…！？)」かぁぁぁぁ

兎角「それもアサシンジョークだから」

伊介「…それ、気にいってんの？」

伊介「はぁーっ満足ー♥︎美味しいし春紀が照れてる所見れたしー」

春紀「いや、あたし結構、っていうか常に照れてるよ？」

伊介「全然表情に出さないんだから」

春紀「それはあるかもなー」あはは

伊介「そんなとこも好き♥︎」ぎゅーっ

春紀「……ありがと」なでなで

春紀「んじゃー、あたしはお土産探そっかな。家族に色々話してやりたいし」


鳰「(なんか……伊介さん、この一日で春紀さんキチが加速したような)」

鳰「(いや……元々酷いけど……うん、元々か)」

鳰「(兎角さんも相変わらず晴ちゃん晴ちゃんだし)」


鳰「(………あれ？もしかしてこのクラス、レズばっか？)」

土産屋


柩「わぁーーっ見て見て千足さん、木刀！」

千足「はは、桐ヶ谷には大き過ぎるな」

春紀「お、生田目に桐ヶ谷」

伊介「やっほー♥︎」

柩「春紀さん達もお土産探しですか？」

春紀「まーそんなとこ。うちは大家族だからさ、数多いの探してるんだ」

柩「あ、それならぼく、良いの知ってますよ」

春紀「おおー、助かる。この辺一杯あってわからないんだよなー」

柩「ふふふ、ですよね。…あっこれなんかどうですか？定番中の定番で……あ、それとそこのソフトクリーム屋さんもですね…」


伊介「……あのチビなんであんな詳しいの」

千足「(チビ…？)…ああ、桐ヶ谷なら色々調べてきたらしい。本当にいい子だよ」

伊介「………ふぅん」

千足「しかし寒河江は面倒見いいね。本当の姉妹みたいだな」

千足「…微笑ましいね」くすっ

伊介「つまんなぁーい」ぶぅー

千足「(……！？ヤキモチ？え？このくらいで！？)」

伊介「……」むぅぅ

千足「(え？え？私どうすればいいんだろう…慰める？)」

千足「(っていうかだいぶ面倒くs……いやいやいやそんなこと思っちゃダメだ、生田目千足！)」ブンブン

千足「(寒河江も大変だな、ここまで面倒くs……ヤキモチ妬きだと)」


春紀「……」ちらっ

伊介「(何よぉあのチビ…あたしの春紀に色目使ってさぁー)」ぶぅー

春紀「…！」


春紀「伊介様ー、ソフトクリームあげる！」

伊介「！！」ぱくっ

春紀「どう？」にこー

伊介「…まぁまぁかしらね」

春紀「へへ、よかった」なでなで

伊介「ー♥︎」


千足「(うわっ、チョロい！！)」

千足「(…とか思っちゃダメだろう、私！)」ブンブン

千足「(まぁ、寒河江にとってはこれくらい、何でもないみたいだな…良かった)」

柩「千足さんっ！」ひょこ

千足「桐ヶ谷、お土産選びは済んだのか？」

柩「ええ、春紀さんに沢山紹介してあげました」ニコッ

千足「桐ヶ谷は優しいね。自分は何を買うんだ？よかったら私が出してあげるよ」

柩「大丈夫です。もう買いました」

千足「そうか…なにを買ったんだ？」

柩「これです！」

木刀

千足「…えっ」

晴「えーっと、えっとぉ…あぅぅ、お土産どーしようぅ」

鳰「晴ちゃーん、そろそろ集合時間ッスよ」

晴「ひゃーんっちょっと待って！今買うから！」バタバタ

兎角「………」ガサッ

鳰「兎角さん、なんかめっちゃ買ってません？」

兎角「…限定レトルトカレーが、沢山売ってて」

鳰「ほんとカレー好きッスねぇ。やっぱ辛口いっちゃうんスか？」

兎角「………」

鳰「あ、辛口じゃ物足りない感じッスかね。激辛じゃないと！なんて、あはは」


兎角「……甘口…だけど」

鳰「……」

兎角「……」

鳰「……なんか、すみません……」

兎角「…いや……別に…」

鳰「……」

兎角「……」

晴「兎角さーん、鳰ーっ！…へ？二人ともどうしたの？？」

時刻
13:30

溝呂木「よーし、皆ゆっくり回れたかな！」

「「はーい」」

溝呂木「じゃー出発ーー！」ピピッ


伊介「…なんか先生テンション高くなぁい？」

春紀「あはは、たしかにな」

晴「(よかった、先生が元気になって)」ホッ


涼「桐ヶ谷や」つんつん

柩「？首藤さん、どうかしましたか？」

涼「お土産を買い過ぎてのう。ホテルへ戻ったら生田目と一緒にお茶でもどうかのう」

香子「全く。だからやめておけと言ったのに」

涼「ふふふ。和菓子が多いと、つい買ってしまうのじゃ」

柩「わぁ、いいんですか！千足さんも一緒に行きましょう」

千足「…私も構わないよ」にこ

柩「やったぁ。首藤さん、ありがとう」ニコニコ

涼「もちろんよ。またゲームでもしよう。まぁ、ワシが勝つけど」

柩「こ…今度こそ負けません」

香子「なぁ生田目。首藤と桐ヶ谷ってなんか」こそっ
千足「孫と祖母みたいだよな…」くすくす

涼「なーんか失礼なことを言われた気がするぞ」むぅー

柩「…？っ？」

涼「こーこちゃん、八つ橋食べるー？」もぐもぐ

香子「じゃあ戴こうかな」

涼「あーん」

香子「な"……っ…はれんちだぞ！寒河江たちや武智らじゃあるまいし」かぁぁ

春紀「おいこら」ひょこっ

乙哉「あははは、何も言えないわーっ」ひょこっ

香子「全く。仲良いのは勝手だが目の前でいちゃつくな！目のやり場の困るだろう」

乙哉「いやー黒組じゃ気使う必要ないかなーみたいな」あははは

涼「まぁまぁ、よいではないか」

香子「首藤は甘過ぎるんだ！…ったく」

涼「ところでこーこちゃん。昨日話していた、こーこちゃんの想い人とは誰なんじゃ」

香子「さぁ？誰だろうな」

涼「…はぁ、教えてくれんのか。寂しいのう」

涼「涼はこーこちゃん、大好きなのにのう……」しゅん

香子「私も首藤が好きだ」

涼「でも、その想い人のほうが好きなんじゃろう？」

香子「……まぁ、首藤がその想い人になるくらいには、好きかな」

涼「………え」

香子「ふふ」

涼「ど、どういうことじゃ？こーこちゃん…」

香子「さぁてね」

涼「こ……こーこちゃーんっ！」

時刻
13:50

溝呂木「(いやぁー、最初はどうなるかと思ったけど、この黒組でよかったなぁ！)」

溝呂木「(なんだかんだ、皆先生のことが好きなんだな！うん！)」うんうん


溝呂木「さぁーて、金閣寺に着いたわけだけど、ここで僕の小話を少し挟もう」

晴「わぁーっ聞きたい聞きたい！」

兎角「わたしは別に」

晴「兎角さんっ！？」

溝呂木「金閣寺と銀閣寺というのは正しい名前じゃないんだ。詳しくいうと金閣は鹿苑寺、銀閣は慈照寺っていうんだよー」

春紀「伊介様ー、ポッキー食う？」

伊介「じゃあこっち食べるー♥︎」ひょいっ

春紀「あたしの食べかけ…」

溝呂木「ちなみに、誰が建てたかは皆知ってるかなー？」

香子「こら！お前ら言ってるそばからイチャイチャして…」

涼「まぁまぁ」

溝呂木「わからないかなー？分かる人いないかなー」

鳰「着いたんスか？じゃー鳰降りるッスーおトイレ行きたいし」

乙哉「あたしもトイレー」

伊介「伊介バス苦手ー♥︎降りるー。春紀行こ♥︎」ぐいっ

香子「おい、まだ話は終わってないぞ！」

涼「まぁまぁ」

香子「お前も甘過ぎだ首藤！」

純恋子「番場さん、手をお貸しいたしますわ」そっ

真昼「はぅ…ありがとうござうます」


シーン…

溝呂木「……うぇっ…ぐすっ」

晴「先生……あの…えと」オロオロ

柩「み、皆元気なんですよー」はは…

千足「(……かける言葉も見つからん…)」

呆れたりしつつもしっかりと兎角さんが好きな晴ちゃんはいい子だな

溝呂木先生安定ッスね

あれ？しえなちゃんは？

>>178
この世界では基本乙哉と一緒なので、いつも黙って乙哉に着いて行ってます(反発する時は逃避行中みたいに喚き散らしますが)
口数少ないのはしえなが思ってることも、乙哉が代わりに言うので自分は特に口に出す必要がないかなと感じているから

