後輩「先輩、ボクと付き合って欲しいんだ」先輩「ほう?」(69)

先輩「後輩、君は俺が学園一の変わり者と知っててそんな告白をするのかい?」

後輩「あぁするね。それほどボクにとって先輩は魅力的過ぎるんだよ」

先輩「そうか……では、幾多の女子を泣かせてきたイケメンな俺の『テスト』に合格出来れば付き合ってやろう」

後輩「自分で自分の事をイケメン等と曰う先輩の『テスト』……良いだろう、受けて立つ!」

先輩「Q.1おじいちゃんに一万円のお年玉をもらいました。貴女ならその一万円で何を買う?」

後輩「強殖装甲ガイバーのギガンティックガイバーのフィギュア」

先輩「!?!?!」

後輩「ちなみにこれは去年のお年玉で勝ったゼクトールさんのフィギュアの写真だよ」ピラ

先輩「………フ、成る程。俺の好みはとっくにリサーチ済みか」

後輩「いや、先輩と知り合うかなり前からの愛読者だよ」

先輩「OVAは?」

後輩「全シリーズ視聴済みさ」

先輩「これは好感度大だなっ!」

後輩「フフフ……ありがとうと言っておくよ、先輩」

先輩「後でゼクトールさんのフィギュア触らしてくれ」

後輩「私と付き合うなら考えるよ」

先輩「くっ!次のテストだ!」

後輩「フフフ……なんでも来いだよ」

先輩「Q.2今貴女が何より一番したいことを教えてください」

後輩「フフフ……トイレに行きたい、だね」

先輩「なん………だと……?」

後輩「先輩に告白しテストを受けるというイベントを前にして柄にもなく緊張してね。正直膀胱がかなりヤバい」

先輩「……そうか。このテストの最中に俺とデートしたいだのキスしたいだの、既に受かった前提で話するようなメスなら即失格にする所だったよ」

後輩「フフフ……正直尿意を催していなければまずその解答をしていたよ。命拾いしたね」

先輩「成る程、運にも恵まれているのか。好感度アップだな」

後輩「と、ところで先輩?テスト中にトイレに行く事は可能かな?」

先輩「それでは次のテストだ!」

後輩「クッ……こちらの余裕を削る作戦か!」

期待

先輩「Q.3貴女の理想の男性像を語りなさい」

後輩「……ふむ、理想の男か」

先輩「そうだ」

後輩「ボクの理想の男とは、やさしくてイケメンで大富豪の一人息子でボクの言うことならなんでも聞いてくれて浮気したって笑って許してくれて結婚して年老いても何の不自由も無く生活出来る程便利な人、かな」

先輩「………」

後輩「ま、理想だからね。現実はもっとシビアだよ」

先輩「……よろしい、好感度アップだ」

後輩「フフフ……と、ところでこのテストいつまで続くのかな……?」プルプル

先輩「お望みなら100問程用意出来るが?」

後輩「出来るだけ短めでお願いします」

先輩「ククク、安心しろ。あと二つだ」

後輩「あと二つもあるのか…!」ギリッ

先輩「Q.4貴方が今身につけている下着の色を教えなさい」

後輩「!?」

先輩「ククク……どうした?俺と付き合いたいならこの程度は答えてもらわねば話にならんぞ?」

後輩「フ、フフフ……先輩は、下種だなぁ……」

先輩「安心しろ、普段は紳士だから俺」

後輩「フフフ……仕方無いなぁ……先輩が望むのなら、先輩の彼女になるボクが答えない訳にはいかないよね?」

先輩「ククク、さぁ!早く教えたまえ!(うん?Q.3以降考えてなかったから思いつきで言ってみたけど、マジで言っちゃう流れかコレ?)」

後輩「上は黒のスポブラ、下は緑のスタンダードなパンツかな」

先輩「あ、思ってたより普通……っていうかなんとも微妙な組み合わせだな」

後輩「や、やっぱり色は上下合わせた方が良いのだろうか……?」

先輩「んー…いや、良いんじゃない?別にいきなりそこまでの仲になる訳でも無いし、そういう事する日ならバッチリ可愛いのでお願いしたい所だが、毎日そうしろとは思わんし」

後輩「先輩、ちょっとキャラが壊れてないかい?」

先輩「……キャラ作りの最中だったんだ。解れ」

後輩「あぁ、そうかい」

先輩「では最終問題だ!」

後輩「やるならさっさとすればいい!なんだって即答してあげるよ!」プルプル

先輩(ちょっと内股気味になってるぞこいつ…)

