モバP「勢いVS名采配」(61)
モバマスSSです。
例によって野球シリーズです。
P「まさかなぁ…」
ちひろ「びっくりしましたね」
友紀「ふふーん」
P「いや、まぁ皆のお金を出し合って買ったから何も言わないけど」
ちひろ「仮眠室の方にテレビを買うなんて」
友紀「電気屋でさ、キャッツファンのお兄ちゃんと意気投合して安くして貰ったんだよ~」
P「なんとなくレパーズとかの方が安くしてくれそうだけど」
みく「いやぁ、それはないにゃ」キッパリ
友紀「どっちが勝ち上がってきても我がキャッツが倒しますよねって言ったら、結構値引きしてくれたよ」
P「在庫処分でも重なったのかな?」
奈緒「まぁ、いいじゃねぇか。とりあえず、これでチャンネル権の争奪はなくなりそうでさ」
柚「不毛な争いはしたくないしね」
唯「うんうんっ!」
穂乃香「私はレッスンに行ってきます」
まゆ「どっちが勝つか楽しみですねぇ…。あ、まゆも行ってきまーす」
P「行ってらっしゃい。ほら、友紀も行ってこい」
友紀「はーい」
ちひろ「やけに聞き分けがいいですけどどうかしたんですか?」
P「いえですね。最初はゴネてたんですけど…」
P「どうせキャッツはCS二回戦で出るんだからその間を休みにして一回戦の間にレッスンをしたらどうだ?と提案しまして…」
ちひろ「なるほど。友紀ちゃんらしいですね」
P「えぇ、ちなみに穂乃香たちにもそう言っておきました」
ちひろ「あの二人は平気そうですけどね」
P「確かに、あの二人は自主的に練習をするくらいですからね。ただ、まぁ、友紀にだけ言うのもどうかなって思ったんで」
ちひろ「そうですね」
P「関係ないですけど、他のアイドルは普通にレッスンや仕事が入ってますよ」
ちひろ「シビアな世界ですね…」
P「まぁ、自分の贔屓のチームが出ていないですからね」
P「あぁ、別に普通に仕事が入っているってだけで、普通に暇な時は顔出すと思いますけどね」
ちひろ「まぁ、皆で見た方が楽しいですからね」
P「えぇ、そうですね。あ、そう言えば、ちひろさんはどっちが勝つと思います?」
ちひろ「どっち側の話ですか?」
P「両方です」
ちひろ「そうですね…。セリーグ側は多分ナマーズじゃないでしょうか…?」
みく「にゃ!?」
巴「よぉ言った!」
ちひろ「わっ、二人共聞いてたんですか」
みく「当然にゃ。さぁ、訳を言って貰うにゃ、ちひろチャン」
ちひろ「えっとですね…。私は皆さんほど野球に明るくないんですけど…、何となく九月に入ってからナマーズの方が勢いがあるかなって」
みく「……」
P「確かに助っ人がいい刺激になってよく打つイメージですね」
巴「その通りじゃけぇ予想は当たってると思うで」
ちひろ「そ、そうですかね…」
みく「にゃ、にゃ、そんな訳ないにゃ、能美チャンが抑えてくれるはずにゃ!」
ちひろ「あーあのカッコいい人ですか?」
みく「ホームランも打てるイケメンにゃ!」ドヤ
P「イケメンはふ――」
みく「今はそういう話じゃないにゃ」
P「悪い悪い」
P「しかし、ごめんな巴」
巴「まぁ、しょうがないけ」
P「頑張ったんだが、どうにもな」
巴「外せない仕事があるって言うのも幸せなもんじゃ」
P「そう言ってくれると助かる」
ちひろ「流石に向こうに行って帰ってくるとなると時間が足りないんですよねぇ…」
P「そう言えば、もう片方はどう思いますか?」
ちひろ「え?そうですねぇ」
奈緒「……」チラチラ
柚「……」ウズウズ
智香「ちひろさん!」
唯「どっち?」
ちひろ「わ、分かんないです…ごめんなさい」シュン
P「まぁ、確かに難しいですよね」
奈緒「それじゃ、Pさんはどっちだと思うんだよ」
P「俺か?俺はそうだなぁ…オリオンズかな」
奈緒「だよなぁ!」パァ
ちひろ(あ、奈緒ちゃん可愛い)
柚「ちょっと贔屓じゃないのー? バドしてあげないよー?」
唯「飴あげないよー」ツンツン
P「ふ、二人共止めろって。とりあえず五分五分だとは思うんだけどな」
奈緒「どっちなんだよ」
