男「ある地球連邦兵の物語」(54)

宇宙世紀0079、突如ジオン公国政府は連邦政府に対し宣戦布告、サイド1、2、4へ奇襲攻撃を仕掛けた

その一週間後、ジオンはサイド2にあったコロニー「アイランド・イフィッシュ」を奪取する

ジオンはこのコロニーを使い、コロニー落とし「ブリティッシュ作戦」を実施した

目的は大質量のコロニーを落下させ、地球連邦軍の総司令部、ジャブローを破壊することにあった

幸いコロニーは連邦軍の攻撃により大気圏突入時に分解し、ジャブローへの被害は避けられた

しかし崩壊したコロニーの一部はオーストラリア、シドニーを直撃し所謂「シドニー湾」が出来ることになる

この攻撃によりオーストラリア大陸のおよそ16%は消滅することとなった



教授「おや、鐘がなりましたね。今日の講義はここまでといたします」

ガヤガヤ ガヤガヤ

男「ふー…終わったー、あー腹減った」

友「そうだなー、さっさと食堂に行こうぜ」

スタスタ

男「しっかし、ジオンはひでーことをするもんだな。コロニーの住民を毒ガスで虐殺だぜ?」

友「本当に奴らは人の命を屁とも思ってねーな、最低の奴らだよ」

男「まあ、言ってしまえば何だか遠い国の出来事みたいだよな。こう、実感が沸かないというか」


友「連邦とジオンの戦争か…一応ここにも連邦の駐留部隊はいるっちゃいるが、よく道端で酔いつぶれてるのを見るぜ」

男「ここは至って平和だからなあ、工業コロニーだからジオンとは何の関係もないしな」

友「ははは、やっぱり平和が一番だ…ん?」

ピンポーン

『校内にいる生徒、並びに職員に緊急連絡です。先ほどここから十数kmさきにおいて、ジオン公国の人型兵器が現れました。校内に残っている全員は直ちに避難準備をしてください。繰り返します、校内にいる…』

