P「今日は北斗の誕生日か」 (36)

2月14日 午前7時

春香「プロデューサーさん!チョコですよ!チョコ!」ハイッ

P「おっ!今年もありがとうな、大事に食うよ!」トントン

春香「えへへ…今日も私が一番乗りですね!」ニコニコ

P「春香は毎年早いよな。あんまり無茶しなくてもいいんだぞ?」マゼマゼ

春香「だ、だって一番に渡したかったんですもん…」ボソボソ

P「?そういうもんなのか?」ドロー

春香「そ、そうですよっ!プロデューサーさんは乙女心をもうちょっと分かって下さい!」プイッ

P「えっ!?わ、悪かったから怒らないでくれよ。ちゃんと味わって食べるからさ…あっ」ベチャッ

春香「はい!ちゃんと味わって食べてくださいね!」エヘヘ

P「あ、ああ!勿論!いつもありがとうな」フキフキ

春香「どういたしまして!…ところでプロデューサーさん、今作ってるのってチョコですよね?」

P「ん?そうだな」ピッピッ

春香「もしかしてプロデューサーさんからも、皆に?」

P「ああ、これ?皆の分は昨日のうちに作ったからな。今やってるのは別件だ」ガラッ

春香「え?…その、誰へのチョコなんですか?」オソルオソル

P「北斗宛だけど」

春香「」

春香「……えっ?プロデューサーさん、そっちの趣味が?」ウルッ

P「あーいや、違う違う。違うから泣くな!北斗へのドッキリ企画に協力することになっててな」ナデナデ

春香「ドッキリ?北斗さんにするとか珍しいですね?」フニャ

P「いつもは冬馬がターゲットだからなあ。ま、今日は北斗の誕生日だからだろ」ナデナデ

春香「ああ!そう言えば!」ンフフ

P「何でも、有名なウワサ検証番組がドッキリスペシャルをやるらしくて、北斗はそのターゲットの一人に選ばれたとか」ゴソゴソ

春香「ふむふむ」

P「芸能人について回る怪しいウワサを検証するって名目で、ドッキリをしかけるんだってな。まあ検証なんて只の口実なんだけどな」タベルカ?

春香「それでプロデューサーさんは仕掛人になった、と」ハイ!

P「その通り!んで、そのタイトルが…」


P「『北斗は本当にホモなのか?ドキッ!男だらけのバレンタインデー!』…だ、そうだ」アーン

春香「…うわあ」モグモグ

期待

P「今日はファンの女の子からのチョコは一旦全部隠して、男の知り合いがチョコを渡しまくると言う話らしい。それに対する北斗の反応を見ようと言うわけだ」オレニモヤッテ

春香「…ちょっと気の毒ですね」アーン

P「まあ、そう言う番組だからな。そろそろ北斗も来るだろうしモニター置くわ」ムグムグ

春香「私も見ていいですか?」クダサイ!

P「ん、いいぞー」アーン

春香「これって…961プロの事務所ですかね?」パクッ

P「おお。まずはこの二人だな」ナデナデ


北斗『チャオ☆』ガチャ

翔太『あっ!北斗くんおはよー!』

冬馬『おせーぞ北斗!』

北斗『俺はいつも通りだと思うんだけどなあ。冬馬はともかく翔太が早いなんて』

春香「あー…やっぱりこの二人からですか」スリスリ

P「まあ、まずはこの二人からだな」ギュッ

翔太『そっ…そりゃそうだよ!今日は北斗くんより早く来ないと意味ないんだもん…』////

冬馬『こ、これ、受け取れよ…!』///

北斗『…チョコ?』

北斗『………………えっ?』

P「おっと早速動揺しております北斗選手」ムギュ

春香「翔太くんノリノリですね」ギュー

P「冬馬が上手く演技出来てるのが驚きだな。もっと下手かと」ハルカイロアッタケー

春香「仕事なら話は別なんじゃないですか?」カイロガワリデスカー?