みたいな感じの脳内補完でお願いしますッス
皆仲良し黒組優しい世界ッス

金閣


春紀「へぇー、これが金閣ねぇ。一枚くらいくれねーかな、金」

伊介「きんきらで趣味悪いわね」

春紀「そうだ、写メ撮って家族に送ろうっと。伊介様、撮ろう」ぎゅっ

伊介「…あたしのスマホ、インカメついてんだけどー」

春紀「まじか、じゃあそれで撮って送ってくんない？」

伊介「しょうがないわねー。…ほら、はいチーズ♥︎」パシャ

春紀「ありがとー」

伊介「…写メ送ったわよ」

春紀「どうもどうも」

伊介「(待ち受けにしよー♥︎)」

春紀「(待ち受けにしようっと)」

伊介「歩くと暑いわねー」ひらひら

春紀「そうかな、ちょうどいいくらいだけど」

伊介「なんか食べたぁい。どっかで売ってないかしら」

春紀「あ、そこで屋台あったよ。何か買ってこようか」

伊介「……ん」チャリン

春紀「これじゃ多いんじゃない」

伊介「…あんたの分もよ」

春紀「ありがと。何食べたい？」にこー

伊介「アイス。なかったら甘いの」

春紀「りょーかい」

鳰「おー。伊介さん、何してるッスかー」とととっ

伊介「涼んでんの♥︎」

鳰「じゃー鳰も涼むッス」

伊介「ねえー？なんであんなに春紀ってかっこ可愛いのかしら」

鳰「知らんがな」ビシッ

伊介「惚れ惚れしちゃう…」はぁ…

鳰「あはは…」

鳰「(…なんか本格的に春紀さんキチになってきたっすよぉ……)」

鳰「(これからどう接しろと…？)」

春紀「伊介様ー、アイス買って来たよ」

伊介「ん。食べるー♥︎」

鳰「この後やっぱ銀閣いくんスか？」

春紀「そーだねぇ、じっとしてるのも暇だし」

鳰「じゃー鳰もついてくッス！」

春紀「兎角さん達とは？」

鳰「はぐれたっす！」

春紀「…それ、まかれたんじゃ…なんでもない」

鳰「ゔぇぇ違いますよ…多分」

伊介「しゃーないわね。じゃあ、行きますか♥︎」

春紀「食べるの早くね？」

伊介「あんたが遅いのよー♥︎」

春紀「あたしは味わって食べんのが好きなんだよ」

春紀「まー、伊介様にはがっつくのが好きかなー。なんちゃって」

伊介「ばっかじゃないの」ふいっ

春紀「へへ」なでなで

鳰「鳰もいますけど！！いますけど！！見えてます、お二人さん！！」

銀閣

春紀「うーん？」

伊介「なんつーか……」

鳰「地味ッスね…」

伊介「きんきらで趣味悪いと思えば地味路線でいくなんてー、なぁんか拍子抜け」

溝呂木「そこに気付くとは！さすが三人だね！」ひょこっ

鳰「最下位3人バカにしたっしょ！？」

溝呂木「じつはこの銀閣なんだが、東山文化の時代で派手さより日本文化を基にした建築物なんだ！」

溝呂木「ところで銀閣と金閣を建てた人はもう分かったかな？」

春紀「鑑真」

鳰「そうなんスか？」

春紀「知らん。なんか覚えてた」

溝呂木「ちがーーうっ！いいか、この時代を治めていたのはだな…こら犬飼、寝るなーーっ！」


柩「溝呂木先生…落ち込むの早いけど、立ち直るのも早い…神経図太いですね…」

千足「さすが黒組の担任任されるだけあるな」

乙哉「修学旅行って言ってもさあー絶対ただの旅行だよねー、学び修めないよね」あははは

しえな「それはそうだが……」

乙哉「まー、楽しーけどねー」

しえな「あのさ…お前、何企んでるんだ？」

乙哉「……あは、なんのことー？」

しえな「さっきから番場のことばかりチラチラ見て……バスの中でだって」

乙哉「なーに、しえなちゃん。妬いてんの？」

しえな「今さら妬くか。…何考えてるかわからないけど、迷惑かけるようなことはするなよ」

乙哉「…しえなちゃんはだめだねー、というか黒組全員ダメだよ。そんなんじゃ」ちっちっち

しえな「はぁ？なんだよいきなり」

乙哉「追われてることに誰も気付かないなァんてねー。ま、あたしが慣れてるだけかもだけど」

しえな「まさか……、…でも、全然気配などは…」

乙哉「そりゃー、そうなのかな。だって追われてんのあたしだけだし」

しえな「お前かよ。じゃあ気付かないだろ。そう言えよ」

乙哉「いやあ、それがさ？あたしなんだけど、あたしじゃないんだよ」

しえな「はぁ…？……ああーーもう、回りくどいんだよ、お前は！つまり何なのかハッキリ言え！」

乙哉「あはは、分かった分かった。…尾行してる人がさー、間違えてるんだよね、多分。番場ちゃんを武智乙哉だと思ってる」

しえな「……ありえないな。星を見間違う警察なんぞいるか」

乙哉「いやあこれがマジなんだって。だから捕まる時は身代わりになってもらおーかと、あははっ」

しえな「あははじゃないよ。……もし仮にそうだとして、色々ヤバいだろ。最悪、黒組自体バレるぞ。どうするつもりなんだよ」

乙哉「そりゃ自ら星間違えてますよ、あたしが武智ですよ、なんて教えるバカいるー？色々ヤバい状況でも、あたしにとっては超絶好都合なワケ」

乙哉「だからー、いざとなったら黒組全員巻き込むつもりで居ますけど？」ﾄﾞﾔｧ

しえな「お前なぁーっ！ボクだけじゃ足らず全員巻き込む気かよ！！」グリグリ

乙哉「ひゃん///…いいじゃんいいじゃん、あたしら全員友達っしょ？なんとか上手くやってくれるって！」

しえな「その友達をしょっぱなから巻き込もうとしてるお前がサイテーだ、バカ！」バシッ

涼「ほう、金閣…懐かしいのう」

香子「首藤は見たことあるのか。私は初めてだ」

涼「焼失してしもうた時はそれは悲しんだものよ」

香子「うんうん。……うん？」

涼「銀閣は建てた際、お呼ばれしたんじゃがのう」

香子「……えっ？」

涼「義政のもてなしてくれたお茶はとても美味じゃった」

香子「あの……首藤？」

涼「その時記念にと、その辺の石に涼の文字を刻んだ記憶があるんじゃが…さすがに残ってはないかの」

香子「な、何言ってんだ？さっきから…」

涼「冗談じゃよ」

溝呂木「……ハッ、しまった。語り過ぎた！そろそろ集合時間だった」

鳰「助かった……」

春紀「先生の話長すぎ……伊介様半分寝てるし」

伊介「……」ぼんやり

溝呂木「歴史上大事な話だぞー？いいか、歴史というのはな…」

鳰「げ、また地雷踏んだ」

ポツン

春紀「……あ、雨」

溝呂木「ん？ああ、本当だね。じゃあもう、そろそろ…」

ザーーーーーッ

春紀「うわ、いきなり降って来た！！伊介様、これ被って！」バサッ

伊介「……？」

春紀「とりあえず、屋根の中入ろう！」ぐいっ

鳰「(フフフ、しゃーなしッスね。二人きりにしてあげようッスよ)」むふふ

鳰「先生は鳰とバスん中戻るッス！ほら走るッスよ！！」ぐいっ

溝呂木「ちょっ、おい、うわああ、走りーっ！」

鳰「(鳰ちゃん天使！)」



ピカッ
ゴロゴロゴロゴロ

春紀「伊介様、濡れてない？」

伊介「……。…バカじゃないの、自分の服脱いで、伊介に被せるなんて」

春紀「ごめんごめん。無意識にやっちゃってた。臭いかな」

伊介「………いい匂い」くん

春紀「それなら良かった」

伊介「…でもあんたがびしょ濡れじゃない」

春紀「あたしは丈夫だからへーき。……ッくしょんっ！」

伊介「言わんこっちゃない」

ザーーーーーッ

伊介「(すごい雨。向こう側が見えないくらいね)」

春紀「タオルとかバスの中だしなー…まぁ通り雨っぽいし、20分くらいで止むとは思うけど」

伊介「……じゃあ」ぎゅうっ

春紀「だ、だめだよ。伊介様まで濡れちゃう」

伊介「これくらい、気にしないわよ」

春紀「…ありがとな。あったかいよ」にこっ

伊介「(……かっこいいのよ、バカ)」

伊介「お礼はちゅーね」

春紀「……伊介」ぐい


伊介「ん、ぅ……っ…」びくっ

ザーーーーーッ

伊介「(全部、雨音に紛れて…春紀しか見えない、聞こえない、感じない)」

伊介「(……好き過ぎるのよバーカバーカ)」ぎゅっ

ザーーーーーッ

涼「…降って来たのう……」

香子「はぁ、天気予報なんてまるでアテにならないな」

涼「まぁまぁ、通り雨なんてそんなものよ。少しここで待とうぞ」

香子「そうだな、ちょうど大きな石もゴロゴロ転がってるし」すとん

香子「(………ん？なんかこの石、違和感が)」むず…

香子「(苔を剥がしてみようか…)」ぺらっ

"涼"

