ミカサ「ライナーの言うとおり」

ミカサ「エレン、そういう根も葉もないことを言って二人を困らせてはいけない」

エレン「だがよー、格闘術やら座学やらで仲良く二人で話してるところを見るしさ」

アニ「あぁ……それはコイツが勝手に近寄ってくるんだよ、勘違いだね」ﾊｧ

ライナー「え、あ……すまんな」ｼｭﾝ


エレン「あとさー」

Oh…進撃専門板なんてあるんすか。

すいません、初知りでした。

エレン「いっつもお前ら隣に座って食べてるじゃねぇか。今だってホラ」

ライナー「！……せ、席が空いてなかったんだ、仕方ないだろう？」ｱｾ

アニ「……」ﾊｧ

ミカサ「毎回席が空いてないなんて、すごい運命……これは」ﾊｯ



ミカサ「私とエレンのようだ！」ｶﾞﾀｯ

エレン「お前は狙って俺の隣に座ってんだろ」

エレン「極めつけにお前さっきアニの苦手なピーマンを食べてあげてただろ？」ﾋﾞｼｯ

ライナー「……は///？そ、それはコイツが……！」

アニ「突然コイツに奪われたんだよ」

ライナー「」

エレン「そういうのって普通の関係じゃなかなかできないと思うんだが？」ｳｰﾝ

ミカサ「……私とエレンの仲レベルでないとできない芸当を平然とやってのける二人」



ミカサ「つまり二人は恋仲である可能性も捨てきれない」ｷﾞﾘｯ

ミカサ「そういうことねエレン」ｶﾞﾀﾀｯ!!