先輩「Q.5仮にもし俺と付き合う事になり、俺という男を知ることで失望し、別れないと誓えますか?」

後輩「いや、知らんよそれは」

先輩「………」

後輩「………」






後輩「先輩、結果発表はトイレの後で良いかな?」ウズウズ

先輩「お前実はトイレに行きたいが為にあんな解答したのか」

後輩「ふぅ、スッキリした。いやぁ待たせたね先輩」

先輩「まったくだ。お前のおかげで下校時間ギリギリまで校庭の角で待ちぼうけする羽目になってるんだぞ。正直そろそろ下校していく生徒達の視線が辛い」

後輩「それは悪かったね。じゃあ結果発表の方も手短にお願いするよ」

先輩「んじゃ付き合うか」

後輩「……手短にとは言ったけどさぁ」

先輩「俺のいい加減で適当でノリと勢いで決めてしまうまさにサーファーの様な性格に対応していけないならこの先もたんぞ?」

後輩「少なくともサーファーだってもう少しマシな性格してると思うよ」

先輩「まぁそんな訳だからそろそろ帰るか。用務員さんの視線まで加わって流石に社会的にまずい」

後輩「サーファーの様なはどこに行ったのか」

先輩「波はいつだって同じじゃない。いつだって流れに対応出来なきゃ……そうだろ?」

後輩「じゃあ帰ろうか。明日から楽しみだよ……フフフ」

先輩「あ、後輩。帰りにお前んちのゼクトールさん触りに行っても良いか?」

後輩「……もう少しフラグを消化してからにしような、先輩」

先輩「ふむ、確かに。ゼクトールさんにはいつでも会えるもんな」

後輩「……先輩もしかして、ゼクトールさんに触りたいから付き合おうとか考えたんじゃ無いよね?」

先輩「ハハ、冗談はよせ。いくらゼクトールさんがカッコ良すぎても彼女と天秤に掛けるような真似はしないさ」

やっべID変わるの忘れてた
これからこの名前でいきます

とりあえず適当にダラダラ訳解らん恋愛っぽい青春のような日常的でヲタな会話交える微妙なSSです。
ゼクトールさんの魅力がいまいち解らない方はトップページに戻ることをおすすめします。


当たり前ですが強殖装甲ガイバーのSSではありません

おつ

先輩「次の日と書いて翌日と読む。俺はいつもの様に学舎への道をただひたすらに走る。理由は簡単、遅刻だからだ」ダダダダ

後輩「先輩、意味は同じでも次の日は翌日とは読まないよ」タタタタ

先輩「む、と気がつけば並んで走ると書いて並走する後輩が。先日彼女になった女の子も遅刻癖を持っているのだろうか?なんでも良いがスカート履いた状態で走られると嫌でも目線が下半身に移る。酷いテロだからやめてほしい」

後輩「先輩、色々ツッコミたい所ではあるがとりあえず前を向く事を勧めるよ」

先輩「ほう、良いのか?念願叶って彼氏になった男からの視線を浴びたくないと本気で言ってるのか?」

ヨシキタ、バッチコーイ!

後輩「付き合う初日から下ネタ方向の視線はご遠慮願いたいね。ていうか先輩、本気で前を向かないと危険な気がするよ」

先輩「ふむ、そこまで俺の身を案じてくれるとは、俺も良い彼女を持ったもんだ。ここまで先輩想いな後輩が居てくれるなら俺の背中を任せても大丈夫だな、うん」

後輩「いやだから先輩がまず気にしなくてはいけないのは前--」


ズドーン!!


先輩「だっふんだ!?」

???「きゃー(棒)」

後輩「今どきだっふんだとか半ば死語だよ先輩……」

先輩「な、なんだ?敵襲か!?ギガノス帝国の逆襲か!?」

後輩「いや、今のは明らかに先輩の不注意からくる事故だよ。まぁ相手側にも問題はあったろうけど…」

???「イタタ…もう、どこ向いて走ってるのよ!!」

先輩「む!そういうお前はいつも曲がり角で激突してくる俺ん家の隣に住んでる幼馴染ではないか!」

後輩「先輩、曲がるも何も真正面から激突したよ。その幼馴染さんは」

幼馴染「あ!あんた先輩じゃない!いつもいつも私にぶつかって、私に何か恨みでもあるの!?」

後輩「先輩はいつも幼馴染さんとぶつかってるのかい?」

先輩「まぁな。涙が零れぬよう上を向いて歩いていたり流れる雲を眺めながら歩いてたり今日みたいに遅刻するから走ってたり普通に前を向いて歩いていたりする時も。とにかくぶつかりまくっているな」

