千早「夢日記」 (53)

「そろそろ寝ようかしら」

千早はベットに向かい枕の横にノートとペンを用意する。もちろん夢日記のためだ。

「さあ今日はどんな夢が見えるかしら」

千早は眠りについた。

ここで千早の夢日記の話をしよう。彼女がそれを始めたのは数ヶ月前、偶然ネットで存在を知ったからである。最初はちょっとした好奇心で始めたのだが記録をしているうちに夢中になり、現在では毎日のように明晰夢を見るようになっていた。

完全ではないですが書き駄目があるので
書きながらアップしていきます。

剣牙虎

眠りに入って数分後、落ちたはずの千早の精神は自身の夢の中で覚醒した。

「ここは ………」

千早は辺りを見回す。見慣れた風景。
自身のいる場所は765プロの事務所である事が分かった。

「まあ、見慣れてる場所ではあるけど。人がいない所なんて見たことなかったから逆に新鮮ね」

千早の夢は大きく3つに分かれる。

第一に登場人物が千早しかいない場合

第二に他人が最初から登場してる場合

第三に本当に少ないが千早が知らない人物や風景が登場する場合である。

「新鮮さを感じてるのも時間の無駄だし、とりあえず春香を呼び出しましょうか」

千早が春香の事を考えると、目の前に春香が現れた。このように千早は自分の夢を改変することができた。千早が空を飛びたいと思えば自由に飛び回ることができる、欲しいものなら何でも手に入れることができた。

もちろん、夢の中での話だ。

支援

ジリリリ…ジリリリ!!

目覚ましの音で目が覚める。千早は眼をこすりながら目覚まし時計の音を止め、すぐに枕の横に置いてあるノートに本日見た夢の内容を記録した。

こうしておけば夢の内容をいつでも思い出せる。そして、思い出せさえすれば好きな時に続きから見ることできた。

「これで良しと」

今回は昨晩の春香との夢の記録する。
これが千早の日課であった。

「おはようございます」

事務所のドアを開き挨拶をするとPと音無さんの声が返ってきた。ソファに座って観察して見ると二人は書類を確認しながパソコンの画面を除き混んだり、手帳に書き込んだりしている。

(今日は遅くなるかもしれないわね)

二人を見てそう思った。

「おはようございます!!」

突然、事務所中に新たな声が加わる。
千早にとってはとても聞き覚えのある声だ。
声の主に二人と挨拶を交わすと千早の座っているソファに近づいてくる。

「おはよう春香」

「おはよう千早ちゃん。今日も仕事頑張ろうね」

春香はそう言って千早の隣に腰掛けた。
たわいない親友同士の会話である。

(ここから視点が千早の一人称になります。しかし、先に進むにつれて他の人物に視点が変わるかもしれません。まだ、書いていないので分かりません。とりあえず多重一人称だと思っていて下さい)

春香は親友で彼女との会話はいつも驚きに溢れています。それは彼女が純粋な心で世界を見ていて、発見や出来事を私に教えてくれるからです。本当に私にはすぎた友人だと思います。

しかし、今日の会話にはいつも感じる。新鮮さをあまり感じる事は出来ませでした。理由は分かっています。私が夢の中で春香とたくさん会話をしたので今日初めてではなく、昨日からずっと会話を続けているように感じてしまっているからです。

「千早ちゃん。それで今度の土曜日の予定なんだけど」

「朝9時に公園に集合よね。覚えてるわよ」

「え!?そんな話したっけ!?」

ハッ!!

「ごめんなさい。これは夢の話だったわ。実は今朝、春香とこんな風に会話している夢を見たから………」

恥ずかしくて心臓が飛び出しそうでした。夢日記をつけ出してからというもの夢の記憶がハッキリしすぎて現実と間違う時があります。

気をつけなければ変な人だと思われてしまいます。

とりあえず誤魔化せは出来たようですが、その出来事を一日中引きずってしまい春香との会話は普段に比べ少しだけぎこちなくなってしまいました。

理由は理由ですし、春香に非はありません。それ以前に謝るような問題でもありません。そのため、モヤモヤした気持ちが私の心に残りました。

こういう時は早く寝るのが一番です。

私はいつもより早くベットに潜りこみました。

朝、起きると目覚ましを止めノートに夢の内容を記録します。

その内容は、四条さんではありませんがここではトップシークレットなので書くことは出来ません。ヒントを上げるとすれば私にとって本当に幸せな時間だったという感想くらいです。