涼「…どーしたんじゃ、こーこちゃん？」

香子「い、いや、なんでもない！なんでもないんだ……」

涼『その時記念にと、その辺の石に涼の文字を刻んだ記憶があるんじゃが…さすがに残ってはないかの』

香子「(はは……あはは、まさかな……とんだ偶然だろ)」

涼「ふぅー、涼つかれた。温泉に入りたいのう」

香子「(……まさか、な…)」

純恋子「あら…雨が降って来ましたわね」

真昼「そ、です…ね」

純恋子「早めにバスに戻っていてよかったですわ」

真昼「……っ…」ビクビク

純恋子「番場さん？」

真昼「……うっ…うぅ…やっぱり、誰か私のこと、見てます…それが…こわくて」

純恋子「……大丈夫です。必ず守ってみせますから…」

真昼「で、でも…英さんに、迷惑かけるわけには…っ…ひっく」

純恋子「…………真昼さん」ぎゅうっ

真昼「……っっっ！」

純恋子「番場さんを守るためなら、命だって惜しくありませんの」

真昼「！！！だ、だめ…です、そんなこと言っちゃ…」

純恋子「………ふふ、そうかもしれませんわね」ぎゅっ

真昼「……」こくっ

晴「ちょうど、屋根の中にいてよかったですね。こんな雨になるなんて」

兎角「傘、持ってくるべきだったな」

晴「こんな雨だったら傘さしてても濡れちゃいますよ」くすっ

晴「兎角さん、濡れてませんか？」

兎角「ああ…このくらい平気だ」ぐいっ

晴「だめですよ、袖なんかで拭いちゃ。晴が拭いてあげますから」ふきふき

兎角「別に…問題ないのに」

晴「……兎角さんは、やっぱり美人ですね。改めて見ると、そう感じます」

兎角「じ…じろじろ見るな…」ぷいっ

晴「ああっ…兎角さん、唇から血出てる…乱暴に擦るから。晴のリップクリーム、貸しますよ」

兎角「……」

晴「じっとしてくださいね」ちょんちょん

兎角「…リップクリームって、指につけて塗るのか」

晴「色んな種類がありますよ。晴はこれが気に入ってるから」

兎角「ふぅん…」

晴「晴もつけようっと♪」ちょん

兎角「！指、洗ってからにしろよ。そ、それじゃあ、間接…きす…だろ……」かぁぁぁ

晴「えへへ」

兎角「…ったく、もう…」

なおもまってるます

あぁ兎晴いい
癒される

おつおつ

最高ッス

まってる

続き待ってるよ

待機中ッス！！

溝呂木「まさかの通り雨で時間が20分ほどずれてしまったね。首藤、今誰が遅れてる？」

涼「今いないのは、桐ヶ谷達と武智たちじゃな」

溝呂木「想定外だし仕方ない。来るまで待とう」

涼「了解じゃ」びしっ


兎角「寒河江はなんでそんなにびしょ濡れなんだ…」

晴「伊介さんは全然濡れてないのに」

春紀「あはは…ちょっとね」

伊介「(雨宿り中ずっとキスしてた…頭くらくらする……今、すごく…)」こてん

春紀「大丈夫？伊介様」なでなで

伊介「……春紀とえっちしたい」ぼそっ

春紀「な"っ……っっ！？ななななにいってんの……っ！！」かぁぁぁ

兎角「(ここここいつら、一体何をしてたんだ…)」かぁぁ

晴「？(聞こえなかった…)」


鳰「鳰も溝呂木ちゃんなんか、特にびしょ濡れッスよ…」びしょっ…

溝呂木「なんで先生まで引っ張ったんだよ走りー。寒河江達と雨宿りすればよかったじゃないか」

鳰「友達への気遣いッスよ、気遣い」やれやれ

溝呂木「？？…先生にはよくわからないなぁ……」

ガラッ

柩「遅れてすみませんっ！！」

乙哉「雷怖かったねしえなちゃーんっ！」

しえな「ひっつくな」げしっ

乙哉「あぅん//いーけーずぅ」

千足「4人一緒に雨宿りしていて…申し訳ない、先生、皆」

柩「……っっ」ぺこっ

溝呂木「今回ばかりは仕方ない。大丈夫だよ」


溝呂木「じゃあ色々あったけど、そろそろホテルに戻っていいかな？」

涼「人数もバッチリじゃのう」

溝呂木「よーし、ホテル戻るぞーっ！」

シーン……

晴「……お…おーっ！」あせあせ

溝呂木「一人しか反応してない……」ぐすっ

春紀「先生もういい加減諦めろって…黒組では色々無理だって……」


時刻
16:22

刑事『……おい、どうだ調子は』

『武智を乗せたバスは今、ホテルに向かいました。自分らも明日に備えて人を配備しています』

刑事『そうか…頼んだぞ。あいつのせいで私は大怪我をしたんだ。私の仇をうってくれ』

『ええ、任せて下さい』

ピッ



「(あの女で間違いないんだよな……)」じっ

真昼「！」びくぅっ

真昼「……っ…」きょろきょろ

「(…！！……顔に傷があるのか……)」

モブA「リーダー、すみません。今バスの中観察してるんですけど…」

モブB「ポニーテールっぽい子って3人くらいいません？どれが武智だか…」

「顔に傷がある少女だ！あいつが武智乙哉だ」

「(きっとあの傷も被害者が抵抗した時につけられたんだろう。うん。間違いない)」

モブA「了解です」

真昼「………」ビクビク

モブA「(こいつか…。……俺が写真で見た武智とだいぶ違う気がするんだけどなぁ)」

モブA「うーん」

モブB「Aもそう思うか？」

モブA「ああ、Bもか…。…リーダー、最近腕落ちて来たって噂だし、もうダメかもわからんね」

モブB「だからこれで挽回してやるって張り切ってんだろ？」

モブA「…ま、あの子でよくね？今さら星見間違ってますよ、なんて屈辱でしかないし」

モブA「それに、どうせ裏で処理するだけなんだろ？違っていようと俺らに関係ねーよ」

モブB「そうだな、テキトーに似たような女とっ捕まえて、ちゃちゃっと殺って帰ろうぜ」

モブA「リーダーも挽回出来るし俺らもさっさと帰れるし一石二鳥だな」あはは


真昼「(どうして私が……？なにかミスした？目つけられてる？どうして……)」

乙哉「(うんうん、いい感じいい感じー♪)」クスクス

純恋子「(……番場さんは、私が守る)」ギリッ

時刻
17:04


溝呂木「んじゃー、今日はここまでかな！2日目お疲れ様でしたー」

溝呂木「あとは各自自由に過ごしていいけど、10時には寝るよーに！」

溝呂木「それでは、解散っ！！」ビシッ


鳰「終わったッスー！」

晴「皆でお風呂ーー！」

鳰「まくら投げーー！」

鳰「……って晴ちゃん、申し訳ないッスけど、ウチ大浴場入れないッス」

晴「あ、そ、そっか……うん、わかったよ！まくら投げは一緒にしようね！」

鳰「うーっす！」びしっ


柩「首藤さぁん、お茶会しましょー！」ぐいぐい

千足「桐ヶ谷、よっぽど楽しみだったのか」くすっ

涼「ワシは負けんよー」ニヤニヤ

香子「そろそろ手加減してやれって、首藤………」

大浴場

カコーン………

春紀「おぉーっ、広いねぇ」

伊介「時間早いからあたし達くらいしかいないわね♥︎ちょーどいい♥︎」

晴「兎角さん、お背中流しますよーっ」

兎角「いいよ、別に……」

晴「そう言わずにー」ごしごし

兎角「話聞けって」

春紀「あはは、ベタなことしてるし…」

伊介「伊介も♥︎」

春紀「まじかい」

きてた！ありがとう！

春紀「伊介様、背中までクリーム塗ってんの？」

伊介「当たり前ー♥︎」

春紀「だからこんな綺麗ですべすべなのかぁ」

伊介「春紀のも塗ってあげるわよ♥︎」

春紀「ありがとー」

伊介「夜、ベッドでねー」

春紀「え……っ、ちょ、えぇ？」かぁぁ

伊介「伊介とおんなじバタークリーム♥︎」

春紀「…いいのかよ、なんか高そうだし」

伊介「春紀と同じ匂いー♥︎今夜はいちゃいちゃしたいなー。ねぇ」

春紀「……は、恥ずかしいな、もう…」ザバッ

伊介「ぎゃーっお湯ぶっ掛けないで！ばか！」

晴「ふぃーーっ、生き返るぅ」

兎角「(ったく、傷跡隠さなくていいのか…)」

晴「大丈夫だよ、もう」

兎角「…？」

晴「傷のこと、気にしてくれたんでしょ？」

兎角「まぁ…」

晴「黒組の皆は友達だもん」

兎角「………そうだな」


兎角「(あれ……おかしいな)」

兎角「(わたし達黒組は、どうしてこんなに仲が良いんだろう)」

兎角「(……ところで黒組ってなんだっけ？暗殺ってなんだっけ？)」

兎角「(どうして神長や寒河江はここにいる？修学旅行とはいえ、簡単に戻って来れるもんなのか？)」

兎角「(どうして皆一ノ瀬を狙わない？チャンスなんかいくらでもあるだろう。桐ヶ谷と生田目は……あ、ダメだ。頭痛くなってきた…なんだ、これ)」


晴「兎角さん？どうかした？」

兎角「………なぁ、晴。聞きたいことがある」ザバッ

晴「ひゃぁっ！？？兎角さん、前隠して、前！！」

