女騎士「オーク、チョコをやろう」オーク「……何を入れた」 (12)

女騎士「え?」

オーク「そのチョコに何を入れたと聞いている」

女騎士「何を言っているのだオーク、これはただのチョコだぞ」

オーク「……手作り、だよな」

女騎士「当たり前だろう、今日を何の日だと思っている」

オーク「じゃあやっぱり何か入れただろ」

女騎士「何故そういう話になるのだ」


   ̄ヽ、   _ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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           ヽ.`、 : .:  ___ : :. ,'_,/      というのはボクの妄想なんですけどね!
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                ヽ、._  _/

はよ

エルフちゃうの?

そりゃ入れてるよ経血とか

オーク「そりゃお前、日頃の行いってもんが……」

女騎士「こんな日ぐらい素直になったらどうだ」

女騎士「怪しい物など入っていないぞ、安心して受け取れ」

オーク「……」ジー

女騎士「どこまで怪しむつもりだ」

オーク「なあ」

女騎士「なんだ」

オーク「好きな人と両想いになるおまじないとやらで」

オーク「チョコに爪とか混ぜるヤツがいるそうじゃないか」

女騎士「ああ、そういうことを気にしていたのか」

オーク「そりゃ気にもなるさ」

オーク「どうして女はそんな怖いことを考えるのか……」

女騎士「あれにも色々バージョンがあってな」

女騎士「髪の毛や唾液、血液なども有効と教えている場合もあるぞ」

オーク「おまじないっていうか、もう呪いじゃないか!」

女騎士「まじないも漢字で書けば『呪』の字であろう?」

女騎士「感染呪術は魔術の基礎だからな、いつの世でも残るものさ」

オーク「それでこれは……」

女騎士「だから安心しろと言っているではないか」

オーク「開けていいか?」

女騎士「いいぞ」

オーク「うむ」ガサガサ

オーク「臭いは普通のチョコレートに……ブランデーか?」クンクン

女騎士「ちょっぴり大人の風味だぞ」

オーク「酒気の強さで他の臭いを隠しているとか」

女騎士「なぜそこまで疑うのだ」

オーク「あわよくば、このチョコで酔った勢いに任せて襲おうとか考えてない?」

女騎士「製菓用の香り付け程度でお前が酔っぱらうワケなかろう」

オーク「そう言われれば確かにそうなのだが……」

>>5
ジャニーズ事務所がチョコを受け取らない理由かな?

オーク「それじゃ睡眠薬入りで俺を眠らせた間に襲うとか」

女騎士「今ここで食べると決まったわけではなかろう」

女騎士「仮にそういうことを考えていたとして」

女騎士「私がそんな杜撰な計画を立てると思うのか?」

オーク「そう言われると説得力があるような無い様な……」

オーク「まあ睡眠薬ではないとしても」

オーク「媚薬とか精力剤とかぐらいなら混入していてもおかしくないな」

女騎士「またそうやって疑いを深めるのか」

オーク「仕方ないだろう、俺だって自分の身の安全が第一なんだから」

女騎士「いいだろう、そこまで言うのならちょっと貸してみろ」

オーク「あ、ああ」

女騎士「うむ」パキッ

オーク「あれ、俺にくれたんじゃなかったの!?」

女騎士「貴様がいつまでたっても疑うのを止めぬからだろ」モグモグ

女騎士「ほれ、私の体に何か異変があったか?」

オーク「特に何もない……ようだが」

女騎士「送り手に毒見までさせるとは貴様も大した男だよ」

オーク「それはお前が自発的にやったんだろうが」

女騎士「やらねばならぬほど追い込んでおいて何を言うか」

女騎士「まあいい、ほれ」

女騎士「安全が確認されたんだからお前もちゃんと食え」

オーク「今ここで?」

女騎士「やっぱり怪しいとか言って捨てられては敵わんからな」

女騎士「今までの流れではちゃんと見届けなければ信用できん」

オーク「わ、分かったよ」

オーク「俺も過剰に疑って悪かった」

女騎士「謝罪など必要ない、ただチョコを食べてくれればそれでいいのだよ」

オーク「ああ、それじゃいただきます」パクッ

女騎士「そういえば同じチョコを齧ったということは間接キスだな」

オーク「いちいち言わんでいい」モグモグ

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