アリア「津田君とお互いの心の声が聞こえちゃうやーつ」 (97)

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よろしくお願いします

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1399219563

ネネ「出来たよ、津田君!身体が入れ替わる機械!」
ネネ「出来たよ、津田君!身体が入れ替わる機械!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1399133428/)

これの続きです
特に読まなくても大丈夫なようにはなっていると思います

コトミ「説明しよう!タカ兄と七条先輩は身体が入れ替わり、元に戻ったが心の声が聞こえるようになってしまったのだ!」

スズ「あんた、誰に説明してるの?」

コトミ「なんか言わないといけない気がして」

スズ「まあいいけど、今のところ私たちまだ気付いてない設定だから」

コトミ「え」

タカトシ「し、七条先輩!」

アリア「しーっ」

アリア(ダメだよ、まだ皆いるんだし)

タカトシ(言わないんですか!?)

アリア(んー言うとまた大変じゃない?)

タカトシ(そりゃまあそうですけど……)

アリア(これならお互いそこまで支障ないんじゃないかなー)

タカトシ(そうでしょうか……)

シノ「ん?どうしたんだ?元に戻ったのではないのか?」

アリア「んー元に戻ったよー」

アリア(ふふ、久しぶり私の身体をいじれるよー)

タカトシ(あの、すごい支障あるんですが)

数十分後

タカトシ「ってことになったんだけど」

ネネ「んー、今度はそうなったかー」

アリア「直せるかなー?」

ネネ「とりあえずやってみますねー」

タカトシ「すげー不安……」

アリア(私はこのままでもいいんだけどねー)

タカトシ「ダメですよ!」

ネネ「なにが?」

タカトシ「あ、いや、とにかくなんとかしてくれよ、元はと言えば……」

ネネ「はいはーい、がんばりまーす、でもその前に効果範囲とか知りたいんだけどー」

アリア「あ、この形いいかもー」

タカトシ「話きけよっ!」

タカトシ「効果範囲って……」

アリア「つまり、離れても声が聞こえるかってこと?」

ネネ「はい、一応知りたいなーって」

アリア「じゃあ私、徐々に離れてみるねー」

タカトシ「わかりました、じゃあお願いします」

アリア「うんー」

ネネ「聞こえなくなったら教えてね?」

タカトシ「うん」

アリア(今階段付近だよー)

タカトシ(まだ聞こえますね)

アリア(んーじゃあ下に降りようかなー)

タカトシ(なんだか不思議な気分です)

アリア(そうだねー、でも休日の学校かー、脱いでも怒られないかなー)

タカトシ(いいからさっさと離れてください)

アリア(1階まで来たよー)

タカトシ(まだ聞こえますね)

アリア(んーそうだね、あ、ちょっと私おトイレに)

タカトシ(え!困りますよ!!)

アリア(そんなこと言われても……、ちょっと、ね?)

タカトシ「はぁ……」

アリア(あ、そっか下着穿いてるんだっけ)

タカトシ(当たり前でしょう)

アリア(いつもと違うからー、ん……)

タカトシ(七条先輩が今、おしっこしてるんだよなぁ……)

アリア(もうー変なこと考えちゃダメだよー?)

タカトシ(はっ、いや、今のはその!!)

アリア(これ無意識でも聞こえちゃうんだねー)

タカトシ(やっぱりこれいろいろと……)

アリア(津田君のせいで違うものが出ちゃうよー)

タカトシ(いいから早くすませてください!!)

アリア(はーい)

タカトシ(考えるなー考えるなー……)

アリア(さて、と、うーん、こっちかなー)

タカトシ(今どのあたりですか?)

アリア(えっとねー、ここはほk)

タカトシ(あれ?先輩?)

アリア(今途切れたねー)

タカトシ(ですね、どこですか?)

アリア(保健室だよー)

タカトシ「保健室あたりで途切れた」

ネネ「ん、りょうかーい」

ネネ「というわけで、だいたい半径14mほどですねー」

タカトシ「広いな……」

アリア「教室にいても届いちゃうかもねー」

ネネ「とりあえず効果範囲もわかったんで、なんとかしますねー」

タカトシ「頼む、なるべく早く……」

アリア(津田君!)

タカトシ(はい?)

アリア(早いと女の子は喜ばないよ!)

タカトシ(それわざわざ心の中でする話!?)

タカトシ「しかし参りましたね、明日から学校だからいいものの……」

アリア「んー、そうだねー、今日はゆっくり休んで明日考えようか」

タカトシ「久々にゆっくりできそうですよー」

タカトシ(あれも悪くはなかったけど)

アリア「津田君はもう少し私の身体を堪能したかったんだねー」

タカトシ「いや、そういう意味じゃ!!」

アリア「ダメだよー、心の声聞こえちゃうんだからー」

タカトシ「早く元に戻らないと……」

アリア「シノちゃんたちも先に帰っちゃったし、私たちも帰ろうかー」

タカトシ「そうですね」

アリア「じゃあまた明日ー」

タカトシ「あ、はい、お疲れ様です」

タカトシ(ふぅ……)

アリア(賢者タイム?)

タカトシ(んなバカな)

翌日

タカトシ(昨日は久々にゆっくり寝れた……)

ムツミ「タカトシ君ー」

タカトシ「あー三葉か、おはよう」

ムツミ「おはよー」

タカトシ「今日は朝練じゃないの?」

ムツミ「さすがに毎日は大変だからね」

タカトシ「確かにそれもそうか」

ムツミ「タカトシ君も今日は遅いんだね」

タカトシ「そうそう、今日は遅くで……」

アリア(あ、今日ブラも忘れちゃったー)

タカトシ「いる!?」

ムツミ「な、なに!?」

タカトシ「いや、なんでも……」

ムツミ「そ、そういえば、今日のお昼なんだけど……」

タカトシ(姿は見えないけど、きっと車で移動中なんだろうな、もう聞こえないし……)

ムツミ「よかったら、その……」

タカトシ(近づくとわかるってのもあれだなー……)

アリア(ニュータイプ♪)

タカトシ「ダメ、言っちゃ!!」

ムツミ「え、あ、うん、ごめん……」

タカトシ「え?あ、違う!えっと、何?」

ムツミ「ううん……、なんでもない……」

タカトシ「あれ?三葉!?」

タカトシ(やばい、こっちに夢中で聞いてなかった)

アリア(コチコチで夢ちゅ)

タカトシ(途切れたけど下ネタってことはわかる)

学校

タカトシ(教室についたら謝らないとなー……)

タカトシ(まだ七条先輩の声が聞こえないってことは14m以内にはいないってことか、教室は無理だろうけど)

アリア(……ノちゃんは相変わらずだなー)

タカトシ(ここか)

アリア(あ、津田君、おはよー)

タカトシ(おはようございます、なんか変な感じですね)

アリア(そうだねー、……そっかーやっぱりお尻だよねー)

タカトシ(朝からいったい何を話してんですか)

アリア(シノちゃんがねー)

タカトシ(聞きたくはないでーす)

教室

タカトシ「はぁ……」

スズ「朝から溜息ついてんじゃないわよ」

タカトシ「まあいろいろあって……」

スズ「いろいろって身体元に戻ったんだし、もう問題ないでしょ」

タカトシ「いや、まあそうなんだけどさ」

アリア(ん?今スズちゃんと話してる?)

