一方「野球すンぞ」(524)
初SSです
禁書のSSでキャラ崩壊です
一応、一方通行が上条さんにそげぶされた後のところから始まりますがはっきり言ってパラレルです
さらに駄文ですので不快感を感じたら速攻スレを閉じてください
期待しちゃうんだよ
ーーとある喫茶店
一方「あァー…ダリィー」ダラー
一方「なァンにもすることがねェー……」ダラーン
一方「生きる理由が見つかンねェなァ……」ダララーン
上条「あ、一方通行!」
一方「ン? なンだ三下かァ……」ダラダラ
上条「…………えぇっと、一方通行?」
一方「ハイ、ワタシが一方通行でェす」ダッフンダ
上条「」
一方「コーヒーうめェー」ズズッ
上条「な、なんでそんなにだらけてるんでせうか……」
一方「だってさァ、考えてみたらさァ」
上条「うん」
一方「俺の青春って、こンなもンだったンだなァって思ってさ」
上条「……うん?」
一方「もしオレがあの世にいったら、確実にABだな」
上条「え?」
一方「つーワケで、なァンにもすることがなくなったぜェ」ダラーン
上条「は、はぁ……そうですか……」
一方「なんかすることねェかなァ……」ウーン
上条「あ、だったら学校とかに行くとかは?」
一方「……いや、そンなンじゃなくて、もっとこォ、熱くなるのが……」
上条「うーん……じゃあ、スポーツとかは?」
一方「スポーツゥ? …………スポーツねェ……スポーツ……」スポーツ
上条「あ、一方通行?」
一方「……いいじゃンスポーツ」ウン
上条「え?」
一方「よっし、じゃあこれからチーム作ってくるわァ」ガタッ
一方「じゃあなァ、三下ァ」スタスタ
上条「……行ってしまった」ポカーン
上条「しかしあの一方通行がスポーツ……まさか本気な訳ないよな」ハハハ
上条「……じゃあそろそろ俺も帰るか」ガタッ
店員「あのーお客様、お代がまだなんですけど」
上条「へ?」
一方「やっぱスポーツっつったら野球だよなァ」ウン
一方「だったら9人いるから、あと8人探さなきゃなンねェな」ウーン
一方「……じゃァ早速メンバー集めしますかァ」ダルーン
一方「メンドクセェー……」ダリーン
絹旗「……」テクテク
一方「あァー、もォあいつからでいいや」
一方「オイ」
一方「野球すンぞ」
絹旗「……え、私ですか?」キョトン
一方「そォだよ、他にだれがいるんですかァ?」
絹旗「……えっと、どこかでお会いしましたか?」
一方「初めましてですゥ」ペコリ
絹旗「え?」
一方「よし、じゃァ早速ミーティングだァ」
絹旗「ちょ、ちょっと! 超なんなんなんですか!?」
一方「野球のメンバー探してンだよ」
絹旗「超分かってますよ! あなた一体だれなんですか!?」
一方「第一位ィ、一方通行ァ」
絹旗「」
とりあえず前書き溜めてた分は投下しました
これから書いて行きます
なんかアレだな、この雰囲気~屋さンっぽいな
乙乙
暗闇の五月つながりでもう一人来ちゃったりしないかなーなんて
禁書でスポーツネタやると黒子とあわきんの存在が一番のネック
屋さンっぽくて好きだ
乙
今日書き溜めた分を投下します
絹旗「……で、その第一位さんはなんで私を喫茶店に連れて来たんですか?」
一方「コーヒーうめェー」ズズッ
絹旗「人の話を聞いてくださいっ!」ダンダン
一方「あァ、野球だったな……オマエ野球出来るか?」
絹旗「超ちがいますよ! 私野球なんてしないです!」
一方「絹旗ァ……だったよなァ? 野球すっげェ熱いぜェ、燃えるぜェ?」
絹旗「だからしませんって!」
一方「よし、じゃあ一回キャッチボールするか」ガタッ
絹旗「な、なに勝手に決めてるんですか!」
一方「オラとっとと行くぞ」ガシッ
絹旗「わっ……ちょ、ちょっと!」ガタッ
店員「……あのー、お客様?」
一方「あ、お代はここに置いとくんでェ」パサッ
一方「お釣りは結構ですゥ」スタスタ
店員「あ、ありがとうございました……」チラ
店員「うわぁ! コーヒー1杯だけでこんなに!?」
諭吉<ヤァ
ーーとある河原
一方「ヘイ!」パシッポーン
絹旗「……」パシッポーン
一方「ヘイ!」パシッポーン
絹旗「……」パシッポーン
一方「ヘイ!」パシッポーン
絹旗「……」パシッポーン
一方「今だ! 必殺ベクトルボール!!」パシッギューン!
絹旗「わっ! なにするんですか!?」ポロ
一方「魔球ベクトルボールだ!」
絹旗「超やってくれました……ねっ!」ギューン!
一方「反射ァ」
絹旗「いたっ! 」
絹旗「食らえ! 窒素ボール!」ギューン!
一方「甘ェ! ベクトルキャッチ!」パシィッ
絹旗「!?」
一方「魔球! ベクトルカーブ!」ブーン
絹旗「す、すごい……ボールが上下左右とまるで生きてるみたいに超動いてます!」
一方「まだだァ!」ヒュン
絹旗「ボールが消えました!」
絹旗「一体どこに!?」キョロキョロ
一方「オマエのグローブの中」
絹旗「わっ! ほんとだ!」スゲー
一方「どォだ? 楽しかったか?」
絹旗「はい! キャッチボール超楽しかったです!」
一方「じゃァ、チームに入るか?」
絹旗「うーん……キャッチボールは超楽しかったですけど、野球に入るのは……」
一方「……そォか」
絹旗「……すみまs」
一方「じゃァ、野球観に行くかァ」ウン
絹旗「……え」
一方「よォし行くぞ」ガシッスタスタ
絹旗「ちょ、ちょっと! だから手を握らなくてもいいじゃないですか!」トットットッ
書き溜めてた分は投下しました
これから書いていきます
ほのかにまろみ臭がする・・・足りないのは投下量か
乙
ーーとある空き地
一方「おっ、いい所に野球やってるガキがいるじゃねェか」
絹旗「ほ、本当ですね」モジモジ
一方「へェー、中々レベルが高いなァ」
絹旗「そうですね……」モジモジ
一方「おォ! ライトのやついい肩してるじゃねェか」スゲー
絹旗「……」モジモジ
一方「なにやってンだよピッチャー!」プンスカ
一方「うおォ! あれホームランじゃねェの!?」スッゲー
絹旗「……あ、あの、そろそろ手を」 一方「よし! 混ざりに行こォぜ!」パッ
絹旗「」
一方「オイ、どォしたンだよ? 早く行こォぜ!」キラキラ
絹旗「……なんでもないです」ムスッ
??「うふふふ……」
少年A「やった! あと1点で同点だ!」
少年B「クソー、だけどあと1つでこの回が終わるんだ……絶対逃げ切ってやる!」
一方「……よォ、面白そォなことしてンじゃねェか」ニタァ
少年AB「え?」
一方「俺も混ぜてくンねェかなァ?」ニヤリ
少年A「」ガタガタ
少年B「」ブルブル
絹旗「ちょ、ちょっと一方通行! 子供が超怖がってます!」
少年A「やった! あと1点で同点だ!」
少年B「クソー、だけどあと1つでこの回が終わるんだ……絶対逃げ切ってやる!」
一方「……よォ、面白そォなことしてンじゃねェか」ニタァ
少年AB「え?」
一方「俺も混ぜてくンねェかなァ?」ニヤリ
少年A「」ガタガタ
少年B「」ブルブル
絹旗「ちょ、ちょっと一方通行! 子供が超怖がってます!」
少年B「これで最後だ!」シュ
一方「甘ェ! ベクトルバット!」カキーン
少年A「大きい! ホームランだ!」
絹旗「超任せてください! 窒素キャッチ!」パシ
一方「やるなァ……」ニヤ
少年AB「」
一方「じゃァな、ガキ共」
絹旗「超楽しかったです! また一緒にやろうね」フリフリ
少年AB「」
A 311ー310 B
>>23はミスです
今日書き溜めた分は投下しました
また書き溜めて投下します
この二人小さな兄妹みたいで可愛いなぁ
乙!
忙しくなってきたのでちょっとずつしか書けなくなってきました
とりあえず書き溜めた分を投下します
一方「どォだ? 野球する気になったかァ?」
絹旗「はい! 野球超おもしろいです!」キラキラ
一方「よォし、じゃァ他のメンバーも探しに………行きたいところだが」
絹旗「どうしたんですか?」
一方「もォこンな時間だ、続きは明日からにするぞ」
絹旗「……そうですね、わかりました」
一方「じゃァな」スタスタ
絹旗「はい……」
絹旗「……」
絹旗「…………」ハァ
一方「おォ、そォいや」
絹旗「ひゃぁ!」ビクッ!
一方「メアド交換してなかったよな」
絹旗「あああ一方通行! いつの間に!?」
一方「さっきだよ、ンなことよりさっさと携帯出せ」
絹旗「は、はい!」
一方「じゃ俺受信する方でェ」
絹旗「分かりました!」
ピピピ
一方「ン、じゃ後で連絡するわァ」
絹旗「あ、一方通行!」
一方「あァ?」
絹旗「……また明日」
一方「はいはい」
絹旗「…………えへへ」
一方「今日は早速1人メンバーに入ったし」
一方「幸先いいぜ」ウン
一方「あと、7人……」ダルーン
一方「……ふわぁ」ダラーン
一方「なンとかなるかァ……」ネムネム
一方「zzz」
書き溜めた分はここまでです
これから投下する量が少なくなってきますが頑張って書いていきます
乙!
なんかほのぼのするね
あまり書き溜めていませんが投下していきます
>>33
ミス1です
ーー翌日
絹旗「……あ!」
絹旗「一方通行!」
一方「よォ」ダラーン
一方「じゃァさっそく今日はメンバー集めすっぞォ」ダラダラ
絹旗「超ダラけながら言わないでください」
一方「あと7人は萎えるわァ」ダラー
絹旗「じゃあ早くメンバー集めましょう」
一方「おォ、そォいや昨日野球してるとき熱心にガキ共を見てたやつがいたな」
絹旗「超いいですね、その人から誘いましょう」
一方「よし、またあのガキ共の所に行くかァ」ウン
少年A「いくぜ! ベクトルバット!」カキーン
少年B「なんの! 窒素キャッチ!」パシーン
バッターアウトッチェンジ!
少年A「そんなの窒素キャッチじゃないし!」
少年B「ベクトルバットだって全然違うじゃんか!」
??「うふふふ……喧嘩してる……かわいい」
一方「いたいた、コイツだ」
絹旗「(……超すごい格好ですね)」
結標「……ハッ! な、なによあんた達!?」ビクッ
一方「オイ」
結標「べ、別に少年を見てたわけじゃなくて野球を……」アタフタ
一方「野球すンぞ」
結標「…………え?」
途中ですみません
また投下していきます
絹旗「超いきなり過ぎませんか一方通行?」
一方「いや、ガキの野球を毎日見るくらいだ……あいつは生粋の野球好きだぜ」ウン
結標「一方通行? ……もしかしてあの一方通行!?」ハッ
一方「他にどの一方通行さンがいるンですかァ?」ダラーン
結標「」
絹旗「信じられないと思いますけど、今は超やる気のない野球バカですから安心して下さい」
一方「野球しようぜ!」キラキラ
一方「こいつは絹旗最愛だァ」ポンポン
絹旗「あ、頭に手を置かないで下さい!」
一方「で、なンて名前だァ?」
結標「……結標淡希よ」
一方「……淡希?」ピク
結標「な、なによ」
一方「オマエ絶対あわきンって呼ばれてたろ」ダロ
結標「呼ばれてないわよ!」
一方「あわきン」
結標「あわきんって言うな!」
絹旗「……」ムスー
一方「で、野球すンのか?」
結標「しないわよ!」
絹旗「……いきなりは超無理ですよ」
一方「やっぱそォかァ、メンバー集まったらあのガキ共と野球したかったンだけどなァ……」ハァ
結標「するわよ!」
絹旗「……え?」
結標「野球、するわよ!」
一方「あわきン……!」
結標「あわきん言うな!」
すみません
ほんとちょっとしか書き溜めていなくて
頑張って書いていきます
投下あるだけでありがたいし無理なく自分のペースで続けて欲しい
それにしても微妙に嫉妬する絹旗が可愛い
>>43
ありがとうございます
これから投下していきます
結標「私を含めて今何人メンバーがいるの?」
一方「3人だ」ウン
絹旗「3人です」ウン
結標「……あと6人か」
絹旗「超頑張りましょう!」オー
結標「そうね」フフフ
一方「萎えたァ」ダラーン
結標「ちょっとやる気出しなさいよ!」
絹旗「そうですよ一方通行!」
一方「あァー? じゃァオマエらアテがあるンですかァ?」
絹旗「うぅ……いないです (アイテムを誘うのは超無理ですし……)」
結標「……いないわね」
一方「コミュ症共が」ダルーン
絹旗「なっ!? 超違います!」
結標「ち、違うわ…… (あれ? 友達と言える友達っていたっけ)」アレ?
一方「ンじゃァ手分けして探すぞ」
絹旗「……わかりました」
結標「(あれ?)」アレレ?
一方「じゃァ5時にはここに戻ってくるように、ハイかいさァーン」スタスタ
結標「(あれ?)」アッレー?
絹旗の探索
絹旗「(とりあえず人が集まりそうな商店街に来てみました)」
絹旗「(しかし、おばさんがいっぱいで誘えるような人は中々いませんね……)」
絹旗「(あ! この魚肉ソーセージ美味しそうです!)」パク
絹旗「(あ、これも超美味しそう!)」パクパク
キリが悪くてすみません
また書いてきます
少しですが投下していきます
結標の探索
結標「(……大丈夫、私にも友達はいるわよ)」ブツブツ
Prrrr…Prrrr…
結標「(で、電話だわ! やっぱり私にも友達がいるのよ!)」
結標「もしもし! 私と一緒に野球しない!?」ガチャ
土御門『は? いきなり何を言い出すんだ? そんなことより窓のないビルに送ってほしいんだが』
結標「」
一方通行の探索
一方「あ、ダッリィー」ダラーン
一方「人探すのダッリィー」ダルーン
一方「マジさげぽよォー」ダローン
一方「あいつらちゃンと見つけてくれっかなァー」ダリリーン
垣根「オイ、お前一方通行か?」オイ
一方「あァ? 誰ですかァ?」
垣根「垣根帝督だ」
一方「垣根帝督……確か第二位だったよなァ」ウン
一方「でェ、第二位が第一位様になンの用だァ?」
垣根「とりあえず、あーくん」
一方「なンだァ、ていとくン」
垣根「野球やろうとしてるんだってな」
一方「それがどォした」
垣根「俺、昨日ルーキーズ読んだんだけどよ」
一方「……あァ?」
垣根「パワプロ君もファミスタもした」
一方「なにが言ィてェンだ」
垣根「僕を契約して野球少年にさせてよ」
一方「……」
垣根「俺も混ぜて」
一方「という訳で新しくメンバーに入った、ていとくンだ」
垣根「第二位、垣根帝督だ」
絹旗「」
結標「」
垣根「よろしくな」
絹旗「(ま、まさか第二位を連れてくるなんて)」
結標「(学園都市2トップが野球を……)」
一方「自己紹介ィ」ハイ
絹旗「あ、はい! 私は絹旗最愛です」
結標「結標淡希よ、よろしく」
一方「よく出来ましたァ」ヨシヨシ
自分から契約を迫る人間にろくな奴はいない
今日はこれだけです
もうすぐネタに詰まりそうです
乙
なんだこのていとくんはwwwwww
投下していきます
垣根「それで、これからどうすんの?」
一方「ン?」
垣根「練習するとかいろいろあるだろ」
一方「いや、まだメンバー集まってねえからなァ……しばらくはメンバー集めだ」ダッルー
絹旗「そうですね、まだ4人しかいないですし」ウン
結標「4人だったら練習っていう練習出来ないしね」ウン
一方「そンだけ分かってんのに1人も連れてこないのはなンでですかァ?」
結標「う、うるさいわね!」
絹旗「(……試食品巡りしてたなんて超言えないです)」
一方「中途半端な時間だし、今日は解散ってことでェ」ハイ
絹旗垣根「はーい」ハーイ
一方「じゃァ気ィつけて帰れよ」
結標「ちょ、ちょっと待ってよ」
一方「ン?」
結標「いや、明日の集合場所とか……」
垣根「あぁ、時間とかもわかんねえよな」
一方「……そォだな、ンじゃ携帯ィ」
垣根「あ? あぁ、ほら」
結標「はいこれ」
一方「ン、赤外線やって……」カチカチ
一方「じゃァ後で連絡する」
ーーその晩
一方「今日はふたりも見つかったぜ」ウン
一方「昨日は1人、今日は2人……」
一方「ってェことは明日は3人! 明後日は4人ってことか!!」スゲェ
一方「2人余るじゃねェか!」プンスカ
一方「……明日が楽しみだな」フワァ
一方「zzz」
一方「ハイ、じゃァ今回もメンバー集めでェ」ハイ
絹旗結標垣根「はーい」ハーイ
一方「くじ引きでコンビ決めて下さい」
結標「? なんで?」
垣根「バラバラに探した方が効率よくね?」
一方「誰かが試食品巡りをするからァ」
絹旗「」ギクリ
一方「印付いてるのと付いてないやつの紙引いて下さァい」
印無し 絹旗&結標
印付き 一方&垣根
垣根「あーくんといっしょだ!」ヤッタ
一方「ていとくンよろしくな!」
絹旗「(うーん……一方通行と印が一緒じゃなくてよかったような……?)」ウーン
結標「……ふーん?」
今日はこれだけです
ほのぼのですなぁ好きだ
乙
投下していきます
絹旗と結標
結標「なかなか見つからないわね」
絹旗「そうですね……」ハァ
結標「あの人結構野球出来そうじゃない?」
絹旗「そうですね……」ハァ
結標「……」
絹旗「……」ハァ
結標「……あ、一方通行」
絹旗「ど、どこですか!?」
結標「……やれやれね」ニヤニヤ
絹旗「!!!!」カァ
あーくんとていとくん
一方「なァ、ていとくン」
垣根「ん? どうしたあーくん」
一方「オレらの能力ってスタンドと似てるよな」
垣根「……いや俺らスタンド出ねえだろ」
一方「そォじゃなくて……」
一方「オレらの能力って漢字で書いてカタカナ読みじゃン?」
一方「スタンドの名前も漢字書きでカタカタ読み」
垣根「なるほど! 確かに似てる!」
一方「だろォ? ってェことはよォ……なんか、こォ……世界繋がってンじゃね?」
垣根「やべえ……熱くなってきた……!」
ステイル「……」
ステイル「なんで僕が学園都市で……」
佐天「あ、初春! 学園都市にたこ焼き売ってるよ!」
初春「珍しいですね、食べていきますか?」
佐天「そうだね! すみませーん、たこ焼き1つくださーい」
ステイル「あいよ! 300円ね!」
ステイル「お嬢ちゃん達かわいいから1つおまけしちゃおっかな」
佐天「やった! ありがとうございます!」
ステイル「はいよ、じゃまた来てね」
ステイル「……」フゥー
ステイル「……あ、たこ焼きの火が切れてる」
一方「……で、SBRとかジョジョリオンからしてオレらの世界にもいるかもしれねェだろ?」
垣根「なるほど、じゃぁどっかにスタンド使いがいるかもしれねえってことか!」ナルホド!
一方「そォいうこった」
垣根「俺スタンド使いに会ったらどうしよう……とりあえずサインもらお」ウン
一方「ダリィー」ダルー
垣根「……ん? おいあーくん、あんな所にたこ焼きの屋台があるぞ」アレ
一方「ン? あァほンとだァ、学園都市なのに珍しいな」ナー
ステイル「……うーん、余熱だけじゃ今焼いてるたこ焼き焼けないな」ウーン
ステイル「かといってガスも切れたし……」ウーンウーン
ステイル「仕方がない……イノケンティウス!!」ボォ
一方垣根「!?」
今回はこれだけです
ジョジョ知らない人はすみません
イノケンさん確かにスタンドとして見れば見えるわな
>>71
似たような能力を使ってる人との違いといったらブ男かそうでないかだな
>>72
おい、アブ男さんを馬鹿にするな。
便利過ぎてガオンされてるんだぞ……
投下していきます
>>74
酉つけるの忘れてました
垣根「あ、一方通行……み、見たかあれ……」ザワザワ
一方「あァ……まさか本当にこの世界に来たとはな……」ザワザワ
一方垣根「(スタンド使い!!)」
一方「おそらくあの火のやつがスタンドだな……」
垣根「も、もしかして俺らがスタンド見れるってことは……俺らもスタンド使い!?」ピコーン!
一方「おおおおお前それやべェやつじゃねェか!! オレのスタンドってどンなンだァ!?」パネェ
垣根「おおおお落ち着け! と、とりあえずあの人に話しかけてみようぜ」モチツケ!
一方「お、おォ! そォだな!」
ステイル「……おぉー、焼ける焼ける」ジュー
ステイル「あ、人が来たじゃないか…………戻れ! イノケンティウス!」ポケモーン
一方「あ、あのォ、すいませェン」アノー
ステイル「はいよ! なににする!」ヘイ!
垣根「いや、あの、そうじゃなくてですね」
ステイル「(バレてしまったか……面倒だな)」マンドクセ
一方「……あのォ、もしかしてスタンド使いですか?」
ステイル「……え? あれ、いや……え?」アレ?
垣根「ばか率直過ぎだ! もっと、こう、遠回しの言い方でだな……」
一方「あァ? どンな言い方があるンだよ」
垣根「俺に任せとけ」マカセロ
ステイル「(もしかしてバレていないのか?)」
垣根「あの~、すいません」テイク2
ステイル「……な、なんだい」
垣根「さっきのって『魔術師の赤』に似てたんですけど……」
ステイル「(魔術師……)」マジシャン
垣根「やっぱスタンド使いなんスか?」
ステイル「(どうやら気づいてないようだね)」フゥ
ステイル「……さっきからそのスタンドってのはなんだい?」
一方「……ていとくん、こいつスタンド使いじゃなくね?」
垣根「いや、とぼけてるだけかもしれないぞ」イヤイヤ
ステイル「(バレるより面倒だな……)」フゥ
とりあえずここまでです
また書き溜めたら投下します
なんだかわいいぞこいつら。ただのファンか
JOJO好きがスタンド使いらしき人見たらこうなるのも仕方ないか…
投下していきます
一方「ねェねェ、あンちゃン」ネーネー
ステイル「ぼ、僕のことかい?」
一方「もォ一回見せてくれよ」
垣根「ばか、そう簡単に見せてくれるわけないだろ」バカ
ステイル「……いいけど、見たらとっとと帰ってくれよ」
垣根「マジで!?」ワーイ
一方「やったー!」ワーイ
ステイル「イノケンティウス!」ボォ
垣根「うおおおおおお……」キラキラ
一方「すげェ……」キラキラ
垣根「ちょ、ちょっと触ってみようぜ」
一方「お、おォ、そォだな……」
ステイル「あ、止めておいたほうが……」
ジュ
垣根「あっつ!!」アーチーチー
一方「あぢィ!!!」アーチ
ステイル「やれやれだ」
垣根「熱ぃじゃねえかバカやろう!」プンスカ
一方「客をなンだと思ってンだ!」プンスカ
ステイル「すんません」ペコペコ
垣根「あんな熱くて危ないもん出すんじゃねえよ!」プンプン
ステイル「すんませんすんません」ペコペコ
一方「どォせ熱くするンだったら野球で熱くさせてみろよ!」プンスカ
ステイル「すんま…………え?」
垣根「そーだそーだ!」
キリが悪いですか書き溜めた分は投下しました
また書き溜めてきます
投下していきます
ステイル「……僕は遠慮させてもらうよ」
垣根「なんでだよ! お前の熱さはなんの為にあるんだよ!」アツクナレヨ!
ステイル「僕はたこ焼きを焼くのに忙しいんだ……すまない」
一方「……オマエあれだ、日本には古来からある言い伝えがあるだろォが」エート
ステイル「(……日本人じゃないし)」
垣根「そ、それは……一体!?」ゴクリ
一方「『 野球やればタコ焼き屋が儲かる』 だ」バーン
ステイル「」
垣根「すっげー!」
>>88
すみません投下ミスです
ステイル「……すまない、途中から意味が分からなくなったんだが」
一方「だからァ、つまり」ハイ
ステイル「あぁ」ウン
一方「オレ達と」
ステイル「あぁ」ウン
一方「野球すンぞ」
ステイル「……僕は遠慮させてもらうよ」
垣根「なんでだよ! お前の熱さはなんの為にあるんだよ!」アツクナレヨ!
ステイル「僕はたこ焼きを焼くのに忙しいんだ……すまない」
一方「……オマエあれだ、日本には古来からある言い伝えがあるだろォが」エート
ステイル「(……日本人じゃないし)」
垣根「そ、それは……一体!?」ゴクリ
一方「『 野球やればタコ焼き屋が儲かる』 だ」バーン
ステイル「」
垣根「すっげー!」
一方「まァだ分かンねェのか!? 脳みそカニ味噌にしてンじゃねェぞ!」プンスカ
ステイル「ひどい……」
一方「だからァ、オマエが野球やる」ハイ
ステイル「あぁ」ウン
一方「オレ達が連戦連勝する」ハイ
ステイル「あぁ」ウン
一方「有名になってドーム的な所で野球やるよォになる」ハイ
ステイル「あぁ」ウン
一方「そこでオマエのタコ焼きを売れば儲かるじゃねェか!」
ステイル「! な、なるほど!!」ナルホド
今回はここまでです
投下ミスしてすみません
>>88は無視して下さい
~~~~~~~~~~
アレイ「お腹が空いた」グー
ステイル「…………は?」
アレイ「やはりお腹が空いたときにはたこ焼きだな」ウン
ステイル「い、いきなりなんだい……」
アレイ「たこ焼きを作ってくれ」ハイ
ステイル「その為に僕を呼び出したのかい!?」
アレイ「器具は用意してあるから作ってくれ」ハイ
ステイル「」
>>93
酉つけます
ステイル「……これでいいかい?」ドキドキ
アレイ「じゃあたこ焼きを容器の中に入れてくれ」
ステイル「……分かった」ドキドキ
アレイ「頂きます」イタダキマス
ステイル「……」ドキドキ
アレイ「……」モグモグ
ステイル「ど、どうだい?」ドキドキ
アレイ「……不味い」キッパリ
ステイル「」
アレイ「よくこんなものを食わせようとしたな」
アレイ「こんなもの誰も食べてはくれないぞ」
ステイル「そ、そこまで言わなくてもいいじゃないか!」
アレイ「なら……そうだな、そのたこ焼きで売り上げ100万稼いでこい」
アレイ「それから君のたこ焼きを食べてみよう」
ステイル「受けてたとう!!」
~~~~~~~~~~
ステイル「……わかった、僕も野球やる」ウン
一方「マジで!? よっしゃァァァァァ!!!」ワーイ
垣根「(……こいつすっげー気に入ってるな)」
垣根「そういや名前聞いてなかったな」
一方「どォせアヴドゥルだろ」ハン
ステイル「アヴドゥルって誰だよ……僕はステイル=マグヌスだ」
一方「って言う訳でステイル君が新しくメンバーに入りました」ハイ
ステイル「よろしく」
垣根「わーい」ワーイ
絹旗「よろしくお願いします!」
結標「」
結標「(ちょっとあなた)」ボソボソ
ステイル「ん?……あ! 案内……!?」
結標「(声が大きいわよ!)」シー
ステイル「(す、すまない……しかし君はこんな所で何をしているんだ?)」ボソボソ
結標「(い、色々とあるのよ)」ボソボソ
ステイル「(そうか……僕もそんな感じだ)」ボソボソ
一方「オイ、こしょこしょ話してンじゃねェよ」オイ
垣根「そんなやつらにはこしょこしょ……ってなあ!」コショコショ
ステイル「う、うわあ! や、やめ……ふっふはははははは!!!」
一方「オマエもだよ!」コショコショ
結標「きゃあ! ふ…ふふふ……って! ちょ、あんた…変なとこ…………いい加減にしなさいっ!!」ヒュン
絹旗「一方通行と垣根が消えました!?」
ステイル「た、助かった……」
結標「……フン」
絹旗「一体どこにいったんでしょう?」ピピピ
絹旗「あ、メールです」パカッ
一方通行
件名:
本文:ヤードラット星なう
絹旗「」パネェ
結標「(そんなに遠くには飛ばしていないはず……)」
一方「よォ」
垣根「帰って来たぜ」
絹旗「わぁ! いつの間に後ろに!?」
一方「瞬間移動だ」フフン
垣根「オラ達ヤードラット星人に瞬間移動教えてもらったんだ」フフン
絹旗「す、すごい……!」スゲエ
結標「……」
ステイル「……で、これからどうするんだい?」
一方「……」ウーン
絹旗「そうですね……まだ野球やる人数じゃないですし……」
一方「……」ウーンウーン
垣根「ってことはまたメンバー集めか……」
一方「! 来たこれ!」ピコーン!