P「分からないんだって。オリオンズは短期決戦に強いんだ。ミスターロッテ有東選手の背番号を受け継いだあの選手が…」チラッ
みく「う…その話は止めるのにゃ」
奈緒「なんかあったの?」
P「まぁ、あれだな。日本シリーズでセリーグのレパーズとやった時に大勝したんだよ」
奈緒「なるほどそれで、あんな感じになってるのか…」
みく「うぅ…」
P「四タテしてその合計点が33-4って言うのが有名かもな」
奈緒「33って…一試合に8点くらい取ってる計算なのかよ…」
智香「その時の一番バッターはレパーズにいますけどね」
P「そういえばそうだな」
柚「PサンPサン」
P「ん?あぁ、パンサーズの話か」
柚「うんうん」
P「とりあえず、ギリギリとは言え連勝して三位に入ってきたのは凄い。それに、抑えに転向した湧井がいい」
柚「いいよねー。まさかあんなに頑張るなんて」
P「向いてたというか才能なんだろうなあれは」
唯「おかわりくんも好調だしいいよねー」
柚「麻村選手にも期待だねー」
奈緒「な、なんだか強そうだな…」
ちひろ「そう言えば、こっちのテレビと向こうのテレビ、どっちがどっちで観るんですか?」
みく「決めてないにゃ」
奈緒「喧嘩しないように同じくらいの大きさの買ったしな」
柚「ここは一つじゃんけんで」
みく「こっちはみくが行くにゃ!」
唯「それじゃアタシがいこーっと!」
柚「頑張ってー」
みく「じゃーんけん」
唯「ポン!」
みく「勝ったにゃ!」
巴「ようやったで前川さん!」
唯「ごめんねー」アハハ
奈緒「ま。こっちの方が人数多いからPさん達の邪魔になるかもしれないし、いいんじゃないか?」
柚「確かにね。それじゃレッツゴー!」
みく「さぁ始まるにゃ…」
千奈美「多分先発は能美とマエケンよね」
P「だろうなぁ」
ちひろ「プロデューサーさんはこっちですよ」
P「あぁ、すみません」
ちひろ「まったくもう、気になるのは分かりますけど」
P「まぁ、音だけ聞いてますよ」
実況「さぁ、両チームの先発は…おっと」
みく「ん?」
千奈美「あら意外」
P(どうかしたのか?)
実況「失礼しました。先発は藤並、前田のようです」
みく「え、なんでにゃ?」
巴「二戦目に温存…?いや、でも他にもうーん?」
千奈美「解説よろしくお願い出来る?Pさん?」
P「俺も分からないよ。強いて言うなら怪我の可能性かな」
みく「そんな話聴いてないよ?」
P「だよな。まぁ、後は甲子園に強いとかか…?」
ちひろ「エースより強い人なんているんですかね?」
P「さぁ…?」
唯「向こうは攪乱作戦をしてるみたいだね!」
柚「あれは、味方も攪乱してるっぽいんだけど大丈夫なのかな…」
奈緒「多分大丈夫じゃないな…」
智香「策士策に溺れるって奴ですね!」
みく「き、切り替えていくにゃ」
巴「こっちは大体予想通りのオーダーでよかったわ…」
P「なんでだろうなぁ…」
P(分からない…)
みく「けど、藤並チャン流石にゃ、三回まで零点に抑えてるにゃ」
巴「やきもきするのぉ…」
カキーン
巴「よしよしよし」
みく「二周目も頑張って欲しいにゃ…」
カキーン
巴「よしっ!」
みく「あぅ」
カキーン
巴「先制じゃっ!」
P「おー、綺麗に繋がったなぁ」
巴「やったでP」
P「そうだな」
ちひろ(まぁ、しょうがないですかね…)
みく「むむむ。まだまだにゃ!」
カキーン
みく「やったー!」
P「おーマエケンから打つとはな」
みく「流石だにゃ。バッティングには期待してるにゃ。バッティングには」
千奈美「今のは打ったのを褒めるしかないわね」
P「これで同点か。意外と藤並を先発に使った采配は間違えじゃなかったのかな」
みく「うわー…今から遅くないから能美チャンに替えるにゃ」
巴「ふふふふ」
千奈美「難しい所ね」
P「打ちそうだな…」
みく「あっ!」
ちひろ「あー…打ちそうですね」
カキーン
巴「きたぁ!」
巴「新世界の神じゃあ!」
P「おー、こりゃ入ったな」
千奈美「痛い一発ね…」
みく「にゃー」ガックリ
ちひろ「マウンドの藤並選手みたいな落ち込み方ですね…」