タカトシ(あ、はい)

アリア(小さいなーって聞こえたから、もしかしてって)

タカトシ(それ絶対本人に内緒ですよ)

アリア(わかってるってー)

スズ「ちょっと、聞いてんの!」

タカトシ「聞いてるって」

タカトシ(えっと……、If it were not forだから、もしそれが……)

アリア(津田君、それはfor以下がもしなければって訳すんだよ)

タカトシ(あ、そっか)

アリア(しっかりね)

タカトシ(すいません、しかし助かるなー、声が聞こえるから教えてもらっちゃって)

アリア(そう?)

タカトシ(残念だから俺は何も教えられないんですけどね)

アリア(津田君にだって教えてもらうことはあるよー)

タカトシ(え、例えば?)

アリア(皮の剥き方とか)

タカトシ(いいから、授業に集中してください)

タカトシ(この先生の話退屈なんだよなー……)

タカトシ(はぁ……、あと30分もあるよ……)

アリア(んー、問題解き終わっちゃったよー……お尻いじりたくなっちゃった)

タカトシ(ダメだよ!?いじっちゃ!)

アリア(さすがにしないよー)

タカトシ(ですよね……)

アリア(そういえば、津田君ってこういうときでも大きくなっちゃうの?)

タカトシ「なっ!?」

先生「どうした、津田」

タカトシ「い、いや、なんでも……」

タカトシ(ど、ど、どういうことですか!)

アリア(ほら、身体入れ替わってたでしょ?)

タカトシ(あれはなんというか、男性ならだいたい経験あるといいますか、別にやらしいこと考えてるとかじゃなくですね……)

アリア(そうなんだー男の子ってなんだか不思議だねー)

タカトシ(そんな不思議は追い求めないでください)

アリア(じゃあ津田君は今大きくなってるの?)

タカトシ(な、なっては……あ)

アリア(なってるんだー)

タカトシ(ですから、これはですね!)

アリア(ふふ、私と話してて発情しちゃった?)

タカトシ(そ、そんなことは……)

アリア(津田君の津田君が津田君なんだねー)

タカトシ(全然意味わからないんですけど!?)

タカトシ(ん、あれ、七条先輩の声聞こえなくなった)

タカトシ(あ、次の授業体育か、校庭だと届かないんだな)

タカトシ(天草会長足速いなー……、さすが)

タカトシ(七条先輩、胸揺れてるなー)

アリア(もうーちゃんと授業受けなよー?)

タカトシ(き、聞こえた!?)

アリア(走ってる最中に津田君のエロエロ妄想が頭の中に入ってくるから、興奮しちゃったよー)

タカトシ(なっ!?)

シノ「どうした、アリア、上の方を見て」

アリア「あ、シノちゃん」

シノ「ん?あれは津田か、あいつ授業中にこっちばかり見て」

アリア「JKの体育着、はぁはぁ状態なんだよー」

シノ「なるほど」

タカトシ(今絶対下ネタ言ってるよね!?)

タカトシ(しかし、天草会長もスラっとしてて……いいなぁ……)

アリア「むー」

アリア「んー、やっぱり胸が重くてタイム伸びないなー」

シノ「アリアー、なんだーお前は厭味かー!」モミモミ

アリア「いやーやーめてー」

アリア(津田君ーほらほらーサービスー)

タカトシ(何してんですか!?)

アリア(えーダメー?じゃあ……)

アリア「もうーシノちゃんのせいで服がー」ヌギ

タカトシ(みえ……)

アリア「ちょっとずれちゃったよー」

アリア(残念でしたー)

タカトシ(本当に……じゃなくて!!違いますから!)

昼休み

タカトシ(やっぱりこれ身体がもたない……)

アリア(おっきいなーこれ……、ん……はいりきらないよぉ……)

アリア(口の中いっぱい……)

アリア(ひゃっ、噛んだらぴゅって出てきたぁ……)

アリア(こんなにたくさん……でももったいないもんね……)

アリア(ふぅ……美味しかった)

タカトシ(……七条先輩)

アリア(なーに?)

タカトシ(もう少しお弁当食べるときは普通にお願いします……)

アリア(えー)

タカトシ(身体がもたない……)

アリア(あ、おっきくなった?)

スズ「津田、あんた今日変よ」

タカトシ「そ、そうかな」

スズ「なんか、考え事してるみたいだし」

タカトシ「俺だって考え事くらいするよ」

スズ「え?」

タカトシ「なんだー?その反応は」

スズ「まあいいけど、あんまりボーっとしちゃダメよ」

タカトシ「わかってるって」

タカトシ(まったく萩村は母親みたいだなー)

アリア(スズちゃんはまだ母乳は出ないよー)

タカトシ(知ってますから、その情報はいらないでーす)

生徒会室

タカトシ「疲れた……」

スズ「だからいったい何なの」

タカトシ「いや……」

タカトシ(定期的にくる七条先輩の下ネタのせいなんて言えない……)

アリア(もうー津田君だって、いろいろ考えてたでしょー)

タカトシ(そんなことは……)

アリア(お、赤かってあれパンチラ見たってことでしょ?)

タカトシ(理科の実験です)

アリア(あ、もうすぐ着くよー)

ガラッ

シノ「すまんな、遅くなった」

アリア「ごめんねー」

スズ「お疲れ様です、ここに本当に疲れてるのがいますがどうしましょう」

シノ「ん?なんだ津田、風邪か」

タカトシ「あ、いえ、そういうわけじゃ……」

シノ「では、あそこは元気というわけだな」

タカトシ「それで何かわかります!?」

シノ「それなら体調は悪くないということだろう」

タカトシ「いや、それでも確認するところそこじゃないと思います」

タカトシ(体調悪くても意外と関係ないって情報は黙っておこう……)

アリア(そうなの!?)

タカトシ(黙ってもダメだった)

タカトシ(まあ会長は会長なりに気遣ってくれてるんだから良しとしないと……)

アリア(私だって気遣ってるよー)

タカトシ(わかってますって)

アリア(わかってない気がするなー)

アリア「疲れてるなら肩揉んであげるよー」

タカトシ「え?」

アリア「よっと」

タカトシ「あ、あの七条先輩?」

タカトシ(当たってます!当たってますから!!やわらか……)

アリア「ふふ♪」ムニ

タカトシ(ちょっ!先輩!おっぱい!ダメですって!気持ちいい!!柔らかい!!)

