エレン「ミカサのミルクじか飲みしたい」(75)

*キャラ崩壊あり
*他エレミカssに影響された
*軽いエロあり
*性欲がないエレンきゅんが好きな人はすまん

「ミカサ、後でな」
「わかった」


倉庫の間を抜けて、月明かりの下を進む。
一番奥から二番目の鍵が壊れた倉庫。
扉に耳を押し付けて、中の音を探る。物音は聞こえなかった。
ノックはせず、1人分だけの隙間を空けて入り込んだ。

「...居るか?」

予想した通り、暗闇からは何の返事もなかった。
女子は寝付くまでが長いらしい。
抜け出すのに苦労すると言っていた。

ランプに火をつけて、床に落ちていたボロ切れを被せた。ぼんやりと小さな明かりになったそれを手繰りよせ、座り込む。
男子宿舎を出たのが、消灯してから30分程経ってからだ。
それを踏まえると、もう消灯してから一時間は経っている。

「...まだ寝ないのか、あいつら」





エレン、昨日来なかった。
待ってたのに。

訓練兵になってまだ日が浅かった頃、約束をすっぽかした事があった。
疲れの余り寝入ってしまったから。
翌日の責めるような表情が妙にいじらしかった。
それからは、余りにも相手が遅いときは諦めて帰るとルールを決めた。
それでも、何かを確かめるようにわざと約束を破ることを辞められなかった。


「...ン、エレン」

気づけば、目の前にミカサの姿があった。
オレの頬に手を添えて、不思議そうに覗き混んでいる。
手が予想外に冷たいな、と。意味のないことを考えてしまった。

「ごめんなさい。遅くなった」
「...いいよ」

ミカサは安心したように息をついて、エレン冷たい、と頬を撫でた。
心拍数が一気に上昇する。
ミカサが時折見せるこの表情は、やばい。
毒と一緒だ。やられそうになる。

「...早くいくぞ」

動揺を隠すように立ち上がり、ミカサの二の腕を掴んで引き寄せた。
そのまま誘導するように、奥へと歩く。
ミカサも同じ速度で、歩幅を合わせて歩く。
決して離れることはない。

ミカサはオレが望めば何でも与えてくるし、何でも受け入れる。
こんな関係さえも。

身体を重ねるようになったのは、オレが望んだからだった。

始まりは覚えていない。
たぶん出会ったときから好きだったんだと思う。

強くて物分かりがよくて大人しくて母さんの手伝いも何でもやる良い子。
生まれたてのヒヨコみたいにオレの後を着いてきて、オレがいないと何にも出来ない、泣いている女の子。

自分の気持ちを自覚しても、その想いを伝えることはなかった。
思ったことは、すぐ口に出してしまう性格にも関わらず。
その時点での関係に満足していたからだ。

シガンシナで暮らしていた時も、開拓地での辛い日々も。
一緒に泣いて、一緒に笑った。
一緒にいた。いつも傍にいた。
恋人、と名前もつけなくても、それと同等の立場にミカサはいた。
だからこそ、想いを口にするまでもなかった。

そんな関係が進展したのは、訓練兵になってからだった。
「ミカサってお前と付き合ってるわけじゃないんだろ?」
嫌になるほど聞かれたことだった。
「ああ」
短く返事をすると、じゃあいいよな、とそいつらは言った。汚い豚みたいな目だった。

とりあえずここまで
風呂入って起きれたらまたくる


期待

きたい

いいね
続き期待

影響されたという某SSを知りたい
期待してる

影響されたという某SSを知りたい
期待してる

影響はちゅっちゅしたいのやつかな
期待

逆スレタイ詐欺かよwwww

ちゅっちゅしたいの人本人で、影響受けたのは別では

違ったら、ただのパクリだもんな

続きは?

