男「俺はコミュ障ぼっち」 (84)
男「…」
友「上がっていいぞ」
男「友の家は初めてだな…」
友「ここ俺の部屋」
男「(漫画やライトノベルでぎっしりの本棚…、乱れたベッド…)」
男「ここでオ○ニーしてると思うと、アレだな」
友「ははは」
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男「ブッ」
友「お、漫画読んでるのか」
男「ミルキーベイベー面白いな」
友「よかったらあそこの本棚にある本全部で五千円で売ってあげるよ」
男「マジで?まあ、これだけ借りてくのはいいか?」
友「もちろんいいよ」
男「お前のオタク趣味って彼女とかに言ってないの?」
友「言ってないよ。それにここに高校の女友達二人来たことあるし」
男「その時、この本棚について指摘されなかったか?」
友「何も言われなかったよ」
男「スルーとかすげえ」
男「…ん?」
友母「あれ?これが男君?」
友「そうだよ」
友母「ええっ。すごいイケメンじゃん」
男「えっ?」
友母「よく友から聞いてるよ」
友母「変な子だって聞いたけど、すっごい普通の子じゃん」
友「初めて普通って言われたぞ。良かったな男」
男「改善した甲斐があった…」
友母「えー、それで、頭良いんでしょー?」
友「特進の一位」
友母「すごいじゃん。頭も良くて顔もいい」
男「えっ」
友母「制服姿が似合ってるなんて素敵じゃん」
男「えっ」
友母「太ってもいないし」
男「いや、太ってるけど」
友「太ってるようには見えないんだ」
友母「彼女いるの?」
男「まず友達いないし」
友母「え、そうなの?」
男「コミュ障だから学校じゃぼっち」
友母「そうだったの?別に普通じゃん」
男「俺は初対面ではコミュ障だけど、慣れると普通になる感じ」
友母「そうだよ。大丈夫だから自信持って」
友母「また来てよ」
男「あ、はい」
友「男ー、行くぞー」
男「待ってー、漫画借りてくから」
友母「友もなんであんな馬鹿かなー」
男「それでも友は俺の数少ない友達なんで」
友「人間性はあるんだよー」
友母「友は男君のことを自慢して言ってばかりいないでちゃんとしなさい」
男「よし。漫画持った」
男「(そういやなんか外から女子の声が聞こえるような…)」
友「男ー、外出るぞー」
男「(漫画は一応制服の下に隠しておくか…)」
男「??」
女子1「あっ」
女子2「なんかの写真で見たことある」
女子3「ああ、確かに見たね」
男「…誰?」
友「高校のクラスメイト」
男「お前、リア充じゃねえか…」
友「いや、ははは」
男「…」
女子1「なんか可愛いね」
女子2「そう可愛い」
男「(なんかもう帰りてえ…)」
男「俺コミュ障なんだ」
女子1「コミュ障ってwwwww」
女子2「コミュ障出たよwwwww」
男「…」
女子3「…」
男「(すごいじろじろ見られてる…)」
女子1「男君、しゃべれる?」
男「え、あ、しゃべれます」
女子1「私達の名前言おうか」
女子2「うん」
女子1「私は女子1っていうの」
女子2「私は女子2」
女子3「女子3だよー」
女子1「覚えた?」
男「え、分からん」
女子1「…じゃあもう一回。私は女子1」
女子2「女子2」
女子3「女子3」
男「…」
女子1「今度は覚えた?順番に言ってみて?」
男「えっと…」
男「女子1、女子2、…女子3」
女子1「覚えたね?」
女子3「名前なんてゆーの?」
男「男」
女子2「男君ね」
男「はあ」
友「男は特進の一位だよ」
女子2「すごー!」
女子1「頭いいんだね」
男「…」
友「ほーそうかー」
女子1「それでねー」
皆 ペチャクチャ