アリア(本音が漏れてるよー)

シノ「こ、こら!アリア!!」

アリア「なーに?」

シノ「そんな、うらやま、けしからんことするなー!」

アリア「えー」

シノ「か、肩なら、私が揉む」

アリア「しょうがないなー」

タカトシ(助かった……、あーでも気持ち良かったな、あの感触……、会長は当たる気配もないけど)

アリア「津田君が胸が当たらな過ぎて、がっかりしてるよー」

シノ「なに!?」

タカトシ「言ってない!何も言ってない!!」

シノ「きーさーまー!!!」

アリア「♪」

タカトシ(ちょっと、ひどいですよ、先輩……)

アリア(嘘はついてないよー)

タカトシ(いや、そうですけど、じゃなくて!)

アリア(私たちの間で隠し事はできないよー)

タカトシ(う……)

アリア(だから津田君が私の胸をチラ見するのもわかっちゃうんだよー)

タカトシ(……そんな見ましたっけ)

アリア(見るたびに、大きい、とか考えてるなら、すでに5回だねー)

タカトシ(あーもうー死にたいー……)

タカトシ(よし、何も考えないようにしよう……)

アリア(できるかなー?)

シノ「春休みは短いがやることが多いな、皆予定は大丈夫か?」

スズ「私は大丈夫ですよ」

アリア「私も大丈夫だよー」

シノ「津田はどうだ?」

タカトシ「……」

シノ「……津田?」

タカトシ「……」

シノ「おい、津田!」

タカトシ「あ、はい!」

シノ「また考え事か、少し多いんじゃないか?」

タカトシ(何も考えてないと何もできない……)

アリア(ふふ♪)

スズ「最近花粉症の人が増えてますねー」

アリア「マスクしてる人多いよね」

タカトシ「ひどい人はもう涙やらでぐちゃぐちゃらしいですね」

シノ「下の口はぐちょぐちょにならんのかな」

タカトシ「ねーよ」

タカトシ(まったく、でも下の口ってそんなに濡れ……はっ!)

アリア「♪」

アリア(気になるかなー?)

タカトシ(い、いえ!)

アリア(いいんだよー?男の子なんだからー)

タカトシ(見た……いやいやっ!!)

シノ「だからボーっとするな!」

タカトシ(も、もう勘弁してくださいよー)

ガラッ

ランコ「よ」

シノ「畑か、また唐突だな」

ランコ「新入生用の新聞を作ろうと思いましてー生徒会の皆さんの写真を撮りに来ましたー」

スズ「急ですね、んー、髪伸びてるし、あんまり気が乗らないんですが……」

ランコ「でしたら、私が適当に幼女の写真とコラっておきますがー」

スズ「さあ、撮りましょうー!」

ランコ「はい、皆さん寄って寄ってー」

アリア「はーい」

タカトシ(ん?……大きいな……)

アリア(もうーこんな時までー?)

タカトシ(す、すいません)

ランコ「おやぁー?」

シノ「どうした、早くしてくれ」

ランコ「いえ、ね、、津田副会長が七条さんの胸が気になってるようで目線が」

タカトシ「なっ!?」

アリア「モウーツダクンー」

シノ「つーだー!!私も気にしろ!!」

スズ「会長、そこじゃない、そこじゃない」

タカトシ「言いがかりですよー!!」

ランコ「そうですかねー」

アリア「嘘だよー」

タカトシ「ちょっと!」

シノ「津田、オ前後デ説教ダ」

スズ「会長怒りで、言葉が……」

シノ「……そういうことだ!!いいかわかったか!!」

タカトシ「は、はい……」

タカトシ(終始胸の小さい人対する扱いの注意だったけど、あれでいいのだろうか……)

アリア(お疲れ様ー♪)

タカトシ(もう!ひどいですよ!!)

アリア(だって、本当のことでしょー?)

タカトシ(そうですけど……)

アリア(ん、ちょっとおトイレに)

アリア「ちょっと失礼」

シノ「ん、なら休憩にしよう」

タカトシ(トイレとわかってしまうのもあれだなー……)

スズ「今日って津田も変だけど、七条先輩もおかしくないですか?」

シノ「確かに、口数も少ないな……」

スズ「確かにそうですねー」

シノ「うむ……、津田、何か知ってるか?」

タカトシ「い、いや、わからないですねー」

タカトシ(まずいです、なんか心配されてます)

アリア(んー確かにこうやって会話する分ちょっと口数は減るよねー)

ランコ「では、ドッキリなんていかがですかー?」

スズ「あれ、まだいたんでしたっけ……?」

シノ「ドッキリ?」

ランコ「はいー、考え事が吹き飛ぶように驚かせるというのはー」

シノ「んー、あまり気が進まんな……」

ランコ「いえいえ、そんな大がかりなものじゃないですよ、仕掛け人は津田副会長で」

シノ「あーなら大丈夫そうだ」

タカトシ「なんで」

タカトシ「ウオーイイ身体シテンジャネーカ、オソッチャウゾー!」

スズ「下手ね」

シノ「予想通りの演技の下手さだ」

タカトシ「なんか演技下手って言葉が奥に突き刺さるのですが」

シノ「なぜだろう、私もそれを言われるのはつらい」

スズ「まあこれならいいのではー?」

シノ「そうだな、アリアのことだ、これを信じるようなやつではあるまい」

ランコ「それはそれでつまらいんですがー」

タカトシ(なんかこんな感じになってます)

アリア(なるほどねー、もう少しゆっくり戻るよー)

タカトシ(なんかすいません)

アリア(ううん、すぐにバレるのもあれだから、少し付き合おうかー?)

タカトシ(なんかバレてる前提でドッキリしかけるのもあれですね……)

シノ「襲ったところで私が、津田ー!何してるんだー!」

スズ「少し経ったら私がこのドッキリ成功の看板を持っていけばいいんですね」

ランコ「はい、そんな段取りで」

タカトシ(だ、そうです)

アリア(了解了解ー、ふふ、楽しみだなー)

タカトシ(俺は楽しくないですよー)

アリア(本当に襲っちゃってもいいよー?)

タカトシ(襲いませんよ……、皆いるのに)

アリア(いなければ?)

タカトシ(そういうこっちゃねーよ)


一方その頃 ロボ研

ネネ「んー、これでアンチフィールドは発生するはず!でもこれじゃ解決にならないよねー……」

ネネ「一度試してみようかなー」

ネネ「えい!」ポチ

生徒会室

アリア(津田君、黙ってるけど緊張してるのかなー?)

ガラッ

アリア「あれー誰もいないなーおかしいなー」

タカトシ(……)ガッ

アリア「え、津田君?どうしたのー」

タカトシ(……)

アリア(あれ?津田君?)