結標「ど、どうしたの急に?」
一方「オマエら明日野球できるぞ」
結標「本当なの!?」
一方「あァ、残りのメンバーは任せろ」マカセロ
ステイル「楽しみにしておくよ」
絹旗「またメンバーが増えるんですね!」
垣根「やったね絹旗ちゃん!」
一方「ってェことで、かいさァン!」
一方「あ! ていとくン!」チョイチョイ
垣根「あ? どうした?」スタスタ
一方「」ゴニョゴニョ
垣根「……いや、それ無理じゃね?」
一方「オマエそこはアレだ、俺の未元物質に……」ハイ
垣根「常識は通用しない! ……ハッ!?」
一方「そォいうことだ」
ーーその後
一方「そォいや部室的なアレ欲しィよな……」ウン
一方「近くで練習が出来るところがいィよなァ……」ウン
一方「……」
一方「…………アイツに聞くかァ」
ーーとある研究所
一方「わっすゥ」バーン!
天井「……え? え?」ビクゥ!
一方「野球出来るとこ教えて」
天井「え、いや、一方通行?」
一方「そォでェす、だからとっとと野球出来るとこ教えて下っさァい」
天井「ふざけるな! お前のせいで、俺は……!」バン!
一方「お、天井くンの自慰行為のお助けブックはっけェン」
天井「」
一方「ほォほォ、えっちィだな」ウン
一方「ぶはっ……童貞の家に乗り込ンで逆レイプするギャルってかァ? ありえねェよ」ケタケタ
天井「か、勝手に見るなよ!」
一方「お、なンだこの装置?」
天井「バカッ! お前それに触るんじゃねえ!」
一方「っせェな……ン?」
一方「……こンなとこにAV隠してンじゃねェよ! ぎゃははは!!」
天井「」
一方「まァた逆レイプかァ!? 現実にあると思ってンのかこのチキンがァァァァァァ!!!」
天井「……うぅ」グスン
天井「ほんと帰って頂けないでしょうか……」シュン
一方「だからとっとと教えろよ、野球出来るところをよォ」
天井「……その、急に言われても見当が付かないというか…」
一方「このボタン押したらダメって言われたら押してみたくなる症状がァ!」ウワァァァァ
天井「分かった! 分かったから!! 頼むから荒らさないでくれ!」
一方「早くゥ」
天井「……第二〇学区はスポーツが出来るところが多い、そこに野球出来るところがあるんじゃないか?」
一方「ほォ、いい読みじゃねェか、ありがとな天井クン!」ナルホド
天井「お、おぉ……」
一方「あァそォだ天井クン……」チョイチョイ
天井「ん?」
一方「」ゴニョゴニョ
天井「…………まぁ、やろうと思えば出来るけど」
一方「じゃァ頼むわァ」
一方「じゃァな」スタスタ
天井「……」
天井「……行ったか」
天井「一方通行が野球ねぇ……」
ーー翌日
一方「今日はァ第二〇学区に行きまァす」ハーイ
垣根「なんで?」
一方「着いてからのお楽しみでェす」ハーイ
絹旗「なんでしょうね?」
結標「さぁ?」
ーー第二〇学区
一方「こン中でェす」ハーイ
垣根「お、おぉ……これは……!」
絹旗「超部室です!!」
結標「グラウンドもあるわ、すごいわね……」
ステイル「……これは、君一人で?」
一方「まァな」ヘヘーン
絹旗「ロッカーが9つあります!」ヒャッホーイ
結標「野球道具もあるわ!」ヒャッホーイ
垣根「冷蔵庫もあるぜ!」ヒャッホーイ
ステイル「タコ焼き機もある!」ヒャッホーイ
一方「ハンッ」
ステイル「……それで、昨日君が言ったメンバー達はどこだい?」キョロキョロ
一方「そォ焦るな……ていとくン!」ハイ
垣根「任せろ!」
絹旗結標ステイル「?」
ーー準備中
一方「出来た!」
垣根「これが!」
一方「オレ達の!」
一方垣根「新しい仲間だ!」バーン
絹旗結標ステイル「」
マネキン×4 ズーン
ステイル「いや、ちょっと待て……」オイ
垣根「右から紹介するぞ」
絹旗「ちょ、超待って下さい!」
一方「……ンだよ、これからってときに」チッ
絹旗「」コワ
一方「なあ、たかしくン?」ナー
結標「色々とおかしいって!」
ステイル「なんでマネキンなんだ?」ハイ
一方「マネキンじゃねェ!」バキッ
ステイル「ガハッ!」
絹旗結標「」
一方「他に質問はァ?」
絹旗結標「」ブンブン
垣根「よし、じゃあ自己紹介の続きやるぞ」
一方「コイツが、たかしくンだ」
たかしくん ズーン
絹旗結標「」
垣根「キャー! たかしくーん!」キャー
一方「隣りのコイツがさとしくンだ」
さとしくん ズーン
絹旗結標「」
垣根「わー! さとしくーん!」ワー
一方「コイツがともあきくンだ」
ともあきくん ズーン
絹旗結標「」
垣根「ひゃー! ともあきくーん!」ヒャー
一方「ンで、こいつがしょうくンだ」
しょうくん ズーン
絹旗結標「」
垣根「うっひゃー! しょうくーん!」ウッヒャー
絹旗「あ、あの」
一方「なンだァ?」
絹旗「その……それって動くのですか? ……たかしくん」
一方「ハァ? バリバリ動くし、オマエらより働くかもしンねェぞ?」オ?
結標「で、でも……」ウーン
一方「なァー、たかしくン」ナー
たかしくん コクリ
絹旗「う、動いたああああ!! 超動きました!!!」
結標「なななななんで動くのよ!!!」
垣根「マネキンに天井ってヤツが作ったAIを入れたって聞いたが、流石に俺もビビったぜ……」
天井さん優しいなww
一方「よし、じゃァ練習するか」
垣根「そうだな」
たかしくん達 ガシャンガシャン
絹旗「(動いてること自体が超すごいです……!)」
ステイル「(すごくシュールだ……)」
結標「(……野球出来るのかしら?)」
たかしくん達 ガシャンガシャン
一方「ンじゃ、キャッチボールから始めるぞ」
垣根「オーケィ、んじゃあーくん俺と… 絹旗「あ、一方通行! 一緒にキャッチボールしましょう!」
一方「ン、分かったァ」
垣根「( ´・ω・`)」
結標「……ていとくん」ポン
垣根「(´・ω・`)」コクリ
ステイル「じゃあ僕は……」
さとしくん ヤロウゼ
ともあきくん オーケー
しょうくん オレモ!
ステイル「」
たかしくん ポン
一方「」パシッポーン
絹旗「……」パシッポーン
一方「」パシッポーン
絹旗「……」パシッポーン
一方「」パシッポーン
絹旗「あ、一方通行!」
一方「ン?」
絹旗「……な、なんでもないです」パシッポーン
結標「」パシッポーン
垣根「(´・ω・`)」パシッポーン
垣根「( ´・ω・`)」チラ
結標「」パシッポーン
垣根「(´・ω・`)」パシッポーン
垣根「( ´・ω・`)」チラ
結標「……やれやれね」
ステイル「」パシッポーン
たかしくん パシッポーン
ステイル「(なんで僕が……)」パシッ
ステイル「(しまった! 手が滑って……!)」ピューン
たかしくん ビュン!
たかしくん パシッ
ステイル「」
たかしくん ドンマイ
たかしくんさんすげー
sageで静かに投稿しすぎだろwwwまったく気付かなかった
ていとくんがいいキャラしてるわー
一方「ンじゃノックすンぞォ」
絹旗結標垣根ステイル「はーい」
一方「ていとくン!」ゴロゴローン
垣根「任せろ!」パシッ
一方「あわきン!」フラーイ
結標「余裕よ!」パシッ
一方「モアイ!」ゴローン
絹旗「モアイって超私ですか!?」
絹旗「きゃっ!」ポロッ
たかしくん シュッ!パシッ
絹旗「た、たかしくん!」
たかしくん キニスンナ
ステイル「たかしくん超いいやつじゃね?」ナァ?
絹旗「超助けてもらいました!」ハイ
結標「しかも結構上手いわ」ウン
垣根「ま、俺は最初から分かってたけどな」ヘヘーン
一方「オイ、打撃翌練習するぞ」
絹旗結標垣根ステイル「はーい」
一方「打席たかしくンからな、キャッチャーはていとくン」ハイ
垣根「オッケー」
たかしくん コクリ
絹旗「頑張れ! たかしくん!」
たかしくん アリガトウ
結標「たかしくんの実力を見せてもらうわよ」クス
ステイル「いい目をしてるね、たかしくん」ニヤ
絹旗「たかしくんなら超打てます!」ウン
一方「準備はいいかァ?」
たかしくん コクリ
絹旗「(たかしくん……!)」ガンバレ
一方「行くぜェ! たかしくゥゥゥン!!」
たかしくん コイ!
一方「ベクトルボォォォォル!!!」ウオオオオ!!
垣根「!?」
一方「ッ! 手が滑って……!」
たかしくん ガッシャァァァァァァァァン!!!
絹旗「たかしくゥゥゥゥゥゥン!!?」
垣根「な、何やってんだぁぁぁ!?」
一方「」
終わりかな
専ブラ使ってない人のためにageておくよ!
更新あるからageていいよね
>>129
ありがとうございます
これから最初のレスだけageるということにしたほうがいいですか?
age無いと専ブラ使ってない人は分かんないかと
作者はage進行でいいとおもうよ
上がってなかったら俺達でageるからさ
>>131
分かりました
次からageて行きます
面白いから読む人増えればいいな。頑張れ>>1
>>133に完全同意
ホントに読者増えるといいね
それにしても、たかしくんェ・・・・・・
>>1乙
面白いよ!頑張って
何で今までageなかったんだよこのやろう
即お気に入りだよバカやろう
見たことないかこのネタ……と思って開いたら滅茶苦茶面白いなww期待してんよ!
たかしくんたちAIもいつかどこかのスレのあれみたく反乱しちゃうのだろうか……ww
ほら、ageてよかっただろ?
ナニコレ、意外と面白いww
駄文で亀ですがこれからageていきますのでよろしくお願いします
結標「たかしくん……腕が折れてるわ……」アララ
ステイル「いや、もげてるって言ったほうが正しいね」ウン
一方「やってもォたわ……もォあかンで……」ハワワワワ
結標「ちょっとていとくん! なんとか出来ないの!?」
垣根「俺ぇ!?」
結標「……俺の未元物質に」
垣根「常識は通用しない……………いやいやいや! これはまた違うだろ!?」
絹旗「と、とりあえず担架でたかしくんを運びましょう!」
一方「……天井クンならなンとかしてくれるかもしれねェ」
一方「天井クゥゥゥゥゥン!!」バーン!
天井「またお前かァァァァァァ!!」
一方「たかしくンが! たかしくンがァ……!」ウワァァァン
たかしくん
天井「うぉお! ……な、なんだマネキンか」ホッ
一方「腕がポッキリ折れちまったンだよ! なンとかしてくれェ!」
天井「折れてるっていうよりもげちまってるじゃないか」
一方「む、ムリなのかァ……?」ウル
天井「……まぁ、これくらいならなんとかなるだろ」ポリポリ
一方「天井クゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!」パァッ
天井「ほら、治ったぞ」ハイ
たかしくん ヤッタ
一方「すっげー! 天井クンすっげー!」
天井「次からはちゃんと気をつけろよ」
一方「ありがとなァ! 行こォぜたかしくン!」
たかしくん コクリ
天井「……」パタン
天井「……俺のAIすげぇ」スゲェ
なぜだろう、天井が一方さんのお父さんに見えてきた。
なんと微笑ましい。
木原くンは?
>>145
草葉の陰で泣いてるよ
天井パパ→甘いパパ
一方「たかしくン治ったぜェ!」イエーイ
たかしくん ヤァ
絹旗「たかしくーん!!」
垣根「よかったな、たかしくん」
ステイル「一方通行も気をつけるんだよ」
一方「はァい」
結標「ほら、たかしくんに謝って」
一方「ごめンなしゃい」ペコリ
たかしくん イイヨ
一方「ンじゃ、今日の練習はこれまで」ハイ
絹旗結標垣根ステイル「はーい」ハーイ
結標「(あ、そうだ!)」ピコン
絹旗「? どうしたんですか?」
結標「そうね……あなたにも手伝ってもらおっかな」
絹旗「?」
一方「腹減ったァ、ステイル! タコ焼きィ!」
ステイル「材料がないから無理だね」
ーーその夜
一方「メンバーも9人揃ったし」ウン
一方「アイツら結構使えるし」ウン
一方「楽しィしなァ……」ホクホク
一方「……」フワァ
一方「zzz」
一方「みんな集まってるなァ」ハイ
絹旗結標垣根ステイル「はーい」ハーイ
一方「よしっ、今日も練習するぞ」
結標「ちょっと待って!」
一方「あァ?」
結標「モアイちゃん!」ハイ
絹旗「超任せてください!」ハイ
一方垣根ステイル「?」
絹旗結標「ジャーン!」
一方「オ、オォ! ……これは……!」
垣根「お、お前ら……!」
ステイル「これは……ユニフォームじゃないか!」
絹旗「超頑張りました」ヘヘーン
結標「頑張ったわ」ヘヘーン
一方「すげェ! カッケェ!!」キラキラ
ステイル「確かに……これは気分が上がるな」ウン
垣根「早速着ていいか!?」
結標「いいわよ、でも私達は部室を使わせて貰うから」
絹旗「超決定です!」パタン
結標「みんな喜んでたわね」ニコ
絹旗「超成功ですね!」ニコ
一方「やべェ! 女子来るまで着替えよォぜ!」イソイソ
垣根「おいあーくん! ドアの隙間から覗けるんじゃね!?」
ステイル「垣根提督はクラスにいたらいつか自爆しそうなやつだね」
結標「着替え終わったー?」
一方「終わったァー」
結標「じゃあ開けるわね」ガチャン
一方垣根ステイル「……オォー!」
絹旗結標「オォー!」
垣根「2人共似合ってんな」ウン
絹旗「そっちこそ超似合ってますよ」ハイ
垣根「///」テレテレ
絹旗「///」テレテレ
結標「その白いユニフォームが茶色くなるまで使いましょ」
一方「分かったぜあわきン!」ハイ
一方「ていとくン!」
垣根「ん?」
一方「ベクトル泥団子!」ビューン
垣根「うわぁ! おまっやめろよぉ~」キャッキャ
結標「そういう意味じゃないわよっ!」
今回はここまでにします
パワプロくん始めました
>>1乙
何だよこの糞(面白い)スレは
ブクマ決定じゃねーか
たかしくん頑張れ
一方「練習すンぞ」ハイ
絹旗結標垣根ステイル「はーい」ハーイ
ステイル「そういえば、試合とかはしないのか?」
絹旗「試合しなきゃ野球する意味超ないですもんね」ウン
一方「そォだなァ……じゃァ練習試合申し込みに行くかァ」
絹旗「やった!」
一方「まずは電話すンぞ」
絹旗「どこに電話するんですか?」
一方「適当でいいだろ、パッと頭に浮かンだとこでいいンだよ」
一方「えェーと」ピポパポ
結標「ほんとに大丈夫なの?」
一方「なンとかなンだろ……あっ! もしもし常盤台中学ですか?」
理事長『はい、そうですがどちら様ですか?』
一方「学園都市第一位の一方通行と申しますゥ」
理事長『』
一方「野球の練習試合を申し込みたいンですが」
一方「オッケーもらったぜ!」イェーイ
垣根「マジか!?」
絹旗「案外頼めば出来るもんですね」
一方「明日、練習試合出来るぞ!」
ーー常盤台中学
理事長「えらいことやで……この学校も、もぅ終いやで……」
理事長「えらいこっちゃや……」
御坂「失礼しまーす」コンコン
理事長「あぁ、御坂君か……急に呼び出して悪かったね……」
御坂「いえ、大丈夫です……で、どうしたんですか?」
理事長「あぁ、実は君に一日だけソフトボールのスケットになって欲しいんだが」
御坂「え? ……えぇ、まぁいいですけど、どうしてですか?」
理事長「君じゃないとウチのソフトボール部じゃ相手にならな過ぎる」
御坂「はぁ…」
理事長「そうだ、食峰君にも頼んでみよう」
御坂「アイツもですか!?」
食峰「呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃ~~ん」バーン
ーー翌日
一方「ンじゃァ、常盤台中学行くンでユニフォームに着替えて下さァい」
絹旗結標「はーい」パタン
ステイル「初試合だね、緊張するな……」
垣根「やっべ! テンション上がりまくりだわ!」ウェーイ!
一方「……やっぱ、勝ちたいよなァ」
垣根ステイル「あぁ!」
絹旗「ここが常盤台中学ですね……!」ドキドキ
一方「イ、インターホン押せばいいのかァ?」ドキドキ
結標「ま、まぁ普通にそうよね」ドキドキ
一方「よ、よし、行くぞ!」ビクビク
ステイル「……」ドキドキ
垣根「……ゴクリ」ドキドキ
一方「………………」プルプル
御坂「あんた達が今日試合しに来た人?」
一方「ウオォッ!!?」ドッキーン!
絹旗「ひゃぁっ!! み、御坂美琴!?」ドッキンコ!
御坂「って! あ、あんたは!?」
食峰「なになに? 御坂さんの友達ぃ?」ニヤニヤ
御坂「違うわよ! ………クッ」ギロリ
垣根「怖ぇ~……お前なにしたんだよ?」
一方「話せばクソ長くなる……てか、オマエこの学校だったのかァ」
垣根「む、昔の恋人とかかあ!?」キュピーン
絹旗「むー」プクー
御坂「そういえば、あなた私のこと知ってそうだけど、何処かで会ったっけ?」
絹旗「超知らないですっ!」プンスカ
理事長「君が一方通行君かな?」
御坂「理事長!」
一方「あ、どォも! 今日は無理を言ってすみませン」ペコリ
理事長「あ、あぁ……」
一方「それと、これ」ハイ
一方「ウチで作ったタコ焼きですゥ、よかったら食べて下さァい」
ステイル「僕が作ったタコ焼きね」
理事長「……わざわざありがとう」
理事長「(……一方通行君、案外いいやつ)」モグモグ
理事長「うん、美味しい」ニコ
一方「やったぜ!」ヘイ
ステイル「当たり前さ」フフン
御坂「」
食峰「理事長~、貰ってから食べるのはどうかと思いますぅ」
一方「ンなことより、早く野球しよォぜ」ハイ
結標「そうよね、私達は野球をしに来たんだから」ウン
御坂「や、野球って……アンタねぇ……!!」
理事長「すまないな、グラウンドはこっちだ」
一方「あざァーっす」
御坂「」
食峰「ほらほら、ぼーっとしてないで御坂さんも行こぉ」
ーーグラウンド
垣根「ここがグラウンドか……さすが常盤台」
結標「設備もちゃんとしてるわね……」
絹旗「超お嬢様学校です」
食峰「てかぁ、あなた達って5人しかいないんじゃないのぉ?」
一方「ン? あァ、準備するからちょっと待ってろ」
食峰「?」
一方「ン、出来た」ヨイショ
たかしくん達 ズーン
御坂「」
食峰「」
垣根「たかしくん達早く来いよー」オーイ
たかしくん達 ガシャンガシャン
御坂「ぎゃあああああああああああああああああ!!」
食峰「う、動いたああああああああああああああああ!!」
絹旗「超失礼ですね」プンスカ
結標「たかしくん達だって動くわよ」プンスカ
御坂「ちょ、ちょっと! どういう事よ!」
一方「あァ?」
御坂「これマネキンじゃない!」
一方「……ンだとクソアマァァァァ!!!」ブン
垣根「や、止めろ! あーくん!」ガシッ
ステイル「そうだぞ! ここで手を出したら何もかも終わりだ!!」ガシッ
垣根「確かに! たかしくんをバカにされたのは腹が立つ……」
ステイル「僕もはらわたが煮えくり返るくらいだ! だけどここは我慢だ!」
一方「チッ! ………分かったよ」
御坂「えぇー……なんでマジギレしてんの……」
一方「気を取り直してェ! 野球すンぞ!」ハイ
食峰「私も早く済ませたいしぃ」ウン
垣根「そんじゃ、早く並ぼうぜ!」
絹旗「な、並び方とかどうしたらいいんですか?」アセアセ
一方「ンなもン適当でいいンだよ、適当で」
絹旗「それじゃぁ……」ソー…
絹旗「(えへへ……一方通行の隣です)」ニヘ
一方「じゃ、試合始めンぞ!」
全員「お願いしまーっす!!」
乙
何だろう一方的な展開になりそうwwww
能力なしのマネキンでさえ普通にいい動きだもんな
乙
絹旗が可愛すぎて辛いぜ…
>>172
いや違うぞ、たかしくん達こそこのチームの主力なんだよ
常盤台チームはどんなメンバーなのかな?
一方「よく野球やる気になったな」
御坂「あんたには関係ないでしょ」
御坂「(私はまだあいつのことを許していないってのに、なに野球やってんのよ!)」
御坂「(あいつには絶対負けない!)」
一方「………おォ、そォだ、オレが考えた特別ルール聞くか?」ナー
御坂「はぁ? 普通に野球のルールでいいわよ」
一方「……イインだな?」
御坂「いいわよ、じゃ私達から先攻ね」
一回表
一方「ベクトルボォォォォル!!」ビューン
結標「ボールの座標移動」ヒュン
絹旗「窒素キャーッチ」パシィ
結標「ボールの座標移動」ヒュン
バッターアウッ! チェンジ!
御坂食峰「」
一方「な、面白くねェだろ?」
御坂「さすがにこれはヒドイわね……」
食峰「つまんなぁい」ツマンネ
垣根「俺達もつまんねぇよ」ツマンネ
御坂「……わかった、そのルールってのを教えなさいよ」
御坂「だけどこっちが不利になるようなルールにしないでよ」ビシッ
一方「分かってる、じゃァ説明すンぞ」
御坂「ん」
ルール
一方「とりあえず、基本的に能力を使うのは無しな」
一方「だがピッチャーだけ能力を使っていいってことにする」
御坂「なんでピッチャーだけに能力ありなの?」
一方「なンか面白ェだろ?」
御坂「(……あんたがモヤシだからじゃないのかしら?)」
御坂「打者のときはどうするの?」
一方「ピッチャーだけが能力使用できる」
一方「そして、試合は5イニングまでな」
食峰「私はそっちのほうがいいけどぉ、なんで?」
一方「まだ特別ルールに慣れてねェし、5イニングくらいが手軽で充分だろ」
一方「ンで、能力の使用制限だ」
食峰「能力の使用制限?」
一方「能力で相手の妨害行為は禁止なァ」
御坂「まぁ、当たり前ね」
一方「で、空間移動能力者はボールと人間に能力禁止」
結標「正直スポーツ全般じゃチートだからね」
一方「あと、能力を使用する対象が一つだけな」
御坂「どういうこと?」
一方「オレがベクトルボールでボールに能力を使ってるときは、ボール以外に能力は使えない」
垣根「簡単に例えると、爪切りと耳かきを同時に出来ないってことだな、危ないからやんなよ」
結標「更に簡単に例えると、ポンやチーをするとリーチが宣伝出来なくなるってこと」
一方「ルールはこンなもンだな」ハイ
御坂「ちょっと待って!」
一方「なンだァ?」
御坂「そんなルール作ったって黙って能力使ったり、ズルとかしたらどうするのよ」
一方「……ちょっと待ってろ」ガサゴソ
御坂食峰「?」
一方「ハイこれ」
御坂「……なにこれ? ピップマグネループ?」プラーン
一方「イカサマ防止のアイテムだ、まァ付けてみろ」
御坂「…………ほんとだ、能力が使えない」ノービリビリ
垣根「もちろん俺も使えねえぜ」ノーモフモフ
御坂「ちょっとアンタ! こんなのどうやって手に入れたのよ!」ビシッ
一方「まァ、色々となァ……」
ーー昨日の回想
一方「……よし、特別ルール考えた」
一方「けどこれ無理あるな」
一方「………………」
一方「…………」
一方「……アイツのとこ行ってみるかァ」
一方「木ィィィ原くゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!」バーン
木原「ん? ……一方通行じゃねぇか! 久しぶりだなぁオイ! 大きくなりやがって! コーヒー飲むか?」ガハハ
一方「木原くンに頼みたいことがあンだよ」ハイ
木原「なんだぁ? 俺に頼みたいことって? ブラックでいいか?」ガハハ
一方「ちょっと作って欲しいもンがある」ウン
木原「作って欲しいもん? なんだぁ? ってかキリマンジャロってなんだ?」ガハハ
一方「……」カクカクシカジカ
木原「……なるほど、特別ルールは作ったけどイカサマ出てくるからそれ対策の道具が欲しいと」
一方「そォいうこったァ」
木原「ハッ! 俺を誰だと思ってんだ! ……しっかしまさか一方通行が野球やるとはな」
木原「カッコイー! 惚れちゃいそうだぜ一方通行!」
一方「ハンッ! 下らねェこと言ってねェでさっさと作りやがれ」
木原「わーったよ、とりあえず能力が使えねえようにしたらいいんだろ?」
一方「あと、ピッチャー用のも作ってくれ」
木原「出来たぞ」ホイ
一方「……こンなンで、能力が使えなくなンのかァ?」オイ
木原「まぁ、試してみろ」
一方「……」カチャ
一方「オオオオォォォ!! 能力が使えねェー!?」
一方「なンですかァ!? なンなンですかァ!? ホントどォいう仕組みなンですかァ!!?」
木原「俺もよくわからん」ウン
一方「さすがだぜェ木原くンよォ!!」
木原「よせやぃ、痺れて憧れても何も出ねえぞ」
一方木原「ハハハハハ」
研究員「(仲の良い親子だな)」
ーー回想終了
絹旗「ほんとすごいですね! これ!」
結標「えぇ……ほんとにすごいわ……」
結標「(間違いがなかったらいいんだけど)」
御坂「これで野球出来るわね」ウン
食峰「早くしよぅ~」
一方「ンじゃ、最初から始めるか」
御坂「わかったわ」ウン
一方「オレがピッチャーな」ハイ
ステイル「一方通行ぐらいしか能力活用する人がいないしね」
一回表
一方「ベクトルボォォォォル!!」ビューン
ソフ部A「は、早い!」バッターアウッ
一方「ベクトルボォォォォル!!」ビューン
ソフ部B「当たらない……!」バッターアウッ
一方「ベクトルボォォォォル!!」ビューン
ソフ部C「だ、駄目……!」バッターアウッ
チェンジ
ソフ部ABC「すみません……」ショボン
御坂「いいわよ、次頑張りましょ」
食峰「あなた達のおかげでタイミング分かってきたしぃ」
御坂「そうね」
ソフ部「(す、すごい……)」
一回裏
御坂「レールボール!」バリューン
絹旗「くっ……早いですね」バッターアウッ
御坂「レールボール!」バリューン
垣根「チッ」バッターアウッ
御坂「レールボール!」バリューン
しょうくん バッターアウッ
チェンジ
絹旗垣根「ごめんなさい」ペコリ
しょうくん ペコリン
ステイル「次頑張ろう」
結標「それにしても早いわ……レールガンの速さでボールを投げてるからかしら」
一方「いや、キャッチャーとかボールのこと考えてちゃンと手加減してるぜ」
二回表
一方「ベクトルボォォォォル!!」ビューン
御坂「……あんたは完璧だわ、流石第一位」ストライク
御坂「でもね、その完璧さが……」
一方「ベクトルボォォォォル!!」ビューン
御坂「私達にも教えてくれてるもんよ!」
御坂「チェイサァァァ!!!」カキーン!!