男「(皆が自分達の会話を始めてしまった…)」
男「(黙って立ち尽くしてるだけ…)」
男「…俺空気だな」ボソ
女子2「ん?いや、空気じゃないよー!」
女子1「そうだよ」
男「俺影薄いじゃん…」
女子3「薄くないよ。私の方がそうだし」
男「いや俺よりはあると思う」
女子1「じゃあ近くのデパートまで行こー!」
女子2「うん」
友「俺らもか」
男「はあ…」
男「友がさっきの会話で女子3のこと『これ』って言ってたけど、それは酷いよな」
女子3「まあ大丈夫」
男「…俺さっきさ、コミュ障だったよな」
女子3「全然大丈夫だよ!私も最初はそんなだったし」
男「今はこうして二人だと普通に話せるんだけど。慣れれば話せるようになるって感じかな」
女子3「私も同じだよ。前までは何も話せなくていつも一人だったもん。でも今はこうして楽しく過ごしてるよ」
男「(俺は今になってもクラスで友達が出来ないが…)」
男「ライン交換しない?」
女子3「うん、いいよー。交換しよう」
男「(初めて言えたけど成功した!)」
女子3「QRコードでやる?」
男「QRコード?」
女子3「知らない?やったことないの?」
男「やったことないな」
女子3「じゃあえーっと…」
男「これ?」
女子3「そうそうそれ」
友「お、男何やってんだろ」
友「ああ、ライン交換してるのか」
女子3「これを読み取って」
男「…」
女子3「…」
男「ん?」
女子3「あれ?出来ない?ちょっと貸して?」
男「…」
女子3「あ、出来たよ」
男「ん」
女子3「あと友達追加押せばいいよ」
男「(お、キター)」
友「男、何気に女子と二人で歩いたの初めてだったんじゃないか」
男「いや、初めてじゃないけど」
友「そうなのか」
男「それにしてもさっき女子三人に囲まれてたときさ、うん、としか返せなかったんだけど…」
友「初めてはきつかったかな。でもいい練習の機会になったんじゃないか」
男「まあ。でも大学であんなんじゃなあ」
友「これから改善していけばいいんだよ」
男「そうだな…」
女子1「あっ。これよくなーい?」
女子2「カワイー」
男「…女子の買い物って長いよな」
友「まあそんなもんだ」
男「(リア充とか待ってるのすごい辛いんだろうな)」
男「今日あんま会話に参加できなかったなー」
友「あれは仕方ない。三人とも別の高校だったんだし」
女子1「ん?」
男「(やべえあの本持ってることバレた…!)」
女子1「男君本読むんだ、やっぱ頭いいねー」
男「(…なんとか避けられたか)」
女子1「男君じゃあねー」
男「あっ。ライン、交換しよう?」
女子1「あー。しよしよー」
女子2「私もするねー」
男「あ。電源切れた…」
女子1「うーん、じゃあ、後で友から聞いてライン送るよ」
男「ん。ああ」
男「あれから女子三人からラインが来た」
男「女子達は顔文字とかスタンプとかを使ってきたけど、俺はそれに何の変哲もない文で返した」
男「正月に初詣に行こうって誘ってみたけど、皆正月は家族と過ごすって言われて、結局来年の正月も俺は家でぼっち…」
スレタイ要素ないんですが
別の日学校
朝
皆 ガヤガヤ
男「…」
昼飯
皆 ガヤガヤ
男「…」
休み時間
皆 ガヤガヤ
男「…」
帰路
男「…」
また別の日
男「何もない」
男「つまんねえ…」
体育がある日
男「だるい」
男「勉強する意味無いだろ体育なんか…」
台風が来た日
男「うわっ。足濡れた」
男「今日も授業あるなんて自称進学校め…」
寒い日
男「自販機でおしるこ買うか」
男「ふー。あったけえ…」
気分転換したい日
男「学校つまんねえ…」
男「一人カラオケ行くか」
カラオケ店
男「二時間」