タカトシ(……)

アリア(どうしたの?この後どうすればいい?津田君?)

タカトシ(……)

アリア(何か言ってよーもうー)

アリア(どうして何も言わないのー?)

タカトシ(……)

アリア(あ、さっきの本当に襲うっていうので怒っちゃった?)

タカトシ(……)

アリア(ごめんごめん、だからね、機嫌を……)

タカトシ(……)グイッ

アリア(え、津田君、あの、し、シノちゃんはまだなのかな?)

タカトシ(……)

アリア(そろそろ何か言ってよー……ね、ねぇー?)

タカトシ(……)

アリア(嘘だよね、ね?あれ?シノちゃん、まだ……、あれ?)

ロボ研

ネネ「うまくいってるのかなー、あとで聞いてみないと、一旦解除っと」ポチッ

アリア(嫌だよ、津田君……何か言って……怖い……)

タカトシ(あ、ようやく聞こえたかな)

アリア(津田君、あれ……)

タカトシ「七条先輩、震える演技それくらいで……」ボソッ

アリア(……え?私震えて……)

シノ「コラー何してるー!」

アリア「え、あれ……」

シノ「お前らー、……アリア?お前、泣いて……」

アリア「え?え?……あれ」

タカトシ「先輩?」

アリア(そ、そうだよね、ドッキリだよね……)

アリア「ご、ごめんね」ダッ

シノ「おい、アリアー」

スズ「はーいドッキリ大成k、あれ?」

屋上

アリア(わ、私何してるんだろ、演技なのに、なんで怖がって……しかも泣くなんて)

タカトシ(七条先輩!どこですか!!)

アリア(き、来ちゃダメ)

タカトシ(なんでですか、いきますよ!)

アリア(……屋上)

タカトシ(屋上ですね!)



タカトシ「い、いた、七条先輩」

アリア(津田君……)

タカトシ「もう普通に喋りましょうよ」

アリア「そ、そうだよね、ごめん」

タカトシ「どうしたんですか、さっきいくら声かけても反応してくれないし……」

アリア「あ、うんーちょっとボーっとしてた、かな」

アリア(……心の声が聞こえなくなって、驚いちゃうなんて……)

タカトシ「あー、確かに急に聞こえなく……」

アリア「……お、驚いちゃったよねー」

アリア(ちゃんとした声が聞こえなくなるくらい、動揺するなんて私……)

タカトシ「えっと、怖かったんですか?」

アリア「え?そ、そんなこと……ってバレちゃうんだよね……」

タカトシ「あーはい、すいません」

アリア「……笑っちゃうよね、一瞬本当に襲われるかと思っちゃって、その……」

タカトシ「ごめんなさい、やっぱりドッキリでもこんなこと」

アリア「ううん、本当なら、というかわかってたことなのに、私ったら……」

タカトシ「俺もまさかこんなに怖がらせちゃうなんて……」

アリア「私もいつもあんなこと言ってるのに、……だ、ダメだね」

タカトシ「七条先輩、まだ怖いですか?」

アリア「う、ううん、大丈夫だよ!」

アリア(怖い、怖い、怖かった……)

タカトシ「七条先輩」ギュッ

アリア「つ、津田君?」

タカトシ「小さい時妹が怖がってるとこうして落ち着かせてたんですよ」

アリア「もうー私は小さくないぞー?」

アリア(……すごい、落ち着く、ドキドキする……)

タカトシ「少し落ち着くまでですから」

アリア「う、うん……」

アリア(ダメ、変なこと考えちゃ……私は……)

タカトシ「先輩、さっきから何も考えてないですか?」

アリア「え、あれ?聞こえてない……?」

タカトシ「は、はい」

タカトシ(七条先輩柔らかいなー)

アリア「私は聞こえてるよー?」

タカトシ「え?」

アリア「そっかー聞こえてないのかー」

タカトシ「ですね、おかしいな……なんで……」

アリア「津田君だけ治ったのかも?」

タカトシ「でも俺の声は聞こえてるんですよね?」

アリア「うん、柔らかいって」

タカトシ「がっ、す、すいません、離れますから!」

アリア「いいよー、まだー」

タカトシ「でも……」

アリア(もう少しこうしてたい……津田君……)

タカトシ(嬉しいけど、これは……)

シノ「いや、津田!アリア!ってお前ら、な、何をー!!」

タカトシ「い、いや、これは!!」

生徒会室

シノ「すまん、アリア、ドッキリとはいえ、驚かせてしまった」

アリア「ううん、私もボーっとしてて、なんだか慌てちゃって」

スズ「反省です」

タカトシ「俺も反省したいんですが、なぜに叩かれたんでしょうか」

シノ「すまん、早とちりだ」

タカトシ(はぁ……)

アリア(ふふ、ごめんね、津田君ー)

タカトシ(いいですよー、ってあれ?)

アリア(また聞こえるようになってる?)

タカトシ(あれー……)

ロボ研

ネネ「多分さっきアンチフィールドを使った影響かな」

タカトシ「使うとき一声かけてくれないとさー」

ネネ「ごめんごめん」

アリア「じゃあ、これからも聞こえたり、聞こえなかったりしちゃうの?」

ネネ「はい、多分、もしかしたらこれを繰り返したら治るかも?」

タカトシ「そんなギャンブルじゃないんだから……」

アリア「んー困ったねー」

ネネ「大丈夫です!明日にはきっと!」

タカトシ「頼んだよ……先輩、戻りましょうか」

アリア「うん、そうだねー」

タカトシ(これいつ聞こえるかわかんないんだよな……困ったな……)

アリア(よかったー、さっきのはやっぱり聞こえてなくて)

タカトシ(さっきの?)

アリア(なんでもないよー)

生徒会室

シノ「戻ったか」

アリア「ごめんねー」

スズ「ネネのところに用なんて、また何かあったんですか?」

タカトシ「いやだなー、な、なにもないよー」

アリア「うんうん」

シノ「まあいいじゃないか、それより津田、コトミなんだが」

タカトシ「は、はい!」

シノ「聞けば赤点で、追試らしいじゃないか」

タカトシ「あ、ああ、そうなんですよー」

タカトシ(忘れてた)

シノ「良ければ、今日私たちで教えに行こうと思ってな」

タカトシ「え」

タカトシ(またこの展開か)

津田家

シノ「というわけで、来たぞ」

タカトシ「お、おー……」

タカトシ(やっぱり七条先輩も来ますよね)

アリア(まあ大丈夫だよー)

ウオミー「あら、皆さん」

タカトシ「あれ、お姉ちゃん来てたの?」

ウオミー「コトミちゃんの勉強を見てあげようかと思って」

シノ「奇遇だな、私たちもそのつもりだ!」

ウオミー「シノっち、私だけでも大丈夫ですよ?」

シノ「なに、遠慮するな」

アリア(修羅場シュラバー)

コトミ「まさかこの秀才四天王に教わるの……?」

タカトシ「何気に俺のことを外すんじゃない」

コトミ「スズ先輩厳しいよー」

スズ「いいから、次」

アリア(このメンバーだと自然に私もやることないんだよねー)

タカトシ(俺は最初からですよ……)

アリア(んー何か料理とかしたほうがいいかな?)

