男「安価で不良になる学園生活」(13)

半年前

男「俺不良になる」

幼馴染「やめなよ、似合わないよ」

男「お前が何と言おうが俺は不良になる」

男「だから、もうお前みたいな金持ちお嬢様とは一緒にいられない」

幼馴染「で、でもっ……」

男「じゃあ、元気で」


現在

男「あれから半年、幼馴染とは疎遠になった」

男「……いや、誰もが一度はやりたい綺麗なねーちゃんとノーヘル二人乗りのためには仕方ない」

男「不良は関係ない? バカ言え、ノーヘルなんて不良の通過儀礼みたいなもんだ」

男「さて、まずは第一印象の髪型だが……」

↓1

リーゼント

男「リーゼントだよなぁやっぱり」

男「嘗められたら終わりだしな……」

男「鬼剃りだな」

ジョリジョリシュッシュ

男「ヨーランにドカンに潰し鞄っと……」


男「来たれ80年代!」

男「さぁ登校時間だ、遅刻しちゃまずいし早めに出よう」

通学路

ジロジロ

男「何で見てくるんだよ……」

プークスクス

男「何笑ってんだよ……」

厨房A「何あれキモイwww」

厨房B「靴wwwwww運動靴www」

男(しまったぬかった!)

男「し、しかし不良ならここで……ここで……」グスッ

↓1

抱き込んで不良トリオ結成

男「ねぇ君たち」

厨房A「なんすかwwwwww」

男「あのー……その……えと……フヒッ……えっと……」

男(人見知りぃぃぃぃ!)

厨房B「wwwwwwwww」

厨房A「兄さんかっこいっすねww」

男「ヒュイッ!!」

厨房AB「wwwwwwwwwwwwwww」

男(クソォォォォォ……!)

男(どうやってこっちサイドに……)

↓1

無理矢理根性焼きさせる

男「オイコラ腕出せや!」

厨房A「は?」

厨房B「何いってんのコイツ」

男「あ、いや……出せや!」

厨房A「ほら」

スッ

男(紋紋!)

男(い、いや、シールだワッペンだ……)

男(タバコタバコ……持ってない……)

男(あ、判子……)

ピタッ

厨房A「wwwwww」

厨房B「wwwwww」

男「……」

潰し鞄はさすがにいないだろうけど洋ランドカンは案外まだいるぞ

全然駄目じゃん

?「お前ら何してんの?」

厨房A「あ、チス!」

厨房B「なんもしてねっす」

?「ん? 男?」

男「は、はい」

男「……あれ、友?」

友「おー!」

友「ひっさしぶりだなぁ!」

男「うわマジで?」

友「何だよその格好www」

男「いやほら、かくかくしかじかで」

友「そっかそっか、なら何かあったら俺のとこ来いよ」

男(彼は中学の頃の親友で、器のデカイやつだった、高校で離ればなれになったけどまさか再開するとはな……)

友「お前らコイツに何かしたら許さんからな」

厨房's「ウス」

友「不良になりたいってのは別にいいけどさ」

友「ちょっとばかり古くさくないか」

男「え……これがスタンダードスタイルだろ?」

友「んなわけないだろ」

友「まぁ高校初日に嘗められたら負けなのはあってるけど」

男「あ、お前もあの学園?」

友「そうだよ、よろしくな」

男「これは好機だ……」

男(でも中学の頃はどちらかと言うと文科系だったのになぜあの厨房は畏まってたのかな)

友「さて、このまま学園行くか?」

男「あー……」

↓1

グラサン

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