*現パロ且つ高校生化につき注意
サシャ「はぁ…エレン……」
ぼそりと夕方の教室で一人つぶやく。
その声は、いつも元気な彼女の声とは思えない程に弱々しく消えていく。
アルミン「あれ、サシャ、どうしたの?」
がらがらと引き戸が開かれる音に振り向くと、そこにはアルミンが立っていた。大丈夫、どうやら呟きは聞かれていない。
サシャ「ア、アルミン…えと、アルミンこそどうしたんですか?」
アルミン「いや、ちょっと忘れ物しちゃって…サシャは何か用だったの?」
サシャ「いえ…特になにかあるわけではないんですけど、ちょっとぼーっとしてたんです」
アルミンは、そうなんだ、と頷くと一緒に帰らないかと誘ってきた。
アルミンは私と家は近かったのだっけと一瞬考えたのちに、ああ、自分はそんなことも忘れてしまうほどにエレンのことが好きなのだと感じた。
学校を出て、二人でたらたらと歩く。正直アルミンの話は頭に全く入らなかった。
アルミン「ねぇ、サシャさ、さっきエレンって呟いてたよね?」
サシャ「えっ…き、聞こえてたんですか?!」
まさか聞かれてるとは思ってもいなかったサシャは、不意打ちの攻撃に目が眩むような感覚を覚える。いくら小さな声だからといって油断していた自分がばかだった…今更悔やんだって仕方がないのだ。思い切ってサシャは、はい、と答えた。
サシャ「あの…エレンやミカサ…他のみんなには内緒にしておいてくださいね…?実はわたし、エレンの事がずっと前から好きだったんです…」
アルミン「うん…そっか。なんとなく、そうかなぁとは思ってたけどね」
クスクスと笑うアルミンの顔を見てまた逆上せのような感覚を感じた。顔が熱い。
サシャ「あ、あのですねっ、えっと、でもその…だめ、かなぁって思うんです……ほら、エレンとミカサって一緒に住んでますよね…」
アルミン「うん、そうだけど…」
サシャ「だから…その………だめ、なんですよ…私じゃ」
なんだろうか、この違和感は。アルミンは悩む。サシャはミカサとエレンに家族が居ないから二人で住んでいることを知っているはずだ。それなのに何故こんなに自信がないのか……いや…何故言葉を濁したのか、それがわからなかった。
サシャ「……」
これ以上、サシャは自分が見たことを言えなかった。
いくら自分が馬鹿だとは言え、これを話してしまってはいけないことくらいわかる。
それを話せば、確実にアルミンは彼らと距離を置くだろう…それが意図的でなくても結果的にそうなることは目に見えているのだ。
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数ヶ月前のことだった。
サシャが部活帰りに帰宅のために荷物を取りに行こうとしたときだ。
なにやら教室から誰かの喘ぎ声が聞こえたのだ。
どうしていいのかわからない気持ちと好奇心が混ざり合ったなんとも言えない気分に侵され、そっとドアから中を覗く。
もう仄暗くなってしまった教室。覗いたところで誰かはわからない。次に彼女はそっと聞き耳をたてた。ちいさく我慢した甘い声が溶け合う中に、愛し合う男女が互いに名前を呼ぶ声だけがはっきりと耳にこびりついた。
「エレン」
「ミカサ」
今まで聞いたこともない友人たちの甘い声。好きな人の声。自分で無い少女を愛する声。
サシャは音もなく泣き崩れた。
俺の想像と違いすぎて……
ねておりました…
なるべくリアルタイムで書きたいので、書き溜めていないのですが今日の日中からまた、ちまちま書けると思いますのでよろしくお願いいたします。話中で挿絵もいれられればと思いますので、気長に待っていてください。
とりあえず、おやすみなさい
釣りじゃない……だと……
期待
もう殆ど進撃の要素ないじゃないか
>>7
あんまりそこは期待しないでいただけるとありがたいです…ごめんなさい
アルミン「サシャ?」
アルミンの声ではっと我に返る。
いけない、嫌なことを思い出してしまった。
サシャ「ご、ごめんなさい、大丈夫ですから!」
アルミン「それならいいけど…エレンのことで何かあるなら僕に相談してね、力になるから」
サシャ「はい、ありがとうございます。それじゃ、またあした」
手を振って別れる。
その後、自宅についたサシャは彼女のアイデンティティであるはずの食事もせずにベッドへと倒れこんだ。
なんだか、あのことを思い出して今日は疲れてしまった。
今日はゆっくり寝よう、と。
サシャ「いたっ…」
朝、起き上がった途端、鋭い痛みが走る。頭痛、それになんだかぼーっとする。
サシャ「うわぁ…布団はねちゃってる…風邪ですかね…」
なんとか、気怠い身体に鞭打って立ち上がったものの、足に力がはいらずふらふらとよろけてしまった。
手元にあったケータイからアルミンにメールをする。
『なんだか今日は体調が悪いので一日家で寝ます。先生に伝えておいてください。 サシャ』