タカトシ(俺やりますから大丈夫ですよ、それは)

アリア(そうー?)

ウオミー「……タカ君」

タカトシ「ん?何ですか?」

ウオミー「なんだか今日は七条先輩をよく見てるのね?」

タカトシ「え、そ、そうかなー」

アリア(さすが魚見さん、するどいなー)

シノ「やっぱりか、なんだか二人は今日は……」

ウオミー「私ちょっと嫉妬してしまいます」

タカトシ「え」

アリア「もうーダメだよーあんまり見たら、濡れちゃうよー」

タカトシ「なんでっ!?」

ウオミー「じー……」

タカトシ「……お、お姉ちゃん?」

タカトシ(ど、どうしよう、バレる……?)

ウオミー「まあいいです、さて、私は夕食でも作りますね」

シノ「お、私もやるぞ!」

スズ「結局私しか教えてない気がするー」

コトミ「私は台詞が少ない気がするー」

アリア「こうなるとまた暇なんだよねー」

タカトシ「はは、そうですね」

アリア(んー、私も宿題やっちゃおうかなー)

タカトシ「ん?あ」

アリア(あ、もしかして聞こえなくなった?)

アリア「聞こえない?」ボソッ

タカトシ「みたいです」ボソッ

アリア(そっかー聞こえないかー)

タカトシ(これ俺の声は聞こえてるんだよな……)

アリア(聞こえてるよーふふ♪)

アリア(……いい、よね)

アリア「津田くーん」ギュッ

タカトシ「ちょっ、ちょっと七条先輩!!」

ウオミー「いいな」

シノ「アリア、あまり津田をからかうなよ」

アリア「はーい」

タカトシ(当たってる!うれしいけど、嬉しいけど!!)

アリア(津田君、また抱きしめてほしいなー……津田君……)

タカトシ(背中に感触が……匂いも……)

アリア(本気で、津田君のこと狙っちゃダメかな……、なんて)

タカトシ(聞こえちゃうんだから、落ち着かないと……落ち着けー落ち着けー……)

アリア(好きになっちゃうのは、いけないのことかな?)

タカトシ(落ち着けー柔らかい……落ちつけー、おっぱい……)

アリア(津田君、私……)

タカトシ(あ、はい!なんですか!)

アリア(あ、聞こえた?)

タカトシ(はい、今戻りました)

アリア(じゃあ終了ー)

タカトシ「あんまりからからないでくださいよー」

アリア「ごめんごめんー」

コトミ「二人ともいちゃついてるなら、交代してー」

スズ「数学は私の担当だから!」

タカトシ「萩村、人に教えるの好きだもんね」

スズ「そ、そんなことないわよー、あ、それ違う」

コトミ「うわーん……」

タカトシ(あの、さっきいったい何を?)

アリア(んーなんでもないよー)

タカトシ(今度は俺だけの番か……うーん……)

アリア(スズちゃん小さいなー可愛いなー)

タカトシ(ようやく落ち着ける……、はぁ……正直七条先輩の身体気になって仕方ないところだった……)

タカトシ(でも、さっきのドッキリのとき……)

タカトシ(あんなふうに震えるんだなー……意外というか……七条先輩普段無理してる?)

アリア「ん?どうしたの?津田君?」

タカトシ「あ、いえ」

ウオミー「タカ君、あまり七條さんばかり見てないで、私のことも定期的に見てください」

タカトシ「それはいったいどんな義務なんですか」

シノ「私も定期的に見ろ!」

タカトシ「いや、だから」

コトミ「私も」

タカトシ「勉強しろよ」

スズ(切り出せなかった……)

コトミ「ようやく休憩」

ウオミー「では食事にしましょうか」

シノ「カレーとシチューだ」

タカトシ「なんで二人で違うもの作るんですか!」

ウオミー「私はシチュー」

シノ「私がカレーだ」

タカトシ「いや、そういうことでなく」

スズ「多い……」

コトミ「ねぇ、タカ兄ー」

タカトシ「なんだよ」

コトミ「タカ兄、これだけしてもらって、いつ誰を嫁にもらうの?」

タカトシ「ぶーーーーーーーっ」

タカトシ(何を聞いてるんだ、こいつは……)

アリア(そこは気になるんだよー)

タカトシ「コトミ、いいから黙って食べろ……」

ウオミー「私はいつでもいいですよ?」

シノ「私は嫁にもらってやってもいいぞ?」

タカトシ(この二人は……まったく、でも確かに家事完璧だしな……)

アリア(私もいるんだけどなぁ)

タカトシ(え?)

アリア(なんでもないよー)

シノ「さて、食事もすんだし、ラストスパートだな」

コトミ「もうやめましょうよー、眠いですよー」

スズ「ダメよ」

タカトシ「あ、俺、片づけやりますねー」

アリア「私も手伝うよー」

ウオミー「シノっち、シノっち」

シノ「なんだ、ウオミー」

ウオミー「タカ君と七条さん、やはり今日はおかしいです」

シノ「そ、そうか?」

ウオミー「なんといいますか、七条さんが妙にタカ君と一緒にいたがってるような……」

シノ「……確かに」

ウオミー「まずいですよ」

コトミ「やっぱりスズ先輩だけ……」

スズ「次、英語」

タカトシ「あ、聞こえなくなったかもしれないです」

アリア「ホント?」

アリア(聞こえてるー?)

タカトシ(結構頻繁だな……)

タカトシ「おそらく」

アリア「んー……あ、私も聞こえないかも」

タカトシ「え、本当ですか」

アリア「うんー」

アリア(嘘なんだけどね)

タカトシ(2人して聞こえないって、これじゃあいつも通りか)

タカトシ「ようやく落ち着けますね」

アリア「そうだねー」

タカトシ「早いとこ片づけ終わらせましょうか」

アリア「ねー津田君、さっきのこと、津田君は二人のうちどちらかを選ぶのかなー?」

タカトシ「な、なんですか、それ」

アリア「んー気になっただけだよー」

タカトシ(そりゃ、2人とも魅力的だけど……そういうふうに見たことないし……)

タカトシ「そんなのわからないですよー」

アリア「えー、つまらないなー、じゃあ私は?」

タカトシ「え」

アリア「私のことは選んでくれる?」

タカトシ「もうからかってないで終わらせますよー!」

タカトシ(七条先輩か……確かに一緒にいてドキドキするけど……)

アリア(ちょっと罪悪感あるけど……)

アリア「ねぇー?」

タカトシ(近いっ、でも今のうちか……七条先輩、七条先輩……)

アリア(津田君の頭の中、私のことだらけ……)

タカトシ(あの身体でいろいろしたい……触りたい……触りたい……)

アリア(津田君普段おとなしいのに、そんなこと……)

タカトシ(先輩、先輩……先輩……)

自主規制

タカトシ(よし、もう考えないぞ)

アリア(津田君にたくさん犯されちゃった……///)

タカトシ「これで最後ですねー」

アリア「う、うん」

アリア(よく普通にしてられるなー、すごいというか……)

タカトシ(ん?すごいって?)