後輩「……よくもまぁ衝突する二人だね」

先輩「心配するな。幼馴染は琵琶湖並に心が広いから、謝れば許してくれる」

幼馴染「ていうか、その前にその娘だれ?友達?」

先輩「うん?彼女だが」

幼馴染「…………?」

後輩「後輩です。先輩の彼女やってます」

幼馴染「はぁ!?」

幼馴染「か、彼女……?ホントに彼女なの……?あ、あの先輩に彼……女…?」

先輩「何を驚く?人間生きてれば彼氏彼女程の関係を持つ異性が現れても不思議ではあるまい」

後輩「先輩、世の中にはそういった関係を持てない男女がごまんといるんだよ」

先輩「む。そう言えばそうだったな。すまない幼馴染、突然ではあるが昨日彼女になった後輩だ」

幼馴染「嫌味か貴様ッッッッ!!!!!」

先輩「ぬぉ!?」

後輩「離れろ先輩!今の幼馴染さんは当社比三倍の戦闘力だ!!」

幼馴染「成る程ね……つまり貴女は先輩の彼女な訳か……」

後輩「そうなるね」

幼馴染「まさか、あの先輩のテストに合格出来る女が居るとは思わなかったわ。そこは誉めてあげる」

先輩「良かったな、後輩。こいつが心底から人を誉めるという事は中々無いのだ」

後輩「ほう、それは良い事を聞いた。ありがとう幼馴染さん」

幼馴染「だがその程度で私の心が砕けると思わない事ね!!最終的に先輩とラブラブフォーリンダウンするのはこの私だと覚えておけ!!」

後輩「先輩、幼馴染さんは先輩の事が好きらしいけど……」

先輩「うむ、知ってる」

後輩「出会い頭にぶつかるのも愛情表現の一部という事も?」

先輩「それは知らなかった」

幼馴染「曲がり角で激突した後、目と目が合った瞬間恋に落ちるは世の定めというモノでしょう?」

後輩「まず一回目の失敗で無理だと気付くべきだったと思うよ?ていうかさっきのは曲がってすら無かったし」

幼馴染「たまには違った刺激があった方がメリハリついて良いじゃない」

先輩「成る程、一理ある」

後輩「いやねーよ」

後輩「そんなこんなで学校に辿り着いたけど……」

先輩「また遅刻か。仕方あるまい」

幼馴染「ふん、先輩と登校すると必ず遅刻してしまうという事が解ったかしら?」

後輩「今回が初だからいまいち解らないけど、少なくとも幼馴染さんが原因の一つだと言うことがよく解ったよ」

先輩「成る程、俺が遅刻するのは幼馴染の仕業だったのか……てっきり朝一番のカッコいいポーズの研究に勤しむせいで遅れているとばかり……」

後輩「あ、これ先輩にも幾らか責任あるわ」

幼馴染「まぁとにかく、ポッと出のポッと出ヒロインが彼女を気取った所で生まれた時から幼馴染である私を越えられる訳が無いという事がよく解ったでしょう?」

後輩「彼女になってしまった時点で勝敗は決したと思ったんだけど、そうでは無かったみたいだね……やれやれ」

先輩「なんだか俺抜きで話が進んでいる気がする」

幼馴染「まぁそんな訳で、ライバル同士ここはフェアプレイ精神で握手といきましょう!」スッ

後輩「仕方無いね。フェアプレイ精神を持ち出されたら応えざるおえないのが後輩クオリティ」ニギッ


グニュ


後輩「ッ!?」

幼馴染「それじゃあ先輩!私、先に教室に行くから!」ダダダ゙

後輩「……今更遅刻が確定しているのに急ぐ理由って何なんだろう」

先輩「友達に噂されたら恥ずかしいらしい。年頃の女の子らしい悩みだな」

後輩「校庭まで来ておいてそれは無いだろ」

先輩「ぶっちゃけ俺もそう思う。……所で後輩?お前、先程幼馴染と握手した際に妙なリアクションしなかったか?」

後輩「ほう、流石は先輩だ。そういう所には機敏だね」

先輩「よせよ、照れる」

後輩「……幼馴染さんからの宣戦布告のようなモノさ。あの握手の時、後輩クオリティを逆手に取った攻撃を仕掛けられていたのさ」

先輩「ふむ……で、何をされたんだ?ガムか画ビョウか……まさか、ウニか?」

後輩「流石先輩、マサルさんネタを知ってるとは。だがしかし、今回はそのどれでも無いよ」

先輩「ほう?では握撃とかそんな類いか?」

後輩「そういうのじゃ無いよ……」




後輩「いやー、初めてだよ。ハイチュウ(グリーンアップル味)とか」

先輩「なんと。グリーンアップルとはまた粋な真似を!」

後輩「元が飴な分、凄いベタつくよ……ハイチュウ取った指までベタついて……」

先輩「おまけにハイチュウをポイ捨てしようものなら今そこで俺達の同行を伺う用務員さんに怒られてしまう……」

用務員「………」ジー

後輩「ゴミ箱までハイチュウは持っておくしかないね……先輩、ディッシュを持ってないかい?無ければいらない紙とか」

先輩「すまん。ハンカチならあるんだが流石にベタつくハイチュウを包む気にはなれん。そして余分なモノは持ち歩かない性分なのでいらない紙とかは無い」

後輩「ぬぅ、このまま教室まで持ち歩くしか無いのか……しかし、教室に行くのは良いが今は授業中。遅刻した上に着いてそうそう手洗いに行きたい等と言いにくい状況だ。これではベタついた手のまま休憩時間まで過ごさねばならなくなる……!」