P「4-1か。何とも言えないなぁ」
ちひろ「九回ですね…」
みく「明日に切り替えていくにゃ」
P「もう今日は捨てたか」
みく「さ、流石に…」
カキーン
巴「よしっ!」
みく「ふん、好きなだけ点を取るがいいにゃ。明日は勝つにゃ」
カキーン
みく「あぅ、でも、そこまで打たれると少し凹むにゃ…」シュン
P「結局8-1か」
ちひろ「大差ですね…」
仮眠室
奈緒「さぁ、頑張ってくれよ~」
柚「ささ、がんばろー」
カキーン
奈緒「よしっ!」
柚「い、いきなりっ?」
智香「やった!」
唯「むぅ、流石は元メジャーリーガーだね」
智香「確かこっちに帰って来た時まだ、メジャーでオファーがあったんだよね」
奈緒「すげぇなそれ…。このままいけるといいなぁ」
奈緒「これはいったか…?」
智香「五回で5-0だからねっ!」
唯「流石に猪口選手に三打点も取られたらお手上げだよー」
柚「まだ試合は終わってないけどねー」
カキーン
唯「おっ!ナイスバッティング!」パチパチ
柚「やったー!」
柚(欲を言えば前の回に麻村選手に打って欲しかったなぁ…)
奈緒「これで5-1か…」
智香「まだ、平気だと思うけど」
カキーン
奈緒「よっしゃー!初打席ホームラン」
智香「ここまでくると明日のぶり返しが怖いんだけどね」
奈緒「…そんなこと言うとフラグに聞こえて怖いんだが…」
柚「明日、明後日って勝てばいいだけだし」
唯「でも、貴志ちゃんで負けたのは痛かったねー」
柚「そこはほら言わない約束で」
P「お、こっちも終わったのか」
柚「勝負は付いちゃったみたいだよPサン」アハハ
ちひろ「こっちもこっちで大差ですね…」
奈緒「そっちからもみくの叫び声が時折聞こえてたけど大丈夫なのか?」
P「まぁ、勝ち越しホームランとか打たれたからしょうがない。平気だぞ」
奈緒「ならいいけど」
ちひろ「こっちにも奈緒ちゃんの声が聞こえてましたよ」
奈緒「えっ…ホント?」
P「おう。はしゃいでたな」
奈緒「わ、忘れろ!忘れてくれPさん!」
P「別に恥ずかしいことじゃないだろ?」
奈緒「アタシは恥ずかしいんだよぉ…」カァァ
柚「あはは。顔真っ赤だね」
P「それじゃ、一回皆を送ってきますね」
ちひろ「はーい」
みく「なんで、能美チャンじゃないにゃ…もしかして代打で使おうとか…いや、流石にそれはないニャ」
巴「明日で決めたいのぉ」
P「お疲れ様です」
ちひろ「あ、お帰りなさい」
P「いえいえ。さっ!手早く片付けちゃいますか」
ちひろ「そうですね。試合中は手が止まっていましたし」
P「あ…はい。すみません」
桃華「あ、Pちゃまですの」
洋子「皆を送ってたの?」
P「そうそう。って二人共帰ってきてたのか」
桃華「つい今しがたですわ」
洋子「今日の野球は両方共大差だったらしいね」
P「そうだな。割と大差だった」
桃華「いつの間にかテレビが増えてるのは野球の試合のせいですのね…」
P「気づいたらあったぞ」
洋子「そう言えば、友紀ちゃんがそんなこと言ってたような気もするね」
桃華「明日はPちゃまの横で観れそうですわ」
P「確かに俺も事務所仕事だけど…」
桃華「決まりですわね」フフン
P「パリーグは仮眠室で見てるんだけどな」
桃華「関係ありませんわ。それでは」
あ、名前消えてましたごめんなさい。
翌日
ありす「テレビが二台になってますね」
アーニャ「ダー。びっくりです」
P「二人共レッスン終わって今日は夜に収録がある程度だが、どうする?」
ありす「私は事務所にいます」
アーニャ「ダー。私もそうします。皆とテレビを観たいです」
P「そうか分かった」
ありす「とりあえず、Pさんの机の横にある椅子はなんですか?」
P「あぁ、なんでも桃華が座るらしい」
ありす「…む」
アーニャ「ちひろ」
ちひろ「は、はい、どうかしましたか?」
アーニャ「ちひろ的には、その、どちらが面白いですか?」
ちひろ「ど、どっちの試合がですか?」
アーニャ「ダー」コクン
ちひろ「そ、そうですね…」
ちひろ(どっちなんでしょう…?)
