【アイマス】雪歩「萩原は、わたしです」【黒子】 (100)
帝光中学校、女子バスケットボール部。
部員数は100を超え、全中三連覇を誇る超強豪校。
その輝かしい歴史の中でも特に最強と呼ばれ、無敗を誇った10年に1人の天才が5人同時にいた世代はキセキの世代といわれている。
「女王」天海春香
「天才3Pシューター」如月千早
「絶対的スコアラー」星井美希
「リング下の支配者」三浦あずさ
「完全模写」双海亜美
しかし、キセキの世代にはもう一人、幻の6人目がいたという…
注意
・初投稿
・アイマスで黒バス再構築
・1話のみ
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真が帰国子女か
あずささんは手じゃなくておっぱいで止めるのかな?
―私立誠凛高校
真美「ねぇいおりん~全然部員勧誘はかどらないよー」
伊織「仕方ないでしょ、うちはまだ全国レベルって訳じゃないんだから」
真美「でもりっちゃんが言ってた噂ってホントかなー?」
伊織「噂にしちゃ出来過ぎよ、まったく…」
「今年の1年生の中に、キセキの世代の一人がいるなんて…」
―バスケ部ブース
伊織「調子はどうかしら、律子?」
律子「あら伊織、もう少し欲しいってところかしら。あれ、真美はどうしたの?」
伊織「チラシを配り終えたら帰ってくるって言ってたわ。愚痴言いながらも仕事はしてるわよ」
「それより、あの噂「ねぇ」
伊織「えっ?」
真美「いおりーん、新入部員連れてきたぜぃ…」プラーン
律子(連れてきたというよりは、連れてこられているわね…首根っこつかまれて)
???「バスケ部ってここかな?」
伊織「ええ、そうよ。入部希望かしら?」
???「そうだよ。この紙に書けばいいの?」ガラッ
律子(菊地真…中二までアメリカの中学校に在籍…バスケは本場仕込みって訳ね)
律子(それにこの風格…ただ者じゃないわね)
伊織(まるで野生のトラのような威圧感…なによこいつ)
律子「うちは創部二年目の新設校だから、君ならすぐレギュラー取れるわよ」
真「そういうのいらないから。名前書いたから帰るね」
「まぁバスケなんて…日本でやるならどこでも一緒でしょ?」ガタン
真美「こ、怖かったよりっちゃーん。あれで1年生とか嘘っしょ…」
律子「とんでもない有望株ね。さあ、このくらいで切り上げましょうか」ヨシヨシ
伊織「…あら?律子、一枚紙を忘れてるわよ?」
>>2 正解
律子「あら、本当ね。ちゃんと確認したはずなんだけどな…えっ!?」
真美「どったのりっちゃん、そんなにビックリして」
律子「えーっと、『帝光中学校バスケットボール部出身、萩原雪歩』って…」
真美「うわ、ほんとじゃん!噂はホントだったんだねー」
律子「でもこの紙、受け取った記憶がないわ。それにそんな選手を私が見逃すはずが…」
伊織「顔は覚えていないの?」
律子「顔…あれ、思い出せない。おかしいわね、ずっとここで紙を受け取っていたはずなのに…」
律子(でもなんにせよ今年の一年生…さっきのアメリカ帰りにキセキの世代。相当ヤバいわね)
―体育館
ザワザワ…
真美「よーし、一年生諸君。全員集まったかな→?」
1年A「あれ…監督はどこに?」
1年B「あのおじいさん先生なのかな」
伊織「残念ながらはずれよ。答えはあっち」
1年AB「えっ?」
律子「誠凛高校バスケットボール部、主将兼監督の秋月律子です。よろしくね」
1年A「が、学生が監督!?」
1年B「初めて見たわ…」
伊織「うちは新設校だから監督がいないのよ。あのおじいちゃんは引率の先生よ」
律子「主将といっても今は膝を故障しているから監督に専業中ね。まぁそれはさておき…伊織」
伊織「にひひっ、あんたら全員、シャツを脱ぎなさい!」
1年A「えっ」
1年B「えっ」
「ええーーーっ!!?」
りっちゃんの万能感は異常
伊織「んー…アンタは瞬発力が弱いわね。高校でやっていくにはもう少し欲しいわ」
「アンタ体が硬いわね、それじゃ怪我するわよ?」
1年A「あ、当たってる…」
1年B「なんで身体見ただけでわかるの…」
律子「伊織は小さいころから一流選手のトレーニングを見てきたから、肉体を見ただけで能力を数値化できるのよ」
「能力の欠如や突出がわかるあの能力は、敵に回したら相当厄介よ?」
伊織「えっと次は…えっ?」
真「…なに?」
伊織「えっ…いや何でもないわ」
伊織(嘘でしょ…ついこの間まで中学生だった子の数値とは思えないわ。
すべての面で隙がない…その上伸び代が計り知れない)
(これが生で見る天賦の才…アタシが見てきた中でも一番かしら…)
真美「ちょっといおりん、何ぼーっとしてるのさ」
伊織「えっ?あーごめんちょっとね」
真美「これで全員終わったっしょー?まこちんでラストだよ」
真(まこちんってなんだよ…)
伊織「あれ、そうかしら?…ん?」
「萩原さんってこの中にいるかしら?」
真美「あぁー、あの帝光中の。そういやどーしたんだろ?」
1年A「て、帝光中!?」
1年B「噂はホントだったんだ…」
ザワザワ…
伊織「おかしいわねー。帝光中の選手なら見ればすぐにわかると思ったのに…」
「今日は休みみたいね、じゃあこれで全員「す、すみません!」
伊織「えっ?」
雪歩「あ、あの…萩原は、わたしです」
伊織「え」
「ええええええええ!?」
律子「い、いつからいたのよ」
雪歩「さ、最初からいましたけど…」
伊織(目の前にいたはずなのに、全然気づかなかった…よく見ればそこそこかわいいのに見落としていた?)
(というか今、萩原はわたしって…えっ?じゃあこの子が?)
真美「じゃあこの子がキセキの世代のレギュラーってこと?」
律子「それはさすがにねぇ…萩原さん?」
雪歩「い、一応試合には出てましたけど…」
律子「そうよねぇ…えっ?」
真美「えっ?」
伊織「えっ?」
「えぇーーーーー!?」
ザワザワ…
真(あれがキセキの世代…なんだよあいつ。どう見ても上手そうには見えないよ)
伊織「と、とりあえずシャツ脱いで。身体見るから」
雪歩「わかりました…」
―バス
伊織(萩原雪歩…取り柄はスタミナくらいのものであとは平均以下…
しかも能力に伸び代がほとんどなかった。
あの子本当に帝光中のレギュラーだったの?)