P「冬馬は真面目だなあ」アッタケー

春香「すごいですよねー」モー///

冬馬『お前には世話になってるからな。別に、と、特別な意味なんかねえよ!』プイッ

翔太『慣れないなりに一生懸命作ったんだけど…め、迷惑だったかなあ…?』シュン

北斗『い、いや?うん、嬉しいよ二人とも?迷惑だなんてそそそそんな』ヒクッ

冬馬『ほっ本当か!?』パアア

翔太『良かったあ…』ホッ

P「北斗は紳士だなあ」コチョコチョ

春香「ほ、ほほっ!本っと、当ですね!あは、あはははははやめてくださいー!」キャーキャー

北斗『じゃ、じゃあ、俺はスケジュール確認してくるから』スタコラサッサ

バタン

冬馬翔太『……』

冬馬『』オエエエエエエエ

翔太『wwwwwwwwww』バンバン

P「楽しそうだなあいつら」スンスン

春香「冬馬君は割と辛そうですけどねー…あッ」ピクッ

P「んん?ここがいいのか?」スンスンスンスン

春香「ひゃあんっ!ビクンッ」

訂正

春香「ひゃあんっ!」ビクンッ

興味深いスレだ

北斗『なんなんだあいつら…昨日まではあんな素振り…』ブツブツ

黒井『む、北斗か。どうかしたか?』

北斗『あ、黒井社長…いえ、何も』

黒井『フン、何があったかは知らんが仕事には持ち込むなよ?』フンッ

北斗『ええ、わかってますよ』ハハッ

黒井『だ、だが、もし何か落ち込んでるというのなら…そ、そうだな…』ソワソワ

北斗『……えっ』

黒井『まあ、なんだ、私の手作りチョコレートでもどうだ?』キャッ///

北斗『……えっ』

P「春香見ちゃダメだこれは目に毒だ!」ガバッ

春香「ひゃっ!?」ドキッ

冬馬『今日はバラエティの収録だったよな!』ギュウウ

翔太『頑張ろうね北斗くん!』ムギュー

北斗『……ああ』アオザメ

P「両手に薔薇で移動中のジュピターです。春香後ろ向いてくれ」

春香「ぴったりくっついてますね。お願いします!」

P「そういや春香知ってたか?北斗のイメージカラーって本当は青系らしい。春香の髪ってさらさらで気持ちいいなあ」サスサス

春香「そうなんですか…!?ん…私ずっと黄色だと思ってました…!」フニャ-

P「美希も最初は黄色だと思ってたなあ。はい、櫛通し終わったぞ」

春香「ありがとうございます!あ、黒井社長も入っていくみたいですね」ネクタイズレテマスヨ

P「今日は一日中ここで過ごすらしい。ここからが地獄だが…俺達も今から仕事だな。出番には間に合うよう組んであるからまた9時間後だ」サンキュ

春香「はい!」エヘヘ

ふむ

ーー9時間後 Pの車ーー

P「お疲れ様。今からネタバラシに行くけど、先に事務所に送ろうか?」

春香「うーん…私もついていっていいですか?」

P「お、ドッキリを生で見たいのか?」

春香「えっと…それもありますけど…その!」

春香「今日はプロデューサーさんとずっと一緒にいたいなって…!」

P「!そうかそうか、春香は可愛いなあもう!」ワシャワシャ

春香「きゃー!髪が乱れちゃいますよー!」キャー

P「ま、そうと決まったら早くテレビ局に急ぐか」

春香「はい!」

ーーテレビ局前ーー

P「さて、ここだな」

春香「あっ!出てきますよ!」

P「どれどれ…うわ、ひどい顔だな」

北斗「……オエッ」ゲッソリ

冬馬「北斗!?どうしたんだよ!辛いなら言ってくれ!でないと俺…俺…!」フルフル

翔太「北斗くん!ダメだよ死なないで!僕に出来ることなら何でもするからさ!」グスッ

黒井「北斗!しっかりしろ!下の処理なら私に任せるんだ!」ギュウウウウ

春香「すごい…北斗さんの疲れきった顔なんて初めて見た…」

P「撮影中相当耐えてた上に、真月さんも楢馬君も朔さんもカラスさんもすごいアプローチ仕掛けてたもんなあ。流石にやりすぎたか?」