受付「えーっと、何名様?」
男「一人(見て分かんだろ)」イラッ
週末
男「なあなあ、明日カラオケ行こうぜ」
友「明日は検定があるんだ」
男「そうか」
友「すまんな」
男「暇だ…」
男「携帯も飽きたし、勉強するしかないな…」
数ヶ月後
生徒1「男1位?!」
生徒2「点数やべえ」
生徒3「男って誰だ?」
男「…」
ぼっちはいいから女作ってイチャイチャはよ
男「女子3に週末の友の家での勉強会に誘われたから、暇だし行くことにするか…」
週末
友「おはよう」
男「…まあ、今日は12時過ぎに起きたんだけど」
男「寒っみーな…。あの子達は?」
友「そろそろ来る…あ、来たぞ」
女子1「あー友ー」
友「よう女子1と女子3」
女子1「あっ。男君がいる。久し振り!」
女子3「お久し振りー」
男「久し振り…(会ったのはつい最近なんだけど)」
友「さー上がって」
週末友家
男「今日は勉強する為にここに集まったんだよな?」
女子1「うん」
友「そうだな」
男「なんでお前ら勉強しないの?」
女子3「いや~」
友「さあ」
男「…」
友「…」←イヤホンして音楽聴いてる
女子1「友うるさい」
友「ん?」
女子1「音量下げて。めっちゃ聞こえる」
友「えっ。聞こえるの」
女子1「丸聞こえ」
男「うん」
友「仕方ないなー。俺音楽がなきゃ集中出来ないんだけど」
男「…」←勉強中
女子3「勉強そんなにやってて飽きないの?」
男「まあ、飽きはしなきゃ勉強しない」
女子3「えー、すごい。でももう休みなよー」
男「勉強以外することがないしな。俺コミュ障だし」
女子1「あ。またコミュ障って言ったー」
男「(言ってはいけないのか)」
女子1「あ。ルービックキューブ1色揃ったー」
友「女子1頭いいな」
女子3「私にもやらせて」
…
男「…」ガチャガチャ
十分後
男「…」
友「お。次は二色目か」
女子1「男君出来たの。すごいじゃん」
友「流石頭がいいな。テレビに出ればいいんじゃないか」
男「それは無理だ」
女子3「ねえねえ、数学得意なんでしょ?」
男「うん」
女子3「じゃあ数学教えてー?」
男「いいよ」
女子3「ありがとー」
女子3「これだよ」
男「(こんなもんか…)」ペラペラ
男「あ、書いた字が本人と違うってバレたりしない?」
女子3「平気だよ。数学の先生は適当だから」
男「適当…」
女子3「本当に適当なの。大丈夫」
友「あっ。先生と言えば、体育と保健の先生がマジでクソだよ」
男「まずそれ勉強する意味無いし」
友「体育の先生がさあ、授業で生徒に怖い話のビデオを強制的に見させたんだよ」
男「は?意味分からん」
友「そうだろ。怖い話絶対無理っていう人もいるのに。もう無理矢理って感じで」
男「うちの学校にはそんな先生いないわ」
友「だろー。こんなのも見られないなんて社会になんか通用しねえぞって言ってるんだよ体育の先生」
男「本当にさあ、体育の先生って脳筋だな」
友「うん。そう脳筋だよ」
友母「いらっしゃい」
女子1「あ、友のお母さん!」
女子3「おじゃましてまーす」
友母「あら男君じゃないの。こんな美人と、可愛い子と同じ部屋で大丈夫?」
男「慣れました」
女子1「友のお母さん欲しいー!」
友「やるよ」
男「(友のお母さんはいい人そうだ)」
女子1「ねえ男君、(ジャンパー)脱がないの?」
男「脱ぐの面倒臭い」
女子1「ええー。暑いでしょー」
女子3「ねえねえ、脱がないの?」
男「だるい」
女子3「だるくないよ」
男「脱ぐのに10秒も掛かんじゃん」
女子1「全然だるくないよ」
友母「ポップコーン持ってきたよ」
女子1「おー。流石友ママー」
女子3「どうも」