続き待ってる

>>16
流石にそんなんでパクリ認定はどうだろう…

某エロとかもインスピレーション受けたとか言ってたしな
これも某エロにインスピレーション受けてたら面白いな

荒れる元になるからあまり他スレの話はしない方が良いよ
書き手が同じじゃないなら尚更

投下します
なんかもう訳わからんくなったからご都合主義だけど見逃してほしい

恋人になれよ。好きだから。

怒りと焦りと、色々なものに後押しされ、全て吐き出した。
今までの想いを。隠していたものを。
逃げられないように、力いっぱい腕を掴んで壁に押し付ける。
ミカサは、目を丸くしてオレを見つめていた。
こんな顔は初めて見たかもしれない。

「...お前は?」

「......私は...」

それきり、言葉をつまらせてミカサは俯いた。

「何だよ」

続きを催促する。
ミカサは、オレを視界から外すように地面を見つめていた。

思わず顎を押し上げて、強制的に視線を合わせた。
真っ黒な瞳の中に、ぼんやりとしたランプの灯りとオレが写っていた。
その瞳が揺れる。

「ミカサ」

その時のオレは、何故ミカサが首を縦に降らないのか、何故喜ばないのか、理不尽な苛立ちを募らせていた。
ただただ、「私もエレンが好き」と、その答えだけを求めていた。

「黙ってないでなんか言え。好きか、嫌いか。それとも自分より弱い奴はそんな対象としてみれないか」

怒涛の勢いだった。
いつでもオレに着いてくるミカサが、受け入れないから。
ミカサを責めるように言い放って、喚いた。

「......ちがう」

「エレンが好き」

ようやくポツリと返された言葉。
オレが求めていた言葉。

「...家族の好きじゃないんだぞ」
「...分かってる」

エレンと、恋人になりたい。

目を逸らさず、しっかり視線を合わせてそう言った。
これでミカサは自分のものなのだと、舞い上がった。
思わずその頭をぎゅっと抱きしめた。


思い返せば、あの時ミカサが何を考えていたのか。本当に自分勝手だったと思う。
愚かだった。冷静じゃなかった。
だってミカサはーー。

×××××××××××××××××××××

冷たい床の上に、誰が持ってきたのかも分からないシーツを広げ、そこにミカサを寝かせた。
広がる黒髪を横目で見ながら、覆い被さる。

ミカサの肌は温かった。
マフラーを抜きとり、シャツのボタンを外していく。
ここまで走ってきたのか、皮膚は汗ばんでいてしっとりしていた。
いつもオレが求めて、この行為が始まる。
触れたい。
ミカサに触りたくて、どうしようもない。

柔らかい乳房をそれぞれ掴む。
指の間から、包み込めない部分が溢れてきた。
昔見たときとは大違いだ。

ゆっくり揉み解しながら、胸の間に舌を這わせる。産毛の流れと、少し汗の味を感じた。
充分に唾液をつけ終わると、今度は左の乳首に唇を寄せる。
その間、右手の指でもう片方の乳首を弄びながら、食らいつく。
固く尖ってきた先端を音を立てて吸うと、ミカサが熱い吐息の後、不思議そうに漏らした。

「エレンは胸が好き」
「...男で嫌いな奴はいないだろ」

我を忘れたようにただ舐める。吸いつく。
貪るとはまさにこのことだった。
赤い苺の様に誘う乳首を、遠慮なく指で押しつぶし、口に包み込む。

ミカサの肌はアルミンとはまた違う、透き通った白さだ。
そんな肌に吸い付いて、いくつも花びらができていく。

「...っ」

肋骨に指を這わせ、骨と骨の間に指を埋めるように、指圧する。ミカサの眉が不快そうに細められた。

「...エレン」
「どうした」
「...何でも、ない」

何も言わないならいいか、と、その行為を続けることにする。
不安そうに体を震わせる姿が、更にそれを加速させる。

「っく、」

思わず赤く尖った乳首に歯を立てると、耐えるような高い声が上がった。
髪を引っ張って顔を持ち上げられる。
視線の先には、責めるようなミカサの顔があった。

「エレン、痛い」
「.........悪い」

悪戯した子供を叱るように、軽く頭を叩かれた。
宥めるようにミカサの頭を撫でると、元の表情に戻っている。
そんな風にすぐ許されるから、ミカサには何をしてもいいのだと、受け入れるのだと、無意識にそう思うようになった。
とりあえず胸を触るのはやめる。