ザワザワ ザワザワ

男「おい、聞いたか?ジオンの人型兵器だってよ」

友「ああ、ザクってやつだろうな。テレビでもやってたぜ」

男「やばいな、急いで荷物取りに行かないtドゴーン

男「な、なんだ!?なにがあった!?」

「お、おいあれ!」 「なにか校舎に降ってきたぞ!」 「なんだなんだ!」 

友「あれは…たしか連邦軍のモビルスーツ、ジムだ!ひでえな、ボロボロだ…」

カシュー フラフラ

「おい、誰か出てきたぞ!」 「連邦兵か?」 「血だらけよ…」

男「おい、聞いたか?ジオンの人型兵器だってよ」

友「ああ、ザクってやつだろうな。テレビでもやってたぜ」

男「やばいな、急いで荷物取りに行かないtドゴーン

男「な、なんだ!?なにがあった!?」

「お、おいあれ!」 「なにか校舎に降ってきたぞ!」 「なんだなんだ!」 

友「あれは…たしか連邦軍のモビルスーツ、ジムだ!ひでえな、ボロボロだ…」

カシュー フラフラ

「おい、誰か出てきたぞ!」 「連邦兵か?」 「血だらけよ…」

男「!!」ダッ

友「おい、男!」

男「大丈夫ですか!何があったんですか!?」ガシッ

連邦兵「ううっ…ジオンの…ザクが…コロニーに…3機…早く…民間人の避難を…」ガクン

男「あ!大丈夫ですか!大丈夫ですか!」ユサユサ

男「…ダメだ、死んでる」

友「お、おい男!何を話してたんだ!」


男「どうやらジオンのザクが6機コロニー内に侵入したらしい!このジムは防衛隊の1機だろう…」

友「くそっ!ジオンの奴らめ、こんなところにまで現れるなんて…とにかく急いで逃げようぜ!」

男「あ、ああ!」

~空港~

職員『押さないでください!まだ脱出用の船には余裕があります!』

ワーワーギャーギャー 

男「くそっ、やっとこさ渋滞の中を抜け出せたと思ったら…」

友「押し合いへし合いだな…これじゃあ船に乗れるのもかなり先だ」

男「何かほかに乗り込めれる所は…・・・そうだ!友、ついてこい!」グイグイ

友「ど、どうした!そんなに引っ張るな!」

男「ほら、ここならすぐ乗り込める」

友「これって・・・連邦軍の軍艦じゃないか!」

男「大丈夫、今なら警備兵は向こうにいるしとにかく脱出できたらいいんだ!」

友「でも、あとのことはどうするんだよ!いつまでも隠れるわけにはいかないぞ!」

男「それはあとで考える!とりあえず乗り込むしかないんだ!」ダッ

友「あ、おい、待ってくれよ!」ダッ


~サラミス級巡洋艦 格納庫~

男「この隅にいればまずバレないはずだ」コソッ

友「しかし暗いな・・・」コソッ

男「仕方ない、脱出できればそれでいいんだ」

ドドーン

男「爆発音が近くなってきたな・・・」

友「周りの様子が見れないのは焦れったいなまったく」


男「しっ!足音が近づいてきた!」

タッタッタ

連邦兵「よし、民間人の収容は完了したようだな」

連邦兵「早くこのコロニーから出ないとやべーぞ・・・防衛部隊もかなり危ないそうだ」

連邦兵「もうすぐだな、よし持ち場に急げ!」

タッタッタ



男「ああ・・・親は大丈夫だろうか・・・」

ガクン ゴゴゴゴゴ

男「お、動き出したみたいだ」

友「やれやれ、ようやく脱出か・・・」

男「ぐっ、すごいGが・・・!」ガシッ

友「何か掴まるものを!」ガシッ

男「・・・収まったな、どうやら宇宙に出たらしい」

友「ふう・・・」ストン

男「さあ、これからどうするか・・・どこに行くかもしれずにここに居続ける訳にもいかないしな・・・」

友「うーん・・・うおっ!?」ガグン

ピーッ ピーッ ピーッ ピーッ

『艦内クルーに連絡!本艦は敵の攻撃を受けつつあり!各員持ち場につき迎撃態勢を取れ!』


男「くそ!ここでもか!まったく運がない!」

友「と、とりあえず逃げnドゴーーン

『敵の砲撃により第3ブロック及び格納庫の一部に損傷!』

男「だ、大丈夫か友!」

友「なんとか!でもこのままだとこの船が落ちるのも時間の問題だぞ!」

男「くそっ、何か脱出する手だては・・・うおぉ!?」ガガーン

男「駄目だ!このままだと死んじまう!」


友「ん?おい、このコンテナ・・・中に何か入ってるぞ。見た感じ脱出ポッドみたいだな・・・」

男「何でもいい、とにかくそれに乗り込むんだ!」グイッ


友「狭いな・・・」

男「贅沢言うなって・・・えっと、電源はこれか?」ポチッ

ブィーン 

友「お、おお・・・脱出ポッドにしては豪華だな…」

今日の投下はここまで、おやすみ

男「操縦桿は…こいつか!」グイッ