―ストリートコート
バスン
真「ふっ…とりゃっ!」ダッ
ゾクッ
真(!?…誰かいる?)シュッ
「あっ…」
ガンッ
パシッ
雪歩「…」
真「キミ…いつの間にいたの?」
雪歩「つ、ついさっきです。ここで何をしているんですか?」シュッ
真「体動かしているだけだよ…大したことしてないよ」パシ
真「ねぇ」
雪歩「?」
真「ボクは中二までアメリカにいた。こっちに戻ってきたとき、愕然としたよ。
こっちのバスケ、レベル低すぎでしょ」
雪歩「…」
真「ボクが求めているのはお遊びのバスケじゃない…もっと全力の、血が沸騰するようなバスケがしたいんだ」
真「聞いたよ。同学年にキセキの世代っていう強い奴らがいるらしいね。
キミもそのチームにいたんだよね」
真「ボクは、相手がどの程度の実力を持っているかわかるんだ。強者の匂いってやつが。
弱い奴からもそれ相応の匂いがするはずなんだけど…キミからは何も匂わない」
真「ねぇ…確かめさせてよ。キセキの世代っていうのが、どんだけのものなのかさ!」
雪歩「…奇遇ですね。私も確かめたいと思っていたんです」
「やりましょう、1on1」
真「…そうこなくっちゃ」ニヤッ
ダムッダムッ
キュッキュツ
ダンッ ガシャン!
真(し…)
ダムッダムッ
シュッ パサァッ
トーントーン
真(し…)
ダッ
バシィン!
テーンテーン…
真(死ぬほど弱いー!?)ガビーン
真(体格に恵まれない選手でも、一芸に特化して一線級で戦っている選手は山ほどいる
けどこの子、シュートもドリブルも並以下、言ってしまえばド下手くそ…
話にならない…どうなってるんだ?)
雪歩「あの…どうしま」グイッ
真「話聞いてた?どうやって過大評価すればボクに勝てると思ったわけ!?
話にならないほど下手くそじゃないか!」クワッ
雪歩「そ、そんなこと思ってません。菊地さんのほうが強いに決まってるじゃないですか。
やる前からわかってました」ワタワタ
真「はぁ?だったらなんで挑んできたわけ?」
雪歩「き、菊地さんの力を実際に確かめたかったからです」
真(なんなのこの子…匂いがしないから変だと思ったけど、ただ単に匂わないほどよわいだけか)ハァ
真「ねえキミ、バスケやめたほうがいいよ。
…努力だのなんだの言っても、世の中に才能っていうのは厳然としてある。
キミにバスケの才能はないよ」
雪歩「それは嫌です」
真「…はぁ?」
雪歩「わ、私…バスケが好きなんです。だから辞めたくありません。
それと、見解の相違です。私は強いとか弱いとかどうでもいいんです」
真「…どういう意味かな?」
雪歩「…私はあなたとは違います」
「私は、影です」
―翌日 体育館
「えっ、いきなりミニゲーム?」
律子「今日は雨で外使えないし、新入生の実力チェックも兼ねてね
私は主審をしながらゲームを見せてもらうわ」
1年生A「ねぇ、入部説明会の時言ってたの覚えてる?」
1年生B「去年のインターハイ予選都大会、1年生だけで決勝リーグに進出したって…」
1年生C「そんな人たちといきなり試合って…」
真「おもしろいじゃん。相手は弱いより強いほうがやりがいがあるしね」
律子(さーて、ルーキーたちはどこまでやれるのかな?)
ピーッ!
真「どりゃっ!」
真美「おりゃー!」
バチイッ!
パシッ
律子(ジャンプボールで真美が競り負けた…)
伊織(真美は決して身長が低いわけじゃない。にもかかわらず…)
真美「うへぇー、でたらめに高いよー」
伊織「切り替えなさい、来るわよ!」
真「ボールこっち!」
1年生A「え、えい!」シュッ
パシッ
真「だりゃあああ!」
ガシャァァァン!
トーントーン…
真美「ちょっ…」
伊織「あいさつ代わりのダンクとは…いきなりやるじゃないの」
律子「いきなり期待以上のプレー…荒削りとはいえこれほどのポテンシャルとは」
真「どりゃああああ!」
ガシャン!
ガシャン!
ガシャアアアン!
伊織「まさか1年にここまで押されるとはね…」ハァハァ
真美「まこちんひとりだけでやってるよー」ハァハァ
雪歩「あっ…えっと」バシン
1年生B「スティール!早く戻って!」
雪歩「ご、ごめんなさい…」
伊織「こっちフリーよ!よこしなさい!」
真(まったく…いったいなんなんだよあいつは。
ボールを持ったと思ったらすぐにスティールされるし)
真「…雑魚のくせに口だけ達者っていうのが、一番腹が立つんだよ!」
パシッ
伊織(いただいたわ…)シュッ
ダンッ!
バシィン!!
伊織「なっ…!?」
真美「いおりんより後方から踏み切って叩き落とした!?」
律子「でたらめにも程があるわね…即戦力なのは十分わかったわ。
…でもやられっぱなしじゃ終わらないでしょ?伊織」
バッ バッ バッ
真「…ん?」
「菊地に三人マーク!?」
伊織「そろそろ大人しくしてもらうわよ」
真美「これ以上好き勝手にはやらせないっしょ→」
真「くっ…うっとうしいなぁ」シュッ
「しまっ…」
ガシャン!
「リバウンド拾って!」
「速攻行くよ!」
律子(さすがに3人マークをつけられたらお手上げ状態よね。
それに、ボールを持っていなくても)
真美「んっふっふ~どこへ行こうというのだね→まこちんや」
真「うざい…あとまこちんって言うな!」
律子(常に真美がマンマーク…真美にまとわりつかれたら相当うざいわよ)
真「ボールこっち!」
真美「そうはさせんさ!」パシッ
真「くそっ!」
真美「もうボールには触らせないよーん」
真「この…」イライラ
律子(真美は異常に視野が広いからパスカットがうまい。その上一度張り付かれると放してもらえない。
そうなると菊地にボールが回る回数は激減し、封じ込められてしまう。
おまけに一年生はほかに点を取る手段がない。これは勝負あったかな?)
パシッ
伊織「もらったっ!」シュッ
パサァッ
真美「おいしょ→!」ダンッ
ガシャン!
………
1年生A「やっぱ…2年生は強いよ」
1年生B「序盤のリードもあっという間に返されて今じゃ16点差…時間ももうないよ」
1年生C「もういいよ…勝てっこないよ」グイッ
真「まだ時間があるのにあきらめるなんて言うな!やる気あるのか!」
1年生C「そ、そんなこといったって」ギャーギャー
「お、落ち着いてください!」
真「うわっ!」カックン
雪歩「む、胸倉はつかんじゃだめです」
真「…な、な、何してくれんだコラァ!」
ギャースカギャースカ…
ダイタイキミガ…
真美「あっちのチーム揉めてるねー」
伊織「…あれ?」
真美「ん?どったのいおりん」
伊織「ねぇ…あの萩原って子、試合に出てたかしら?」
真美「んー?多分出てたんじゃ…あれ?出てたっけ?」
律子(そういえば萩原さん出てたのね…
あれ?いつから萩原さんを認識できてないんだっけ?
…ヤバい、それすらわからないわ)
雪歩「…すみません、適当にパスもらえますか」
1年生B「はぁ?」
1年生B(つーかパスもらって何ができるのこの子…
せめてスティールされないでよね)シュツ
雪歩「…」
パシッ
1年生A「えっ?」
1年生C「フリー!シュート打てる!」
1年生A「えっ?あっ…えい!」
シュッ
パサァッ
伊織「ちょっと待って…今何があったの」
真美「わ、わかんない。気づいたらボールがあそこにあって」
律子(ひょっとして…何かとんでもないことが起きてない?)