兎角「なにか、おかしくないか？この世界。変なんだ、何かが」

兎角「具体的には説明できないけど…たまに、ものすごい違和感があるんだよ」

晴「………何が言いたいの？兎角さん」にこっ

兎角「お前が何か強い力を使って、動かしてる…とか。これはお前の中の夢とか…創り出した世界とか」

晴「あはは、結構ファンタジーだね、兎角さん」

晴「それにどうして、晴のせいなのかな…」

兎角「根拠はないんだ。でも、そうにしか……思えなくて…悪い、わたしどうかしてる…かも」

兎角「(…違う、バカ。どうかしてるのはこの世界で……わたしは…おかしくなんか)」

晴「……兎角さんは今、幸せ？晴は幸せだな……皆と、兎角さんといられて」

兎角「…幸せじゃない、はずがない……」


晴「なら、それでいいんじゃないかな」


兎角「………」

晴「……ね？」

兎角「……ああ、そうだな」

兎角「(何考えてたんだろ、わたし……別にいっか、どうでも)」


兎角「(…きっと、どこかの時間軸のわたしが見てる世界を、わたしは垣間見てしまっていたのかもしれない)」ぶくぶく

兎角「(もう忘れよう……なんだっていい。今が幸せなら、それでいいや)」

そのままいちゃらぶでいいじゃないすかー！不要なシリアスは不要っすよー！

伊介「はーるきー、髪乾かしてー♥︎」

春紀「ほいほい。じゃー座って」

伊介「ー♥︎」すとん

春紀「髪、さらさらだなー」

伊介「春紀だって可愛いわよ、ふわふわで」

春紀「あはは、ありがと」

伊介「たしか昨日、この時後ろから襲われたのよねぇー。誰かさんに♥︎」

春紀「や、やめ……っ！！ばか、恥ずかしい！！！！まじで！！」

伊介「ウブねー♥︎ベッドの上じゃすごいのにー。……ねぇ、春紀様？」

春紀「うわああああああっ！！やめろ！！！」わしゃわしゃ

伊介「やーーだーーっ♥︎わしゃわしゃしないでーっあははっ♥︎春紀様ってばー♥︎」

春紀「いいい今はそれで呼ぶなって！！/////」

伊介「あはっ春紀、夜の話するとすごいテンパっちゃって、かーわいい♥︎」

春紀「あたしで遊ぶな！！」




兎角「チッ…いちゃつきやがって…死ねばいいのに…(いちゃつきやがって…死ねばのに…)」

晴「兎角さん、思ってることダダ漏れだから………」

兎角「こちとら短いからたいして乾かす必要ねーっての……(ああ、悪い。気にしないでくれ)」

晴「兎角さん、今度は逆になってるって……」

時刻
18:40


春紀「お邪魔しまーす」ガチャ

伊介「あら、あっさり入れるじゃない♥︎ここ鳰対策してないの？」

鳰「1号室と5号室は鳰対策及び鍵対策しておりませんでした！」ビシッ

伊介「よかったねー♥︎受け入れ先できて♥︎」

鳰「ちなみに6号室は警備員が見張ってました！」ビシッ

春紀「警備員なんて呼んでんのかよ。さすが金持ち」

晴「ほらっお風呂入ってご飯食べたところで、まくら投げ大会だよーっ！」

兎角「チーム戦だっけ」

晴「うんっ晴と鳰と兎角さんチーム。春紀さん伊介さんチームで」

鳰「どうやったら勝ちとか負けとかあるんスか？」

晴「うーーーーん………」

兎角「……」ゴクリ

晴「……ない！」

兎角「……」こけっ

春紀「なんじゃそりゃ！」あはは

伊介「ってことはぁー……いくらでも殺って良いってワケ？♥︎」ニヤァ

兎角「ああ…そうみたいだな」ニヤァ

春紀「ちょ、ちょっとタンマ」

鳰「なんスかぁー、早く始めましょうよー」

晴「？」


春紀「伊介様、ダメだよ？晴ちゃんばっか狙っちゃ」

晴「は…春紀さん……？」


伊介「」ブチィッ

兎角「」ブチィッ

伊介「殺す！！！」ぼふっ

晴「ひゃーんっ！」

兎角「(死ねばいい！！！)」ぼふっ

春紀「ゔわっ！？」

鳰「ちょ、ちょっと皆さん！？というか伊介さんに兎角さん落ち着いて……ん"ぶっ」ばふっ

伊介「鳰は黙ってろよ！！」
兎角「お前は黙ってろ！！」

鳰「な"っ……んで、とばっちり食らわなきゃいけないんッスかああああ！」ばふっ

春紀「あだっ！？お前やったな、鳰さんよぉー」ばふっ

鳰「あゔ」きゅー

伊介「ムカつく！ありえない！死ね！」

兎角「ああ、珍しくお前と意見が合うみたいだな」

伊介「一ノ瀬晴殺す！！まくらで殺る！！」

兎角「寒河江……今のうち遺書書いておいたらどうだ」


…シーン……


伊介「……いやいやいやちょっと待ってよ、なんで春紀なの」

兎角「お前こそ待てよ。一ノ瀬は関係ないだろ」

伊介「あの女があたしの大事な大事な春紀に色目使って誘惑するからでしょ！？」

晴「してないよ！？」

兎角「はぁ……っ！？わたしの晴を、あの女呼ばわりだと！？そもそも逆だろ、晴が寒河江に良いようにされてるんだろ！」

春紀「してねぇよ！！」

伊介「アンタねぇ、春紀のせいにするわけ！？自分も晴ちゃんにイチコロだったくせに！よく分かってるはずじゃない！」

兎角「お前こそなんなんだ！どう考えたって大天使一ノ瀬晴が色目使うわけないだろ！」


伊介「……伊介と殺る気？」

兎角「あの時の続きしてやろうか」


鳰「(もうこの人達嫌ッス)」

晴「はぁ、また始まった……」

鳰「またなんスか！？」

春紀「晴ちゃん、今度は長引きそうだからジュースでも飲みに行こうか」よっこらしょ

晴「あはは……そうですね……」

鳰「(しかもなんか慣れてる！？)」

ガチャッ

乙哉「ちょっとぉー、どったんばったんうるさいんだけどー？」

しえな「お前はまくら投げに入れて欲しいだけだろ」チョップ

千足「どうかしたのか？」

涼「振動でお茶が零れたんじゃが…もう少し静かにしてくれないかのう」



伊介「あんたに春紀の3Kが分かる！？かっこいい！かわいい！家族思い！！」

兎角「お前こそ晴の良さを叩き込まないといけないみたいだな！賢い可愛い一ノ瀬晴！！」

伊介「言っとくけど春紀はアンタみたいなヘタレと違って超かっこいーんです！」

兎角「あはははっ晴だってお前みたいな我儘女とは違うんだよ！」


涼「これはこれは……」

伊介「うっさい！どうせまだ××もしてないくせに！」

兎角「×××までいったお前らビッチとは違うんだよ！」

伊介「ビッチじゃねーし次春紀をビッチ呼ばわりしたら殺す！それにすごいんだから！××で×××な××××！！」

兎角「晴だって××××は×××なんだからな！さらに××××だぞ！」

伊介「知るかバカ！ヘタレポンコツノロマチキン！！」

兎角「言ったなアホ！ビッチ痴女変態露出狂！」


千足「……まくら投げ？ナイフ投げ？…その辺にあるもの投げ？」

乙哉「あはははあたしもまくら投げしたーい！」ばふっ

しえな「あ、こら、バカっ！関わるな！」

伊介「てめーは入ってくんな！」ばふっ
兎角「お前には関係ない！」ばふっ

乙哉「んぶっっ」

しえな「言わんこっちゃない！」

涼「…おや、部屋の隅に走りが」


鳰「…ウチ、こいつらと友達やめようかなってたまに思うんですよね」

千足「(だろうなぁ)」

同じ頃

春紀「………」ごくごく

晴「春紀さん、何飲んでるのー？」

春紀「いちごミルク。さっき、伊介のやつがやっぱ飲めなーいって寄越して来てさ」

晴「えへへ、仲良しですね」

春紀「まーね。そっちも仲良いじゃん」

晴「まだまだ。これからですけどね」

春紀「いいんじゃない、ゆっくり進めば」

晴「晴も晴達なりに進めばいいかなって。兎角さん、ヘタレだけど」

春紀「ははは、ヘタレか、そっか」

晴「ねぇ春紀さん。ずっと聞きたかったんだけど、伊介さんの好きな所って、どこですか？」ずいっ

春紀「えー…それ聞く？……うーん。そうだね、やっぱ可愛い所かな」

晴「セクシーとかじゃなくて？」

春紀「うん。一杯可愛い所あるんだよ。甘えん坊だし、あたしが居ないとだめだし。すぐヤキモチやくし…周りから見たらめんどくさい女って思うと思うけど。…でもあたしにとって、そこが守ってあげたくなるっていうか……って！」

春紀「ごめん！！何語ってるんだ……あたし」かぁぁぁ

晴「エヘヘ。相思相愛ですねっ」

春紀「晴ちゃんも教えてよ。兎角さんの好きな所」

晴「晴はやっぱり…なんだかんだ、晴を命がけで守ってくれる所がかっこいいなって」

春紀「うんうん」

晴「ヘタレだし、ちょっと情けないって思うこともしばしばあるんです。暗闇の中慌てたり、動揺してたり。正直呆れちゃう時だって。でも、それでも、動揺しながらも、震える手で晴のことを守ってくれるんです。決して一人では逃げたりはしない。……って晴も語っちゃった！」

