モバP「なんかお見合いすることになりまして……」楓「………」(152)

コンコン

ガチャ

P「失礼します。社長、お話とはなんでしょうか。」

社長「うむ、実は私の知り合いでね、娘の見合い相手を斡旋してくれという奴がいてだね。君、どうかね」

P「……お見合いですか」

社長「君ももう結婚して所帯持ちでもおかしくない年だ。いつまでも独り身という訳にもいかんだろう。
  それとも付き合ってる女性でもいるのかね?」

P「いえ残念ながら」

社長「ならば決まりだな、何、もちろん会ってみた感じ次第で断ってくれても構わんよ。
   あちらはかなり乗り気だがね」

P「……分かりました」

社長「ではまた日程は後に知らせる。まぁお見合い云々抜きにしても早く身を固めてほしいという思いはある。
  何せ仕事が仕事だからね、アイドル達の為にも誤解される可能性があるアキレス腱はない方がいい。話は以上だ。」

P「……失礼します」ペコ

ガチャ バタン

P(………お見合いか)

ほう

――――――――――


楓「プロデューサーまだですか」ウズウズ

P「だからもうちょっとかかりますって、カツラとかメガネとかの変装しといて下さい」

楓「そんなのもう終わっちゃいましたよ。……でもこれ必要なのでしょうか?」

P「まぁやっといて損はないでしょう、別になくても問題ないと思いますが。なんなら先に店に向かっといてもらってもいいですよ」

楓「やですよー、最初の一杯を一人で呑んでもおいしくないですし」

P「それは確かに……はぁ、分かりました。行きましょうか」

楓「いいんですか?お仕事残ってるみたいですけど?」

P「そんなに話しかけられたら仕事になりませんよ。まぁあんまり帰りが遅くなっても良くないですし」

楓「いじわるな言い方しないで下さい、私駄々っ子みたいじゃないですか」ムー

P「まぁまぁ。それよりですね、今日行く店は期待してもらっていいですよ、特にお酒」ニヤリ

楓「ほんとですか!行きましょう今すぐ行きましょう」

P(ホントリラックマだなこの人)

期待

え? ラリックマ?

―――――――居酒屋内――――――――

P「楓さん次何にします?」

楓「う~ん、日本酒の次は……梅酒で」

P「分かりました、すいませーん!」

コレトコレトコレ,アトコレオネガイシマス

楓(梅酒で埋めし湯……気持ちよさそうだけどイマイチ……温泉行きたい)


P「楓さん最近は少しずつ余裕も出てきた感じですね」

楓「そうかもしれませんね、最初のころは何もかも初めてのことで余裕なんてありませんでしたから」

P「楓さんポーカーフェイスというか負の感情を全然表に出さないから最初のころは緊張とかとは無縁な人なんだと思ってましたよ。」

P「でも今にしてみれば結構いっぱいいっぱいだったんだなって分かって、
  当時フォローがちゃんとできなかったことが申し訳ないですね」

楓「そんなことないですよ、私昔から自分の考えを人に伝えるのが苦手で、誤解されちゃうのは仕方ないと思うんですが
 、それでもアイドルを始めて自分の事を相手に伝えるということが少しずつ理解できるようになりました。
 プロデューサーのおかげです。ふふふ」

P「俺はきっかけを与えたに過ぎませんよ。……なんか変な話しちゃってますね、久しぶりにサシで呑んでるからかなぁ」

楓「そうなんですよね、前はCDデビューとか何かの節目の度に二人で呑んでたんですけど
  ……今は忙しくなっちゃって………嬉しいことのはずなんですけど……寂しいです」

やった!楓さんスレだ!