パシッ
ダムッ
1年生A「えっと…えいっ!」
雪歩「…」
パァン
パシッ
1年生C「えっ、えっ?」
真「フリー、シュート打てるよ!」
1年生C「あっ、えい!」タンッ
シュッ
パサァ
律子(そこにいるはずなのに、目で追おうとすると消える。
消えたと思ったらそこにいる。
私たちの目線は、彼女に誘導されている?)
雪歩「…」
律子(噂は本当だった…
『帝光中には極端に影が薄い幻の6人目がいる』)
律子(ミスディレクション。手品なんかでよく使われる技法。
自分以外に意識を誘導して自分への意識をそらす)
律子(彼女はとにかく影が薄い。
その特徴を生かしてパス回しの技術にのみ特化したプレースタイル。
最大の特徴は、パス回しに参加する際のボール所持時間の短さ)
律子(短い時間しかボールを所持しないからいるのかいないのかわからない。
その結果、気が付いたらパスが通っているという事実だけが残る)
「これが…帝光中幻の6人目。本当に実在したなんて…」
パシッ
真「フリーなら、余裕っ!」ダンッ
ガシャン!
「おおー!ついに1点差!」
「残り10秒切ったよ!」
伊織「慎重にいかなきゃ…」バシン
「えっ?」
雪歩「ご、ごめんなさい」ダッ
「萩原がスティール!」
「そのままいけるよー!」
伊織「しまっ…!」
雪歩「えいっ!」
シュッ
ガァン!
1年生A「えぇー!?」
1年生B「レイアップを外したー!?」
キュッ!
真「…ホント、世話が焼けるよね」
ダンッ!
ガシャァァン!
真「ちゃんと決めきってよね、ホント」
雪歩「…ありがとうございます」
ピピー!
―ハンバーガーショップ
「ありがとうございましたー!」
「うわっ…」
「すごい量…」
真「…」ヤマモリ
カタンッ
ドサッ
真「あーん、んぐっ…ん?」
雪歩「どうも」チョコーン
真「ん!?んぐっ…キミ、いつのまに!?」
雪歩「最初からいましたよ…ここの抹茶シェイク、好きなんです」
真「あっち行ってよ…仲いいみたいに思われるじゃん」
雪歩「嫌です…この席好きなんです」
真「ハァ… ほらっ」シュッ
雪歩「わ…わっ」パシッ
真「バスケ弱い子に興味ないけど、それ1個分くらいは認めてあげるよ
…下手くそだけどね」
雪歩「あ、ありがとうございます」
真「ねぇ、キセキの世代っていうのはどのくらい強いの?
ボクが今戦ったらどうなるの?」
雪歩「瞬殺されます…」
真「んっ…はっきり言うね」
雪歩「…ただでさえ才能のある5人が、それぞれ違う高校へ進学しました。
そのなかの1校が、今年全国の頂点に立ちます」
真「フフッ…いいねぇそういうの。燃えてくるよ。
決めた。そいつら全員ぶったおして、ボクが頂点に立ってやるよ」
雪歩「…む、無理だと思います」
真「んなっ!…おい!」
雪歩「潜在能力だけなら引けを取らないと思います。
…ですが現時点の完成度が違いすぎます。一人で戦うのは無理です」
真「…」
雪歩「だから、私も決めました」
雪歩「…私は影です。影が濃いほど、光は白く際立ちます。
私はあなたの影として、あなたを日本一にします」
真「フッ…好きにしなよ」
雪歩「がんばります」
第1話「萩原は、わたしです」おわり
寝ます
乙
なかなか面白い
乙
おはよう1だよ
今日は朝から出かけるから書けるか微妙
続きを書く上での問題点が
①キャラが足りなくなる
②オリジナル展開多発(次話の時点で亜美VS真美)
最悪落とすかもしれないので、その時はまた断りに来るわ
どうも1です。
次話で亜美VS真美と言ったが、あれは嘘だ。
あんま進まんけどとりあえず投稿
―翌日
キュツキュッ
ダンッ シュッ
パサァッ
真「フーッ…」
真(キセキの世代…聞けば聞くほどワクワクするね。
体がうずいて仕方ない…早く試合がしたいよ)
キュッ ダッ
ダンッ
ガシャァン!
真「早く…試合がしたい!」
キャラはモバマス・グリマスからも持って来れば?
律子「試合?まだ出れないわよ」
真「えっ」ガーン
律子「菊地君はまだ仮入部だからね。正式な部員じゃないと試合に出られないの。
この本入部届を提出して晴れて部員よ」
真「じゃあそれを出せばいいんだ…ですね!?」
律子「ただし!受け取るのは月曜の8時40分の屋上だけよ」
真「…えっ?」
―月曜日
律子「ふっふっふっ、よくぞ来たわね」
雪歩「け、決闘…ですか?」
真「言われてから思い出したけど…月曜の8時40分って、あと5分で朝礼じゃないか!
早く入部届受け取ってよ」
律子「それを受け取るには条件があります。
…この全校生徒の前で、決意表明してもらいます!」
1年生A「け、決意表明!?」
1年生B「こんなところで?」
律子「うちのバスケ部は本気で全国を目指しているわ。
バスケ部に入部する限り、それ相応の覚悟をもって練習してもらうことになるわ。
その覚悟を見せてちょうだい!」
1年生C「決意表明って…どんな内容でもいいんですか?」
律子「具体的かつ高い目標に限定します。
低い目標は即NGよ。なぁなぁのバスケをするつもりは私たちにないわ。
そして当然、宣言したからには実行してもらいます。
もし達成できなかったら…」
1年生B「達成できなかったら…?」
律子「ここから好きな子の名前を全力で叫んでもらいまーす!
あ、服脱ぐのは勘弁してあげるわよ?」
「え、ええええええええええええ!?」
真「おもしろいじゃん、要は覚悟見せろってことでしょ?
最初に行かせてもらうよ?」ガンッ
律子「ちょ、ちょっとそんなところに飛び乗って…」
スゥゥゥッ
真「1-B5番、菊地真!
キセキの世代を倒して、日本一になる!」
ザワザワ
マタバスケブ?
コトシモヤルノカ…
伊織「うわっ…今年もやるのね」
真美「真美たちも去年やらされたからねー。あれはソートー勇気いるよ」
(でもそのおかげで度胸だけはついたからねー。あれ恒例行事にするのもいいかもね→)
ダンッ
真「…よしっ」
律子「次、誰が行く?」
1年生A「ええっ?」
律子「早くしないと先生来ちゃうわよ?」
雪歩「あの…私声はるのが苦手だからこれ使っていいですかぁ?」つ[拡声器]
律子「いいけど…それどっから持ってきたのよ?」
雪歩「あーあーマイクテスト、マイクテスト。
…よしっ」スゥゥッ
バタンッ
先生「こらー!!!お前ら何をやってるんだー!」
律子「ちっ!今年は来るの早いなー」
先生「お前らさんざん言ったよな!?もうやらないって…」クドクド
律子(全校集会ジャックの一つや二ついいじゃない…)
真(アスファルトの上で正座かよ…)
雪歩(決意表明できてないけど入部届受け取ってもらえるのかなぁ…)
―ハンバーガーショップ
「ありがとうございましたー!!」
真「…」ヤマモリッ
カタンッ
ドサッ
真「まったく…大声出したくらいであんなに説教しなくてもいいじゃないか」
雪歩「わ、私未遂だったのに怒られました…」
真「…なんでナチュラルにいるんだよ。はぁ…」
真(そういや…ほかのキセキの世代はみんな強豪校へ行ったって言ってたな…
なんでこの子だけ誠凛なんかに…?)