プシュッ  プシュップシュ

友「違う、それは推進剤を吹かすやつだ!」

男「じゃあこっちか!?」グイッ

ググッ グゥーン

友「動いた!いいぞ男!」

男「よし、早くここから…うわぁ!?」ガグン

ビーッ  ビーッ  ビーッ

友「まずい、もうこの船はもたないっぽいぞ!」

男「くそ!道連れだけは…ゴメンだ!」グイッ カチリ

プシュッ  グゥーン  プシュー プシュー

男「よし!外に出れた!」

ドガン  ゴガーン  ゴゴゴゴ

友「危なかったな…間一髪だ」

男「船が沈んでいく…どうか無事な人がいるように」

友「とりあえず他の心配よりこっちの心配だ。はやくこの宙域から出ないとジオンに見つかっちまうぞ」

ピコーン ピコーン

男「…ん?何だこの音…レーダーか?」

友「ん?すまん、こっちからだとお前が邪魔で見えん。何が映っている?」

男「何か赤い点が…近づいてきてるのか?これは」

友「赤い点?それは…まずいぞ。多分ジオン軍だ」

男「ん?連邦軍の可能性はないのか?」

友「連邦の兵器なら識別ビーコンを付けてるから緑の点になるはずなんだ」

男「お前詳しいな…」

友「それよりどこかに隠れないとまずいぞ。とりあえずあのデブリの裏側に隠れて様子を見よう」

男「よ、よしわかった」カクン

プシュゥ プシューーー

ゴオオォォォォ

ジオン兵『この辺りか?さっきの連邦の船があった場所は』

ジオン兵『ここだな。まあ何もないとは思うが付近を捜索せよとの命令だ。ちゃっちゃと終わらそう』

男「あれは…ザクか?」

友「どうやら戦果確認に来たみたいだな。たった2機しかいないが、今の俺たちには十分驚異だな…」

男「とりあえず大人しくしてるか。早く去ってくれよな…!」

ジオン兵『どうだ?』

ジオン兵『何もないな。そっちはどうだ?』

ジオン兵『同じだ、さあ早く帰ろうか。この任務を終えたら後は帰還…」プツン

ジオン兵『ははは、そんなフラグ建てると死んじまうぞー!………おい、どうした?応答せよ!』

ガガガガガガガ

ジオン兵「何だと!?」

男「お、おい!何か銃声が聞こえるぞ!」

友「少し身を乗り出してくれ。周りの様子が見たい」

グウーン

友「あれは…ザクと…ジムか!多分俺たちのコロニーから脱出した機体だろう」

男「どうする?このまま見てるか!?」

友「まあ待て…こんな武装もないポッドで出たって犬死するだけだ。とりあえずまだ様子を見るしかない」

ジムパイロット「くっ…命からがら脱出したってのについてないなまったく!」ガガガガガ

グワアアァァァ

ジムパイロット「ちっ!コロニーの戦闘のせいで弾薬が…」ガガガガガ カチッ カチッ

ジオン兵「リロードか?貰った!」ゴオォオオオォ

ジムパイロット「しまった!懐に潜り込まれたか…!くそったれ!」ブィーン

ジオン兵「白兵戦ならこっちが早い!」ガキィーン

ジムパイロット「しまった!ビームサーベルが…!」

ジムパイロット「くっ…命からがら脱出したってのについてないなまったく!」ガガガガガ

グワアアァァァ

ジムパイロット「ちっ!コロニーの戦闘のせいで弾薬が…」ガガガガガ カチッ カチッ

ジオン兵「リロードか?貰った!」ゴオォオオオォ

ジムパイロット「しまった!懐に潜り込まれたか…!くそったれ!」ブィーン

ジオン兵「白兵戦ならこっちが早い!」ガキィーン

ジムパイロット「しまった!ビームサーベルが…!」

ジオン兵「貰ったあぁ!…うぉ!?」ガグン

ジムパイロット「今だ!」バババババババ

ジオン兵「う、うわああああぁぁぁ!」

ドゴーーン

ジムパイロット「ふう…頭部バルカンの弾が残っててよかった…しかしなんで急に体制が崩れたんだ…?」

ジムパイロット「ん?あれは…ボールか?まさかあのボールがザクを・・・」

友「う、うぅ…いってえなあ…」

男「大丈夫か?友」

友「お前なあ、いくらなんでも無謀すぎるだろ!まさかザクにタックルかますなんてよ…」

男「い、いやすまん。ただ急に体が反応してな…ん?通信?」

友「さっきのジムからか…?とにかく応答しよう」

男『はい…何でしょう?』

ジムパイロット『そこのボールか?俺をさっき助けてくれたのは』

男『あ、はい、一応そういう事に・・・?』

ジムパイロット『本当に助かった。危うく死ぬところだった…』

男『いえいえ、それほどでもないです!』

ジムパイロット『いや、まさにあなたたちは命の恩人だ。所属と階級を…いや、まずはこの宙域から脱出しよう。』

ジムパイロット『ついて来てくれ、あっちの方に母艦がある』