しかし、いつまでも幸せに浸っているわけにはいきません。今日も仕事があるのですから着替えて事務所に向かわなければいけません。

家を出るときふとカレンダーが目に入りました。
春香と遊ぶ約束をしている日にち大きく丸が書かれています。

今日は6月22日 空は雲ひとつない晴天です。
(春香との約束 25日)

ちょっと私情で買い物行ってきます。
10分くらいで戻ります

「千早さん??おっはよーございます??」

事務所に到着すると掃除をしていた 高槻 やよい さんから挨拶されました。

「おはよう 高槻さん。いつも、掃除してくれてありがとう。事務所が綺麗なのは高槻さんのおかげね」

(高槻は今日もかわいいわね)

私はソファに座って今度の発表する新曲の楽譜に書き込みをしていく。しかし集中する事が出来ません。それはそうでしょう。あんなに可愛らしい天使のような存在が目の前にいるのですから。

「千早さん。隣座ってもイイですか?」

「えっ高槻さん??」

正直、信じられない発言で気絶しそうになりました。

「ハッ??ここは?私の高槻さんは??」

状況を確認すると今いる場所が自分の家でありベットの上である事が分かりました。さっきまでの光景は私の夢の中での出来事だったようです。

時間を確認すると、起床時間より一時ほど早い事が分かりました。しかし、完全に目が覚めてしまったのでしかたなく身仕度を始める事にしました。

時間がいつもよりあるのですTVを見ながらゆっくりと朝食をとることにしました。

「栃木県にお住まいの波平さんが本日、255歳の誕生日を迎えました………」

私はあまりニュースを観ないので知りませんでしたが、ここ一年間ほどで平均寿命が200歳ほど伸びたようでした。

「今日はゆっくり朝食も取れたし気分がイイわ」

私は家出る前にカレンダーを確認しました。

当たり前ですが本日も6月22日
夢の中と合わせて2度目の出勤です。

事務所にはPが朝から忙しそうにしています。
その顔には疲れが見えて目のクマなんてお風呂のカビのように真っ黒です。

「また、徹夜ですか?Pも私たちの事だけじゃなく自分の事も考えて休んで下さい」

「ありがとう。でも大丈夫まだ67時間ほどしか働いてないからな」

私はその言葉に安心しました。最近出来たばかりの労働基準では連続就業時間は120時間までは適正とされているからです。

「しかし、ずっとPCを見てると目が疲れてくるな。千早、そこにあるサ○ポールとってくれないか?」

私がサ○ポールを渡すとPは目を開き数滴垂らしました。すると目のクマは消え真っ白になりました。

「ふぅやっぱ効くわー」

Pは大きく伸びをしています。
私はサ○ポールが目薬にもなることを知りませんでしたが。しかし、パッケージを見て見ると確かに【トイレの黄ばみと目の疲れに??】と書かれていました。

私も帰りにドラックストアで買ってみることにします。

「おはよっあっ??」ドンガラガッシャン??………

春香が挨拶と同時に転んでパーツが飛び散りました。彼女はサイボーグなので、こんなことは日常茶飯事です。

私は足元に転がってきた腕のパーツを春香に手渡します。

「ありがとう千早ちゃん??いつもゴメンね」

「イイわよ。迷惑をかけてるのはお互いさまだし私たち親友じゃない」

春香は腕パーツを元の場所に差し込むと私の隣に座ってお喋りを始めました。彼女は話では最近エキストリーム出勤にはまっていて今日は中国の万里の長城を見てから出勤してきたそうです。