「目、瞑れ」

言われた通り閉じられた瞼を、指で優しく縁どっていく。
時々眼球を抑えると、長いまつげが震えた。
急所をわざと弄るのは、それを受け入れるミカサが愛しいから。
潰そうとか、痛めつけようとは思っていない。

唇に舌を当てると、僅かに口が開いた。
隙間から、ミカサの舌を求めて舌を侵入させる。
ミカサの口内は何でこんなに快楽に満ちてるのか。

喉の奥へ奥へと下っていくと、ミカサの舌に食い止められた。
それが気に入らずに、舌根を抉るようにミカサの中を蹂躙する。

「はっ...は、ぁ...」

体温が上昇するのを感じる。好きだという感情が溢れる。意識が断片的になる。
オレがミカサを追いつめているのか、ミカサがオレを追いつめているのか、段々分からなくなってくる。

区切り悪くて申し訳ないが、とりあえずここまで

紛らわしい書き方してすまん
ちゅっちゅ本人です
影響受けたってのはエレミカ好きなら誰もが読んでるだろうから今更言わんでもいいかと...
エレンとミカサが訓練兵時代に夜中愛引きしてやることヤってたっていう心踊る設定のことです
もう10番煎じくらいだろうと思って、一応書きました

乙!
待ってたよ
続きも楽しみだ

ちゅっちゅご本人であったか!w
乙乙

>>18
別人だった場合、手法が全く一緒なんだからパクリで合ってると思うよ。
別ジャンルに転用とかでもなく、進撃でエロ系でスレタイ詐欺って、参考ってレベルじゃなくまんまじゃん。

パクリはアカン
でもこれは本人でそ

精通かなと思ったけどこの雰囲気は性玩具っぽい
これも好きだよ

続きキター
ミカサ側の気持ちがどうなのか気になるな
一筋縄ではいかなそうなんで

おつ、あなたのss大好き

このエレンさんはSっ気があるというよりDV男体質やな
新しいかも

ミカサって悲しいほどいい女だよなぁ…
支援

ミカサが、喉を鳴らして2人分の唾液を飲み込んだ。
扇情的すぎて、耐えきれずに手を下の方へと持っていく。

「......すげえ」

銀の糸がまだ2人を繋いでいる中、思わず口から零れた。
スカートから手を抜く。
ぼんやりした灯りでも、人差し指と中指がテラテラ光っているのが分かった。

「言わないで」
「お前、まだ触ってなかったのにこんな」
「言わないで」
「......」

ふい、と視線を逸らすミカサ。
いつも涼しい顔をしてオレを追い抜いていくミカサの、こんな表情を見れるのは夜だけだ。
優位に立てたようで気分が良かった。

指と同じように顔を下降させる。
何をされるか察したらしく、体が強ばるのが分かった。
太腿に手を乗せ、見やすいように広げた。

赤く熟したそこは、誘う様に僅かに動いている。
内ももを親指で解しながら、割れ目に舌を這わせた。
先を尖らせて、膣内に入れ込む。

「...っ、......あっ」

舌を回転させ、液を掻き出すように内壁を擦る。
ミカサの体が揺れて、足が床を叩いた。
ミカサが反応する度に、鼓動が速くなる。

もっと。
もっとだ。

間をおかずに左手で開き、右手で現れた陰核を押しつぶす様にグイグイ弄んだ。
刺激で溢れる愛液。
それを指にとって、塗りつけるようにして充血した芽を責め立てる。

「気持ちいいか」
「はっ、あ、あ、」
「ミカサ」
「んっ...んぅ...」

荒い息をしながら、ミカサが2回頷く。
ミカサを愛撫するときは未だに緊張する。
その喘ぎが、苦痛なのか嫌悪なのか快楽なのか、分からないから不安だった。
勝手に結んだ関係だから、せめて満足させてやりたかった。

