女「血をください!」男「無理」(67)
弱単発です
女「どうしてですか!?」
男「知らない人に血なんてあげたくない」
女「私の名前は女、あなたの名前は男。」
女「はい!これで知り合い同士です!血ください!」
男「あげれる程親しくないよね。後ここ病院だから静かに」
女「はい!気をつけます!!」
男「(ダメだこりゃ)」
女「なんでダメ何ですか!?」
男「それ聞くの?」
女「普通血をおねだりされたらあげませんか!?」
男「まぁ、そりゃ」
女「でしょでしよ!じゃあ下さい!」
男「献血の場合ね」
女「チッ」
男「舌打ちしてもダメ」
女「ウルウル」
男「うそ泣きもダメ。」
女「ジー」
男「プイッ」
女「!!目そらしたぁ!じゃあ血下さい!」
男「ねぇこれ何?」
男「だいたいなんで俺の血液がほしいの」
女「ウッ、えっと~」
男「そこんとこはっきりしないとぉ」
女「じゃあ」
男「?」
女「話……聞くだけ聞いてくれます?」
男「ああ」
女「でも……信じてくれませんよね?」
男「いや、信じるよ」
女「本当に?」
男「本当さ」
女「じゃあいいますよ!」
男「?ああ」
女「実は………わたし…………」
女「未来………から………来たんです。」
男「え?」
女「やっぱり……信じてもらえ…」
男「いや、信じるよ」
女「本当に……信じて……くれるん…………ですか?」
男「ああ、もちろん」
女「でもなんで?」
男「?」
女「なんでいきなり現れて……その………知らない女に………変なこと言われて……信じるんですか?」
男「まぁ君がかわいいから、かな?」
女「え!?」
男「スタイルいいし、顔も綺麗で十分かわいいよ」
女「あなた………変態ですか?」
男「男として生きている以上否定はできないね」
男「で、未来からどうして俺の血を求めて?」
女「その、未来では今大変なことになっていて」
男「?どんな?」
女「男さんは今、入院してるじゃないですか?」
女「実は男さんの体内に今未来で人類を滅ぼしかけているウィルスがいるんです。」
男「……………え?」
女「本当なんです………」
男「まぁ、俺が入院したのは一応過労扱いだったけど」
男「とりあえず、話を詳しく聞かせてくれるかな?」
女「はい、でもまず男さんは来月中に死にます。」
男「……」
女「男さんの死因は体内に寄生しているウィルス、それが羽化したからです」
女「男さんは恐らく精神的な疲れで入院されたそうですがそれがこのウィルスの初期症状です」
女「男さんの死後、この症状と同じ人が日本、いや世界中で発生します」
女「ここまではいいんですが、問題はその後です。」
女「初期症状からおよそ10日後、ウィルスの活動が活発になり高熱、吐き気などの第二症状が発生します。」
女「そしてこの時点ですでに世界経済が麻痺し、死者は日本だけで一千万人に昇りました」
女「もちろんタミフルなどの薬も試したのですが」
女「投与から30分後、タミフルがウィルスに飲み込まれ抗体と共に新たなウィルスが発生したのです」
女「そのウィルスは人体の細胞を全て壊しつくし血と共に臓器までも吐き出して死んでしまうという第三の症状が発生」
女「第三症状によって日本の感染者は9450万人、死者3050万人とすでに都市機能は壊滅してしまいました」
女「さらにウィルスは進化し、今度は精神汚染を発生させ、人が狂い出して暴れだすなどの第四症状が現れ日本の人口が僅か二ヶ月で1200万人に減ってしまったのです。」
女「これが今未来で起こっていることの全てです。」
男「……」
男「なるほど……よくわかったよ……」
男「でもどうして死ぬ前の俺の血液が?」
女「生きている男さんの血液には恐らく、発生する段階の前には抗体があるかも知れないのです」
女「単純に考えれば初期症状で今がすんでいるなら今が抗体ができているところだと考えたのです」
男「それなら、死んだ俺からも抗体はとれないの?」
女「男さんの生きていたときの血液と死んだ後の血液を比べたんです」
女「男さんの生きていた頃では抗体と思われるものがウィルスの動きを制限していました」
女「しかし、死んだ後の血液には抗体が死んでしまい、他の細胞を取り込んで今のウィルスがさらに強くなってしまったのです」
男「……」
男「わかった、血液をあげよう。」
女「…!!ありがとうございます!」
男「但し、ひとつお願いが。」
女「?」
男「俺を殺してくれ」
女「…………!!」
見てる人いる?