先輩「そして突然現れた後輩という名の彼女に動転する事も無く先制攻撃を仕掛けるあの強かさ……」

後輩「なんて冷静で的確な判断力なんだ!!」





後輩「でもよくよく考えたら、幼馴染さんの手もベタつくよね、コレ」

先輩「手洗い場まで走れば遭遇出来ると思うぞ」

後輩「だよね。じゃあちょっと行ってくる」

よし、明日から仕事だし寝る

おつ

閣下生きてる?

閣下続きはよ

おい閣下はやくしろよ

明日って今さ!

やべぇ、気紛れで書いたのに何故か期待されてる……書かねば

明日って今さ!

やべぇ、気紛れで書いたのに何故か期待されてる……書かねば

キーンコーンカーンコーン



先輩「さて、昼休みの屋上だ」

後輩「待ってたよ、先輩」

先輩「なんだ、お前もか。確かに四時限目になると待ち遠しいよな、昼休み」

後輩「……解ってるくせに」

先輩「何をだ?」

後輩「先輩、彼女が出来た男子高校生の夢を叶えてあげようと言ってるんだよ……欲しいだろう?お弁当」

先輩「むむ!?まさか、後輩の手作り弁当……!?」

後輩「いや、すまないけどほか弁の唐揚げ弁当だよ」

先輩「ほか弁……だと……?」

おっ閣下生きてたか
支援

後輩「流石に付き合い始めた初日に手作り弁当は急過ぎると思ってね。それに先輩と登校したかったが為に朝早くから交差点でスタンバってたから。ほか弁が精一杯だったよ」

先輩「ほか弁とか久々だ……唐揚げ弁当好きなんだ。ありがとう後輩!」

後輩「思いの外好感度が上昇した。これはイケる」

先輩「だが飯はもう食った後でな。正直もうお腹一杯」

後輩「思いの外好感度が上がってなかった。これはマズい」



幼馴染「フフフ、甘かったわね後輩ちゃん。先輩にほか弁を食べてもらえなくて」

後輩「幼馴染さんか…っ!」

先輩「あ、ジュース買ってきてくれた?」

幼馴染「はい、フルーツ牛乳」

先輩「ありがとう」

幼馴染「自己紹介をするのを忘れてたから、改めてさせてもらうわね。私は幼馴染。先輩の家の隣に住んでて、産まれた病院からずっと一緒だった筋金入りの幼馴染よ。将来の夢は先輩のお嫁さんで男の子一人、女の子二人の家庭を築く事よ」

後輩「成る程……こいつは筋金入りの超A級の幼馴染みたいだね」

先輩「あぁ、おかげさまでこちらの話を聞いてくれないのが珠に傷だ」

幼馴染「ちょっとくらい欠点があった方が萌えるでしょ?」

先輩「まぁ確かに。だがそのせいで胃がもたれてる訳だが」

後輩「………先輩が僕のほか弁を食べてくれないのは幼馴染さんが関係していると見て良いのかな?」

幼馴染「フフフ……聞きたい?良いわよ、話してあげても」

後輩「あ、胸くそ悪くなる話ならお断りしたい」

幼馴染「そ、じゃあ話さないであげるわ。まぁでも、だいたい想像付くでしょ。だって、私は先輩の幼馴染なんだから!」

後輩「チ、先を越されたという事か……!」

先輩「あれは中学一年生の、寒い日の昼休みだった……あの頃の俺は尖っていてな、まぁ髪を逆立てていたのだから当然ではあるが、とにかく尖っていた……あの頃の俺達は皆、超サイヤ人に憧れていてな。俺もご多分に漏れず、とにかく尖っていた」

