イェーガー模型店
ジャン「エレン、お前がガンプラバトルに出た所で一回戦負けだつーの」
エレン「なんだと!?やってみなくちゃわからないだろ」
ジャン「いや、俺にはわかるね。お前はガンプラ作るのは上手いが操縦するのは下手くそだ」
エレン「大きなお世話だ、黙れこの馬面!」バキッ
ジャン「やんのかコラァ!」ボコッ
鉄鍋じゃないのか
ミカサが優勝するオチ
腐女子が去った進撃スレは落ちるしかないよ
ミカサ(またジャンとエレンが喧嘩してる……。止めた方がいいのかな)
エレン「死ねこのボケナス」バキッ
ジャン「お前が死ね!この死に急ぎヒイロ!」バチーーン
エレン「ウィング好きで何が悪いんだよ、このジオンの残党」
ジャン「てめー!ジオンをバカにすんなよコラァ」
カルラ「こらぁ!店の中で暴れないの!ミカサやっておしまい」
ミカサ「任務了解。二人とも、少し静かにして」スウゥゥゥゥ
ゴチーン!
期待
エレン「いてぇ……」ヒリヒリ
ジャン「俺まで殴られたじゃねーか」ズキズキ
ミカサ「で、原因は何?またあのオモチャ?」
エレン「オモチャじゃねーよ。ガンプラ。ガ・ン・プ・ラ」
ジャン「ミカサからも言ってやってくれ。エレンのバカが大会に出るだけ無駄だってな」
ミカサ「大会に出る?日本選手権?」
エレン「あぁ、その予選にな。もちろん第一回大会優勝者の父さんと同じく優勝を狙ってるぜ」
ジャン「ハハハハハハッッ、俺に勝てないのに優勝だと!?笑わせるぜ!」
ジャン「おおっそうだった。今日はギャンの最終調整に来たんだ」
ミカサ(ジャンはこの店の一番の常連。この辺で一番ガンプラバトルが上手いらしい)
エレン「けっ……、ケンカの続きはガンプラバトルでつけてやる」
ジャン「調整相手くらいにはなるんだろうなぁ!?」
エレン「ボコボコにしてやるよ」ギロッ
ガンプラルーム
エレン「ウィングガンダム、セット!」
ジャン「ギャン、セット!」
ミカサ「……ガンダムファイトれでぃーごー(棒読み)」
使う機体は変えないのか
ミカサのコレジャナイ感
ミカサ(私はガンプラバトルの事はよく知らない。だけど片方が一方的にやられてるのはわかった)
ミカサ(エレンの作った美しい羽のガンダムだ)
エレン「動け動け!」ガチャガチャ
ジャン「だからさー、むやみに飛んでればいいってわけじゃねぇのよ。接近されたらどうする?」ポチポチ
エレン「ビームサーベルで!」ポチッ
ジャン「読んでた。はい、終わり」
スパーン!
ギャンがウィングガンダムの頭を叩き切った
エレン「くそおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
ジャン「練習にもならなかったわ。じゃあな、次の大会までにジオン系のガンプラ用意しておけよ」スタスタ
ミカサ「エレン、元気出して。ガンプラバトルなんて社会に出たら何の役にも立たないし……」
エレン「ちくしょおおぉぉぉぉぉ!」
ガシャーン
エレンはウィングガンダムを床に叩きつけた
エレン「このっ、このっっ、このぉ!」グシャグシャ
エレン「女のお前にわかるのか!ガンプラバトルで負けた悔しさがよぉ!?」
ミカサ「……ごめん」ペコリ
ミカサ「で、でもエレンの作ったガンプラの方がキレイだと思う……」
ミカサはなんでこんなカルシウム不足の男が好きなのか
エレン「あぁ!?よ、よくわかってるじゃねーか///」
ミカサ「エレンの作るガンプラは評判いい。アルミンも作るだけなら親父さんにも引けを取らないと言ってた」
エレン「ジャンのは雑なんだよな。アイツ、シール使ってるし」
ミカサ「へぇー」
エレン「悔しいが今のままでジャンに勝てないのは俺もわかってた。つい頭に血が昇ってな」
ミカサ「やっぱりガンプラが原因じゃなくて……操縦技術って事?」
エレン「くっ……、そうなる」ギリギリ
ミカサ「練習すれば上手くなるんじゃ……」
エレン「俺が何千時間、ガンプラに費やしてると思ってる!練習して上手くなるなら苦労しねーよ」
ミカサ「……そうなんだ」
エレン「操縦はある程度才能が居る。ジャンにはあると思う。ただ俺にはない」
ミカサ「……私はそうは思わない」
エレン「父さんは進撃の巨人って通り名で世界大会を優勝した。サイコガンダムでだぜ?」
ミカサ「クレイジーサイコ何とかって単語しか知らない」
エレン「大きなガンダムを手足のように使ってたんだよ。操縦技術も天下一品だった」
クレイジーサイコガンダムか
エレン「なんで俺にはその才能が受け継がれなかったんだろうなぁ……はぁ~」
ミカサ「エレン。私はガンプラの操縦が上手かろうが、上手くなかろうがずっと貴方の隣に……」
エレン「あームシャクシャする!おい、ミカサ。ちょっと付き合えよ」
ミカサ「つ、付き合う!?喜んで///」
エレン「たまにはサンドバック相手に戦うのも悪くないよな。ガンプラバトルだ!」
ミカサ「初デートは動物園と昔から決めてて……///」モジモジ
ミカサ「は?ガンプラバトル?」
ミカサペロペロ
エレン「操縦方法わかるか?昔、アルミンとやっただろ」
ミカサ「……一応知ってるけど」
エレン「俺の練習相手になってくれ。俺はガンダムヘビーアームズで入る。ミカサはショーケースに入ってる好きなガンダム使え」
ミカサ「ちっ……わかった」テクテク
ミカサ「このカワイイのでいい。私にぴったり」
エレン「お前がカワイイ?似合わねーだろ、もっとカッコイイのにしろよ」
ミカサ「これでいい!」イラッ
ミカサが選んだのはベアッガイIII
エレン(しかしひでぇ機体選びやがった。あれじゃ本当にサンドバックじゃねーか)
ミカサ「熊さんカワイイ」フリフリ
エレン(エクシアとかミカサにぴったりなのにな……)
エレン「ところでお前、動物園行きたいのか?」
ミカサ「どちらかと言うと行きたい。エレンとならものすごく行きたい」
エレン「ガンプラバトルで俺に勝てたら連れてってやるよ」
ミカサ「!?」
エレン(その機体じゃ無理だろうけどな)
ミカサ「その約束、忘れないで欲しい。ミカサ・アッカーマン、ベアッガイIII出る!」
エレンが弱すぎて私が守しかないじゃない!