質問あったらこたえるよ
見てるよー
女「え……どうして?」
男「今すぐにって訳じゃあないんだ」
男「明日さ、俺の25の誕生日だからさ、」
男「それが終わったら、俺死ぬよ」
男「もちろん血液を君にあげて」
女「でも……何もそんなに」
男「いいんだよ。俺の人生つまらなかったし」
男「あ、でもせめて誕生日を祝ってくれるのと少しお願いを聞いてくれるかな?」
女「それぐらいなら喜んで!」
男「ありがとう」
男「そう言えば、君はどうして感染してないの?」
女「………」
男「あ、ごめん!変なこと聞いちゃって」
女「いいえ、いいんです」
女「実を言うと私一度死んでいるんです」
男「え?」
女「私は男さんのすぐあとに死んじゃったんです」
女「それで天国でもいくのかなーって思ってたら再び現実に」
女「どうやら冷凍されてた見たいです」
男「どうして?」
女「恐らくもう一度生き返らせて人口がこれ以上減るのを防ごうとしてたんでしょうね」
男「何でもありだね」
女「実際にそうです」
女「その時に成長も止まった見たいでなんか不老不死に近い状態になった見たいです」
男「永遠の17歳、ってね」
女「私の場合19ですがね」
男「さてっ、俺は寝るよ」
女「あ、じゃあ」
男「?ここで寝れば?」
女「え!?いやいや男さんの隣なんて」
男「ん~俺は隣のベッドのことをいったんだけどなぁ~」
女「//////」カアーー
男「ニヤニヤ」
女「もう////男さんの隣で本当に寝ちゃうんですからね///」
男「あぁ構わないよ」ポンポン
女「それじゃ/////」ゴソ
男「お休み」
女「襲わないでくださいよ?」
男「どう突っ込めと?」
女「ん」ギュ
男「およ?」
女「男さん……寂しそうでしたので手ぐらいは繋いであげます」
男「………ああ、ありがとう。」
一旦区切ります
ちょっとネタ考えて来ます
おつー
ふむ('-ω-)
再開です
翌日
女「…ん」
男「あ、おはよう」
女「おはよう……ございます?……」
男「はは、女ちゃんは朝に弱いねえ」
女「しょうがないじゃないですかぁ……眠いんですから」
男「なら寝てていいのに」
女「だめです!今日は男さんの誕生日じゃないですか!ちゃんと起きますよ!」
男「布団の中からいわれても…」
女「男さん」
男「ん?」
女「どうして……私に殺してくれって頼んだんですか?」
男「…………少ししんみりした話になるけどいい?」
女「ええ、構いません」
男「実を言うと俺の家族は俺を残して死んじまった」
女「…」
男「親戚が引き取りに来たんだけど大半が親父の遺産目当て」
男「物心ついた頃には人間不信。」
男「ただ、親父と妹だけはいまだに忘れられない」
男「あれはまだ俺が小2の頃ーーーーー」
ちょっと昔の日本
男(小2)「ただいまー!」
男妹「ただいまー!」
???「アア、ソレデ」???「ダカラ」
男「(誰だろ?)」チラッ
間男「つー訳で、嫁さんと別れてくれ」
母「あぁ、あとあのクソガキ要らないわ」
男「(!!!!母さん)」
妹「(?…おにい)」
男「(シッ!静かに!)」
妹「(う、うん)」
父「……」
間男「じゃあ俺らはこれで」
母「さよなら」
父「……ちょっと待てよ」
間男「なんだよおっさん」
父「ふん」バキィ!