一方「何ィ!?」
御坂「(よしっ! タイミングバッチリ! 私が打った方向はあのマネキンだし捕れるわけない!)」
たかしくん シュタッ
たかしくん パシィ!
御坂「」アウトー
御坂「クッ………あのマネキンかなり上手いわよ」
食峰「分かってるわ、後は私に任せなさい☆」
食峰「(さぁて、一方通行もタイミング外してくるしぃ、どうしようかなぁ……)」ウーン
一方「(今から緩急つけねェといけねェな……クソが)」
食峰「さぁて、第五位の力見せてあげるわぁ」フフン
垣根「え? お前レベル5だったの?」
一方「初耳だわァー」
食峰「」
垣根「ぷぷぷ……それにしても、第五位って……」
一方「ぷっすぅ! ……ランク中途半端過ぎンだろ…………くかかか!」
食峰「ふざけんじゃないわよおおおおおおおおお!!!」
一方「ベクトルボォォォォル!!」ビューン
食峰「あっ! しまった!」
垣根「ヘーイ、ワンストラーイク」ポーイ
食峰「ムッカ」カチン
一方「ベクトルボォォォォル!!」ビューン
食峰「第五位ナメないでよね!」
食峰「第五位バッティングゥ!!」カキーン
垣根「おぉ~、第五位が打ったぁ~……ぶはははは!」
一方「ぷはっ! おまっ、それ止めろよ! クカカカ!」
絹旗「……」パシィ アウト
食峰「」
一方「ドンマイ……」プルプル
一方「……ぷっ」
食峰「くそぉ……ちくしょう……」
食峰「」トボトボ
御坂「……」プルプル
ソフ部A「大丈夫です! まだ始まったばかりですよ!」アセアセ
ソフ部B「次、次頑張りましょう!」アセアセ
食峰「あ、ありがとう……」
御坂「……」プルプル
食峰「ちょっとぉ! そこ何で笑ってんのよぉ!」
御坂「……お、お腹痛い……………ヒィ、ヒィ」プルプル
御坂「はぁ、はぁ……」
御坂「大丈夫、次取り返せばいいだけよ」キリッ
御坂「ぶはっ!」
食峰「笑うなあああああああああああああ!!!」
たろうくん「ぶはっ!」
トップ3がひでぇwwwwww
一方「ベクトルボォォォォル!!」ビューン
ソフ部長「(クッ! やっぱり早いわね……)」ストライク
ソフ部長「(でも、緩急つけたときの緩いボールなら……!)」
一方「ベクトルボォォォォル!!」ビューン
ソフ部長「(来た! このボールなら……!)」
ソフ部長「ていっ!!」カキーン
一方「……チッ!」
結標「(ぬ、抜かれた!)」ピューン
たかしくん パシィ
たかしくん シュッ
しょうくん パシッセーフ
ソフ部長「ハァ……ハァ……」
2アウト ランナー1塁
垣根「……おい、大丈夫か?」
一方「ン、大丈夫だ」
一方「(さっきからストレートばっかだし、そろそろ変化球投げなきゃなンねェけど……)」
一方「(まだていとくンにベクトルカーブ投げたことねェンだよなァ)」
ソフ部D「……」
御坂「早く投げなさいよー!」
一方「(次打たれたらベクトルカーブ投げるか) ベクトルボォォォォル!!」ビューン
ソフ部D「」ストライクバッターアウッチェンジ
ソフ部D「速すぎるわー」
二回裏
御坂「レールボール!!」バリューン
一方「……」ストライク
一方「(……確かに速ェな)」
一方「(だが……)」
御坂「(一方通行の能力じゃ、バントでホームランも可能、ボールを触れさせないようにしなきゃならないわね……)」
御坂「レールボール!!」バリューン
一方「(皮肉なもンだぜ、銃の弾なンぞ腐るほど反射してきたオレに! 止まるよォに見えンだよ!)」
一方「ベクトルバットォォォォ!!」カキーン
御坂「!!?」
食峰「は、入った……」
一方通行 1-0 常盤台
御坂「(5イニングでピッチャーだけ能力ありなら、1番重要になってくるのは守備力!)」ザワザワ
御坂「(5イニングなんてあっという間だから、1点でも取られたらかなり厳しい………なのに!)」ザワザワ
御坂「クッ……」
御坂「(……まだよ、まだ諦めるのは早い)」
御坂「(あと3回の攻撃があるんだから……………まだまだ私にもチャンスがある!)」ピコン!
御坂「(とりあえず、今はここを守り抜くのが先よね……)」
御坂「みんな! まだまだこれからよ! 1点取られたら2点取り返す! こんなところで腐ってる場合じゃないんだから!!」
ソフ部「はいっ!」
食峰「(……御坂さんが1番落ち込んでると思ったけど、これなら投げれそうね)」
一方「気合い入ってンなァ………ホームインっと」エッホエッホ
御坂「(ここは守り切る! 一方通行じゃなかったら打って捕らせてもいける!)」
御坂「レールボール!!」バリューン
結標「ていやっ!」カキーン
ソフ部A「よしっ!」パシィアウト
御坂「レールボール!!」バリューン
たかしくん アウト
御坂「レールボール!!」バリューン
ステイル「クッ!」アウト
御坂「ストライクゾーン大き過ぎよ!」ビシッ
ステイル「」
三回表
一方「ベクトルボォォォォル!!」ビューン
ソフ部E「見切った!」スカ
ストライクバッターアウッ
ソフ部F「よーーっしゃ、お待たせーーっ、さあこっから常盤台劇場本番だぜーっ」
一方「ベクトルボォォォォル!!」ビューン
ストライクバッターアウッ
ソフ部A「(まず、ピッチャー返しをして動きを止める…そしてみせてやるぞゴロツキどもが、やるぞ常盤台ベースボールの技巧をな!)」
一方「ベクトルボォォォォル!!」ビューン
ソフ部A「(味わいなッ!)」スカ
垣根「空振りィーーーーッ ソフ部Aの負けだあッ」
ソフ部A「あ…ありのまま、今起こった事を話す ソフ部長「早く守備につきなさい」あ、はい」
三回裏
御坂「(1点も取らせてあげない!)」
御坂「レールボール!!」バリューン
さとしくん バッターアウト
御坂「レールボール!!」バリューン
ともあきくん バッターアウト
御坂「レールボール!!」バリューン
絹旗「(私だって伊達にアイテムやってないです!)」
絹旗「せいやァ!」カキーン
ソフ部F「『観る』んじゃなく『見る』、『取る』んじゃなく『捕る』んだ!」
ソフ部F「とりゃー!」パシィ
アウトチェンジ
/ ヽ
〃 ト
′ i キ
/ | キ
/ | V ,. ‐‐ァ一 ..
〃 l| ∨ /..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. \
′ i′ ∨ /:/:/ :ハ:i:ヽ:ヽ:,.n_:ヽ
i ′ ∨ ノ:/ .{:i..{:{ }ハ:ハ从〉・くト{
| / 乂 フ:ハ:.ハトNノ斗≦}‘:^':.:廴__
. キ // ヘ 彡イ:人《ヒリ ヒハ小)>┴‐
乂 '/ ヘ. {廴__ノ..从 ' 爪:イ:丁ヽ:.}
ヽ /′ \ ト≧=:彡rr:> .^ イァァミ:..:.∨}ノ
{ \ メ \ >'´フ/:ハ.、 {ん_//′、}:..、乂
、 > ミ ___彡 / \ /彡'rく ̄__{\ミ∨,ノムイ7{:.:..ト:.\
∨ ` <. / \. ‐≦人 レ 辷フニ'{ブ / 从:{ }ノ` ー‐
乂 ブ < _ \≦=イフ{ |/ :.:/ チ‐イト:{ } ′
==彡 /  ̄ ≧=- _ > .ノ } |../ / ん、
≦zz __ ≧一- _ ≧<yi`レ' /:.ト '’ |
 ̄ ̄ ¨¨¨ ―--  ̄ ¨¨ 一弋_,ク Yー{`弋 乂
‘キ彡' _ . イ
厂/7 T丁 {ヽ. \\
/ // | ! l 丶 ヽハ
ノ / / { | | l ヽ } ヽ
四回表
御坂「(この回で私が出て取り返さないと!)」
ソフ部B「(さすがにソフ部としてそこら辺で草野球してるやつに負けるのはヒド過ぎるわ)」
ソフ部B「(今まで練習して来た努力がこんなことで無駄になるなんて許せない!)」
一方「ベクトルボォォォォル!!」ビューン
ソフ部B「はあッ!」カキーン
絹旗「……サードフライですね」
ステイル「…………………あ」ポロ
絹旗「なにやってんですか!?」
ステイル「す、すまない……」シュッ
しょうくん パシッセーフ
ソフ部B「………フゥ」
ステイル「ハァ……ハァ……(もうタバコ止めとこう、うん)」
ソフ部C「(ここは点を取るために……)」チラ
ソフ部B「(ん? ………なるほど)」コク
一方「ベクトルボォォォォル!!」ビューン
ソフ部C「…」カン
結標「ば、バントよ!!」
垣根「あーくん!」
一方「任せろ!」
一方「……」エッホエッホ
垣根「遅ッ!? 俺がやる!」パシッ
垣根「おりゃあ!」シュッ
しょうくん パシィアウト
1アウト ランナー2塁
御坂「よくやったわ、ありがとう」
ソフ部C「はい! 頑張って下さい!」
御坂「(かなり良い場面ね、ここで良い当たりが出たら同点までいけるかもしれない)」
御坂「……フゥー」
御坂「よしっ!」
一方「…………行くぜ」
一方「ベクトルボォォォォル!!」
御坂「(速さにも慣れてきた、タイミングも分かってる、私が狙うのは!)」
御坂「チェストォォォォ!!」カキーン
御坂「(よし! 狙い通り三塁線!)」
ステイル「クッ……届かない……」
結標「ギリギリでフェアね……」
ソフ部B「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」ダダダダダ
垣根「チッ! 御坂美琴……!」
ともあきくん タッタッタ
御坂「(まだボールを追ってる、二塁に行けるわ!)」シュタタタタ
ともあきくん パシッ
ソフ部B「うあああ!! ホームに戻ってやるううう!!」ダダダダダ
ともあきくん シュッ
御坂「ギリギリセーフね……」シュタ
絹旗「うっ……なら本塁に!」パシッシュッ
垣根「バカッ! 投げるな! どうせ間に合わねえ!!」
御坂「…」ダッ
絹旗「え?」
ソフ部B「ホームイン!!」シュタ
垣根「クッ……オラァ!」パシッヒュン
御坂「おりゃああああああああああ!!!」ダダダダダ
ステイル「ま、間に合わない!」
御坂「ハァ…ハァ…ハァ…せ、セーフよね……」
ステイル「クッ……!」
セーフ!
一方通行 1-1 常盤台
1アウト ランナー3塁
食峰「御坂さんかっこいぃ~☆」
御坂「……ちゃんとしないと怒るわよ」
食峰「分かってるわよぉ………御坂さん」チラ
御坂「ん?」
御坂「(……………ハッ! あんたまさか……!?)」
食峰「さぁて、いつでもいいわよ」
一方「ハンッ! そォかよ、ンじゃ……」
一方「ベクトルボォォォォル!!」ビューン
御坂「(あーもーどうなっても知らないから!)」ダッ
一方「!?」
食峰「…」カン
垣根「す、スクイズだと!?」
御坂「うおおおおおおおお!!!」ダダダダダ
一方「オラァァァァァァ!!!」エッホエッホ
垣根「ダメだ! 遅過ぎる! 俺が行かないと……」
御坂「それじゃあホームベースはガラ空きよ!!」
垣根「(これじゃ第三位に間に合わねえ! 仕方ない、さすがにセーフティバントになったらシャレにならねえからアウト1つとっとかねえと)」パシッ
垣根「そりゃ!」シュッ
しょうくん パシィアウト
食峰「いい仕事したわぁ~」
御坂「ホームインっと」スタ
一方「………」
一方通行 1-2 常盤台
2アウト
食峰「御坂さん」スッ
御坂「……食峰操祈」スッ
御坂食峰「」パチン
一方「ベクトルボォォォォル!!」ビューン
ソフ部長「球速が上がってる!?」
垣根「……っくぅ~、いい球だぜあーくん!」パシィン!
御坂「……もし、一方通行が捕って私がアウトになってたらどうしたの」
食峰「ん~とぉ、第一位の能力ってベクトル操作なんでしょ?」
御坂「まぁ、そうね」
食峰「どうみてもぉ、あの体で能力無しじゃ運動出来なさそうじゃない?」
御坂「……まぁ、そうね」
食峰「能力の対象が一つなんだからぁ、ボールに能力を使ってるときに早く動ける訳ないじゃない☆」
御坂「…………ぷっ」
食峰「むっ、なによ」
御坂「ははは! ……やっぱりあんたレベル5なんだなぁって」
食峰「はぁ? なんかバカにしてない?」
分かりづらいと思うので、オーダー書きます
1 絹旗 ショート
2 垣根 キャッチャー
3 しょうくん ファースト
4 一方通行 ピッチャー
5 結標 セカンド
6 たかしくん センター
7 ステイル サード
8 さとしくん ライト
9 ともあきくん レフト
1 ソフ部A ファースト
2 ソフ部B セカンド
3 ソフ部C サード
4 御坂 ピッチャー
5 食峰 ショート
6 ソフ部長 キャッチャー
7 ソフ部D ライト
8 ソフ部E センター
9 ソフ部F レフト
乙
ステイル頑張れよ…
四回裏
御坂「(後は守り切るだけ、それで私たちは勝つ!)」
食峰「(この試合で一番すごいって言ったらソフ部のみんなよねぇ、ポッと出の私たちを嫌な顔一つ浮かべずに試合してるんだから)」
垣根「っしゃぁ! 来い!」ブンブン
御坂「(第二位かなんだか知らないけど、ここは三振してもらうわよ!)」
御坂「レールボール!!」バリューン
垣根「(……確かに早いな、初めて見たやつは絶対打てないだろうよ、電気帯びてるし)」
垣根「(でもな、こんなボール……)」
垣根「一方通行のボールに比べたら止まって見えんだよ!!」カキーン
御坂「!?」
絹旗「う、打ちました! ヒットです!」
ソフ部F「クッ…!」パシッシュッ
垣根「オラァ!」ダッ
ソフ部A「…」パシッセーフ
ノーアウト ランナー1塁
御坂「レールボール!!」バリューン
しょうくん ストライクバッターアウッ
しょうくん スンマセン
一方「気にすンな、オマエは守備が上手いンだからよ」
しょうくん アリガトウ
絹旗「一方通行! 超、超頑張って下さい!!」
一方「ン、任せろ」
結標「期待してるわよ、第一位」
ステイル「デカイの一発打ってきてくれ」
一方「言われなくてもしますゥ」
一方「ンじゃ、行ってくる」カラン
御坂「(……出たわね、一方通行! あんたを打ち取れば私たちに勝ちの流れが出来る!)」
御坂「行くわよ!」
ソフ部長「すいません、タイム」
タイム!
御坂「……え?」
食峰「……………」
~タイム中~
ソフ部長「…」スタスタ
絹旗「……あ、タイム終わりましたね」
結標「(まさかあの子達………)」
プレイ!
ソフ部長「…」スッ
絹旗「キャッチャーが立ちました! ま、まさかあれって……!」
結標「やっぱり……敬遠だったのね」
終わったのか?
もし終わったのなら、ちゃんと言って欲しい
いつ乙って言えばいいのか分からないからね
ともかく
>>211 乙乙!!
一方敬遠で結標と勝負か
それとも一方さんが、阪神時代の新○さんみたいに
敬遠球を無理矢理打っちゃったりするのか
つくづく面白いネタだなぁ
ところで、ピッチャーは打つときも能力使用おkなのか?
>>213
レス返サンクス
俺のksみたいな長文レスに応えてくれたところに、器のデカさを感じるw
>>212
一度に投下する量が雀の涙ほどしかないのに
偉そうに「投下終わりました」と言うのは図々し過ぎるなぁ、って思ったので控えさせていただきます
ぶっちゃけ「投下終わりました」って言った後のレスがないのが怖いだけです
投手は打者に回っても能力は使用可能です
ーー回想 タイム中
ソフ部長「次の打席は一方通行、前の打席でホームランを打った人です」
御坂「……」
ソフ部長「…ここは勝つためには懸命に敬遠をしたほうがいいと思います」
御坂「……そう、ね」
ソフ部長「ありがとうございます」
御坂「………」
御坂「(……そうよね、勝たなきゃいけない……みんなの為にも……)」
ーー回想終了
一方「……」
ソフ部長「…」パシッボール
一方「……」
ソフ部長「…」パシッボール
絹旗「この場面で敬遠なんて超ズルいです!」ギャーギャー
ステイル「そうだ! 勝負から逃げるのか?!」ギャーギャー
御坂「…………」
御坂「(……私だって………クッ)」
一方「っせェぞ! 敬遠ぐらいでグチグチ言ってンじゃねェ!! 黙って見れねェのかァ!!」
絹旗ステイル「」ビックゥ
結標「……まぁ、敬遠なんて別に普通のことよ」
御坂「(みんなは勝ちたい………私も、勝ちたい)」
御坂「(けど、こんなの……)」
御坂「(……でも、みんなが思ってるんだから……私が投げないと……)」
御坂「……」シュッ
ソフ部長「…」パシッボール
御坂「……………」
食峰「………御坂さんさぁ、嫌々投げてない?」
御坂「!? い、嫌々投げてる訳ないでしょ!」
食峰「……まぁ、御坂さんが嫌じゃないんだったらいいんだけどさぁ」
食峰「私はぁ、御坂さんのかっこよく打ち取るところが見たいけどなぁ」
御坂「………」
「わ、私も! 御坂さんに打ち取って欲しいです!」
「御坂さんには逃げて欲しくないです!」
「御坂さん! 頑張って下さい!!」
御坂「み、みんな……!」
食峰「私達も勝ちたいけどぉ、御坂さんに敬遠とかして欲しくないんだよねぇ」
御坂「………タイム!」
タイム!
御坂「……部長」
ソフ部長「分かってます……すみません御坂さん、私は勝ちにこだわり過ぎたみたいです」
御坂「大丈夫……」
ソフ部長「常盤台のエースの力……見せてください!」
御坂「………! 任せなさい!」
プレイ!
絹旗「あ! 今度はキャッチャーが座ってます!」
結標「……勝負する気ね」
今日は終了かな?
乙
やべえ、めちゃくちゃおもしれぇ
おつおつ
乙
(ランナーがいない場合)一方さん敬遠するのは得策ではないんだよね
理由は出塁されたら能力使われて盗塁されまくる
まあ、結局打たれないようにストライク取るしかないんだな
>>222
ホームランよりマシじゃないか?
>>219
乙乙!!
やっぱこのスレ面白いわ
なんか一方通行の盗塁を想像したら吹いた
>>225
一方「リィーリィーリィーリィー!!!」
御坂「……」イライライライラ
一方「リィーリィーリィーリィー!!!」
御坂「……」イライライライラ
一方「リィーリィーリィーリィー!!!」
御坂「うるっさいわねえええ!!!」バリューン
一方「今だ! ベクトルダッシュ!!」ダダダダダ
下から本偏
食峰「(ノーストライク3ボール……もう、ストライクしか投げれないわよ御坂さん……)」
食峰「(このプレッシャーの中、投げれるかしら……)」
御坂「……レールボール!!」バリューン
一方「!」
ソフ部長「(ストライクゾーンギリギリ?! どういう神経なの!?)」パシッストライク
一方「……くかか、くかきけこかかきくry」
一方「面白ェ! そォこなくっちゃなァ!!」
御坂「レールボール!!」バリューン
一方「(球速が上がってる?! しかもストライクゾーンギリギリじゃねェか!?)」
一方「クソがァ!」ブンッ!
ソフ部長「ーーッ!!」パシィ!
ソフ部長「(なんて速さなの?! これが御坂さんの本気……!)」
垣根「………」
結標「2ストライク3ボール……追い込まれたわね」
絹旗「超すごいです……レベル5」
垣根「……そうだよ、レベル5はすげえんだよ」
垣根「レベル5ってのはなぁ! 学園都市に七人しかいねえんだよ!」
垣根「利益がなんだかで格付けされてるとか言ってるけどなぁ! それでもあいつはレベル5の第一位なんだよ!」
垣根「第二位の俺が! 第一位に届かねえ理由!」
垣根「第一位が最強だからだろうが! 学園都市最強がそんなもん打てなくてどうすんだよ!!」
垣根「能力に頼りきったモヤシ野郎が打てねえとか言ってんじゃねえぞ最強があ!!!」
ステイル「……」ポカン
絹旗「…………か、かっこいい」
結標「……世間一般的にプレッシャーは掛けないほうがいいって言われてるけど」
絹旗「……え?」
結標「あいつがプレッシャーに押し潰される訳ないわよね!」
絹旗「はい!」
一方「……」
御坂「………いい仲間持ってんじゃない」
一方「……っせェな、無駄口叩いてねェでさっさと投げろ」
御坂「……その最強のあんたが」
御坂「ついこないだ最弱に負けたくせに……」
御坂「………行くわよ」
ソフ部長「…」ゴクッ
御坂「レールボール!!!!」バリューン
一方「……」
一方「…」カキーン
一方「ハン……」
絹旗「………打った」
結標「入った……! ホームランよ!」
ステイル「あぁ……あぁ……!!」
垣根「うおおおおおおおお!! すげえぞ一方通行!!」
一方「ピーチクうるせェぞテメェら」
一方通行 3-2 常盤台
今更だけど食蜂じゃなかったかな
うあああああああやっちまった
食蜂さん自分の中で結構美化されてるから死にたい……
×食峰 ○食蜂
御坂「そ…そんな……」
食蜂「(詰んだわねぇ……)」
食蜂「(私達の攻撃は後一回………とてもじゃないけど逆転出来る気がしないわ)」
食蜂「(……でもここまで来たんだしぃ、最後までやり遂げないとねぇ)」
食蜂「(もちろん、勝つのも諦めてないし)」
御坂「………」
ソフ部長「(甲子園で見たことがある)」
ソフ部長「(最初の1、2点は取り返せる、そう思って選手は頑張る、悔しがってる人もいるけど諦めてはいない)」
ソフ部長「(だけど点を取られていく度、流れが、ムードが重くなっていく)」
ソフ部長「(観客が映ったときのあの白けた顔、ベンチが映ったときのブルー入ったあの顔)」
ソフ部長「(選手達もそのプレッシャーと、これ以上点を取られまいというので肩に力が入り取りこぼす、繰り返される悪循環)」
ソフ部長「(何度も代わるピッチャー、もはや見ていられなくなる)」
ソフ部長「(やっと攻撃に回ったとしても力み過ぎて簡単に取られ、あっという間に回が終わってしまう)」
ソフ部長「(……私達の流れがそれに似て来ている)」
ソフ部ABC「………」
ソフ部DEF「………」
ソフ部長「(どうしよう……このままじゃ)」
御坂「…………タイム、みんな集まって」
結標「……」
御坂「……みんな」
食蜂「…」
御坂「……ピッチャー交代よ」
ソフ部長「…………え?」
御坂「確か、次の打席って部長からだったわよね?」
食蜂「ちょ、ちょっとぉ! 御坂さん!?」
御坂「何よ」
食蜂「まさか……あなたねぇ……」
ソフ部長「………諦めるんですか」
食蜂「最後は試合を楽しみましょう、とかそういうことよねぇ………冗談じゃないわ」
御坂「なに勘違いしてんのよ、私は諦めるなんて一言も言ってないわよ」
御坂「勝つ確率…………作戦があるなら私はそれに賭けるつもりよ」
御坂「野球なんて僅差なら最後まで分からないでしょ? だから私は絶対に諦めたりはしない」
食蜂「作戦ねぇ……聞かせてもらおうかしら」
御坂「……ルールじゃピッチャーだけ能力が使える、打席であっても変わらない」
御坂「だからピッチャーを交代して……」
ソフ部長「……! 次の打席で能力を使うってことですね」
御坂「そういうこと、だからあなた達の能力を教えてくれない?」
食蜂「………」
ソフ部D「はぁー、なるほどー、それじゃ私の能力はですね……」
おつおつ
今更だが試合のルール設定が絶妙で素晴らしい
全員能力禁止とか、全員能力可といった無駄に極端なルールは萎えるしな
ピッチャーだけ能力可って最高だ
個人的にはしょうくんを応援してる
続きワッフル
次の投下はいつぐらい?
>>241
一応投下出来る分は書き溜めしましたが
知っての通り↓のように鯖が大変なことになってるらしく
自分の書き溜めも完結までは書いてないのでもうちょっと書き溜めします
自治スレが落ち着いてきたら投下を始めようと思います
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
>>242
了解です
待ってます
↓のやつがあると見ずらいですよね……自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
>>1
報告乙
舞ってるぜい
↓段々ウザくなってきたぜよ自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
↓これもうすぐ無くなるらしいぜ
糞自治厨どもの話し合いとやらが解決したんだってよ自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
その糞自治厨がいなければSS速報はとっくに潰れてた訳だが自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
やっと↓消えた?
本当だ、消えた消えた
これで読みやすくなるな
絹旗「超長いタイムでしたね」
垣根「そうだな……お、ピッチャー代えたのか」
一方「……ハンッ、なるほどなァ」
結標「あなたがピッチャーね……」
ソフ部長「……」
結標「……で、こっちがキャッチャー」
御坂「……」
結標「(……ただ、ピッチャーとキャッチャーを入れ替えただけね)」
結標「(あなた達の作戦、失敗ね………慣れないポジションでミスするわよ)」
ソフ部長「……行きます」
御坂「……」
結標「…」
ソフ部長「エアロボール!!」ビュヒューン
結標「(これは……大気系能力!?)」
結標「クッ……!」キン
御坂「ショート!!」
食峰「……」パシッアウト
絹旗「……なるほど、風の能力でボールの軌道と球速を変則的にして投げてるんですね」
垣根「レベルは低いが素で中々速い球投げるな……そこら辺はソフトの経験と努力か」
ステイル「だけどなぜピッチャー代えたんだ? 彼女、逆転ホームラン打たれたからってヘコむようなタマじゃないだろ?」
一方「……あァ、そのハズだ」
ステイル「あのピッチャー確かに球は速いけど、お世辞にもさ彼女よりは強いとは思えないしね……」
一方「打順回ってきたら能力使って打つンだよ」
ステイル「……! ならこの回が終わったら……」
絹旗「超全力で点を取りにきますね」
一方「……ていとくン、ちょっとこい」チョイチョイ
垣根「あ? なんだ?」
一方「投球練習すンぞ」
垣根「……まぁ、別にいいけど」
一方「ミットをどこでもいいから構えてみろ」
垣根「……これでいいのか?」
一方「そこに投げるから絶対に動かすなよ」
垣根「……」
一方「ベクトルカーブ!!」ビューン
垣根「あ? どこ投げてんだよ」
ググーン
垣根「…」パシッ
垣根「……うおおおおおおおお!! すっげー曲がった!!」
垣根「お前変化球投げれるじゃねえか!」
一方「あと消える魔球も出来る」
垣根「すげー!!!」
一方「だが次の回は変化球を投げねェ」
垣根「はぁあ!? なんでだよ!?」
一方「アイツらには直球で勝負する」ウン
垣根「……小細工は無しってことか」
一方「あァ、全力で投げるから手とかテーピングでガチガチにしとけよ」
垣根「うわぁー…………さっきのパキボール投げてくれたほうがよっぽどよかったな……」
ステイル「…」キン
ソフ部E「…」パシッチェンジ
一方「そろそろだな」
垣根「あぁ、行こうぜ」
一方「……」ザッザッ
垣根「……」
ソフ部長「……」
ソフ部長「(ここで打たなきゃ何の為の作戦よ)」
ソフ部長「(いや、打つのが前提の作戦………必ず打たなくちゃいけない)」
ソフ部長「(……まず私が打つ、絶対に打つ、そこからボールの落下点や軌道をずらしてボールを捕らるないように落とす)」
ソフ部長「(御坂さんとはいえ即興で考えたから色々無理があるけど、無いよりは勝率が上がってるはず)」
ソフ部長「(ここで作戦が成功したら、いやせめて私が塁に出たら、みんなの士気が上がる! 流れが変わる!)」
ソフ部長「…………フゥー」
御坂「(部長……)」
食峰「……」
ソフ部長「……行ってきます」
一方「……行くぞ」
ソフ部長「……」ギュッ
垣根「……」
一方「ベクトルボォォォォル!!!」
バシーン!!