しぇん

やったぜ。

しぇ

P「………」

P「まぁ…それは仕方のないことですね、それに事務所の人数も多いので皆で行くのが多いですし」

楓「それはそうなんですけど……」

楓(スルー……)

P「…………」

楓「………プロデューサーは最近どうですか?お仕事のこととか、それ以外とか」

P「仕事は軒並みですね、でも楽しんでやれてますから充実してます。それ以外は……うーん」

楓「何かあるんですか?」

P「……なんかお見合いすることになりまして……」

楓「…………」

楓「…………」ゴクゴク

楓「…………」ゴクゴク

P(むっちゃ飲んでる……)

動揺する25歳児カワイイよ

楓さんCMでも相変わらずでしたね

支援

楓「プロデューサー」

P「はい…」

楓「そのお見合い、見合わせるべきです」キリッ

P「」

P(一瞬何を言ってるのか分からなかった)

P「……理由を聞いていいですか」

楓「……プロデューサーまだ私がアイドル始めたばかりの頃言いましたよね?」

楓「なるべく恋愛禁止って」

P「……はい」

楓「だから……だからプロデューサーもお見合い禁止です」

楓「プロデューサーだけお見合いしていいなんて……不公平ですよ」

P「………」

P(酔ってるなー)

最近のモバマスのTVCM、楓さんが出てて俺得である

アイドルの恋愛を縛るなら、自分の恋愛も縛るべきだよね(錯乱)

支援

こいかぜでも聞きながら見ることにしようっと

コイカゼオバケェ!

はよ

P「なんとなく言いたいことは分かるんですけど……社長命令でして」

楓「社長命令……」

楓「……」

楓「……プロデューサー、結婚するんですか?」

P「……するかもしれません」

楓「……そうですか…」シュン

P(……変な希望を持たせないのが一番いい)

楓さん可愛い

楓さんのCM、ようつべにある?

保守だよ

―――――――翌日朝――――――――

コンコン

ガチャ

楓「失礼します」

楓「少しよろしいですか?」

社長「ん?楓くんか珍しいなどうした?」

楓「プロデューサーさんの事です。どうしてお見合いを?」

社長「おぉその事か、私の知り合いが娘の見合い相手を探していてな。上司が部下に見合い話を持ってくるなんてよくある話だと思うが?」

楓「……そうなんですか」

社長「納得いってない顔だな、ふむ、確かにそれ以外に理由があるのも事実だ」

社長「君がわざわざここにそれを尋ねてくること自体がまぁ理由になるだろう」

楓「……」

社長「私はこの業界に身を置いて長い、火種に対する嗅覚は悪くないつもりだ。」

楓(二人きりの時以外は態度に出してないと思うんだけどな……)

社長「まぁ君がこの場にいる今までは確信は持てなかったがね、気付いてる人はおそらくいないだろう。
   我ながら酷いことをしていると分かっているのだが、立場上しない訳にはいかないのだよ。」

社長「まぁ彼の方が君に気があるのかは分からんがね。そこらへん彼は非常に心を隠すのが上手い。
   だが片方だけでも十分火種だ」

社長「君も今や立派なウチの戦力だし、彼もベテランの域に達している、失う訳にはいかない。」

社長「私はね、たとえアイドルだとしても完璧に隠し通せるなら恋愛をしてもいいと思っているよ。
  だがね、アイドルが有名になればなるほど、交際している期間が長ければ長いほどリスクは増える。」

社長「例えばの話だが今君と彼がスキャンダルを撮られたとしたら、彼のクビを切らないといけない、
  君ももちろん大きなダメージを負うし、そのことを一生言われ続けるだろう」

社長「すまないが、分かってほしい」

楓「………」

楓「……分かりました、お時間取らせてごめんなさい、失礼します……」

ガチャ バタン

楓(…………………)

楓さんかわいいわ

ちゃまとままゆがいない事務所であることを願おう

――――――同日夜――――――

P(やっと仕事終わった…今日は仕事量半端なかった……もしや事務所に誰もいないのか……はやく帰ろ)