真「ねぇ、なんでほかの5人みたいに強豪校へ行かなかったわけ?
幻の6人目なんて名前もらってる位だからほかに行くところあったでしょ」
雪歩「…」
真「もしかして、バスケをやるのに何な理由があるの?」
雪歩「…帝光中バスケ部には、唯一無二の基本理念がありました。
それは『勝つことがすべて』」
真「!」
雪歩「そのために必要なのはチームワークではありません。
ただキセキの世代の5人が個人技を行使するだけのバスケット…」
真「…」
雪歩「そこにもはやチームはなく、勝利という結果だけが積み重なっていきました。
ほかの5人は肯定してたけど、私は何か大切なものが欠落していると思いました」
真「で、その欠落しているものって何?キミのバスケでキセキの世代でも倒して証明しようっていうの?」
雪歩「は、初めはそう思っていたんですけど…」
真「マジなんだ…」
雪歩「でも…この学校に来て、あなたと監督の言葉を聞いて、しびれました
今私がバスケをやるのは、あなたとこのチームを日本一にしたいからです」
真「したい、じゃないでしょ?
…するんだよ、日本一に!」
雪歩「…ですね」
―翌日
ザワザワ…
オイミロヨアレ
ナンダアレ!
真「…ん?なんか人が集まってる」
真「どれどれ………まったく」
日本一に
します
律子(面白いからこれもありかなー。ふふっ)
雪歩(ちょっと袖に石灰ついちゃいました…あうぅ)
―部室
真美「…ん?あれこの雑誌」
伊織「雪歩が帝光中にいたときのやつね。どれどれ…」
真美「…これはすごいねー。5人全員特集が組まれてるよ。
あれ?ゆきぴょんのは?」
雪歩「わ、私影が薄いから忘れられましたぁ」
(せ、せつねぇー…)
雪歩「…そもそも幻の6人目といっても、ほかの5人とは差が大きすぎます。
私はほかの5人と比べると格が落ちますから…」
バタン!
1年生A「監督戻りました!練習試合、OKだったみたいです」
伊織「ホント?相手はどこかわかる?」
1年生A「あ、いえ…そこまでは。でも、監督スキップしてましたよ」
伊織「す…スキップしていた!?」
1年生A「ど、どうしたんですか?」
律子「フンフフーン、フフーン」シュタッシュタッ
伊織「アンタたち1年は知らないから言っておくわね。
あの常識人の律子が人前でスキップするなんてありえないわ。天変地異の前触れよ。
…今度の練習試合の相手、相当ヤバいわね」
律子「まさか、海常高校と練習試合が組めるなんて…」
亜美「んっふっふ~ここが誠凛高校かー。新設校だけあってピッカピカだねー
…待っててねゆきぴょん、今迎えに行くよーん」
今日はここまで。
明日は模試あるから書けそうにないわ
乙
勉強はきちんとしろよ!
1だよ。
投稿してくよ。
―誠凛高校体育館
シュッ
パシッ
真「フーッ…」ダムッダムッ
真美「さぁ…どーするよ?」
真「…ッ!」
キュッ ダッ
真美(タテに来た…でもこのスピードなら抜かせないよん)
キュッ グワッ
真美「ちょっ…そのスピードからワンハンドリングで切り替えし!?」
ダンッ
真「だぁっ!」
ガシャァァン
1年生A「すごいよ菊地さん!」
1年生B「あのスピードからの切り替えしって…」
1年生C「キセキの世代にも負けてないんじゃない?」
雪歩(少し前までは大差がついていると思ってましたけど…
今ならひょっとしたら…)
亜美「…んっふっふー」
伊織「海常高校と練習試合!?」
律子「そうよ、相手にとって不足はないわ。
タフな試合になると思うから1年生もガンガン使っていくわよ」
伊織「不足どころか格上じゃない…」
真美「海常…」
1年生A「あの、海常高校って強いんですか?」
伊織「強いも何も全国の常連校よ。
地区は違うけどここら周辺じゃ頭一つ抜けてるって有名よ」
律子「そして海常は今年、キセキの世代の1人、双海亜美を獲得したところよ」
1年生A「き、キセキの世代!?」
1年生B「あのキセキの世代!?」
雪歩「……」
真美(…)
真(まさかこんなに早くやり合えるとはね…願ったり叶ったりだよ)
律子「しかも双海亜美ってモデルも兼業しているのよね…」
伊織「バスケも上手くてその上モデル…さぞかしモテるんでしょうね」
ザワザワ
アレフタミアミジャネ?
スゲーナンデイルンダヨ
律子「…ん?」
伊織「ちょっと何よあの男子の行列!?何が起こってるのよ」
亜美「あーもうこんなつもりで来たわけじゃないのに…
ちゃんと1列に並んでねー」
律子「あれは…双海亜美?」
伊織「なんでここにいるのよ…」
雪歩「…久しぶり、亜美ちゃん」
亜美「うあうあ~…申し訳ないけど、5分待っててくんない?」
亜美「おまたー♪いやー自分の人気っぷりにまいっちゃうねー」
雪歩「変わってませんね…亜美ちゃん」
亜美「久しぶりーゆきぴょん♪…それと真美も」
真美「…久しぶりだね」
1年生A「そういや二人とも苗字が双海…」
1年生B「もしかして二人って…」
亜美「そのとーり。亜美と真美は姉妹なのさ」
真美(…)
伊織「で、何しに来たのかしら。まさか冷やかしって訳じゃないでしょ?」
亜美「そーそー!本題忘れてたよー。今度の練習試合の相手がセーリンって聞いたからゆきぴょんに会いに来たんだよー」
ダキッ
亜美「ゆきぴょん酷いよー、亜美と一緒に天下とるって約束してくれたじゃーん」メソメソ
雪歩「…私そんなこと一言も言ってないよ。あと嘘泣きってわかるから」
亜美「あ、ばれた?でも誠凛なんかに行ったのは感心しないよー。
亜美と一緒にバスケしようよー」ケロッ
雪歩「それは無理だよ。…もう約束しちゃったから」
亜美「約束…?」
雪歩「はい…に、日本一にするという約束です」
亜美「…ふーん」
ジー
律子「?」
亜美(…違う)
ジー
伊織「何よ…じろじろ見て」
亜美(…違うかなー)
ジー
真(…)
亜美(………!)