春紀「あはは。相思相愛だね」

晴「えへ。なんだかんだ、ぞっこんなんですよね、晴達も」

春紀「そうなんだよなー」くすっ

晴「………あ、なんか兎角さんが呼んでる気がする」

春紀「奇遇だね。あたしも伊介様が呼んでる気がしてた。そろそろ戻ろっか」


晴「春紀さんと恋バナ、もっとしたいな」

春紀「あたしも。お互い、癖強すぎる彼女だもんなぁー」

晴「うふふ。今度、Wデートとかしたいですね」

春紀「そーだね。しよっか」にこっ

ガチャッ

春紀「終わったかいー」

晴「ぎゃーっ部屋の中ぐちゃぐちゃ！」

伊介「春紀ーっ♥︎」だきっ

春紀「おーおー、どっち勝ったんだ？」なでなで

伊介「引き分け」

春紀「こんだけ派手にやっといて！？」

伊介「だって兎角さん、譲らないんだもーん」

兎角「犬飼が譲らないんだろ！」

伊介「あたしは譲る気ありませんー♥︎」

兎角「なんだと？………っわぁっっ！？」ぐいっ

晴「もーっ、兎角さん落ち着いて！」ぎゅうっ

兎角「………っっ」かぁぁ

晴「………落ち着いた？」

兎角「……」こくん

晴「仲良くしなきゃダメだよ？」にっこり

兎角「分かった……」


伊介「ばーかばーか♥︎怒られてやんのー♥︎」

春紀「伊介様も。ムキにならないの」こつん

伊介「あだっ……もー、何すんの！春紀のバカ！」

春紀「…な？」ニコッ

伊介「わ…分かったわよ……」かぁぁ

晴「じゃあ、仲直りですねっ」

春紀「そうだなー。ほら、謝って、伊介様」

晴「兎角さんもー、ね？」


伊介「……っ、春紀に免じて今回は許してあげるー♥︎…次はないと思えよ」

兎角「…一ノ瀬の優しさに感謝しろよ」フンッ


鳰「あはは……大変ッスねー、あの二人の彼女やってると」

春紀「(あああああもおお伊介は可愛いなあああ襲っちゃいたいよおおお)」ジタバタ

晴「(兎角さん兎角さん兎角さん兎角さん兎角さん兎角さん)」ジタバタ

鳰「あ、こっちもだいぶ重症でしたよね。レズ舐めてたッス」

今日はここまでッス
ここからのシリアスといえば、ポンコツ警察と愉快な黒組の仲間達との楽しい攻防戦くらいなんでご安心を

乙

乙
外野はあんま気にしないで好きに書いたらいいと思うよ。

乙
これは大変素晴らしいものだ

まだッスかね

乙
みんな可愛い過ぎてきゅんきゅんする

続き待ってるっスよ

フヒヒと笑う俺の顔
乙

乙

1703室

ガチャ

涼「ただいまー」

柩「どうでした？」ととと

涼「犬飼と東のやつが…まくら投げ？」

千足「ナイフ投げ？その辺にあるもの投げ…？」

香子「要するに、大喧嘩してたんだろ」

涼「まあ、そういうことじゃ」

千足「もちろん内容は…」

柩「彼女自慢、ですよね」

千足「ああ、当たりだ」

香子「懲りない奴らだな……」

ドゴォッ

柩「あ、今の絶対壁に穴開けましたね」

バキィッ

涼「今のは家具壊した音じゃな。おそらく箪笥じゃろう」

ドーーンッ

香子「今度はソファーひっくり返…いや、投げたな」


千足「ああ、またお茶が零れてしまった…」フキフキ

香子「そろそろ溝呂木先生の胃に穴が空いてもおかしくないぞ…」

千足「むしろ蜂の巣に」

柩「あはは、本当ですよね」

涼「寒河江も一ノ瀬も、甘やかし過ぎるからのう」

香子「それはお前もだろう。委員長なんだから、ガツンと言え」

涼「まぁまぁ、どうしても怒る気になれんのじゃよ」

涼「皆若いからのう。孫を見守る気になってしもうて」

香子「お前だって若……いや、うん、なんでもない」

柩「…？」

1701号室

時刻
20:13

春紀「お茶淹れたよー」コトン

兎角「熱いから気をつけて」コトン

鳰「あざっす！！」びしっ

伊介「どーも♥︎」

晴「……ふふふ、5人でお茶会って久々な気がするねー」

鳰「生田目さん達も首藤さんの所へお邪魔して、お茶会してるみたいッスよ」

春紀「あいつらも結構仲良いよな」

兎角「武智達と英達は……まぁ想像つくな」

晴「あはは、そうだね」

春紀「タイプは違うけど、どっちも他とはあまり関わらない感じだからね」

伊介「えー？武智なんか、あっちこっちまとわりついてるじゃない」

春紀「うーん、あの二人はまぁ、来るもの拒まず去るもの追わずってスタンスだと思うよ。あまり深い所では関わってこないって意味」

春紀「それに武智はただ単に騒ぎたいだけというか。可愛い女の子に絡みたいだけじゃないかね」

鳰「おお、さすが仲良しさん」

春紀「あいつら結構、相談とか親身になって聞いてくれるから……いや武智が騒いで剣持がそれを代弁してるんだけど」

伊介「相談なら、伊介にすればいいじゃない！！」ガタッ

鳰「うわ出た、嫉妬深い女！」

兎角「お前は黙ってろ」ごつん

鳰「あだだだ」

春紀「伊介様のこと、伊介様に相談したって意味ないだろ」

伊介「何よ、別れたいとか？」むぅーっ

春紀「んな訳ないっしょ、色々だよ色々。そもそも相談したこと、その後伊介様にも話してるじゃん」

伊介「あそっか」

春紀「それに出来るだけ伊介様に先に話してるし」

伊介「ならいーや♥︎」

鳰「(めんどくさっ！めんどくさっ！この人めんどくさっっ！)」ジタバタ

春紀「(かわいいなぁ、もう…)」デレデレ

鳰「(いいんッスか？春紀さんこれで萌えるんッスか！？変わってるうう)」

リアルタイムで立ち会えて嬉しいっス
しえん

春紀「まぁ、あたしも正直知らないことだらけだけどね、あいつらどっちも闇が暗過ぎて。…それを理解してんのがお互いなんじゃないかとは、思うけど。実際どうなのかは分からん」

