幼馴染「君の恋。私の初恋」(78)


幼馴染。

子供のころからずっと一緒にいた幼馴染。

かわいい弟みたいな幼馴染。

ずっとそう接してきた。

だからかな。

ずっと、気付いていなかった。

あなたの気持ちも。

私の想いも。


私たちは、生まれたときから一緒だった。
そう聞いている。

もともと両親同士仲が良くって、私たちは一緒に育てられていたって。

誕生日もすぐそば。

私のほうが8日早いだけ。

双子のように、姉弟のように過ごしてきたよね。

君に言うと、俺が兄だっていうけど。


小学校でも、ずっと一緒だったっけ?

委員会も一緒に図書委員をやったよね。

君は本が好きだったから。

「しょうがないから付き合ってあげる」

そんな生意気なこと言ってずっと一緒にやっていたっけ。

私もずっと一緒にいたかったんだよね。

そうだよね。わたし、君から離れなかったよね。

お風呂もずっと一緒に入っていたし。

小学校5年生くらいの時に君が照れて一緒に入ってくれなくなるまで。

続きます
次は二日以内に

遠すぎわろた

ふざけんな今書け

私待つわ

いつまでも

待つわ


一緒にゲームもやったよね。

二人で一緒にできるゲームを二人で買ってさ。

夢中でやっていたよね。

覚えてる?

私たちポケモンで、片仮名覚えたんだよ?

私が緑で君は赤。

君は、じめんタイプ統一パーティーで
私が、水タイプ統一パーティー。

いつも私が勝っていたよね。

それでも、楽しそうに笑っている君の顔、今でも覚えてるよ。


一緒に暮らしていたようなものだったからかな。
好きな食べ物とか、好きな味付けとかも一緒。

好きなテレビ番組も、好きな俳優も。

好きな漫画も、好きなアニメも。

みんなみんな一緒だった。

そうだよね?

私は今でも、抱き枕がないと寝れないのは君のせいだよ。

ずっと君と一緒に寝ていたせいなんだから。

君はどうなんだろう?


私がクラスの男子にからかわれているときにも助けてくれたよね。

嬉しかった。かっこいいって思ってたよ。

頼りになる男の子は君だけだってずっと感じてた。

他になかのいい男の子はいなかったし、作るつもりはなかった。

君がいればそれでよかった。

でも、ずっと同じ関係じゃいられないんだよね。

男女だもんね。

こういうの好き

続きます

以前、純愛ぽいのからとんでもないNTRを見て以来、
こう言うのを見ると、ハラハラする

↑タイトル何よ?

やめろよ....

タイトル知りたい

女の子が幸せになるならそれでいいじゃないか(適当)。


中学に入ったころ、彼に告白された。

私は、ずっと彼のことを弟、たまにお兄ちゃんのように思っていて、家族の一員だった。

だから、断ったんだ。

人生にもしもやり直しがきくのなら、私はあの時に戻りたい。

後悔って、よく考えられている言葉。

当然のことなのに、いつも気付くのは後になってから。

それじゃ遅いのに。


彼はきっと焦っていたんだと思う。

自分のことをこんな風に言うのは変だけれど、私はもてるし、容姿にだって自信がある。

それまで、私をさんざんからかってきた男の子たちは中学に入ると一変して、
先を争うように私に告白してきた。

正直そんなに恋愛には興味がなかった。

焦らなくったっていつでも付き合える。

男はこの世にたくさんいるし、なにもいま付き合う必要はないって。

だからよく考えもせずに断っていた。

彼のことも。


断ってから、彼は私によそよそしくなった。

今の私にならわかる。

話しかけられないよね。

心の整理が必要だよね。

それでも、私は彼と話をしたかった。

その気持ちを深く考えていなかった。

ただ、一緒に話をしたい。

ただ、一緒にいたい。

それだけしか考えていなかったんだ。

続きます

おつ

続き気になる


気持ちの整理ってどうやったらつくんだろう。

時間?

諦め?

