～朝・公園～

光秀「信長様、わたしを『お姉ちゃん』と呼んでください」

信長「はあ!?　藪から棒になによ？」

光秀「今日11月23日は、こちらの世界でいい姉さんの日だそうです！　さあ！　ご遠慮なさらず！」

信長「あら、わたしは『いい兄さんの日』って聞いたわよ」

光秀「えっ!?　そうなのですか!?」

信長「だってホラ、こんなチラシが」ペラリ

光秀「なになに……『全日本妹選手権』11月23日、いい兄さんの日………本当ですね」

信長「ほらみなさい」

光秀「(ううっ……わたしを姉と慕う信長様の姿が見たかったのに……よよよよぉ)」

光秀「……信長様、この選手権とやらに出られてはいかがですか？　当日参加もできるみたいですよ」

信長「えー？　なんでわたしが？」

光秀「人が集まるでしょうから、秘宝も見つかる可能性があります」

信長「うん。一理あるわね」

光秀「しかもグランプリを取れば、賞品の世界一周旅行やテレビ出演で秘宝探しができるかもしれません」

信長「それは魅力的だわ」

光秀「信長様のお力を持ってすれば容易いことかと。天下取りにもまた一歩近づきますね」

信長「よし！　やーるーわーよーっ！」

光秀「(可愛い妹キャラの信長様が見たいだけなんだけど上手くいったわ。むふ)」

戦コレの光秀って結局ヤンレズでよかったの

>>4
最近は拍車がかかってガチレズ宣言してますよ

～審査会場～

光秀「では出場登録をすませてください」

信長「あら、あんたは出ないの？」

光秀「はい。わたしは信長様の応援を(出場しちゃったら愛らしい信長様がハッキリバッチリ見られないしね！)」

秀吉「あれー!?　お久しぶりですー！」

光秀「うッ！　秀吉！」

信長「猿子！　しばらくね！　何故ここに？」

秀吉「へへー。わたしの作ったお米が農林水産大臣賞を取ったんで、近くであった授賞式に出たんですよー」

信長「やるじゃない。この間送って貰った新米、美味しかったわよ」

秀吉「賞を取るとブランドイメージが上がるんですよねー。今までより高く販売できますから毎月の振込の方も……」

信長「期待してるわ」

信長&秀吉「むふふふふふふ」

光秀「あれ？　なんか黒い秘宝が見える？」ごしごし

秀吉「ところでお二方はどうしてここに？」

信長「ああ、これに出るためよ」ペラッ

秀吉「ん？　全日本妹選手権……面白そう！」

信長「猿子も出れば？　光秀は出ないって言うから」

秀吉「はーい！　わたしはどこまでもお供しますよー！」

光秀「(くッ！　……悔しいけど、わたしの脳内素敵信長様フォルダを充実させるためには仕方ない……ッ)」

紀子「じゃあ頑張ってね。わたしは秀吉応援するよ！」

光秀「あら、この子は？」

秀吉「わたしがお世話になってる家の子で、紀子っていいます。授賞式に付いてきてもらったんですよ」

紀子「は、はじめましてっ！」

これは期待

秀吉「紀子。こちらは戦国世界でわたしがお世話になった、織田信長様と明智光秀さんよ」

紀子「こんにちわ！　秀吉から話は聞いてますっ！」

信長「へえ。何て？」

紀子「えっとあなたは確か……アンコさんでしたっけ？」

信長「初めて呼ばれたわよ！」

紀子「アナゴさん？」

信長「ぶるあぁぁ！　いい加減にしなさいよねっ！」

紀子「じゃあアマゴさん？」

経久「はい。なんですか？」