プルルル プルルル

P「事務所の電話が鳴ってる……」

P「もしもし?」

ちひろ「よかった誰かいた!…その声はプロデューサーさんですか?」

P「はい」

ちひろ「○○って居酒屋知ってますか?事務所からそんなに遠くないらしいんですけど
   そこの店長さんから私に連絡があって、楓さんの携帯の着信履歴を見たんだそうです」

P(昨日行ったところだ)

P「知ってますよ。それで?」

ちひろ「楓さんがべろんべろんに酔い潰れて、しかも泣いたり絡んだりで酷い状態だそうです……」

P「嘘だろ!?あの人相当酒強いですよっ?」

ちひろ「信じられないぐらい呑んだらしいです。……とにかく迎えに行って下さい!」

P「嘘だろ……了解…」

ちひろか「店の近くにタクシー呼びますので、楓さんの状態次第ですが連絡があるまで隠れてて下さい、
     くれぐれもパパラッチには気を付けて下さいよ!」

やけ酒とかかわいいな

志乃さんと被ってんだよ!!

志乃さんは酔い潰れないだろ!いい加減にしろ!

常時酒を手放さない人とは被りようがないんだよなぁ…

――――――道――――――――


P(楓さんがそんなになるまで酒を呑んだ理由……)タッタッタッ



P(そんなのは分かってるけどさ………)タッタッタッ



P(じゃあどうすればよかったんだよ……)タッタッタッ





―――――――――――――――
――――――――
――――

P「嘘だろ!?あの人相当酒強いですよっ?」

かわいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいわけねえだろボケが

―――――――居酒屋―――――――――

ガチャ

P「スイマセン××プロの者です。ご迷惑おかけしました」ペコッ

店長「姉ちゃんならあそこで泣き疲れて寝てるよ」

店長「いや~大変だったよ」

P「すいません……とりあえずお代払います……」

店長「あいよ」

  _, ,_     興味深いスレですヨネ
( ・∀・)   
( ∪ ∪    
と__)__)旦~~

ヨネさんが来たか

―――――――――――――

楓「………」スースー

P(楓さん……)

P(まぶたが少しだけはれて、若干衣服が乱れてる)

P(救いは変装してるところか…)

P(楓さんと呼ぶのは拙いし、ここでまた起きて暴れられても拙いな)

P(とりあえず店から出るか、おんぶでいいよな)

P「よいしょ」

楓「………」スースー

P(よかった起きなかった)

P「お騒がせしました」ペコ

ガチャ

――――路地裏―――

キョロキョロ

P(ここなら人気もないし大丈夫だろう…)

P「楓さん、起きてください」ユサユサ

楓「………」スースー

P「楓さん!起きてください!」ユサユサ

楓「………」スースー

P(起きない……普段酔いのよの字も知らないような人がべろんべろんだもんな……)

P「『酒は呑んでも呑まれるな、羽目を外しすぎたらダメ』じゃなかったんですか……」

米さん久しぶりに見たわ

しえ

ごめん飯

飯代行はよ

ほっしゅ

飯なら俺が食うから

P(しかしまいったなぁ……楓さんの住所知らないぞ……)

P(抵抗はあるけど…財布から保険証見せてもらうしかないな)

ゴソゴソ

P(財布にカードがほとんど入ってない……カード別に持つ人か…)

ゴソゴソ

P(カード入れもない……変なところ抜けてるんだよなぁ楓さん……)

しえ

プルルル プルルル

P(ちひろさんだ)

P「もしもし」

ちひろ「プロデューサーさん、タクシー到着したようです。」

P「ありがとうございます……楓さんの住所知りませんよね?楓さん起きなくて分かってない状態なんですよ」

ちひろ「そうですね……今事務所にいないですし、いてもわたしでは個人情報は簡単には見れないです……」

P「……ですよね……」

ちひろ「……プロデューサーさんの家ってそこから近いですか?」

P「まぁ近い方だと思います……」

ちひろ「じゃあ起きるまでプロデューサーさんの家に居た方がいいと思います。とにかく室内に入れないと、泥酔して
    寝てる状態で男と二人で外にいるのは拙いですよ……」

