アニ「サイハテの巨人…ライナー・ブラウン」 (13)

いつからだろう?
アイツが変わってしまったのは。


ライナー「ん、アニじゃねえか」

ベルトルト「え?あ、本当だ」

アニ「アンタ達、こんな夜中に何してるのさ?」

ライナー「俺達は教官に頼まれて資料室の整理をしてただけだ。そういうお前こそ何でここに?」

アニ「私は食堂の人に用事を頼まれててね。終わったらこんな時間になってただけさ」

ライナー「そうか。まあ、何にせよ用が済んだのなら早く寝ないとな。兵士たるもの常に体調に心掛けるべし、だからな!」

アニ「…………。」

ベルトルト「……………。」


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ベルトルト「…ねぇ、ライナー」

ライナー「?どうしたベルトルト。そんな顔をして」

ベルトルト「…君は兵士じゃない。戦士、だろう?」

ライナー「戦士…?何の話「ライナー!」」

ベルトルト「しっかりしろよ!思い出すんだ!『僕らが何をしたのか!何をすべきか!』」

ライナー「…………っ!」

アニ「ちょっと…!こんな所で大声なんて…!」

ベルトルト「でも…っ!」

ライナー「……あぁ、すまない。そうだ、何を言ってるんだ俺は…」

ベルトルト「ライナー…よかった」

ライナー「…悪い、先戻っててくれ。俺は…頭を冷やしに走ってくる」

ベルトルト「えっ、ちょ…ライナー!……行っちゃった」

アニ「……大分まいってるね、アイツ」

ベルトルト「あぁ…だからやめておけば良かったんだ。彼らと仲良くなればああなってしまう事くらい解ってた筈なのに…!」

アニ「…それでも、アイツはそういう奴だから」

ベルトルト「わかってる…でも、このままだとライナーは、僕らが知ってるライナーじゃなくなってしまう。
兵士のライナーなんて、ライナーの体を持つただの偽物でしかないのに…

僕には…そんなの耐えられない」


アニ「…アンタも結構まいってるようだね。今日はもう寝たほうがいいよ」

ベルトルト「…そうだね。また、じっくり考えるよ…それじゃあ、おやすみ、アニ」

アニ「おやすみ」

『…君は兵士じゃない。戦士、だろう?』

アニ「……違う」


『このままだとライナーは、僕らが知ってるライナーじゃなくなってしまう。』

アニ「………私の知ってるライナー・ブラウンは」

『兵士のライナーなんて、ライナーの体を持つただの偽物でしかないのに…』





『ハッ…10年早えよ、ラビットハート』








アニ「『戦士』とか『兵士』とか、そんな下らないものに囚われるような奴じゃなかった」

というわけで、『進撃の巨人』に『サイハテの救世主』設定をちょいとぶっこむ感じで進めてきます
短編でゆっくり書いてきますね

期待

~10年前~

アニ「っ~!」プルプル

ライナー「…木の上で何やってんだお前」

アニ「ね、猫を助けようとして…」

ライナー「降りられなくなった…ってか?」

アニ「…///」コクコク

ライナー「馬鹿だろ」

アニ「う、うるさい!」

ライナー「…まあいい。頑張れよー」スタスタスタ

アニ「ちょ、ちょっと!?

……………嘘でしょ…」



~数分経って~


アニ「…降りられない」グスン

猫「ニャー」ジタバタ

アニ「ちょ、暴れないで…あっ!」スルッ

猫「ニャッ!?」ヒューン

アニ「(まずい!このままだと猫が地面に!)」

ヒューン

ガシッ


ライナー「っと…無事か?」

猫「ニャー」ゴロゴロ


アニ「よ、よかった…」ツルッ





アニ「あ」ヒューン

ガシッ


アニ「………///」

ライナー「お前ホント馬鹿だろ」

アニ「…あ」

ライナー「あ?」

アニ「ありがと…///」




ライナー「礼はいいから少しは鍛えろよラビットハート」

アニ「」イラッ

アニ「…私の名字はレオンハートなんだけど?」

ライナー「お前が獅子?ハッ、10年早えよ、ラビットハート」

アニ「…いつか、絶対に蹴り飛ばしてやるから」

ラビット「自慢の後ろ脚でか?そいつは期待しないとな」

アニ「(覚えときなよ)」

ラビットが喋っとるがな

>>10
おおう…訂正

アニ「…私の名字はレオンハートなんだけど?」

ライナー「お前が獅子?ハッ、10年早えよ、ラビットハート」

アニ「…いつか、絶対に蹴り飛ばしてやるから」

ライナー「自慢の後ろ脚でか?そいつは期待しないとな」

アニ「(覚えときなよ)」

アイツは口も悪いし、私を女として見ていなかったし、本当に失礼な奴だった。
エレンとジャンの悪い所を足し合わせて1.5倍くらいしたらあんな感じだろうね。
でも、それだけじゃなくて―――


ライナー「ぐだぐだ考えたってしょうがないだろ?俺は俺だ」



アイツは、誰よりも、強い心を持っていた。

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