「千早ちゃんもサイボーグになりなよ。楽しいよ」

私はあまり改造にのりきではないので断りました。

「ええ、千早ちゃんと一緒に日本一周してから出勤。絶対楽しいと思うんだけどな」

今日の仕事はTVドラマの撮影でした。
このドラマは視聴率がよく140%を超えています。そのため監督のこだわりは強く何度もカットを繰り返します。

そのため時間がかり終わる頃には辺りが暗くなっていました。私は監督に挨拶しようと探しましたが見つかりません。

「お疲れさま、千早ちゃん今日もよかったよ」

突然、監督の声がしました。声がした方向を見ると大きなクマのように大きな毛玉が監督の声で喋っていました。

私は忘れていた事を思い出しました。監督は全身の毛が伸びやすい体質らしく一日でクマのように毛むくじゃらになってしまう事を………

「今日もありがとうございました」

私は監督とスタッフに挨拶をして現場を後にしました。

私は今事務所に入れずにいます。
もちろん、事務所の鍵は空いていますし、中に人もいます。しかし、私は事務所に入れずにいます。

理由はドアを開けて見るとわかります。

ドップン、

肉の壁に阻まれて中に入る事が出来ません。
そうです。中にはあずささんがいるのです。

彼女の胸は世界中の誰より大きく彼女一人で事務所が埋まってしまうほどです。そして胸が大きい過ぎるため顔が埋まっていて誰も顔を見た者はいません。

「お疲れさまです??」

私は中に聞こえるよう大きな声で挨拶して事務所を後にしました。仕事を終えた………つまりは楽しみな夢の時間です。

私の今夜の夢は予想と違いとても奇妙な物でした。

なんとサイボーグのはずの春香が人間になっていたんです。私は直ぐに夢だと気づきました。

そして改変しようと思考錯誤したのですが上手くいきませんでした。ちょっと調子が悪いみたいです。

「千早ちゃん大丈夫?今日、なんか変だよ」

夢の中の春香が私を心配しています。
私はこれが夢だと分かっているので

「私は大丈夫よ。春香こそ何時ものメタリックボディはどうしたの?らしくないわよ」

とちょっと強気で言いました。

「??」

春香は何のことだか理解が出来なかったようです。しかしありませんよね。彼女は夢の住人。私が作り出した空想に過ぎないのですから………

そして夢の中での一日が終わりました。

夢の中で寝ると言うのも変な話ですがいつもと同じようにノートとペンを枕元に置いて就寝の準備をしました。そのとき、ふと気になることがありました。

「そう言えばここは何日なのかしら?」

カレンダーを確認すると6月23日でした。

今日は6月23日
春香との約束は明後日です。

本日の仕事は我那覇さんと一緒のようです。
私が現場に先に到着して待っているとしばらくして彼女が到着しました。

「今日もありがとな。グリ実」

我那覇さんはペットである。グリフォンのグリ実に労いの言葉をかけています。そして、グリ実は大声で鳴くと大きな翼を広げて何処かに消えてゆきました。

「我那覇さん。ピク蔵おはよう」

「千早、おはよう」「ピピ」

私が挨拶をすると我那覇さんとその肩に乗っていた妖精のピク蔵が答えます。私は我那覇さんがいつもどうりな事に安心しました。

それは昨日の夢が奇妙だったため。
もしかすると今も夢かもしれないと言う不安定があったからです。どうやら私の考えて過ぎであったようです。

我那覇さんとの仕事を終え今度は四条さんとのラジオの収録です。最初、この企画を聞いた時正直盛り上がりにかけると思った自分がいました。

しかし実際始めて見ると自然体で自分を出すことが出来て、ラジオCDも結構売れているそうです。

「そう言えば気になるニュースがあったのだけど」

「はて?なんでしょう」

「最近、近場で起きている謎のクレーター事件ってのがあるのですけど四条さん知ってますか?」

「いえ、あまりニュースは見ない物で」

「そうですか。それでは話題を変えて四条さん。もし美味しい料理を出してくれるお店を発見したらどうしますか?」

「そうですね。料理とはその環境も合わせて一つの料理だと思っていますので、お店や土地ごと一飲みで平らげてしまします」

四条さんは少し天然のようです。

事務所に戻ると雪歩と真が二人で何かを話しあっていました。

「ここのままだと硬い岩盤に当たちゃうかも」

「そうだね、じゃなこのルートはどうだろう」

私は二人の会話を邪魔する事は出来ません。なぜかと言うと実はこの世界の滅亡までのカウントダウンが始まっていて、世界政府は地球の未来をこの二人にかけたからです。

二人の役割は雪歩が穴を掘り、真がその補助です。

雪歩の腕は連日の穴掘りのため。牛の胴体ほどの太さになっています。 何度か真が「電子式のドリル変えた方が」などと言っていましたが、スコップにはロマンがあるらしく今でもスコップ一つで地下帝国を建設しようとしています。