亜美「ねーそこのキミ、1on1しよーよ」
真「面白いじゃん、受けて立つよ」
律子「ちょっとあんたたち…」
雪歩「まずいかもしれません…」
律子「えっ?」
ダムッ…ダムッ…
亜美「…んー」
真(キセキの世代…どの程度の実力か、試させてもらうよ)
雪歩「…亜美ちゃんは、1度見た技をそっくりそのままコピーできるんです」
亜美「…ふっ!」
キュッ
ダッ
真(…速い!でも追い付ける)ダッ
キュッ
グンッ
真「えっ!?」
律子「あれは…さっき菊地さんがやった技!?」
真「させるか…!」ダンッ
亜美「…おいしょー!」
ダンッ ドンッ
ガシャァァン!
バタッ
真(パワーでも…キレでも負けた)
伊織「真が…吹っ飛ばされた?」
亜美「んー…この程度?正直がっかりだよー」
真「なっ…」
亜美「やっぱゆきぴょんもらって帰りたいよ。こんな手ごたえじゃオイソレと帰れないっしょー!」
律子「えっ?」
伊織「はぁ?」
亜美「亜美はゆきぴょんのことソンケーしてるんだよ?
もう1回二人で頂点とろうよ?」
雪歩「…その言葉はうれしいです。でも、やっぱりごめんね」
亜美「え~!なんでさ、勝つことがすべてだったじゃん!」
雪歩「…あの時から私はその考えに違和感を覚えていたんです。
何より菊地さんと約束しました」
雪歩「…あなたたち、キセキの世代を倒すと!」
亜美「…やっぱらしくないよゆきぴょん、そんなジョーダン言い出すなんて」
真「フフッ…」
亜美「…っ?」
真(…キセキの世代すごいや。これより強いのがまだいるなんて…
だめだニヤケちゃう)
真「まったく、ボクのセリフを取らないでよね」
雪歩「わ、私…冗談は昔から苦手です」
亜美「…ふーん、わかったよ。
その発言を、センセンフコクと見なさせてもらうかんね!」
―練習後
真「んで、ずいぶんな啖呵をきったね」
雪歩「キセキの世代を倒すと決めたんです。あのくらいは言わないと…」
真美「おーいお二人さんや。どこか寄ってくの?」
雪歩「あ…真美さん。ちょっとハンバーガー屋に」
真美「ねぇねぇ、真美も着いてっていい?」
真「別に…いいですけど?」
真(そういやあの双海亜美と姉妹って言ってたよね。どういう仲なのかな)
真「あの…双海亜美との関係ってどうなの…ですか?」
真美「…亜美とは仲良かったよ。昔はね」
雪歩「…何かあったんですか?」
真美「まぁ亜美が悪いわけじゃないんだけどさ、亜美がバスケを始めたのは小6の頃だったんだ」
真美「真美がやってるのを見てキョーミ持って始めたってのがきっかけだったんだ。そのころは楽しかったよ」
真「そのあと何があったんだ…ですか?」
真美「…真美ね、帝光中のセレクションを受けたんだ。
で、結果は残念ながら不合格」
雪歩「ま、真美さんもセレクション受けてたんですか?」
真美「こー見えてもレベルの高いところでプレーすることを目指してたかんね。挑戦のつもりで受けたから不合格だったことは受け入れているよ」
真「…で、バスケ初めて間もない双海亜美がセレクションに合格したと」
真美「…ショージキさ、嫉妬しちゃうよね。真美のほうが昔からやってたのにそれをあっという間に追い越されてさ。すごくイラっとしたよ」
真美「それからだね、亜美とのカンケーがおかしくなったのは。
実の妹だから憎みたくなんてないけどさ、どうしても嫉妬しちゃうんだ」
真「…今度の海常戦で、勝って証明しましょうよ。
双海真美というプレーヤーは優秀だってことを」
真美「!…そーだね。勝って証明してみせるよ!
二人とも、今度の試合は絶対勝つよ!」
雪歩「…頑張ります」
―海常高校
律子「さぁ皆、心の準備はしてきたかしら?」
伊織「とっくにできてるわよ」
真美「…うん」
伊織「今日は静かじゃない真美。体調悪いの?」
真美「いや、すこぶる好調だよー。気分を押さえつけるのに必死だよー」
真「海常って本当に広いなー。体育館はどこなんだろ」
雪歩「…迷子になりそうですね」
亜美「おーい!セーリンの御一行!」
律子「あら、わざわざキセキの世代がお出迎えとは豪勢ね」
亜美「いやー、ひびきん…もといキャプテンに行って来いって言われてねー。
ここ広いから迷子になったら大変でしょー?」
真「…今日はウチが勝つよ」
亜美「おーおーやる気十分だねー。あんだけハッキリケンカ吹っかけたんだ。亜美もフルスロットルで迎え撃つから覚悟しといてねー♪」
―体育館
亜美「ついたよー、ここが体育館だよ」
ダッ キュッキュッ
コエダシテェ
ハーイ!
律子「…片面?」
伊織「半面は練習してるわね…」
武内「ん?…来たか。どうも、監督の武内です」
律子「あの…これはどういうことでしょうか?」
武内「見ての通り、試合に出ない連中は練習させてるよ。
といっても、試合に出すのはレギュラーだ」
武内「せいぜいトリプルスコアなんてことにならないでくださいよ?」
律子「…ふ、ふふふ、うふふふふふふ…」ブチッ
伊織「…ずいぶんとなめた態度とってくれるわね…」ゴゴゴ
真美「ここまであからさまにケンカ売られると…カチンとくるね」
亜美「んっふふー♪さあどう料理してくれよーか…」
武内「ん…?双海、お前は試合に出さんぞ」
亜美「うぇ!?な、なんでさー」
武内「各中学のエース級がそろうウチでもお前は別格だ。
こんな試合に出して怪我でもされたらかなわん。お前はベンチスタートだ」
亜美「ちょ、ちょっとそれはマズイって…」
亜美「うあうあ~ごめんよ。多分点差つければカントクも出してくれると思うからさー」
真「…わざわざ聞こえるように言うあたりいい神経してるよね、あの監督」
亜美「…ま、でもさ。亜美をベンチから引きずり出せないよーじゃキセキの世代を倒そうなんて夢のまた夢だしね」
雪歩「…アップだけはしておいてくださいね」
亜美「え?」
真「すぐに引きずり出してやるから首を洗って待ってな!」
亜美「…自信満々だねー」
審判「それではこれより、海常高校対誠凛高校の練習試合を始めます!」
審判「あれ…?誠凛高校、早く5人整列してください!」
雪歩「…あの、5人いますよ?」
「えええええええええええ!?」
ザワザワ
ナンダアレハ…
カゲウスッ
武内「…話にならんな。あんなのをスタメンで出してくるとは底が知れるな」
亜美「…まぁ、普通じゃないよね。ゆきぴょんは。
でもなめてかかると、ノドボトケ食いちぎられるかもよ?」
律子「…こりゃまずいわね」
1年生A「どうしたんですか、監督?」
律子(軒並みすべての数値が高い…さすが全国常連って訳ね。
まともにフィジカルでやり合えるのは菊地さんぐらいね)
武内(うちの連中は全国制覇を前提に鍛え上げられている。有象無象のチームに遅れなんぞとらんよ)
律子(勝ち目を見出すとしたら…萩原さんに頼るしかないわね)
ピーッ!