P「……了解です」

ちひろ(プロデューサーさんけっこうテンパってるなぁ……)

>>42
わふー ◆wahuuってかっこいいよねー

―――――Pの部屋―――――

ガチャ

P(とりあえず楓さんをベッドに寝かせよう)

P(店出てから部屋までの間撮られてたら終わりだな)

P(ちょくちょく誰かの視線を感じたような気がしたけど神経質になってるだけだと思いたい)

P(……俺も大分参ってるなぁ)

P(しかしここまでやらかしたのは初めてだ……)

P(あそこの居酒屋には手を回さないとな……)

P「楓さん、起きてください」ユサユサ

楓「………」スースー

P(起きない…しばらく待ってみるか…)

ええのう

P(目のはれが引いてる)

P(………)

P(綺麗な寝顔だな……眼鏡とカツラを取っても罰は当たらない…はず)

P(そ~っと…そ~っと)

P(よし取れた、ってなんでこんな慎重にやってるんだ起きてもらって全然いいのに)

P(やっぱりいつもの楓さんの方がいいな)

P(………)ジー

P(しかし…楓さんが泥酔して暴れるとはね……想像できない……)

P(きっと強すぎて今まで限界を知らなかったんだろうな)

P(いくらでも飲めると思ったし、飲みたかったんだろうな……)

支援

P(………)

P「楓さん、起きてますか?」ユサユサ

楓「………」スースー

P(寝てるよな……)

P「……すいません、楓さん」ペコ

P「俺楓さんが傷付くって分かってて言いました……」

P「でも……お互いの為に……諦めなくちゃいけないんですよ……」

P「許してください……」

P(ってなに言い訳して―――)

楓「――許しません」パチ

支援だよ

P「か、楓さん!起きてたんですか?」

楓「それよりプロデューサー、お互いの為に諦めなくちゃいけないってどういうことなんですか?」

P「それは……」

P「………」

P「それは楓さんがアイドルという立場である以上恋愛は諦めなくちゃいけないということです」

楓「……それだけですか?」

P「はい」

楓「……ではなぜ……なぜ私の眼鏡とカツラを取ったんですか?」

P「!」

P「……楓さん、一体いつから起きてたんですか?」

楓「今ですよ、でも……私は変装をしていましたので」

P(はめられた……)

支援です

ほし

楓「プロデューサー、今私たぶんいままで生きてきた中で一番酔ってます……」

楓「きっと今何を聞いても明日には忘れてます……」

楓「だから今だけ……プロデューサーの心を見せて貰えませんか?」

楓「プロデューサー、本当にそれだけですか?」

P「………」

P「………」

P「それと……」

P「それとあと俺が楓さんを諦めなくちゃいけないということです」

楓「!」

楓「……」

楓「そ、それはプロデューサーが私の事をって捉えていいんでしょうか?」

P「はい」

楓「……嬉しいです」カァ

P「……でも諦めます」

楓「………」シュン

諦めるなよ!もっと熱くなれよ!!

楓「………」

楓「プロデューサー、私は……私は諦めたくないです……」

楓「アイドルだからいけないっていうのは分かりますっ」

楓「だから…だから私が普通の人に戻るまで待っていてほしいです」

楓「馬鹿げたこと言ってるって分かってますっ……」ジワ

楓「でも私……恋愛しても許されるようになるまでは、精一杯アイドルやります、
  お付き合いも、二人で呑みに行くのも我慢します……」ポロポロ

楓「だから……グスッ…だから……お見合いなんて…結婚なんてしないでください……」ポロポロ

楓「好きなんですっ……グスッ…私を変えてくれた……こんな風に真っ直ぐ自分の気持ちを伝えられるようにしてくれた…
  …プロデューサーのことが…グスッ…誰にも渡したくないんですっ」ポロポロ