「お前、首席のくせにこんな...」

言いながら、唾液で十分に濡らした膣に中指を入れた。

「っあ、...っ、はぁっ」

たっぷり濡れていたそこは、拒まずに指を飲み込んでいく。

「オレ以外にさせてないよな、こんなこと」

粘液がぐちょぐちょ音を立てて、オレの指に絡みついてくる。
一旦指を引き抜いて、べとべとになった中指と薬指を合わせ、再び奥へ進めた。
温かい、というより熱い中を掻き回す。

回数を重ねてきて、ミカサの好きな場所が分かるようになった。
指の腹で擦ると、ミカサの足が床を蹴って逃げようとせり上がる。

「オレだけなんだよな」

腰を抱えて責め続けると、ミカサが頭を振ってもがいた。

「オレが好きなんだよな」

問いかけを繰り返す。
何度も何度も。

返ってくるのは荒い呼吸と、喘ぎ声だ。
返事は別に期待していなかった。

ミカサはオレを恋人として愛していないのだから。

×××××××××××××××××

違和感を覚えたのはすぐだった。

尋ねたら、好きだと言う。
尋ねたら、愛してると言う。
求めたら、隣に来る。
求めたら、手を繋ぐ。
求めたら、擦り寄ってくる。

ミカサは自分からは何も求めない。

何も言わない唇。求めない体。
でもオレが求めれば、尽くす。

それは、今までの日常と全く変わらなかった。
恋人ではなく、まるで飼い主と犬のような。使用人と主人のような。そんな関係だった。

『エレンは私を救ってくれた』
『私を生き返らせてくれた』
『この恩は忘れない』

はは。
馬鹿かお前は。
こんなふうに返してくれなくて良かったのに。
嫌なら拒絶してもいいのに。
それでオレが、家族でなくなる筈がないのに。
恋人の愛を求めたからといって、無理して愛を用意しなくて良かった。