兎角「……寒河江が言ってること、当たってると思う」

晴「うんうん、晴もそう思うな。いつも嫌がってるしえなちゃん、なんだかんだいつも一緒にいるもん。やっぱり根っから理解し合ってるんじゃないかな」

春紀「………ならいいんだけど」

春紀「あいつらが一人ぼっちじゃないなら、それで」

鳰「春紀さん優しいッスね」

伊介「伊介の春紀だもん♥︎優しいに決まってるじゃん♥︎」ふふん

春紀「や…優しいなんてこと、ないけど……」かぁぁ

伊介「意外と黒組一進んでたりしてー♥︎」

兎角「進んでるってなんだよ、進んでるって」

春紀「(あいつら身体の関係はずば抜けて進んでる気が……いやなんでもない…やめとこ……)」

鳰「そーいや、伊介さんと兎角さんってそんな仲悪かったッスかね？春紀さんと晴ちゃん、またって言ってましたけど」

兎角「よく本人の前で言えるな…」

伊介「あはっ♥︎ムカつくー」

春紀「仲悪いってことないよ。昨日だって色々相談したんだろ？」

伊介「そうねー、晴ちゃんと兎角さんに相談したわ」

鳰「ほうほう」

兎角「ただ譲れない部分があるだけだ。それ以外は普通に友人だよ」

伊介「そうね、基本意見合わないけど。それも逆に違う視点で見ることが出来るから」

鳰「へぇー、そうだったんスか。鳰、てっきり仲違いしてたのかと」

春紀「……伊介様、ちゃんと友達やってんじゃん？」なでなで

伊介「んー♥︎」

兎角「まぁ、一ノ瀬とセットでの友人だ。わたしだけじゃダメだし、一ノ瀬だけでもだめ。……そうだろ、犬飼」

伊介「あらぁ、よくわかってるじゃない♥︎」

鳰「へぇー。まぁとにかく、4人は仲良しなんスね」

晴「エヘヘ。黒組皆仲良しだよ。鳰だって、大切なお友達だよ」

鳰「なんか照れるッスよお」えへへ

兎角「ああ、譲れない部分以外に関してはな」

伊介「譲れない部分以外ならね♥︎」

鳰「そこ強調したいのは分かりましたから。…ほんとめんどくさい女黒組ツートップッスね」ぼそっ

伊介「あ"あ？」

兎角「なんか言ったか…？」ﾎﾞｷｯﾎﾞｷｯ

鳰「いえ、なんでも」

同じ頃
1706号室


純恋子「…………」カチャカチャ

真夜「……なァ、英さんよ」

純恋子「なんです、真夜さん？」カチャカチャ

真夜「あいつらはおそらく、朝方に仕掛けてくるだろう。分かってるとは思うが…そん時オレはもう、交代の時間だ」

純恋子「ええ。全部分かっていますわ」

真夜「それなら話は早い。真昼を…よろしく頼む」

純恋子「……そんなの、当然です」スチャッ

パァンッ

純恋子「番場さんのことは私が守ります…命に……変えてでも…」

時刻
21:39


春紀「……あ、もうこんな時間。伊介様、そろそろ部屋戻ろっか」

伊介「そーねー♥︎」

鳰「鳰は今晩ずっといるッス～」

兎角「帰ってもいいんだぞ」

晴「んもう、兎角さん！……あ、春紀さんいいですよ、晴達が片付けやっておくので」

春紀「そっか、ありがと。ごめんね、伊介様が散らかして」

兎角「全くだ。こんな散らかして…」

晴「ううん。兎角さんも悪いし」

伊介「伊介は悪くない♥︎」

晴「どっちも悪いです！！」クワッ

兎角「……冗談だ」むぅ

伊介「………」むぅ

鳰「子供かい」ビシッ

伊介「じゃー伊介達帰るー♥︎また明日ねぇ」

春紀「おやすみー」

晴「おやすみなさい」

兎角「また明日」

鳰「おーやすみっス！」びしっ



晴「………さて、と」

晴「兎角さん！鳰！片付けますよ！」ギロッ

鳰「りょ…了解ッス………」

兎角「…不甲斐ない」むすっ

晴「片付くまで寝かせませんからね！！」

鳰「ひぃぃ…完全にとばっちりッス……大人しく自分の部屋で寝るべきだったッスよぉぉ」

1702号室


伊介「つかれたーーーっっ」ぼふっ

春紀「昨日といい今日といい、色々濃い一日だなー」

伊介「キスもたいしてしてなかったのに、えっちまでいっちゃったしねー♥︎」

春紀「な"、なんでそんなにさらっと言えるんだよ！！」

伊介「別に恥ずかしくないもん♥︎それに照れる春紀が可愛いし♥︎」

春紀「～～っもう…バカ」


ガラッ

伊介「あ……春紀、ベランダ行けるみたいよ。星見よ、星」ぐいっ

春紀「そうだね。顔冷やそ……」

伊介「真っ赤だもんねぇー♥︎」

春紀「伊介様のせいだろ」むー

回覧、レスありがとうッス
またのんびりお待ちくださいッス

待つッスよー

待つっすー

乙しえ大好物なんで頑張って下さいっス!

乙?