P「……」


ギュ


楓「!……プ、プロデューサー?……グスッ……」カァ

P「楓さんにそこまで言われて諦められる男なんていないと思いますよ……」ギュー

楓「………」カァ

可愛い





可愛い

最高

うむ

P「……でもいいんですか?俺は適切な辞め時まであなたをプロデュースし続けるつもりですよ?」

P「それが何年後なのか分からないし、アイドルを辞めてすぐに交際っていうのもダメですよ」

P「それまで我慢できますか?」

P(むしろ俺が我慢できるのだろうか……)

楓「…えっと……グスッ……め、メールはだめですか?」モジモジ

P「……」

P「……暗号でも作りましょうか」ギュー

楓「……はい」カァ

なんていじらしい
支援

素晴らしい
支援

楓さんは常時最強にかわいいよ

―――――――――――――――――

P「名残惜しいですが……明日からは今まで通りでいきましょう」バッ

楓「あっ……はい」シュン

P「とりあえず家に帰った方がいいですね。どこら辺に住んでますか?タクシー呼んだ方がいいですよね」

楓「……その前に、私プロデューサーに謝らなきゃいけないことがあるんです」

P「なんですか?」

楓「………」

楓「私……本当は……ほとんど酔ってないんです」

楓「私が泥酔して店で暴れたの………嘘なんです」

P「……どういうことですか」

支援

楓「私が全部ちひろさんに頼んだんです……そしたら居酒屋の人に演技をお願いしてくれたり、
  プロデューサーさんが今日あの時間に事務所にいるようにしてくれたんだそうです」

P(今日のあの鬼のような仕事の量はそれでか……)

楓「それで私はわざと涙をたっぷり流したあと居酒屋で寝たふりして待ってたんです」

楓「まぁ寝たふりするつもりだったのがホントに寝ちゃったんですけど……お酒をちょっと飲んだからですかね」

楓「その後プロデューサーにおんぶしてもらった時に起きました」

P「……ではそこからずっと寝たふりだったんですか?」

楓「はい……これは怒れます……よね…」シュン

P「怒りではなく困惑ですかね……どうしてこんなことを?」

楓「……だって、プロデューサーはシラフの私に本当の気持ちを教えてくれる気がなかったじゃないですか……」

P「………」

しえん

楓「もしプロデューサーが私を好きでいてくれたとしても、私があなたに想われてるという自覚がなければ
  さっきのような告白をしても受け入れてもらえないと思ったんです」

P「………」

P「……そうかもしれませんね、相思相愛じゃないと思わせることができたなら諦めてくれるだろうと考えていたかもしれません。
 楓さんの計画は関係を隠し通せないかもしれないというリスクがありますし」

楓「だから、あなたの部屋に私が泥酔して寝てる状態を作れば……そ、その…何かしてくれるかな~と思いまして……」カァ

P(どうせこうなるならもっと何かすればよかった……)

P「……なるほど、ということは財布に保険証がなかったのもわざとですね?」

楓「…はい……こんな女……軽蔑しますか……?」

P「いいえ全く、楓さんにここまで想われて俺は幸せ者ですよ」

かわいあ

何かってナニですかねぇ?

ho

楓「……自分で言うのも変ですが多少は引くところだと思いますよ?……」

P「まぁ俺もどこかずれてるのかもしれません、……それよりし損なった何かを今してもよろしいですか?」ニヤ

楓「!」

楓「…………」



チュッ



楓「……これ以上は……今日はだめですよ、めっ」クス


P「……分かりました」

P(ほとんど変わらないけど一応俺年上なんだけどなぁ……)

支援です

P(………)