アリア(あ、聞こえたね!ううん、なんでもないよー!)

タカトシ「え、あ、はい」

アリア(3.141592653589793……)

タカトシ(数字が頭の中に……)

シノ「では、お邪魔したな」

タカトシ「いえいえ、ありがとうございました」

スズ「あれだけやりゃ大丈夫でしょ」

コトミ「は、はい……」

ウオミー「では今日は私も帰ります、またね、タカ君」

アリア「おやすみー」

タカトシ「おやすみなさいー」

アリア「それじゃあ皆、出島さんが送ってくれるから乗ってー」

スズ「ではお言葉に甘えて」

ウオミー「シノっち」

シノ「ん?」

ウオミー「明日、確認、私行く」

シノ「承知」

アリア「どうしたのー?」

アリア宅

アリア「ふぅ……」ゴロン

アリア(も、もういいよね……)

アリア(津田君、津田君……津田君……)

アリア(あんなこと私にしたいんだ……津田君……はぁはぁ……)

アリア(津田君に触ってほしい……津田君っ……)

アリア(津田君……私、津田君のこと……)

アリア(好き……、津田君……好きっ……んんっ……)

・・・
・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・・・

アリア「はぁはぁ……津田君」




サヤカ「これはいいものが撮れました」ダラーッ

翌日

タカトシ「眠い……」

シノ「こら、津田!遅いぞ!」

タカトシ「すいません、すっかり忘れてて慌てて……」

シノ「とにかく急ぐぞ、そろそろ他の生徒も登校してくる」

スズ「まったく、しゃきっとしなさい」

タカトシ「ごめん……」

アリア(津田君ー)

タカトシ「あ、七条先輩、おはy」

アリア「おはよー津田君」ギュッ

タカトシ「えぇ!?」

アリア(ふふ♪)

シノ「……む」

カエデ「ちょっと、あなたたち!」

タカトシ「い、五十嵐さん」

カエデ「そ、そういうことは風紀を乱します!」

アリア「スキンシップだよー」

カエデ「いや、ダメでしょ!それは!」

タカトシ(七条先輩、ダメですって!)

アリア(あ、でも嫌じゃないんだー)

タカトシ(いや、そういうことではなく!)

カエデ「ちょっと!黙ってないで!」

アリア「はーい」

カエデ「も、もう……」

シノ「アリア、ちょっとからかいすぎじゃないか、昨日から」

アリア「そうかなー」

シノ「そういうのはほどほどにだなー」

アリア「シノちゃん、怒ってる?」

シノ「お、怒ってなんてないー!」

アリア「ホントー?」

アリア(ごめんね、シノちゃん、でも私は……)

タカトシ(七条先輩?)

アリア(津田君、私、もう嘘つかないことにするよー)

タカトシ(嘘?)

アリア(というより我慢?)

タカトシ(いったい何を……)

アリア(やっぱり開放的ならないとね!下着も穿かないし!)

タカトシ(いや、下着は穿いてください)

シノ「こら、トッキー!いい加減制服をしっかり着るんだ!」

トッキー「え、ちゃんと着てるけど……」

シノ「いや、裏表反対だ」

トッキー「……」

タカトシ(相変わらずだなー)

アリア(津田君は天然系も好きなのー?)

タカトシ(そんなこと言ってないですって)

アリア(あれ?津田君も制服のボタン外れかけてない?)

タカトシ(ん?あ、本当だ、後で直さないと)

アリア(私、やってあげるよー?)

タカトシ(いや、でも悪いですし)

アリア(津田君がやるとまたすぐに外れちゃいそうだし)

タカトシ(あー……)

アリア(だから任せて?)

スズ「……ん?」

シノ「よし、終わったな、そろそろ私たちも教室へ……アリア、その上着は?」

アリア「津田君のだけど、ボタンとれそうだからつけてあげようかと思って」

シノ「なんだ、そんなことなら私が」

アリア「ううん、私がやるからいいよー」

シノ「そ、そうか?」

アリア「うん」

シノ「アリア、お前もしかして……」

アリア「さ、教室戻ろー」





タカトシ「さすがに上着ないと寒い」

スズ「なんで今渡すの」

タカトシ「いや、流れで」

昼休み 教室

アリア(今から津田君の教室に行くねー)

タカトシ(あ、俺取りに行ったのに)

アリア(いいからいいからー)