後輩「え、そこで先輩が語りだすの?」

幼馴染「やった、先輩の語りが始まったわ!静聴しないと!」

後輩「え、恒例なのこれ?」

幼馴染「滅多に無いのよ、先輩の語りは。幼馴染の私でも29回しか聞けてないわ」

後輩「んー、凄いのか凄くないのかよくわからない……」

モブ♂「な、なんとなく屋上に来てみたら先輩の語りだと!?」

モブ♀「いけない!なんとなく来てみただけだからボイスレコーダー忘れて来ちゃった!」

用務員「………」





後輩「……恒例だったのか」

あれは中学一年の頃、





先輩「ハアァァァァ……!」シュインシュインシュイン



先輩「くそ、二分しか持続しない……こんな調子じゃあ、サイヤ人から地球を救えない…っ!フリーザ軍にも就職出来ない!」

幼馴染「先輩、今日も修行頑張ってるみたいね!」

先輩「幼馴染か……来るなと言ったろ、俺は修行中なんだ。修行風景は弟子か読者しか見てはいけないとあれほど言った筈だ」

幼馴染「そうね…そうかもしれないわ。でも、主人公を想うヒロインなら問題無いわよね?」

先輩「む…確かにそれもアリか」

幼馴染「そんな訳で、はいコレ!」

先輩「ぬ?これは……弁当?」

幼馴染「貴方を想いながら作ってみました!食べてください!あと結婚してください!」

先輩「結婚はしないし弁当は持参しているので結構だ」

幼馴染「……フフフ、流石は先輩。隙が無いわ」

先輩「この程度で隙が無いとか、ナッパ様に笑われてしまう」

幼馴染「しかし修行とは終わった後にお腹が空くもの。果たして弁当一つで足りるかしら…?」

先輩「むむ、言われてみれば確かに……」

幼馴染「貴方を想う幼馴染のお弁当……食べればきっと身も心も満足する筈よ?」

先輩「……仕方無い。武士は食わねど高楊枝とは言うが、実際食わねば何も出来ん。心はとにかく身を満足させるためにその弁当を頂こう」

幼馴染「召し上がってください」

先輩「ほう……これは……うむ、モグモグ……う、むぅ……牙突は右側が死角……ていうか…チョベリバ………」

幼馴染「ど、どうかしら……?お味の方は?」

先輩「ゲロマズ、死ね」ガシャン

幼馴染「 」

先輩「あー、よかった……先に俺の弁当食わなくて。こんなテロい弁当後で食ってたら後半の授業居眠りするしか方法が無かったわ」

幼馴染「 」

先輩「お前の不味い弁当に一番近いモノを挙げるとするならアレだな、トゥルーリーワース汁だな!マジでテロいわ。トゥルーリーワースさんについて知りたい人がいるならドロデレで検索すると良いね!とにかく不味いわ!」

幼馴染「 」

先輩「おら、何してんだ。今から俺様の作った会心の弁当食わせてやるから彼我の戦力差というモノを思い知れ」

幼馴染「……え?嘘!?先輩の手作り弁当?喜んで!!ゴミなんて生み出してホント申し訳ありませんでした!!」

先輩「ったく、そんなだからお前はいつまで経っても最強の---」

用務員「キ……サ…マ……らァァァァァア!!!!!」バシュウゥゥン!!

先輩「な!?」

幼馴染「え、えぇ!?」



用務員「よくもこの用務員様が直々に掃除してやった側で汚してくれたなァァ!?ただで済むと思ったなら大間違いだぜェ!!」シュインシュインシュイン

先輩「な……ば、馬鹿な…戦闘力がドンドン上昇している……用務員の限界レベルを遥かに越えているぞ!?」

幼馴染「あ……あ、あ…あ……ああ……」

用務員「覚悟しろよ貴様ら!!この用務員様が、ギッタギタのズッタズタにしてやるぞォ---!!!!!」

現在



先輩「ま、そんな訳で料理の腕がトゥルーリーワースさん並に酷い幼馴染に料理の勉強を教え、昼休みには幼馴染の成果を確認する日々が続いている訳だ」

幼馴染「てへへ…今更そんな事語られるとちょっと照れちゃうね」

モブ♂「いやぁ、実に良い話を聞かせてもらったよ。この話は画面越しじゃあちょっと解らないね」

モブ♀「ホントよねぇ。ボイスレコーダーとか馬鹿みたいだったわ、私」

用務員「………」ウンウン





後輩「あー、うん。本人達がそれで良いなら良いんじゃない?」

後輩「所で、幼馴染さんの料理の腕は上達してるのかい?」

先輩「え?する訳無いだろ。トゥルーリーワースさんレベルなんだから矯正しようとするなら10年くらいは必要だな」

幼馴染「えへへ……言い換えればあと10年は私のお弁当を食べてくれる訳よね?」

先輩「いや、卒業までに何らかの変化が無ければもういらん」

幼馴染「 」



モブ♂「ヤバい、中学時代からずっとトゥルーリーワースさんレベルの兵器を食べ続けるとか、マジで深イイ話だ」

モブ♀「私も料理の勉強しないと……幼馴染さんみたいになるのは御免だわ!」

用務員「………」シュインシュインシュイン

勢いで書いたが、今日はここまで

続きは……まぁそのうちで

閣下~、続きまだ?生きてる?

続きはまだなのか!