オレは本当に、ミカサが言う通り子供だった。
子供で、浅ましく、貪欲だった。

好きだと言うなら、ミカサのことを理解するのが当然だろ。
それなのに、強制的に言わせた愛に溺れて。


ミカサは馬鹿だ。
そしてオレは、大馬鹿だ。

とりあえずここまで。
ミカサが好きすぎてどうしたらいいのか分からない
エレンくんと憑依合体したい

おつ
こんなエレミカ大好き。でも幸せになって欲しい…

ミカサかわいい
エレンの性玩具を思い出す
1も好きなのかな

ミカサはエレンが居ればそれだけでいいって子だもんなあ
憑依合体ワロタwオーバーソウルかよwww

乙乙、いい雰囲気です
他ssの話は荒れる元だからやめておこう

続ききてた!
ミカサが健気すぎてかわいい
1が影響受けたの気になるな

他のスレに影響されて~って他にも見たことあるし、隠すよりいいんじゃない

「...オレだけだよな」

馬鹿の一つ覚えのように繰り返した。
零れる卑猥な音はますます大きくなっていく。

「はぁ、はぁ、...ん、ぁあっ」

包皮から顔を出し始めた陰核を舌で探り当て、転がすように回した。
時折押しつぶすみたいにして吸いつくと、脚がガクガク震えて、内腿に筋が浮き上がった。


「エ、レっ...は、あっ」

刺激が強いのか止めさせようと手を伸ばすが、余り抵抗になってない。
むしろオレの頭部を押さえつけて、逆効果だ。

「ミカサ」

ぴちゃぴちゃと、わざと派手に音を立てながら、充血して震えるそこを責め続ける。

ミカサが鳴く。その理由はオレ。

一つになっていくようで、興奮する。
指の動きを早めると、ミカサの声が一際大きくなった。
腰が浮き上がる。
...ああ、イクんだな。

「ミカサ」

クリトリスに置いた指を円を描くように回し、子宮近くの壁を思いきり突き上げた。

「ぁ、ああ、......っ!ああ...っ!」

体を逸らし、軽い叫び声をあげて、ミカサの身体が跳ねた。
泣いているような、何もかも奪われたような、悲痛な声だった。


一瞬にして汗ばんだ肌が桃色に染まる。
ギチギチになった膣から指を抜き、まだ振動する胸に頭を持っていった。
鼓動が早い。
ドクドクと、心臓が血を送り出す音が耳に響く。
脈打つ筋肉、体温、顔にかかる荒い呼吸。
イった余韻で、身体が動いてしまうのが直に伝わってくる。
間違いだらけの関係にも関わらず、幸せに感じた。

「...エレン」

そのままミカサの体温を感じていると、頬に手が添えられた。
汗で張り付いた髪を耳にかけ、撫でられる。

顔をあげて見つめ合った瞳は、夜の空みたいに静かだった。
とてもさっきまで喘いでいたやつとは思えない。

あの日と変わらない、真っ直ぐな目。
言うなら今だ。

「ミカサ、」

...もう恩返しはしなくていい。

自分のために生きてほしい。
恋人ごっこになんて付き合わないでいい。
家族だと思ってるやつに抱かれなくていい。
今までの感情を爆発させて、嫌だったと気持ち悪かったと罵ってくれてもいい。
大丈夫だ。それで離れたりなんてしないから。

頭の中で繰り返した。
言えば、ミカサを解放できる。
大丈夫だ。ちゃんと、元の家族になれる自信だってある。

だが唇は動かなかった。
息だけが虚しく流れていく。
言葉が喉に突っかかって出ていかない。

「エレン?」
「...なんでもねえよ」

結局、オレは今の状態が変わることを恐れた。
間違った関係なのに、正すことを放棄した。

黙ったままのオレをミカサは不思議そうに見て、オレを胸に乗せたまま状態を起こした。
そのままミカサに押し倒される。
「エレン」
そのまま、頬にキスが降りてきた、

「はっ...」

そのままミカサの唇は鎖骨を這って、肌を啄んだ。
ベルトを解き、白い指が内ももをなぞってきて寒気にも似た何かが通り抜ける。
もうミカサに触れられるだけで出そうだった。

「く、」

声に反応して視線を上げたミカサと目が合う。
照れたように髪を耳にかけ、ゆっくりと唇を落としていった。

今日もまた、ミカサの恋人役が始まった。

とりあえずここまで

もちろん性玩具も好きだし精通も死ぬほど続き待ってるが、こういう訓練兵時代にしてましたってのが好き

すまんがあんまり凄い人達の名前は出さないでくれると有難い
なんか恥ずかしくて死にそうになる
あとミカサのエロもっと増やして

乙です
まだ完結してないのに何度も読み返したくなる良い話
ミカサの気持ちが気になるな
続き楽しみにしてます

乙です
続き待ってます

乙!
これを読むのが最近の楽しみの一つだったりする

続きまだかよ

>>50
わざわざ話題ふっといてよく言うよ

目覚めるとまだ夜中だった。
しんと冷えた夜の空気に、虫の声が響いている。

ミカサがオレを抱きしめるようにしてくっついていた。暖かい。
その右腕が、オレの頭の下に回されている。

(それをするのは普通オレの方だろ......)
こんなところにまで尽くすミカサに、嬉しさと心苦しさを感じる。

静かな寝息を立てるミカサの肩を揺らす。
エレン?と子供みたいに目を擦るミカサに、横に放られていたカーディガンを投げた。

「...そろそろ戻るぞ」
「分かった」

投げられたカーディガンにもそもそと腕を通し、立ち上がる。

「腕、痛くないか」
「え?」
「もうそういうことするな」

戸惑った顔のミカサに背を向けて、来た時と同じように外を伺うようにを開く。
そのまま静かに倉庫を後にした。


×××××××××××××××××

「エレン?」

ベットの上で暗闇を見つめてボーっとしていると、寝起きの掠れた声をかけられた。
行為の後、罪悪感に囚われてなかなか寝付けなくなる。いつもそれを見計らったようにアルミンは目を覚ます。