真「だぁっ!」
小堀「ふんっ!」
パシッ
響「よーし、まず1本きっちりいくさ―!」
ダムッダムッ
雪歩「…!」
ダッ
バシッ!
響「…えっ!?」
「いきなりスティール!」
「どこにいたんだあいつ!」
響「逃がさないさー!…ってこの子遅い!?」
雪歩「…」
シュッ
パシッ
真「ナイスパス!」
響「しまっ…」
真「おりやあああああ!」
ダンッ
ガシャァァァァン!
バキッ!
真「やーりぃ!この調子でガンガン…
あれ?」
響「なっ…」
武内「な…なんだと!?」
「リングを破壊した…!」
「怪力女よ…」
「すごいパワーね…」
ザワザワ…
マジスゴクナイ?
雪歩「…これだとコートを全面にしないとプレイできませんね」
真「…まさか壊れるとは思わなかったけどさ」
律子「コートを全面にして続行していただけますね?」ニヤニヤ
武内「ぐ…この…」ギリギリ
亜美「…ホント、ハチャメチャすぎるっしょー♪」
今日はここまで。
さすがに女子バスケでリングぶっ壊させるのはどうかと思った。
…すまんな真。嫌いなわけじゃないんだ。すまんな。
ちなみに誰を誰で置き換えているか
雪歩→黒子
真→火神
律子→リコ+木吉
伊織→日向
真美→伊月
亜美→黄瀬
響→笠松
1です。
投稿してくよ
亜美「いやーこれは1本とられちゃったねー」
真「ん?」
亜美「カントクのあんな顔初めて見たし…すごい顔してたよー」
真「人をなめた態度ばっかとってるからだよ」
雪歩「このゴール…いくらくらいするんでしょうか?」
真「うぇっ!?ま、まさかボクが払うの!?」
ザワザワ…
ドーナッテルノヨ
審判「それでは、試合を再開します!」
ザッ
亜美「お・ま・た・せ♪」
真「やっと来たね…」
伊織「スイッチ入ったって顔してるわね…」
雪歩「…伊達じゃないですよ。中身も、プレーも」
ワァァァァァァ
アミチャーンコッチムイテー
カワイーヨー
亜美「ヤッホー♪どーもどーも」フリフリ
伊織「何よあのギャラリー…」
響「アイツが試合に出るといつものことさー。
…というか」
ダダッ
響「いつまで手を振ってるさー!」ゲシッ
亜美「あたっ!」
響「亜美、どういう状況かわかってるのか?
なんだよあの影の薄い選手は!」
亜美「あー、ゆきぴょんはあれがフツーなんだよ」
響「あれが普通って…少しおかしいさー」
亜美「だってゆきぴょんも亜美と同じ、キセキの世代だかんねー
というかひびきん、ゆきぴょんに目をつけるとかお目が高いねー」
響「あの10番も相当なダンクかましてくれたけど、本当にヤバいのは11番さー。
気配が全く感じ取れなかったさー」
響「それより、盛大なあいさつされたんだ。
それに応えてあげなきゃ失礼さー?」
亜美「ま、安心しといてよ。
…たーっぷりオカエシしてくるからさ」
パシッ
響「…!」
亜美「ひびきん、こっち!」
響「…あいさつは忘れちゃいけないさー」
シュッ
パシッ
亜美「だりゃあああああああ!」
ダンッ
ガシャアアアアアアン!
グワングワン…
亜美「うあうあ~壊れないよこのリング」
響「根性でぶっ壊してこい!」
真(いや…今のダンク、ボクのやったやつよりも威力は高かった。
ふふっ…ホントおもしろいや)
シュッ
パシッ シュッ
雪歩「…」
パシッ
響「なんで通るんだ…!?」
真「どりゃああああ!」
ダンッ
ガシャアアアン!
真「こっちもエンジン全開で行くよ!」
「オオー!!!」
亜美「いいねーそういうわかりやすいの」
響「真っ向勝負とはいい度胸だぞ。…叩き潰す!」
パシッ
ダンッ
ガシャアアアアン!
律子(…壮絶な点取り合戦になったわね。スコアは拮抗している。
…でもいささかハイペースすぎじゃないかしら?)
パシッ
真「ん…!」
亜美「そー好き勝手にはさせないよー」
真(それほど距離を詰めてない。ドライブ警戒してるんだね
…でも)
ダンッ
シュッ
亜美「えっ!?」
パサァッ
亜美「…フェイダウェイまでできるとはねー。正直なめてたよ」
真「ボクをダンクだけの選手だとおもうなよ!」
亜美(でも忘れてないかなー?亜美はどんな技もコピーしちゃうんだけど)
パシッ
真美「いかせないよ」
亜美「ダイジョーブ♪
ドライブするつもりないから」
ダンッ
シュッ
真美「ちょっ…」
伊織「それはさっきの…」
真(フェイダウェイ!?)
パサァッ
亜美「やられたらやり返す、これが亜美のモットーなのだよ♪」
伊織「まったく…差が全く縮まらないわ」
雪歩「あの…伊織さん」
伊織「急にどうしたのよ雪歩」
雪歩「…タイムアウトとりましょう。このハイペースは体に良くないです。
それに菊地さんもちょっと頭に血が上ってます」
伊織「いったんクールダウンして落ち着けって訳ね…」
伊織(律子も動いたわね…やっぱり外から見ても異常なハイペースだったかしら)
ピー!
審判「誠凛、タイムアウトです!」
伊織「ふー…」
真美「…」
律子(みんな疲れ方が尋常じゃないわね…ラン&ガンの応酬で攻守を行ったり来たり…
このままじゃじり貧になるだけね)
響「うがー!あの11番がまた消えた…いったいどうなってるんだ」
亜美「原理はすごく単純なんだよ。というか一瞬だけなら亜美にでもできるよ」
響「えっ?」
亜美「んじゃ、今から亜美だけ見てね。目をそらしちゃだめだよ」
ヒョイッ
テーンテーン
亜美「はい、もう亜美の方見てないよね?」
響「あっ…!」
亜美「ミスディレクションっていう手品で使われる方法だね。でも亜美じゃこれを続けてやることはできないねー」
響「じゃああの11番は…」
亜美「さっきの行動を並はずれた観察眼を使って連続してやってるんだよー。ホント人間業じゃないよねー」
亜美(まぁそれをしなくても元から影が薄いんだけどねー)
響「まさか…弱点はないのか?」
亜美「………」ニヤッ
律子「とにかくディフェンスね。亜美を止めなきゃ話にならないわ」
伊織「真をマンツーでつけても苦しいならもう1人つける必要があるわね」
真「ちょ、ちょっと待ってy…ください!ボクは止めれますよ!」
真美「まこちん、亜美に借りがあるのは1人じゃないんだよ。
…返したい借りは山ほどあるかんね」
伊織「というか何か弱点はないのかしら。少しでもあれば楽になるのに…」
雪歩「…活路はあります」
伊織「えっ?」
雪歩「亜美ちゃんには弱点があります」
亜美「ゆきぴょんには弱点があるよ、それも…致命的なね」
伊織「そんなものあるなら早く言いなさいよ!」
雪歩「い、いえっ、弱点と言えるほどのものではないんですけど…
あと、重大な問題が発生してます」
律子「どうしたのよ急に」
雪歩「予想外のハイペースで、もう私の影が濃くなりつつあります…
そろそろごまかしきれなくなってきます」
亜美「ゆきぴょんのミスディレクションは40分フルには発揮できないんだよ。
だからどこかで必ずベンチに引っ込む…そこで引き離せるよ」
響「なるほど…それは致命的だな」
律子「どーしてそういう大事なことを言わないのよ!」ガミガミ
雪歩「あうぅ…ごめんなさい」
律子(私もどうかしてたわ。こんなチート能力を何のリスクもなしに使えるわけないじゃない…)
ピー!