友「…」カリカリ
男「(もう食ってる…)」
女子1「男君もポップコーン食べないの?」
男「(そういや食ってみるかな…)」
男「…」カリカリ
女子1「ねえねえ」
男「ん?」
女子1「エキス!」
男「エキス?」
女子1「うん。エキス」
男「エキスって何?」
女子1「エキスはポップコーンの油だよ」
男「油か…(よく分からん)」
女子1「ちょっとなんか今日は下がキツイかな…」
女子3「大丈夫?」
友「おお?」
女子1「やだー!友今見たでしょー!変態!」
友「いや見てないって」
女子1「やだー。友ホント変態!」
女子3「変態!」
男「(友ってこの女子達には変態扱いされてるのか…)」
女子1「そういえば、まだあのケータイのパスワードはアレなの?」
友「あ?どうだっけな」
女子1「なんだっけ」
友「あ。1969」
女子1「ああー。もうやっぱり友は…」
女子3「ねえねえ、何の話してるのー?」
女子1「ん?女子3、1969って分かる?」
男「プフッ」
女子3「えっ。どうしたの?」
男「~~~っ!」
女子3「ねえ何がおかしいの?」
友「…」ニヤニヤ
女子1「女子3分かんない?」
女子3「うん」
女子1「だからあ…、69の所。アレだよね。セ○クスする時の」
友「うんそうだ。今はあの形ではあまりやんないけどね」
女子3「ええ?」
女子1「だからあ…えっと、何て言ったらいいんだろう」
男「丸い部分が頭」
友「そう」
女子1「うん」
友「セ○クスする時の形だよ」
女子3「んー…」
女子1「分かった?」
男「(女子3さんすごい清純だな)」
男「ググったら1969の最初の出来事にパチ○コが」
友「ブッ」
友「セ○クスとか言うこと知ったのは中2くらいだったかな」
女子3「私は中3に初めて知ったよ」
男「俺も中3の夏にやっと知ったわ。同じじゃんな」
女子3「うん」
女子1「私はまだヤってない」
友「俺もヤったことない」
男「友はこの前ヤったって言ってただろ」
友「まあ、そうだったか…」
女子3「私はまだヤってない」
友「女子1はヤっただろ」
女子1「まあそうだけど。もう3人くらいやったかな」
男「(ビッチ…)」
友「俺とはヤってくれる?」
女子1「絶対やだ。けど、金払ってくれるならいいよ」
友「いくら?」
女子1「8万円」
友「高い」
女子3「私はヤったことあるよ」
男「あ、ヤったことあるんだ(女子3さん可愛かったんだけどな…)」
女子3「あっ。言っちゃった…」
男「何回ヤったの?」
女子3「1回だけど…。私、高校入って一回告白したの。そしたら、付き合ってた人があっち系の人でね…。付き合ってすぐにヤられたの」
男「…」
女子3「寸止めしたんだけどね」
男「もうこの部屋には童貞は俺しかいないのか…」
女子1「ヤりたいの?」
男「出来たらだけどね。ヤれる人なんかいないし」
女子1「ここでヤる?友と」
友「それはちょっと」
男「俺はホモじゃないんで」
女子3「ホモじゃないの?」
男「ホモじゃないよ」
友「男、昨日風呂入った?」
女子1「エっ。入ってないの?」
男「いや入ったけど?」
女子3「え?お風呂入ったの?」
男「入ったよ。なんでそんなこと聞くんだ」
女子1「…?」
女子3「…?」
友「…」
男「(友は俺がたまに風呂入らないのを知っている…)」
女子1「最初見たとき、友は年上が好きそうな感じがしたんだよね」
男「逆に友はロリコンになるんじゃね?」
友「まあ、ロリコンだろうけど。女子1はどんな男とだったら付き合いたい?」
女子1「うーんとねえ、頭が良くて、自分より背が高くて、優しくてイケメンの人かな」
