いつからだろう?
アイツが変わってしまったのは。
ライナー「ん、アニじゃねえか」
ベルトルト「え?あ、本当だ」
アニ「アンタ達、こんな夜中に何してるのさ?」
ライナー「俺達は教官に頼まれて資料室の整理をしてただけだ。そういうお前こそ何でここに?」
アニ「私は食堂の人に用事を頼まれててね。終わったらこんな時間になってただけさ」
ライナー「そうか。まあ、何にせよ用が済んだのなら早く寝ないとな。兵士たるもの常に体調に心掛けるべし、だからな!」
アニ「…………。」
ベルトルト「……………。」
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ベルトルト「…ねぇ、ライナー」
ライナー「?どうしたベルトルト。そんな顔をして」
ベルトルト「…君は兵士じゃない。戦士、だろう?」
ライナー「戦士…?何の話「ライナー!」」
ベルトルト「しっかりしろよ!思い出すんだ!『僕らが何をしたのか!何をすべきか!』」
ライナー「…………っ!」
アニ「ちょっと…!こんな所で大声なんて…!」
ベルトルト「でも…っ!」
ライナー「……あぁ、すまない。そうだ、何を言ってるんだ俺は…」
ベルトルト「ライナー…よかった」
ライナー「…悪い、先戻っててくれ。俺は…頭を冷やしに走ってくる」
ベルトルト「えっ、ちょ…ライナー!……行っちゃった」
アニ「……大分まいってるね、アイツ」
ベルトルト「あぁ…だからやめておけば良かったんだ。彼らと仲良くなればああなってしまう事くらい解ってた筈なのに…!」
アニ「…それでも、アイツはそういう奴だから」
ベルトルト「わかってる…でも、このままだとライナーは、僕らが知ってるライナーじゃなくなってしまう。
兵士のライナーなんて、ライナーの体を持つただの偽物でしかないのに…
僕には…そんなの耐えられない」
アニ「…アンタも結構まいってるようだね。今日はもう寝たほうがいいよ」
ベルトルト「…そうだね。また、じっくり考えるよ…それじゃあ、おやすみ、アニ」
アニ「おやすみ」
『…君は兵士じゃない。戦士、だろう?』
アニ「……違う」
『このままだとライナーは、僕らが知ってるライナーじゃなくなってしまう。』
アニ「………私の知ってるライナー・ブラウンは」
『兵士のライナーなんて、ライナーの体を持つただの偽物でしかないのに…』
『ハッ…10年早えよ、ラビットハート』
アニ「『戦士』とか『兵士』とか、そんな下らないものに囚われるような奴じゃなかった」
というわけで、『進撃の巨人』に『サイハテの救世主』設定をちょいとぶっこむ感じで進めてきます
短編でゆっくり書いてきますね
期待
~10年前~
アニ「っ~!」プルプル
ライナー「…木の上で何やってんだお前」
アニ「ね、猫を助けようとして…」
ライナー「降りられなくなった…ってか?」
アニ「…///」コクコク
ライナー「馬鹿だろ」
アニ「う、うるさい!」
ライナー「…まあいい。頑張れよー」スタスタスタ
アニ「ちょ、ちょっと!?
……………嘘でしょ…」
~数分経って~
アニ「…降りられない」グスン
猫「ニャー」ジタバタ
アニ「ちょ、暴れないで…あっ!」スルッ
猫「ニャッ!?」ヒューン
アニ「(まずい!このままだと猫が地面に!)」
ヒューン
ガシッ
ライナー「っと…無事か?」
猫「ニャー」ゴロゴロ
アニ「よ、よかった…」ツルッ
アニ「あ」ヒューン
ガシッ
アニ「………///」
ライナー「お前ホント馬鹿だろ」
アニ「…あ」
ライナー「あ?」
アニ「ありがと…///」
ライナー「礼はいいから少しは鍛えろよラビットハート」
アニ「」イラッ
アニ「…私の名字はレオンハートなんだけど?」
ライナー「お前が獅子?ハッ、10年早えよ、ラビットハート」
アニ「…いつか、絶対に蹴り飛ばしてやるから」
ラビット「自慢の後ろ脚でか?そいつは期待しないとな」
アニ「(覚えときなよ)」
ラビットが喋っとるがな
>>10
おおう…訂正
アニ「…私の名字はレオンハートなんだけど?」
ライナー「お前が獅子?ハッ、10年早えよ、ラビットハート」
アニ「…いつか、絶対に蹴り飛ばしてやるから」
ライナー「自慢の後ろ脚でか?そいつは期待しないとな」
アニ「(覚えときなよ)」
アイツは口も悪いし、私を女として見ていなかったし、本当に失礼な奴だった。
エレンとジャンの悪い所を足し合わせて1.5倍くらいしたらあんな感じだろうね。
でも、それだけじゃなくて―――
ライナー「ぐだぐだ考えたってしょうがないだろ?俺は俺だ」
アイツは、誰よりも、強い心を持っていた。
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