ケンジ「津田ー飯買いいこうぜー」

タカトシ「悪い、ちょっと待ってて」

ケンジ「なんかあんのか?」

タカトシ「あ、ちょっと……」

アリア「津田君ー」

タカトシ「あ、七条先輩、わざわざすいません」

アリア「ふふ、これからお昼?」

タカトシ「はい」

ケンジ「なんかいい感じ……?」

スズ「……」

放課後 生徒会室

シノ「早くから集まってもらってすまない」

スズ「いえ、会長もやはり……」

シノ「ああ、ウオミーも来ている」

ウオミー「どうも」

シノ「もう気付いているだろうが、アリアと津田のことだ」

ウオミー「どうですか、お二人の様子は」

シノ「津田はともかく、アリアが本気すぎる」

スズ「あれはまずいですね」

ウオミー「報告を聞きます」

シノ「朝の件もそうなんだが……」

昼休み前

シノ「アリア、津田のボタン直ったのか?」

アリア「うん、他にも危ないのがあったから直しておいたよ」

シノ「甘やかしすぎじゃないか?」

アリア「んー、そうかなー」

シノ「そうだ、津田だって一人で」

アリア「でも私くらい甘やかしてもいいかなーって」

シノ「それはどういう……」

アリア「よし、出来た、じゃあ渡してくるよー」


シノ「という感じだ」

ウオミー「続いて」

スズ「はい」

スズ「私は……」


昼休み

アリア「お昼まだなら一緒に食べないかなー?」

タカトシ「あ、でも」

ケンジ「津田ー!俺弁当あったわ!じゃあな!!」

タカトシ「え、あれ?そうなの!?」

アリア「お弁当たくさんあるからあげるよ?」

タカトシ「あーじゃあ……」



スズ「そのあとほとんど無言でどこかへ」

シノ「無言というのが気になるが……」

ウオミー「だいたいわかりました」

ウオミー「昨夜、そして本日の行動から七条先輩がタカ君を……本気で落としに来てます」

シノ「うむ」

スズ「ですね」

ウオミー「そしてもう一つ、おそらくお二人には何かありました」

シノ「何か?」

ウオミー「はい……、推測ですが、無言でも会話が可能というものでしょうか」

スズ「え、え?」

ウオミー「テレパシーと言えばわかりやすいですか、詳しくは何ともわかりませんが」

スズ「いや、まさか」

シノ「轟か」

スズ「ネネ……ロボ研の部費をゼロにしてやる……」

ウオミー「昨夜も喋らずに二人でいることも多かったですし、おそらくは」

シノ「なるほど、それを二人が黙っていると」

スズ「まあ前みたいなこともありますからねー」

ウオミー「これらを前提に、いかがいたしますか」

シノ「うむ……いや、まあ当人同士の問題ではあるのだろうが……」

ウオミー「シノっち、甘いわ、甘々よ」

シノ「む」

ウオミー「ほっとけばあの二人、すぐにくっつくでしょう」

スズ「や、やはりそうでしょうか……」

ウオミー「はい、そして私はそれを許さない」

シノ「ウオミー、もしかして結構怒ってるか?」

ウオミー「怒ってなんかいませんよ、ただ、心に火がついただけさ」

スズ「どこのセリフだー?それはー」

シノ「まあそうだな、隠し事はよくない、うん」

ウオミー「では、私たち3人は共闘関係」

スズ「私、ネネを押さえてきます!」

アリア(津田君ー生徒会室行くー?)

タカトシ(あ、はい、萩村が先に行っちゃったみたいで)

アリア(私もシノちゃんがいないんだよー)

タカトシ(どうしたんですかね?2人とも)

アリア(さあーじゃあ一緒に行こうか?)

タカトシ(あ、俺もう教室出ちゃって)

アリア「だーれーだ」

タカトシ「し、七条先輩」

アリア「はぁはぁ……よかった、間に合ったね」

タカトシ「あ、はい……」

タカトシ(か、かわい……あ、えっと)

アリア(ふふ、ありがと♪)

タカトシ(あ、あの周りの視線があれなんで早くいきましょう!)

アリア(はーい)

生徒会室

タカトシ「あれ?うおm、お姉ちゃんも来てたんですか?」

ウオミー「……」

タカトシ「お姉ちゃん?」

ウオミー「いま、魚見さんって言いそうになったでしょ」

タカトシ「え、あ、すいません、つい」

ウオミー「許さないです」

タカトシ「え」

ウオミー「キスしてくれないと許してあげない」

タカトシ「は、はい!?」

ウオミー「冗談です」

タカトシ「は、はぁ……」

タカトシ(び、びっくりした、なんか顔が本気だったような……)

アリア(魚見さん?)

シノ(す、すごいなウオミーは……)

スズ(む、無理、私には無理……)

シノ「で、では今日はウオミーも来ていることだし、交流会と行こうか」

タカトシ「あ、はい、えっと何を……」

ウオミー「はい、今回は校内恋愛について考えようかと」

アリア(あーなるほどー)

タカトシ(なるほどって?)

アリア(んー、なんでもないよー、さすが魚見さんだなーって)

タカトシ(どういう……)

アリア(あれ、途切れたかな)

アリア(うん、多分こうなるだろうなって思ったけど、ごめんね3人共、私、もう引きたくないんだー)

シノ「うちは原則として禁止ではあるんだが、まあ実際校内でそういった行為がなければ許可となっているのが現状だ」

ウオミー「うちは元から共学ですから、恋愛は普通に行われていますね」

スズ「それでは風紀が乱れるのでは?」

ウオミー「校内であまりそういった行為がなければ問題はありません」

シノ「うむ、まあそうだろうな」

アリア「たとえばどんな行為がダメなのかなー?」

ウオミー「そうですね、いろいろありますが、校内で抱き着くというのはやはりよくないですね」

アリア(すごいピンポイントで攻撃されてるなー)

シノ「う、うむ、それは確かに露骨だな」

アリア「んーそんなにダメなことかなー?」

スズ「七条先輩は別にいいと?」

アリア「だって、好きならやっぱりくっつきたいって思わない?」

スズ「そ、そうです、ね……」

タカトシ(あれ、なんか怖い)

ウオミー「しかし、学校はそういった場でありませんよ」

アリア「んー、でもねー、学校が一番長く過ごせる場所だと思うんだー」

タカトシ(なんかずっと途切れてるなー、というよりなんだろう、この流れは)

ウオミー「確かにそうですね、付き合っていればそういった行為は仕方ないかと」

シノ「う、うむ付き合っていれば、だな」

スズ「そうですね、付き合っていれば」

アリア(なるほどーそうくるかー)

アリア「そうだねー付き合ってればいいんじゃないかなー」

シノ「なっ」

ウオミー「……では、七条さん」

アリア(津田君、まだ途切れちゃってるかなーうーん……)

スズ「し、七条先輩、その、しばらくは二人で内緒話はできません」

アリア「スズちゃん?」

スズ「これ、ネネから受け取って……、今はスイッチいれてるので……」

アリア「はぁ……バレちゃったんだ」

シノ「やはり、そうなんだな」

アリア「……うん、ごめんね」

タカトシ「え、え」

ウオミー「そういった隠し事はあまりよろしくないかと」

アリア「うん、ごめんね」

タカトシ「あ、あの、黙っていてとお願いしたのは俺で、七条先輩は……」

アリア「ううん、いいの、利用しようとしたのは私だから」

シノ「津田はちょっと出ていてくれるか?」

タカトシ「え……わかりました」

ガラッ

シノ「アリア、別に責めるつもりはないが……」

アリア「隠していてごめんね、シノちゃん、津田君を独り占めしたかったんだー」

ウオミー「七条さんあなたは……」

アリア「うん、好きになっちゃった、津田君のこと」

スズ「先輩……」

アリア「皆が津田君のこと好きなの知ってるよ、でも……私、本当に好きみたいなんだー」

シノ「あ、う……」

ウオミー「シノっち、落ち着いて」

シノ「う、うむ、もちろんそれはいいんだ、ただ……」

アリア「わかってるよ、やり方ずるいよね」

ウオミー「……そう、ですね」

アリア「私、多分3人より出遅れちゃってるから、焦ってるんだー」

シノ「そんなことは」

アリア「ううん、津田君は私のことはそういう目で見てなかったと思うんだ、だから……」

スズ「先輩……」

アリア「……スズちゃん、ごめんね」カチッ

スズ「先輩!?」

アリア(津田君、助けて……)

タカトシ(先輩!?)