他にも人それぞれいろいろな解決方法があるんだろうね。

お金だったりとか、趣味だったりとか。

どんなものでもいつかは整理がつく。

彼の場合は、新たな恋だったんだ。


振ってから半年くらいたってからかな。

彼が私に話しかけてくれるようになったのは。

それまでは、私から話しかけなければ、会話は起こらなかった。

といっても、一生懸命話しかけていたけれど、すぐに終わってしまう会話だった。

それでも、少しずつ、少しずつ彼との会話は増えていって。

それが私にはとてもうれしかった。


それでも、少しだけ昔とは違ったよね。

君の部屋には、もうずっと入っていない。

私の部屋にも、ずっと来てくれない。

二人きりっていうのも減ったよね。

誰か一緒にいるときばかり。

特に、私の親友と一緒にいるときかな。

君が話しかけてきてくれたのって。

その頃にはまだ気付けていなかったっけ。

どうして、あの女と一緒にいるときばかりなのか。

続きます

おつです


今になって考えると、君が避けているころにもあの女がいると、会話が長続きしたっけ。

知らなかったな。

君の恋愛相談を受けて、振った後に慰めていたのもあの女だったなんて。

「大丈夫だって。あいつも、あんたのこと絶対好きだからさ」
君に、そう言ったんだってね。

その通りだよ。私はずっと、好きだったんだよ。

気付けていなかったってだけ。

ずっと一緒にいるのが自然になりすぎていて。

いなくなってしまうことなんて想像もできなかったから。


いつ頃だっけな。

君が私のそばにいることよりも、あの女といる時間が増えてしまったのは。

いつ頃だっけな。

その時の君の顔を見て、気付いてしまったのは。

君の新たな恋に。

いつ頃だっけな。

自分の気持ちが自覚できたのって。

遅すぎたよね。


彼とあの女が一緒にいるのを見ているのが辛い。

昔私に見せてくれた笑顔。

今では私に見せてくれない笑顔。

それをあの女に向けている。

悔しかったし、いらだった。

嫉妬していたんだ。

深い嫉妬。

見せないようにはしていたけれど、抱き続けていた。

続きます

どうぞ


二人きりでよく教室に残っておしゃべりしたりしていたよね。

私は誘われていなかった。

でも知ってたよ。

見ていたもの。

二人きりで映画を見に行ったりもしてたよね。

知ってたよ。

ついていっていたもの。


付き合いの長い私たちも、デートはしたことがなかった。

あんな風に、二人きりで映画を見に行くなんて。

せいぜい駄菓子屋に行く程度。

どこかに行くときは親が一緒。

小学生の活動できる範囲なんてそんなもので、親がいなければたいしたことはできない。

でも、中学に入ると急に世界は広がってしまう。

電車に乗ってちょっと遠い街に遊びに行くなんてしょっちゅうになっちゃう。

だから羨ましかったな。


だから初めてデートに誘われた時にはとっても嬉しかったよ。

たとえ理由が、あの女のためでも。

「今度、女とデートに行くことになってさ。
でも、あんまりいい服がなくって。
自分じゃどんなのがいいのかもよくわからないから。

お前センスいいからさ、だからお願い。一緒に服選んでくれない?」

言われたときに、私少し泣きそうだったの気付いていたかな?

嬉しさ半分、切なさ半分って感じの涙だけど。

次回作以降の書きためデータがpcとともにぶっ壊れた、笑える

これは続きます

データは分散させなきゃ……

つHD。
…まあ脳からサルベージする手もありますし。

新しくまた書けるね!(白目)