両親は仕事でもう出かけてしまっているようだ。サシャはふらふらとキッチンへ向かい、薬を飲む。そして早々に床へついた。
ぼんやりとした意識の中に響くチャイムの音。
そもそも今何時なのかとふとケータイを見るといつの間にか眠っていたようで、もう四時くらいになっていた。
ついでにメールを確認する。母から、今日は遅くなるからゆっくり寝てなさい、という旨のメールとアルミンから一通、届いていた。
再びチャイムがなる。
いけないと思い、やはりふらついた足で玄関へ向かう。
「大丈夫か?」
いっそうに重たいドアを開くと、そこには何故かエレンが立っていた。
サシャ「あ…エレン……どうしたんですか」
エレンは、へらへらと笑うとまたすぐしおらしく黙り込んでしまったサシャを見て、思ったよりも重病なのだと気付く。
エレン「ほんとに大丈夫か?布団まで連れてってやるから、ほら」
サシャ「ご、ごめんなさい…」
肩を組み、今にも倒れそうな彼女を寝室まで連れて行ってやる。
こうしてみると、案外少女が華奢であることに気付く。
サシャ「きゃぅっ」
階段につまづいてしまったのか、ふらつくサシャ。それを支える為にエレンは彼女の腰を抱いた。
サシャはしゃんとしない意識の中で少年の、自分が想像してたよりもずっと大人の逞しい腕に安心感と幸せを感じる。
進撃の要素なさ過ぎ
糞スレ立てんな
進撃のキャラ使ってんのに進撃の要素は期待するなってか
だったら人気のある作品に便乗して人目をひこうとせず素直に男女表記のオリジナルでやれよ
いいよ、いいよ
>>11
>>12
私がキャラを動かすのが下手なのだと思いますし、そう思われても仕方ないかもしれませんが、私なりにキャラ愛はあるのです。好きなキャラがこんな風に動いたら、こんな反応をしたら、そう思いながら書くことはいけませんか?
ちなみに男女表記でのSSも書いておりますがそれなりにみてくださる方が居ます。寧ろここより賑わっております。
一応、最初に現パロ注意と書いているのでそれで大丈夫だと思っていました。注意喚起が足りなかったのならごめんなさい。
>>1よ
そういう奴らはスルーしていいんだよ
気に入らないならそっとじすればいいだけの話
大体他にも進撃じゃないじゃんってSS腐るほどあるし今更
頑張って完結させてくれ
現パロって「何でもありにできる」って意味なのかな、とか思う時あるけど
批判が少ない現パロって「前世の記憶がある」とか「一周した世界で結晶から出たアニが~」とか、とにかく原作と繋がりある内容が多いと思う
逆に、ただ原作のキャラ使ってるだけの現パロは批判されやすいと思う
ギャグな内容ならそこらへん割り切って読めるんだろうけど、そうじゃない場合はやっぱり違和感あって不愉快に思う人もいるんじゃないの?
まるで原作と関係ない現パロなのにまるで荒れないSSもあるけど、あれは単純に文章が巧いんだと思う
まあ、外野がどうこう言うには、まだ早すぎるよね
サシャ→エレンの注意も欲しかった
まとめると糞スレってことだな
荒らしのクソどものことはスルーしてはよ続きを
>>15 >>16 >>17 >>19
応援やご指摘ありがとうございます。
以前、ミカサとエレンのSSで同じようなものをやったときに荒れなかったので、大丈夫なものなのだと思っておりました。
また、注意喚起が足りなかったのは私の不注意です。ごめんなさい。
何かと不慣れな点も多く、書き込みは遅い。且つ読みにくく拙い文章ですが読んでいただける方がいらっしゃれば嬉しく思います。
また、これ以降このSSで不快に思った方がいらっしゃるならそっ閉じしていただければと思います。
がんばって行きますので、よろしくお願いいたします。
エレン「ミカサが心配」の人かな
>読んだ上なら批判もお好きに
>自己アピールは嫌われる
マジレスすると、タイトルでギャグ期待して
ガッカリしたやつが多いと思われる
>>22
逐一返答すべきではないでしょうか?自己アピールのつもりではないのですが不快になったのならすみません。
とりあえずサシャを布団に寝かせる。互いに何を話していいのかわからず沈黙する。
しばらくして、先に口を開いたのはサシャの方だった。
サシャ「お腹空かないので…それより、なんで今日お見舞いに来てくれたんですか?」
エレン「いや、いつも元気なサシャが休むなんて珍しいだろ?だから心配してたらアルミンが行ってくればいいじゃないかって言うから」
エレンが少しはにかんで言う。
一人で来ているようだがミカサはどうしたのだろう?
サシャ「ミカサは一緒じゃないんですね」
エレン「ああ、アルミンに、俺に用事があるから先に帰ろうと諭されてたから多分家じゃないか?」
サシャ「そうですか…」
続きは?見たいのだけど…
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