せ、せかすなよ…
雑にするぞ?

まぁ今夜辺りにでも

閣下!お待ちしてました。
ゆっくりでいいから続きおなしゃす。

あげ

支援

キーンコーン、カーンコーン


先輩「ふむ、放課後か」

ギャル「先輩くぅん、今日は一緒に帰らない?」

先輩「ギャルか。すまないが今日は先約があってな」

ギャル「えぇー?それってまたあの幼馴染な訳ぇ?アイツまだ粘着してるのぉ?」

先輩「あぁ、大した粘着力だ。巣に持ち帰られたら一生捕らわれたまま、なんだかよくわからんがとにかく肉臭い感じのする飯を食わされるのだろう」

ギャル「アハハ、チョーウケるー!ていうかあのゴキブリホイホイの変な匂いするヤツマジで謎ー」

先輩「ま、それはとにかく先約は別でな。悪いがそれは一緒には帰れんな」

ギャル「それってアレ?今時学校の校門前で時々水飴とか型割り売ってるオッサンとか、謎の美熟女サルトビとかそんなの?」

先輩「俺をなんだと思ってるのかは知らんが、サルトビだけはやけに気になった。う~む、詰まる所なんというか---」

後輩「やぁ、先輩。約束通り待っていてくれたみたいだね」

ギャル「あ?」

先輩「おう、来たか」

先輩「というか来る気はしたから予定空けといた訳だが、約束などした覚えは無いぞ」

後輩「フフフ、とか言いつつ内心期待していたんじゃないかい?彼女であるボクとのデートを」

先輩「ああしていたね。それはそうさ、なんたって男のロマンだろ。彼女との放課後デートは」

後輩「フフフ、素直じゃないなぁ先輩は」

先輩「何を言う。俺の素直っぷりは例えるならアレだ、ヴェルダンディーさん並だよ?舐めちゃいけない」

後輩「先輩、嘘はいけないよ」

ギャル「あー?えっと、先輩君?その女は一体何なの?」

先輩「うむ、昨日出来たばかりの彼女だ」

ギャル「は?なんつった今?」

後輩「昨日就任致しました新米彼女の後輩です。まだ未熟な所はありますが、精一杯先輩の期待に応えられるよう努力したいと思います」

ギャル「………」

先輩「ん?どうしたギャル?」

ふとっちょ「きえぇぇぇい!!!!」ジャキン

ノッポ「死にさらしやがれぇぇぇえ先輩ぃぃぃい!!!!」ガキョン

先輩「ぬ!?」

後輩「先輩、危ない!!」

先輩「秘技・手刀ディフェンス!!」ガキンガキン!!

後輩「おぉ、弾いた!」

ふとっちょ「ちちぃっ!」

ノッポ「俺達の即席ツインスペースランナウェイを事も無げに弾きやがるとは…!」

先輩「貴様ら!一体何のつもりだ!!」

ふとっちょ「黙れ、それはこちらの台詞よ」

ノッポ「我ら二次元彼女同盟を裏切り、三次元に彼女を求めた裏切り者を粛清する。なんらおかしな所はあるまい……」

後輩「先輩…そんなものに所属していたのかい?」

先輩「うぅむ……確かに所属はしていた。というか作ったの俺だわ」

後輩「お前かよ」

ふとっちょ「見損なったぞ先輩!貴様のあの飽くなき二次元への愛情はどこへ行った!?貴様程二次元の彼女を愛した男は居なかったら、我らも二次元彼女同盟に参加しようと思ったのに!!」

