加蓮「好きだよ」モバP「そっか」 (17)

加蓮「驚かないんだね」

P「内心驚いてるよ」

加蓮「そっか」

P「うん」

加蓮「で、アタシに望みはありそう?」

P「言うまでもないな」

加蓮「そっか」

P「うん」

加蓮「じゃあこれからもよろしくね」

P「ん? ああ、よろしく」

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加蓮「あーあ。結構緊張してたんだよ?」

P「そうなのか?」

加蓮「うん。でも答えは分かってたから問題ないんだけどね」

P「割と問題だらけな気もするけどな」

加蓮「そう? 今までどおりにしてくれたらそれでいいじゃん」

P「そんな簡単なものかなぁ……」

加蓮「Pさんでも難しいならアタシじゃ無理かも」

P「加蓮ならこなせるさ」

加蓮「そう?」

P「うん。加蓮は演技が上手いからな。この前のドラマもよかったぞ」

加蓮「ドラマと現実は違うでしょ」

P「同じようなものだよ。常にアイドルを演じてるだろ?」

加蓮「そうだけど。簡単に言うなぁ……」

P「信用してるからな」

加蓮「いつもなら嬉しいけど、今は辛いかな」

P「そうか?」

加蓮「うん。泣きそう」

P「よし。俺の胸で泣け」

加蓮「やだよ薄情な男に抱かれて泣くなんて」

P「薄情て」

加蓮「そうでしょ。まったく、他人事みたいに……」

P「他人事とは失礼な。他ならぬ加蓮が泣きそうだと言うから胸を貸すというのに」

加蓮「……ばか。本当にばかだよ、Pさん」

P「どこがだよ」

加蓮「言うタイミングがおかしいでしょ。なんで今言うのよ」

P「だって加蓮が泣きそうだって言うから……」

加蓮「そうだけど。そうじゃないでしょ。考えたら分かるじゃん」

P「分からないな」

加蓮「っ! ばーかばーか」

P「ぐっ……。そんなに馬鹿馬鹿言うなよ……」

加蓮「傷付いた?」

P「そりゃもう絶賛傷心中だ」

加蓮「アタシが受けた傷はもっと深いよ」

P「そこまで酷い事したか、俺」

加蓮「気付いてないんだ。またダメージ喰らっちゃった」

P「ちなみにライフポイントがゼロになったらどうなる?」

加蓮「アイドル辞める」

P「えっ」

加蓮「それでかな子ちゃんの部屋に引きこもる」

P「なんでかな子が巻き添えに」

加蓮「傷心した時は甘いものやけ食いしたいじゃん? だから」

P「専属パティシエにする気か」

加蓮「いっぱい、いーっぱいケーキ食べてさ。もうアイドル出来ないくらい太ってやる」

P「青木さんの出番だな」

加蓮「青木? ……ああ、トレーナーさんか」

P「すぐに元の綺麗な加蓮に戻してもらう」

加蓮「綺麗……?」

P「当たり前だろ?」

加蓮「そっか」

P「うん」

加蓮「そっかぁ……」

P「どうした?」

加蓮「んー? なんでもないよ」

P「なんでもない奴が泣く訳ないだろ」

加蓮「別に。なんでもないってば」

P「嘘つくな」

加蓮「はぁ……。やんなっちゃう」

P「俺に出来る事なら何でもするからさ。話してみろよ」

加蓮「そういう事言うのがダメなんだって」

P「え?」

加蓮「もういいからほっといってよ。明日からはいつものアタシに戻るから」

P「加蓮……」

加蓮「明日からもまた、無駄に過保護で無駄に優しいPさんでいてよね」

P「無駄じゃないさ」

加蓮「無駄なんだってば。そんなんだからアタシみたいなのが勘違いしちゃうんだよ」

P「勘違い?」

加蓮「そ。アタシは特別なんだ、なんて。ありもしない妄想までしちゃうんだから」

P「いや、加蓮は特別だぞ?」

加蓮「だーかーらー。そういうの気軽に言わないでよ。諦めきれなくなるじゃん」

P「何を諦めるんだよ」

加蓮「……Pさんのお嫁さん」

P「……」

加蓮「あ、はは。ばかはアタシもだね。ごめん、忘れて」

P「……ごめん」

加蓮「あ、謝んないでよ。せっかく涙止まりかけてたのに……」

P「加蓮はアイドルだ。結婚なんか世間が許してくれない」

加蓮「そう……だよね……」

P「でもいつか、アイドルを卒業すれば出来る」

加蓮「うん……」

P「だからそれまで頑張っていこう」

加蓮「うん……」

P「なーに。普通のカップルだって結婚するまで数年かかるんだから俺達だけじゃないさ」

加蓮「うん……」



加蓮「うん?」

P「だからアイドル辞めるなんて言わないで頑張ろう」

加蓮「ちょっと待って」

P「ん?」

加蓮「あ、あのさ。もしかしてアタシ、盛大に勘違いしちゃってる?」

P「なにを?」

加蓮「え、えっと。すき……だよ?」

P「うん。知ってる」

加蓮「Pさんは……?」

P「言うまでもない」

加蓮「はぐらかさないで。教えてよ」

P「分かってるくせに。これでいいか?」


チュッ


加蓮「んっ……!?」

ヒューッ

P「……ふう。もう少し雰囲気の良い場所でしたかったんだけどな」

加蓮「え、あ、あの。え?」

P「なんだ? まだ不服か?」

加蓮「う、ううん! もう大丈夫!」

P「そっか。ならよかった」

加蓮「あ、あのね?」

P「ん?」

加蓮「アタシ……Pさんの彼女になれたの?」

P「だから言ってるだろ。特別だって」

加蓮「うそ……。夢……じゃないよね」

P「今更だな。夢のほうがよかったのか?」

加蓮「まさか! う、嬉しいよ!」

P「俺もだよ」

加蓮「で、でももしかしたら夢かもしれないからさ」

P「ん?」



加蓮「やっぱり……。もういっかい、して?」



おわりん

加蓮いいよね
風邪引いた加蓮をずっと介護して風邪移されて介護されたい

でわでわ

投票締め切り間近になって溜まってた投票券を誰に入れようか数分悩んだ挙句に
加蓮ちゃんに全部つぎ込んだ俺は間違ってなかったと確信した

http://i.imgur.com/LGWCV3i.jpg
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北条加蓮(16)

加蓮ちゃんペロペロ

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