そして真のほうは、補助とは言いましたが。仕事力では雪歩よりも上です。それはそのはず、雪歩が掘り出す何百万トンもの土をあなの外に運はなければならないのですから…
それは人間の体では不可能なことであったようで、現在真は人間の体を捨て去り5段階ほど変形をして戸愚呂(弟)の妖怪変化時のような姿になっています。

地球の終わりまで後300億年
命運は彼女らにかかっています。

やっと仕事が終わり家に着きました。
現在、午後47時

かなり早く仕事が終わったので早めに帰宅することができました。私は最初に同居人である高槻さんに挨拶をしました。

「千早お姉ちゃん、大好き」

この笑顔を見ると本当に癒されます。ここまで本当に長い戦いでした。私が昔から唱えてた高槻 やよい天使説が近年 学会で発表され、ついに高槻さんの量産化が始まったのです。

今では一家に一人づつ、愛玩用の高槻さんと虐待用のPが飼われていることが当たり前になっています。

「そう言えばこんな話を聞いたのだけど」

「なになに千早お姉ちゃん?」

やよいは私の話にいつも最高の笑顔で聞き入ります。

「実は音無さんがまた婚活に失敗したそうよ」

「またですから」

音無 小鳥

男に振られた数のギネスを持つ女。現在47278532944回連続で振られている。生まれてから一度も彼氏が出来たことがなく彼氏いない歴299年ももちろんギネス記録である。

決して性格、プロポーションと悪くないのだが世界の男性人の中では彼女を振ることステータスとなっている。

なんて会話をしつつ如月 千早の

6月23日が終わった………

ひえぇ…

夢の中で目が覚めるた。
そして現実と違う監督に気づく。

「はあ、またこの夢か………」

感覚で昨日見た夢の続きだとわかった。
二日づづけてなんて本当についてない………

努力して見たが夢を改変することは出来ない。
千早は諦めて再び眠りにつこうとした。

しかし、中々眠れない。
それはそうだ。現実での千早は現在寝ている状態。夢の中でまで寝るなんてどうかしている。

それでも千早は眠ろうとした。
途中で携帯が鳴っていたが電源を落として邪魔されないようにした。

本日は 6月24日

「千早が来ていない。何か知らないか?」

とPさんに尋ねられた時、私は昨日の千早ちゃんがおかしかった事を正直に話した。

「春香がサイボーグ?なんだそりゃ?からかってたんじゃないのか?」

「いいえ。あの時の千早ちゃんは本気でした。それにPさんも分かってるじゃないですか。千早ちゃんは冗談を言うような娘じゃありません??」

「確かにそうだな。それに千早の事だ無断欠勤なんてありえない。ここは………」

Pさんが言葉を飲み込む。しかし

「千早ちゃんに何かあったのでしょうか……」

「そ、それは………」

私は不安を言葉にしました。Pさんも同じ心配をしているようです。二人はしばらく無言のまま時間だけが過ぎていきました。

今日は律子が私についています。
律子は現場に到着すると糸を吐いてサナギになります。

最初は本当にビックリしましたが今では見慣れた光景です。およそ5分ほどでサナギの背が割れ中からアイドル衣装を着た律子が出てきました。

そうです今日はアイドルの律子との仕事でもあるのです。そして仕事を終えて楽屋に戻るとまた糸を吐いてサナギになりました。

中ではどうなっているのか聞いたことがありますが、一度ドロドロに溶けて再構築しているそうです。

サナギから出てきた律子にメガネを手渡します。律子はそれをお菓子のようにかじりました。

何にも不思議なことはありません。
律子の主食はメガネなのですから………

また、事務所に帰ってきました。
中ではPと人造人間サイコショッカー………
間違えました。春香がいました。

二人は私に「そろそろアレを出してくれ」と言いました。

なので私は倉庫います。そして二人の言うアレを探しています。少し時間がかかりましたが見つける事ができました。誰かがつけた漬物の壺の上に重石がわりとして置かれていました。