「タイムアウト終了です!」
律子「ディフェンスは中を固めて亜美のドライブを阻止、ゾーンで守るわよ!
あと萩原さんはペースダウンして、点差引き離されない程度に頑張って」
雪歩「難しい要望ですけど…頑張ってみます」
パシッ
響「ん…?」
亜美「中固めてゾーンで守ってきたね…亜美を止める気満々ジャン」
響「なめてもらっちゃ、困るさー!」ダンッ
シュッ
パサァッ
伊織「げっ!3PあるのねあのPG…」
武内(我那覇はとりわけ身長が高いわけじゃなかった…しかし持ち前の野生のカンとディフェンス技術、3Pを磨いてウチになくてはならない存在になった…)
亜美「頼れるキャプテンだかんねーひびきんは。完璧だぞ!ってね」
響「当り前さー!」
パシッ
真「くっ…」
シュッ
響「…!」パシッ
雪歩「あっ…」
真「くっ…ばれてる!」
響(なるほど…亜美が言ってたのはホントみたいだな。
この点差も時間の問題だな)
パシッ
真「ボクが点を取らなきゃ…話にならないだろ!」ダンッ
亜美「ブローック!」バシッ
真「…!」
亜美「これでわかったっしょ?どーあがいても亜美には勝てないよ」
真「…」
亜美「そもそもチーム単位で見た場合のスペックが違いすぎるよ。体格はおろか、技術もうちの方が上だし」
亜美「ユーイツ対抗できそーなのがキミだったけど、亜美が十分押さえつけられる程度。それに亜美が倍返ししちゃうからどーにもできないっしょ?」
真「…フフッ」
亜美「ん?」
真「アハハハハハハハッ!」
律子「な、なに?どうしたのよ…」
伊織「止められすぎて、気でも触れたのかしら…」
真「いやーごめんごめん、なんかうれしくってさ。
アメリカだと、それが当たり前だったんだけどなー」
亜美「えっ、アメリカにいたの?」
真「こっちに帰ってきてバスケ離れたのは早とちりだったね。
人生挑戦してナンボでしょ?」
真「勝てないくらいがちょうどいい!
…聞いてもない御託並べて勝利宣言するのはまだ早いんじゃない?」
亜美「…でもどーやって亜美を止めるの?方法がなきゃムリだよ」
真「弱点は…もうわかったよ。
オマエの弱点は…これだ!」
律子「えっ?」
伊織「えっ?」
響「…」
雪歩「あ、あの…急に引っ張らないでください」
真「オマエの弱点は、雪歩だ!」
伊織「どーいうことよ…」
律子(…ハッタリ?それとも…)
亜美「…確かに、亜美にはゆきぴょんのコピーはできないよ。
でもそれで何が変わるの?」
「第1クォーター終了!休憩入ります」
真「第2クォーターで見せてあげるよ。楽しみに待ってな」
亜美(…?)
雪歩「…菊地さん、さっき名前で呼んでくれましたね」
真「ん?そーいやー…そうだっけ?」
雪歩「そうですよ。…あ、あの、私も名前で呼んでいいですか?」
真「…好きにしなよ、雪歩」
雪歩「…!。はい、真ちゃん」
真(ちゃん付けなのか…まぁいいや)
律子「なるほど…そういうことね。それなら対応できそうね」
伊織「やっと頭が冷えたかしら?」
真「そんな!ボクはむきになってなんか」
伊織「なってたわね」
律子「なってたわ」
雪歩「なってました」
真「全員一致!?」
真美「…うぅ」
伊織「どうしたのよ真美、不満そうにして」
真美「真美も亜美とマッチアップしたいよ。借りはたくさんあるんだ」
律子「だめよ、菊地さんにマンマークを任せているから点差を放されずに済んでるのよ。替えるわけにはいかないわ」
伊織「…ホント深い因縁があるわね。アンタら姉妹は」
真美「…因縁というより、真美の一方的な逆恨みだけどね」
響「そういや亜美、あっちのPGの奴が亜美そっくりだけど、ねーねか何かか?」
亜美「実の姉だよ」
響「姉妹で別々のチームか。何か向こうは鬼気迫るものがあったぞ」
亜美「…まぁ、真美は亜美のこと、恨んでるかもね」
響「…えっ?」
―5年前
シュッ
パサァッ
亜美「おおー!すごいよ真美」
真美「いやーあのシュートはたまたまだよ」
亜美「バスケって結構楽しそうだね!亜美もやってみようかな」
真美「やるならうちのチームに来なよ、みんな優しいよ」
―数か月後
亜美(確か今日はセレクション?とか言ってたっけ。…真美帰ってくるの遅いなー)
ガチャッ
真美「…」
亜美「あ、真美お帰りー!結果どうだったの?」
真美「…ダメだった。いやーやっぱり名門の壁は厚かったねー」
亜美「えっ…」
真美「まぁでもキネンジュケンみたいなものだし、中学は地元の学校に進んでバスケやっていくよ」
亜美(…今、嘘ついた。どうでもいいなら泣くワケないもん。真美…悔しかったんだ)
亜美「決めた…亜美が真美のカタキウチをしてやる!」
―半年後
真美「えっ!?亜美が帝光中のセレクションを受けに行った?」
母「そうなのよ。あの子ものすごく意気込んでたわよ」
真美(亜美…)
ガチャッ タダイマー!
真美「!亜美…どうだったの?」
亜美「やったよ!合格勝ち取ったよー!」
真美「…そっか、おめでとう!」
亜美「いやー周りのレベル高かったからダメかと思ったけど、これで真美のカタキウチはできたよー」
真美(…亜美はすごいな。バスケ始めてすぐなのに帝光のセレクションに合格するなんて)
―2年後
ガチャッ
亜美「…ただいま」
真美(なんか亜美元気ないなー。ここはおねーちゃんが慰めてやろう)
真美「どうしたの亜美、元気出しなよ」
亜美「…そういうのいいよ、うっとーしいだけだから」
真美「…何その言いぐさ。そんな言い方ないじゃん」
亜美「真美に亜美の気持ちなんてわかんないよ。常に勝つことだけを命じられて勝つためだけにバスケやらされてる亜美の気持ちなんて!」
真美「…亜美だって、真美の気持ちなんてわかんないくせに」
亜美「…なに?いいたいことがあるならハッキリ言えばいいじゃん」
真美「カタキウチなんて余計なお世話だったんだよ!ずっとバスケやってきた真美が不合格でバスケ始めて半年の亜美が合格?真美がみじめになっただけじゃないか!」
亜美「…!」
真美「この際だからハッキリ言うよ、真美は亜美が憎いよ。居なければいいって思ったことだってあるよ」
亜美「…そっか。わかった」
亜美「亜美と真美は、もう敵ドーシだからね」
亜美「それ以来家でもロクに口も利かなくなっちゃってね、ここって全寮制だからさ。亜美は逃げてきちゃったんだ」
響「…なんというか、どっちの言い分もわかるから辛いぞ。
仲直りはできないのか?」
亜美「…したいけどさ、もう無理だよ。あのころには戻れないよ」
真美「これはただの逆恨みだってわかってる。でも納得いかないよ。どう受け止めりゃいいのさ…」
雪歩(圧倒的な才能をこれでもかと見せつけられてきた…)
律子(それも一番近くで…私なら間違いなく嫉妬するわね)
伊織「…才能の違いを受け入れているからこそ、アンタはコンバートしたんじゃないの?