垣根「…」シュウウウ
ソフ部長「?!」
ソフ部長「(は、早過ぎる!! 人間が投げれる球なのか!?)」
ソフ部長「(いや、早過ぎるとか言う以前に……)」
ソフ部長「(当たったら死ぬ)」
ソフ部長「……」ゴクリ
垣根「(……イッテエエエエ!!)」
垣根「(なんだあの球!? もはや弾丸じゃねえか!)」
ソフ部長「(クッ……もうなりふり構ってられない)」
ソフ部長「(めちゃくちゃでも振らなきゃ当たるものも当たらない!)」
ソフ部長「(絶対に打ち上げなきゃいけないのよ!!)」
一方「ベクトルボォォォォル!!!」
ソフ部長「当たれえええええええええええええ!!!」
バキィ!
御坂「バ、バットが折れた!」
御坂「いや、そんなことよりボールは!?」
食峰「……ショートフライ」
ソフ部A「これなら部長の能力で……!」
御坂「無理よ……能力は使えない……!」
御坂「(がむしゃらに走ってる中で……演算する余裕なんてない……!)」
乙!!
乙
おつおつ!!
一方さンマジ鬼畜wwwwww
>>255,256の間忘れてました
食峰「なんなのあの球は!?」
御坂「あ、あれが……一方通行の本気……」
垣根「(チッ……二球目が来るってのに……)」
垣根「(手の震えおさまれよチクショウ!!)」ピリピリ
一方「ベクトルボォォォォル!!!」
バシーン!
ソフ部長「クッ!」ブン
ソフ部長「(ダメだ……擦りもしない………ボールが見えたら遅いんだ)」
垣根「(手が……手が……)」
垣根ェ…
絹旗「……」
食峰「(落ちて! 落ちてよぉ!!)」
絹旗「……」
御坂「(落ちなさいよ!!)」
絹旗「……」
ソフ部「(落ちろ落ちろ落ちろ!!)」
絹旗「……」
ソフ部長「(落ちろおおおおおおおお!!!)」ダダダダダ
絹旗「……」パシッ
ソフ部長「………捕られた」ヘナヘナ
食峰「そんな……」
御坂「………」
結標「(終わりね………後は消耗戦みたいなものね)」
一方「……オイ、バットの破片とか大丈夫か?」
垣根「大丈夫……目とかにも入ってねえし」
垣根「(………んなことより手、おさまんねえな)」ピリピリ
ソフ部D「私、行ってきます……」
ソフ部長「(みんな負けムードに………私のせいだ……)」
御坂「(私が………私があんな腐った作戦を立てるから……クッ)」
食蜂「御坂さん……」
食蜂「(元々あの作戦には無理があり過ぎたわ……でも、御坂さんは作戦を立てることで私達は立ち直ることが出来た)」
食蜂「……御坂さん、ありがとう」
御坂「……?」
食蜂「(だから、私も……同じレベル5として)」
食蜂「」スウゥゥゥ
食蜂「がんばれえええええええええええええええ!!」
ソフ部D「!?」
御坂「い、いきなりなんなの?!」
食蜂「……御坂さん言ってたわよねぇ、野球は僅差なら分からないって」
食蜂「それは今でも変わらないはずよ」
御坂「……」
食蜂「だから…………諦めない!」
食蜂「御坂さんが言ったように、私も諦めない!!」
食蜂「もう、作戦もなにもないけど! 応援することぐらいは出来るわ!」
食蜂「非科学的なことだけど、決して諦めない!!」
食蜂「だからぁ……頑張れえええええええええええ!!!」
御坂「……!」
食蜂「……まさかぁ、私が諦めてないのに第三位のあなたが諦めてたのぉ?」
御坂「………………諦めてる訳ないでしょ」
食蜂「……」
御坂「…………」スウウウウ
御坂「がんばれえええええええええええええ!!!」
ソフ部D「!」
御坂食蜂「頑張れーーーッ!!!」
ソフ部長「……」ガタ
ソフ部A「部長……?」
ソフ部長「………」スウウウウ
ソフ部長「頑張れーーーッ!!!」
ソフ部A「部長?!」
ソフ部長「ほら! あなた達も!」
ソフ部A「は、はい!」
ソフ部A「が、頑張れーーッ!!」
「がんばれーーーーッ!!!」
ソフ部D「みんなが……私を応援してくれる……!」
ソフ部D「(いつだっただろう……私達が負けを認めるのが容易くなったのは……)」
ソフ部D「(いつ以来だろう……形だけの応援じゃなく、真剣に応援してくれたのは!)」
ソフ部D「(潔く負けを認めるのが正しくてかっこいいと思ってた……)」
ソフ部D「(……けどそれは勝負から逃げている! かっこ悪くても勝ちに縋り付いてる方がかっこいいに決まってる!)」
ソフ部D「(勝負に逃げなかった御坂さんも! 勝ちにこだわった部長も! どちらが正しいなんて言えないけど!)」
ソフ部D「(今なら分かる! どっちも正しかったってこと! どっちもかっこよかったってことよ!!)」
ソフ部D「(だから……私は諦めない)」
ソフ部D「(諦めないし絶対に負けない!!)」
熱い展開だな…頑張れー
主人公交代のお知らせ
んー…
来ないか?
ソフ部D「………」スタ
一方「……」ザッザッ
垣根「……」ピリピリピリ
「がんばれーッ!!」
「絶対に打ってーーッ!!」
「自分を信じて!!」
ソフ部D「…」コクリ
絹旗「…………」ジー
結標「……ロマンチシズムな考えは捨てたほうがいいわ、負けてあげるなんて考えちゃダメよ」
絹旗「……」
結標「あの子達に情けなんていらない、私達は全力で勝ちにいく」
結標「手を抜くなんてこと、あの子達は望んでないわ……いや、手なんて抜けない……」
結標「手を抜いたら負け……」
絹旗「……分かってます」
「がんばれーーーッ!!!」
ソフ部D「……」ギュッ
「がんばれーーーッ!!!」
一方「……」スッ
「がんばれーーーッ!!!」
垣根「……」グッ
「がんばれーーーッ!!!」
一方「ベクトルボォォォォル!!!」
パシーン!!
垣根「ーーッ!!」
ソフ部D「は、速い……!?」
ソフ部D「(今までで見たことのない速さ……近くで見るとより一層速いのが分かる……)」
ソフ部D「(狙って打てるものなの……?!)」
「諦めないで!!」
「とにかくめちゃくちゃでもいいから振ってー!!」
ソフ部D「(……本当に、滅茶苦茶で振らなきゃ当たらないかもしれない)」
一方「……」パシッ
一方「……」
ソフ部長「! もしかして……」
ソフ部A「どうしたんですか……?」
ソフ部長「……まさか」
垣根「……」ピリピリ
一方「ベクトルボォォォォル!!!」
ソフ部D「うああああ!!」ブン!
パシーン!!
垣根「グッ……」
ソフ部長「やっぱり……」
長いこと休んでこれだけで本当にすみません
必ず完結はしようと思います
>>276
おいこら
待ってるからゆっくりでも書けよ
乙
完結してくれるなら時間かかってもいいよ
乙
ソフ部長「一つだけ分かったことがあるわ……いえ、あの速さじゃ分かっててもどうにかなるものじゃないけど……」
ソフ部A「それってなんですか?」
ソフ部長「(いや、こんなこと御坂さんや食蜂さんはすでに気づいてるはず……)」
御坂「……」
食蜂「……」
ソフ部長「(だからといってここまで言って、言わない……訳にはいかない……)」
ソフ部長「(周知の事実かもしれないことを話すことは恥ずかしい……)」
ソフ部長「(だけど……言葉を発しないと話にならないし)」
ソフ部長「うー……」
ソフ部A「?」
ソフ部長「………」
ソフ部長「……あのキャッチャー、さっきからミットを動かしてないわ」
ソフ部A「ミットを……?」
垣根「……」ググッ
一方「ベクトルボォォォォル!!!」
ソフ部D「クソォ!!」ブン
パシーン!!
垣根「グッ……」ギリギリ
ストライクバッターアウト
ソフ部A「ほんとですね……さっきのボール、キャッチャーは少しも動かさずに捕りました……あのピッチャーいいコントロールしてますね」
ソフ部長「違うわ……」
ソフ部A「え?」
ソフ部長「前のボールも、その前のボールも……この回からど真ん中の直球しか投げてないわ」
ソフ部A「!」
食蜂「……」
食蜂「(部長が言ったことは知っていたわぁ……)」
御坂「(だけどそれは分かっていても気づかないくらいぐらい……)」
食蜂「(……違うわ、気づかなかったんじゃない)」
御坂「(ど真ん中ストレートで真剣勝負をしてくれる一方通行に、何も出来ない私達が………認めたくなかったから……)」
食蜂「(応援する……諦めてはいないけど、祈ってるだけよねぇ……)」
御坂「(応援すること自体はなにも悪くない……けどこれはチームでやる競技、個人でやるものじゃない)」
食蜂「(応援して、全てを任せるんじゃなくて、私達も一緒に戦う……)」
御坂「(精一杯応援して、私達も何か! 勝つ為に何かしないと!)」
御坂「(直球……ストレート……ど真ん中………)」
御坂「(……もしかしたら!)」
ソフ部E「よしっ! それじゃあ私も行ってきます!」
御坂「ちょっと待って!」
ソフ部E「? なんですか?」スタスタ
御坂「…………」ゴニョゴニョ
ソフ部E「……! ほんとですか!?」
御坂「分からない………ただ、チャンスはあると思っておいて」
ソフ部E「分かりました」
食蜂「(……なるほどねぇ)」
ファイト~
完結まで頑張ってくれ
ソフ部E「………」ザッザッ
ソフ部D「……気をつけて」
ソフ部E「え?」
ソフ部D「やっぱり近くで見るとヤバいわよ…………当たったら怪我じゃ済まないわね……」
ソフ部E「……」ゴクリ
ソフ部D「でも大丈夫……絶対に、絶対に当たらないから」
ソフ部E「……うん」
ソフ部D「安心して、私達がついてるから」
ソフ部E「うん」
ソフ部E「……」ギュッ
「がんばれーーー!!!」
一方「……」ザッザッ
垣根「……」ズキズキ
結標「ラストバッターね……」
絹旗「あと一人で……勝ち……」
ステイル「気を引き締めないとね……」
ソフ部E「(グリップを深く握って……)」
「がんばれーーーッ!!!」
一方「………」スッ
一方「ベクトルボォォォォル!!!」
ソフ部E「……!」
パシーン!!
垣根「ぐぁッ…!」ピリピリ
ソフ部E「(ストライクが1つ………最低、いや残りは確実にあと2球!)」
ソフ部E「(ド真ん中………ド真ん中と分かっているのに……!)」
御坂「(速い……! 速過ぎる!! 分かっていても打てないスピード……!!)」
御坂「(あの球を百球くらい投げ続けてくれれば、慣れてきて一発くらいは当たるかもしれない……)」
御坂「(だけどチャンスはたった三回……残り二回)」
御坂「(一方通行……第一位………)」
ソフ部E「(タイミングを合わせる……)」
ソフ部E「(もしかしたら……ほんとにもしかしたら……)」
ソフ部E「(投げた瞬間……気がついたらストライクになってるあのボールを打てるかも知れない)」
ソフ部E「(この回で7球投げた……だけどどれもあの圧倒的な速さに気圧された)」
ソフ部E「(残り二回のチャンス……その内一回をタイミングを計るのに使う!)」
垣根「(……手……手の感覚がねえ……)」
垣根「(手が……厚く、堅くなってんのが分かる)」
垣根「(だがもう手の感覚がねえ……手から遠ざかっていくほど痛みがハッキリしてやがる)」
垣根「(肘は関節が粉々に砕けてそうだ……肩は逆にガチガチで重いし痛え)」
垣根「(あと……あと、2球か……)」
垣根「(2球も、受けなきゃなんねえのかよ)」
一方「……」ザッザッ
垣根「……」グッ
ソフ部E「(……投げた瞬間、気がついたらまるで魔法のように消えている)」
ソフ部E「(まさに一瞬……まさに刹那……)」
ソフ部E「(なら、フォームをとったときからスイングしないと間に合わない)」
ソフ部E「(だったら、構えてから投げた瞬間までのタイミングを把握しないと……)」
ソフ部E「(構えてから秒数を数える……構えてから秒数を数える……)」
一方「……」
ソフ部E「……」ドクンドクン
一方「……」
ソフ部E「……」ドクンドクン
一方「……」
ソフ部E「……」ドッドッドッドッ
一方「……」スッ
ソフ部E「(構えた!)」
一方「……」スッ
一方「……」ザッ
一方「……」ヒュン
バシーン!!
垣根「ぐぅ……」
垣根「(ッ……あと何球だ……次でラストか……クソッ)」
ソフ部E「(三秒!)」
ソフ部E「(構えてから投げるまで約三秒!)」
ソフ部E「(次で必ず打つ!)」
結標「(ラスト一球……)」
一方「……」
絹旗「(勝ちが……超目の前に……!)」
一方「……」
ステイル「(息苦しくなってきたな……緊張してると言うのか……)」
一方「……」
垣根「(あと一球……あと一球さえ捕れば……!)」
一方「……」スッ
>>1乙 とうとう熱血野球になった
ここで、チェンジアップ?
うむ、まろみのある熱血野球だ
足りないのは速度くらいかな
なぜかミスフルを思い出した
乙
アドレナリン
分子式はC9H13NO3
それはストレス反応の中心的役割を果たすホルモンである
スポーツの世界でアドレナリンはかなり重要になってくる
自律神経の交感神経を刺激するホルモンで、神経や筋肉を興奮させる作用がある
そのアドレナリンをどう受け止めるか
受け取り方次第ではまさにドーピングのような薬物にもなるが、自分を苦しめる毒ともなるだろう
太古の昔、まだ人間が狩猟をしていた頃のように
強大な獲物と出会ったとき、自分の命を守る為に逃げるか、また生きる為に戦うか
まさに、闘争か逃走か
ソフ部E「(来た! …1)」
一方「……」
ソフ部E「(2…)」
一方「……」
ソフ部E「(3!)ウリャアアア!!」
その時、彼女はそれこそ『闘争か逃走か』だっただろう
一方通行の投げるボールは殺人ボール、急所に当たれば死ぬ。近くで見ている彼女が一番よく分かっていた
試合を逃げ出したい、あんなボール打つのは嫌だ
誰もが一方通行のボールを前にして思うだろう
だが彼女はチームの為に、勝つ為に、覚悟を決めて『闘争』を選んだ
無意識ながらも彼女は自分の中で盛り上げてハイになっていた
しかしそれを感じていたのは彼女だけではなかった
彼もまた一方通行のボールをよく知り、それでも黙って受け止めていた
垣根「……!」
一方通行のボールを捕るのは相当の覚悟がいる
あの殺人ボールを顔を、急所を近づけながら捕るのだ
もはや見えない、肉眼では見ることさえ出来ない球をだ
だが彼は日頃から死と隣り合わせで覚悟をするなんて容易いことだった
彼はボールを捕ることに集中し、ハイになりアドレナリンが分泌されていた
一方通行を信じ、ただただボールを捕るときの痛みを耐えていればいいだけだった
パシーン!!
ソフ部E「!」ブン!
ソフ部E「(当たらなかった……! スイングが速過ぎた?! ……いや違う、私の方が完全に振り遅れていた……!)」
ソフ部E「(ピッチャーの球が! 全力の球が! 最後の一球に全てを注ぎ込んで投げたんだ……!!)」
しかしそんな球を投げた一方通行にも被害は少なくなかった
一方「……ッ!!」
一方通行は投げる度に腕に膨大な負担が掛かり、肩が脱臼していた
脱臼程度なら一方通行には何の問題も無く治せるはずだった、むしろベクトル操作で脱臼なんてしなくても済む問題だ
だがこの試合のルールでは『能力を使う対象は一つだけ』となっていて、能力が規制されていた
一方通行は脱臼をしつつも投げて、一球一球に集中していた
もはや一方通行の体力も限界に近かった
ソフ部E「(負けた……完璧に負けた……)」
ソフ部E「(私達も……相手も……全力で戦って、そして負けたんだ)」
誰もがこの試合の結末を迎えようとしていた
一方通行達も安堵し、そして静かに勝利の喜びが込み上げて来ていた
食蜂達は、ただ終わってしまったことを受け入れようとしていた
頭では理解しているつもりだが、感情が理解に追いついていない
そんな中、彼女はまだ希望を持っていた
御坂美琴が言った言葉を思い出しながら
それは負けた結果を受け入れることによる絶望という感情が、一種のトラウマのように刹那の早さで繊細に、そして鮮明に思い出していた
ソフ部E「……」
遅筆で小出しで本当に申し訳ないです
それと自分は文才が無いので、急に台本形式から地の文ありに変えてしまってすみません
とても読みにくいと思いますが、あと少しだけ地の文ありにお付き合い下さい
乙
次も待ってる
~~~~~~~~~~~~~~~
御坂「もしかしたら、もしかしたらだけど」
ソフ部E「……」
御坂「……もしも、一方通行の球を受けろと言われたら受け捕れる?」
ソフ部E「……おそらく、いや無理です」
御坂「(そう、どんなにコントロールが良くて必ずグラブに入るとしても)」
御坂「(あの球速で、はたから見ても分かるあの威力!)」
御坂「(捕手がどんなに強くて鍛えていても、相手が人間である限り必ず壊れる)」
御坂「……もしかしたら、本当にもしかしたら」
ソフ部E「……」
御坂「キャッチャーがボールを落とすときがあるわ」
~~~~~~~~~~~~~~~
それは御坂美琴の計算された予想だったのか
はたまた、それこそ神の気まぐれなイタズラか
それが運命だったといえば、必然だったとも言えよう
垣根「…………ッ」
ポロ……
御坂「!!」
ソフ部E「(お、落とした!)」
振り逃げ
御坂美琴の言葉が、振り逃げが打席に入る直前に聞いたおかげで即座に対応出来たのだ
ソフ部E「うぉぉぉおおおおおああああああぁぁぁあああ!!!!」
垣根「(……しまった!)」
一方「(振り逃げ?! クソッ! 俺じゃフォローが間に合わねェ!)」
ソフ部E「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
垣根「(チッ! だが幸い俺の右手はまだ動く!)」ガシッ
垣根「(よしっ! これなら間に合う!)」
ズキ
垣根「?!」
垣根「(ほんの……ほんの少しでも左腕を動かしたら激痛が走る……!?)」
結標「なにやってるの! 早く投げなさい!」
垣根「クッ……!」ポーン
絹旗「フォームが超メチャクチャです! そんなんじゃロクに飛びませんよ!!」
ポンポン……
垣根「(駄目だ……! 体全体使わねぇと……腕だけじゃ流石に……)」
ソフ部E「(よくわからないけどチャンス! 一塁蹴って、二塁に行ける!)」
ソフ部E「(……いやここは確実に、確実に塁に出る為に一塁で止まる!)」スタッ
セーフ!
一方通行 3-2 常盤台
2アウト
ランナー 一塁
ステイル「……」
垣根「(クソッ……! 俺がボールをこぼすから! たった一球……たった一球なんで捕れなかったんだよ!!)」
ステイル「……」ザッザッ
垣根「……あ? なんだよ、悪かったな」
ステイル「……グローブを見せてくれるか?」
垣根「…………」
ステイル「早くしてくれ」
垣根「……」
ステイル「……」ガシッ
垣根「オイ!」
ステイル「……!」
ステイル「なんだこれは……!? グローブの面がすり減って無くなっている!」
垣根「……ッ」
ステイル「(グローブが何かおかしいと思っていたが、まさかここまで酷かったとは……)」
ステイル「(あのボールを受け続ければ流石にグローブも耐えれなかったんだろう……)」
ステイル「(……それより、一番厄介なことがあるな)」
ステイル「(グローブの擦れて無くなった所から赤く滲んだテーピングが見える!)」
ステイル「(つまりさっきまでほぼ生身の手で受けていたんだ!!)」
ステイル「(あのボールを! 下手すれば死ぬかもしれないあのボールをだ!!)」
>>1乙そしてあけましておめでとう。
ステイル「……」
垣根「……」
ステイル「……まだ、捕り続けるつもりかい?」
垣根「俺しかいねえだろ、捕れるやつがよ」
ステイル「……」
垣根「……分かってんだろ……捕らせろよ……」
垣根「(あいつは……俺がこんなことになる事は知ってたはずだ……)」
垣根「(テーピングを巻けってことはこんなことになる事を知ってるはずなんだよ……)」
垣根「(信頼してんだよ……あいつは……俺のことを)」
垣根「(信頼……吐き気するだろうがクソ……)」
ステイル「……」
ステイル「(垣根帝督……言いたいことはよく分かる……)」
ステイル「(自分でもよく分からないがこの試合に勝ちたいんだ……)」
ステイル「(特別な試合でもなんでもない……ただの練習試合)」
ステイル「(だが、この試合は譲れない……ここにいる誰もが共感出来るはず)」
ステイル「(僕には、それを邪魔することが出来ないことを知っている……)」
垣根「……」
ステイル「……」
垣根「…………」
ステイル「………とりあえずミットだけは替えたほうがいい」
垣根「! ……わかった」
一方「……」
食蜂「やった……! やったッ!!」
ソフ部長「……チャンスが……勝てるチャンスが来た……!!」
御坂「……!!」
御坂「(さっきまで負ける流れが来てた……)」
御坂「(だから私もついさっきまで諦めてた……負けを認めてた)」
御坂「(でも……でも、もしかしたら……これで私達の勝ちに流れが来て……)」
御坂「勝てるかもしれない……」
ソフ部F「(次のバッターは私……)」ドクンドクン
ソフ部F「(……みんな、私に期待してる……)」ドクンドクン
ソフ部F「(こんな……まさかこんな状況で私に来るなんて……)」ドクンドクン
ソフ部F「(……打てるの? あんな速い球を……)」ドクンドクン
ソフ部F「(無理……絶対に無理だわ!)」ドクドク!
ソフ部F「(こんな状況……そうじゃなくても無理よ……)」ドクドク!
ソフ部F「(……ダメ……絶対に無理)」
ソフ部F「(さっきまで奇跡が奇跡的に続いていたんだ……)」
ソフ部F「(もうこれ以上奇跡なんて起きない……)」
ソフ部長「次はあなたの番よ!」
ソフ部F「!?」
ソフ部長「大丈夫! 頑張って!」
ソフ部F「(……やめて)」
食峰「……」
寝落ち?
面白いよ―
ソフ部A「落ち着いて打ってきてください!」
ソフ部F「(うぅ……やめて……)」
ソフ部B「バットを振って、そして当てるだけ!」
ソフ部F「(これ以上……プレッシャーをかけないで……)」
ソフ部C「ここまで来たら勝ちに行こう!」
ソフ部F「(やめてよ……私には無理よ……)」
食蜂「……マズいわぁ」
御坂「……」
食蜂「あの子、プレッシャーで潰されそうよぉ……」
食蜂「(ただの練習試合なのに、まるで中学最後の試合のようなこの緊張感……)」
食蜂「(みんな本気に……勝ちに行ってる)」
食蜂「(奇跡のような展開を信じながら……!)」
食蜂「(それなのに、緊張で自信喪失になってプレッシャーで潰されないほうがおかしいしぃ)」
御坂「勝てない相手って分かってしまうほど怖いものはないわよね……」
食蜂「そういうこと」
御坂「(一方通行……)」
一方「……」
一方「(……これで)」
一方「(………これで最後だァ)」
御坂「………………」
御坂「…………」
御坂「……」タッ
食峰「……?」
御坂「ねぇ……」
ソフ部F「み、御坂さん!?」
ソフ部F「(……お願い、御坂さん……期待しないで……私は御坂さんみたいなすごい人じゃないの……)」
御坂「あのさ……」
御坂「……勝てない敵って正直キツいよね」
ソフ部F「……え?」
御坂「勝てないって分かった瞬間、すごく辛いよね……」
御坂「絶対勝てない……絶対無理……」
ソフ部F「……」
御坂「でもさぁ……やめれないでしょ?」
御坂「逃げ出したくても、投げ出したくても……途中でやめれないわよね……」
御坂「(やめれない……気持ちが止められない……)」
ソフ部F「……」
ソフ部F「(うん……そう、その通り……)」
ソフ部F「(みんなが必死になって、足掻き続けて、もがき続けて繋いでくれた奇跡……)」
ソフ部F「(それを無駄にはしたくない! …………したくないからこそ……)」
ソフ部F「(…………怖い)」
御坂「……でもさ、そんなときこそ私達に頼ってくれてもいいんじゃない?」
ソフ部F「……え?」
御坂「野球ってさ、打者が打つまでほとんど1対1よね」
ソフ部F「(……捕手が投手に指示を出すけど……結局は投手自身のコントロールと球速……1対1……)」
御坂「でもね、私達にだってやれることはあるわ」
御坂「私達だってただ人任せに祈って、見てるだけじゃない」
御坂「あのボールを見て……観て研究して対策を考えてるわ」
御坂「だから……私達に頼って」
ソフ部F「……」
ソフ部F「(御坂さんが……こんなにも私に……)」
御坂「お願い……」
ソフ部F「!」
ソフ部F「……分かりました」
ソフ部F「……私はあなた達を信頼します」
ソフ部F「そして全力で勝ちに行きます!!」
御坂「うん……私もあなたを信頼する……」
御坂「……だから、聞いて」
ソフ部F「……」
御坂「……そして、あいつらに……私達の全力をぶつけるわよ!」
絹旗「……長いですね」
結標「正真正銘……最後の勝負だから……」
ステイル「……彼女達は全力で……今までよりも全力で来るだろう……」
ソフ部F「(私は御坂さんから色々聞いた)」
ソフ部F「(どんなスイングが一番当たりやすいとか、どこを狙えばいいとか)」
ソフ部F「(ボールの速さを計算で出して、バットをどのタイミングで振ればいいとか)」
ソフ部F「(まるで全てを知ってるみたいに…………どんな能力なのかまで説明してくれた)」
ソフ部F「(そして最後に……頼り過ぎてはいけないってことも言った)」
ソフ部F「(慣れないことで、長年積み重ねてたフォームが崩れたり、やり難くなったりするからって)」
ソフ部F「(だから自分のやりやすいように、だけど意識して、頭の隅よりちょっと前に置いてって)」
ソフ部F「(……御坂さんはそう言ってくれた)」
ソフ部F「(だから私は頼り過ぎない、けど信じる!)」
ソフ部F「(御坂さんのこと、みんなのことを頼り過ぎない分、私は信じる!!)」
ソフ部F「(それと同じくらい自分を信じる!!)」
食蜂「大分落ち着いてきた……それ以上に自身に満ち溢れてるわぁ」
食蜂「……一体なにしたっていうのぉ?」
御坂「……別に」
食蜂「ふぅーん……」
御坂「……」
御坂「(……絶対に勝てない相手か)」
御坂「(…………)」
御坂「(今度は自分で……自分自身で……)」
御坂「(……その幻想をぶち壊す)」
御坂「(……なんてね)」
ソフ部F「……」ザッザッ
垣根「……」
ソフ部F「……」スタ
垣根「……随分と遅いじゃねえか……社長出勤ってやつか?」オイ
ソフ部F「……あなたこそ準備に忙しそうだったけど?」
垣根「……」
プレイボール!
一方「……」
ソフ部F「(……大丈夫)」
一方「……」
ソフ部F「(……大丈夫……打つ……)」
一方「……」
ソフ部F「(……必ず打つ)」
一方「……」
ソフ部F「(……何が何でも打つ)」
一方「……」スッ
ソフ部F「(来た! 1……)」
一方「……」スッ
ソフ部F「(……2)
一方「……」スッ
ソフ部F「(3……!)」ブン
一方「……ッ」シュッ
パシーン!!