私はそれを台車に乗せて事務所に運びました。
そして話しかけました。

「美希、そろそろ起きる時間でしょ」

美希はゆっくり目を開けます。

支援

美希の生態系には謎が多く残っています。分かっているところで言えば100年に一度しか目を覚ます事がないと言うことです。そのため私も数えるくらいしか起きている美希を見たことがありません。

美希が完全に目を覚ました事を確認するとPは仕事の説明を始めました。Pが相変わらず寝てないようです。クマが広がり全身に達しようとしています。

私は春香と一緒に美希の仕事を見学しました。

美希は100年分の歌とダンスを一瞬で記憶し自分のものにしてしまいます。そして、その動きと歌を超スーパースローカメラで撮影するのです。

そして、100景分の一のスピードで再生すると歌とダンスを完璧にマスターした美希が映るという仕掛けです。

正直、私には何が起こっているかわかりません。しかし春香には見えているようでした。

春香は美希にアドバイスをするため立ち上がりました。その時、私には春香の足元にマジックが落ちているのが確認できました。

これは大変なことです。いつもの春香なら踏んづけて転んでしまうでしょう。そして今本場中の美希の邪魔をしてしまうかもしれません。

(春香!!危ない!?)

しかし、私の考えは杞憂でした。春香にトラップは効きません。春香の目から飛び出したレーザーがマジックを一瞬で焼き払いました。

脅威は去りましたがこの後、自分で足をもつれさせて転んだことは言うまでもありません。

こんな事をして私の6月24日が終わりました。
明日は25日春香との約束の日です。

目が覚めました。
私は時計とカレンダーを確認しました。

6月24日………午後3時

現実では一日たったのに夢の中では数時間しかたっていないようです。私はもう一度ベットに潜り込みました。

悪夢は早く去って欲しいからです。

私とPさんは直ぐにでも千早ちゃんの家に行こうとしましたが、それは実現しませんでした。

千早ちゃんのやるはずだった仕事を上手く埋めなければならなかったからです。

私達は努力しましたが、結局千早ちゃんの家に向かう事は出来ませんでした。Pさんにも警察に連絡したほうが良い言いましたが許可してもらえませんでした。

芸能事務所が警察沙汰になると私達にも影響するという判断でした。

明日は25日……

千早ちゃんと遊びに行こうと約束した日
私は家に行こうと心に決めました。

私は何もしない時間がこんなに長い事を知りませんでした。現在は夢の中なのですがベットで目をつぶっていても少しも眠くなりません。

それでも眠ろうとしますが寝ることは出来ません。そうしているうちに辺りが暗くなってきました。

(やっと眠れる………)

そう思いましたが寝れない………

時刻は深夜2時になろうとしています。
その時、

ピンポーン

玄関のチャイムが鳴りました。
こんな時間に誰が!?と思い怖くなりました。

ドンドン!!

誰かがドアを叩いています。

「千早ー!!俺だPだー!!」

誰かがPの名前を使って私を呼んでいます。
私は早く目が覚めるように祈りました。

すると眠気が襲ってきて、この最悪な夢の世界から脱出することができました。

「本当にいないのか?確かめようにも夜だから大きな音も出せないし………」

Pは諦めててその場から去った。

本日は6月24日

なんだか昨日も同じだった気がするのですが、きっと私の気のせいでしょう。

今日は番組の企画で水瀬さんの家にお邪魔することになりました。最初に私は黒服達に連れられ水瀬家豪邸に入っていきます。

水瀬家の庭は日本と同じ面積があるので迷うと出ることは出来ません。それに主人の趣味なのか恐竜達が飼い放しになっていますので生存率はほぼ0だそうです。

そして景色を見ている間に屋敷に到着。
私はそこで溶接用 遮光メガネを手渡されました。

書き終わった!!

