-生徒会室-

穂乃果「私は幸せだよ」

ことり「どうしたの穂乃果ちゃん」

穂乃果「こんなに頼れる幼馴染が傍にいてくれてさ」

海未「穂乃果、お茶が入りましたよ」ｺﾄｯ

穂乃果「私は幸せだよ」

ことり「どうしたの穂乃果ちゃん」ﾁｭﾝ

穂乃果「お茶がこんなに美味しいんだもの」ｽﾞｽﾞｰｯ

海未「穂乃果、仕事ですよ」

穂乃果「はーい」


-神田明神-

＜ｻﾞｧｧｧｧｧｧｧ…

希「全てはこの時のため」

希「ウチは屈辱に耐え、辛酸を舐め、それでも己を曲げなかったんや」

希「だって可能性感じたんやもん…」

＜ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

希「今のウチなら、この男坂の平和を守れるんや…」

＜ｱﾒﾔﾒｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪｪ

希「その気になれば雨が止むなんて、スピリチュアルやね」

-生徒会室-

海未「そういえば、希から副会長として引き継ぎがありました」

穂乃果「へぇ？」

海未「私は受け継いだのです」

ことり「何を？」

海未「スピリチュアルとわしわしを」


-絢瀬家-

亜里沙「解けたっ！」

絵里「素晴らしいわ亜里沙…あなたなら私たちのバトンをきっと繋いでくれるわ…」ﾊﾗｼｮｰ

亜里沙「お、お姉ちゃん？どうしたの？」

絵里「そうよ…廃校は無くなったのよ」

絵里「もう何も怖くない」

絵里「怖くはないわ」ｷﾞｭｯ

亜里沙「お姉ちゃん…」

-生徒会室-

穂乃果「わしわしと言えばさ」ﾊﾟｻｯ

海未「はい」ﾜｼﾜｼ

ことり「ひうっ」ﾁｭﾝ

穂乃果「三年生になったら、どのくらいスリーサイズとか変わるんだろうね！」

海未「そうですね」ﾜｼﾜｼ

海未「絵里達は素晴らしいものを持っていますね」ﾜｼﾜｼ

穂乃果「にこちゃんという例外はあるけどね」ﾁﾗｯ

海未「何故私の胸を見るのです穂乃果」ﾜｼﾜｼ

海未「例え成長せずとも私はわしわしの伝承者なので問題はありませんし」ﾜｼﾜｼ

海未「それに規則正しく生活してますし」ﾜｼﾜｼ

海未「だいたい今だって穂乃果と2cmしか変わりません！」ﾜｼﾜｼ

ことり「ｳﾐﾁｬｧﾝ…////」ﾁｭﾝﾁｭﾝ

海未「…ことり？もしかしてまた大きくなりました？」

ことり「っ!!////」

穂乃果「海未ちゃんはスピリチュアルなアレを受け継いでるから大丈夫だよ」

海未「そう言ってもらえると嬉しいです」

-部室-

にこ「にっこにっこにー！みんなのアイドル、矢澤にこの――」ﾁﾗｯ

凛「にゃ！」ﾊﾞｯ

花陽「はい！」ｶﾁｯ

にこ「楽しい楽しいお料理教室にこ～！」

真姫「意味分か…」

にこ「はいそこ！アイドルたるもの以下略！」

にこ「雨が降ってるので撮影は中止！プラン変更よ！」

花陽「最初は私！」

凛「準備オッケーにゃ！」

花陽「正しいお米の……洗い方ッ！！！」ﾄﾞｫｰﾝ


-生徒会室-

穂乃果「………」ﾎﾞﾍｰ

ことり「どうしたの穂乃果ちゃん」ﾁｭﾝﾁｭﾝ

ことり「さっきまでお仕事頑張ってたのに」

穂乃果「うん、なんかまとまってきたよ」

海未「？」

穂乃果「廃校は阻止できた」

穂乃果「μ'sの当初の目的は達成されて、平和な時間がやってきたんだ」

ことり「うん…」

穂乃果「私は幸せだよ、ことりちゃんと海未ちゃんがいつも傍にいてくれて」

穂乃果「かけがえのない大事な人たちが、いつも穂乃果を見守ってくれるの」

穂乃果「それでも、止めようのない別れはある」

穂乃果「絵里ちゃんたちだけじゃない、それは家族だって凛ちゃんたちだって海未ちゃんたちだってそう」

海未「穂乃果…」

穂乃果「だから今を精一杯頑張ろう、っていうのは消去法でさ」

穂乃果「それはきっと正しいんだけど」

穂乃果「じゃあつまりどういうことかって、難しいことなんだけど…」

海未「……………ﾊｯ！！！！！！」ｳﾐｰﾝ

ことり「海未ちゃん！？」ﾁｭﾝ!?