エレン「……」

エレン「で、実際どうなんだ？」ｹﾞﾝﾄﾞｳﾎﾟｰｽﾞ

ミカサ「私も気になりますビーム」ﾋﾞﾋﾞﾋﾞﾋﾞ

アニ「あのねぇ……」ﾊｧ


アニ「実際もなにも、デキてる訳ないだろう？」ｲﾗ




アニ「……私はむしろコイツにストーカーされている被害者さ」ﾊｧ

ライナー「」

アニ「コレ以上コイツと恋人扱いされるのもうんざりだ、先帰る」ｶﾞﾀｯ

ライナー「ちょ、アニ！」ｶﾞﾀﾀｯ

ベルトルト「ライナー」ｶﾞｼｯ

ライナー「!?」


ベルトルト「ここでもし君がアニを追いかけると言うのなら……僕にも話があるよ？」

ライナー「……す、すまん」


エレミカ「？」

ベルトルト「……」ﾊｧ

――――――――――――――

深夜　密会

ライナー「アニ、いるか？」ｶﾞｻｶﾞｻ

アニ「……うん、もうベルトルトもいるよ」

ベルトルト「ようやく集まったね。さて今日は予定にない緊急集会な訳だけど……」

ベルトルト「集められた理由はよくわかるよね？お二人さん？」

ライナー「……っ」

アニ「……」ﾁﾗ

ライナー「……！」




ライナー「すまなかったあああああっ！」ﾄﾞｹﾞｻﾞｱｱｱｱ

ベルアニ「」ﾋﾞｸｯ

ライナー「アニがこっち来てから一人で浮いてるから心配で心配で……！」ｱｾ

アニ「……うっさい」ｲﾗ

ライナー「」


アニ「私は一人には慣れてるんだ、大丈夫だって言っただろう？」

アニ「大体あんたは私の何のつもりなのさ？」ｷﾞﾛ

ライナー「……」

ベルトルト「そうだよ、ライナー、僕らは任務のためにも他人を演じなきゃいけないんだ」

ベルトルト「普段、無口なアニに近づく奴なんかいないし」

ベルトルト「ましてやゴリラみたいなライナーがアニみたいなか弱い少女に近づいたら目立つに決まってるだろう？」

ライナー「あ……あぁ、そうだよな、すまん……」

ベルトルト「もう一度言うよ？いいかい？アニと僕らの中がバレると今後の任務にも支障が出てくる」

ベルトルト「それによってアニ自身にも危険が及ぶ可能性があるんだよライナー」

ライナー「あぁ、分かってる……」

アニ「次はもうないからね」ｷﾞﾛ



ライナー「……善処しよう」ｼｭﾝ


ベルトルト「なら今日は解散、怪しまれないうちに戻ろう」ﾌｩ

ライナー「おぅ」



アニ「じゃあね」ｶﾞｻｶﾞｻ

アニ「……めんどくさ」ﾊｧ

アニ（でもアイツのあの顔……ちょっと心配だねぇ）ｶﾞｻｶﾞｻ

アニ（まぁ、幸いにもアイツは皆にストーカーだと思われてるみたいだし簡単には私に近づかないか）

アニ（最近はウザいくらいだったし、清々するね）

アニ「……」ｶﾞｻｶﾞｻ





アニ（……でもストーカーだなんて酷い事言っちゃったなぁ……）

アニ（意外と見た目の割に繊細だから傷付いてたりしてないかな）

アニ（……さっきも落ち込んでたなぁ）



アニ（やっぱり謝った方がいいかな……？）

アニ（いやでも悪いのは向こうだし？構ってくれなんて言ってないし？）ｶﾞｻｶﾞｻ

アニ（大体おせっかいが過ぎるんだよ）ﾊｧ

アニ（私はあんな奴いなくてもやっていけるっつーの）ｳﾝｳﾝ



ミカサ「こんな時間に何をしているの？」ﾇｯ

アニ「」ﾋﾞｸｯ

アニ「な、なんだあんたか、そっちこそこんな時間に何をしているんだい？」ｱｾ


ミカサ「……消灯時間を過ぎているのに、アニがいなかったから」

アニ「……探しに来てくれたのかい？ありがとう、でもちょっとトイレに行ってただけだよ」

ミカサ「ごめんなさい、嘘をついた。アニを探すのはついでであって本命は男子寮の侵入ルート開拓」ﾄﾞﾔｧ

アニ「あぁ……、お互い黙っておいた方がいいみたいだね」ﾌﾌ

ミカサ「ええその方がいい……私が男子寮に忍び込みたくなる時があるように」

ミカサ「貴方にも森の中で放尿したくなる時があることは理解できる」ｳﾝｳﾝ

ミカサ「そしてそれはプライベートな話であり、内密に済ますべきなのも重々承知済み」ｷﾘｯ

アニ「えっ」



アニ（森から出てくるところは見られてたか……てかなんか勘違いされてる？）

ミカサ「それではおやすみなさい」

アニ「あ、あぁ、おやすみ」ﾆｺ



ミカサ「……」

―――――――――――――――――――――――――

次の日の朝　食堂

アニ「おはよう」ｶﾞﾀ

ライナー「……おい」

アニ「なに？挨拶くらい返しなよ」ｲﾗ

ライナー「いや、席、席」ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ

アニ「は？」

ライナー「なんでナチュラルに隣に座ってんだよ、今日から……他人なんだろ？」ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ

アニ「あっ」ｶﾞﾀｯ



ミカサ「朝から二人で内緒話なんて、見せつけてくれますな……」ﾆﾔﾆﾔ

アニ「」

エレン「……やっぱお前らできてんのか？」ｱｾ

ミカサ「エレン、アニとライナーｈ「あああああああああ！！！！！！」」



アニ「あ、あんなところに空き席があったー！ラッキー！もう少しで一ヵ月連続ゴリラの隣になるところだったよ!!!!」ﾊﾞｧﾝ

ライナー「えっ」ｶﾞｰﾝ



ミカサ「……まだ結構空き席はこの時間、目立っていると思うのだけれど」ﾎﾞｿ

アニ「いやー、完全に寝ぼけてたわー！やっちまったわー！！！！」ｱｾ

アニ「あ、ミーナ一緒に食べない！！！？」

ミーナ「え!!?……あ、あぁ、うんいいよ」

エレン「……なんだあいつ？」

ミカサ「昨日の野外放尿プレイで興奮して眠れなかった故の過ちと私は見た」ﾎﾞｿ

エレン「えっ？」

ミカサ「あっ」




ライナー「……」ｽﾞｩｰﾝ

ベルトルト「しっかりしなよライナー、これもある意味彼女のためだよ」

ライナー「分かってる……」

ベルトルト（にしてもあそこまで言う必要はないと思うんだけど……アニ）