垣根「クッ……!!」
ソフ部F「ッ!!」
ソフ部F「(……大丈夫、まだ後2回ある)」
ソフ部F「(タイミングがちょっとズレただけ……次こそ当てる)」
垣根「(……もう二度と離さねえよチクショウが……)」
一方「…ハッ…ハッ…」
一方「(……脱臼するの分かってながらよォ、ボール投げるってのもバカな話だよなァ)」
一方「(でもよォ……勝ちてェよなァ……)」
一方「(全力で……投げて……それで初めて勝ったって言えるよなァ……)」
一方「(手ェなンて抜いてられねェよなクソがァッ!!)」
ソフ部F「(打つ! 勝つんだ!!)」
ソフ部F「(みんなの期待を怖れてた、でも今じゃ私を支えてくれる!)」
ソフ部F「(自分に酔ってるんだと思うけど、それなら今だけでいいから!)」
ソフ部F「(酔いが覚めないままでいさせて!!)」
一方「……」スッ
ソフ部F「(次こそ! ……1!)」
一方「……」スッ
ソフ部F「(……2!)
一方「……」スッ
ソフ部F「(……3!)うあああああああああ!!!」ブン
一方「……ッ!!」シュッ
垣根「!!?」
バキーン!!
ソフ部F「(バットが折れた……? 当たった?!)」
垣根「(ッ!! ボールはどこだ!?)」
一方「……」
ソフ部F「(前に行かなきゃ! 進まなきゃ!!)」ダダダダッ
ソフ部F「(この手の痺れ教えてくれる! ボールがバットに当たったことを教えてくれてる!!)」ダダダダッ
ソフ部F「(私は当てたんだ……!)」ダダダダッ
ソフ部F「(あの最恐の……最強のボールを!!)」ダダダダッ
ソフ部F「(私が作る! チャンスを作るんだ!!)」ダダダダッ
ファールボール!!
ソフ部F「…………え?」
ソフ部E「……」
ソフ部F「……うそ……でしょ」
ソフ部E「……残念だけど……ほら」
ソフ部F「……!!」
彼女の目は三塁線から大きく外れたボールが映った
ソフ部F「……あ……あああああ」
ソフ部E「……大丈夫、まだ後1回のチャンスがあるわ」
ソフ部F「……」
ソフ部E「諦めないで……諦めちゃダメ……」
彼女はバットを取りに行った。
その間、チームメイトは彼女に色々励ましの言葉を送っていった。
しかし彼女は何も考えていない、何も思っていなかった。
彼女の頭の中は真っ白になっていた。
彼女はこれから起こる事を何も覚えてはいないだろう。
御坂「……」
一方「……」
ゲームセット!
一方通行 3-2 常盤台
ソフ部F「(あぁ……終わったんだ……)」
ソフ部F「(私が最後に……)」
ソフ部F「(たった1度のチャンスを……捨…て……)」
ソフ部F「……ぅ、ぅう」ポロポロ
ソフ部長「……泣くのは、まだ早いわ」
ソフ部長「相手に敬…意を…表して…から…」
ソフ部長「後で…精一杯………っ」ポロポロ
ソフ部F「ううううう……」コクリ
「「ありがとうございましたァーーーッ!!!」」
イイSSだ
ちょっと遅れたけど乙
試合終わったら完結してしまうん?(´・ω・`)
>>339
もうちっとだけ続くんじゃ
あと少しやりたいネタが残ってるので続けます
では投下します
一方「……ハンッ」
垣根「……なんとか勝てたな」
一方「あァ……」
ステイル「勝った……のか……?」
結標「……私達は……勝った…わ」
絹旗「……はい……超勝ちました」
御坂「負けた……」
食蜂「……終わったのねぇ」
ソフ部F「うあああああああああ!!」ポロポロ
ソフ部長「強くなろう……もう二度と負けないように……!!」ポロポロ
ソフ部「「「はいっ!!」」」
理事長「(彼女達は試合で負けてしまったけど……)」
理事長「(この試合で得るもの……絆が一層深まった……)」
絹旗「…………」
一方「……オイ、そろそろ帰ンぞ」
絹旗「……はい」
垣根「……」
ステイル「(……なんだろう……?)」
結標「(なんだか……モヤモヤするわ……)」
絹旗「(勝ったって言う気が……超しないです……)」
一方「今日は忙しィ中、ありがとうございましたァ」ペコリ
理事長「いやいや、こちらこそ」
理事長「彼女達も本当に貴重な体験をしたはずさ、またいつか試合してあげてくれるかな?」
一方「モチロン、喜ンでェ」
一方「ンじゃ、オレらはこれで」フリフリ
理事長「はい、それじゃあ」フリフリ
一方「……よしっ、帰るかァ」
垣根「そうだな」
御坂「ちょっと待ちなさい!」
食蜂「……」
一方「……ン?」
絹旗「……」
御坂「あんた達……今日はいい試合だったわ……」
御坂「……私達が負けちゃったけど……ほんとありがとね、楽しかったわ」
絹旗「……いえ、私達の方こそごめんなさい」
御坂「え……? なんであんた達が謝るの?」
絹旗「私達から超急に試合を申し込んでしまって……」
結標「馴れないルール……っていうか、ほとんど私達に都合のいいルールを押し付けちゃって……」
御坂「あはははっ! そんなの全然気にしてないわよ!」
御坂「ソフトボール部の子達だって貴重な経験をしたはずよ、なんせ第一位と試合出来たんだから」
一方「……」
御坂「それにあのルールだって公平だったわ、よく考えたわね?」
結標「……!」
絹旗「はい……!」
御坂「また一緒に試合しましょ、今度は私達が勝つ番だから」
ステイル「あぁ……僕達も負けない!」
食蜂「今日はとっても…とっても楽しかったわぁ」
食蜂「今回は負けちゃったけどぉ……」
食蜂「今度は負けないわ☆」
結標「ふふ、私達も絶対に負けないわよ」
絹旗「はいっ! 私達も、もっと強くなります!」
垣根「……第三位と言ってることほとんど同じだな」
一方「あァ、さっすが第五位だぜ」
御坂「ブッ!! あ、あんた達……それ言わないでよ……黙ってたのに……」プルプル
食蜂「おおおおおおおいいいいいい!!!」
食蜂「ふ、ふぅーん……そんなこと言っていいんだぁ?」
垣根「お? やんのか第五位?」プスー
一方「メダルももらえない第五位」プスー
御坂「……三位決定戦すら…よ、呼んでもらえない……第五位……ぶはっ!」プルプル
食蜂「」イラッ
食蜂「そんなこと言う人達には……」
食蜂「貴方の精神(ハート)操っちゃうゾ☆」
一方「」
垣根「」
御坂「」
食蜂「ちょっとおおおおおおおおおお!!! なんなのよあんた達!!!」ムキー!
御坂「あんたと同じ学校ということが恥ずかしい……」ハァ
垣根「じゃ、じゃあ俺ら、そろそろ行くな?」スタスタ
一方「お、おゥ、そォだな……」スタスタ
食蜂「くそぉ……ちくしょう……」
御坂「……あ、ちょっと待って」
一方「ン? まだ用あンのかよ?」
御坂「あんたとはさ、妹のことで色々あった……」
一方「……」
御坂「私はあんたのことを許さない……許そうとも思わないわ」
一方「……」
御坂「でも、あんた達と野球をしたことはすごく感謝してる」
一方「……」
御坂「あんたのおかげで野球ってこんなに楽しいものだって分かったわ」
御坂「……ありがとう」
一方「……ハン」
一方「帰ンぞテメエら!」
全員「「はいっ!!」」
食蜂「行っちゃったわねぇ……」
御坂「……」
食蜂「……」
御坂「……ねぇ」
食蜂「なぁに?」
御坂「野球ってすっごく楽しいわね」
食蜂「……うん」
一方「……」
絹旗「……どうしたんですか?」
一方「なァ……」
絹旗「なんですか?」
一方「野球……面白かったか?」
絹旗「はいっ! 超楽しいです!」
一方「そォか……」
一方「……」ヨシヨシ
絹旗「わ、わっ! 超なにするんですか?!」
御坂「(野球……かぁ)」
御坂「……」
御坂「……よしっ! 行くわよ!」
食蜂「急にどうしたのよぉ?」
御坂「決まってるでしょ、ソフト部に入部しに行くのよ」
食蜂「……」
食蜂「……ふふっ、そうねぇ」
食蜂「待って、私も行くわ」
御坂「(そうだ……あの子達にも教えてあげなきゃ)」
御坂「(野球の楽しさを……生きることの楽しさを!)」
ーー部室前
一方「……じゃァこっから解散だァ」
垣根「そうだな」ザッザッ
結標「そうね、今日は楽しかったわ」スタスタ
ステイル「あぁ、それじゃあ……」ザッザッ
一方「おォ」
絹旗「あ…あのっ!」
一方「ン?」
絹旗「また……また明日もここに来てもいいんですか?」
一方「当たり前だろォが」ハン
絹旗「!」
絹旗「じゃあ! また明日!」フリフリ
一方「……」
一方「(妹達かァ……)」
一方「(そォだな……アイツらにも教えてやンねェとな)」
一方「(野球の楽しさ……青春のやり方ってやつをなァ)」
ーーその後の一方通行
一方「天井クゥゥゥゥゥン!!」バーン
天井「うわっ! だからいきなり入って来るなよ!」
一方「天井クゥゥゥゥゥゥン!」
天井「うっ!」ビクゥ
一方「肩が痛ェよォ!脱臼したまンまだよォ!!」
天井「…………は?」
天井「意味がよく分からないんだが……」
一方「野球してたら肩がイッちまったンだよォ! 早く入れてくれェ!!」
天井「……いや、お前はレベル5の第一位なんだろ? 野球じゃなくても脱臼ぐらい…」
一方「とっとと肩入れろクソがァ!!!」
一方「ゆっくりだァ……ゆっくりだぞ……」ドクドク
天井「……」
一方「下手に入れンじゃねェぞ……ちゃンとハメろよ……」ドクドク
天井「……」
一方「別に痛そォとかそンなンじゃねェからな、一人で肩入れるやり方知らねェだけ…」ドクドク
天井「えい」パコッ
一方「ガアアアアアアアアアアアア!!!」
天井「い、痛かったか?」
一方「入れるとき入れるって言えよクソがァッ!!」
ーーその後の垣根帝督
心理「あら、手痛そうね、どうしたの?」
垣根「あ? お前には関係ねえよ」
心理「見てて気分が悪いわ……貸して、包帯巻いてあげるから」グイ
垣根「……ッ」
心理「……なにしたらこんなケガするのよ」マキマキ
垣根「男の勲章だ」
心理「ハァ……あんまり無茶しないでよ」マキマキ
心理「あなたは私達のリーダーなんだから……」マキマキ
ーーその後の絹旗最愛
絹旗「……フゥ、やっと帰れました」
絹旗「今日は超疲れました……」
麦野「絹旗? 帰ってたの?」
絹旗「はい、今帰ったところです」
滝壼「きぬはた、おかえり」
絹旗「ただいまです」
麦野「よく見たらドロドロじゃない、どこ行ってたの?」
絹旗「熱い魂の闘いに超青春してきました!」エッヘン
麦野「よく分からないわね……」
滝壼「きぬはた、汗臭い」クンクン
麦野「ほんと! 早く風呂に入ってこい!」クンクン
絹旗「は、はいっ!」ピュー
ーーその後のステイル
ステイル「……疲れた」
ステイル「いや、ほんとに……しんどい」
ステイル「一服するか……」ゴソゴソ
ステイル「……」
ステイル「……」
ステイル「……いや、止めとこう」
ステイル「いっそのこと、今日から止めよう」
ステイル「イノケンティウス!」
ステイル「僕の害するものを全て焼き尽くせ!!」
神裂「おや、ステイル、こんなところで何を……?」
ステイル「(1カートン残ってるけど……まぁいいか)」ポーイ
神裂「うわあああ!! あのステイル=マグヌスがタバコを燃やしてる!!?」
ーーその後の結標淡希
結標「……ハァ」
結標「今日はほんっと疲れたわ……」
結標「そんなときは……」
~~小学校付近~~
結標「ハァ…ハァ…」
結標「癒されるわぁ……」
結標「ハァハァ……かわいい、かわいいわ」
結標「あーやっべ……我慢出来ない」
結標「あの子達連れ出してもよくない? ってか私の能力でいけるくない? ってか私の能力ってその為にあるんじゃない?」
結標「よしっ、それならば早速行動よ!」
結標「ヒャッハー!!」
??「待つである!」
結標「だ、だれ?!」
??「…男とは日々成長し、己の肉体を極限まで高め、強さを求める」
??「そして、男はいつしか『漢』となるのである!!」
??「その若い芽を摘み取ろうなど言語道断ッ!!」バンッ
結標「な、なんなのよ、いきなり……」
??「でぇいッ!!」ドーン
結標「いやあああああああああああああああ!!!」ピュー…キラーン
??「これで少年の未来が守られたのである」
??とは一体だれなんでしょうねー
ーー次の日
一方「……オイ、どォしたンですかそのツラはァ?」
結標「なんでもないわ……」プクー
垣根「おい、サボってんじゃねえよ」
ステイル「一方通行、そこの紅ショウガ取ってくれるかい?」
一方「ほらよ」
ステイル「すまない」
絹旗「……はっ……はっ」タタタッ
絹旗「うぅ……筋肉が悲鳴を超あげてますね……」
絹旗「私は筋肉をイジメたつもりはありませんが……」
絹旗「筋肉痛……超あなどれませんね……」
絹旗「……って! そんなことどうでもいいんです!」タタタッ
絹旗「またみんなで……」タタタッ
絹旗「あの場所に集まれるんですから!」タタタッ
絹旗「ハァ……ハァ……もうみんな来てるんでしょうか?」
絹旗「遅れてすみません!」ガチャ
一方「おォ、遅ェぞ」
絹旗「!」
絹旗「超早いんですね……って、なんですかこれは?」
一方「あァ? 知らねェのか? たこ焼きって言うンだぜ」
絹旗「超知ってますよ! なんでみんなでたこ焼き作ってるんですかって聞いてるんですよ!」
垣根「お前……そりゃ」
結標「試合の後って言えば……」
一方「祝勝会ですゥ」
絹旗「え……?」
ステイル「そんな訳でたこ焼きを作っていたんだ」
結標「お皿用意するわね」
一方「ダリィ」
垣根「だからサボんなって!!」
絹旗「すみません……」ペコリ
一方「なァンで謝るンですかァ」
絹旗「私、今日何も用意してませんでした……」
結標「そんなこと、気にしなくていいのよ」
一方「ふン、ちびっ子がなに気ィ使ってンだ」
絹旗「み、みんな……!」
絹旗「(いや、だからと言ってたこ焼きじゃなくても……って言うのは超野暮ってやつですね)」
ステイル「ふぅ……やっと出来た」
絹旗「わ、私みんなの飲み物くみます!」ヨイショ
垣根「あーくん、お前が幹事取れよ」
一方「ダルィ」ダラーン
ステイル「一方通行じゃないと締まらないしね」
結標「そうね、あなたがチームのリーダーみたいなもんだし」
絹旗「お願いします! 一方通行!!」
一方「……あァー、そこまで言うンなら……」ゴホン
一方「……」ウーン
一方「えェー、じゃァ……」
「「「「かんぱーい!!!」」」」
一方「……」
一方「どォせこンなことだろォと思ったよ!!」
垣根「はふっ……うんめええええええ!!」モグモグ
結標「ほんと……このたこ焼き美味しいわ」モグモグ
絹旗「あちちち……はむっ」
絹旗「ん~~~~! 超美味しいです!」
ステイル「たくさんあるから遠慮せず食べてくれ」
一方「おい、ステイル」
ステイル「なんだい?」
一方「……たこ焼きってのは、たこ焼きじゃないンだぜ」
ステイル「……どういう意味だい?」
一方「たこ焼きって言ってるンだから、たこを焼かねェとたこ焼きにならねェンだよ」
ステイル「な……何だと……!?」
一方「その点、いか焼きってのは正真正銘のいか焼きだな」ヘヘン
ステイル「うわああああああああああああああ!!」
結標「なに小学生みたいなこと言ってんのよ……」
~~15分後~~
垣根「やべえ、うますぎて何個でも入るぜ!!」パクパク
一方「たこ焼きの宝石箱か……」モグモグ
絹旗「超美味しいです!」
~~30分後~~
垣根「……でよ、俺言ってやった訳」
垣根「『ゲオで借りてこいよ!』って」
一方「どっちでもいィじゃねェか」
垣根「いや、俺ポン太のポイント貯めてるし」
一方「第二位の癖にポイントぐらいでケチケチ言ってンじゃねェよ!」
絹旗結標「あははははははは!!」
ステイル「(早く食べてくれないとたこ焼きが冷めてしまう……)」
~~1時間後~~
垣根「うっ……まだあんのかよ」
結標「ごめん……私そろそろ限界だわ」ウップ
絹旗「すみません……私もです……」
一方「……オイ、まだ百近くは残ってンぞ」
ステイル「すまない……調子乗り過ぎて作り過ぎてしまった……」
~~2時間後~~
一方「……あァー、どンだけあンだよたこ焼き」デブーン
結標「交代しながら食べたけど……」マルーン
絹旗「超無くならないですね……」ポンポン
垣根「うっぷ……だめだ、もう食えねえ……つーか吐きそう」オエ
ステイル「クッ……残り50個なのに……」
結標「余っちゃったわね……」
ステイル「クッ……!」
一方「どォすンだ、たこ焼き?」
垣根「仕方ねえ……食えそうなやついるからちょっと貰うぞ」
絹旗「私も……お腹超大きいですけど、こんなおいしいたこ焼き残すのはもったいないです!」
ステイル「……すまない」
一方「そろそろお開きだなァ」
絹旗「えー、もう終わりですかー?」
一方「ガキはもォ寝る時間なンですゥ」
ステイル「特にすることも無いしね」
垣根「そういや雀卓あるぞ」
結標「なんで部室にそんなのあるのよ!」
一方「明日からはちゃンと練習だ、遅れるンじゃねェぞ」
ステイル「いや、さすがに明日は……」
結標「そうね……色々と休みたいわ……」
垣根「バカヤロウ!! 試合やって間もない時に練習すんのが一番だろ…………うっぷ」
絹旗「わあああ!! こんなところで吐かないで下さいよ!」
一方「……ま、そォ言うことでェ」スタコラサッサ
結標「ちょ、ちょっと!」
垣根「あわきん……俺の胃の中にあるたこ焼き全部出してくんねえかな……」
絹旗「超グロテスクなこと言わないで下さいよ!」
結標「……想像しただけで……オェ」
垣根「……」ガチャ
心理「おかえり」
ゴーグル「おかえりースッ」
垣根「おぅ……」
ゴーグル「どうしたんスか? また今日も疲れてるみたいっスね」
心理「疲れてるっていうより、しんどそうみたいよ……」
垣根「……」ハァ
心理「……」
心理「……大丈夫?」
垣根「あー、っせえなあ」
心理「私達心配してるのよ?」
垣根「万年ドレスのやつにしんどいって心配されたくねえよ」
心理「な、なによ! ドレスは関係無いでしょ!」
ゴーグル「……まぁ、普通に普段着とかラフな格好見てみたいっスね」
心理「あなたは黙って!」
垣根「食い過ぎだ、食い過ぎただけだ」
心理「……」
ゴーグル「食い過ぎってなに食ったんスか?」
垣根「たこ焼き」
ゴーグル「たこ焼き?! いいっスね!」
垣根「お前らの分も貰って来たぞ」
ゴーグル「うおおぉ! マジッスか!」
垣根「ほらよ」ホイ
ゴーグル「あざーーーっス! 頂きまーっス!」
ゴーグル「うおっ! うまいっスね!」モグモグ
心理「……」
垣根「お前の分もあるぞ」ホイ
心理「……ありがとう」
心理「……」
心理「(……心配して損したわね)」
心理「(……いえ、心配するのがおかしいわね)」
心理「(第二位の彼に……心配なんていらないわよね)」
心理「……」
心理「……」パク
心理「おいしい……」モグモグ
垣根「だろ?」
絹旗「ただいまです」ガチャ
滝壼「きぬはた、おかえり」
麦野「おかえりー、遅かったじゃない」
絹旗「えへへ」
麦野「ふーん?」
滝壼「きぬはた、何か美味しそうな臭いする」クンクン
絹旗「あ、そうでした!」
絹旗「えっと……これです!」
麦野「ん? たこ焼き?」
滝壼「美味しそう」
絹旗「どうぞ食べて下さい! 超美味しいですよ」
麦野「ふーん……まぁちょっと小腹空いてるし、もらおうかにゃー」
滝壼「私も食べる」
麦野「オイオイオイ……うますぎんだろこれ!?」パクパク
絹旗「体の肉がシャケで出来てそうな麦野がたこ焼きを美味しいと言って超食べてます!」
滝壼「でも本当に美味しいよ」モグモグ
麦野「なんだこのたこ焼き?! 何個でも入るってかァ!」パクパク
絹旗「超美味しいですよね」
滝壼「きぬはたは食べないの?」
絹旗「私は……超お腹大きいので……」
滝壼「?」
麦野「……」ジー
麦野「……なんかさ」
麦野「絹旗、ちょっと変わったよね」
絹旗「え?」
滝壼「たしかに」
絹旗「え? どこがですか?」
麦野「なんかさー……恋も部活も頑張る中学生になったっていうか、いや中学生ぐらいの歳なんだけどよ」
絹旗「……」
滝壼「年相応になった?」
麦野「うん、そんな感じ」
絹旗「……」
麦野「別に悪いってことじゃねえんだよ」
麦野「オフの日は何やってもいいんだし、私達も何も言わねえ」
麦野「ただ私達は『アイテム』だってこと忘れんなよ」
絹旗「……はい」
絹旗「……」トボトボ
絹旗「……ハァ」
絹旗「(なに超浮かれてたんでしょうか……)」
絹旗「(私達は『アイテム』……暗部の人間なんですから)」
絹旗「(そろそろ潮時ですね……)」
滝壼「きぬはた、ちょっといい?」
絹旗「あ、滝壼さん……」
絹旗「……」
絹旗「…………私って超バカでしたね」
絹旗「普通の青春なんて……今まで超考えてもなかったのに……」
滝壼「きぬはた、むぎのは心配してるだけ」
絹旗「……そうですね」
絹旗「私達の、暗部の情報が流れるかもしれませんしね……」
滝壼「そうじゃない、むぎのは本当にきぬはたのことを心配してる」
滝壼「レベル4って言ったってきぬはたはまだ中学生と同じ、万が一ってことがあるのは暗部の私達が一番知ってるよね」
絹旗「……」
滝壼「むぎのは最近帰りが遅くて、やけに汚れて帰ってくるきぬはたが心配なんだよ」
絹旗「麦野……」
滝壼「きぬはた、むぎのに謝りにいこ?」
絹旗「はい……!」
絹旗「麦野!」
麦野「んー?」
絹旗「今まで……ごめんなさい!」ペコリ
麦野「……」
絹旗「私は今まで麦野に心配かけてました……今まで……今までずっと……」
絹旗「でも、超大丈夫です! 私には頼もしい仲間がいます!」
絹旗「だから、安心してください!」
麦野「……」
麦野「仲間、ねぇ……」
麦野「……そいつらは私より強いのか?」
絹旗「はいっ! 麦野と同じくらい強くて……麦野と同じくらい優しい人達です!」
麦野「……!」
麦野「なら……安心だな」
絹旗「はいっ!」
滝壼「むぎの……」
むぎのーーーーーん!!!
第一位と第二位いるもんなぁ…そこらの暗部組織よりよっぽどヤバイww
ーー次の日
絹旗「ハッ……ハッ……」タッタッ
結標「あら、絹旗じゃない」
絹旗「あ、あわきん」
結標「今までその呼び方してなかったわよね?!」
絹旗「どうしたんですか? 朝からテンション超高いですね?」フゥ
結標「ハァ…まぁいいわよ、じゃあ一緒に行きましょ」
絹旗「はい」
結標「うぅ……やっぱり食べ過ぎたみたいね……」
絹旗「大丈夫ですか? 胃腸薬超ありますよ?」
結標「ありがとう……」
絹旗「それにしても、超楽しみですね!」
結標「どうしたの?」
絹旗「またみんなで練習出来るんです!」
絹旗「試合もいいですけど、やっぱり練習も超楽しいです!」
結標「あ、あははは、そうね……」
結標「(うーん……部室に雀卓があったのが気になるけど)」
結標「(まさか……ね……)」
ステイル「ロン、対々和」バーン
垣根「かーッ! チクショウ!」
ステイル「麻雀って面白いな!」ホクホク
一方「(接待麻雀うめェなァー……)」ガチャガチャ
たかしくん ガチャガチャ
垣根「(そろそろ俺も和了らなきゃ怪しまれるな……)」
垣根「(とりあえず三色同順狙えるし、それでいくか……)」
垣根「(おっ、後はマンズの3だけだなぁ……マンズの3)」
シュン!
垣根「(あれ? マンズの2もいるの? あれ?)」
シュン!
垣根「(あれ? ソーズの2もなくなってる? あるぇ?)」
シュン!
垣根「(あれー? ソーズの3もなくなったよー? あっれー?)」
垣根「……いやおかしいだろ! なんで俺の牌が三つも無くなってるんだよ!!」
結標「いや、なにしてんだよ」チャラ
垣根「」
一方「」
ステイル「」
一方「いや、ほンとすンませンした」ドゲザー
たかしくん ドゲザー
結標「雀卓ある時点で没収しとけばよかったわ」
垣根「いや、あの……みんな集まるまでの暇潰しになるかと思いまして…」
絹旗「超キャッチボールすればいいだけの話じゃないですか」
垣根「うっ!」
結標「とりあえず没収ね」
ステイル「そ、そこまでしなくても……」
結標「分からないの? このまま部室で麻雀をすれば、いつか部室が雀荘になるかもしれないのよ?」
絹旗「指導者が休みがちの部室で超ありがちなことですね」
結標「というわけで、ほい」ヒュン
一方「あァ! 折角ここまで運んで来た雀卓がァ!」
ステイル「一方通行……これは仕方ないさ……」
たかしくん ソンナ…
垣根「まだだ……まだだ三人共……」
一方「ていとくン?!」
垣根「もしかしたら……もしかしたら……俺の能力で雀卓を作れるかもしれねえ」
一方「すごいやていとくン!」
ステイル「流石だな……ていとくん!」
たかしくん テイトクン!
垣根「てぇい!」
雀卓 バーン
一方「うおっ! すげェ!」
ステイル「これでいつでもどこでも麻雀が出来るな!」
たかしくん サスガ!
垣根「フッ、俺にかかればこんなもん……」
絹旗「フンッ!!」バキッ!