海未「………穂乃果、あなたの言った通りでした」

海未「今の私には確かに感じます…」

海未「希から受け継いだ…！スピリチュアァァルなパゥワーを！」ｶﾞﾀﾝ

海未「行きますよ、穂乃果！ことり！」ｶﾞｼｯ

ことり「海未ちゃん！」

穂乃果「どこへ！？」

海未「決まっています！！」ﾊﾞｯ

いったいどこへ向かってるんだこの連中は…

-部室-

海未「真姫ッ！！！！」ﾊﾞｧｰﾝ

真姫「ひっ」

凛「あれ？三人揃ってどうしたにゃ？」

海未「歌詞が出来ます。曲を作ってください」

真姫「え？で、でもラブライブは…」

海未「出ます。たぶん」

花陽「たぶん！？」

海未「音楽室へ行きましょう。穂乃果たちは絵里と希を捕まえて下さい」

穂乃果「あ、あの私、」

海未「穂乃果！あなたはもう気づいているはずです」

海未「あなたの中から溢れ出る悲鳴と…パゥワーを！」

穂乃果「……………ﾊｯ！！！！！！」ﾎﾉｰﾝ

ことり「ﾎﾉｶﾁｬﾝ！？」

穂乃果「行くよ、ことりちゃん！」ｶﾞｼｯ

ことり「でも雨が…」ﾀｯﾀｯ

穂乃果「大丈夫！」ﾀｯﾀｯ

海未「行きますよ真姫！」ｶﾞｼｯ

真姫「ｳﾞｪｴｴｴｴ」ｶﾞｼｯ

にこ「なんで掴んでるのよ！」ｽﾞﾙｽﾞﾙ

-昇降口-

ことり「穂乃果ちゃん、せめて傘を…」

穂乃果「…ことりちゃん、私は高坂穂乃果だよ？」

ことり「ちゅん？」

穂乃果「雨の中、高熱を帯び、それでもノーブラを踊り切り」

穂乃果「今や生徒会長の座も得て、海未ちゃんとことりちゃんがいて」

穂乃果「不可能なんて無い」ｽｩｩｩｩｩ


穂乃果「…雨やめぇぇぇぇぇ！！」ｱﾒﾔﾒｰ ｱﾒﾔﾒｰ ｱﾒﾔﾒｰ…


-音楽室-

真姫「…まぁ、それじゃ、歌詞頂戴」

海未「今から急いで書きます」

にこ「おい」

海未「にこ！」

にこ「な、何よ」ﾋﾞｸｯ

海未「この曲は穂乃果の、私たちの…素直な気持ちです」

海未「曲名は決めました」

真姫「へぇ？」

海未「穂乃果とことりと私と」

海未「それだけじゃない9人が、ここに揃って過ごした時間」

海未「かけがえのない大切な、二度とは来ない日々」

海未「細く拙い道を、手を取り合って辿り着いた場所」


海未「それは僕たちの奇跡」ｳﾐｰﾝ

-神田明神-

希「雨が…止んだ？」

＜ｱﾒﾔﾝﾀﾞｿﾞｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵｵ

穂乃果「希ちゃーん！」

ことり「希ちゃーん！」

希「あれ、二人ともどうしたん」

穂乃果「ラブライブ！」

ことり「はっじまっるよー！」

希「スピリチュアルやね」


-絢瀬家-

穂乃果「雪穂！」

雪穂「亜里沙！」

亜里沙「雪穂！」ｶﾞﾁｬ

穂乃果「ナイス！」ﾄﾞﾀﾄﾞﾀ

絵里「かしこいかわいいえりーちか…」ﾁｶｧ…

穂乃果「絵里ちゃん！」ｷﾞｭｯ

絵里「ＫＫＥ…ＫＫＥ…ＫＫＥ…穂乃…果…！？」

絵里「穂乃果ぁっ！！」ｷﾞｭｩｩｩ

ことり「穂乃果ちゃん…」ｳﾙｳﾙ

亜里沙「ﾊﾗｼｮｫ…///」ｶｧｧ

-屋上-

真姫「案外、早くこうなったわね」

にこ「にこは信じてたもんねー」ﾆｺｫ

花陽「練習後のお米に神は宿ります！」

凛「凛は退屈してたにゃー！」

希「ウチは守り切ったんや、あのはてしなく遠い男坂を」

絵里「そしてようやく登り始めたのよ、この果てしなく夢の詰まった音ノ木坂を」

ことり「衣装なんて間に合うわけないﾁｭﾝ！」

海未「紆余曲折はありましたが、こうして再び9人揃うことが出来たことに感謝を」


穂乃果「…私たちは誰だ？」

8人「王者、音ノ木坂ッ！」

穂乃果「誰よりも汗を流したのは――」

8人「音ノ木坂！」

穂乃果「誰よりも涙を流したのは――」

8人「音ノ木坂！」

穂乃果「誰よりもアイドルを愛しているのは――」

8人「音ノ木坂！」

穂乃果「戦う準備は…できているかっ！！」

8人「おぉおおおおッ！」

穂乃果「我が校の誇りを胸に狙うはただ一つ！全国制覇のみ！！」

「…だって可能性感じたんだ」

「そうだ進め…」

「後悔したくない目の前に…」

穂乃果「…僕らの道がある――」


完

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画像作成者様に乙チカ

乙
ところで最後の台詞って何の作品だっけ？聞いたことあるけど思い出せない

お、おつやん

これがラブライブ二期ですか

>>13
ダイヤのA

そうだダイヤのAだ！スッキリしたわサンクス

まだネタバレはNGだろ

ネタバレって言っても普通にもう放送されてるじゃん
見られない地域なら自衛するべきだったのでは？

>>20
こういうやつらが平然とネタバレ書いてくんだろうな（呆れ）