まだッス？

はよしろッス

伊介「ここ、星綺麗ねー♥︎」

春紀「本当だね。手が届きそう」

伊介「そこは伊介様のが綺麗だよとか言うところでしょ」

春紀「はいはい。伊介様のが綺麗だよ」

伊介「ムカつくー♥︎」ぎゅっ

春紀「可愛いなぁもう。襲うよ」

伊介「春紀ー♥︎大好きー」

春紀「あたしも大好きだよ」なでなで

伊介「ふふーん。当たり前でしょー♥︎」

春紀「幸せだなぁ」

伊介「伊介もー♥︎」

春紀「こんなに幸せでいいのかな」

伊介「春紀は沢山我慢したんでしょ。これくらい当然♥︎」

春紀「そんなことないよ」

伊介「………もう死ぬなんて思わないでよね」

春紀「もう大丈夫。思ってないよ」

伊介「……」

春紀「本当に思ってないって。家族も伊介様も守らなきゃ」

伊介「…無理しないで」

春紀「無理なんてしてないよ。心から思うんだ」

伊介「ならいーや♥︎」

伊介「……っくしゅ！」

春紀「もう中入ろっか」

伊介「そうね♥︎」

伊介「(春紀といちゃいちゃするー♥︎)」

春紀「(まだ恥ずかしいんだけどな…)」照れっ

伊介「…そうだ春紀、お風呂で話したボディバター、塗ってあげる♥︎脱いで横になって」

春紀「……下着はつけてていいんだよな」

伊介「脱げよオラ」

春紀「おじさまやめて！」

伊介「おじさんが脱がしたっていいんだぜ！」

春紀「あたしに乱暴する気でしょう！エロ同人みたいに！」



伊介「……何、今のノリ」

春紀「伊介様ちょっと楽しんでたよね」

伊介「い……いいからさっさと脱げっての！」

春紀「はい………」

春紀「…………」かぁぁ…

伊介「やけにしおらしいな。昨日とは大違いじゃん♥︎」

春紀「き、昨日はほとんど本能的だったし…っ」

伊介「ま、そんな春紀も可愛いんだけど♥︎」ぬりぬり


春紀「……いい匂い」くんくん

伊介「桃の匂い♥︎」

春紀「あれ？でも伊介様とはちょっと違うね」

伊介「あたしのは苺の匂い。ほら」

春紀「あ、ほんとだ」くんくん

春紀「……あれ？でも普通逆じゃね？あたしが赤い苺、伊介様がピンクの桃なイメージだけど」

伊介「だから逆にしてんのー♥︎」

春紀「ああ…そういうことか」くすっ

伊介「アンタってなんもしてないわりに肌綺麗よね、ムカつくー♥︎」

春紀「ありがと。伊介様も綺麗だよ」

伊介「ふふん♥︎どーも」

春紀「そういや皆も綺麗な肌してるよなぁ。生田目とか、英とかもそうだし」

伊介「………今は他の女の子の名前呼ぶのやめてよ」むー

春紀「ああ……悪りぃ悪りぃ」

伊介「春紀は伊介のだもん」

春紀「わーってるよ」

伊介「春紀大好き♥︎」

春紀「んー、あたしも大好きだよ」

伊介「♥︎」

伊介「じゃあ仰向けになって」

春紀「前も？」

伊介「前も♥︎それじゃなきゃ意味ないじゃん」

春紀「なんか恥ずかしいなー」

伊介「今さらでしょ」

春紀「はい、じゃあお願い」

伊介「………ぺったんこ」





伊介「春紀ー、ごめんってばぁー」

春紀「ぺったんこで悪かったね」

伊介「神長さんと東さんよりあるって、多分」


香子「今喧嘩売られた気がした」ガタッ

兎角「犬飼一生赦さない。なんか知らないけど一生赦さない」ガタッ

柩「そしてぼくは名前すら挙がらないと。そうですかああそうですか別に全然気にしてませんけど全然気にしてませんけど」ブツブツ

春紀「……」むすっ

伊介「(不機嫌な春紀かわいい)」

春紀「……別にいいけど。全然気にしてねぇし」

伊介「ごめんー♥︎」ぎゅっ

伊介「でも伊介は春紀の胸好きー、抱きつくと安心する」

春紀「ほんとに？」

伊介「うん♥︎」ぎゅーっ

春紀「……ありがと」ぎゅ…

伊介「ねぇ……」

春紀「……しよっか」にこっ

伊介「んー♥︎」

伊介「…っ…はぁ…はぁ……」

春紀「…イケた？」

伊介「ん…、……多分…」

春紀「そっか、よかった」

伊介「……気持ちかった…」

春紀「あたしもだよ」なでなで

春紀「……なぁ、ごめんな。昨日処女貰っちゃって」

伊介「何…、今さら言ってんの…」

春紀「今さらながら、あたしで良かったのかなって」

伊介「バカじゃないの……春紀じゃなきゃ嫌」

春紀「…良かった」ぎゅっ

伊介「……っっ…」びくっ

春紀「抱きしめるだけなのに、反応しちゃうんだね」

伊介「…あんたが、こうしたんでしょ…」

春紀「うん、あたしのせいだ。…じゃあ責任とらなくちゃね？」ガバッ

伊介「ちょっ…待って、まだ身体が、……ぁぅっ」

伊介「うー……春紀、…ぁ…」とろん

春紀「……ほんと、ベッドじゃにゃんにゃんになるよね」

伊介「…だめ…、…もっと…」

春紀「(だめだ可愛すぎる……理性ぶっ飛ぶ……)」

伊介「はるき……お願い…」

春紀「呼び方が違うよ…」ぼそ

伊介「ひゃぅ…春紀、さま……すき…」

春紀「……いい子だね」くすっ

伊介「んぅ……ぁ、…ふぁ…っ」

春紀「また調子乗って2回もしちゃった…ごめん……」

伊介「………んー……」

春紀「さすがにもう寝よっか……」なでなで

伊介「……腕枕」

春紀「はいよ。…おやすみ、伊介」ぎゅっ

伊介「おやすみ春紀…♥︎…」



伊介「……zzz…」すぴー

春紀「(伊介……寝顔可愛い)」なでなで

素晴らしい

伊介「…ん」ぴく

春紀「(………ネグレクト、かあ)」

伊介「……まま……ぱぱ…」

春紀「(伊介様も……色々、あったんだね………)」

伊介「…ふふ……はるきー…」ぎゅっ

春紀「…これからはずっと……あたしが守るから」

伊介「………zzz」すぴー


時刻
0:09

ふぉおおおおおお！

何かもう最高です

まだッすか？

待ってるッスよ

まだッス？

時刻