P「楓さん」

楓「……はい?」

P「俺、お見合いは受けます」

楓「………」

楓「……えっ?」

楓「……嘘…ですよね?……」ジワ

P「嘘じゃありません」

楓「……グスッ……そんなのっい―――」

P「―――お見合いはするけど結婚はしません」ニヤ

楓「…へっ?……グスッ」

P「お見合いは社長命令だって言ったじゃないですか、でも会ってみた感じ次第で結婚は断ってもいいそうです」

P「っというかお見合いって普通そういうものじゃないですか」

楓「………」

楓「………」カァ

バッ

ギュ

楓「……グスッ……プロデューサー酷いです……グスッ」バンバン

P「痛い痛い……変なところが抜けてるのが楓さんの可愛いところですね」ギュー

楓「……もう知りませんっ」ギュー

かわいい

かわいい

くっそかわいいなこの25歳児

うむ

ぐうかわ

25歳児かわいい

しかたないね

あれで25歳だと未だに信じたくない俺がいる。

―――――――――――――――――――――


楓「……ではもう帰りますのでちひろさんを呼びますね」

P「ちひろさん?」

楓「はい。居酒屋からずっとパパラッチがいないか見てくれてるんですよ」ピポパ

P「……それを聞いて安心しました」

アッ モシモシチヒロサンデスカ フフッ ウマクイッチャイマシター

P(この抜け目のなさ…楓さんとちひろさんのどっちなんだろう……)

逆に25歳であることに興奮する俺がいる

わふー ◆wahuu流石だな

逆に考えるんだ
25歳だからこそ垣間見える子供っぽさとかがいいんだ、そう考えるんだ

正直年長組の過去が気になって仕方ない
25まで何してたんだろう

このギャップがたまらんね

――――車内(楓さんを家に送った帰り)――――


ちひろ「いや~ホント上手くいって良かったです。
    騙すような感じになってすいませんでした」

P「いえいえ、色々ありがとうございました」

ちひろ「しかしプロデューサーさんも相当テンパってましたね!
    普段のプロデューサーさんならありえないミスが一個ありましたよ」

P「……というと?」

ちひろ「タクシー到着を知らせる電話で楓さんの住所が分かんなくて~って時です。
    プロデューサーさんの家よりも私の家に楓さんを預ける方が安全だったでしょう?」

P「……確かに」

ちひろ「それ言われた時の対策いろいろ考えてたんですよ!例えば『ごめんなさい……今私の家にその
    ですね……男の人がいて……正直プロデューサーさんの家に預けるのと変わらないです……』っとか」

P「……むしろそれをあの場で聞かなくて済んだんでミスしてよかったです」

しえ

あのちひろさんが何の見返りもなく快く協力するなんて
これは何か裏があるに違いねえ

ちひろ「あははっそうかもしれませんねっ、でも今回結構賭けだったんですよ?
    私も楓さんもホントにプロデューサーさんの気持ちが分かってませんでしたから」

ちひろ「あなたにその気がなかった場合私たち二人唯のピエロですから」

P「……まぁ……そこに一番気を付けてましたからね」

P「ところで楓さんがちひろさんがパパラッチがいないかどうか監視してくれてると言っていましたが」

P「いたらどうするつもりだったんですか?」

ちひろ「……それ聞いちゃいます?」ニコ

P「……やっぱり結構です」

ちひろさんはたよりになるなぁ

いつだかのSSで元ヤがつく人だった設定を見たな、ちひろポン

―――――――――――――――――――

その次の日から、俺と楓さんは表面上は今まで通り仕事の同僚という関係で過ごした。
日中はお互い徹底して演技をし、夜は暗号を使ってメールをするという生活はなかなか神経を使った。
楓さんが『私たち近距離にいるのに、遠距離恋愛ですね』とメールしてきた時は思わず納得してしまった。

社長は『楓さんが泥酔して暴れ、俺がそれを介抱しその日の内に彼女の家まで送って行った』という報告から
俺と彼女の関係に進展はないと判断したようだ。それでもたまにお見合い話を持ってきて俺に無理やりお見合いをさせ、
その度に楓さんから鬼のようなメールが来て、俺はその度フォローをした。

そんな日々を何年も過ごした後、楓さんがとうとうアイドルを引退した――

支援

しえええん

――――数か月後―――

Pの部屋


楓「ねぇPさん………ダメですか?」

P「……今はダメです」

楓「………」

ギュ

P「……そんな抱きついてきてもダメですよ」

楓「……そんな酷い……私もう我慢できません…」ギュー

P「………」

楓「お願いです……Pさん……して……下さい…」ウルッ

P「………」

しろよおい!