苦い過去も、因縁も、すべて受け入れて前に進むために」
真美「…!」
伊織「だったら弱音を吐くんじゃないわよ!あの天才の鼻をたたき折ってやりなさい!」
真美「…そうだね、全部受け入れなきゃね」
伊織「ねぇ真、さっき言ってた弱点を突くっていうのは、真美にもできることじゃないのかしら?」
真「十分できますけど…えっ、まさか」
伊織「真美、アンタが亜美を止めなさい」
真「!」
雪歩「…!」
真美「…わかった、止めてくるよ!」
第2クォーター
パシッ
真「よしっ…」
亜美(さーて、何が変わったのかな…)
真「…」ダッ
亜美「これは…ドライブ。何もさっきと変わらないじゃん)
真「………!」
シュッ
雪歩「…」
パシィ
真「ナイスパス!」シュッ
パサァッ
亜美(ちょっ…ゆきぴょんにパスを出してリターン!?)
律子「パスのリターンを使って相手DFをかく乱するのは常套手段なんだけど…菊地さんはそれを使わずとも点が取れていた。でももし菊地さんがパスを使えば…?」
寝落ちしてた
パシッ
雪歩「…」
亜美(またゆきぴょん…今度はさせない!)
パシィ
伊織「…あら?前方ががら空きよ?」ダンッ
響「やばいっ!」
シュッ
パサァッ
響(あのきれいなフォーム…すごい数のシュートを打ち込んでるさー。
まさかこれほどのレベルの選手がいるなんて)
律子(ただ攻撃パターンが一つ増えたわけじゃない。リターンという選択肢ができただけじゃなく、そこから先の攻撃パターンの移行まで読まなきゃいけなくなる。これは相当厄介よ…?)
亜美「でも根本的な解決になってないじゃん。ゆきぴょんが40分フルで力を発揮できない以上、スコアで勝つのはこっちだよ!それにそっちは亜美を止められない」
真「…そうでもないよ?」
バッ
亜美「…はぁ!?」
雪歩「…私が相手です」
ザワザワ…
アノ11バンッテ…
アイテニナルワケネージャン
亜美「…まさかゆきぴょんとこんな風に向き合うなんてね、夢にも思わなかったよ」
雪歩「…私もです」
亜美「でもゆきぴょんに亜美を止める術はない!」ダッ
バッ
真美「止める気は最初からないよ。目的はそれじゃないからね」
亜美「なっ…!?」
バシッ!
雪歩「…隙あり、です!」
亜美(しまっ…バックチップ!
律子(萩原さんに最初のマークさせてわざと抜かせる、そして抜いた方向に真美を配置、ひるんだところにバックチップが刺さる…うまくいき過ぎよ)
亜美「だったら抜かなきゃいいだけだね。亜美にだって3Pはあるんだよ」ダンッ
ダンッ
真美「させるかっ!」
バシッ
亜美「なっ…!?」
響「完璧にブロックされた…モーションのでかい3Pなら止められるのか」
エースをお互いに封じこめる展開になり、試合はペースダウン。
ジリ貧状態を脱した誠凛が、ついに第3クォーターで追い付いた。
―第4クォーター
誠凛 79-78 海常
律子(よくここまで食い下がれたわね。もう少しの辛抱よ…)
伊織(真美に雪歩のバックアップをやらせた結果、亜美が余計にイライラしてるわね。
これはさすがにもう立て直しがきかないでしょ)
亜美「………あー。イライラするなぁ」
真美「…!?」ゾクッ
亜美「決めた、今決めた。叩き潰してあげるよ。二度と立ち上がれないようにさ」
真(ヤバい…一発デカいのが来る!)
真「ディフェンス集中!気合い入れなおして!」
亜美(……)ユラッ
ダッ
真美(…速い!追い付けない)
ギュワ
ダンッ
真「させないっ!」
亜美「どいてよ」
ガシャアアアン!
真(急にパワーが増した?さっきまでは負けてなかったのに)
伊織「真が吹っ飛ばされた…」
亜美「…亜美のゲキリンに触れたこと、後悔させてあげるから」
真美(…今わかったよ、真美に一番足りなかったもの。才能なんかじゃない、心の強さだ)
真美(勝敗を分けるのは小手先の技術じゃない…勝利への執着心、どんなに強敵が相手でも食い下がる気力)
真美「ゆきぴょん、前線に上がって」
雪歩「えっ?」
真美「多分次がラストチャンス。ここは真美が食い止めるから早く!」
雪歩「…!わかりました」
雪歩(真美さん…吹っ切れた目をしてました。ひょっとしたら…)
パシッ
亜美「まーた性懲りもなく抜かれに来たの?あきらめなって」
真美「…やってみなきゃわかんないじゃん」
亜美「…あっそ」ダッ
伊織(点取り屋としての資質はなかった。でも持ち前の視野の広さと天性の読みで相手を止める能力に長けていた…)
バシッ
亜美「えっ!?」
真美「よしっ!」
伊織「アンタは何も負い目なんて感じる必要はないのよ、真美」
響「マズイ…みんな戻れ!」
雪歩「…」
パシィ
亜美(誰にパスを出す…10番は二人で押さえている、4番も無理…)
雪歩「…」
パシッ
真美「まさかこっちに来るとはね」
響(ノーマーク!でも距離がある)
亜美(真美に3Pはない!ウチの勝ちだ)
ダンッ
シュッ
いおりん、3P教えてよ。
えっ?だって、いつか役に立つかもしれないじゃん!
今練習してるこのシュートがチームのピンチを救うかもしんないよー?
伊織「そのシュートは、アンタが積み重ねてきた結果よ。
胸を張りなさい、真美」
パサァッ
亜美「えっ…」
響「くそっ…」
律子(まさか…あなたが試合を決めるとは思わなかったわよ、真美)
ビーーー!
「82対80で誠凛高校の勝ちです!互いに礼!」
「ありがとうございましたー!」
律子「今日は練習試合ありがとうございました。いい経験になりました」
響「いやー完敗だったさー。うちもまた一から出直しだぞ」
雪歩「あの…亜美ちゃんはどこに」
響「あー…試合が終わった後、どこかに行っちゃってな。あとで自分が説教するから心配ないさー」
真美「あのさー、ちょっといい?」
響「…?」
このSSまとめへのコメント
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