宝玉「聞いて驚け!見て笑え!」
宝玉「ここは異世界じゃ!!」
男「.....」
男「玉が喋ってるよ...」
宝玉「玉ではない!宝玉と呼べ!」フンス!
男「.....」
男「頭痛い」
宝玉「だ、大丈夫か?」アセアセ
男「大丈夫じゃないです」
男「てっ、一体ここは何処なんだよ」
男「俺はなんでこんなとこにいるんだよ?」
・・・
男「異世界ってなに?」
宝玉「異世界は異世界じゃ」
男「.....」
宝玉「お主は少し頭が混乱しているようじゃな」
男「大分してるわ」
宝玉「まあ心配するでない、何故お主がこの世界に来たのかは今ワシが説明してやろう」
宝玉「単刀直入に言うぞ」
宝玉「お主は選ばれし者、旅に出よ」
男「....」
男「え?」
宝玉「旅に出て、世界にある八つの宝具を集めるのじゃ!」
男「なにそれ恐い」
男「って、説明になってないだろそれ!」
男「何だよ旅って!」
男「何だよ八つの宝具って!」
男「意味わかんねーよ!」
男「頼むから帰らしてよ!」
宝玉「まあそんなに騒ぐでない」
男「騒がずにはいられないんだが...」
男「家の倉庫をあさってたら変な鏡があってそれを何気なしに覗いてみたら、行きなり吸い込まれて異世界だよ」
男「なんだよこのシチュエーション、世界でも救えってのかよ!」
宝玉「うむ、そうじゃ」
男「.....」
宝玉「流石は選ばれし者、察しがいいな」
男「よし帰ろう」
宝玉「では頼むぞ選ばれし者よ!」
男「話し聞けい!」
宝玉「なんじゃなんじゃ」
男「なんじゃじゃない!」
男「何だよ世界を救うって!」
宝玉「そのままの意味ではないか」
宝玉「お主自身が言うた言葉じゃぞ?」
男「もっと詳しく説明してくれ!」
宝玉「仕方ないのう」
宝玉「簡単に言えば今この世界はヤバい」
宝玉「どうヤバいかと言うと...」
宝玉「魔王が復活しそうなのじゃ」
男「わお」
宝玉「しかしそれは初めからわかってたことなのじゃ」
男「?」
宝玉「魔王は復活する、ではそれをどう阻止するか」
宝玉「『終末の書』に書かれし『選ばれし者』」
宝玉「その者こそがこの世界を救う、魔王の復活を阻止する者の...」
宝玉「それがお主なのじゃ!!」
男「マジかよー!?」
宝玉「本気と書いてマジ!」
宝玉「このことは千年も前に分かっていたこと」
宝玉「だからこそ、この時この場所でお主はこの世界に呼ばれたのじゃ!」
男「本当帰りたい」
男「じゃあ俺って『勇者』ってわけ?」
宝玉「ちがう」
宝玉「全然ちがう」
宝玉「そんな高貴な存在とか全世界から羨望の眼差しで見られるような、そんなスッゴい存在なんかじゃない」
宝玉「お主は『選ばれし者』じゃ!」
男「...何それ」
宝玉「深く考えるでない!」
宝玉「いずれ『その時』はくる」
宝玉「だからまずは宝具を集めてくるのじゃ!」
男「すんげー大雑把だな」
男「そもそも、その『宝具』ってのは何処にあるんだよ?」
宝玉「宝具は八人の『聖霊の姫君』達の手によって代々管理・保管されている」
宝玉「ソナタはその八人の姫達に会いに行き宝具を貰い受けるのじゃ!」
男「なんだ意外と簡単そうじゃん」
宝玉「ちなみに姫達はそれぞれがその代にて宝具を守護する最強の担い手達」
宝玉「万が一粗相なことがあればお主、死ぬぞ?」
男「.....」
男「嫌だよ!!行きたくねーよ!!」
男「なんで行かなきゃ行けねーんだよそんな恐い奴等のとこなんかに!!」
宝玉「大丈夫じゃ、宝具はその『時』を待っておる」
宝玉「宝具は自ずとソナタの手に入るじゃろ」
男「本当かよ?」」
宝玉「ちなみに此処から一番近い場所は...」
宝玉「『雪ノ国』じゃな」
男「さっぶ!」
男「って、なんでそんな中途半端なとこなんだよ!」
男「初めは火の国とかじゃないのかよ!?」
宝玉「『火ノ国』は此処から500キロ程のところじゃな」
男「もういいよ...」
男「うわー、めんどくせー」
宝玉「ちなみに姫達はそれぞれが超が付くほどの美人揃いじゃから」
男「そんな誘惑に騙されるか!」
宝玉「どれでも好きなのを『選べ』」ムフフ
男「選ぶか!」
男「と言うか行くのは俺一人なのかよ?」
宝玉「そうじゃ」
宝玉「ワシは見てのとうり、只の喋る玉は行っても意味がないからの」
宝玉「ソナタにしか頼めん」
男「いきなりピンチじゃねー?」
男「武器とかないの?」
宝玉「そこに転がっておるじゃろ、そこに」
男「え?」
男は只の棒を手に入れた!
男「ふざけんなー!!」
男「どこまで人を馬鹿にしてんだ!」
宝玉「馬鹿になどしておらん」
宝玉「その棒はあの伝説の聖樹『ユグドラシル』から造られたアルティメットシリーズの一つだぞ」
宝玉「只の棒などではない」
男「めっちゃ只の棒って行ってたぞ」
男「しかもそこに転がってたし」
宝玉「細かいことは気にするな!」
男「もういいよ...」
宝玉「よし!そうとわかれば、いざ『雪ノ国』にレッツゴーじゃ!!」
男「はぁ...」
宝玉「頼むぞ!えー.....?」
男「男でいいよ」
宝玉「頼むぞ男!」
男「はいはい」
男「なんでこんなことに」
宝玉「では行って参れ男よ」
男「マジで憂鬱」
タタタタッ バタン
宝玉「...行ったか」
宝玉「頑張るのじゃぞ男よ」
宝玉「.....」
宝玉「....あっ」
宝玉「『敵』の情報を伝えてるの忘れてた」
宝玉「まっ、いっか」
宝玉「成るようになるし」テヘ
とある飛行船
敵幹部「くくく、遂にこの時が来た」
敵幹部「魔王様の復活までもう少し」
敵幹部「我らが悲願.....その為にはまず」
敵幹部「我らが敵『勇者』が装備していたとされる八つの宝具の破壊」
敵幹部「待っていろ愚かなる姫君達よ」
敵幹部「直ぐ貴様らの首をハネてやるわ」
敵幹部「くくく、ははは...はーはっはっはっはっはっはっはっ!!」
とある飛行船
敵幹部「くくく、遂にこの時が来た」
敵幹部「魔王様の復活までもう少し」
敵幹部「我らが悲願.....その為にはまず」
敵幹部「我らが敵『勇者』が装備していたとされる八つの宝具の破壊」
敵幹部「待っていろ愚かなる姫君達よ」
敵幹部「直ぐ貴様らの首をハネてやるわ」
敵幹部「くくく、ははは...はーはっはっはっはっはっはっはっ!!」
>>26
間違いです
雪ノ国
ビュー ヒュルルル ビュー ヒュルルル
男「ぐおおおおおおおお!!」ガチガチ
男「なんでこんなに寒いんだよ!」ガチガチ
男「ここに来るまでは全然何もなかったのに、いきなりこれかよ!!」ガチガチ
男「ぐおおおおおおおお!!」ガチガチ
男「さびーーーーー!!」ガチガチ
男「しかも来たのはいいが、町とか家とか一っこ一つねーぞ!!」ガチガチ
男「どこにあんだよ!そもそもアポとかとってんのかよ!!」ガチガチ
男「ぐおおおお!!さびーーーー!!」
キラン
男「!?」
男「なんだ今のは.....」
男「確かさっき、この辺りで何かが光ったよな....」
男「え?」
男「この場所だけ空間が歪んでる」
男「なんだこれ」スウ
ピカーーーーーーー!!
男「うお!?」
~雪ノ街~
ワイワイ ガヤガヤ
男「す、すげー...」ポカーン
男「まさか歪んだ部分を触ったら街にいくとか.....」
男「ステルス機能?」
男「いや、これって『結界』ってやつだよな?」
男「マジでこの世界、モノホンだよ...」ポカーン
男「でもまあいいや、雪ノ国に入ることが出来たんだし」
男「俺ってツイてる?」
男「おし!じゃあこの調子で宝具でもちゃちゃっと取りに行きますか!」
男「レッツゴ...」
?「そこの侵入者止まれ!!」
男「え?」
兵士「貴様何処からこの国に入ってきた!」
男「え?え?え?」
兵士「城から連絡を受けまさかと思ったが」
兵士「貴様どこの国のスパイだ!」
男「すすす、スパイ!?」
男「ちち、ちがいます!?」
男「俺はどこにでもいるただの17歳の男子高校生です!」
男「決してスパイなんかそんな大層なことをするような奴ではありません!」アセアセ
兵士「(高校生?)ではどうやってこの国に入ってきた?」
男「いや俺は只この場所を探してたら吹雪の中、何か光モノを見つけたんでその場所に行ってみると」
男「あ~ら不思議、空間に歪んでる部分があったんでそれに触ってみたらこの場所に来たわけです」
男「そんな経緯です」
兵士「嘘を付くな!!」
男「ひっ!?」
兵士「そんな事があるわけないだろ!!」
男「ひえぇぇ!?」
兵士「空間に歪みだと.....?」
兵士「嘘を付くならもっとマシな嘘を付け!!」
男「ひーーー!?」
兵士「この国はなあ、王宮が誇る最強の四方結界によって守られているんだ」
兵士「正規のルートを通らねば虫一匹たりともはいれぬ代物だぞ」
兵士「例え空間に歪みが招じたとしてもそれに王宮が気づかぬわけがない」
男「それならなんで俺が入って来たのは分かったの?」
兵士「それは貴様が『印』を付けていなかったからだ」
男「印?」
兵士「『印』とは言わば、許可書のようなモノだ」
兵士「『印』を付けられている者はその情報を王宮が一括管理しており何処に居ようと直ぐに分かるようにしてある」
兵士「印が付いていなかった貴様は王宮にある警備システムに感知されたのだ」
男「マジですげぇハイテクだな...」
男「でもそんなのに管理されてたら何か嫌だな...」
兵士「馬鹿か貴様は、印は全ての先進国で採用・使用されている対敵国進入防護
技術だぞ」
兵士「何処に敵が潜んでいるかも分からない、コレは国民、その他外部から来る者
の義務だ」
兵士「あの王宮の方々でさえ印を付けられている」
兵士「『氷姫』様を除いてはな」
男(氷姫?)
兵士「しかしそんなことも知らぬとはますます怪しいな」
男(そりゃあ知りませんよ。この世界の人間じゃないんだから)
兵士「貴様は何故この国にきた。目的はなんだ?」
男(目的ねぇ...言っていいのか?)
ワイワイ ガヤガヤ ワイワイ ガヤガヤ
男(ヤバイなぁ、野次馬が集まってきたぞ。あんまり目立ちたくないのに)
男(あーもう!ここは正直に言って通して貰おう!うん、それがいいそうしよう!)
男「いや、俺はただこの国に『宝具』があると聴いて来ただけで」
男「別に悪さをしに来た訳じゃ...」
兵士「....」
兵士「...宝具だと」
男「え?」
兵士「貴様今、宝具と言ったか?
男「は、はい」
兵士「捕まえろーーーー!!」
ドドドドドドド!!
男「ぎょええええええええええええ!?」
>>40間違い
兵士「貴様今、宝具と言ったか?」
男は複数の兵士達により捕まってしまった。
ー牢屋ー
男「ちくしょーーー!!此処からだせーーー!!」
男「なんで俺がこんな目に遭わないといけないんだ!!」
男「此処からだせーーー!!」
男「はあ、はあ、はあ、はあ.....」
男「...疲れた」
男「俺一体これからどうなるんだ?」
男「いきなりピンチですよ...」
男「そもそも宝玉の奴、『宝具』を全部集めたら帰れるとか一言も言って
なかったなぁ...」
男「....」
男「...ぐおおおおおおおおお!!」
男「俺一体どうなるんだーーーーー!!」
男「ぐおおおおおおおおお!!」
?「黙れ!!」
男「ひっ!?」ビクッ
?「先程からうるさいぞ!」
男「す、すみません...」
ガチャ
?「出ろ」
男「え?」
?「出ろと言っているのだ!」
男「は、はい!」
?「着いてこい 」
男「え?」
?「同じ事を何度言えば気がすむ...」ゴゴゴゴゴ
男「ひっ!?」
男「つ、着いて行きます!!」
?「ふん!」
ー王宮廊下ー
テクテク
男(いやぁ、マジでびびるわ)
男(なにこの人、恐すぎじゃねー)
男(本当俺一体これからどうなるの)
男(そして俺は一体何処に連れられているのやら)
?「着いたぞ」
男「え?」
ーとある扉の前ー
男(なんだ?この馬鹿でかい扉は)
?「貴様、ここから先は氷姫様の聖室になる」
?「本来ならば貴様のような素性の割れていない者がここに入る事は決してない」
?「だが今回だけは氷姫様の命を受けて貴様の入出は許可され」
男「え?入っていいの?」
?「」ギロッ
男「うひっ!?」ビクッ
>>47間違い
?「だが今回だけは氷姫様の命を受けて貴様の入出は許可された」
間違い
×入出 ○入室
?「許可されたとは言え、もしも万が一氷姫様に不届きな行為を働けば...」
騎士長「この騎士長が貴様の首を直ぐ様切り落としてくれるわ!!」チャキ キラン
男(もうやだ...)サー
騎士長「ふん!」
騎士長「さっさと行け!」
男(疲れるぜ...)
ー聖室ー
男「ほーーーすげーーー」
男「なんて言うか、綺麗だな」
男「流石は聖室って言われるだけはあるな」
男「おっと、見とれてる場合じゃないな」
男「さっさと奥に行こう」
男「と言うか、俺がここに入ったってことはその氷姫様に会えるってことだよな?」
?「はい、そのとうりでございます」
男「ん?誰?」
執事「申し遅れました、わたくし執事と申します」ペコ
執事「この度氷姫様の側近を務めさせ頂いてる者です」
男「ほうほう」
男「で、いきなりで申し訳ないんだけどなんで俺はここに呼ばれたの?」
執事「あなた様を呼んだのは他でもありません、氷姫様自身です」
男「氷姫様自身が?なんでまた」
執事「それはあなた様がここに来た理由と関係があると思われます」
男「あーーー、『宝具』ね」
執事「はい」ニコ
執事「あなた様は此処に来る際、兵士達に宝具の話をされましたね?」
男「したした」
執事「『宝具』と言う言葉はこの国では極限られた者しか知りませんよ」
執事「もしも仮に我が国の極一部の者以外がその宝具の話をすれば問答無用で捕ま
える様に言われているのです」
男「だから俺牢屋にぶちこまれたのか」
執事「はい」ニコ
執事「またあなた様は、この国に入る際正規のルート通られていない」
執事「にもかかわらずあなた様はこの国に入られた」
執事「何もない場所から空間を歪めて」
男「いやいや、俺が歪めた訳じゃないですよ」
執事「はい、その件に付きましては把握しております」
>>55間違い
執事「またあなた様は、この国に入る際正規のルートを通られていない」
執事「コレはあくまでわたくしの仮説ですが...」
執事「あなた様は何らかの力によりこの場所に引き寄せられたのではあり
ませんか?」
男「ああ、何か宝玉がそれらしいことを言ってたような」
男「俺が『選ばれし者』とか」
執事「!?」
男「『その時』は来るとかって」
男「俺もよく分かってないんだけど」
執事「...左様ですか」
執事(やはりこの方は...)
執事「...ではそろそろ氷姫様がお待ちです」
執事「えー...」
男「男でいいよ」
執事「はい。男様どうぞ此方へ」ニコ
ー玉座の間ー
執事「氷姫様、男様をお連れしました」ペコ
?「待っていたぞ。貴様が男か?」
男「は、はい。そうです」
キラキラ キラキラ
氷姫「ふん...」
男(すんげぇ美人だな)
男(セミロングの銀髪碧眼)
男(この世にはこんな綺麗な人がいるんだな)
男(おいおい、あれドレスなのに片方の生足みえてんぞ)
男(眼福眼福♪)
男(て言うか、超俺好みのどすストライクなんだけど)
男(アイツの言ってたこと本当だったんだな)
男(八人の姫様って皆美人なんだろうな)
氷姫「いつまでジロジロ見ている、気持ち悪い」
男「.....え?」
>>29
支援
ご指摘ありがとうございます。
>>29
男「しかも来たのはいいが、町とか家とか人っ子一人いねーぞ!!」ガチガチ
氷姫「貴様のような薄汚い輩がいつまでも私をジロジロ見るな」
氷姫「吐き気がする」
男(WAO....)
氷姫「そもそも貴様のような身分違いが私と会えるだけでなく会話さえ許されて
いるのだ」
氷姫「光栄に思うのだな下郎が」
男(...すんげぇ上から目線の姫さんだな)
男(よく見たら顔も恐そうだな、あのツリ目がとくに...)
男(でもまぁ、俺のタイプだけど)
氷姫「で、執事よこの者が本当にそうなのか?」
執事「はい、十中八九間違いないかと」
氷姫「.......」
氷姫「ちっ...!」
男(え!?舌打ち!?)
氷姫「こんな男が永年ワタシ...我々が待ち望んでいた者とは...」
氷姫「興醒めだな...」ハー
男(何かすげえバカにされているような...)
氷姫「...おい貴様」
男「!は、はい!」
氷姫「貴様は強いのか?」
男「え?強い?」
氷姫「強いのかと...」ヒュー バキ バキ
男(え?な、何か急に寒く...)
執事「いけません氷姫様!?」
男「ふえ?」
氷姫「...言っている!!」ビュンー!!
バキバキバキッ ドゴーーーーーン!!
男「ぎゃあああああああああ!?」
男の目の前に巨大な氷の塊が落っこちた
男「あばばばばばばば 」ガクブル
氷姫「ふん!」プイッ
執事「氷姫様!」
氷姫「コイツが悪い!!」
男(お、俺が何したんだよ...)ガクガクブルブル
氷姫「こんな軟弱な男が...」プルプルプルプルッ
氷姫「こんな軟弱なクソ男が...」グッ
氷姫「...あの『選ばれし者』のわけがない!!」
氷姫「お前なんか死んでしまえ!ばーーか!!」
ダダダダダダッ!!
氷姫は何処かへ行ってしまった
男「何あれ...」
男「一体なんなのさあ、本当に....」
男「美人な姫さんに会えたと思ったらいきなり罵倒されるは」
男「質問してきたら氷の塊をぶつけられるは」
男「あげくの果てに死ねだよ!死ね!」
男「ばーーか!」
男「ふざけんな!!」
執事「申し訳ありません男様」
男「申し訳レベルじゃねーだろコレは!!」
執事「本当に申し訳ありません」ペコ
執事「わたくしもあれほど荒れている氷姫様を見るのは初めてです」
男「教養が行き届いてねーぞアレは!!」
執事「普段はとてもお優しい方なのですが...」
男「どこが優しいんだよ!」
男「『ジロジロ見んな・気持ち悪い・死ね』だぞ!!」
男「普通人様にそんなこと言うか!!」
男「俺はマジで殺されそうグフッにゲホッなったんゴホゴホッ!!」
執事「落ち着いてください男様」サスサス
男「グフッグフッ、あ、ありがとう」
男「し、しかしなんだってあんなにも荒れてたんだよ?」
執事「...それはわたくしが察するに」
執事「...」ジー
男「な、なんだよ」
執事「...いえ、やはり止めておきます」
男「いや言ってよ!気になるじゃん!!」
執事「怒りません?」
男「怒られる事なのかよ!」
執事「はい」キッパリ
男「ぐっ...」
執事「あと、傷つきます...男様の心が」ニコ
男「微笑むな!!」
男「ちくしょぉぉ...」
男「あーいいよ、言ってくれよ!」
男「何処からでも掛かってこい!覚悟は出来てる!」
執事「いんですか、言って?」
男「どんとこい!!」
執事「.....」
執事「...分かりました。では言います」
執事「はっきり申し上げますと、氷姫様は『こんなみすぼらし奴があの選ばれし者
なのか?』と思われた事でしょう」
男「.....」
執事「氷姫様は長年、それは小さい少女の頃からあの『選ばれし者』の存在を思い
続けた事だとでしょう」
執事「いつか来るその時にこの『宝具』をお渡しするために」
執事「なのにそれが『こんな何処でも居そうな品の欠片もない男』が選ばれし者?」
執事「あらビックリ」
男「........」
執事「氷姫様のお心はそれはそれは傷ついた事でしょう」
執事「今は大人とは言え、それでも氷姫様の落胆ぶりは計り知れなかったこと
だと思われます」
執事「はぁ、お可哀想な氷姫様。オイオイオイオイ」ヨヨヨ
男「....」
執事「なんでまたこんな男が選ばれし者か」
執事「神様も本当、残酷ですね」
執事「その傷ついたお心、出来ればわたくしめが変わってあげたい...」
執事「....と、まぁこんなところです」ニコ
男「.....うっ」
男「..うう...うっ...」
ブチッ←何かが切れる音
男「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
男は血の涙を流した
男「なんでそこまで言われにゃならんのだあああああ!!」
執事「あらあら」ニコ
男「そもそも執事、てめーの心情も入ってんだろーが!!」
執事「いえいえ、滅相もございません」
男「ちくしょーーーーーーーーー!!」
男「帰る!俺は帰るぞ!!」
男「此処まで来てそんなこと言われる筋合いはねーーー!!」
男「さっさと宝具を貰って帰るぞ!!」
執事「かしこまりました」ペコ
ーとある寝室ー
氷姫「.....」
氷姫「...ムカつく」
氷姫「ムカつくーーーーーー!」ジタバタ
氷姫「なんなよアレは!あの品の欠片もない男は!!」
氷姫「今まで私が待ち望んだ者は一体なんだったのよ!!」
>>75間違い
執事「氷姫様は長年、それは小さい少女の頃からあの『選ばれし者』の存在を思い
続けた事でしょう」
氷姫「...私は待った。長年待ち続けた」
氷姫「この日を!この時を!」
氷姫「小さき頃から私の使命は決まっていた」
氷姫「それは.....」
氷姫「それはこの国に保管されし『宝具』の管理と言う名の崇高な使命が!!」
氷姫「その使命は時として、とても辛いものだった」
氷姫「逃げ出したい事だって一杯あった...」
氷姫「それでも私はいつの日か来る、そのお方の為に頑張った...」
氷姫「頑張ってきた!!」
氷姫「今では八人の姫にも数えられるようになった」
氷姫「この国に恥じぬように、その日が来た時にはしっかり『宝具』を渡せ
るように」
氷姫「なのに...」
氷姫「なのに!なのに!なのに!なのに!なのに!!」クワッ
氷姫「なのになんなのよ!あの男は!!」
氷姫「全然カッコよくないし!」
氷姫「只の人じゃん!」
氷姫「いえ、人以下よ!ゴミよ!」
氷姫「品はないしみすぼらしいし、何より軟弱!!」
氷姫「私が放った氷魔法にびびるな!」
氷姫「あー言うタイプは私なんかを簡単には見捨てて直ぐ逃げるタイプに決まってる」
氷姫「そうよ、そうに決まってるわ!」
氷姫「あーそう考えたらまたムカついてきた」
氷姫「次に会ったら今度こそ私の氷魔法をぶつけてやるわ!!」
氷姫「百発ぶつけてやる!」
氷姫「あー、落ち着かないわね...」
氷姫「私ともあろう者が」
氷姫「それもこれも全部アイツのせいね!」
氷姫「アイツまだいるのかしら?」
氷姫「いたら本当に私の氷魔法で...」
ドゴーーーーーーーーン!! ドドドドドド!!
氷姫「!?」
氷姫「な、何!?」
ー雪ノ国上空ー
遡ること数分前 敵飛行船内部
敵幹部「場所はこの辺りで間違いないか」
敵兵「はっ!間違いありません!」
敵兵「我が結界探知レーダーにもこの場所から反応が出ております」
敵幹部「うむ、では対結界破壊魔導弾用意...」
敵兵「対結界破壊魔導弾用意!!」
敵幹部「」スウ
敵幹部「撃てえええええ!!」
敵兵「発射!!」
ドゴーーーーーーーーン!! バキバキバキバキッ!!
敵兵「魔法結界破壊確認!」
敵兵「雪ノ国内部見えます!」
敵幹部「うむ、ではあとのことは任せたぞ狼男よ」
狼男「ははは、お任せください!」
狼男「この五天魔王軍の一人、『火炎の狼牙」こと狼男が見事我らの敵、氷姫の
首を討ち取って見せましょう!」
敵幹部「うむ、楽しみにしているぞ」
狼男「ははっ!」
敵幹部「では行って参れ狼男よ!」
狼男「ワオーーーーーーーーン!!」バッ
ー聖室ー
ドゴーーーーーーーーン!! ドドドドドド!!
男「うわわわわわ!?なんだなんだ!?」
執事「こ、これは一体!?」
騎士長「し、執事様大変です!!」
執事「どうしました騎士長!?」
騎士長「我が国の結界が何者かの攻撃により破られ、上空より正体不明の飛行船
が現れてました!!」
執事「なんだと!?」
騎士長「飛行船には『黒薔薇』のマークが!?」
執事「なっ!?」
>>88間違い
騎士長「我が国の結界が何者かの攻撃により破られ、上空より正体不明の飛行船
が現れました!」
執事「ま、まさか...魔王軍!?」
騎士長「!?」
男「何々!?なんなのさ一体!?」
執事「...男様、今我が国は大変危険な状態にあります。このままでは一刻の有余
もありません...速やかにお逃げ下さい!!」
男「!?ま、マジで...」
執事「はい、マジです」
執事「ここは我が何とか...」
「騒ぐでない」
執事「!?」
騎士長「!?」
男(あ、...)
氷姫「騒ぐでない、執事よ」
執事「氷姫様!」
騎士長「氷姫様!」
氷姫「騎士長よ速やかに国民達を安全な場所に避難させよ」
騎士長「ははっ!」
氷姫「あわせて、この攻撃により負傷した市民の救助・手当て等をわすれるな」
騎士長「かしこまりました!」
氷姫「執事よ」
執事「はっ!」
氷姫「ソナタは国民達の安全が確保でき次第、騎士長とともに兵を率いてこれを迎え撃て」
執事「ははっ!」
氷姫「黒薔薇のマーク.....」
氷姫「おそらく攻撃してきた敵は、魔王軍一派の連中であろう」
執事「やはり」
氷姫「うむ」
男(魔王軍?)
氷姫「目的はやはり、宝具とこの私の首...」
執事・騎士長「!」
男「えっ!?」
氷姫「市民に攻撃がなされたならば、速やかに迎え撃て!」
騎士長「ははっ!」
執事「こ、氷姫様は...」
氷姫「案ずるな、我は八人の内の一人氷姫であるぞ」
氷姫「我に牙を向ける敵がおるならば、速やかに排除してくれる」
氷姫「私のことは気にせず、国民達を頼む執事よ」
執事「!」
執事「ははっ!かしこまりました氷姫様!!」
氷姫「うむ、では行って参れ!」
執事・騎士長「ははっ!」
タタタタタタタッ
男(...なにこれ、めっちゃガチやん...)
男(そもそも魔王軍てなに?)
男(敵なんている話し一切聞いてないぞ宝玉!!)
男(これはマジでヤバい)
男(どうしよう...と、とりあえず)
男「...あのぅ...」
氷姫「ん?なんだまだ居たのか貴様?」
男「...」
男「...お、俺はこのあとどうしたら?」
氷姫「...」
氷姫「.....ソコデミテヲレ」ボソ
男「え?」
氷姫「そこで隠れて見て居ればよかろう!この軟弱者が!!」
男「ひっ!?す、すみません!!」ダダダダダダッ
氷姫「ふん!」
氷姫(ヘタレめ!)
氷姫(やはりあんな奴が選ばれし者のわけがない!)
氷姫(私はあんな奴絶対認めな...)
バゴーーーーーーーーーン!!
氷姫「!?」
氷姫「て、天井が!?」
「はっはっはっはっはっはっ!侵入成功!」
氷姫「な、何者だ!?」
「おっ、その声は...」
狼男「貴様が氷姫だな!!」
氷姫「!?」
狼男「我が名は狼男!」
狼男「五天魔王軍が一人、『火炎の狼牙』の異名持つ者!!」
狼男「氷姫貴様の首、貰い受けに来た!!」
氷姫「!?」
男(あわわわ、なんか中二病ぽいのが来たぞ)
氷姫「ふっ...私も舐められたものだ」
氷姫「貴様など我が氷の刃で切り裂いてくれる!」
狼男「はっはっはっは!」
狼男「さすがは氷姫、威勢はいいな!」
狼男「しかし、我が灼熱の炎で貴様の氷などすぐに溶かし葬ってやるは!」
男(ヤバイ、なんか危ない予感が.....)
狼男「喰らえ!」
狼男「炎熱硬弾!」
狼男「はあっ!!」
バコーーーーーーーン!!
氷姫「ふっ...」
氷姫「氷結魔法『アイスウォール』!」
ガキンッ!
狼男「!」
氷姫「ふっ、貴様の炎はこの程度か?」
狼男「くっ」
男(あちちちちちち!!飛び散ってますから!!)
氷姫「次は我の番だ!」
氷姫「氷結魔法『ダイヤモンドダスト』!」
バッバッバッバッバッバ!
狼男「くっ」ザシュ ザシュ
狼男「....やるな」
男(おお!姫さんつえー!)
氷姫「ふっ、やはりこの程度か」
氷姫「一気にを終わらせてやる!」
男(おお!)
狼男「くく...」ニヤ
狼男「炎熱硬弾!!」
シュン!
氷姫「何処を狙っている!」
氷姫「そんなモノが我に当たる...え?」
ドゴーーーーーーーン!!
氷姫「きゃあああ!?」
男「!?」
ゴロゴロ ゴロゴロ
バタンッ
氷姫「あう...」ヨロ
狼男「はーはっはっはっはっはっはっ!!」
狼男「我の攻撃は避けれても、我が攻撃から繰り出される爆風は避けることは出来なかったようだな!」
氷姫「...ああ...」
狼男「ふふ、これで終わりだ忌々しき姫君よ!」
狼男「炎熱硬弾!」
狼男「はあっ!!」
ズゴーーーーーン!!
氷姫(し、視界がボヤけて...頭が...)ヨロ
氷姫(...ダメ...避けれ...私.........死....)
「姫さんあぶねーーーーーーーー!!」
氷「...え?」
男「おらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」ダキッ ギュッ
氷姫「きゃあ!?」
狼男「なに!?」
ドカーーーーーン!!
男「ぐはあ!?」
狼男「ちっ!なんださっきの奴は!?」
狼男「煙で前が見えん!」
ゴロゴロ ゴロゴロ
バタンッ
氷姫「くっ、一体なにが....?」
男「」ギュッ ダキッ
氷姫「なっ!?///」
氷姫「こ、この無礼者!!///」
氷姫「だ、誰の許可を得て我の身体に抱き付いておる!!///」
氷姫「神聖なる姫の身体に抱き付くとは、貴様は即刻死刑だ!///」
氷姫「さっさと離さぬか!///」バッ
男「...ぐあ...」
氷姫「え?」
男「...うぐ...」
氷姫(な、なんで...背中に...火傷...痕...)
氷姫(!)
氷姫(わ、私を庇って.....)
男「あがっ!」
氷姫「!?」
氷姫「あ、ああ.....」
氷姫(ワ、ワタシは.......)
『この軟弱者が!』
『私を見捨てて直ぐ逃げるタイプに決まってる!』
『死ね!』
氷姫「........」
氷姫「.....」
氷姫「...」
氷姫「」ギリッ
狼男「あと少しのところで邪魔がはいったか」
狼男「煙のせいで氷姫が何処にいるかも分からん」
狼男「仕方ない、この部屋まるごと我が炎で焼き尽くすしてやる」
狼男「喰らえ!」
執事「させるか!」
狼男「なに!?」
ガキンッ
狼男「ちっ!」
執事「爆発音を聞いて、急いで戻って来てみればまさか敵が侵入していたとは!」
執事「貴様、氷姫様をどうした!」
狼男「ふん、あの女ならあの煙の向こうだ」
狼男「あと少しのところで息の根を止めれたのだがな」
執事「!?」
執事「おのれ氷姫様に手を出すとは許すまじ!」
執事「成敗!」
狼男「はは、やってみろ」
「その必要はない...」
狼男「!?」
「ダイヤモンドダスト」
バッバッバッバッバッバ
狼男「ちっ!」
シュン!
狼男「そう何度も同じ手をくらうか!」
執事「氷姫様!」
氷姫「.....」
執事「御無事でしたか氷姫!」
氷姫「うむ...」
狼男「ふん、運の良い女だ」
狼男「先ほどの正体不明の男に守られたか、二人共々死んで居ればよかったものを」
執事「貴様!」
氷姫「.....」
氷姫「そちの言うとうり...返す言葉もないな...」
執事「こ、氷姫様?」
狼男「?」
氷姫「妾が不甲斐ないばかりにあの『お方』を傷付けてしまった」
氷姫「妾が弱いばかりに、あのお方を...」
氷姫「あのお方を.......」ググ
氷姫「」ググググググッ
氷姫「...よくも.....!」ギンッ!!
狼男「!?」
氷姫「」ゴゴゴゴゴゴッ
狼男(...な、なんという殺気...)
狼男(先程とはまるで違う...)
執事(あ、あの氷姫様が怒っていらっしゃる)
執事(一体氷姫様に何が...?)
氷姫「執事や...」
執事「!?」
執事「は、はい!」
っ④
氷姫「今妾の後方に負傷者がおる」
執事「!」
氷姫「すでに治癒魔法で傷の方は癒してある」
氷姫「妾は今から闘う、故に後方にいるあの『お方』を執事は安全な場所まで連れて行ってほしい」
執事「!」
age
執事「かっ、かしこまりました!」
氷姫「大切な方ゆへ、頼むぞ執事」
執事「はっ!」
狼男「何をさっきからべらべらと喋っている!」
狼男「来ないのなら此方からいくぞ!」
氷姫「行け、執事よ!」
執事「はっ!氷姫様もお気をつけて!!」
氷姫「うむ」
執事「」ダッ!
タタタタタタタッ!!
狼男「逃がすか!」
狼男「喰らえ!炎熱硬弾!!」
ズゴーーーーーーン!!
ガキン!!
狼男「なっ!?」
氷姫「...そう慌てるでない」
ヒュ~~~~ ヒュ~~~~
狼男「ちっ!やはりまずは貴様からか!」
狼男「先程の運はもう無いと思へ!」
氷姫「...」
狼男「喰らえ!」
狼男「3連続炎熱硬弾・大!!」
ドドドーーーーーーーン!!!
狼男「さすがの貴様でもコレは防げまい!!」
氷姫「...」
ヒュ~~~~ ヒュ~~~~
狼男「終わるがいい氷姫!!」
なにこいつ銃つかってんの?
>>126口から連続で吐いてると思って下さい
氷姫「.....」
氷姫「ふんっ」シュパン
シュ~~~~~~~ウ......
狼男「なっ!?」
狼男「ば、ばかな....」
狼男「我の最大の炎を一振りで消しただと!?」
狼男「貴様一体何をした!?」
氷姫「...なんと、気づいていなかったのか」
狼男「!?」
氷姫「お前は既に我のテリトリーの中...」
ヒュ~~~~ ヒュ~~~~
狼男「!?」
狼男「か、身体が...」ギギギッ
氷姫「貴様は既に我が魔方陣の中に居たのだ」
ブオン! ピカーーーーーッ
狼男「イ、イヅノ間二...」ギギギギギッ
氷姫「貴様の攻撃を防いだあと直ぐにな」
狼男「ガンダド...」ガチガチガチガチ
氷姫「貴様は強かった、故に我はその強さを誤りあのお方を傷つけてしまった」グッ
氷姫「だからこそ、次は決してその様なことが無いように全力で行かせてもらったぞ」
狼男「」カチンコチン シーン
氷姫「さあ、終わるがいい.....極大魔法...」スウ
氷姫「アイスヘル!!」
なんだろう、痒い。
狼男「」ボロボロ
狼男の体は凍り、そのまま崩れ落ちた
氷姫「...ふぅ.....」
氷姫「なんとか倒すことは出来たか...」
氷姫「しかし、魔王軍め...」
氷姫「ついに動き出したか.....」グッ
~時は進み~
ー聖室ー
男「うーーーん...」ムニャムニャ zzz
氷姫「」ジーーー
男「...も、もう.....」
氷姫「?」
男「食えない...」ムニャムニャ zzz
氷姫「」ガクッ
男「うーーーん...」ムニャムニャ
氷姫「」ソーーー
氷姫「」ツンツン
男「」ビクッ
氷姫「おっ...」
氷姫「」ソーーー ツンツン
男「」ビクビクッ
氷姫「はは...」ニコ
氷姫「」ソーーー
男「んっ...」ムク
氷姫「!?」ビクッ
男「ふぁぁぁぁぁ.....よく寝た」
男「てっ、何処だここ?」キョロキョロ
氷姫「」ジーーー
男「うお!?」ビクッ
期待
氷姫「」ジーーー
男「.....」
氷姫「」ジーーー
男「.....」ダラダラ
男「あ、えーーー...」ダラダラ
男「どうも、男って言います」ダラダラ
氷姫「知っている」
男「...」ダラダラ
氷姫「傷の具合はどうだ?」
男「え?傷?」
氷姫「そうだ。わ、私を庇った際にうけた傷の具合だ...」
男「えーと...」
男(そうか、俺姫さん庇って狼男野郎の攻撃受けてそのまま気絶してたのか...)
男(だから俺、ここに居るのか...)
氷姫「どうなのだ?」
男「...あ、はい!大丈夫です!」
氷姫「本当か?」
男「は、はい!本当です!」
男(だ、大丈夫だよな...痛くないし...)
氷姫「そうか...良かった」ニコ
男「!!」ズキューーーン
男(か、可愛い///)
男(こんな顔も出来るんだな///)
氷姫「ところで男」
男「は、はい?」
氷姫「一つ...聞きたいことがある...」
男「?」
氷姫「そ、そのなんだ...」モジモジ
男「ん?」
氷姫「ど、どうして...どうして私を助けた!」
男「えっ?」
氷姫「あ、いや...その...///」モジモジ
氷姫「お、お前は恐くなかったのか?」
氷姫「あんな場所で魔法が飛び交う中...」
氷姫「私を庇って...下手をすれば死ぬかもしれなかったのだぞ?」
氷姫「なのにお前は...」グッ
男「.....」
氷姫「恐かったはずだ...」
氷姫「痛かったはずだ.....」グッ
氷姫「なのに...どうして...」
男「...」
男(...『どうしてか』...)
男(...俺はどうして...?...)
男(...俺は...)
男(...俺はただ...)
男「ただ守りたかったんだ」
氷姫「えっ?」
バックコーラスが歌い始めるミュージカル仕立てで再生された
男「あ、いや...その...」
男「...姫さんが...コホン、氷姫様が言うようにはっきり言って恐かったです」
男「痛い思いもしたくなかった...」
男「でも...」
男「でもやっぱり『逃げる』ことは出来なかったです」
氷姫「...!」
男「氷姫様が狼男に吹き飛ばされたとき、俺いてもたっても要られなかった」
男「俺自身、氷姫様に比べて凄く弱い存在ですけど...」
男「それでも氷姫様を守りたい助けたいと思って...」
男「だから身体が勝手に動いたと言うか...」
男「す、すみません守りたいとかちょっとおこがましい事言ってしまって...」
氷姫「そんなことはない!」
男「えっ」
氷姫「あ、いや...その...///」モジモジ
氷姫「わ、私は...///」
氷姫「私は...ウレシカッタ...」ボソ
男「はい?」
むず痒い
まだかの
男「すみません、うまく聞こえなかったんでもう一度言ってもらっていいですか?」
氷姫「///!?」
氷姫「むー///」
氷姫「い、一度いったことはもういわぬ!!」プクー
男「えーーー」
うおぉっぉき来てるぅ
面白くなってきた
しえん
しえん
しえん
し
支援
ツズキヲ早く見たい
支援
まだかのう...
氷姫「そ、そんなことよりも貴様はまだ安静の身なのだ!」
氷姫「大人しく休んでおれ!」
男「わ、わかりました」ペコッ
氷姫「フン!///」
男(なんか、はぐらかされた気が)
乙
男「あ、そうだ!」
氷姫「ん?どうした?」
男「あの船は!?あのでっかい飛行船みたいな敵の船は!?」
氷姫「ああ、それなら心配は要らぬ」
氷姫「奴らの船なら、我が狼男を倒して直ぐに撤退していった」
氷姫「それにより国や国民には余り被害が出ず、最小限の被害で押さえられた」
氷姫「これも執事や騎士長達の迅速な対応のお陰だ」
男「そ、そうですか、よかったぁ��掘�ホッ
氷姫「フフフ、この国心配してくれていたようだな」ニコッ
間違い
氷姫「フフフ、この国を心配してくれていたようだな」ニコッ
文字化ばけしとる
男「あ、いやぁ...ははは///」テレテレ
氷姫「フフフ」
男「...」
男「...あの、氷姫様」
氷姫「ん?」
男「もう一つだけ聞いても宜しいですか?」
氷姫「?」
氷姫「なんだ?」
支援
こねーな
はよ
男「...あ、あいつらは...あの狼男といい、魔王軍っていったい?」
氷姫「...」
氷姫「...男は何も知らないか?」
男「は、はい...(宝玉はからは何も聞いてないし)」
氷姫「...」
訂正
氷姫「...男は何も知らないのか?」
訂正
男「...は、はい...(宝玉からは何も聞いてないし)」
氷姫「そうか、ではそなたには話し知る必要があるようだな」
氷姫「...あ奴らは魔王の復活を企む魔王直属の残党兵ども」
男「残党兵?」
氷姫「うむ」
氷姫「その昔、魔王は勇者によって倒され封印された」
氷姫「魔王を封印したことにより世界に平和が訪れ、皆は喜んだ」
氷姫「だが、それを良しとしない者達がいた」
氷姫「それこそが奴ら」
男「魔王直属の残党兵」
氷姫「うむ」
氷姫「別名『黒薔薇』」
男「黒薔薇...」
氷姫「黒薔薇は魔王に対する
数ヶ月に1レスって完結までどんだけかかんだよ・・・
男「黒薔薇...」
氷姫「黒薔薇は魔王に対する忠誠心が異常な程だった」
氷姫「奴らは魔王が復活することが出来る事を知ればいち早く動き」
氷姫「魔王の復活に時間が掛かる事を知れば、それでも待った」
氷姫「千年もの時を」
男「せ、千年.....」ゴクッ
氷姫「それだけでなく、奴らは長い事各国の国々に攻撃を仕掛け我々人類を
苦しめ続けてきた」
氷姫「魔王を封印しても争いが無くならなかった事は実に皮肉なこと...」
男「...」
氷姫「近年ではその活動も成りを潜めていたのだが...」
氷姫「遂に奴らは動き出した!」
氷姫「男よ」
男「は、はい!」
氷姫「ソナタは紛れもなくあの撰ばれし者」
氷姫「今国は、いや世界は未曾有の危機に貧しておる」
氷姫「この危機を打破し世界を救える者は最早ソナタしかおらん!」
男(えーーーーーーーーーーーーー!?)
氷姫「たのむ!どうか妾に、国に...世界に!!」
氷姫「力を貸してほしい!」
ギュ
氷姫は男の手を強く握った
男「お、お...おおおっ」
男(ど、どうしたらええんじゃああああああああ!?)
男(か、考えろ.....!!)
男(考えるんだ俺!!)
男(どうしたらいいか!?)
男(そ、そもそも俺なんかが世界を救う!?)
男(ムリムリムリムリムリムリムリムリムリ!!)
男(そんなの無理だってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!)
男(って、もう答え出てんじゃん!?)
男(それならもう話しははえーだろう...!!)
男(断ろう!うん!それがいい!!)
男(姫さんには悪いけど...では早速...)チラ
氷姫「」ウルウル
氷姫は今にも泣き出しそうな顔をしていた
男「.....」
もうだいぶ前のことだけど「そのとうり」じゃなくて「そのとおり」が正しい
ご指摘ありがとうございます(^-^ゞ
男(お、俺が世界を救う.....)
男(なんか宝玉もそんなこと言ってたなぁ...)
男(でも、やっぱ無理だろう...あんな戦い観たら...)
どうして私を助けた!
男(...)
恐かったはずだ 痛かったはずだ
男「」グヌヌヌヌッ
『逃げる』ことは出来なかったです
男(ちくしょおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ)
男「任せてください氷姫様」ギュ
氷姫「!?」
男「俺自信はとても弱い存在かも知れませんが...」
男「それでも俺は逃げも隠れもしません!!」
氷姫「男///」キュン
男「どこまで出来るか分かりませんが、それでも...」
男「救ってみせます!この世界!!」
氷姫「!?」
男(もうどうにでもなれこんちくしょう!!)
男(俺は逃げんぞ!!)
男(掛かってこい!!ちくしょお!!)
男(って、むちゃくちゃだなこコレ...)
男(こんなので世界なんて...)
氷姫「男!!」ガバッ
男「うお!?」
氷姫は男を強く抱き締めた
氷姫「ありがとう男、ありがとう」ギュウゥゥゥ
男(む、胸が...///)
氷姫「やはりソナタはまごうことなき撰ばれし者」ギュウ
氷姫「妾は本当に嬉しい」
氷姫「あのような力強い言葉で言うてくれて」
氷姫「本当にありがとう男///」ギュウ
男「お、おおお...///」
乙
男(む、胸が顔面にもろ...///)
男(こ、これはFはある...ぞ...///)
氷姫「ありがとう」ギュウ
男「むぐぐぐ///」
男(で、でも...そろそろ...///)
男「ゴ、ゴウリビメザマ、ゾロゾロ...///」ムグムグ
氷姫「えっ?」ギュウ
氷姫「はっ!?///」
氷姫「あわわわわわ///」バッ
氷姫は男から離れたら
男「ふ、ふうぅぅぅ...///」アセアセ
すみません、『離れた』で
氷姫「す、すまぬ男///」アセアセ
男「い、いえいえ///」
氷姫「く、苦しくはなかったか?///」
男「いえいえ、もう全然!大丈夫です!」
男「むしろ最コウ、ゴホッ!ゲホッ!」
氷姫「?そ、そうか...ならよかった///」ホッ
男(危ない危ない。余りに最高だったんで遂本音が)
男(まあ、でも...最高だった!!)キラキラ
男は無駄に輝いた
氷姫「しかし...」
男(!?)ビクッ
氷姫「本当にありがとう男」ニコッ
男「えっ?ああ...?」
氷姫「ソナタの一言で我も勇気がわいてきたぞ」
男「ゆ、勇気?」
氷姫「うむ」
氷姫「実は言うと、本当は妾は恐かった」
男「...」
おおぅ、来てた
あ、おっぱいおっぱい
氷姫「妾も...私も凄く恐かった...」ギュッ
氷姫は胸の前に手を当て寂しげな顔で拳を握り締めた
氷姫「魔王の存在は幼き頃より知っていた」
氷姫「そして奴ら黒薔薇のことも」
男「...」
氷姫「いつかは来るであろう敵」
氷姫「そんな時でも、奴らに敗けぬよう幼き頃より私は日々修行してきた」
氷姫「この国を護る為に」ギュッ
氷姫「そして今回、奴は現れた」
男「...」
氷姫「臆する瞬間なんて微塵もなかった」
氷姫「直ぐに終らせるつもりでもいた」
氷姫「でも...私の...私のミスで...」
氷姫「狼男にやられたとき、もう駄目だと思った」
氷姫「駄目だと思って凄く恐かった...」
氷姫「ああ、私はここで死ぬんだと...」
男「」
氷姫「でも...そう思った...」
氷姫「そう思った瞬間に」
氷姫「貴方が私を救ってくれた」ギュッ
男「...」
氷姫「その身を徹して私を...///」
氷姫「
氷姫「でも...そう思った...」
氷姫「そう思った瞬間に」
氷姫「貴方が私を救ってくれた」ギュッ
男「...」
氷姫「その身を徹して私を...///」
氷姫「ありがとう男///」
男「氷姫様...」
氷姫「貴方の存在は私に勇気をくれた」
氷姫「貴方がいてくれたから今も私は此処にいられる」
氷姫「今私は貴方に感謝してもしきれない気持ちで一杯よ///!」
男「いっ、いや��靴覆鵑世�凄くてれるな���///」
氷姫「フフフ」ニコッ
氷姫「...でも」
男「ん?」
氷姫「でも、それと同時に貴方には謝らなければいけないことがある」
男「えっ?」
氷姫「貴方が此処に着たとき」
氷姫「そ、その.....」モジモジ
男「?」
氷姫「ごめんなさい!!」バッ
氷姫は深く頭を下げた
男「うお!?」
男「い、いや一体どうしたんですか氷姫様?」アセアセ
氷姫「貴方が此処に着たときに私は...その、貴方に...」
氷姫「軟弱だとか。クソだとか。あ、あとは...し、死ねだとか...」
男(あ~あ、言ってたなそんなこと)
氷姫「ほ、本当にごめんなさい...」ウルウル
氷姫は今にも物凄く泣き出しそうな顔をしていた
男(ほお!?)
男「いやいやいやいや!!そんなの全然気にしてませんよ!!」
男「この俺がそんなこと気にする訳がないじゃないですか!!」
氷姫「で、でも...」ウルウル
男「そ、それにほら今は氷姫様そんなこと思ってないですよね?」
氷姫「そ、それは勿論!」
男「な、ならもう気にする事なんてないですよ」
男「氷姫様がもうそう思ってないってことは逆に俺、認めてもらたってことでしょ?」
男「俺的にはそっちの方がすげー嬉しいな」
氷姫「えっ?」
男「こうして俺氷姫様と話してる訳だし」
男「そ、そりゃ最初の内は余り良くはなかったけどさ」
男「でも、今はこうして話してる訳だし」
男「こうして氷姫様と話してるの俺すげー嬉しんですよ」
男「だからやっぱり、そんなこと気にしないで下さい氷姫様」ニカッ
氷姫「お、男...///」ジーン
男「は、ははは」
男(こ、これでなんとか...)チラ
氷姫「ううう...」
男「ん?」
氷姫「ありがとう男///!!」ガバッ
氷姫はまた男を強く抱き締めた
男(ま、また///!!)
三点リーダ使ったらどうだ
…
↑これ
>>214それ試してみます。
氷姫「本当にありがとう男。やっぱり貴方は///」ギュッ
男(あ~ほんとヤバイ///)
男(姫様って胸だけでなく、すげーいいにおいもする///)スンスン
男(マジヤバイ///)
男(は~......///)スンスン
男(.....)
男(...)
男(はっ!)
男(まてまてまて!)
男(あぶねー! 良いにおい過ぎてマジ墜ちる所だった!)
男(氷姫様マジヤバイ!!)
男(本当に二度もこんな美味しい状況だが、やはり.....)
男「ア、アノ...ゴ、ゴウリビメザマ.....」ゴニョゴニョ
氷姫「えっ?」ギュッ
氷姫「はっ!?」
氷姫「あわわわわわわわ!?///」バッ
氷姫は男から急いで離れた
男「ふ、ふう.....///」
男「す、すみません...なんか...///」
氷姫「い、いや私の方こそ...その、二度も.....///」モジモジ
男「あ、いや俺全然気にしてませんよ、はははは.....///」
氷姫「そ、そうか...///」
氷姫「あ、あと男...」
男「はい?」
氷姫「そ、その...」モジモジ
男「?」
氷姫「こ、氷をぶつけた事もごめんなさい」
男(あーーー)
男(あったなそんなこと)
男「ははは、それも良い思いでですよ」
氷姫「男...///」ジーン
おおっ来てた
こんごともよろしくです
>>221更新遅過ぎてなんかすみません。
書けるとこまで書きます(´・ω・`)
男「
男「ま、まあとにかく今後ともよろしくお願いします」
氷姫「う、うむ!こちらこそ!///」
男「ははは.....」
男(自分で言ってよく分かってねーけど、氷姫様がいいならいっか)
氷姫「そ、それはそうと男」
男「はい?」
氷姫「お、男はいつまでこの国に居るのだ?」
男「えっ?」
氷姫「あ、いやその...」モジモジ
氷姫「男はいつまでもこの国には居れぬ身」
氷姫「残りの宝具も集めねば成らぬゆへ、少しばかり気になって...」
男(あーーー)
男(そうだそうだ宝具宝具、俺宝具とりに来てたんだっけ?)
男(いきなりの敵の攻撃やらなんやらですっかり忘れてた)
男(そうだそうだ、そうだよ俺.....)
男(.....)
男(どうしよっか?)
男「うーーーん...」
氷姫「?」
氷姫「お、男?」
男「氷姫」
氷姫「は、はい!?」ビクッ
男「ちょっと、そのですねぇ...お願い事があるんですが...」
氷姫「お、お願い事?」
訂正
氷姫「お、男?」
男「氷姫様」
氷姫「は、はい!?」ビクッ
男「ちょっと、そのですねぇ...お願い事があるんですが...」
氷姫「お、お願い事?」
男「いや、そんな大したことじゃないんですがその...」
氷姫「?」
男「もう少しだけこの国にいていいですか?
氷姫「えっ?」
氷姫「そ、それはどう言う...」
男「」
男「実はですね、俺この世界の人間じゃないんですよ」
氷姫「!?」
氷姫「そ、それは一体どう言う...?」
男「話せば少し長く成るんですけど、よーは.....」
男「この世界の事教えて下さい!!」
氷姫「!?」
これ完結するの?
男「俺この世界に来て何も知らない状態で今に至ってですね」
男「この世界がどんな所なのか、この世界に来て何が必要なのか」
男「俺自信もっとこの世界について知りたいと言うか...」
男「今のこの状態を少しでも知ることが出来れば、例の宝具集めも少しは楽に成りそうだし」
男「何よりも...」
男「俺自信弱いのは嫌なんです!」
氷姫「!?」
男「あ、いや身体的に強く成るとかじゃなくて」
男「要するに、『情報』さえあれば今回の襲撃なんかにも少しは対処出来て」
男「氷姫様何かの役に立てたんじゃないかなって」
氷姫「男...」
男「だから氷姫様、お願いします」
男「もう少しだけこの国に居てもいいですか?」
氷姫「」
氷姫「そ、そんなの...」
男「」ドキドキッ
氷姫「いいに決まってるじゃない!」ギュッ
男「!?」
氷姫は男の手を両手で力強く握り締めた
氷姫「男、私貴方のその力強い決意確かに受け取ったわ!」
男「お、おお...///」ドキドキッ
氷姫「貴方がこの世界の人間ではない事は正直凄く驚いたけど、でもそんなの関係ない!」
氷姫「貴方と言う人は間違いなくこの世界に必要だわ!」
男「あっいや、そこまでは...」
氷姫「だから任せて、私が貴方を全力を持って支えてみせるわ!!」
男「」
うおぁお投下来てるぅ
男(なんか変な地雷踏んでしまった気がするけど.....まっ、いっか!!)
男(本当にこの世界の事一切何も分からない訳だし)
男(今は氷姫様に頼る事しか出来ないし)
男(なんとなるだろう!!わはははははははっ!!)
男は心の中で訳もわからず笑った
氷姫「あっ、それと男」
男「はい?」
氷姫「そ、その...何て言うのかしら///」モジモジ
男「?」
氷姫「これから先、『私と男』は...と、とても長い付き合いに成りそうだと思うの///」モジモジ
男「え、えぇ?」
氷姫「そ、そのだから...何て言うの?///」
男「?(どうしたんだ氷姫様?)」
氷姫様「男はわ、私の事を『氷』と呼びなさい!!///」
男「えっ!?」
男(呼び捨て!?)
男「い、いやそれは不味いんじゃぁ...」
氷姫「男の歳は幾つ?」
男「...17歳ですが」
氷姫「ちなみに私は16歳よ」
男(マジで!?)
男(大人っぽく見えたから絶対俺より年上だと思ったけど...)
氷姫「い、意義は認めません!」
男「え、いや、ちょっ」
氷姫「だめったらダメ!!」
男「えーーーーーーっ」
氷姫「えーーーじゃない!!
訂正
氷姫「えーーーじゃない!!」
氷姫「男と私は歳が近い訳だし、何かと硬くならない様にするためにあえてお互いを
呼び捨てで呼び合う方が良いと思うの」
氷姫「その方が気兼ねなく接していける訳だし。これから男が私に何かしてほしい時はきっと
その方が良いと思うの」
氷姫「ねっだから男」
男「い、いやぁ...でも.....」
氷姫「もう!」
氷姫「これは決定事項です!!」
男「えーーーーーーっ」
氷姫「つべこべ言わずに、はい!私のことを呼んでみて!」
男「んーーー...」
氷姫「ほら呼ぶだけだから」
男(マジでいいの?)
氷姫「は・や・く~」
男(ま、まぁ呼ぶだけだし...)
男「こ、...」
氷姫「んっ?」
男「氷...」ボソッ
氷姫「!?///」パァァァァッ
氷姫「うん!よろしい!///」ニコニコ ギュッ
氷姫は満面の笑みで男の腕に抱き付いた
男「うほっ!?///」
氷姫「じゃあ、これから男が知りたがってた世界の事教えてあげるね♪」
男「よ、よろしいお願いします///」
氷姫「むっ」ギュッ
氷姫は強く男の腕を握った
男(うほっ!?む、胸が///)
氷姫「違うでしょ」
訂正
男「よ、よろしいくお願いします///」
男「えっ?」
氷姫「呼び方...」
男「あーーー...」
男「お、お願いするよ氷...」
氷姫「うん///」ニコニコ ギュッ!!
男(うほっ、また胸が///)
氷姫「じゃあ行こうか?」
男「お、おう」
男は全く威厳もなく返事をした
男(だ、大丈夫か俺...?)
ちょろインだったか
*こうして男は氷姫に頼み、この世界のことを自分の知らないことを
教えてもらうのだった。
ーとある別室ー
氷姫「...であるからして、この世界には」
男「.....」
氷姫「七つの大陸が存在し...」
男「.....」
氷姫「七つの大陸にはそれぞれに」
男(...ヤバイ)
氷姫「独自の魔法や文化が」
男(...マジで)
氷姫「発展、芽生えていき」
男(分からん!!)
氷姫「こうした事から各それぞれの文化が構成されていったの」
氷姫「どう男?わかった?」
男「ごめん氷...」
氷姫「ん?」
男「全然分からん!!」
氷姫「!?」
更新遅過ぎて何回初めから読み直したか…
もう落としていいんじゃない?
氷姫「そ、そう...わ、私の教え方下手だった男...?」シュン
氷は少し落ち込んでしまった
男「いやいやいや!!そんな事全然ないです!!」
男「氷の教え方に全然問題はないです!ハイ!!」
氷姫「そ、そう」ホッ
男「いや只、あまりにも自分所の世界と状況が離れすぎてて頭が着いて行けない」
男「『エルフの国』だとか『多種属との共存』だとか、『暗黒大陸』?」
男「なんじゃそりゃって感じです」
男「覚える事が壮大過ぎて逆に覚えれない」
男「本当ごめん氷...」ガクッ
男も落ち込んでしまった
氷姫「そ、そんな謝らないで男!」
氷姫「ほ、ほら男はもともとこの世界の人間じゃないんだし、いきなり覚えろって言われても
そんなのは無理なのは当たり前で」
氷姫「何より、まだ始めて間もないし覚える事はこれからよ男」
男「氷...」
氷姫「それにこの世界の事を覚えられなくても、私がいるし」
氷姫「何か分からないことがあればその都度、私に聞けばいいわ。」
氷姫「ねっ、だから頑張りましょう男?」ニコッ
男「氷...」ジーン
男は心から氷の言葉に感動した
男「そ、そうだよな?まだ始まったばっかだし、これからだもんな」
氷姫「うん」
男「そうだよな、そうだそうだ。ありがとう氷、俺なんかやる気出てきた!」
氷姫「その調子よ男」ニコッー
男「そ、そうだよな?まだ始まったばっかだし、これからだもんな」
氷姫「うん」
男「そうだよな、そうだそうだ。ありがとう氷、俺なんかやる気出てきた!」
氷姫「うん良かった、男がやる気に成ってくれて」ニコッ
氷姫「じゃあ、もう少しだけ頑張ろうか男?」
男「ああ、お願いするよ氷」
>>254間違い
ガチャ
執事「これはこれは氷姫様、男様失礼致します」ペコッ
氷姫「あら、執事どうしたの?」
執事「昼食の御用意が出来ましたのでご報告にと」
氷姫「あら、もうそんな時間なのね」
氷姫「いいわ、男昼食にしましょう」
男「おっ了解!」
ー宮廷の間ー
男「う、旨い!!」
男「めちゃくちゃ旨いっす!!」モグモグ
男「何これ!?本当旨すぎる!!」モグモグ
氷姫「ふふ、男の口に合って良かったわ」ニコッ
執事「恐れながら、私も大変嬉しく思います」ニコッ
男「いや~なんでこんなに旨いんだ?凄いなー!」
氷姫「男知ってた?」
男「ん?」
氷姫「この料理は魔法の力で作られてるのを?」
男「えっ!?マジで!?」
男「どうやって!?」
氷姫「ふふ、それはね」
氷姫「物事態は何処にでもある野菜やお肉と変わらないの」
氷姫「違うのは調理法の仕方」
男「調理法?」
氷姫「そう、つまりは『火』よ」
男「ヒ?」
男「火って火だよな~?」
男「そりゃあ料理には欠かせないのは分かるけど...あっ!そうか火力の違いか!
氷姫「それも有るかもしれないけど、違うわ男」
男「おお...」
氷姫「私が言った『火』って言うのは『系統』の事を指してるの」
男「ケイトウ?」
氷姫「そう、だからこう言う事なの」
スウ
氷姫は手をかざし、空気中から氷の結晶を出して見せた
男「おおお!」
氷「この系統、つまりは魔法を使って私達は色々なことに応用してるの」
男「応用...じゃあこの料理も」
氷姫「うん、火の系統魔法を使うことで通常の何倍も食べ物に火が通て美味しくできたの」
男「へ~、魔法て凄いなー!」
男「魔法なんてこの世界に来て初めて見たけど、そんな使い方もあるのか」
男「魔法様様だな!」
男「てか、そういえば俺にも魔法て使えるのかな?」
おっ、出来る事増えるのかな?
氷姫「確かに」
氷姫「この世界では魔法はごく当たり前にあるモノだから、違う世界からきた男が
魔法を使えるかどうか分からないですがわね」
氷姫「そうね、これはいい機会かも知れないわ」
男「ん?」
氷姫「男、食事が終わったら次は魔法に付いて詳しく話しましょう」
男「お、おう!」
※間違い
氷姫「この世界では魔法はごく当たり前にあるモノだから、違う世界からきた男が
魔法を使えるかどうか分からないわね」
ー魔法の間ー
男「...何だこの部屋、なんか身体がホワホワするぞ?」
氷姫「気づいた男?」
男「ん?」
氷姫「この部屋は『魔法の間』て言って、魔法の練習やその修行などで使う部屋なの』
氷姫「魔法が暴走しないように使用者の精神を落ち着かせる効果がある部屋なの」
男「へ~、だから何か身体と言うか気持ちがこんなにも落ち着いてるのか」
男「てっ、魔法って暴走するの?」
氷姫「...するわ。魔法と言う言い方は少しおかしいわね」
氷姫「魔法の根源、『魔力』が暴走するの」
男「魔力?」
氷姫「そう、魔力は魔法を使う上でとても重要なモノなの」
氷姫「」
氷姫「そう、魔力は魔法を使う上でとても重要なモノなの」
氷姫「簡単に言うと魔力は魔法の燃料みたいなモノ」
氷姫「魔力なくして魔法を使う事は出来ないわ」
男「へ~」
氷姫「だから男、今から私が男にその事を踏まえた上で男に魔力がある調べてあげるわ」
>>269間違いない
氷姫「男、どちらかの一方の手を私に貸して」
男「ん?こう?」スウ
男は右の手を氷姫に差し出した
氷姫「ありがとう」
氷姫「じゃあ調べてみるわね。男は何もしなくていいわ」
氷姫「只じっとその場を動かず待っていて」
男「ああ」
氷姫「じゃあ調べるわね」スウ
氷姫は男の手を握りなにやら調べ始めた
氷姫「ふむふむ...」
男「」ドキドキ
氷姫「なるほど...」
男「」ドキドキ
氷姫「へ~そう...!」
男(一体、これで何が分かるんだろう?)
氷姫「よし!分かったわ男!」
男「!?」
氷姫「男、率直に言うわ。」
男「お、おう!」
氷姫「貴方に魔法は...」
男「」ドキドキ
氷姫「使えます!」
男「マジで!?」
氷姫「うん、それも凄く珍しい系統を男は持っているわ」
男「本当!?」
氷姫「うん」ニコッ
男「おお...俺なん今凄くテンション上がってんだけど」ワナワナ
男「まさか自分に魔法みたいなそんな凄いモノが使える日が来るなんて」
男「ヤバイ、マジドキドキしてきた」ドキドキ
このSSまとめへのコメント
がんばれ
面白いです 頑張ってください
逸材発見っ!
頑張って
がんばってください!