友「厳しいねー。確か男のタイプは、しおらしくて、性格優しくて、清楚な女子だったよな」
女子3「そーなのー?」
男「…」
友「俺は中学んときはいじめ受けてたなー」
女子3「私も中学受けてたなあ」
男「俺も中学のときにいじめあったな」
女子3「そうなの?」
男「うん」
友「いじめってさー、ノートがいたずらされてて不便だったよな」
女子3「うん分かるー」
男「(ノートのいたずら?)」
女子3「下駄箱の靴が無くなってて大変だったよ」
友「あーあるある」
男「(靴のいたずらも受けたことないな…ここは俺が言うしかないか)」
男「俺は、よく後ろから蹴られてたな」
女子3「それは可哀想…」
友「えー。そんなことが…」
女子3「女子1は?」
友「女子1は逆だろ。いじめる方」
女子1「そんなあ」
友女子3「wwwwwwww」
友「俺高校でも最初は何もしゃべんなかったな」
女子3「私も最初そんな感じだった」
友「でも周りが話し掛けてきたから自然とこうなった」
男「いいなあそれ…。俺の高校にもそんな人達が居れば良かったのになー」
友「確かにそうかもな」
男「環境が悪かったんだな…」
女子3「今は私すごいうるさいじゃん?」
男「うん(?)」
女子3「でも高校に行くまではとても静かだったんたよ」
男「うん」
女子3「ほんとに、中2くらいのときは毎日勉強のことしか頭になかった」
友「それ男じゃん」
男「昨年のときだけどな」
女子3「wwww…、でもホント、あのときは家に帰ってすぐ勉強、な生活だったの」
男「それ完全に俺じゃん…」
友女子3「wwwwww」
女子1「あっ。そう言えばこの前コンビニでチャラ男君に会ったよー」
友「チャラ男どうだった?」
女子1「元気かなー?なんてwww」
男「そういやチャラ男の第一印象はなんだった?」
女子1「んー、…優しい?感じ?ww」
友「ほー、チャラ男が優しい、ねー」
友「そういえば、春休みはさ、よく俺と男とチャラ男でカラオケ行ってさ、その後絶対海行ってたよな」
女子3「そうなんだ」
男「…」ギクッ
友「うんそれでー」
男「海で歩いてたりしてたよな」
友「おうそうだな」
女子3「へえー」
男「(危ねえ…海でションベンとかしたことを言われるかもしれないところだった)」
男「チャラ男クリスマスどうしたんかな」
友「なんか友達と遊ぶって言ってたな」
男「チャラ男は彼女できた?」
友「いやいないだろうな。あの日に誓いを決めてからどんくらいたったかな」
女子3「誓い?」
男「…」ギクッ
友「高校でリア充になるっていうな!」
女子3「何それ?」
男「結局達成出来たのはお前だけか」
友「いや、チャラ男もそれなりに男友達作ってんだろ」
男「お前は女友達の方が多いだろ」
女子1「そうだよ友!」
友「そんなことない」
女子1「いやあるって!」
女子3「んー。まだ会ってから少ししか経ってないからよく分からないけど」
女子3「男君は、優しいと思うよ」
男「そうなの?」
女子3「うん。私はそう思う」
男「(さっきから女子3の身体が俺に当たりまくってるけど、別に何も感じないな…)」
男「なあ」
女子3「ん?何?」
男「これ途中式書けって書いてあるじゃん」
女子3「うん」
男「俺暗算の方が早いんだけど」
女子3「んー。後ろに答えは付いてるんだよね」
男「てことは答えだけ書いたら写したって思われるかもしれない?」
女子3「そうだね…」
男「じゃあ途中式も書くよ」
女子3「やってくれるの?」
男「ああ」
女子3「ほんとー?ありがとね!」
友「後で俺のもやってくんねえか?」
男「いいよ」
友「やった!男今度カラオケおごらせてくれ」