ちひろ「た、多分、どっちも面白いと思いますよ」
アーニャ「…そうですか」
P「どっちの試合でも解説してくれる人がいるから問題ないと思うぞ。まぁ、知名度で言ったらこっちかもしれないけど」
アーニャ「なるほど…」
奈緒「なぁ、Pさん」
P「どうした?」
奈緒「こうしてテレビ見てられるのは嬉しいんだけどさ」
P「うん」
奈緒「あたしら仕事大丈夫かな?」
P「なに、心配するな」
奈緒「お、何か策でもあんの?」
P「基本的にさ、試合って大体三時間半だろ?」
奈緒「まぁ、そんな感じか」
P「一時から試合開始になると五時前だ」
奈緒「うんうん」
P「五時から仕事だよ」
奈緒「うげ、そういうことか…!」
P「策も何もちゃんと仕事いれてあるから心配しなくていいってことだよ」
奈緒「なるほど。ちゃっかりしてるなぁPさんは」
P「褒めてもいいぞ」
奈緒「そう言わなければ褒めたのになぁ…」
ちひろ(あんなこと言ってますけど、予定の調整にここ数日奔走してた気がするんですけど…)
ちひろ「ま。出来る人って見せたいのかもしれませんけどね」
P「何か言いました?ちひろさん?」
ちひろ「い、いえ、独り言ですよ」
みく「さ、さぁ気を取り直していくにゃ」
巴「今日で決めるで」
P「おー、今日は割と予想通りのオーダーだな」
みく「そう何回も予想を裏切られるとみくの心が持たないにゃ」
P「まぁ、確かに」
カキーン
みく「にゃ!?」
P「お、お、これいい感じだな…入った」
みく「やったにゃ!先頭打者ホームランだにゃ!」
巴「ま、まだ一点じゃ」
P「昨日の嫌なムードを一新したな」
みく「ねぇPチャン」
P「ん?どうした?」
みく「一つ聞きたいんだけど」
P「どうした?」
みく「なんで、五番ライトが福止チャンなの?」
P「さぁなぁ、俺も分からない」
ありす「ウチのチームにいた時は怖いバッターでしたね」
P「怪我の影響だっけか?」
ありす「確かそうだったと」
みく「個人的には今鳴チャンの方が良いニャ」
P「まぁ、昨日もタイムリー打ってる訳だしな」
ありす「采配なんでしょうかね…」
みく「ありゃ?下がったにゃ」
P「アクシデントかな」
ありす「流石にオーダーミスと言う訳ではないでしょうし、そうでしょうね」
カキーン
みく「行ったにゃ!」
巴「あ、そっちはマズ…」
パシッ
巴「と、捕った!」
P「ランナー出てる!」
みく「戻る、戻るのニャ!」
ありす「流石に戻れませんね。やはり次の点を意識しすぎたんでしょうね」
P「気持ちは分からなくないけどな…」
カキーン
みく「今度こそ来たにゃ!」
巴「お、おおおお?」
P「回り込んで…アウトか」
みく「にゃんでそんな所にいるのにゃ…」
ありす「センター前ヒットの打球をなんで回り込めるんでしょうね」
桃華「当たり前のようにやってますわね」
巴「膠着状態じゃのぉ…」
P「スミイチもあるかもな」
巴「いや、そんなはずはないけ…」
カキーン
巴「お、次は新世界の神じゃ」
P「当たってるから期待だな」
巴「あっ、そこは釣りだ…」
カキーン
巴「うぉぉ!?」
P「うぇ!?」
みく「にゃ!?」
巴「フェアじゃあ!」
ありす「凄い…ですね」
P「大根切りだな」
巴「狙っとたんか…」
P「そうとしか言えないよな」
ちひろ「追いつかれちゃいましたね」
みく「ま、まだまだにゃ」
カキーン
P「おー!」
巴「続いたぁ!デスノート打線じゃ!」
みく「にゃー!あーもう!」フー
ちひろ「うわぁ…」
P「逆転だな」
みく「うぅ。なんでこう短期決戦に弱いんだにゃ。泣きそうだにゃあ」
P「まぁまぁ、そういう時もあるって」ナデナデ
みく「うぅ…Pちゃーん」ギュウ
桃華「そこまでショックですの?」
P「まぁ、気持ちは分からなくもないけどな」
桃華「あら、そうですの」
P「まぁな。楽しいか?桃華?」