垣根「あぁっ! 俺の雀卓がぁっ!!」
絹旗「ふざけるのも大概にしてくれませンか?」
垣根「……すんません」
たかしくん ガクガク
ステイル「」ブルブル
一方「」コワーイ…
一方「よ、よォし! 練習始めンぞォ!」
垣根ステイル「ウーッス!!」
ゾロゾロ
絹旗「さ、私達も超着替えましょう」
結標「え、えぇ、そうね……」
一方「準備出来たかァ?」ハイ
全員「はーい」
一方「ンじゃ、軽くノックから始めンぞォ」ハイ
全員「はーい」
垣根「俺キャッチャーだけど、どこにつけばいい?」
一方「ンー……まァ、どこでもいィけどピッチャーのとこいればァ?」
垣根「ん、分かった」
一方「ショートォッ!!」カンッ
絹旗「はいっ!」パシィ
一方「ライトォッ!」カーンッ
さとしくん パシィ
一方「サードォッ!」カンッ
ステイル「よし!」パシィ
一方「ファーストォッ!」カンッ
しょうくん パシィ
僕はとある男子高校生
特に能力も強いと言うわけでもなく、特に運動神経が良いと言うわけでもない
だからこの学園都市では普通の高校生なのだ
そんな僕が第二○学区を歩いていると
カキーン
パシィ
キャッキャウフフ
男「なんだろう……?」
それはただの好奇心だった
学園都市でも珍しいくらいの楽しそうな声
ただ僕はそれに興味を持っただけだった
しかし、そのことが僕に彼女を知る最初のきっかけだった
僕は最近出来たらしい、新しそうなグラウンドを見た
そこでは10……9人ほどが野球をしている
見たところ対戦しているように見えない。おそらく野球の練習をしているんだろう
バッターボックスにいる白髪のおっそろしい形相している少年が自分でボールを上に投げてからバットを振る
一方「セカンドォッ!」
彼の球が赤い髪でおさげをしている女子に飛ぶ
結標「はいっ!」
赤いおさげの女子は軽々とボールを捕った
それを確認したかしてないかぐらいのタイミングで彼はまたバットを振った
一方「もォいっちょショートォッ!」
彼の打った球はある一人の少女の方に向かった
髪は茶色で前髪を横に流すように分けている。体格は華奢。とても野球をする体格とは思えない
しかし彼女は俊敏な動きでボールを捕る
その姿はとても可憐で、一挙手一投足、僕は時間が止まったように見惚れていた
絹旗「なんでまだ一巡目なのに超また私なんですか?!」
そう彼女は少し怒った口調で、だけど楽しそうに言った。
もし僕があの子と会話することが出来たらどれだけ楽しいだろうな
だけど『もし』とか
『それが出来たら』とか
そんな事を考えていると、とても惨めになってきて
僕は彼女のいるグラウンドを去った
ーー次の日
一方「ンじゃ、今日はランニングでェす」ハイ
ステイル「(げっ……)」
一方「まァ、軽く15分間持久走とかでいいだろ」ウン
結標「高校の体育レベルね」
垣根「絹旗キツいんじゃね?」
絹旗「大丈夫ですよ、私超走れますから」
ステイル「(うわぁ、やめてくれ……14歳だからとか言い訳出来なくなる……)」ヒイィ
一方「コースはこのグラウンドぐるぐる回るなァ」
ステイル「…」ハァ
一方「位置についてェ……」
垣根絹旗結標「…」グッ
たかしくん達 グッ
ステイル「…」
一方「よォい……ドンッ!」
絹旗結標垣根「…」ダッ!
ステイル「(……あー、絶対あのペースじゃ無理だ……バテる)」タッタッタ
ステイル「(なら、たかしくんとかと一緒なら……)」
たかしくん達 ダダダダッ
ステイル「(は、速過ぎる……?!)」
ステイル「(マズイ……このままじゃビリだ………って)」タッタッタ
ステイル「(あれ? 一方通行は……?)」
一方「……」エッホエッホ
一方「……」フゥ…シンド
一方「……」ダル…モォネルワ
ステイル「遅ッ??!」
僕はとある男子高校生
あの可愛い女の子が忘れられなく、また見に来てしまった
僕は昨日と変わらないグラウンドを見渡す。すると昨日と同じメンバーがグラウンドを走っていた
男「あ……」
彼女はいた
彼女は金髪のチンピラみたいな男と、赤いおさげの女子と並んで走っている
僕の心臓は高鳴った
ただ彼女を見ただけなのに、鼓動が早くなっていった
彼女は走っている
髪の毛がなびいて、顔がよく見える
汗をかいて、彼女が光り輝いてるように見える
彼女は時折、走りながら後ろを見る
後ろを走っている人を気にしているようだ
彼女の頬に汗が伝い落ちる
僕はそれを見て
ただただ、その汗を舐めたいと思った
どんな味をしているのだろう
どんな匂いをしているのだろう
とにかく、なんでもいいから
僕は彼女の汗を舐めたかった
絹旗「……」ブルッ
結標「どうしたの?」タッタッタ
絹旗「いえ、何故か急に超寒気が……」
垣根「大丈夫か?」タッタッタ
絹旗「は、はい……」タッタッタ
ステイル「もう少し速く走れないのかい?」タッタッタ
一方「あァ?」エッホエッホ
ステイル「僕が言うのもなんだが、これじゃ練習にならないだろう」タッタッタ
一方「……じゃァ本気で走っていいンだな?」エッホエッホ
ステイル「?」タッタッタ
一方「ベクトルダーシュッ!!」ビューン!
ステイル「」
一方「かけきくけこかこかきくけこーーー!!!」ゴオオォ!!
ステイルは禁煙しろ
ーー次の日
一方「今日は普通に筋トレすンぞ」ハイ
絹旗「筋トレですかぁ……」
垣根「どうした?」
絹旗「いえ……」ハァ
一方「小っちゃい時から筋肉つけたら背がでかくなンねェもンなァ?」ナァ?
垣根「あぁ、なるほど……でも今の時点で小学生みたいな身長だったら正直見込みねえぞ」
絹旗「ま、まだです! まだ私の成長期は超終わってません!」
ステイル「常盤台の第五位…」ボソ
絹旗「」
結標「……筋トレだけなら別に外でやらなくてもいいわよね?」
一方「折角の天気だ、もったいねェだろ」ウン
結標「いや、だったらせめて外でしか出来ない練習を…」
一方「……あわきン、お前グラウンド10周な」ハイ
結標「ハァ!?」
一方「安心しろ、ベクトル操作で重力5倍ぐらいにしてやるよ」
結標「オゥフッ!!」ズン!
一方「悟空さンみたいな練習出来て良かったなァ」
僕はとある男子高校生
昨日の夜は眠れなかった
彼女が頭の中から離れないからだ
だから僕は作戦を実行しようと思う
昨日の夜から考えていた作戦をだ
僕はグラウンドを見渡す
いつも通り彼女達は外で練習をしていた
僕は彼女達を気にしつつある建物を探す
男「……あった」
彼女達がグラウンドで練習するなら必ずあるもの
そう、部室だ
僕はこっそりと彼女達に気付かれないように部室に近づく
抜き足、差し足、忍び足っと
ようやく部室前に来れた。さあ、ここからが勝負だ
もし、部室に鍵がかかっていたらおしまいだ。その時は大人しく帰ろう
僕はドアノブに手を掛ける
ガチャリ、と音がしてドアを手前に引いた。ドアが開いた
よしっ、と心の中でガッツポーズをする
僕は音を立てないように中に入った
さて、僕の作戦はこの時点でほぼ完成に近い。後は探索だけだ
僕の作戦はこうだ。
誰にも気付かれないように部室に入る
↓
彼女のロッカーを探す
↓
彼女のパンツを拝借する
↓
家に帰る
完璧だ……
じゃあ、さっさと彼女のロッカーを探そう
誰かが部室に来たらアウト。死ぬしかない
なんてスリリングな体験だ……その方がやりがいがあるもんだ
僕はとりあえずロッカーを開けて見てまわる
おっ、早速女子っぽいロッカーの中身だ
ロッカーの中身は意外と少ない。タオルにブレザーの制服……多分霧ヶ丘の制服だろう
後はサラシと替えのパンツ……なんでサラシがあるんだ……
多分……いや絶対彼女のじゃないはず。赤いおさげの子のか
僕はそっと閉めて、次のロッカーを開ける
次のも女子のロッカーっぽかった
野球をしていた女子は二人……これは確実に彼女のだ
緊張し、鼓動が早くなるのが分かる
僕は彼女のパンツを探す。パンツはすぐに見つかった
僕は彼女のパンツを握りしめる
ぐへへへへ
垣根「50キロ……オラァ!」グイッ
ステイル「フッ、甘いな……60キロ、ふんっ!」グイッ
絹旗「うおおお超すごいです!」
一方「バーだけェ……ていっ!」ヨイショ
絹旗「」
垣根「なぁ、次は走ろうぜ」ナァ
ステイル「またか……」ハァ
絹旗「走るってなんか超気持ちいいですよね!」
ステイル「そんなことない……」ハァ
一方「ンー、ただ走るのもなンだし、掛け声つけよォぜ」
ステイル「……」ハァ
結標「じゅ、重力5倍……って、キツイ……っ」ズシンズシン
結標「…………あら、後ろから皆が来たわ」ゼーハー
結標「一方通行……! 絶対文句言ってやる!」ハァハァ
一方「いっちにィーさンしィー」ハイ
垣根「あるそっくっ!」タッタッタ
一方「ホームセキュリティーはァ」ハイ
ステイル「あっるそっくっ!」タッタッタ
一方「四千円から」ハイ
絹旗「あっるそっくっ!」タッタッタ
なんぞこれwwww
一方さん・・・しばらく見ない間にゴツくなりましたねェ
っv
アルソックwwwwwwww
乙
絹旗のパンツはいくらから?
一方「ンじゃ今日の練習は終わりでェす」
垣根「ウーッス」
絹旗「お疲れ様でしたー」
ステイル「や、やっと終わった……」
結標「ゼーハー……ゼーハー……」
絹旗「じゃ、着替えに行きましょう」
結標「ゼーハー……ゼーハー……」コクリ
ーー部室
結標「(……なんとか落ち着いてきたわ)」
結標「(悟空……ベジータ……マジハンパないわ……)」ウン
絹旗「……」ガサゴソ
結標「……どうしたの?」
絹旗「……無い」ガサゴソ
結標「?」
絹旗「パンツが超無いです!!」
結標「!!?」ナンダッテー!?
垣根「なぁ……」
一方「ン?」
垣根「俺らって、外で着替えるのに抵抗なくなったよな……」
ステイル「……たしかに」
一方「まァ、いいンじゃねェの? この辺り誰も来ねェし」ウン
垣根「そうだな、見られなかったら別にいいか」ハハハ
ステイル「そうだね」ハハハ
結標「オラ男子共ォッ!!!」バーン!
一方「キャァ!」
垣根「ちょっと! まだ着替え中よ!!」
ステイル「もうお嫁に行けないわ……」ウゥ…
結標「ふざけてる場合じゃないわよ!!」
結標「絹旗のパンツが盗まれてるのよ!」
一方垣根ステイル「!!?」ナンダッテー!?
ステイル「えー……ウチのクラスでパンツが無くなりました」
ステイル「誰のとは言いません。しかしこれは事実です」
ステイル「もし心当たりがある人は正直に言いましょう」
一方「うぇーい!! パンツ! パンツゥ!!」
絹旗「うぅ……」
結標「大丈夫?」
垣根「パンツねぇ……これ誰かが盗んだの確定だろ?」
結標「ちょっと! 垣根! あんたがパンツ盗んだんでしょ!」
垣根「ハァッ?! 俺ぇ??!」
一方「そォなのかよ!? ていとくン!」
垣根「は!? 俺じゃねえよ!!」
ステイル「垣根、荷物検査をさせてもらう」
垣根「オイ!!」
ステイル「……こ、これは!?」
ステイル「……漫画、雑誌、携帯ゲーム機、携帯の充電器……後、シーブリーズ」ガサガサ
ステイル「ほとんど野球に全く関係無いものだね」
垣根「俺のプライバシーは無視の方向?!」
一方「しかもほとンどのやつがよく見ると麻雀関連だぜ……どンだけ麻雀好きなンだよ……」ハァ
垣根「お前らだってやってただろうがッ!!」
結標「とりあえず、垣根は白ね」
垣根「あたりめーだ」フン
絹旗「……」ハァ
一方ステイル「……」
ステイル「……絹旗」
絹旗「大丈夫です……超本気で疑ってなんかいません……」
絹旗「ましてやみんなを超疑う訳無いです……」
垣根「(え)」
ステイル「……ショックなのは分かる、盗まれてはいけないものだってことも分かっている」
ステイル「僕達は盗みなんかしない、ましてや仲間のを、だ」
絹旗「はい……」
一方「許さねェよなァ……ウチの絹旗に……仲間に手ェ出したンだからよォ」
一方「なにがなンでも見つけ出すぞォ! 真犯人を!!」
絹旗「一方通行……!」
垣根「(じゃあ、俺のはなんだったの?)」
一方「犯人探すぞォ!」ハイィ!
絹旗結標ステイル「はいっ!」
垣根「……って言ってもよ、犯人がどんなやつか分からなかったらお手上げだよな」
一方「そォだなァ……」ウーン
結標「安心しなさい! 犯人なら目星はついてるわ!」
一方「すげェ! あわきン!」
絹旗「さすが超あわきんです!」
ステイル「あわきん……!」
結標「部室から怪しいやつが出てきたのを見たわ」フフン
垣根「おい、俺の荷物検査やっぱ意味無かったよな」オイ
一方「でェ、そいつはどこにいるンだァ?」
結標「こっちよ!」
絹旗「知ってるんですか?!」
結標「いや、なんとなく!」
垣根ェ…
男「ハッ…ハッ…」タッタッタ
男「パンツ…パンツ……へへっ」タッタッタ
??「そこまでだァッ!!」
男「!?」
男「だ、誰だ?!」
チャラチャラチャラララーン
シュシュッと参上~♪
(さんじょ~)
シュシュッと忍者じゃ~ん♪
巻き起こせ勇気のハリケーン♪
ジャジャーン
一方「ベクトル戦隊アクセラレンジャー!」
垣ス絹結「あ、参~上~!」
男「」
垣根「……ほら見ろあーくん、やっぱガオレンジャーのほうが受けいいって言ったろ」
ステイル「いや、アバレンジャーさ」
結標「ハァ、これだから男は……あなた達おジャ魔女ドレミ知らないの?」
絹旗「それ超古いですよ! 今はプリキュアです! 5でGOGOです!」
一方「いや、そこはスマイルだろ」
絹旗「え?」
一方「え?」
一方「とっとと捕まえンぞ!」
垣ス絹結「はいっ!」
男「ヒィッ!」
男「(こ、怖い!!)」
一方「うおおおおおお!!」ダッ
男「き、来た!」
一方「右腕ゲットオオオォォ!!」ガシッ
男「うわっ!」
結標「左腕もらったわ!」ガシッ
垣根「右足ロック!」ガシッ
ステイル「左足!!」ガシッ
男「ぐっ……!」
絹旗「……」ザッザッ
ステイル「今だ! 絹旗、見せてやれ!」
垣根「お前の怒りを……お前の力をッ!!」
結標「思いっきりやって! 絹旗ッ!!」
一方「行けええええ!!」
男「(ヤバイよヤバイよォッ!)」
絹旗「覚悟は超いいですか……?」
男「(し、死んだ……)」
絹旗「窒素ォ……パーンチ!!」バコーン!
男「ぐはァッ!!」
ピュー…キラーン
絹旗「正義は必ず超勝つんです!」ビシィ
パンツ<ヒュー
・
・
・
パンツ<ファサ
ステイル「ん?」
垣根「あ」
パンツ
ステイル「え?」
結標「あー……」
パンツ
ステイル「なんだい?」ガシッ
ステイル「」つパンツ
ステイル「あ」つパンツ
一方「やっちまったなァ……」
ステイル「いや! ちょっと待てこれは…」
絹旗「フンッ!!!」バキィ!!
ステイル「グハッ?!」
ーー次の日
一方「パンツ事件は無事解決しましたァ」
絹旗「はい、超恐ろしい事件でした……」
結標「……」
絹旗「どうしたんですか?」
結標「……なんで私じゃなかったのかしら」
絹旗「」
垣根「いや、なんで俺のじゃなかったんだ?」
ステイル「いや、むしろなんで僕のじゃなかったんだろう……」
絹旗「あなた達は超違いますよ!」
一方「そォだぞ、だってオマエら替えのパンツ無かっただろォが」
絹旗「そういう問題じゃないですよ!?」
ハリケンジャー懐かしいな
メリーゴーランドだっけかー
ステイル「……」
ステイル「(そろそろか……)」
ステイル「……」ザッザッ
一方「どこ行くンだよ?」
ステイル「すまないが、今日は休ませてもらう」
一方「あ?」
ステイル「……決着をつけに行く」
一方「……」
ステイル「……」ザッザッ
垣根「ステイルのやつどこに行くんだよ?」
一方「分かンねェ」
絹旗「何か……超ただの勘ですけど」
絹旗「もう二度とステイルと会えない気がします……」
結標「……」
ステイル「(とうとう、あいつと決着か……)」
ステイル「(……それじゃあ、この学園都市ともお別れだな)」
ステイル「(今、思い返してみると中々楽しい所だった)」
ステイル「(今まで僕は年相応の遊びというものをしたことがない……)」
ステイル「(しかし僕はここで野球をした)」
ステイル「(『遊び』というと聞こえが悪いが、野球というのはすごく楽しかった)」
ステイル「(心と体を熱くさせ、共に喜び合い、共に腐り合い……)」
ステイル「(試合でみんなを信頼し、練習で更に絆を深めた)」
ステイル「(本当に……本当に楽しかった)」
ステイル「(この学園都市でいい思い出が出来た……)」
ステイル「(そしてこの学園都市でいい仲間に巡り会えた……)」
ステイル「(自分の本心をさらけ出しても少しも恥ずかしいと思わない仲間達だ)」
ーー窓の無いビル前
ステイル「ついたか……」ザッ
ステイル「(ここで借金のような訳の分からない金を稼いでこいと言われた……)」
ステイル「(正直、100万円なんて溜まってなんかいない)」
ステイル「(しかし長居し過ぎるのもよくないだろう……)」
ステイル「(僕にはたこ焼き機という相棒がある)」
ステイル「(『美味しい』と言わせる相手がいる)」
ステイル「(100万の代わりの理由なんて、そんなのでいいだろ)」
ステイル「さて…」
ヒュン
結標「……やっぱりここにいたのね」ザッ
ステイル「あわきん……」
結標「……本当に行くの?」
ステイル「むしろ長くいすぎたくらいだ……」
結標「私がいないのにどうやって入るつもりだったのよ」
ステイル「それもそうだな」
結標「じゃあ、早速……」
ステイル「あぁ……」
ヒュン
ーー窓の無いビル内
アレイスター「来たか」
ステイル「あぁ、決着を着けに」
アレイスター「もう、100万円稼いだのか」
ステイル「いや…」
アレイスター「? ……どういうことだ」
ステイル「そろそろ君がたこ焼きを食べたいと言いそうだったしな」
ステイル「後、僕のたこ焼きは100万を稼げる味になった」
アレイスター「……面白い」
アレイスター「確かに舌がたこ焼きが食べたい疼いている」
アレイスター「早速その自慢のたこ焼きを作ってくれ」
ステイル「分かった……」
ーー窓の無いビル前
結標「……」
結標「(私はステイルが何故『窓の無いビル』に行くのか分からない)」
結標「(ただ私は『案内人』……案内する人の事情なんて知ったことではないわ)」
結標「(ただ今回は違う……ステイルは私達の仲間)」
結標「(私達に……仲間に心配かける仲間がいたら駆けつける、それが仲間ってものよね)」
結標「(例え能力使うのが辛くても、それを耐えて使わなければいつ使うっていうのよ)」
結標「……」フゥー
結標「よしっ」
ヒュン
ーー窓の無いビル内
結標「ふぅ、やっぱり少し地点が狂うわね……あと頭も痛いし吐き気もする……」ウゥ
結標「でもなんとか無事に中に入れたわ」
結標「それで、えっと……確かこの部屋にアレイスターがいたはず……」ソロー
アレイスター「……」パク
ステイル「……」
アレイスター「うーまーいーぞォォおおおおおおお!!!」
ステイル「……」ニヤ
アレイスター「崩れていなく見るからに美味しそうな曲線美を放つたこ焼き、ソースの香ばしい香りが鼻につきたまらない!」
アレイスター「一口噛めば熱々の中身が出て来て火傷しそうになる、しかしたこ焼きの素に入れたと思われるつゆの味が口に広がり、喉に入れるのが惜しく躊躇われる!」
アレイスター「更に紅ショウガの少しシャキッとした食感と味、たこの歯応えとほんのりとした甘みに旨味が増していく! ソースの味も少々辛目の大人なソース、お好み焼きソースに似て、しかし似もしない味、私の好みだ!」
アレイスター「スタンダードだがそれこそがベスト! これこそ最高のたこ焼きだ!!」
ステイル「フッ……」
結標「(あいつはミスター味っ子かよ!!)」
結標「(えぇー、なんか色々とえぇー……)」エー…
アレイスター「そういえば、君は野球をしているんだってな」
ステイル「全て監視していたという訳か」
アレイスター「監視という訳では無いが、少し君達に興味があったからな」
ステイル「興味……」
アレイスター「(第一位と第二位が行動しているが……害が無いことが分かった)」
アレイスター「(只々、野球を楽しんでいるだけだ)」
アレイスター「それで、どうするつもりだ?」
ステイル「何が?」
アレイスター「これからだよ、もうたこ焼きという学園都市で縛られる理由も無くなった」
ステイル「そうだな……用が無いのに学園都市に長居することはよくないだろう……とっととイギリスに帰らせてもらうよ」
アレイスター「いや、別にいいぞ?」
ステイル「え?」
アレイスター「え?」
ステイル「え、いや…ど、どういうことだ?」
アレイスター「いや、ウチとしては別に構わないんだが……」
ステイル「そ、それだとしても! イギリス清教側がよく思わないだろう」
アレイスター「あぁ、それも話はついている」
ステイル「」
ステイル「は?」
ーーちょっと前
アレイスター「あ、もしもし……イギリス清教のローラさんですか?」
ローラ『はーい!』
アレイスター「そっちのとこの魔術師、ウチで野球してるけど大丈夫か?」
アレイスター「こっちは全然構わないが……」
ローラ『オッケー! 分かった! 大丈夫!』フフッ
アレイスター「……ローラ、ステイル知ってる?」
ローラ『えっとねー、んー……分かんない! フフフ!』テヘペロ
アレイスター「いや、そっちのエージェントなんだが」
ローラ『えーウソー! スゴーイ!』ビックリー!
アレイスター「……」
アレイスター「(ま、いいか……大丈夫って言ってるし)」ウン
アレイスター「という訳で、学園都市からもイギリス清教からも特に何も咎められずにいていられる訳だ」
ステイル「なッ!?」
ステイル「(ってか学園都市は大丈夫なのか?)」
アレイスター「あぁ、それから」
ステイル「な、なんだい?」
アレイスター「学園都市で何か企んでいるような素振りをすれば君を始末してもいい」
ステイル「」ゾク
アレイスター「だから妙なことは考えず野球を真剣に楽しめ、とローラからの伝言だ」
ステイル「オー、ローラァ!」ローラ
アレイスター「君を誰が~♪」
結標「心配した私がバカだったわね…………いや、本当に」
逆立ち状態でよくモノが食えるな・・・
ローラ違いwwww
wwww
ーー次の日
絹旗「ハッ…ハッ…」タッタッタ
絹旗「(もしかしたら……ステイルがどこかに行ったかもしれません)」
絹旗「(だから、まずは部室に行って超確認しないと!)」
ーー部室
絹旗「ス、ステイルは超いますか!?」バーン!
ステイル「行くぞ!」
一垣結「オゥ!」
絹旗「ってステイル超普通にいるじゃないですか!!」
一方「漢気ジャンケンジャンケンホイ!!」つグー
垣根「」つグー
ステイル「」つグー
結標「」つパー
垣根「チックショウ!!」
ステイル「クソッ! なんで勝てなかったんだ!」
結標「うわ最悪……勝ってしまったわ……」
一方「……あ? 最悪ゥ?」
垣根「こいつ漢気ねえんじゃねえの?」
結標「あ、いや、ちょっと……」
一方「ステイル、プラスチックバット」ハイ
ステイル「はい」
垣根「オラ、ここに立て」グイ
結標「ちょ、ほんとに……え? ウソマジ?」
一方「漢気注入させて頂きます!!」
結標「女だけど! 私女だけど!?」
一方「オラァッ!!」パコーンッ!!
結標「グハァァあああああああ女なのにいいいい!!!」
絹旗「」ドンビキ
絹旗「な、なにやってるんですか!? ってかステイルなんでいるんですか!?」
ステイル「いや僕、君達に帰るとか言ってないけどね」
絹旗「いや、でも……」
ステイル「そんな雰囲気醸し出していたけど、全くもって君達に帰るとか言ってないけどね」
絹旗「……はい」
絹旗「(ステイルってこんなに超めんどくさかったっけ……)」
垣根「まぁよかったじゃねえか、俺達の取り越し苦労だったってことで」
一方「そォだな」
絹旗「……で、なにやってたんですか?」ハァ
結標「漢気ジャンケンよ」
一方「漢気を見せる為に、ジャンケンに勝つゲームだ」
垣根「ちょっとでも漢気のねえこと言ったら漢気を注入させてもらうけどな」
絹旗「ア…ソウデスカ」
絹旗「(もはや超意味分からん!)」
一方「……」
垣根「なぁ、今日はなんの練習すんの?」
結標「重力5倍は勘弁してよね……」
ステイル「(また走るのはやだな……)」
絹旗「今日はどんなメニューですか?」
一方「なァオマエら……」
垣ス絹結「?」
一方「そろそろ試合したくねェか?」
垣ス絹結「したいッ!!」
一方「……」ニヤ
垣根「待ってたぜ! その言葉!!」
ステイル「腕が鳴るな……」
結標「早く実力を試したくて仕方がなかったわ」
絹旗「いつですか!? 超誰と試合するんですか!?」
一方「試合は3日後だ」
結標「3日後……少し急な話ね」
一方「対戦相手は外の連中だ」
ステイル「外の連中?」
絹旗「一般人ですか?」
一方「あァ……能力の使えねェ一般人だが、野球の実力はプロだ」
垣根「ハッ! 面白え!」
ステイル「で、そいつらは一体誰なんだ?」
一方「プロ野球日本代表『侍ジャパン』だ」
垣ス絹結「ハアアアアアアアアアアアアアアアア???」
垣根「ハッ! ……おい、ちょっと待てよ」
一方「あ?」
垣根「お前それ何の冗談だよ」
一方「つまんねェ嘘なンかつくかよ」
絹旗「いやいやいや! 相手は日本代表ですよ?!」
結標「どうやって試合組めたのよ……」
一方「上のやつらが俺達が野球してたの見てたンだよ」
一方「それで面白がって、上のやつらが勝手に『能力使用可の野球の実践テスト』ってのすることが決まったらしい」
一方「それで俺達にそのテストしてもらうって言ってンだけど、相手は俺達で決めていいンだってよ」
一方「だから俺は『侍ジャパン』って言ったらこォなっちまったンだ」ヤレヤレ
垣ス絹結「」
一方「あァ? なンだオマエら? 怖じ気ついてンのかァ?」アァン?
垣根「……あ? なに言ってんだよ」
結標「誰が怖じ気ついてるって?」
ステイル「むしろ燃えたぎるくらいだ……!」
絹旗「……ありがとうございます一方通行」
絹旗「こんな超熱い試合を組んでくれて!!」
一方「ハンッ」
一方「オマエらァ! 分かってると思うが今日含めて3日間は猛特訓だァッ!!」
一方「愉快なオブジェになる覚悟は出来たかァ? 生きて帰れると思ってンじゃねェぞォッ!!」
垣ス絹結「はいッ!!」
侍ジャパン逃げてえぇ
侍ジャパン...だと?
侍ジャパン(大学選抜)とかじゃないよね?wwww
絹旗「そういえば……」
一方「ン?」
絹旗「相手が日本代表ってことは、私達は学園都市代表ってことになるんですかね?」
ステイル「……なるほど」
一方「言っても過言じゃねェだろォな」フフン
結標「なんて言ったって、あの常盤台に勝利してるしね」ヘヘン
垣根「おぉ、それで思い出したけどよ……」
絹旗「どうしたんですか?」
垣根「いや、前に読んだ雑誌に御坂美琴がインタビュー受けてた記事見たからよ」ガサゴソ
垣根「これだ、これ」ハイ
絹旗「超面白そうですね……なになに?」ペラ
『ソフトボール界の稲妻! 常盤台中学の御坂美琴にインタビュー!!』
『彼女がソフトボールにかける想いを全て語ってくれる!』
絹旗「」
記者 : 初めまして、御坂美琴さん。今日は忙しいところ時間を作ってくれてありがとうございます。
御坂 : いえ、こちらこそ。今日はよろしくお願いします。
記者 : はい。私も御坂さんにどんどん質問するんでよろしくお願いします。
御坂 : あはは、お手柔らかにお願いします(苦笑)
ーー御坂美琴がソフトボールをしたきっかけ
記者 : ソフトボール界の稲妻と呼ばれた御坂さんですが
御坂 : すみません。それ言ってる人誰ですか? 私それ聞いたの初めてなんですが。
記者 : そんな御坂さんがズバリ、ソフトボールの世界に入ったきっかけは?