男「いや、別におごらなくていいよ」
男「終わった」
女子3「まさか、全部やってくれたの?」
男「うん」
女子3「えーっ。すごい!男君ありがとー。本当に」
男「まあ。女子3がこれやったらどのくらい時間掛かってた?」
女子3「まず解けない問題があるから」
男「そうなんか」
女子3「うん、そうなの」
女子1「わーい!友の布団だー!」
女子3「私も入れてー」
友「おい、俺の布団が…」
男「(友は後でこの布団でオ○ニーすんのかな)」
女子1「眠ーい」
女子3「眠いから寝るね」
女子1「帰りたくなーい。これじゃあもう帰りのバスで絶対に寝るよ」
男「(この人達はここに何しに来たんだろう)」
女子1「もう22時か…」
女子3「そろそろ出ようか」
女子1「そうだね」
友「女子3はチャリで行く?」
女子3「うん、そうするー」
友「じゃあ女子1はバス停まで送りに行くわ」
女子3「皆またねー」
友「またな」
男「じゃあな」
女子1「女子3じゃあね」
女子3「じゃあねー」
男「外寒っみー!」
女子1「寒い!」
男「下に何枚着てる?」
女子1「4枚」
男「同じか。友は下何枚着てる?」
友「2枚だな」
男「うわ、それは寒いだろ」
女子1「寒そー」
男「お年玉幾ら貰ってる?」
友「3万」
女子1「年に寄るけど、8万くらい?」
男「多いな、俺は年玉すら貰えないぞ」
女子1「わーい!友の布団だー!」
女子3「私も入れてー」
友「おい、俺の布団が…」
男「(友は後でこの布団でオ○ニーすんのかな)」
女子1「眠ーい」
女子3「眠いから寝るね」
女子1「帰りたくなーい。これじゃあもう帰りのバスで絶対に寝るよ」
男「(この人達はここに何しに来たんだろう)」
男「あれから女子3をカラオケとかに度々誘った」
男「毎回他の誰かが付いて来てたんだけど、今回は皆都合が悪く、初めて女子3と二人で遊ぶことになった」
男「女子3はもちろん、あの日にあった女子達とはもう友達だった」
女子3「おはよー男君」
男「おはよう、なのか?」
女子3「え?どういうこと?」
男「だって、もう昼過ぎてんじゃん」
女子3「そうだねー」
女子3「何時間やる?」
男「2時間くらい?」
女子3「うん、私もそれでいいと思う」
男「女子3なんでそんなに上手いの?」
女子3「ええっ?そんなことないってww」
男「女子3は友より上手いし、90点台出し過ぎ。何個出してんの?」
女子3「男君も上手いよ!」
男「女子3が上手過ぎるんだよ」
男「ふう」
女子3「あー、今日も楽しかったー」
男「女子3とか友と行くカラオケは大抵楽しいよ」
女子3「ありがとー。また来ようね?」
男「うん」
女子3「これからどうする?」
男「海行く?」
女子3「海?なんで?」
男「友とかとカラオケ行った時はいつも行ってたな」
女子3「でも汚れちゃうよー」
男「ああそうだよな。俺も転けて砂まみれになったことあるし」
女子3「転んじゃったのww?」
男「そうだよ。結構つまずきやすいんだよあそこは」
女子3「そうなの」
男「じゃーどこ行こうか」
女子3「私、ちょっと買いたいものがあるんだけど…」
男「そこに行くことにするか」
女子3「うん」
中学知り合い1「よう男ww」
中学知り合い2「久し振りだなwww」
男「!」
中学知り合い2「えっ。男それ彼女?」
中学知り合い1「マジかよww」
男「…友達だ」
中学知り合い1「男に友達、しかも女子かよwww」
中学知り合い2「意外過ぎるwwww」
男「まあ、そうだろうな」
男「(なんとかなったけど疲れた…)」
女子3「さっきの人達は知り合い?」
男「ああ。中学のね。中学じゃ評価は酷かったからな」