桃華「勿論ですわ。素晴らしい展開の試合をしていると思いますの。取って取られての応酬ですし」
P「醍醐味と言えば醍醐味だよなぁ」
ありす「個人的には投手戦の方が好みですね」
P「まぁ、気持ちは分かるけどな」
ありす「一瞬も緊張緩められないあの感じが何とも言えません」
みく「それは、見てきた試合によるにゃ」
P「あー、ここで交代か」
ちひろ「もう替えちゃうんですか?」
P「個人的にはもっと引っ張っていいと思うんですけどね」
みく「ふっふっふ。甘いニャPチャン。この後には能美チャンが控えてるのニャ!」
ちひろ「あ、でも違う人がマウンド行きましたよ?」
みく「にゃあ!?」
巴「フロントとの確執でもあったのかのぉ…」
P「まさか…エースを温存してるのか?」
ありす「勝てば名采配ですが、現時点では迷采配です」
カキーン
みく「もうやめるにゃー…」
ちひろ「流石にダメージが酷そうですね」
巴「そうじゃのぉ♪」ルンルン
P「こっちは凄いウキウキしてるし」
桃華「元々どっちが優勢だったんですの?」
P「シーズン中はみくのチームのが順位は上だったよ」
桃華「短期決戦に弱いのでしょうか…?」
みく「もう四回もCS出てるから今年こそは…と思ってたにゃ」シュン
ウグイス嬢「バッター交代のお知らせをします。バッター檜山」
コノーイチダニカーケロー
P「おー、最終回ツーアウトで代打か」
みく「何だか思い出代打みたいで癪な気がするにゃ…」
巴「さぁ、ラストじゃ」
カキーン
P「おー、上がったなぁ。ファールか?」
みく「い、いや、待つにゃ!」ガタッ
実況「来たぞ来たぞ来たぞ!檜山が来たぞ!」
実況「22年の思いを込めて、レパーズファンへの感謝をこめて」
実況「打倒キャッツへの希望を込めて…檜山の一振りはライトスタンドに消えたぁ!」
ワーワー
実況「だから…ファンは彼のことを神様と呼んだぁ!ツーランホームラン!」
みく「来たー!やった、やった!」
P「おー、ここでツーランか」
みく「やったニャ!Pチャン!これがミスタータイガースだニャ!」ビシッ
P「確かにな」
桃華「素晴らしいバッティングですわね」
みく「全く誰ニャ。思い出代打なんて言ったのは…」
ありす「それは自分ですね」
みく「そ、そうだったかにゃ?」
巴「7-4だから安全圏だと思うんじゃが…」
みく「150km超のストレート打てるんだからまだイケるにゃ!」
みく「さぁ、次のバッターは…」
P「あ」
巴「外のスライダーで三振け…。成長せんのぉ」
P「試合終了か」
みく「ひーにゃんのホームランで浮かれてたらし合いが終わってたニャ…」
巴「やったでP!」
P「おぉ、おめでとう」
みく「みくはひーにゃんのホームランのシーンをリピートして気を紛らわすにゃ…」
P「しかし、凄いな巴。CS一戦目突破なんて、どうして出来たんだろうな」
巴「そんなもの決まっとるわ」
巴「普通のことを普通にやったまでじゃ!」ニコッ
仮眠室
奈緒「いきなり向こうでみくが叫んだから何事かと思ったぜ…」
智香「こっちは連勝したいね!」
柚「それは阻止だよ!」
唯「負けないよ~!」
カキーン
柚「よしっ!」
唯「いえーい」
奈緒「なんかあっさり入っちゃったな」
智香「昨日と反対みたいだね」
カキーン
柚「また行った―!」
唯「昨日の分も含めて倍返しだぁ!」
奈緒「今日はキツいかなぁ…」
智香「昨日勝っておいてよかったですね」
奈緒「だよなぁ…。もう五回で13点だもんな。ちょっとキツいかな」
智香「こっちが一点も取れてないのも辛いよねー!」
柚「まぁ、お互い様って感じだよねー」
唯「うんうん。明日が勝負だねー」
ガチャ
P「そっちはどうだー?」
奈緒「ん?まぁ、決着が明日に伸びた感じだな」
P「あー、大差だな思ったより」
唯「昨日のお返しも入ってるからねー」