5:03



春紀「………ん」ぴく

春紀「なんだよ……まだ5時じゃねーか………」ぐしぐし

春紀「……ふぁぁ……早く起きすぎた」

春紀「おはよ、伊介」ちゅ

伊介「………zzz」すぴー

春紀「あと3時間は寝かせられるな」

春紀「…何してよう……」うーん

春紀「伊介と自分の荷物整理して……ま、散歩でもしてるか」

春紀「首藤や神長辺りは早起きそうだし…話でもしていようかな…」

その頃
1706号室



純恋子「……金で雇った警備員も使えませんわね。あとでクレームつけておきましょうか」

「ゔう………」バタッ

「……っくそ…」バタン

純恋子「安心しなさって？麻酔銃ですから。実弾のももちろんありますけど」

純恋子「警備員を突破して来たのは4人。……まだまだ居ますわよね」

純恋子「次に来るのはどなたかしら。いつでもよくてよ」カチャッ

モブA「………いやいやなんだよあのお嬢喋りの女。聞いてねぇぞおい」

モブB「俺だって聞いてねぇよ。4人一気にやられるって…どういうことだオイ」

モブA「つか、アレ若干英財閥のお嬢様に似てね？ここ英財閥のホテルだし」

モブB「………」

モブA「………」

モブB「………よーし、それは気付かなかったことにしよう。うん。リーダーもどうせ気付かないだろ」

モブA「うむ。面倒なことは避けよう。4人がやられたこと、リーダーに報告してくる」



純恋子「(番場さんには…指一本触れさせませんわ)」ギリッ

モブA「第一班、全員やられました」

「…4人、全員、一気にか」

モブA「その模様。部屋の中は確認出来ませんでしたが、お嬢様口調の女が全部やったみたいです」

「武智の手下か」

モブA「おそらく」

「……厄介だな、手下がいたのか」

モブA「それも相当銃の腕前がよく、手強いかと」

「…何人犠牲にしても構わん。全員投入してそいつごと確保だ」

モブA「了解です。(裏で動いてるとはいえ荒技というか強引というか…)」

モブA「(俺にはどうせ関係ないけど………どこかで失敗しても知らねーっと)」

1702号室

春紀「よし、出来たっと」

春紀「伊介様、荷物持ち過ぎだから…なんで化粧道具こんなにあるんだよ」

春紀「(どうせ言うこと聞かないよなー)」

春紀「ま、そんなとこも可愛いんだけどさ」

時刻
6:28

春紀「(まだ30分しか経ってないのか…どうしよう)」

春紀「(……とりあえず暇だし、神長達の所行ってみよう。他の奴の部屋も回ってみて……と)」

春紀「(起きてなかったら起きてなかったでいいし…)」

春紀「……あ、伊介様どうしよう」ピタッ

春紀「(前に帰って来たら大泣きしてた時があったんだよなぁ……)」

伊介『…えぐっ…ゔぇぇぇん……どっかいっぢゃっだがどおもっだぁ…』ボロボロ

春紀「(…あれは可愛すぎた)」うんうん

春紀「(当分起きそうにはないけど…)」ちらっ

伊介「………zzz」すぴー

春紀「(もし伊介様が起きてあたしが居なかったら、また大泣きそうだもんな……)」

春紀「(携帯持って……置き手紙も一応)」スッ

春紀「じゃ、少し出かけてくるから……おやすみ、伊介」ガチャ

伊介「………zzz」すぅー

バタン…


春紀「(ダメだ、さすがにどこも起きてないな)」

春紀「(残るは6号室だけど、どうせ起きてな……)」

春紀「(あれ……なんかおかしいな)」ぴたっ

鳰『6号室の前には警備員が見張ってて＿＿』

春紀「(扉の前には誰もいないけど……)」

春紀「(走りの奴、パチこいたのか？…でもそんな嘘ついたって仕方ないし)」

ガタッッ

春紀「！」サッ

バタバタ…

春紀「………？？」

春紀「(……とっさに隠れたはいいけど…こんな時間に一体…？)」こそっ

バタバタ………
ガチャンッ！

春紀「(人が出入りしてるな…いや出てる人間がいない)」

春紀「(部屋に入ってるだけ？……いやいや何してるんだ？)」

春紀「(……やべぇぇ…すごい嫌な予感ムンムンなんですけど…こういう時って大体…)」

「おい、そこで何してる！！！」

春紀「(…的中するんだよねー)」ジャキンッ

「ゔぅ………」

春紀「(よし6号室で何が起こっていようが知らぬが仏って言葉もあるし、さっさと伊介様の所に戻…)」くるっ

「逃げられると思うなよ……」ザッ

「…………」ジリ…

春紀「(……れないですよねー。はいはい、分かってます分かってます)」

純恋子「(くっ……どんだけ人数いますの)」

純恋子「(ここまで11人…12人？)」

純恋子「(まだ弾数は残ってるとはいえ……あまり長引くとこちらの体力が持ちませんわ)」

純恋子「(でもこれ以上もわらわら出て来る気配満載ですわね……相手は数で攻めて来た……)」

純恋子「(出来れば黒組の皆さんには迷惑をかけたくないですし…)」

純恋子「(部屋の中で丸く収めるのは無理？廊下に出る？ああもう、どうすれば………)」

「…ぐぅ……」バタッ

純恋子「？？…今何もしてな……」

春紀「ど……どーもー……」ひょこ


純恋子「…あら、おはようございます。寒河江さん？」

純恋子「(………なんてタイミングと運が悪いの、あなたって人は！)」チッ

この世界じゃ純恋子さんはただの病弱スナイパーっす
本編の純恋子さんなら余裕でフルボッコっすね………

お疲れさまッス
あんなの普通考慮できんよ……しょうがない

乙
寝てるだけなのに伊助様かわいい

乙
こういう純恋子さんもいいね

まだかな

乙
こういう純恋子さんも見たかったから嬉しいッス

縺?＞諢溘§繝?せ

待ってるッス

縺?♂縺峨♂縺峨♂

待ってるッスよ

くぅ～伊助様の処女春紀ちゃんに取られちまったかー
まぁ寝ている伊助様を貰うから良いんですがね。

期待して待ってる