エレン(まぁ適当にやってても勝てるか)
エレン、スタート地点からホーミングミサイルを発射
シュバババババ!
エレン(ベアッガイとかまともな遠距離武器装備してないんだよなぁ)
ミカサ「……全部、見える」ピキーン
横に、縦に、斜めに、キレイにミサイルを避けて突進するベアッガイ
エレン「全部避けただと!?」
ミカサ「……もう終わり?」
ジョンレノンに見えた
ミカサ可愛いよミカサ
胸部ガトリング砲、ビームガトリングを発射するエレン
ドドドドドドド
エレン「オラオラオラオラッ!」
ミカサ「……一時退却」
木の影に隠れながら移動するベアッガイ
エレン「焼け野原にするぞ!全弾もってけ!」
フルオープンしてベアッガイが居る方向へ全弾発射するエレン
エレン「よし、やったか!」
モクモク~、シュー――
ミカサ「……」ゴゴゴ
ドドドド……、煙の中から突進するベアッガイ
エレン「うおっ!?無傷だと!」ジャキッ
急いでアーミーナイフを装備するエレンだが
ミカサ「遅いよ」ポチポチ、ターン
クルクル~
エレン「サーカスジャンプ!?」
ベアッガイがアーミーナイフの一撃を回転しながら躱して、かつガンダムヘビーアームズの頭部に蹴りを入れた
ミカサ「エレンのバカ、アホ、マヌケ、鈍感」
ガシャン!ガシャン!ガシャン!
馬乗りになったベアッガイが一方的にガンダムヘビーアームズを殴る
エレン「うわあぁぁぁぁぁぁぁ、お、俺の負けだ。参った!参ったよ」
ミカサ「約束忘れないでね」
~その後~
エレン「ミカサ、正直に言う。俺、お前に惚れたかもしれない(操縦技術に)」
ミカサ「や、やっと私の想いが通じた!」パアァァァァ
エレン「ミカサ、俺と一緒に(タッグ的に)なって欲しい」ギュッ
手を握るエレン
ミカサ「私は元より貴方の剣。どこまでも着いて行く」
エレン「一緒に(大会に)来てくれるか?」
ミカサ「もちろん///まだ結婚は出来ないけど……高校卒業したら……」
こうしてエレンは大会をミカサの名前でエントリーした
~後日~
ジャン「なぁに~!?エレンがミカサと動物園デートだと!」
サシャ「今、噂になってますよー。やっとくっついたかって」モグモグ
サシャ「ミカサと同じクラスの女の子が見たそうです。動物園で仲良くデートしてたって」クチャクチャ
ジャン「はん!この大切な時期になにやってんだアイツは!」
サシャ「ガンプラ大会でしたっけ?うちの中学のガンプラ部も強いんですよね?」ズルズル
ジャン「あぁ強えぇーぞ。エレンのバカとは比べもんにならねぇ。今回の大会の優勝候補だと」
サシャ「へー、そんなに強い人なんですねうちの生徒会長」ハムハム
ジャン「ガンプラ作り、ガンプラ操縦、どちらもA級ランカ―だぜ。全くよぉ」
生徒会室
エレン「……ここに入るのは緊張するな」
ミカサ「いつもは生活指導部じゃない」
エレン「うっせぇ!入るぞ」
ミカサ「ノックくらいしないと」
コンコン
アルミン「はーい。どうぞ」
エレン「失礼するぜ……、アルミン!」
アルミン「やぁ、二人とも。やっとガンプラ部に入ってくれる気になった?」ニコッ
エレン「今回はその話じゃねぇ。ガンプラ大会の話だ!」
アルミン「あぁ大会の事か。もちろん僕も出るよ」
ミカサ(アルミンは中学に入って、ガンプラ部でメキメキと才能を現した。最近は三人で居る事が少ない)
エレン「アルミン、今回の大会の優勝候補だってなぁ!?」
アルミン「ハハハッ参ったよね。期待されてもそんな大した事ないのに……。でも……そろそろ外の世界を見てみたいとは思ってたよ」
ミカサ(外の世界って海外の事?大会優勝者は日本代表になるらしい)
このSSまとめへのコメント
進撃の巨人とガンダムは合うのか?面白いけど