今から連投いきます

私は黒服達に広間にとうされました。
そこには本日の主役 水瀬 伊織がいました。

相変わらずものすごい光源である水瀬さん。遮光眼鏡無しではご尊顔を拝む事は出来ません。

話によると水瀬家は太陽光発電で巨万の富を築いたそうです。水瀬の一族一人で大陸一つ分の電力を補えるらしく、生まれながらにして大富豪になる素質を秘めているんだなと思いました。

そしてこれは後から聞いたのですが水瀬家の使用人達は遮光眼鏡必須。そしてその中で自ら眼球を潰し心眼で生活ができるものだけが執事の称号とかを得られるそうです。

連投とか言ったけどトラブル発生した

ちょっと書き直す

水瀬家のレポートも終わり。
体調が優れなかった私はあの悪名高い双海病気に向かいました。

院内ではパ○プロに出てくるハカセ登場時のBGMが流れています。噂ではこの病院では改造手術が行われていて成功すれば能力がオール10ほど上がるそうです。しかし成功率は高くなく35%(2013年度)だそうです。

キュラキュラ

私が待合室で順番を待っていると車椅子に乗った少女が前を通りました。彼女の名前を私は知っていました。双海 真美 同じ765プロのアイドルです。

彼女は自分の能力に限界を感じ手術に手を出しました。その結果、手術は大成功を収め一時は私をも凌ぐほどの胸囲を手に入れました。

しかし、手術とは麻薬のようなものです。

真美は何度も手術を繰り返しました。そして何度も失敗しました。現在、真美は週一回の手術を待つだけの生物になっています。

その証拠に私が目の前に座っていても彼女は気づきませんでした。真美が今何を考えているか今はわかりません。

彼女は元どうりになるのでしょうか?
それは神のみぞ知るとことです。

待っていると私の名前が呼ばれました。
そして看護師の誘導に従って診察室に入りました。

そこで私はPCと会話をする双海医院長をみました。

「あの先生?何をしているのでしょうか?」

「おっと診察か!?どれどれ」

彼は一度ビックリしたような顔をしましたが、診察だけなら彼の腕は一流です。私は安心して身を任せていると、突然………辺りが真っ暗になりました。

「停電でしょうか?」

私は尋ねましたが、先生はデスク上のPCモニターを見つめながら………

「亜美、おい!!いるんだろ!?」

しばらくすると、PCの中に真美そっくりの姿をしたAIが現れました。

「おい亜美!!あんまりイタズラするなよ。手術失敗して重体の患者さんだっているんだから」

「だって昼間は退屈じゃん」

先生はそのままモニター内の存在と会話を始めてしまいました。私は何度も話かけましたが返事はありません。

後で看護師さんに聞くとあれは
双海 亜美という先生直々に作り出したAIだそうで時々、停電などを起こして患者を心肺停止に追い込んだりするそうです。

亜美という存在は何なのでしょう?
私はその答えを知っている気がしましたが結局わからずじまいでした。

家に帰りシャワーを浴びる時鏡をみます。

そこに写る姿はもちろん私です。
Hカップの胸。流石にあずささんには負けますが十分満足しています。正直胸のない人間の価値は分かりません。

もしも私に胸がないと思うとゾッとします。
多分、恥ずかしくて自殺するかもしれません。

まあ、そんなことです考える必要もありませんよね?これが現実、これが現実なのですから………

6月25日

「千早ちゃん!!千早ちゃん!!いるんでしょ!?」

私は千早ちゃんの部屋のドアを何度もノックしました。しかし中から返事はありません。

「そうだ」

私はマンションの大家さんに頼み込み。マスターキーを借りることにしました。中々、信じてもらえませんでしたが、諦めない私を見て本気だと理解してもらえたようです。

私はマスターキーを借り、再び千早ちゃんの部屋の前に来ました。そしてキーを鍵穴に入れて回しました。

ガチャ

ドアが開きます………

千早ちゃんの部屋に足を踏み入れました。
特に変わった様子はありません。いつも通り物が少ないシンプルな部屋です。

ジリリリ…ジリリリガチャ!!