春香「そうですね…ちょっと可哀想になってきましたねー…」

P「まあ、これからネタバラシしてくるよ。待っててくれ」ガチャ

春香「あ、あのっ!プロデューサーさん!」

P「ん?どうしーーーーむぐっ!?」チュッ

P「は、春香…!?」

春香「えへへ。プロデューサーさん、行ってらっしゃい!」

P「!おう!なら俺も」チュッ

春香「んっ…」

P「じゃあ、行ってくるな」タッ

バタバタバタ…

春香「…!」ポー

春香「~~~~っ!?」ブンブン

ゼノワロタ

P「北斗」ザッ

北斗「!P…さん…?」

P「…北斗、これを受け取ってくれ」

北斗「…これは…チョコですか?」

P「ああ。開けてみてくれ。」

P(中には『ドッキリ大成功』と書いてある…良く頑張ったな、北斗)

北斗「…」

北斗「…Pさん」

北斗「…」

北斗「俺からも、受け取って欲しいものがあるんです」

あっ

キタコレピヨ

冬翔黒「!?」

P「何だ?いきなり」

北斗「…」スウ

北斗「Pさん!」

北斗「ーーーーー心を込めて作りました!」


北斗「好きです!俺からのチョコ、受け取ってください!」

えんだあああああああああああああああああああああああああああ

冬馬「おい北斗!どういうーーー!?」

黒井「待て」グイッ

翔太「クロちゃん!?」

黒井「見ろ、北斗のあの真剣な瞳を。私達は口を挟むべきではない」

P「北斗…お前…!」

北斗「俺はずっと貴方を尊敬していたんです!それがだんだん、違う感情に変わって来て…!最初はたまに会うだけで十分だった…でも気持ちを伝えられないなんて嫌だ!だから今日伝えようと思ったんです!」

北斗「Pさん!好きです!付き合ってなんて言いません!ただ、俺を真っ直ぐ見てください!」

アカン

冬馬「北斗…」

翔太「北斗くん…」

黒井「フッ…粋な真似を…!」

P「…北斗」

北斗「!はい」

P「お前の気持ち、受け取った!」

北斗「えっ!?そ、それじゃあ…」

P「俺の恋人になってくれ!」

北斗「!は……はいっ!」

春香「」

翔太「おめでとう北斗くん!」

冬馬「やればできんじゃねーか北斗!」

黒井「さあ、式を手配しようじゃないか!」

高木「いやはや、めでたいねえ」

涼「おめでとうございます!」

P「皆!ありがとう!さあ北斗!」

北斗「ええ!」グスッ


春香「そうして、二人は結ばれたのでした。めでたしめでたし…グスッ…泣いてないもん…」

おしまいピヨ

ピヨ子の妄想だったか…

ゼノメンバーはどういう立場なんだ…

>>30
イッタイダレノハナシヲシテイルンダイ

一日遅れてごめんよ北斗

ゼノメンバーはテレビ局のスタッフ(AD、ディレクター、カメラマンなど)だと思ってください

ハッピーバレ……ハッピーバースデイほくほく!

       ,,、     
.    ,ィ '" ノ》!    
    | /'"`"'i       
    ヽ¶_´∀ノ ~♪ チャオ☆
    / く_V,ヽ        
  .  ヽっ_人_|)        
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____.|ミ\___ヽ¶_゚∀゚ノ  チャオ☆
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          丶ヽ¶_゚∀゚ノ  おつ☆
            )   )ニつ
            >⌒)ノ
            ゝノ/
     パカッ    ノ~ノ
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