しえ

支援

パンツ脱いだのがいいか?

P「……だ、だから今はダメですって……アイドルが引退して数か月後に結婚したら完全クロじゃないですか……」

P「っというか楓さん、絶対わざとやってますよね?」

楓「そんな~」シュン

楓「……それで、わざとって何がですか?」クス

P「………」

P「……もういいです……」

楓「ふふっ、」

楓「……Pさん私……私あなたの事、ずっと見てます。大好き…」ギュ

P「……セーラー服着て言ってほしかったですね」

楓「嬉しい……覚えててくれたんですね」

あーちくしょう爆発しろ支援

しえ

なるほど。
これが女神か。

P「まぁそれは……では、覚えてた記念に今度セーラー服姿見せて下さい」ニヤ

楓「!」

楓「そ、それはだめですっ……もう似合いませんし」

P「25歳からアイドル始めた人が何言ってるんですか……絶対似合いますよ」

楓「スカウトしたのはあなたじゃないですかっ……それにアイドルの仕事で着たことなんてありませんし……」

P「万が一似合わなくても俺に見せるだけですから……写真も撮りませんし……嫌ですか?」

楓「……」

楓「……もうっ……分かりましたよ」

楓「しゃ、写真撮っちゃだめですからね?」カァ

P「はい」

P(どうにかして写真に収めよう)

楓「変なところ強引なんだから……」

楓さんなら40でもいいや

そのどうにか収めた写真をどうにか入手する方法はないですかねぇ

―――――――――――――

楓「Pさん……」ギュ

P「何ですか?」

楓「あの時私が告白しなかったら、本当にお見合いで結婚するつもりだったんですか?」

P(告白とか生ぬるいものじゃなかった気がするけど……)

P「まぁ相手の方がそれでいいなら……諦めるいい機会かなとは思ってましたね」

楓「そうですか」

楓「ふふっ、やっぱりあのお見合い、見合わせてよかったです」ギュー

P「……だからお見合い自体はしましたって、っというかそれ言いたかっただけですよね」ギュ

楓「ふふっ」


終わり

SS書くの大変すぎワロエナイ
立て逃げして書いてもらうなんてふざけたことはもうやめようと思った(反省)
見てくれてありがとう、楓さんぐう天使

あぁくそかわいいなちくしょう

おつ

わろた、普段立て逃げしてたのてめーか!
楽しかったで、乙

楓さんか三船さんと結婚したい

乙乙

ぐうかわ

おつおつ

乙乙
ボイス付き楓さん来ないかなあ

おつおつ
楓さんマジ天使マジ女神マジ25歳


良かった

おつおつ 
写真うpはよ

おっつおっつばっちし☆
なんだよもうなんだよかわいいなちくしょう

      _, ,_   
   r( ・∀・)   ドゾー
 +  ヽ    つ旦

     (⌒_ノ
      し'ゝ


いや楓さん天使過ぎだなうん

乙ー
やっぱ楓さんは最高だぜ!

セーラー服をご所望だったな、ほれ
ttp://i.imgur.com/CE75k.jpg

やみのま!

>>144
おい……おい!

>>144
うわ、キツ

>>144
三船さんはありです

>>144
三船さんはイケるな

http://i.imgur.com/172Ai.jpg
個人的にはこれが好き(遅い)

どこかで拾った制服楓さん
http://imgur.com/rS9bN

便乗して制服志乃さん
http://i.imgur.com/fz1Si.jpg

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