女「きゃあぁぁぁひったくりよぉぉ!」
ひったくり「へっへっへ!ちょろいぜ」ダッダッダ
女「誰かそいつ捕まえてぇぇぇ」
???「まて!そこのひったくり!」ビシッ
ひったくり「だ、だれだ?」
自爆マン「俺はヒーロー自爆マン!一般人の財産を強奪する悪党め!成敗してくれるわ!」
ひったくり「ヒ、ヒーローだと?!」
自爆マン「うおおおおお」ダッダッダ
ひったくり「うわっ?!こっちくんな!」
自爆マン「それ!」ダキ
ひったくり「うおぉ!?離せ!抱きつくなキモい!」
自爆マン「……3」
ひったくり「あぁ?」
自爆マン「……2」
ひったくり「な?!なんか光ってるぞこいつ!」
自爆マン「……1」ピカ
ドッガァァァァァァン!!!
ひったくり「ぎゃあぁぁあ」
女「ぎゃあぁぁあ」
キャスター「本日未明、A市○○通りにて爆破テロが起きました」
キャスター「目撃者の証言によりますと、戦隊ヒーローのようなコスプレをした謎の人物が現場にいた男性に抱きつき、突如爆発したとのことです」
キャスター「幸い死傷者などは出ておりませんが、2名の男性と女性が意識不明の重体です。
現場には巨大なクレーターができたことからかなり高性能な爆弾類が使用されたとのことです」
博士「……これは君の仕業だね?自爆マン」
自爆マン「……すいません」
意識不明の重態なら死傷者なしじゃないんじゃ……
自爆マン「ちょっとばかし爆破の加減ができなくて……」
博士「いやいやいやいや、ちょっとじゃ困るんだよ。いくら犯罪者でも爆殺されたら殺人罪だよ?怪人ならともかく……」
自爆マン「助けを求める女性を見過ごせなくて……」
博士「その女性は今病院にいるんだぞ」
自爆マン「そこのところは反省しています。一般人を傷つけてしまうなんて……」
博士「傷つけるというより、ふっ飛ばしたといったほうが正しい」
博士「とにかく、地道に必殺技の改良をしていこう。威力調整とか」
自爆マン(……俺は生まれた時から自爆する能力をもっていた……)
自爆マン(初めての自爆は2歳の頃、実家をまるごとふっ飛ばしてしまった)
自爆マン(高校での初彼女とのキスの時に、緊張のあまり相手を自爆で殺しかけてしまった)
自爆マン(この力は俺にとって最悪の出来事を起こすのにだけ効力を発揮している)
自爆マン(こんな力でも人の役に立つならと、俺はこの博士とともにヒーローになったのだが……)
自爆マン(失敗ばかりだ)
女「きゃあぁぁぁぁ」
変態「ぐふっふっふっふ、逃げるんじゃないんだお」
自爆マン「まて!変質者め!」ビシッ
変態「なんだ君は……」
自爆マン「ジャスティス」チャキ
パン パン パン パン
変態「」
女「ぎゃぁぁぁぁぁ人殺しぃぃ!」
男「しゃ、射殺しやがった!」
自爆マン「レッツジャスティス!」
博士「……というのはどうだい?」
自爆マン「それじゃただの殺人鬼じゃないですか!」
博士「冗談だよ、冗談。チャカじゃなくてちゃんとバズーカにしておくよ」
自爆マン「爆発関係でも兵器はダメだよ!」
博士「君の自爆とう大差ないように思えるがね」
自爆マン「それ言っちゃったら意味ないじゃないですか……」
博士「まず必殺技が自爆しかないってのもアウトじゃないか?」
自爆マン「……俺にはそれしかできません。これだけが取り柄なんです」
博士「自爆が取り柄って……」
ペニスマンみたいな展開だな
怪人蟹バリズム「カニ食えぇぇぇ!カニくぇぇぇ!」
女「きゃぁぁぁぁ!怪人よぉぉ」
男「助けてぇぇぇ」ジタバタ
蟹バリズム「おりゃぁぁぁ!蟹くええぇ」
男「もが!がっご、ご」ジタバタ
女「か、カニを口にねじ込んでる……」
男「ずわい蟹か?!」
蟹バリズム「蟹食えよ!食いまくれよ!胃が破けるほど食えよ!」
男「…」ピクピク
女「やめて!男さんが死んじゃう!」
蟹バリズム「リア充はかにくってしねぇぇぇぎゃははははは」
キャスター「お昼の時間です。まずはただ今入りました怪人出没の情報から」
キャスター「A市の○○にて、通行人に無差別にカニを食べさせようとする怪人が現れたとのことです」
キャスター「複数のけが人も出ており、カニを喉につまらせて呼吸できず、危険な状態に陥ってしまった被害者も確認されています」
キャスター「現在怪人は付近の魚屋に立てこもっており」ピン
自爆マン「……よし、いくか」
おまえらはヒーローじゃあねぇ!モブキャラなんだよ!
自爆マン「なんだお前は!?この変態め!」
デッドプール「俺チン?俺チンはデッドプール!みんなのヒーローなんちゃって!」
自爆マン「……」
デッドプール「引いてんじゃないよ俺ちゃん悲しい。単発ネタのバカコスプレが!?」
自爆マン「落ち込むのか怒るのかどっちかしろ!」
自爆マン「そこまでだ!怪人め!」
蟹バリズム「お前も蟹をくえぇぇ!」
自爆マン「3……2……」ダッダッダ
蟹バリズム「?!」
自爆マン「……1!ダッシュ自爆!」
ドッガァァァァァァン!!
自爆マン(どんな敵や怪人が現れても、大抵自爆するだけで終わる)
自爆マン(不謹慎だが……やりがいがない)
魚屋「俺の店がァァァァァァァ?!俺の城がぁぁあぁ!?」
キャスター「速報です。魚屋に立てこもった怪人は退治されました」
キャスター「立てこもっていた建物が爆発したのです」
キャスター「目撃者の証言によりますと、最近目撃情報の多いコスプレをした自爆テロ犯の姿が目撃されており、注意が必要です」
キャスター「爆発の衝撃や瓦礫により、死者こそ出なかったものの、負傷者が多数現れる自体に発展しました」
キャスター「今回の事件で国の怪人対策の改定に持ち込まれる動きに……」
博士「……自爆マンくん」
自爆マン「……はい」
博士「学ぼうよ?少しは……」
自爆マン「……すいません。ほんとに」
好きだわ
こういうの
妖虎「ぐっはっはっは! 人間共よ! 我は中華妖怪連合からの使者である! 死にたくなければ話を聞くがよい!」
キャーキャー!! ワーワー!!
妖虎「即刻この日本の地を我らに明け渡せ! 逆らう者には死を! 従うものには奴隷としての身分を……」
自爆マン「シュワッチ!」ビシッ
妖虎「!」
自爆マン「省略」
ドッガァァァァァァン!!
妖虎「ぎゃあ嗚呼ああああァァ!?」
自爆マン「……ありゃ?」
妖虎「が……ぐっ、何者だ貴様……」
自爆マン(ワン自爆で死なない……だと……)
妖虎「……何者だ貴」
自爆マン「連続自爆!」ピカ
ドッガァァァァァァンドッガァァァァァァンドッガァァァァァァンドッガァァァァァァンドッガァァァァァァンドッガァァァァァァン!!!!!!!
妖虎「」
こうして中国から泳いで密入国してきた怪人?はバラバラに吹っ飛んだ。(内蔵処理がやばかったらしい)
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