「悪い」
「いや......どうだった?」
「駄目だった」
「そっか」

シーツを被ったまま這って近づいてくる。それ以上動きがなかったので、アルミンの顔を見れば、寂しそうな顔をしていた。

「ここで寝ていいかい?」

断る理由もなかったので、いいよ、と返した。

毛布を身体に巻いたままオレの隣に座ったアルミンは、ポンと肩に手が置いた。
平熱が高い手の平に、夜風で冷えた身体が温められる。
アルミンの肩越しに、ライナー達の寝顔が見えた。

「何だよ急に」
「僕は何も言えないよ」

アルミンはオレ達の変化に割とすぐに気づいた。オレの悩みにも。

2人がこうなればいいと思ってた、と照れながら言うアルミンに、問われてもないのにポツポツと呟いた。
ミカサは義務感からオレを受け入れたのだと。

人に言うような話でもないのに、アルミンには話してしまった。
アルミンに、どうすればいいのか答えを求めていたんだと思う。

「オレそんなに情けない顔してるか」
「少しだけだよ」

そう言われると何も反論できない。

「何も悪いことしてないのに」

突然、冗談みたいに呟かれて顔を上げた。
アルミンはいつもの表情だった。慰めようとか、気を使ってる様子もない。
心なしか肩に置かれた手が強くなった。

「だって、子供の頃から一緒にいた2人が恋人になるなんてよくある話だよ。何もおかしくない」
「そう...だよなぁ...」

迷いながらオレが答えると、アルミンは黙って立てた膝に顔を埋めた。
「ごめん」と表情が見えないまま呟かれて、唇を噛んだ。

子供の頃から一緒にいた2人が。
でも、オレとミカサは家族だったから。あいつにとってオレは最後の家族だから。
それは変えようがない事実だから。

「なぁアルミン」

自分で声を発して、少し驚いた。
その声は鼻にかかっていた。涙を堪えたような、湿った響きだ。

「あいつ何考えてるんだろうな」
「......僕に言わせれば、2人とも頑固すぎるよ」

「僕は二人が...フランツ達とまではいかないけど...幸せになればいいなって思ってるよ」

アルミンの言葉が深いところを抉った。
こんなはずじゃなかったのに、と後悔が降ってくる。

どうしてあの日、強盗達より早くミカサに会えなかったんだ。
そんなことを思ったって、何も変わらない。
それでも。
それでも。

オレはミカサと、普通の恋人になりたかった。

「...馬鹿だよな」

んん...と誰かの寝息が聞こえた。
驚いて顔を上げると、窓の外の暗闇が薄くなっていた。
エレン寝よう、とアルミンが布団に潜り込む。
オレは白くなっていく窓を、ぼんやりと見ていた。
ああ、明日が来る。

終わり

いつも最後投げやりで申し訳ない
この後なんやかんやとかてんやわんやとかあって、エレミカ結婚しましたってことで...
ちゃんと完結する人ほんとすげーわ
みんなもミカサのエロ書こう!

終わってしまった…
でも良かったよ
乙!


そのなんやかんやを詳しく・・・
またエレミカでなんか書いてほしい

おつ。ミカサエロ最高です
またエレミカかいてくれ!

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年02月11日 (水) 12:54:53   ID: 0S1rKLlA

>>1はもう1年近くも風呂に・・・原形をとどめているのだろうか

2 :  SS好きの774さん   2015年03月08日 (日) 16:08:25   ID: DvkEabfh

1 ふざけんなwwwお前のコメが一番面白いわwww

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