間男「…ツ!いってぇ~」
糞女「ちょっと、何すんのよ!」
父「うるさい」ゲシィ
糞女「!!!」
父「おめぇらなにしてんだ?人ん家で?」
父「さっさと出てけぇ!!!警察呼ぶぞぉ!!!!」
間男「お、おいいくぞ」
糞女「え、ええ」
ドタドタ
父「……」
男「おとう……さん?」
妹「どうしたの?」
父「……何でもないよ。さ、夕御飯父さんが作るからお風呂に入っといで」ニコ
男「(とうさん……)」
女「…」
男「あのとき母親が出ていったことについて親父はなんにも言わなかった」
男「俺と妹は流石にこの時ばかりは察したよ」
女「そんなことが……」
男「んで俺が大学卒業して就職先が決まったときーー」
男(社会人)「やったよ!父さん!俺合格だって!!」
父「おお!やったな男ォ!ついにニート卒業かぁ!」
男「ちょww俺ニートちゃうよww」
妹(大学4年)「えーあのお兄ちゃんが~あり得な~い」
男「お前だって昨日まで九九わかんな~いって言ってたのにもうすぐ卒業とはなぁ」
妹「いつの話よぉ~!」
父「ははっ!父さん嬉しいぞ~。二人共無事に大人になってくれて」
父「よし!今日は父さんが夕飯おごってやるぞぉ~」
妹「!!やったぁ~」
男「おお、太っ腹!!」
父「男、お前の給料でつけとくぞww」
男「ちょwwひどすww」
ハハハ
ーーーーーーーーーー
男「……ああ、楽しかったなぁ」
女「(………)」
男「それからすぐだったよ、親父が倒れたの」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
男「はい、こちら○○商事」
妹『お兄ちゃん!!お父さんが!!!』
男「!!」ガタッ
父「」
医者「急性の胃ガンです。恐らくストレスが原因で悪化したのでしょう」
男「うそ……だろ……」
妹「おとうさん……」
医者「持って明日か明後日です。それまで家族でお過ごし下さい」
父『……ああ……男……かぁ』
男「!!親父!!」
父『 ……すまねぇ……ちと無理しすぎたぁ』
父『多分……しゃべれるのも……これが最後だ………』
男「最後とかいうなよぉ!!」
父『へへ……そうだよなぁ……』
なんか見たことあるんだよな
父『妹……は……』
男「今は…寝てる」
父『じゃあ………今…………言うは』
父『すまんな……俺……母さんに……逃げられた……』
男「ああ、知ってたよ」
父『………………ふっ…すまねぇな……情けねぇ……父親……で』
男「親父はなさけなくねぇよ!むしろ、かっこいいよ!」
父『………ありがとな……生まれてきて……くれて……幸せだったぜ……』
男「俺もだよ…」
父『へっ………じゃあ妹を………よろしくな…………』ピーー
男「!!親父!!起きろ妹」
妹「……ん……父さん!!」
男「看護師さん呼んでこい!急げ!!」
妹「わ、わかった!!」
男「おい!親父起きろよ!」
男「俺まだ結婚してねぇんだぞ!!」
男「孫だって見せてやれねぇんだぞ!!」
男「それに親父に金返して貰ってねぇんだよ!」
男「とにかく死ぬなよぉ!」
男「妹のドレス姿だってみたい、っていってたじゃねぇかよ!!」
男「親父!!起きてくれよ!!」
男「またあの笑顔見せてくれよ!!ダジャレ言って笑わせてくれよ!」
男「なぁ親父!!こんな終わり方なんてねぇよ!」
男「親父ィ!!!!」
男「それから後を追うように妹も交通事故で死んじゃって」
男「いつの間にか仕事に逃げてたんだよ」
女「すみません……重い話を……」
男「いや、いいんだ俺が話したかっただけだから」
男「さて、ちょっと退院して一回家に帰ろう。」
女「はい!」
男の家
男「ただいまー」
女「お邪魔しまーす……あら、意外と綺麗」
男「職場の人に頼んで週一で掃除してもらってた」
女「でも、すごい量の鉄道模型ですね」
男「高校の頃、親父が進めて来てそれ以来ずっと集めっぱなし」
女「でもこの量はすごいですよ……」
男「これとか勉強ぐらいしかやることなかったからね」
男「朝ご飯まだだったね、何か作るよ」
女「あ、すみません」
男~♪
女「(何だか楽しそう)」
女「(気軽に話してくれることは)」
女「(私のこと信頼してくれてるのかな?)」
女「(そうでなかったら…)」
女「(あれ…?なんだっけこの気持ち?)」
女「(甘くて……辛いよぉ……)」
一応ここまででわからないところありませんか?
俺はない
…さん、…女さん!
