モノクマ「オマエラには本当に呆れたよ」 (13)

苗木「……んんっ」モゾモゾ

苗木「……こ、ここは? どこだ?」キョロキョロ

苗木「教室……? でも、なんで教室に」

苗木「何だかよく分からないけど、ヤバそうだな何となく」

苗木「ん? なんだこの紙」

苗木「8時に……体育館へ集合?」

苗木「うーん、何となく従わないとヤバそうだ、何となく」

苗木「って、遅刻しそうだヤバイヤバイ!!」ダダダッ

??「ちょっと待った!!」

苗木「!?」

それは違うよ!

何度ヤバイっていうんだよ
池沼かよ

ヤバイくらい支援

苗木「な、なんだよお前。クマのぬいぐるみが動いてる……? ヤバイなそれ」

??「ぬいぐるみじゃなくてモノクマ!! それより何なのさ!」

苗木「な、何がさ。いきなり怒るとかヤバイよ」

モノクマ「それだよ! 『ヤバイ』以外に表現方法無いの!?」

モノクマ「もう語彙が尽きたの!? どんだけバカなのキミ!!」

苗木「落ち着いて。じゃあ、どうしろっていうのさ」

モノクマ「やり直し! 目覚めのシーンからやり直し!!」

苗木「わ、分かったよ」

ヤバイ展開になりそう

ヤバすぎてヤバく終わりそう

苗木「……う、ううん」モゾモゾ

苗木「……こ、ここは……教室?」

苗木「でも何で教室に……?」

苗木「……えっと、何だか分からないけど、危険だな。多分」

苗木「おっ、紙だ」ガサガサ

苗木「ええっと、8時に体育館集合?」

苗木「ってヤバ……大変だ!! 遅刻ギリギリじゃないか!!」

苗木「急がないと!!」ダダッ

苗木「……これでいい?」

モノクマ「不自然極まりないけど、さっきよりはマシかな。不自然極まりないけど」

苗木「それじゃあ、遅刻したら大変だから行くね」ダダッ

モノクマ「……今度は『大変』を乱用しそうだな」

~体育館~

苗木「すみませ~ん」ソソクサ

??「お前も新入生か。ヤバイ髪型してるな」

苗木「そんな事言われても……」

葉隠「俺は超高校級の占い師葉隠康比呂だべ。当たる確率ヤバイから、占って欲しかったら遠慮なく言えよ」

苗木「う、うん……」

苗木(随分ヤバ……アクの強い面子だな)

??「でもこれヤバイよな! もしかして誘拐じゃねえのかヤバイ!」

??「その可能性も捨てきれませんな。ヤバイですぞぉ」

苗木(みんなヤバイヤバイ言い過ぎじゃないかな。ヤバイ事はもう十分伝わったよ)

??「君! 名前は!?」

苗木「あ、ええと、僕?」

??「そうだ、君だ! 君は8時集合と知らされていたにも関わらず遅れたね!!」

??「遅刻とはけしからんじゃないか!!」

苗木「ご、ごめん。僕は苗木誠っていうんだ。よろしく」

石丸「僕は石丸清隆だ。よろしく頼む!!」

苗木(この人は熱すぎてヤバイから近寄らないでおこう)

苗木(……あ、また使っちゃった)


??「苗木君……ですよね」

苗木「えっ……舞園さん!?」

舞園「覚えていてくれたんですね。ヤバいくらい嬉しいです」

苗木「と、当然だよ! こんな所で会えるなんてヤバイね!!」

舞園「ですよね! ヤバイでs……」

モノクマ『ああもう、うるさいなぁ!!』

一同「「!?」」

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??「なんの声だ!?」

??「ヤバイ! なんか知らんがヤバイ!」

??「ちっ、ヤバイ程に不快な声だ」

??「ヤバイ! ヤバイ!」

モノクマ『それ! その『ヤバイ』ってのさ! 乱用しすぎなんだよ君ら!!』

モノクマ『具体的にどうヤバイのさ!! そんな中途半端な絶望なんて、僕はいらないからね!!』

苗木「モノクマ、姿を見せろよ! みんな混乱してるだろ!」

モノクマ「言われなくても出てくるよ」ゴソゴソ

モノクマ「苗木君、成長したんだね。先生は嬉しいです」

??「えっ、先生!? ぬいぐるみが先生ってヤバくない!?」

??「ヤバーイ! ヤバーイ!」

モノクマ「ぬいぐるみじゃなくてモノクマ! いいかげんにしてよオマエラ!」

モノクマ「もう単刀直入に言うからね! オマエラは一生ここで暮らすことになりました!!」

モノクマ「ここから出たかったら、誰かを殺してください! 以上!!」

苗木「えっ……な、何言ってるんだよ! 冗談になってないぞ!!」

??「そうだよヤベーよ!」

??「人殺すとか犯罪じゃん! ヤバイ!!」

??「我は人殺しなどヤバくて出来んぞ」

モノクマ「苗木君……ボク、君が天使に見えてきた」

~苗木個室~

苗木「う~んと、大体のルールは電子生徒手帳に記されてたから分かったけど」

苗木「大変なことになっちゃったな。人殺しなんて」

ピンポーン

苗木「あ、はーい!」

ガチャッ

舞園「な、苗木君」ガクガク

苗木「舞園さん! どうしたの!?」

舞園「わ、私が部屋でくつろいでたら……扉がヤバいくらい揺れだして」

苗木「モノクマじゃないかな」

舞園「扉を開けて確認したんですけど……誰もいませんでした」

苗木「それで、怖くなったんだね」

舞園「は、はい」

苗木「だったら、僕の部屋に泊まれば? 校則には、どの個室で寝ろとまでは記載されてなかったよね」

舞園「え、で、でも、それヤバくないですか?」

苗木「えっ?……」

舞園「……」

苗木「……あっ」

苗木「ごごごごめん! 全然気付かなかった! やましい気持ちとか、決してそんな……」

苗木(一瞬何のことなのか分からなかった……不憫な言葉なんだなぁ、『ヤバイ』って)

舞園「あの、私も嫌とかそういうのじゃ無いんですけど」

舞園「出来れば一晩、部屋を交換して欲しいんです」

苗木「部屋の交換?」

~舞園個室~

苗木「ふう、緊張するなぁ」

苗木「……ま、見た目もあまり変わらないし」

苗木「気にしたら負けだよね。今日はもう寝ようっと」

モニター『ブツッ』

苗木「?」

モニター『えー、校内放送。午後10時になりました……』

苗木「ああ、夜時間のアナウンスか……」

苗木「……さ、寝よう」


俺も寝よう

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年03月26日 (土) 23:53:15   ID: MMCNS5dz

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