タカトシ「ちょっと、何してるんですか!?」

シノ「津田!?」

ウオミー「七条さん、まさか」

アリア(津田君、私逃げたい……)

タカトシ(わ、わかりました)

タカトシ「先輩、こっちに」

スズ「ちょっと、津田!」

タカトシ「……」グイッ ダッ

ウオミー「……タカ君に嫌われちゃいましたかね」



アリア(……ごめんね……)

タカトシ(いいんですよ、先輩は大丈夫ですか?)

アリア(……ううん、そうじゃないの……ごめんね……)

タカトシ「ここまでくれば、大丈夫だと……」

アリア「津田君……」

タカトシ「いったい何が……」

アリア(津田君、私、嘘ついちゃった)

タカトシ(え?)

アリア(何もされてないの、私、津田君といたくて、嘘ついたの)

タカトシ(なんで、七条先輩……)

アリア(……私、津田君が好き、です……)

タカトシ(え、えっと……それは……本当に……)

アリア(好き……)

タカトシ「あの、先輩!」

アリア「……」

アリア(ごめんね、こんな言い方しかできなくて……)

タカトシ(先輩……俺は……先輩のこと)

アリア(……津田君?津田君?)

タカトシ「なんか途切れちゃったみたいですね」

アリア「え、あ、うん……」

タカトシ「七条先輩、俺も……好きです、その俺でよければ……」

アリア「……それは本当?」

タカトシ「本当ですよ」

アリア「……」

タカトシ「あの、今は心の声聞こえないかもしれないですけど、本当ですって!」

アリア「……えっと、あのね、ちゃんと聞きたい……」

タカトシ「七条先輩……」


数十分後

タカトシ「戻らないですね」

アリア「……なんでだろ……」

タカトシ「先輩、あの」

アリア「もう少し待ってから……」

更に数十分後

アリア「どうして戻らないんだろ……」

タカトシ「もしかして元に戻ったんじゃ……」

アリア「あ、あの機械のせいかも、津田君の家行こ、そしたら聞こえるかも」

タカトシ「え、あの先輩?」

アリア「ね、行こう」

タカトシ「あ、はい……」

津田家

アリア「やっぱり聞こえない……」

タカトシ「七条先輩、俺嘘なんて……」

アリア「う、うん、わかってる、でも……」

タカトシ「七条先輩、信じてくださいって」

アリア「だって、津田君優しいから私のためにもしかしたら……」

タカトシ「そんな嘘つきません!!」

アリア「……う、うん、ごめん……私どうしたんだろ……」

タカトシ「……先輩?」

アリア「……なんで、なんで聞こえないの……」

シノ「もう心の声は聞こえないぞ」

アリア「シノちゃん……?」

スズ「先ほど、ネネが完成したものを作ってお二人が学校にいる間に戻ったみたいです……」

アリア「え、そんな……じゃあもう聞こえないの……?」

タカトシ「……先輩」

ウオミー「七条さん、心の声が聞こえるのはあまりいい状態ではないです、そんな状態では……」

アリア「私……でも……」

シノ「いい加減にしろ!アリア!!」

アリア「シノちゃん……?」

シノ「お前はそんなに弱くなんてないだろ!心の声が聞こえないからってそんなに弱くなるのか!お前は!!」

アリア「シノちゃん……私……」

タカトシ「大丈夫ですよ、先輩」

アリア「私……全然自信がなくて……好きになっても断られるのが怖くて……」

アリア「初めて自分がこんなにダメなんだなって……、好きって思ったら余計に怖くて……」

アリア「皆の気持ち知ってたから、それでも独り占めしたくなって……、ごめんね……ごめんね……」

タカトシ「七条先輩……」

シノ「アリア、もういいから、お前は周りのこと見えすぎるから気を遣わせたな」

アリア「ううん……、私が悪いから……」

タカトシ「先輩、俺の本音もちゃんと伝えますよ、俺」

アリア「ストーップ!」

タカトシ「え?」

アリア「こんな方法じゃ、私、きっと納得できないから……」

シノ「アリア……?」

アリア「……ちゃんと選んで?私、皆と同じようにこれから頑張るから」

タカトシ「え、あの、それは」

アリア「返事はちゃんと皆と一緒に私のこと見てから、ね?」

シノ「え、え、ええええええ!?」

タカトシ「あ、あの俺はどうすれば」

アリア「だからー、皆津田君のことが好きなんだから、ちゃんと考えてから選んで?」

シノ「な、何をアリア!?」

スズ「わ、私は別に……!」

ウオミー「さすがです、七條さん」

アリア「その代わり」

タカトシ「え?」

アリア「本気で落としにいくからね?覚悟してよー?」ギュッ

タカトシ「は、はいいいいいい!?」

スズ「なんか私すごい個人情報バラされた気分なんですが……」

ウオミー「いえ、お二人ともバレバレでしたし」

シノ「わ、私も!?」

ウオミー「無論ですけど、なにか」

シノ「わ、わかりやすいのか私は……」

タカトシ「具体的に俺はどうすれば」

ウオミー「今後は私たちも本気を出しますので、それから選んでいただければ」

タカトシ「は、はぁ……なんで急にこんな展開に」

アリア「んー?前からだと思うよー?」

数日後 駅前

タカトシ「ご、ごめんなさい……遅れました……」

アリア「遅いよ、津田君」

タカトシ「寝坊して……」

アリア「もうー、でもいいよー」ギュッ

タカトシ「だからこういうところで抱き着くのは……」

ウオミー「そうですよ、私も抱き着きます」

タカトシ「いや、そうでなく!!」

シノ「ちょっと!ずるいぞ!二人とも!!」

スズ「そ、そうですよ!!」

タカトシ「ずるいとかじゃなく!!」

アリア「だってー好きなんだもんー」チュッ

タカトシ「んん!?」

ウオミー「七条さん、今のは反則では」

アリア「ダメー?」

シノ「あ、当たり前だ!!」

スズ「ダメですよ!!」

アリア「んーでもー津田君、大好きだから……」チュッ

タカトシ「せんぱっ……んんっ!!」

シノ「チュッチュッしてんじゃねえええええええええ!!!」

タカトシ「せ、先輩、ちょっと!!」

アリア「ふふ♪」


スズ「はーい、終わり終わりー……」

終わりです

おつです
アリアかわいい

おつ

ノンストップ乙でした。

アリアがメインの役員共SSって珍しいから目を惹いたな。
しかし役員共SS少ないな。
まぁ理由としては、あの呼吸と同レベルで繰り出される下ネタを再現しないといけないからだろうけど。

たまらねえ

アリアかわいい

お兄さんこちらに来てたんですかお疲れっす
さぞたくさん溜め込んでいらしゃることでしょう
もっと、

保管目的なら丸写しじゃなく誤字位は直しても良いんじゃ?

なるほど、これは良いものだ


アリアに目覚めたわ


続編密かに待っとく



マジ良かった

もうここまでくるとアリアルート確定では……

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