今までの人生で一番気合入れた服を着て、化粧もばっちり。

午前中に美容院に行って、髪も整えてもらってきた。

下着だってかわいい新品のものをはいていったよ。

君との初デート。

本当に楽しみだった。

夜は早めに寝ておこうって思ったのに、緊張で全然寝られないし。

夢にも君が出てきた。

私にキスしてくれる夢。

場所は行く予定だったショッピングモール。

正夢にはならなかったけど。


待ち合わせに彼は時間通りに来た。

私は1時間早く来ていた。

14:00集合。

お昼は食べてからくる予定。

きっと夕飯は一緒に食べると思っていた。

半日彼といろいろ回れるって。

容姿に関して特に触れられることはなかった。

待っている間、いろいろな人に見られていたし、ナンパだってされたのに。

彼は見向きもしなかった。


彼との会話は主に、あの女のこと。

主にって言ったけど、全部かもしれない。

あの子はどんな服が好きなのかとか、あの女の好みのことを聞かれるだけだった。

それでも笑って答えたよ。

初デートだもん。

服を選んだあとにはきっと…そう考えていたから。

服を選び終わって、私が、「次はどこにいこっか?」

そう尋ねようと思っていた。

でも彼は
「今日は本当にありがとう。
それじゃあまたあした」

そう言って帰ってしまった。

つづきます

切ないのー

これは悲しい……

そっけなさすぎ…


親に夕飯は要らないって言ってしまったのに。

せっかく、あらかじめおいしいお店や回りたいショップをピックアップしておいたというのに。

彼は帰ってしまった。

帰るなら一緒に帰ってくれればいいのに。

彼と一緒に回っている気分でお店を回った。

もちろん一人で。

帰ってから、こっそりと泣いた。

罰なんだって。

もう、彼は私のことを見てくれることはないんだって。


あの女との2度目のデートに行くそうだ。

久しぶりに二人で、帰っていると彼は本当にうれしそうに教えてくれた。

とても辛かったけれど、チャンスだってそう思った。

また一緒に服を選びにデートに行ける。

その時にはあらかじめ、一緒に回りたい旨を伝えておこう、と。

「ならまた一緒に買いにいこっか?」
そういうと彼は嬉しそうに、

「今度は彼女に服を選んでもらえるんだ」

そう言った。

ああ、もうデートに行く口実もなくなってしまったんだね。


「今度のデートの時に告白するよ」
彼は私にそう言った。

「そっか。うまくいくといいね」

そう言って、彼に日時と場所とかを聞いた。

景色が奇麗な所に連れていくようだ。

なかなかいいチョイスだとは思う。

いい雰囲気になれるだろう。

私はついていくことを決めた。

阻止したいって思ったから。

続きます

乙です

おうおう、はやく続けんかい


ついていくんじゃなかった。

心の底からそう思った。

待ち合わせの場所に、彼は30分前についた。

そしてすぐにあの女もやってきた。

お互いとても幸せそうな顔をしていた。

彼は服をほめているようだった。

そして、歩きはじめたとき、どちらからともなく手を繋いでいた。


電車に乗って、二人でお昼を食べて、仲がよさそうに寄り添いあいながら歩いていた。

付いた先の、ショッピングモールを二人で仲良く歩いていた。

遠目に見ても、お互いに好き合っていることが分かるくらいに。
どこからどう見てもカップル。

今振り返ってみると、昔の私たちもそうだったような気がする。

手を繋いでデートをしたことこそなかったが、あんな笑顔をお互い浮かべていた。

私は幸せで、彼も幸せ。

両思い。


昔の私は、彼が告白してくるのを待っているような雰囲気だったのだろう。

今、あの女がそうしているように

私が告白されるようになって、彼もいまの私と同じような気持になったんだろうか。

不安だったのかな。

でも、振られるなんて思ってなかったんだろうな。

どうして振ってしまったんだろう。

どうして。

続きます


切ない

人生にはこういうこともある……

支援

家族みたいな~で断って後々後悔ってパターン結構あるよね
長期的な視点で考えないからこうなる


告白。

夕暮れの公園で。

あの女は少し泣きながら喜んでいた。

そしてゆっくり二人は近づき、

キスをした。

私は、泣きながら逃げていた。

失恋したんだってようやく理解できたから。


とっくの昔に終わってしまった恋なんだろう。

彼を振ってしまったときに。

近すぎた私を、忘れるのに彼は必死になったんだろう。

あの女を好きになったから、忘れることができたのだろう。

忘れることができたから、私に話しかけられるようになったんだろう。

話しかけられたことで喜んでいた私はバカだった。

その前に告白できていれば。

そう考えていたけれど、無駄なことだった。

あの頃には気持ちを自覚できていないのに。

キテター


夜。ずっと泣いていた。

布団に包まれ、あたたかいはずなのに、がちがちと震えながら。

夢と現実の間をさまよっていた。

だから幻覚を見た。

私たちが仲良く寄り添っている姿。

昔のように。

私は過去にすがっていた。

現実を見ていると、心が壊れてしまうから。

だからアルバムを開いた。

笑顔の写真を見ていた。

私は、決意した。

暗い決意を。


学校。

二人に呼び出され、屋上へ行った。

何の話かは言われなくてもわかっていた。

「俺達付き合い始めたんだ」

知ってるよ。

そう思いながらも私は驚いた顔を作った後に、にっこりと笑い

「おめでとう!!」
そう言った。

“諦めない。どんなことをしてでも、手に入れる。“

そう誓いながら。

終わりです

次回作は、メモを見ながら書き直していくので早ければ1週間ほどで、最低でもひと月以内にはスレを立てると思いますので、またよろしくお願いします

いろいろと感想や支援をいただけてうれしかったです。ありがとうございました

乙です
まだ見たかった……


ヤンデレ編も見てみたい

乙。
ヤンデレ後は確かに気になる。


ヤンデレ編期待


最初に断らなかったらハッピーエンドだったのになー


男にせよ幼馴染にせよ、自覚時期のズレが原因とはいえ付き合えない結末ってのはやっぱキツイな……幼馴染スキーな自分としては。

ちなみに>>1さん、次回作は続編?新作?

新作です

ただ、続編の需要がありそうなので考えてはいますが、期待はしないでください
正直かけそうにもないです

そうか、新作か。楽しみにしてるよ~

あともし今回の話の続編とか書く予定があるなら、ヤンデレとか寝取り(主人公を幼馴染が的な意味で)ではなく幼馴染に救いを与えてやって欲しい

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