御坂 : えーっと、そうですね。初めは助っ人みたいな形でソフト部のみんなと練習試合をしたんです。
記者 : では、それがきっかけと言うことですか?
御坂 : はい。多分それが一番最初のきっかけになります。でも、一番私をソフトの世界に大きく動かしたのが、その対戦相手の存在ですね。
記者 : その人は御坂さんにとって憧れの選手なんですか?
御坂 : むしろ憎んでるわ。実際二回も負けたんだから。
記者 : えぇっ? 御坂さんが負けたんですか!?
御坂 : えぇ。惨敗ですね(苦笑)
一方「はい没収ゥ」パシィ
絹旗「あ! ちょっと待ってください!」
結標「まだ途中までしか読んでないわ!」
一方「今は特訓だ、そンなもン読みふけってる時間なンてねェンだよ」
ーー同時刻、とある高校
「最近よ、野球始めたんだけど……」ガヤガヤ
「ソフトボール部に新しく入る部員が増えてきて……」ガヤガヤ
ガヤガヤガヤガヤ
上条「(どこもかしこも野球やソフトの話題ばっかだなぁ……)」
上条「(なんでいきなり周りが野球でブームになったんだ? 青ピアスなんて野球部にも入ったし……)」
土御門「上やーん! 面白いこと書いてる雑誌見つけたぜい!」バタバタ
上条「どうせまた野球の記事だろ? 何回誘われても上条さんは野球部には入りませんよ」
青ピアス「ちゃうでー上やん」
上条「?」
青ピアス「ソフトボールの記事やで」
上条「どっちでも同じだ!」
上条「野球がダメだからって上条さんはソフトボール部にも入りませんよ!?」
土御門「いいから読めって!」ハイ
青ピアス「ほんまおもろいから!」
上条「えー」
上条「(まぁ、こいつらがここまで言うんだったら……)」
上条「えーっと、なになに?」ペラ
『ソフトボール界の稲妻! 常盤台中学の御坂美琴にインタビュー!!』
『彼女がソフトボールにかける想いを全て語ってくれる!』
上条「」
青ピアス「いやーほんますごいで」
土御門「常盤台のソフト部っていやぁ、高校のソフト部でも敵わねえって聞いたことあるしにゃー」
青ピアス「いや、下手したら野球部でも勝てるやつおらんのちゃう?」
ーー部室前
一方「オラァ! 今から特訓開始だァッ!!」
ス絹結「はいっ!!」
垣根「つってもよ、特訓って言ったって具体的になにすんだ?」
一方「特訓っていやァ……アレに決まってンだろ」ウン
ーー1日目 ~アメリカ~
一方「アメリカ横断ウルトラトレーニング! 『死の行進』!!」
一方「40日以内なンてちゃちなもンじゃねェ! 1日でテキサスからラスベガスまで2000kmだァッ!!」
垣ス絹結「うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
垣根「ちゃんとトラック押せオラァッ!!」グググ
ステイル「もっと尻を突き出せ!!」プリーン!!
絹旗「石蹴りってッ! こんなにキツイ遊びでしたっけッ!?」カッカッ
結標「うわあああ!! 石どっかいったあああ!!!」
ーー2日目 ~エア・サプレーナ島~
一方「『地獄昇柱』高さ24m、最大円周7m20、柱の頂上から油が絶え間なく流れる」
垣根「ちくしょうーーーッ!! てめーーッ! なに様のつもりだ!」ヌルヌル
ステイル「(絶対野球と関係無い……絶対野球と関係無い……)」ヌルヌル
一方「一秒間に10回の呼吸が出来るよォになれ!!」
絹旗「……」スハスハスハスハ…
一方「つぎは10分間息を吸い続けて、10分間吐き続けろッ」
結標「……」スウウウウ…ハアアアアア…
ーー3日目 ~学園都市~
一方「よくここまでついてこれたな」
垣根「ハッ……今なら吸血鬼くらい倒せそうだぜ……」ボロボロ
ステイル「老後、孫とエジプトに行ってもピンピンと生きていそうなくらいだ……」ボロボロ
絹旗「はい、関東大会三位くらいなら超入れそうな気がします……」ボロボロ
結標「えぇ、超回復なんてもの一切してないけどね……」ボロボロ
一方「後はチームプレイだァ、体力作りも大事だがこれもバカに出来ねェぞ」ハイ
垣根「ここまでやったらどんな無茶ぶりでもやれる気するわ」ウン
絹旗「で、超なにするんですか?」
一方「まァ、ノックとか適当に守備練習とか……」
絹旗「超普通!!?」
結標「最後の日だし、無茶な練習はしないってことかしら……」
みんな楽しそうだなあ
ギアナ高地で明鏡止水ハイパーモードですね
ノック二万本です
待ち
一方「サード行くぞォッ!!」カキーン
ステイル「オォッ!」パシィ
ワイワイガヤガヤ
スキルアウトA「チッ……どこもかしこも野球、ソフトボール……」
スキルアウトA「しかも能力有りなんて言いやがる……クソッ、どこまでも馬鹿にしやがって」
スキルアウトB「やっぱり御坂美琴が原因なんスかね?」
スキルアウトA「御坂美琴?」
スキルアウトB「はい、最近ソフト部に入ったっていわれるレベル5ッス」
スキルアウトA「レベル5だぁ? ますますムカつくぜ」
スキルアウトA「無能力者は野球もするなってか? 能力者様はたいしたもんだな」
スキルアウトC「そういえば、日本代表の『侍ジャパン』が学園都市に来るそうですよ」
スキルアウトA「え!? なんで?」ハ?
スキルアウトC「わかんないけど、なんか学園都市の学生と野球するって」
スキルアウトA「チッ……学園都市の学生だけかよ……くそー俺も『侍ジャパン』と……!」ダンダン!!
スキルアウトA「堪忍袋の緒が切れたぜ! そいつらの試合ムチャクチャにしてやる!」
スキルアウトC「無茶ですよ!!」
スキルアウトB「大体どうやるんスか?!」
スキルアウトA「……俺にいい考えがある」ニヤ
一方「セカンドォッ!!」カキーン!!
垣根「うおっ! あぶねッ!」
結標「よっと」パシッ
一方「ピッチャービビってるゥ! ヘイヘイヘイ!!」
垣根「うっせえ! ビビってねえよ!!」
絹旗「(こんなので超大丈夫なんですかねチームプレイ……)」
ーー常盤台中学
ソフ部長「今日の練習はここまで!」
全員「ありがとうございましたー!」
御坂「ふぅ、練習終わったし早くシャワー浴びたいわね」
食蜂「あ、御坂さぁん」
御坂「ん? どうしたの?」
食蜂「ちょ~っとだけお話ししたいんだけどぉ」
御坂「?」
御坂「で、話っなに?」
食蜂「……御坂さんさぁ、ソフト部に入ってどう思ってる?」
御坂「は? 急になによ……」
食蜂「私はぁ、すごくよかったと思う」
食蜂「スポーツっていうか部活っていうかぁ、ソフト部に入ったおかげかもしれないけどぉ」
御坂「……」
食蜂「まだ入って日も浅いけど、こうやって御坂さんと普通に話せるなんて思ってもみなかったもん」
御坂「私も……あんたにだけは借りを作るのが嫌なくらいね」
御坂「前のあんたも私に話しかけるときは何か企んでたんでしょ?」
食蜂「ふふっ……そうだったかもしれないわねぇ」
食蜂「……」
食蜂「……それでぇ、御坂さんはこれからどうするの?」
御坂「どうするって?」
食蜂「これからのコト、ソフトボールを続けてどうするかってコト」
御坂「そうね……」
御坂「とりあえず、アイツをぶっ倒す」
御坂「今度はソフトボール部の助っ人じゃなく……ソフトボール部の部員として」
御坂「仲間と一緒にアイツを倒す!」
食蜂「……」
御坂「……」
食蜂「プ、」
御坂「なッ?! 今笑ったでしょ!?」
食蜂「フフフッ……御坂さんらしいなぁって思ってぇ」
御坂「う、うるさいわね」
食蜂「あ、そうだ! 御坂さんに渡したいものがあるんだけどぉ」
御坂「渡したいもの?」
食蜂「ハイ、『侍ジャパン』のチケット、学園都市で試合するみたいよぉ」
御坂「え! ウソ! マジ!?」
食蜂「うん、明日試合みたいだけど御坂さん大丈夫?」
御坂「行く! 絶対行く! ありがとう! ほんとありがとうみさきちィッ!!」
食蜂「フフ……まだチケット余ってるしぃ、ソフト部の子全員にあげとくわぁ」
御坂「……いいの? こんなにしてもらって?」
食蜂「当たり前でしょ? 皆ですごい試合見て、皆で一緒に学びましょ」
御坂「そうね……!」
食蜂「ただぁ……ちょ~っと怪しいトコがあってぇ……」
御坂「怪しいトコ?」
食蜂「『侍ジャパン』の対戦相手が書かれてないのよねぇ……」
御坂「あ! ほんとチケットにも書いてないわ!」
御坂「日時や場所はちゃんと書かれてるのにおかしいわね……」
食蜂「公式のサイトもちゃんとあったしぃ、『侍ジャパン』のスケジュールも学園都市で試合するって書いてあったわぁ」
御坂「一体だれとするのかしら……?」
食蜂「噂では学園都市の学生とするらしいわよぉ」
御坂「へぇ……」
黒子「……いつもならお姉様はシャワーを浴びてる時間ですので私がしっかりお姉様の監視をしてあげましょうと思っていたのですが」
黒子「なんですの! なんですの! なんで食蜂先輩と一緒にいるんですの!」ムキー!
黒子「しかもソフト部全員とはいえお姉様にチケットを渡して! ……ハッ! まさかお姉様とデートするおつもりなんじゃ……!?」
黒子「……ありえる、充分ありえますの……最近、お姉様と食蜂先輩が仲いいと思ってたんですが……」
黒子「こっそり抜け出してお姉様とデートするつもりなんですの! 私なら絶対にやる!!」
黒子「黒子、絶対に止めてみせます! お姉様の露払いとして!」
縦ロール「女王のお戻りが遅いと思い探しに来て見つけたと思ったら……」
縦ロール「御坂さああああああん!? 何なんですかあなたは!?」
縦ロール「クソッ……チクショウ!! 私は女王にチケット頂いてないというのに……チケットの存在すら知らなかったというのに!!」
縦ロール「ハッ! 分かった! きっと女王に何か考えがある違いありませんわ!」
縦ロール「女王……私は信じます……!」
食蜂「じゃあ、私は部員の皆にチケット渡しておくからぁ」
御坂「ん、分かった、じゃあね」フリフリ
食蜂「それじゃぁ」フリフリ
御坂「(とりあえずシャワー浴びて……それから寮に戻って……)」
黒子「おっ、ねっ、えっ、さっ……まあああああああああ!!」ヒュン! ガシィッ!!
御坂「く、黒子!?」
御坂「ちょっと! いきなり飛びついて来て…離れなさいよッ!!」ビリビリビリ!
黒子「あは~~~~~ん! おねえさま~~~!!」アババババ
御坂「(こ、こいつ……電気の耐性が上がってる……!)」ゴクリ
黒子「うぅっ……ヒドいですわお姉様……」
御坂「……で、何よ黒子」
黒子「あ、そうだ! お姉様!」
黒子「……先程、お姉様と食蜂先輩が一緒にいらしてたのを偶然見かけまして」
御坂「ふぅーん、偶然ね……」
黒子「食蜂先輩がお姉様に何かのチケットを渡している場面を偶然にも見てしまい」
御坂「偶然……」
黒子「更に食蜂先輩がそのチケットを怪しいと言っていたのを偶然聞いてしまった訳ですの」
御坂「アンタ故意でやってたでしょ?」
黒子「はいですの。偶然にも」
御坂「そんな偶然あるかあああああああああ!!!」ビリビリビリィッ!!!
黒子「偶然が重なればそれが黒子とお姉様の運命と言うことですのおおおおおおおお!!」アバババババ
縦ロール「じょ、女王!!」
食蜂「あ、(取巻き1号……)」
縦ロール「女王! 何していたのですか!?」
縦ロール「部活が終わった後、なぜか御坂様を呼び出して」
食蜂「それって最初からつけてきたってコトよねぇ?」
縦ロール「そして御坂さんに日本代表の試合のチケットを差し上げて」
食蜂「あ~、ソコまで見てたんだぁ……ってかチケット見えたんだぁ……」
縦ロール「更にそのチケットが少し怪しいと聞いてしまっては黙ってられません!」
食蜂「きっちり最後まで尾行してたのね、それを全部話して貰ってむしろ清々しいわぁ」
黒子「それでお姉様、まさかそのチケットに指定された日時の場所に行くつもり行くつもりなんでは……」
御坂「はぁ? 何言ってんのよ、行くに決まってるでしょ」
黒子「ダメですの! 絶対ダメですの!!」
御坂「な、なんでよ……」
黒子「食蜂先輩が渡してきた怪しすぎるチケットに、その試合内容さえも怪しいときているのに……」
黒子「これは絶対食蜂先輩の罠ですの!」
縦ロール「な、なんで御坂様にチケットを渡したのですか!?」
食蜂「いや、ソフト部全員に渡すつもりなんだけどぉ……」
縦ロール「……やはりこれは全部女王が考えた罠?!」
食蜂「……え?」
縦ロール「御坂様を罠に貶めるためにこんな用意を……! 流石です女王!」
御坂「さっきから何言ってんのよ」
食蜂「何言ってるのかちょっとわかんないケドぉ」
御坂「仲間がそんなことするわけないじゃない」
食蜂「仲間にそんなことするわけないでしょ?」
黒子「な、仲間?」
縦ロール「御坂様と……?」
黒子「(常盤台で最大派閥を率いるレベル5の食蜂先輩と……)」
縦ロール「常盤台のエースに君臨するレベル5の御坂様と……!)」
ーーグラウンド
一方「暗くなってきたし練習は終わりだ」ウン
結標「もう終わり?」
垣根「まだ練習したんねえよ」
一方「黙って身体休めとけ」ハイ
全員「はーい……」
一方「(俺もそろそろ帰るかァ……)」
絹旗「あ、一方通行!」
一方「あ? ……まだいたのかよ」
絹旗「ちょっと……いいですか?」
一方「……」
垣根「うおお……なんかえらいもん見ちまった気分だけどいいのかこれ?」ソー…
結標「ふふっ、面白いことになってきたわね」ソー…
ステイル「ちゅーはするのか? ちゅーはまだか?」ソー…
一方「……」
絹旗「……一方通行」
絹旗「明日の試合……超勝算ありますか?」
一方「……微妙だな」
一方「相手はプロの中のプロを寄せ集めたオールスターだ」
一方「その実力は言うまでもねェ、俺らピッチャーが能力使用アリっつっても互角にいくかいかねェか……」
絹旗「……」
絹旗「勝ちたい……ですね」
一方「当たり前だ」
絹旗「でも、ここまで勝ちたい……そんなこと超思うようになったんです」
一方「……」
絹旗「私、野球なんて超興味ありませんでした」
絹旗「こんな風に思うようになったのは一方通行のおかげです」
絹旗「一方通行が私に野球を教えてくれて……野球の楽しさを超教えてくれて……」
絹旗「超…超感謝してます」ニカッ
一方「……ンなたいしたことじゃねェよ」
一方「俺は……ただただ野球がしてェと思っただけだ」
一方「オマエを誘ったのもそこにオマエがいただけだ……別にオマエじゃなくてもよかった」
絹旗「……」
一方「けどなァ」
一方「俺はオマエに会えてよかったと思ってる……」
絹旗「……///」カアアア
一方「オマエだけじゃねェ、垣根、結標、ステイル……」
一方「たかしくン、さとしくン、しょうくン、ともあきくン……」
一方「アイツらがいたから俺は野球が出来たンだよ」
一方「1人で野球なンて出来ねェ……8人の仲間がいて初めて野球が出来る」
一方「1人でも欠けたら俺達は野球が出来ねェ……だから俺はこの8人に会えてよかった……」
絹旗「一方通行……」
絹旗「あ、あの!……一方通行!」
絹旗「この試合が終わったら私と…」
垣結ス「あ゛あ゛一゛方゛通゛行゛ああああああああ!!」
絹旗「」
一方「……ハンッ」
垣根「ごめん絹旗! でも、でも俺……!」ダラダラダラ
結標「こんなの……我慢出来るわけないじゃない!!」ズビビビ
ステイル「一方通行……僕達のことを……一方通行ああああああああ!!」ダッ!
垣根「一方通行ああああああああ!」ダッ!
結標「うわああああ一方通行ああああああああ!」ダッ!
一方「こっちくンじゃねェ! 鼻水ふけクソ共がァアアアア!」
絹旗「」
絹旗「……」
絹旗「(私も……)」
絹旗「(こんな仲間に会えたから、一方通行に出会えて超よかったんです……)」
ーー次の日
食蜂「あ、御坂さ~ん!」フリフリ
御坂「みさきち……あれ? みんなは?」
食蜂「もう先に行ったわよぉ、御坂さんがビリ」ビリビリダケニ
御坂「そう、じゃあ早く行きましょ」
食蜂「……ここ曲がったらすぐソコにあるわ」スタスタ
御坂「へぇ~、意外と近いのね」スタスタ
御坂「……!」
食蜂「どうしたのぉ?」
御坂「……ねぇ、チケットってまだ余ってる?」
食蜂「一応あるケドぉ」
御坂「ゴメン! それ貰ってもいい?」
食蜂「いいケド、それ何に使うの?」ハイ
御坂「ほんとゴメン! 事情は後で話すから! 先行ってて!」タッタッタッタ
食蜂「あ……行っちゃった」
ミサカ10033「……」テクテク
御坂「ねぇ! ちょっとアンタ!」
ミサカ10033「あ、お姉様じゃないですか。こんにちは、とミサカはお姉様に挨拶をします」
御坂「あのさ……えーっと、なんて言うんだろ……」
ミサカ10033「?」
御坂「アンタ達さぁ……野球に興味ある?」
ミサカ10033「……」
御坂「……」ドキドキ
ミサカ10033「はい」
御坂「!」
ミサカ10033「一応、私達は野球というものを知識としては知っていますが本当にやっているところは知りませんので、とミサカは野球に興味がある理由を述べます」
御坂「だったらさ、今から野球の試合観にいかない? あなたの分のチケットもあるから」
ミサカ10033「どうしてですか? とミサカは疑問をぶつけます」
御坂「私……アンタ達をずっとほったらかしにしててさ……」
御坂「しかも自分だけソフト部に入っちゃったりして……それで自分だけソフトボールを楽しんでる……」
御坂「でもね、それじゃあダメだって……私はアンタ達にも色々と知ってほしいの」
御坂「だから、私がお姉ちゃんとして教えてあげる」
御坂「興味あることは全部お姉ちゃんが教えてあげる」
御坂「だから、まずは野球……私も大好きな野球から……」
御坂「お姉ちゃんにさ……お姉ちゃんらしいことさせてくれる……?」
ミサカ10033「……」
ミサカ10033「分かりました、とミサカはお姉様の意見を理解します」
御坂「ありがとう……」
御坂「試合が終わったら……キャッチボールしよっか? 妹達みんなに野球とか教えるわ」
ミサカ10033「大丈夫ですお姉様、私達妹達はMNWを使ってお姉様に教えてともらったことの知識や技術を他の妹達にも学習します」
ミサカ10033「と、ミサカはお姉様に説明します」
御坂「そうね……」
御坂「……でも、青春は伝えられないんじゃない?」
ミサカ10033「青春……?」
御坂「私はあんた達に普通の青春を感じてほしい……ずっと毎日ソレを感じてほしい……」
御坂「今はあんただけかもしれないけど……いつかは全員……普通の女の子として過ごしてほしい」
ミサカ10033「はい……」
ミサカ10033「……それではいきましょう、とミサカはお姉様を促します」
御坂「あ、ちょっと待って」
ミサカ10033「?」
御坂「喉乾いてない? ちょっと飲み物買ってくるからそこで待ってて!」タッタッタ
ミサカ10033「分かりました、とミサカはお姉様を見送ります」コクリ
結標「うぅ……緊張するわ」プルプル
ステイル「ついに試合か……」ドキドキ
絹旗「今更緊張しても超仕方ないですよ」
絹旗「持ってる力を超全力で尽くして試合に挑みましょう!」
ステイル「……そうだね」
結標「ありがとう、絹旗」
絹旗「はい!」
一方「……今更だけどよ、24時間コスメのCMあったじゃン?」
垣根「あー、タキツバのやつだっけ?」
一方「それのウェイトレスが踊ってるダンスってすげェかわいくね?」
垣根「分かる!」
絹旗「あなた達は超緊張しなさ過ぎです!」
一方「あ……」
垣根「なんだ?」
一方「いや、なンでもねェ……お前らは先行ってろ」
絹旗「? なんでですか?」
ステイル「……もしかして」
ステイル「うんこか……?」
絹旗「」
一方「あー……そォだよ、うンこだよ、連れションと違ってうンこだから一人で行くンですゥ」
垣根「んー、分かった」
結標「じゃあ先に行っとくわね」
一方「……」スタスタ
ミサカ10033「……」ボー
一方「よォ……」
ミサカ10033「あ、一方通行…こんにちは、とミサカはこっちに歩いてきた一方通行に挨拶します」
一方「陽気に挨拶しやがって、罵声の一言もないンですかァ? 俺はオマエらを殺した張本人だぞクソが」
ミサカ10033「何故一方通行に会っていきなり罵声を言えと罵声付きで言われるのか分かりません、とミサカは理解不能。理解不能。」
ミサカ10033「それに、私達妹達はあなたに罵声を言うことはありません、とミサカは一方通行に忠告します」
一方「……」
ミサカ10033「あなたが妹達と実験中、あなたは何度か私達に話しかけにきました」
ミサカ10033「私達はその行動は実験とは何の関係も無いことだと思っていました」
ミサカ10033「ですがよく考えてみると、その行動には何かしらの意味があったのではないでしょうか? とミサカは推測します」
一方「……」
ミサカ10033「例えば……私達に『助けて』と言って欲しかったのではないでしょうか? とミサカは推測を続けます」
一方「……ハン」
一方「俺がそンな、お涙頂戴、悲劇のクソ甘ェ善人に見えンのかァ? ポジティブシンキング過ぎだろ」
ミサカ10033「しかし、そこまで残虐非道な悪人には見えません、とミサカはあなたの台詞を少し真似ます」
一方「……」
一方「仮に俺がお前らを助けたとしても、それからお前らはどォすンだよ」
ミサカ10033「……」
一方「それでお前らは何にも縛られずに普通に生きていけるって言うのかよ」
一方「ハッ! 笑わせンじゃねェ、1万近く同じ顔のやつらが学園都市で普通に生活出来る訳ねェだろ」
ミサカ10033「それでも……」
一方「あ?」
ミサカ10033「それでも、お姉様は私達に普通を与えようとしてくれます、とミサカはお姉様が私達にしようとしている事を端的に言います」
一方「……」
ミサカ10033「この近くで野球の試合をするらしいです、とミサカは唐突に一方通行に話します」
ミサカ10033「その試合を観戦し終わったら、お姉様に野球を教えてもらうんです、とミサカは自慢します」
一方「……」
ミサカ10033「もし、良ければ一方通行も野球を…」
一方「オマエ……変わったな」
ミサカ「?」
一方「ハン、何でもねェよ……」スタスタ
ミサカ10033「あ……」
ミサカ10033「行ってしまいました……とミサカは一方通行の背中を見送ります」
御坂「遅れてゴメン! 自販機探すのに手間取っちゃって!」タッタッタ
ミサカ10033「……」
ミサカ10033「(……タイミングがいいと言うのか悪いと言うのか)」
御坂「とりあえずヤシの実サイダー買ってきたけど、それでよかった?」ハイ
ミサカ10033「はい、ありがとうございます、とミサカはお姉様からジュースを受け取ります」
御坂「じゃ、行くわよ」
ミサカ10033「分かりました、とミサカはお姉様に同行します」
ミサカ10033「……あ」
御坂「?」
ミサカ10033「あ、いえ……なんでもありません、とミサカは手を横に振ります」パタパタ
御坂「ふぅーん?」
ミサカ10033「(……もしかして)」
ミサカ10033「(もしかして一方通行は、私達に『普通になりたい』と言って欲しかったのでしょうか……?)」
一方「……」スタスタ
一方「(……あァー)」
一方「(なァンで素直になれねェのかなァ……)」
一方「(やっぱ仲間かなァ……あいつらの前じゃ変な意地張ンねェのになァ)」
一方「……」ハァ
ーー用具管理室
スキルアウトA「早く来い、こっちだ」コソコソ
スキルアウトB「ま、マジでやるんスか……?」コソコソ
スキルアウトC「ハァ、諦めたほうがいいですよ……こうなったこの人は誰にも止められないんですから……」
スキルアウトA「そういうこった」
スキルアウトB「……分かったッス……でも具体的にどうするんスか?」
スキルアウトA「……俺の知り合いに研究員がいてな、木原っていやぁ、ちょっとした有名な人の下で働いてるんだってよ」
スキルアウトA「下で働いてるっていってもよ、したっぱのしたっぱ。それでも会う度に面白い話とか発明品の話したりしてくれるんだよ」
スキルアウトA「例えば……能力者がまともに野球をする為の装着品とか」
スキルアウトB「なんスかそれ?」
スキルアウトC「どういうことですか?」
スキルアウトA「つまり、どんな能力者でも能力に制限がかかるってことだ」
スキルアウトA「ピッチャーなら能力の対象を一つにしか絞れなくなり……他の選手なら能力を使うことすら出来ない」
スキルアウトBC「「!!?」」
スキルアウトA「研究員の話じゃ、その装着品がこの試合でも使われるって言ってたぜ」
スキルアウトB「マジッスかそれ!?」
スキルアウトC「それがあれば、俺達レベル0でも能力者に勝てる……!!」
スキルアウトA「分かったらとっとと探すぞ」
スキルアウトB「んーこれッスかねー?」ガサゴソ
スキルアウトC「これじゃないんですかー?」ガサゴソ
スキルアウトA「どっちもちげぇよ」
スキルアウトC「ハァ、どんな形ぐらい言ってくれたっていいのに……」
スキルアウトB「……ん? なんだこれ?」
スキルアウトB「(なんかピッチャー用とそれ以外って箱に分けられてるのに、箱の中は同じようなビップマグネループがある)」
スキルアウトB「まさかこれじゃないッスよねー?」
スキルアウトC「バカ、それはただのビップマグネループですよ」
スキルアウトA「そ…それだああああああああああああああ!!!」
スキルアウトBC「「えーーーーーー!!?」」
ーー試合ドームの選手控え室
ステイル「遅いな……あーくん」
結標「いくらトイレとはいえ長過ぎない? ……男子のトイレ事情は知らないけど」
絹旗「……」
垣根「言ってる間だろ……アイツのことだから、俺らのチーム名でも付けて来るんじゃね?」
結標「ドア開けた直後に、『俺らのチーム名考えたぞォッ!』とか言って?」
ステイル「ありそうだな」フッ
絹旗「超ありそうですね」
アハハハ!!
ドア<バーン!