ノッポ「答えろ先輩!今の貴様は、完全に二次元の彼女を忘れ三次元に救いを求めたただのイケメンか!?」

後輩「付かぬ事を聞くが先輩、その二次元彼女同盟とは何人くらい所属しているんだい?」

先輩「聞きたいのか?現時点では52人だ」

後輩「無駄に多いな」

先輩「選りすぐりの二次元ヲタをスカウトしてきたからなぁ…こうなる事は予測しておくべきだった」

後輩「同盟加入者は先輩のスカウトなのか」

先輩「まぁそれはさておき、君達を裏切る形になってしまって大変申し訳無いと思っている。こうなってしまった以上、俺は二次元彼女同盟を抜けるべきなのだろう」

ふとっちょ「解らぬ……何故だ?なぜうぬは三次元になど行ってしまったのだ……うぬ程の二次元を愛した男は世界でも数少ないと思っていたのだが」

ノッポ「君が学会で発表した『二次元世界への到達方法』は儂ら二次元ヲタにとって希望の光であったのに……っ!」

後輩「先輩、そんなものを発表したのかい?ていうかあいつら口調が安定しないな」

先輩「うむ、深夜のテンションってちょっと怖いよね。走り出したら止まらないというか……2ちゃんに掲載したら一気に支持されて、気がついたら学会で発表していた」

後輩「凄いな、2ちゃんは」

先輩「麻生タローまで支持してるとは思わなかった」

後輩「終わってるな日本……」

ふとっちょ「今ならまだ間に合う。その女を捨て二次元に帰還するのだ!そうすれば僕達も君と戦わずに済む!」

ノッポ「戻ってこい先輩!私達には貴方が必要だ!!」

先輩「……………想像すらしなかったよ。君達がそこまで私を必要としてくれていたとは」

後輩「そりゃまぁ麻生タローまで支持したくらいだしね」

先輩「だが!だが!それでもやはり、君達の元へは帰れない!!私は三次元に留まる!!」

ふとっちょ「な、なぜ貴方様はそこまで……」

ノッポ「せ、せめて理由を……」





先輩「所詮は二次元の女だ!!!!」





ふとっちょ「!!?」

ノッポ「……っ!!」

後輩(こいつ絶対この台詞吐く為だけに抜けたな…)

先輩「じゃあそういう訳で、二次元彼女同盟から離反します。次の代表者は俺他信頼の置ける者達で厳選し、アミダくじで決めたいと思います」

ふとっちょ「あ、はい」

ノッポ「えぇまぁ、そんな感じでよろ」

後輩「おいなんだこいつらのテンションの落差」

先輩「あ、二次元彼女同盟抜けてもマイ彼女である香野由香ちゃん他、春日瑞希ちゃん、璃月沙夜ちゃん、シーナ・アリールの事は片時も忘れないから安心して欲しい」

後輩「三次元彼女の身としては片時も安心出来ないんだがそれは。ていうか彼女多いな」

先輩「誰一人として解らないという方はグーグル先生に相談してくれ。ニコニコでプレイ動画探すのもアリだが、R―18指定の作品であるため閲覧には注意を」

後輩「誰に対する優しさか」

ふとっちょ「ま、仕方無いね。君がそこまで言うなら僕達も止める義理は無いし」

ノッポ「精々幸せになりやがれ。畜生祝ってやる」

後輩「お前らもさっきの茶番劇はなんだったんだ」

先輩「仕方無いよ。あいつら同盟員になりたかったけど俺が落選させた奴らだし」

後輩「同盟員ですら無かったのかい!?」

ふとっちょ「あぁ、そうそう。君の三次元彼女について、本物の同盟員達の一部は酷くご立腹だ……精々寝首を掻かれる事の無いよう気を付けるんだな、ククク」

ノッポ「私達は貴方のもがき苦しむ様を楽しみにしていますよ……クックック」

後輩「もう良いから帰れよ部外者共」



先輩「で、結局これからどうするんだ?」

後輩「先輩達の茶番劇でえらく時間が掛かったが、とりあえずはどこかでお茶する流れで良いんじゃないかい?互いに知りたい事もあるだろう?」

先輩「そうだな。そろそろお前の容姿等の設定を聞いておかないと読者もイメージが掴みづらいだろうし」

後輩「ボクとしてはこのSSの流れというかノリが掴みづらいよ」

先輩「という訳だ。すまないギャルよ」

ギャル「え?あぁ、良いよぉ。デートのお邪魔をしないのはギャルの鉄則だしぃ」

後輩「ごめんなさいギャルさん。また予定の無い日に先輩を誘ってあげてください」

ギャル「あぁはいはい、さっさと行ってきな」

先輩「ではなギャルよ、また明日」

ギャル「バーイ」












ギャル「……………チ、ちょっと許せねぇな。あの小娘…………そのうちシメるか」





ふとっちょ「やっべ、これ青春じゃね?」

ノッポ「やばいな、こりゃ青春だ」

今日はここまで

いい加減寝る

おつ
この謎のノリ好きだわ

乙、更新有難う

保守!
閣下~更新はまだですかな?

すんません、生存報告です
最近忙しい上に休日出勤中なので夜から書きます

……ぶっちゃけた話書く暇が無い訳では無いのですが……その、湾岸ミッドナイト(PS3)が楽しくてつい……

そういえばガイバーってまだ終わってないんだよね?

後輩「さて、これから喫茶店でお茶でも飲みながら親睦を深めようと移動中なのだけれど」

先輩「だったら俺が『最近行ってないけど昔馴染み的な感じの店に行こうぜ』という話になり」

後輩「その結果がこれか」

先輩「迷っちゃいました☆」


後輩「殴るぞ」

先輩「ゆるちて」


先輩「まあ、冗談はさておき」

後輩「一時間は同じ場所をグルグル回ってるけど?」

先輩「見えたぞ、あの店だ」


喫茶【閣下】


後輩「話逸らさないでよ……ていうかなんだこのネーミングセンスは。まぁとにかく、やっと座って話が----」



ドッカーン!!