突然、目覚まし時計のような音が鳴り響き。直後に確かにそれを止める音がしました。

奥に…寝室に誰かがいます……

「ふぅ……」

私は寝室の前に立って深呼吸しました。このドアの向こうに確実に誰かがいます。状況が状況のため中にいるのが千早ちゃんという保証はないのです。

目覚ましの音で目が覚めました。
もちろん直ぐに止めます。

また感覚でこれがまた悪夢だと実感しました。
もちろん、早く終わらすため寝ようとします。
その時です。玄関から音が聞こえて来ました。

誰かが私のうちに侵入している事がわかりました。おそらく昨日の夢の人物でしょう。

私は全身が震えているのに気づきました。
残念なことに、この部屋に隠れる場所はありません。私は少しでも震えを抑えるため枕を抱きしめ、布団で体をくるみます。

足音で侵入者が部屋の前で止まった事がわかりました。私の存在に気づいているようです。

全身の震えてがピークに達しました。

ガチャ

ドアが開き始めました

私はドアノブに手をかけてゆっくりと開きました。

中にはベットの上に布団に包まって震えている人物がいました。深く被っているため顔は分かりません。



ドアが開くと怪物が入って来ました。

手が二つで足が二つ、それが二足歩行しているのです。こんな生物は見たことありません。

猿でしょうか?馬でしょうか?蛇でしょうか?鳥でしょうか?熊でしょうか?魚でしょうか?神でしょうか?虫でしょうか?私でしょうか?カエルでしょうか?物でしょうか?水でしょうか?空気でしょうか?これは何?何?何?何?何?何?何?何?何?何?何?

答えは出ません。だってこんな生物この世に存在しないのですから……

「千早ちゃん……私だよ!?春香だよ!?」

生物が人間の言葉を喋りました。
生物は自分の事を春香だと名乗りました。


ありえません。だって春香は現実の世界にいるからです。だから怪物は私の妄想に過ぎないのです。

「千早ちゃん。具合が悪いの?」

ありえません。怪物は私の事を千早と呼んでいますが私は千早じゃんありません。千早です。あれ?

「千早ちゃん。大丈夫だから」

怪物は私の事を同種のように呼びます。
ありえません。人間とは……あれ?

私が知っている人間に規則性がないことに気づきました。自分に問いかけます。

人間の肌の色は?

水色?緑?金色?黒?

人間はどんな形?

手が100本は生えていた気がします。いや、手なんてなかった気もします……あれ?

人間とは?

知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない


「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」



震えていた人物が叫び始めました。
そして体がグルングルンと大きく震えて始めました。

その時、布団がはだけて顔が見えました。

やはり千早ちゃんです。

私は千早ちゃんを抱きしめました。
しかし、千早ちゃんの震えては止まりません。

「大丈夫だから……一緒に遊びに行こうよ」

私は何度も千早ちゃんに届くよう気持ちを込めて繰り返しました。するとゆっくりですが確実に千早ちゃんの震えては小さいなっていきます。

ついに千早ちゃんの動きが止まりました……

「世界が壊れた…私は何も知らない………」

「ち、千早ちゃん??」

次の瞬間私は千早ちゃんによって吹き飛ばされました。どこから力が湧いてくるのでしょう?

千早ちゃんは、また大声で叫びながら部屋から出て行ってしまいました。

「千早!??」

玄関の方からPさんの声が聞こえた気がしました。私の記憶はそこで途切れます。

みなさんお久しぶりです!!
天海 春香です。

あの事件から一年がたちました。
Pさんに話を聞くと千早ちゃんの家に行くとドアが急に開いて、千早ちゃんが飛び出してきたようです。

それから、千早ちゃんは長い時間入院しました。私は何度も面会したいと病院に通いましたが結果はダメでした。そのため、あの日以来千早ちゃんには会っていません。

そして本日 6月25日

千早ちゃんへの面会が許可されました。
私は今から千早ちゃんに会いにいきます

待っていると看護師達に連れられて千早ちゃんがやって来ました。そしてゆっくりした動きで椅子に座ります。

この透明なガラスの先にちゃんがいます。

「春香……ごめんなさい……」

千早ちゃんの第一声は私への謝罪の言葉でした。それに私は、

「ううん……待ってたよ」

そう答えました。
そして、私は今日が6月25日だという事を伝えました。千早ちゃんは聞くと下を向いてしまいました。私は今の気持ちを正直に伝える事にしました。

これが私に気持ちです。

「千早ちゃん……」

「何?春香…」

「約束守ってくれてありがとう」

終わり!!

あんまり見てくれてる人いないみたいだから
SS掲示板ってところにも立ててみます。

コメくれた人、見てくれた人ありがとうございました。

こくごの べんきょうを しよう! な!!

誤用・誤字・脱字は伏線かと思ったがそんなことなかったぜ!

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