一方「オイお前らァッ!!」
一方「俺らのマスコットキャラ考えたぞォ!」
垣ス絹結「予想の斜め上ェッ!?」
一方「今さっき俺が考えたンだが、こりゃヤベェぞ……コイツは世界的に愛されるキャラになるぜ……」
垣根「いやちょっと待て!」
一方「あァ? 野球っていやァ、マスコットキャラだろ? この試合勝ったら絶対着ぐるみとか作ろォぜ!」
結標「だから何でそうなるの!?」
絹旗「うーんと……あれー? 先にマスコットキャラ超考えたんですか? あれー?」
ステイル「ハァ……まぁいいじゃないか、今までも僕達はあーくんの無茶を付き合ってきただろ?」
ステイル「その無茶のおかげで僕達は『侍ジャパン』と試合を組めたんだ、今回も必ずいい方向に繋がるはずだ」
一方「よく言ったぜステイル!」
垣根「……まぁ、そこまで言うんだったら」シブシブ
絹旗「一方通行は超リーダーみたいなものだし……」シブシブ
結標「実際そうなってるからね……」シブシブ
一方「ンじゃ言うぜェ、すげェキャラ言うぜェ!」
一方「まず、やっぱ動物を基本にした方がいいンだよ。親しみやすいし可愛いし」
垣根「うんうん」
一方「後、耳が特徴的なのがいいはずだァ。猫耳、犬耳っていう需要があるしな」
結標「ふむふむ」
一方「獣耳は重要なアイテムだ、人間が愛嬌ある動物を演劇する上で欠かせない物は耳だからな。耳だけでどンな動物か分かるくらいだ」
ステイル「ほうほう」
一方「だが、俺はあえてそのマスコットキャラの基本となる動物を、耳どこらか体の全てが小さなネズミを選ぶ」
絹旗「はいはい」
一方「そしてネズミのキャラの耳を顔ぐらいの大きさにすることによって、ギャップとの違いにネズミの不快さが無くなるはずだァ」
全員「……ん?」
一方「色の基本は白と黒の方がいいだろォな……大人から子供まで受け入れ易くする為に」
全員「(あれ……?)」
一方「名前は……そォだな……」
全員「(ま、まさか……!)」
一方「ミッ…」
垣根「それ以上は駄目だァーッ!!」
結標「それを言ったら消される!! マジで消されるわよ!」
絹旗「なんか……もう…駄目なんです! 超怖いです!!」
ステイル「イギリス的にそれはヤバい……魔術的にそれはガチでヤバい」
一方「えェー、駄目なのかよ」
結標「駄目というより無理ね」
垣根「……それを黙認されてるパワポケ11はすげえ……敵役で倒されるって言うのによ」
一方「じゃァ勝ったらどォするンだよ」
絹旗「超いつから『勝ったら何かする』っていう話になったんでしょう……」
垣根「アレあるじゃねえか、ほらあわきんの」
絹旗「あわきんの?」
結標「あー……そういえば絹旗知らなかったわね」
絹旗「?」
ステイル「この前、僕達が漢気ジャンケンしただろ? アレは実は漢気を見せる為にジャンケンに勝って商品を大人買いをするジャンケンなんだ」
絹旗「はい、超知ってます、とんねるず観てましたし」
ステイル「(´・ω・`)」
一方「アレでな、あわきンが試合に勝ったら俺ら全員にラーメン奢ってくれるンだってよ」
絹旗「あわきん……!」
結標「別にちょっと高い店でもよかったんだけどね、でもみんながラーメンがいいって……」
結標「絹旗はラーメンでよかった?」
絹旗「はい! みんなで食べれるなら超何処でもいいです!」
結標「そういえば……」
絹旗「?」
結標「いえ……この試合に勝ったらどうなるのかしら?」
垣根「お前がラーメン奢ってくれるんだろ?」
結標「じゃなくて……この試合って、外の連中とも野球の試合が出来るようになる『能力使用可の野球の実践テスト』でしょ」
結標「それって私達が勝っても大丈夫なの?」
一方「……まァ、普通なら勝っても負けてもなンも関係ねェ」
一方「むしろ勝ち過ぎても負け過ぎても駄目だ、外の人間と学園都市の人間がまともに試合する為のテストなンだからよ」
一方「何十回か実践テストするだろォな、俺らだけじゃなくて他の学園都市に住む学生も」
一方「それで平均を出して、上のやつらがまともに試合出来るって判断してから、外の連中と正式に試合が出来るって感じだ」
絹旗「なるほど……」
一方「けどなァ……」
一方「今回は勝てば色々とマズいンだよ」
垣根「は? なんでだよ?」
ステイル「…………日本代表」
一方「そォ、それだ」ハイ
一方「一応、相手は両手両足に5kgの重りに、守備にセンターがいない状態、それに俺らの特別ルール入れて5イニングで試合してくれるンだってよ」
一方「それでも学生の俺らが日本代表に勝つ自体おかしい」
一方「もし勝ったらテスト自体無かったことになるンじゃねェの? 学園都市の学生が強過ぎってことで」
垣根「……ッ」
一方「まァ、強い相手に勝ち過ぎず弱い相手に負け過ぎず、勝率五割ちょいを目標に三~七割目指してやりゃテストは成功ってやつだ」
結標「けど……それって」
一方「あァ……」
一方「つまンねェよな……」
一方「だから全力で勝つ、日本代表に」
一方「それもただ勝つンじゃねェ、圧勝だ」
垣ス絹結「!!」
一方「負けなければならねェ試合なンてねェンだよ」
一方「テストとか関係ねェ、テストだったら中高生らしく全力で挑ンでやろォじゃねェか」
一方「野球は縛られてやるもンじゃねェ……勝って楽しむもンなンだよッ!」
結標「……」
絹旗「……」
ステイル「……フッ」
垣根「ハッ! ……面白ぇ」
垣根「勝ってやろうぜ、日本代表に!」
絹旗「私達が圧勝……!」
結標「『侍ジャパン』に……!!」
ステイル「それは……最っ高に気持ちいいだろうな……!」
一方「テストなンざ何回でもすりゃイインだよ」
一方「勝って負けての繰り返しの度に、ルール変更とかの調整して納得のいく答えにすればイイ」
一方「だがなァ……今回は勝たせてもらうぜェ日本代表よォ」
ステイル「ん? もうこんな時間か……」
結標「そろそろアップとかする時間ね」
一方「まずユニフォームに着替えてからなァ」
垣根「……今更だけどやっぱ実感湧かねえな」
一方「何がァ?」
垣根「……俺はよ、野球やる理由なんてすげえくだらねぇワケ、漫画とかゲームに憧れてやろうと思っただけだ」
垣根「けどよぉ、今は日本代表と試合出来るんだぜ? 俺達が、無名の草野球チームが」
結標「ふふっ、無名ってそうね」
絹旗「超いいじゃないですか、無名上等ですよ」
垣根「まぁ、それをやってくれたのはあーくんで……お前が俺達を引っ張りあげてくれて……」
絹旗「……」
垣根「野球やるときすげえ楽しくて……漫画読んでてもアレだよな、また全然違うしさ」
垣根「野球って、こう…改めて考えたらすげえ面白くて……」
垣根「俺は……俺はよ……」
一方「……ハン」
.
一方「折角、良い感じに盛り上がってたって言うのによ」
一方「オマエはちゃンと分かってるンだったらいいだろォが」
一方「誰かと野球やりたいとか、誰かと野球やるっていうのに意味がある」
一方「俺はお前らと会ったから断言出来る、断言出来ンだよ」
垣根「……」
ステイル「きっかけなんてどうでもいいさ、それこそ野球をやってることに意味がある」
ステイル「僕はたこ焼きの儲けが、野球をやる理由だったしね」
垣根「……ハッ」
絹旗「じゃあ私は超まともですね、一方通行に野球の楽しさを教えてもらったからですし」
結標「私は……………あ、やっぱいいわ」
結標「(ショタとかすっかり忘れてたけど、これは絶対に言えない……流れで言えるもんじゃない)」
一方「なンだよあわきン、流れ的に言う感じだっただろォが」
結標「べ、別にいいじゃない!」
結標「とにかく! 今日は勝って! 圧勝して! それで美味しいラーメン食べるわよ!」
一ス絹「イエーイ!!」
垣根「ハッ……」
垣根「(……こんな光浴びたらよ)」
垣根「(俺は……俺はよ……)」
垣根「(ずっと光の中で生きてたくなるじゃねぇかよ……)」
結標「とりあえずユニフォームに着替えようと思いまーす」ハイ
一垣ス「はーい」
結標「だから男子は控え室前廊下で待っててくださーい」ハイ
一垣ス「はーい」
結標「と思ったんですが、結構時間ヤバいんで先に廊下で着替え済ましといてくださーい」ハイ
一垣ス「ハァァァッ!!?」
結標「はいテレポートー」ハイ
ヒュン!
絹旗「いつも思いますけど、その能力って超便利ですね」ヌギヌギ
結標「テレビのリモコンとか取るときも楽よ」ヌギヌギ
垣根「また俺らは部屋で着替えれねえのかよ……」
ステイル「もはや一種のプレイを感じるね、露出プレイ的な」
一方「私服は普通なのに、いつもはさらしっていう露出狂のくせによォ……」
垣根「とりあえず、誰か来る前にさっさと着替えとこうぜ」
一方「そォだな」
警備員「あ、ちょっといいかな?」
一方「ン?」(半裸)」
ステイル「あ」(半裸)
垣根「うおおっ!」(パンツ)
警備員「えええええ!!? なんでここで着替えてるんだあああああ!??」
一垣ス「かくかくしかじかァッ!!」
警備員「な、なるほど……女の子も選手だから外で着替えることになったのか……」
垣根「だから猥褻物陳列罪で逮捕しないでぇッ!!」
警備員「そ、そういうことなら……」
一方「でェ、そンなに慌てて、なンかあったンスかァ?」
警備員「あぁ、そうだった」
警備員「実は君達の用具が無くなっててな、君達何か知ってることはないかい?」
ステイル「用具? どんなやつだい?」
警備員「よく分からないが……それが無いと試合をするのは難しいらしい」
垣根「ハァ!? なんだよそれ!?」
警備員「私達も全力で探すから、何か分かったら知らせてくれ」
一方「……ご苦労様でェす」
一方「たかしくン達、なンか知ってるかァ?」
たかしくん達 フルフル、シラナイヨ
ステイル「このまま試合が出来ないことになってしまったら……」
ステイル「しかも、どんなものか分からないとなると……」
一方「……いや、十中八九は分かってるぜ」
一方「常盤台戦でも使った……能力を制限させるアレだ」
垣ス「!!?」
一方「試合が中止になるほどのもンって言えばアレくらいしかねェだろォな」
ステイル「マズいな……」
垣根「と、とにかく手分けして探して見ようぜ!」
ステイル「そ、そうだな!」
垣根「じゃあ俺はこっち探すから! ステイルはあっち探しに行ってくれ!」タッタッタ
ステイル「分かった! 来い、たかしくん!」タッタッタ
一方「……」
一方「チッ……メンドクセェことになっちまったなァ」ハァ
一方「試合もォすぐだってのによ」
一方「折角の日本代表だってのに……」ヤレヤレ
??「全くだな」
一方「!?」
??「お前はこれでもつけて大人しくしてろ」スッ
一方「……ッ!」
一方「(これは……能力制限の……!!)」
??「そして寝てろ」ブン!
ゴンッ!
一方「クッ……!!」バタッ
??「……」
ーー試合ドーム近くの薄暗い路地裏
スキルアウトA「オイ! 連れてきたぞ!」ヨイショット
一方「……」ドサッ
スキルアウトB「ま、マジで連れてきたんスか!?」
スキルアウトA「ユニフォーム着てるし、コイツ学園都市の選手だろ」
スキルアウトA「オラ起きろ!」バキッ!
一方「グッ……」
スキルアウトA「ワリィな……お前にはなんの罪もねぇが、ちょっとばかしお前らが気に入らなくてよ」
スキルアウトA「ま、警備員とかが来るまで俺達と遊んでくれや」
一方「……」
一方「(チッ……手足を手錠で繋いでやがる……手錠は外部から持ってきたもンか?)」カチャカチャ
スキルアウトC「ん……? あれ?」
スキルアウトA「なんだ、どうした?」
スキルアウトC「コイツどっかで見た記憶があるんですよね……」
スキルアウトA「なんだよ早く言えよ」
スキルアウトC「……! お、思い出した!!」
スキルアウトC「こいつ、レベル5の第一位! 一方通行だ!!」
スキルアウトAB「!?」
一方「……」
スキルアウトB「学園都市に七人しかいないレベル5……」
スキルアウトB「しかも第一位……ヤバいッスよほんとに」
一方「……」
スキルアウトA「……ハッ! レベル5の第一位が野球……」
スキルアウトA「ざけんなよオラッ!」ドカッ!
一方「ガハッ!」
スキルアウトA「学園都市側はそうまでして能力をアピールしてえのかよ!」バキッ!
スキルアウトA「学園都市だけのッ! 能力を使う野球パフォーマンスってか!」グイッバキッ!
スキルアウトA「だったら野球じゃなくてもいいだろうが!」ゴッ!
一方「……ッ」
スキルアウトB「ちょ、やり過ぎッスよ!」
スキルアウトC「いや……その通りですよ」
スキルアウトC「野球だけじゃない……他のスポーツでも能力が使えるようになったら、俺達は何なんですか」
スキルアウトC「学園都市が能力を取り入れたスポーツを特徴としていくなら……学園都市にいる俺達は何なんでしょう……」
スキルアウトA「……」
スキルアウトA「俺達とは全然違う……無能力者でスポーツに命をかけてる奴らの居場所が無くなるな……」
スキルアウトA「……第一位よぉ、『実生好子』って知ってるか?」
スキルアウトA「元アスリート選手だけど、ドーピング疑惑で辞めちまったんだかな」
スキルアウトA「疑惑の真偽なんざどうでもいいけどよ……学園都市には能力がなくても、そうやって学園都市の最先端のトレーニング法とかでプロ目指すやつもいるんだよ」
スキルアウトA「それを……お前らはその努力も能力で上回ろうとすんのかよ!」バキィ!
一方「ッ!」
一方「……」ハァ…ハァ…
スキルアウトA「……」ハァ…ハァ…
一方「言いたい事はソレだけかよ……」
スキルアウトA「何……?」
一方「そンなことで野球が出来なくなる訳ねェだろォが」
一方「能力がねェ、才能がねェとか嘆くンじゃねェよ三下ァ」
スキルアウトA「ウルセェ!」バキッ!
一方「……野球ってそンなもンかよ」
一方「才能がねェからって野球が出来なくなるもンじゃねェだろ」
一方「才能のねェやつでも能力者に勝つことも出来ンだよ」
スキルアウトA「ウルセェって言ってんだよッ!」ドゴッ!
一方「ガハッ……!」
スキルアウトA「テメェに何が分かるって言うんだよ!」バコッ!
スキルアウトA「そりゃレベル5の第一位様は軽く言ってくれるよなァ!」バキッ!
スキルアウトA「才能に恵まれた能力者が! その頂点に立った第一位がァッ!」ゲシッ!ゲシッ!
スキルアウトA「知った口聞いてんじゃねぇよォォオオオ!」
がしっ!
.
スキルアウトA「誰だ!? 邪魔すんじゃねえよ!!」ブン!
たかしくん
スキルアウトA「な、何だコイツ?!」
スキルアウトB「ま、マネキンがユニフォーム着て動いてるッス!!」
スキルアウトA「そんなもん見りゃ分かる!! 」
スキルアウトC「……ちょっと待って下さい……コイツ1体だけじゃないみたいですよ……」
しょうくん ゾロゾロ
さとしくん ゾロゾロ
ともあきくん ゾロゾロ
スキルアウトB「何なんだ……何なんだよコイツらは!? 答えろ一方通行ァア!!」
一方「……ハン」
一方「そいつらは仲間だ」
一方「俺の……俺達の仲間だ」
スキルアウトA「仲間だと?! ふざけんな!」
スキルアウトB「な、なんか怖いッス……こいつら……」
スキルアウトA「あぁ、気味悪いぜこいつら……人間みたいな動きして、なのに同じ顔のマネキン……寒気がするぜ……」
一方「……」
たかしくん ザッ
一方「こンな所に来ンじゃねェよ、危ねェぞ」
たかしくん フルフル
一方「クソが……オマエらが壊れたらどォするンだよ」
たかしくん フルフル
一方「……ハン、仲間仲間って言いながら、一番仲間らしくねェこと言ってンのは俺だな……」
たかしくん ジッ
一方「……」
一方「……助けてくれねェか……たかしくン」
たかしくん マカセロ
俺は手足を縛られ何も出来なかった
スキルアウトA「オラァッ!」
情けねェ、情けねェよ……能力が使えなくなったらこのザマだ
スキルアウトB「グハッ!」
体力も、筋力も人並以下だ。それは俺自身がよく分かってる
スキルアウトC「このっ!」
クソ……何やってンだよ俺
スキルアウトC「うわぁっ!」
アイツらはよォ、自分の腕をもがれても、自分の足を砕かれても、それでも俺を助ける為に戦ってるって言うのによ
スキルアウトA「ぐおッ?!」
体力が無ェとか筋力が無ェとか能力が使えねェとか、それで俺が何もしねェのは違うだろ
スキルアウトA「舐めんじゃねぇ!!」
仲間に頼るのも仲間だけどよ、仲間に頼り過ぎるのはどォなンだよ
目の前で次々とぶっ壊れて動かなくなった仲間見て、それでも俺は動かねェって言うのかよ
スキルアウトA「へっ……これで全部かよ、手こずらせやがって……」
スキルアウトB「……」
スキルアウトC「……」
スキルアウトA「……こいつらもノビちまったし……全くどんな構造してんだよこのマネキンは」
スキルアウトA「でもまぁこれで第一位様を心おきなく痛ぶれるぜ……」
一方「よォ……誰を痛ぶるってェ?」
スキルアウトA「!!?」
一方「ハン……甘過ぎるンだよ、せめて学園都市のアンチスキルが使ってるよォな手錠にしておけばよォ」
スキルアウトの前に一人のレベル5が立ち上がった
その少年の顔は酷く腫れていて、ユニフォームにも血や足跡が付いている
そして少年の手の片方は手錠がぶらりとさげられて、もう片方の手は皮が剥がれ真っ赤な手になっていた
スキルアウトA「!」
一方「学園都市レベル5の第一位を甘く見過ぎてンだよ」
少年はその手で首に付けてあった装着品を外す
一方「覚悟はいいかァ最弱? ーーーーー俺が最強を見せてやるよ」
.
ステイル「ドーム内は全て探したし、後はドームの外ぐらいだけど……」
結標「完っ璧に試合には間に合わないわね……」
垣根「クソッ! あーくんもたかしくん達もどっか行ったし、どうなってんだよ!」
絹旗「……あれ? 何か超落ちてます」
絹旗「(……路地裏から手とか足みたいな部品が通りまで超飛び出してる)」
結標「どうしたの絹旗?」
絹旗「いえ……あれ? もしかしてこれって……」
結標「……」
絹旗「……行きましょう!」タッ!
結標「えぇ……すごく嫌な予感がするわ」タッタッ!
垣根「……あ? オイどこ行くんだよ!」
ステイル「とりあえず行ってみよう……!」
スキルアウトA「ハァ……ハァ……クッソ!」タッタッタ
絹旗「うわぁっ!」ドン!
スキルアウトA「絶対に許さねえ……! 」クルリ
スキルアウトA「能力を使って俺を殺そうとしたんだからな! どうなるかわかってんだろうな!?」
スキルアウトA「この試合は能力使用可の実践テストだろ? だったらお前を野球界から追い出してやるよ!」
スキルアウトA「このことを話して二度と野球出来ないようにしてやるよ! テメェだけじゃねえ! テメェの仲間もだ一方通行ァァアアア!!」タッタッタ
絹旗「一方通行……?」
ステイル「この先か……」
垣根「……ッ!」ダッダッ
絹旗「……こ、これは!?」
結標「(やっぱり……)」
ステイル「……」
垣根「何だよ、これ? ……何なんだよこれはよォ!!」
一方「……」
そこには表面を陶器物で覆ったマネキンのような残骸と、一見して不良と思われる少年達が路地裏の床に寝そべっている
その上で、最初誰だか分からないほどひどく顔が腫れ上がっている少年が立っていた
それが学園都市レベル5の第一位と分かったのは特徴的な髪の色とユニフォームを着ていたからだ
垣根「説明しろ一方通行!!」
絹旗「まさか……これ全部一方通行が……?」
その時、彼女の腕を残骸の床から引っ張られた
絹旗「た、たかしくん……!」
陶器物で覆われたマネキンは他のマネキンよりダメージが少なく、下半身部分が潰れているくらいだった
そのマネキンは彼女の腕を掴みながら顔を横に振っている
一方「全部俺がやったンだよ」
たかしくん フルフルフルフル!
絹旗「でも……たかしくんが……」
一方「全部俺がやったって言ってンだよ!」
一方「たかしくンは人を殴っちゃいねェ……」
一方「だからとっとと直しに行ってやれ……」
垣根「どういうことだよ……だったらたかしくんは誰にやられたんだよ!」
ステイル「さっきの少年か……?」
垣根「ッ! そうなのかよ一方通行!」
一方「やられてねェよ……やられてねェし、たかしくンもやり返してねェ」
たかしくん フルフルフルフルゥッ!!
一方「全部俺がやったって言ってるだろォがァッ!!」
垣根「訳分かんねェよ……じゃぁ何か? たかしくん達をやったのも全部自分がやったって言うのか?」
たかしくん チガウ…
一方「あァ……」
垣根「ッ!」
垣根「……お前が仲間に手出すなんて思ってなかった」
たかしくん チガウ…チガウヨ!
一方「……」
一方「……ハンッ! 俺がテメェらみたいなやつらと仲間と思ったことなンてねェよ!」
一方「俺は学園都市レベル5の第一位だァッ! テメェら三下が俺の仲間だとォ? 笑わせンじゃねェ!」
一方「テメェらなンか一秒たりとも仲間なンて思ったことねェよ! 自惚れンじゃねェ三下共が!!」
垣根「……!」
絹旗「……だったら」
一方「……」
絹旗「だったら、『侍ジャパン』との試合はどうなるんですか!?」
絹旗「私達がその為に超頑張ってきた練習、特訓、努力は何なんですか!?」
一方「……ただの暇潰しに決まってンだろ」
絹旗「……」
絹旗「本当に……本当に私達のことを仲間とは思っていないんですか……?」
絹旗「これまでの、超、楽しかったことも……全部…全部引っくるめて……」プルプル
絹旗「私達…のことを……ッ……仲間と思った、ことはなかったんですか……?」ポロポロ
ステイル「嘘…だ」
ステイル「よく思い出してみてくれ! 僕達の楽しかった思い出! 君が笑っていた思い出を!」
ステイル「たこ焼きだって一緒に作っただろ!? 一緒にグラウンド走っただろ!!?」ポロポロ
結標「そうよ……」
結標「いつもいつも私のこと女扱いしないで……尻引っ叩いたりして……でも、それでも私は楽しくて……」
結標「一方通行はいつも否定しるけど……本当にあなたに会えて良かったって……」ウルッ
結標「ねぇ……ほんとは嘘ついてるんでしょ……? 話してよ……仲間でしょ?」ポタポタ
一方「……」
垣根「そうだよな……おかしいんだよ……お前らしくねえ」
垣根「お前が一番野球のことと仲間のことを考えてたのによ……!」ウルッ
垣根「仲間なら本当のこと話せよッ!」
垣根「全部話せなんて言わねえよ! けどなぁ、仲間が辛いってならそれを全力で解決するのが仲間なんじゃねえのかよ!!」ブワッ!
垣根「なんで答えねぇんだよ! 俺達は仲間じゃねぇのかよ!!」
一方「……仲間に決まってンだろ」
少年は、ひどく腫れた顔で仲間を見る
一方「……仲間に決まってンだろ!!」
腫れて見えているのかも怪しい眼から水滴がボロボロと流れ落ちる
垣根「あ…一方通行……ァ!」
ステイル「!」
結標「一方通行……」
絹旗「一方通行!!」
一方「けどなァ……仲間だから……言えねェ……なァ」
一方「……じゃァな」
そう言って少年はそれ以上何も言わずに去って行った
それを止める者は誰もいない
そこにいる全員が仲間だからこそ、少年を止めることは出来なかった
ーー試合ドーム警備室
スキルアウトA「だからよ! 俺は殺されかけたんだよ! その学園都市の選手によ!」
警備員「はぁ……」
スキルアウトA「しかも能力を使ってだ! どうかしてやがる!」
警備員「しかし、彼らがそんなことをするような人間じゃ……」
スキルアウトA「だったら現場に来てくれよ! 俺の仲間もそこで気を失わされたんだって!」
一方「……そいつの言ってるコトは本当だァ」
警備員「え?」
スキルアウトA「て、テメェ!? いつの間に?!」
一方「俺が全部やったンだ」
一方「コイツを殺そうとしのも、コイツの仲間を気絶させたのも…………動くマネキンを破壊させたのも」
警備員「……」
スキルアウトA「ハァ? テメェ何言って…」
一方「全部俺がやった」
一方「オイ、オマエ……俺はアンチスキルなンざ駆動鎧を着けても瞬殺出来る、それはお前も分かってンだろ?」
一方「もォ一度言う……俺がやった」
スキルアウトA「……」
警備員「……分かった。とりあえず君を拘束させてもらう」
警備員「君は自首を含めても罪は軽くないだろう……最低でも野球の公式戦で試合をする権利が永久に剥奪される」
警備員「……それでもいいのかい?」
一方「あァ……それでいい……」
スキルアウトA「……」
警備員「分かった」
ーーそれから数週間後
垣根「ショートッ!」カキーン!
絹旗「はい!」パシッ
垣根「サードッ!」カキーン!
ステイル「よしっ!」パシッ
垣根「ショートオラァッ!」カキーン!
絹旗「また超私ですか?!」パシッ
結標「ねぇー! 次私の番じゃなかったっけー!?」
一方通行が野球界から消えて数週間が経ちました
もちろん『侍ジャパン』との試合は中止になりましたが、実践テストは超続いているようです
今は常盤台が甲子園で優勝した高校と試合するらしいです
垣根「ぼさっとすんなサードッ!」カキーン!
ステイル「うぉっと!」パシッ
結標「ねぇー! 私の番はー!?」
最初はみんな練習なんて出来ないほど超落ち込んでました
でも今までやった練習や特訓を思い出していくと、いつも必ず一緒に超思い出すことがあるんです
それは私達の最初で最後の試合、常盤台との試合
常盤台の試合が超鮮明に思い出していくのです
結果的には私達が勝ったのですが、それ以上に常盤台に教えて貰ったことがあります
垣根「ったく……セカンドォ!」カキーン!
結標「ちょ! これセンターでしょ?!」タッタッタ
それは仲間を信じることと、信じるだけでは超駄目と言うことです
常盤台は試合中、それをしながら試合をしていました
垣根「……絹旗ッ!」
絹旗「は、はいっ!」
垣根「ぼーっとしてんじゃねえよ! ショートッ!」カキーン!
絹旗「はいっ!」
パシッ!
だから私達は信じます
一方通行がまた野球界に帰ってくることを
そして信じるだけではなく、私達も超強くなって試合に勝ち進んでいくことも!
一方「……」スタスタ
一方「(あァーダリィ……)」
一方「(なンとか少年院に入らなくて済んだなァ……あの警備員の人優しかったなァ……)」
一方「(けど一週間その警備員の部屋で出禁ってのはなンだよ……そりゃ俺の部屋よか安全だがよ)」
一方「……」スタスタ
一方「(なンかもォ……やること無くなったなァ)」
一方「(青春も……したのかなァ俺……)」
??「ねぇ、いいですか? ってミサカはミサカは知らない人に尋ねてみたり」
一方「あァ?」
??「え! 一方通行!? いきなり目標達成!? ってミサカはミサカはビックリしてみる!」
一方「なンだァクソガキ……」
一方「…………あ?」
一方「(ミサカ……?)」
一方「……」
一方「……ハンッ!」
??「え? 急にどうしたの?! ってミサカはミサカはいきなり鼻で笑ったあなたに困惑してみたり」アタフタ
一方「普通の……青春……ってかァ」
??「この人いきなりなんか言い出してる! もしかしてあなたって電波ちゃん? ってミサカはミサカは心配してみたり!」
一方「(まだやることがあったみてェだな……)」
おわり
亀筆で長々と書き続けすみませんでした
書きたいことは全部書き切りました
今まで読んでくれた方ありがとうございます!
乙
乙!
乙!
後日談…後日談はないのか!?
乙
日本代表とのクロスを期待してたのになんというバッドエンド;;
打ち止めをラストに出すあたりがえげつない
でもたかしくンや仲間の健気な姿や常磐台レベル5の友情にぐっときた
野球サイドの後日談を何卒!
乙!
乙
スポーツマン的には能力を使用して何が野球か、という感じですが、おもしろかったです。
8月31日に天井君以外の研究者に頭撃たれて、9月14日には結標以外の能力者ぶん殴って、9月30日には木原君以外のトンデモ科学者にボコられて、10月9日には暗部入りした一方さん助けるためにチームが一丸となって統括理事会に反旗を翻すのか・・・あれ?垣根君のシナリオの時に解決しねぇ?コレ。
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