女「ひゅい!」
男「あはは!『ひゅい!』だって~」
女「す、すみません…」
男「まぁまぁ、ご飯できたよ」
女「あ、ありがとうございます」
男「まぁ久しぶりの料理だから自信ないけど…」
女「はは…(米が輝いてる)」
女「ごちそうさま」
男「どう…あじは?」
女「美味しすぎですよ、店で出しても売れるレベルです!」
男「はは!それならよかった」
男「さて、午後なんだけど」
女「?」
男「少し行きたいところがあるんだ」
女「へぇ、どんなところです?」
男「まぁついてからということで」
墓場
女「ここは……」
男「親父と妹の墓」
男「ここにくるたびにああ、二人は死んじゃったんだって自覚するんだ」
女「嫌になりませんか?そういうの」
男「いいや、ならないね」
男「形あるものいつかは壊れる、それは人間も同じ」
男「人の体が魂の入れ物出しかないならそういえる」
男「逆に体自体が魂でも魂という名前のものとなり終わりは死を意味する」
男「親父が呟いてたんだよね」
女「なんだか深いですね」
男「さて、戻ろうか」
女「そう言えば、私にとってはこの世界は生きていたころなんですよね」
男「ああ、そうだね」
男「あ、もしかして行きたいところある?」
女「ば、ばれちゃいましたか////」
男「まぁいってみたいならいいけど」
女「ありがとうございます!」
男「海……か」
女「私はこの近くに住んでたんです」
男「そうなんだ…」
女「ここは家から近かったですし放課後はいつもここで本を読んでましたね」
男「文学少女だねぇ」
男「………そういえばさ、女ちゃん」
女「?はい」
男「女ちゃんはどうして死んじゃってどうして生き返ってどうして俺のところにきたの?」
女「…………!(思い出した!)」
女「思い出しました……」
男「?」
女「どうしてわたしがこの時代に来たのか、どうしてわたしが男さんと出会ったのか」
女「実はわたし……」
女「男さんの…もう一人の妹です」
男「え?」
質問はされるもんで自ら求めるもんじゃねえんだよゴミ
展開早すぎてクソみてえなSSになってんぞ
無視でおk
男「…どういうこと?」
女「正確に言えば私はこの世界の未来から来たのではありません」
男「…」
女「平行世界と言われていてひとつの次元にたくさんの少しずつ違う世界が存在しているんです」
女「私もその中のひとつから来たのです」
男「まぁこの世界の未来では俺の妹は死んでるもんね」
女「はい。それに私がここに来たのはもうひとつ理由があります」
女「男さんの………生存ルートを確実にすること。簡単に言えば死なせないことです」
男「……」
男「でもなぜ他の世界の君がこの世界に?」
女「私の世界の男さんはすでに死んでしまってるのです」
女「それどころかなぜかこの世界意外の男さんが意図的にほぼ同じように死んでいるんです」
男「………」
女「あ、すみません。突然こんな話をしてしまって」
男「いいんだよ、今更」
男「それに俺は今すぐにでも死にたいね」
女「…!!」
男「ちょうど海だし血をあげたらとびこん…」
パシッ
男「…………?」
女「いい加減に………してください!!」
話の大筋はどこかで見たことがある、というか見た
まぁ期待してーいます
女「どうして男さんはそうやって死にたがるんですか!」
男「………」
女「たった一度だけの人生をどうしてそこまで捨てようとしてるんですか!」
女「それも……い、妹の前で!」
男「ここで死ななくたっていつかは死ぬ」
男「仮にも俺は来月死ぬんだろ?」
女「………っそ、それは」
男「だったらいつ死のうが構わないじゃあないか」
女「どうしてですか!」
男「疲れた」
女「え……?」
男「疲れたんだよ、生きるの」
男「親父が苦労しているところ何回も見て」
男「何度も親父が夜な夜な泣いているところ見て」
男「んでやっと大人になって親父に楽させてやれると思ったら」
男「親父が急に倒れたって聞いて」
男「そのままポックリ逝っちゃってさ」
男「妹もあいつ中学のときからいじめられてて」
男「あいつなりに苦労しててさ」
男「本当に気づけなかった…………俺は……………」
女「……」
男「なんで……なんで……俺らばっかりがぁ!!」
男「俺らが何したっていうんだよぉ!」
男「くそったれがあああ!!!!」
女「男さん!!!!」
男「…………ゴメン」
女「いいんです。それに私もあまりにも無神経なこと聞いてしまって………」
男「いや……いいんだ」
女「もう……戻りましょう」
男「そうだね」
女「では……初めます」
男「ああ……」
女「……」
男「………!!」
女「終わりましたよ」
男「いくつになっても注射はいたいね」
女「さて、私は目的を果たしたんですが……」
女「帰りたく………ありません」
男「……え?」
女「もう……嫌なんです……」
気づくと私は涙と共にすでに捨てたはずの弱音を出していた
男「………」
彼は相変わらず黙っている
女「どうせ…私の世界に戻ったって……もう……手遅れなんですから……」
女「もう人の死ぬところなんて………見たくないんです」
私は彼に抱きついていた。
彼はそれを拒むことなく受け入れてくれる
ああ、嬉しいのに
ああ、どこかで怒りを感じる
ああ、優しいのに
ああ、どこか苦しく感じる
心が麻痺した私はいつの間にか優しさを受け入れることができなくなっていたらしい
かつて愛していた人の優しさなら尚更、心は全てを拒む
血が飲みたい女とカニバリズムの男の話に影響受けてるだろ
男「………」
男「わかった、俺は」
女「……?」
男「俺はーーーーーー」
ーーーー???