先輩「な………、【閣下】が!?」

後輩「如何にも間の抜けた爆発音をあげて店内が吹っ飛んだ!?」



???「ぬ、グ…オォ」



後輩「……っ!先輩、中から人が!」

先輩「なんだって!?しかもあの人は---」



ギュオー閣下「ぐう……お、おのれぇ……」ガクッ



先輩「ギュオー閣下?!」

後輩「なんでさ!?」

先輩「ギュオー閣下!」

ギュオー閣下「お、おお……君は先輩君ではないか。ひ、久しいな……」

先輩「あぁ、久しいよ。それよりギュオー閣下、この惨状は一体……?」

後輩「いや、それより先にその人はなんなのさ?リヒャルト・ギュオー?それとも>>1?」

先輩「馬っ鹿野郎!!この人はどこからどう見ても俺達のギュオー閣下だろうが!!」

ギュオー閣下「いや。私は紛れもない>>1だ。色々あって人気が欲しいから自ら登場してみた」

先輩「な、なんだって!?」

後輩「創造主が自らしゃしゃり出るとか、どうなるんだこのSS」

ギュオー閣下「うむ、私も書き始め当初はこれはウケると思ったモノだが、これは痛々しい。今書いてる分が終われば引っ込む事にするよ」

先輩「大体の事情は解った。それで、結局この爆発はなんなんだ?アルカンフェルの襲来か?」

ギュオー閣下「一応言っておくがこのSSは技とかアイテムはとにかく版権キャラは登場しないので安心して欲しい」

後輩「何に対して安心しろと」

ギュオー閣下「それより………来たぞ、奴だ!」

先輩「!?」

閣下登場!!続きを早く読みたいぞ!
閣下、閣下~続き期待してますぞ!

保守

???「Zzz……どうしたギュオー閣下?暫く見ぬうちに随分と衰えたじゃあないか……Zzz」

先輩「っ!?こ、コイツは!!」

後輩「な、なんだいこの化物は!?」

ギュオー閣下「き、気を付けろ……奴は人類にとって容認する事の出来ぬ凶悪な魔族だ……」

???「Zzz……そうは言うがな、私が存在しなければ人類などとっくの昔に滅びていたさ。私は君達人類にとって無くてはならない必要悪だよ。他の連中とは違う」

先輩「お前は一体--待て、必要悪?ま、まさか……それではお前は……もしや」

???「Zzz……私の正体に心当りがあるのかな?若輩にしては博識だ。良いだろう、隠す程の名でも無い。教えてあげよう」





睡魔「私の名は睡魔。人類を堕落させる存在にして、人が人として営んで行くには無くてはならない必要悪。魔不堕血四天王の一人だ」

先輩「魔不堕血四天王、まさか実在していたとは……っ!」

後輩「そんな奴が、どうしてだだの喫茶店のマスターを…?」

ギュオー閣下「それは…」

睡魔「なぁに、簡単な話だ。ギュオー閣下は幾度となく私と戦い、私を封印し続けて来たのだ」

先輩「ギュオー閣下が……?」

後輩「幾度となく…って?」

ギュオー閣下「……睡魔は睡眠中の人間の夢をエネルギーとする。人間を眠りに誘い、夢を食い、力を付ける………まぁそもそも存在するだけでもエネルギーを大量に消費していく存在だし、どれだけ夢をエネルギーに換えてもプラマイ2か3程度な訳で……正直倒すだけなら特に何の問題も無いんだけど……」

後輩「けど?」

先輩「睡眠は人にとって無くてはならないもの。その化身たる睡魔を滅ぼせば、人は眠る事を忘れ限界を超えても活動……そして、やがて自滅する」

ギュオー閣下「奴をのさばらせる訳にもいかん。かといって殺す訳にもいかん。故に封印する事でエネルギーを限界まで消費させた後に解放する。このサイクルを繰り返す事で、人の営みは保たれているのだ」

後輩「……因みに、そのサイクルって言うのはだいたいどのくらいなんだい?」

ギュオー閣下「……大体三週間だ」

後輩「毎月かよ」

先輩「しかし……ギュオー閣下はどうやって睡魔を封印していたんだ?」

ギュオー閣下「うむ、カフェイン漬けにしてやれば封印成功だ。割りと簡単に出来るぞ」

先輩「あ、そうなんだ。じゃあ店の片隅に置いてあったコーヒー漬けにされた干からびた男って睡魔だったのか。てっきりギュオー閣下の趣味かと……」

ギュオー閣下「私の趣味では断じて無い。そもそも私だって嫌なんだよアレの監視……くじ引き制だから嫌々やってんのよ」

後輩「人類の存亡に関わる問題をくじ引きで決めて嫌々やってるってお前は……」

続きは?

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