智香「そっちは決まったみたいですね」
P「そうだな。それじゃ、明日は皆でこっちで観るか」
奈緒「そうだな!」
翌日
友紀「中々接戦みたいだね」
穂乃香「今日はこっちで観るんですね」
P「まぁ、一試合しかないしな」
千秋「久々に来たらテレビが二台あるわね…」
ちひろ「皆まずそこに注目するんですね」
千秋「当然よ」
P「と言うか今後はどうするんだろうな」
ちひろ「まぁ、仮眠室でテレビ見たい時とかに使いましょうか」
P「そうですね」
奈緒「さぁ、両チーム共、ワンサイドで二試合終わったけど勝てるかな」
智香「かな? じゃなくて勝つんです!」
柚「ここは何としても勝ちたいね!」
唯「うんっ!」
カキーン
奈緒「あっ…」
柚「…ん!」
P「犠牲フライで2-1か」
ちひろ「あれ、ピッチャーもう替わるんですね」
P「総力戦ってことなんでしょうね」
智香「よし…!なんとか」
穂乃香「緊迫してますね…」
ちひろ「そう言えば、昨日騒いでたお二人は?」
P「レッスン行きましたよ」
奈緒「もう八回か…逃げ切れ!」
P「お、ピッチャー替わるな…湧井か」
唯「ここ大事だからね!」
唯「あー!」
柚「悪送球は勘弁してよ…」
友紀「リズムがガタガタだねぇ。疲れかな?」
カキーン
唯「あー!」
P「これは行ったな」
奈緒「回れ回れー!」
智香「これで、三点差だねっ!」
柚「ピッチャー責められないねーこれは」
唯「ここまで来れたのも湧井選手のおかげだもんね」
P「あー、終わっちゃったか」
ちひろ「惜しかったですね」
P「えぇ、どっちが勝ってもおかしくない試合でした」
柚「あと一歩だったよー」
唯「やっぱり経験かなって。ウチのチームは若い人が多いから浮き足立ってたかもしれないなって」
P「あるかもな」
穂乃香「何はともあれ、両リーグとも対戦相手が決まったんですね」
友紀「おっ!そうだね。Pさんさー、チケット取れないの?」
穂乃香「今からは無理でしょうね…」
P「いや、実はさ、この間インターネット見てたらまだ広島が勝ってないの東京ドームのチケットが売ってて買ったんだよ」
友紀「ってことは…?」
P「行けるぞ」
友紀「うーやったー!Pさん愛してるぅ!」ガバッ
P「お、おいっ!」
穂乃香「あはは…」ポリポリ
柚「ねぇねぇ」
唯「ん?なにー?」
柚「負けちゃったけど楽しかったね」
唯「だねー!」
柚「アタシはさ、最近まで余り知らなかったけど、Pサンと野球観に行って唯ちゃんと会えて良かったと思う」
唯「ユイもね、そう思うよ。今まで一人だったのに色んな人と会えて良かったと思う」
柚「だからさ…うん、えーっと…ありがと?」カァァ
唯「うん!これからもがんばろー」
柚「お、おーっ!」
みく「にゃー…」
千奈美「まぁ、落ち込むなと言う方が無理かしらね」
みく「そうだにゃ。でも、ひーにゃんが打ってくれて良かったにゃ」
千奈美「そうね。集大成を見せて貰ったわね」
みく「能美チャンは結局試合に出れなかったのは残念だけど、次もまたあるにゃ」
千奈美「そうね」
みく「藤並チャンにはいい経験になったと思うにゃ。来年は皆にえ?って言われないピッチャーになると確信してるにゃ」
千奈美「そうね。それは同感よ」
みく「でも、今はショックだにゃぁ…」
千奈美「…そうだ。一つお願いがあるんだけど」
みく「なんにゃ?」
千奈美「今度猫カフェなるものに行ってみたいのだけれど、どうかしら?」
みく「行く一緒に行くにゃ!任せて欲しいにゃ」
千奈美「それは良かった。それじゃお願いするわ」
みく「うん!」
みく「あ…千奈美チャンは優しいにゃ~」スリスリ
千奈美「きゃっ!止めてよ恥ずかしいから…」カァァ
終わりました。
見て下さった方ありがとうございます。
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