女神「……ふぅ」
天使「女神様、来客です」
女神「あら、誰かしら?」
閻魔「よ」
女神「なぁんだアンタかぁ」
閻魔「なぁんだとは何だよ」
女神「別に」
閻魔「それより、またお前は……」
女神「?」
閻魔「勝手に人間界のほとんどを滅ぼしやがって」
女神「あら、私が滅ぼしたのではないは。勝手に滅んだのよ」
閻魔「滅びるように運命を変えたのはお前だろ」
女神「よくお気づきで」
閻魔「何年の付き合いだと思っているんだ?」
女神「まぁいいじゃない。いつの間にか増えてんだから」
閻魔「作っているのは俺だけどな」
閻魔「だが今回はどうしてこんなことをしたんだ?」
女神「……叶わぬ恋を叶えたの」
閻魔「は?」
女神「ある世界にそれぞれ男女がいたの」
女神「それぞれの世界に家族がいて、幸せだった」
女神「だけどある日突然それぞれの家族がバラバラになったの」
女神「それでも尚再び災厄がそれぞれに遅いかかる」
女神「どちらも死にかけていた、でもその時に二人の男女の思いがひとつになった」
女神「だから私はそれを叶えるために」
閻魔「能力(ちから)を使ったのか」
女神「そう」
閻魔「お前の能力はかなり強い」
閻魔「しかし、副作用として広範囲のありとあらゆるものを消してしまう」
閻魔「例えそれが自分の命でも…」
閻魔「無茶な賭けはほどほどにな」
女神「私、狂ってたかしら?」
女神「ひとつの『思い』だけにこんな許されることのないことを平気でするなんて」
女神「狂ってたのは私?それとも私を狂わせた世界?」
閻魔「どうだろうな」
閻魔「どちらも狂っているし、どちらも狂っていない」
閻魔「人の欲ってやつはそう簡単に消えはしない」
閻魔「それどころか主である人の体をいつの間にか乗っとる」
閻魔「そうして初めて狂っているって言うんじゃねーの」
女神「相変わらず曖昧ね」
閻魔「どーも」
女神「誉めてないわ」
閻魔「誉められてるつもりもない」
女神「ふふ、あなたといると楽しいわね」
閻魔「そりゃどーも」
閻魔「……ひとつだけ」
女神「?」
閻魔「お前に合う言葉がひとつだけある」
閻魔「人の思いの反対は無愛想ではなく無関心である」
閻魔「用は人の思いの反対はそれに気づくかどうかなんだよ」
閻魔「お前はしっかりと面と向かって気づいた、その時点で狂ってない」
閻魔「それどころか人が気づけないことにまで気づいた」
女神「そんなの、あたりまえじゃない」
閻魔「そのあたりまえができる人間ってのはほんの一握りしかいないんだぜ」
閻魔「だから、お前は充分いいやつだ」
女神「やっぱりあなたはおもしろいはね」
閻魔「どういう意味だ」
女神「でもね、そうやって私のことを気づいてくれて」
女神「ありがとう」ニコ
ーーーーーああ、そうか。俺はこいつの
男「こんなところに惚れたんだなぁ」
終わり
閲覧、支援、コメント、指摘etc等ありがとうございました
やっぱり書いていくと他の作者様のと被ったりしてしまうんですかねぇ
さて、本文は以上でおしまいという形にさせていただきます
また何か書く機会があれば暖かい目で見ていただくと光栄です←すでに書くもの決めている
では支援等していただいた皆様本当にありがとうございました
おつ!また次のも読んでみたい
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません