剣士(必ずこの町にいるはずなんだ…だが聞いても皆知らぬ存ぜぬだ)

剣士「……なぜだ」ギリッ

町人「ちょいとそこのお兄さん」

剣士「…なんだ」

町人「おお怖い怖いそんなに睨まないでくれよ」

剣士「……」

町人「さっきあんたを酒場で見たんだが随分金を持ってる見てえじゃねえか、ちょっと俺にも分けてくれよ」スチャッ

剣士「…脅しか？ なら相手を選ぶんだな。 そんな得物では俺は殺せんぞ」

町人「へへへ、俺一人ならそうだろうけどよこの人数ならどうだい？」

町人A～F「「「「へへへへへ」」」」

剣士「……フン」

町人「やっちまえお前らぁあああ！！」

町人A～F「「「「うぉおおおおお！！！」」」」

剣士「何故一介の剣士である俺の懐がこんなに潤ってるのか疑問に思わなかったのか」

町人「は？」

剣士「お前らみたいな馬鹿から逆に狩りとっているからだよ」

剣士「フンッ！ ハァアアア！！」

町人A～F「「「「ぐおわぁああああああ！！」

バタバタ

町人「ひっひぃいいいいいいい！！！ あ、あああの人数をた、たったの一瞬で」

剣士「……」

町人「！ ひっ！ や、やめろ！く、来るなあ！！」

剣士「[ﾋﾟｰｰｰ]」

町人「あ、あああそそそうだ！！ 十字傷の男！ 知ってるぞそいつ！ 見たことある！！」

剣士「…なに？」