女子3「私もそうだったよ」
男「…だから中学の知り合いにはなるへく会いたくないんだ」
女子3「私も中学の知り合いに会いたくないよ。それで私、わざわざ知り合いのいない高校選んだんだ」
男「俺もそうしたんだけど、落ちて知り合いがいる学校へ行っちまった」
女子3「それは可哀想」
男「もう大丈夫だけどね…」
女子3「男君どっちがいいと思う?」
男「え、俺選ぶの?」
女子3「うん」
男「俺ファッションセンスないよ?」
女子3「大丈夫だよ!今着てる服もいいと思うよ」
男「そう?」
女子3「うん。すごくいいよ」
男「そうなん。んー、…こっち?」
女子3「こっちがいいの?」
男「うん」
女子3「私もこっちがいいと思ってたー」
男「ちょっとあそこのベンチで休もうか」
女子3「うん」
男「あー…」
女子3「ふう」
男「(こういうときは何を話せばいいんだろう)」
女子3「ねえ」
男「ん?」
女子3「男君に聞いてもらいたいことがあるんだけど」
男「うん(これはもしかして)」
女子3「実はね、私気になる人がいるんだけど、どうやって近付けばいいのか分からないの」
男「そう(俺じゃなかったか…)」
女子3「それでね、男君はどうすればいいと思う?」
男「んー。分かんないけど。普通に話せばいいんじゃないかな」
女子3「そうなの」
男「好きな人昔いたから分かる気がする」
女子3「そうなんだ。ありがとう」
男「あれから女子3と普通に別れた。別に女子3は彼女でなくてもいい。普通の友達のままでいいというような感じがした」
男「女子3は男子とも普通に遊ぶけど、女子間での友情も深く持つ子だった」
男「異端の存在でしかも別高校の人間とは誰も付き合えないだろうと思い、俺は諦めた」
新学期学校
男「今日は絶対話し掛けるぞ…」
男「そして友達を作ってやるんだ」
…
女「…」
男「(あの子大人しそうだな…よし)」
男「(初対面の人に話し掛けるの怖いな…。でもやらなきゃ)」
男「なあ」
女「ん?」
男「よう。昨年は何組だった?」
女「4組だよ」
男「俺は2組。よろしくな」
女「うん」
男「よっしゃ、やれば友達出来るじゃん…」ボソッ
女「え?」
男「いや、何でもねえよ。…俺は男っていう」
女「女だよ。よろしくね」
男「おう」
終わり
もちろん友達作るのが終わりだよね
このあとまだ、続くんだよね
おまけ
男「お前も大学行くんだ」
チャラ男「まあな」
男「大学って、遊ぶために行くとこなんだぜ」
チャラ男「そうなん?」
男「ああ。勉強するためだけに大学行く奴って、人生悲しいよな?」
チャラ男「確かにな」
男「俺も大学に行った理由の半分くらいは友達、彼女作って遊ぶためなんだぜ」
チャラ男「俺もそうだなww」
チャラ男「ん、じゃあ残りの半分の理由は何だ?」
男「バイトするためと、将来いいトコに就職するためかな」
チャラ男「理由に学生の本業の勉強がねえwwwwww」
男「学生の本業って遊ぶことじゃねえのwww?」
チャラ男「慶應のお前が何言ってんだwwww」
男「なあなあ」
男子「ん?」
男「どこ出身?」
男子「東京」
男「俺は神奈川」
男子「そう」
男「…」
男子「…」
男「東京は何があるん?」
男子「まあ、色々ある」
男「東京色々あるよなー。神奈川は横浜くらいしかなくね?」
男子「横浜か」
男「…」
男子「…」
男「…」
男子「…」
男「まあ、俺は男。お前は?」
男子「俺は男子」
男「男子。じゃあ今後よろしくな」
男子「おう」
終わり
乙~
面白かったよ
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