男「…だってよ、どうする?」

友「どうするって…行くしかないだろう!」

男「だよな!」クイッ

プシュッ プシュゥーー  ゴオオォォォ

~マゼラン級宇宙戦艦「ハイネケン」 ハンガードッグ~

ゴオオオォォォォ

ジムパイロット『こちらハンマー2。聞こえるかハイネケン、着艦許可を要請する』

オペレーター『通信良好、了解ハンマー2。着艦許可を出す、ビーコンに従ってくれ』

ゴオオォォ・・・ガシャン

オペレーター『待て、ハンマー2。後ろのボールは何だ?』

ジムパイロット『ああ、俺の命の恩人だ。とりあえず一緒にいれてほしい』

オペレーター『はあ・・・大尉が言うなら』

ピピッピピッ

オペレーター『そこのボール、聞こえるか?』

男『あ、は、はい!』

オペレーター『ん?子供・・・?まあいい、君も一緒に収納する。ビーコンに従ってゆっくり近づいてきてくれ』

男『わ、わかりました!』グイッ

プシュウウゥゥゥ  ガシン  ガクン

男「うおっ、掴まれた・・・」

友「へえ、こうやって格納するんだな」

オペレーター「ジム2号機、並びにボールの着艦確認!ハッチ閉めろ!」

ウィーンウィーンウィーン ガコン

プシュゥー

男「・・・ふう、ここは・・・?」

友「連邦の・・・マゼラン級らしいな」

カツッカツ

ジムパイロット「驚いたな、まさか俺を助けてくれたのが民間人とはな・・・」

男「あ、あの・・・」

ジムパイロット「ははは、そんなに身構えなくても大丈夫だ。まさか恩人を悪いふうにはしないさ」

ジムパイロット「俺は連邦軍第2艦隊ハイネケン中隊所属のアレン・ブルーヴィック大尉だ。よろしくな」

男「は、初めまして。ルクエーク工業大学の四年生、男です」

友「同じくルクエークの四年生、友です。どうかよろしくお願いします」

アレン「・・・ん?友?どこかで聞いた名前だ・・・」

連邦整備兵「友って言うと、確か本部の方の開発チームの主任じゃなかったか?確かジムの開発担当だったはず」

アレン「そうだ、あの友か!」

友「私の父です。もう長いこと会ってはいないので顔は覚えてないんですが・・・」

アレン「そうかあ・・・君のお父上が開発に携わった機体に乗れることを、私は光栄に思うよ」

男「あ、あの~・・・これから自分達はどうすれば・・・?」

アレン「そうだな、とりあえずブリッジに行こう。艦長に君たちを会わせたいんだ」

カツッカツッカツッ

~ハイネケン ブリッジ~

アレン「ミッシャー艦長。アレン・ブルーヴィック大尉、只今帰艦致しました!」カツン

ミッチャー「おお、大尉!無事だったか!」

アレン「はっ!しかし我が小隊員は私を除いて・・・」

ミッチャー「・・・そうか、冥福を祈るとしよう。ところで、隣の二人は誰だ?見たところ民間人のようだが・・・」

アレン「私の命の恩人です。それぞれルクエーク工業大学の四年生で・・・」

男「男といいます」

友「友です、どうかよろしくお願いします」

ミッシャー「私はこの艦の艦長、ミッシャー・アレクマン中佐だ。よろしく頼む」

ミッシャー「ところでルクエーク大学の出身と言ったな。確か、ルクエークと言えば・・・」

アレン「・・・先ほどの戦闘で落ちたコロニーの名称です」

男「・・・!!」

友「やっぱ、持たなかったんだな・・・でもなんでこんな辺境のコロニーが落とされるんだ!?」

ミッチャー「わからん・・・ただ、噂によると連邦の秘密研究所があったという噂だ」

友「・・・確かに、こんな所にロールアウトしたてのジムが配備されていたのもおかしい話だな・・・」

ミッシャー「ほう、そちらの子はずぶの素人という訳でもなさそうだな」

アレン「この子の父親は、ジムの開発担当の一人なんです」

ミッシャー「ほう・・・成程、そういうことか」

友「ええ、今は確かジャブロー本部にいるはずです。長らく顔は見ていないのですが」

男「あ、あの・・・お話中悪いんですが、僕たちはこれからどうなるんでしょう?」

ミッシャー「ああ、そうだった。この艦はこれから近くの第80補給部隊から補給を受ける」

ミッシャー「補給完了後は速やかに作戦のためにL5宙域へ移動、ハーメルンポイントにて作戦行動待機だ」

アレン「作戦と言うと・・・確かジオンの一大拠点を落とすとかいう一大作戦の事ですね?」

ミッシャー「そうだ、まだ作戦の概要は伝えられてはないから確定ではないがな」

アレン「地球のほうでは、オデッサの奪還に成功したと聞きますし、我々の勝利も目に見えてきましたね」

ミッシャー「ジオンの奴らには随分苦渋を舐められさせたからな。ようやく借りを返すことができる・・・!」

アレン「俺も・・・戦友の仇は必ず・・・」


~ハイネケン 居住ブロック クルールーム ~

ガチャッ バタン

男「・・・ふう」トサッ

友「やっと一息つけるな」ドサリ

男「なんだかここ数時間で色々ありすぎて・・・訳がわからなくなるな」

男「今日の朝には普通に起きて、朝飯食って登校して・・・」

友「そういえば、今は・・・もう17時か。昼もロクに食ってないから腹が減ったな」グゥー

男「そうだ、晩飯の調達ついでに艦の中を探検してみないか?ほら、ミッシャーさんも自由にしていいって言ってたし」

友「そうだな・・・知識としては知ってたが、実際に艦の中を見れるなんて機会はそうそうないしな!」

男「よし、早速行こうぜ!ほら!」ダッ

友「お、おい待てって!」ダッ

ウィーン  バタン

今日の投下は終了です

支援してくださった方はありがとうございますー

~ハイネケン 食堂~

男「とにかく腹ごしらえをしないとな」

友「だな。さてメニューはっと・・・」

連邦兵「よお、お前らか?アレン大尉の恩人ってのは!」

男「え?あ、はい!」

連邦兵「おっと、驚かせてすまねえなあ。俺はダニエル・マクナマン、曹長だ。よろしく頼むぜ!」

友「よろしくお願いします、ダニエルさん」

ダニエル「ははっ、別にさん付けじゃなくてもいいんだぜ?まあそれはいいとして・・・腹減ってるんだろ?こっち来いよ!」

男「で、ではお邪魔します!」

連邦兵「ははは、リラックスしろって!男君よ!」

連邦兵「ほら食え食え!」

友「ではお言葉に甘えて」

ガツガツ  ムシャムシャ

男「んー旨い!」

ダニエル「ほう、いい食いっぷりだな。気に入った!」

連邦兵「俺の昔を思い出すなあ、あの頃は・・・」

連邦兵「まーたその話かよ!もう十回は聞いたぜ・・・」

ダニエル「おっと、こうなると長いんだよなあ。さっさとおさらばするとしよう」ガタッ

友「ご馳走様でした!」ガタッ

男「え?ご、ご馳走様でした!」ガタガタッ

ダニエル「さて、腹ごしらえもしたし・・・折角だし艦内を案内するぜ?」

男「本当ですか!ハンガーに行きたいです!」

友「即答かよ・・・」

ダニエル「ははっ、ハンガーには男のロマンが詰まってるからな!いいぜ!」

男「ありがとうございます!」

友(内心、俺もハンガー即答しようとしてた事は黙っていようか・・・)

~ハイネケン ハンガードッグ~

ダニエル「さて、ここがハイネケンのハンガーだ。さっきは慌ただしくてゆっくり見れなかっただろう?」

男「へぇ~・・・すげぇ・・・」

友「ジムに、俺たちの乗ってきたポッドに・・・あれはセイバーフィッシュかな?」

ダニエル「ほお・・・よく知ってるじゃないか」

友「まあ、名前だけですがね」

ダニエル「まあ詳しい説明は・・・おーい、フェイー!」

フェイ「・・・んー?なんだダニエルか、どうしたー?」スゥー

ダニエル「彼女がフェイ・トゥーラン、この艦のメカニックチーフだ」

フェイ「へえ、あんたたちがアレン大尉をボールで救ったとかいう子達ね?」

男「ボール?」

フェイ「ほら、あんたたちが乗ってきたポッドだよ。外見がボールそっくりだから、ボールさ」

友「まあ、なんともわかりやすい・・・」

ダニエル「何とも適当なネーミングだよな。こいつを実戦投入するっていうから余計にってんだ」

男「え?こんな武装も付いてないのを?」

フェイ「武装がなかったらつけるまでよ。おまけにこいつは高機動型のボールだからね、ジェネレーター出力も十分だ」

友「へぇ・・・」

フェイ「と、言っても次の補給で届くんだけどね。そういえばダニエル?」

ダニエル「ん?」

フェイ「確か次の補給で新型が届くんだって?」

ダニエル「ああ、どうやら新型ジムのテスト生産型が届くらしい。実戦テストも兼ねてだろうな」

フェイ「まったく、うちの大尉の駆るジムは全部テスト機だよまったく・・・おかげで整備とチューンも楽じゃないんだよ」

ダニエル「まあそれだけうちの大尉は信頼されてるって事だ。素直に喜んでおけよフェイ」

フェイ「確かに新型を弄るのは楽しいからね。五分五分ってとこかねぇ」

男「凄い人なんだな、アレンさんって・・・」

友「ああ、いわゆるエースパイロットってやつだ・・・俺たちは案外凄い艦に乗り込んだらしいぞ」

今日の投下は終了です

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