キモオタ「僕にできるのはモビルスーツの操縦と整備だけだから軍以外に働き口も無いお……」

キモオタ「これからどうやって生きていけばいいんだお……」

おっさん「おい兄ちゃん仕事探してんのか？」

キモオタ「そうだお、でも僕なんかを雇ってくれる人なんていないお……」

おっさん「まぁそう言うな、えっと地図地図っと……、よし、この印の付いてるところに行って、『おっさんに紹介された』って言ってみろよ」

おっさん「あいつならもしかしたら雇ってくれるかもしれないしな」

キモオタ「本当かお！？」

おっさん「かも、な」

キモオタ「それでもいいお！行ってくるお！」

おっさん「ああ、頑張れよ」

キモオタ「ありがとうだおー！」ﾀｯﾀｯﾀ

なんか可愛いな

キモオタっていうよりやる夫っぽい

モビルスーツなんでも事務所


キモオタ「地図に書いてある場所はここだお」

キモオタ「なんかメチャクチャ怪しい看板が立ってるけど気にしないお」

キモオタ「さっそく入ってみるお」ｶﾗﾝｶﾗﾝ

メイド「いらっしゃいませ〜」ﾆｺｯ

キモオタ「め、メイドさんだお！？」

メイド「あれ？初めて見るお客さんですね？本日はどのようなご用件ですか？」

キモオタ「おっさんに紹介された」

メイド「え？」

キモオタ「おっさんに紹介された」

メイド「あの……」

キモオタ「おっさんに紹介された」

メイド「ストップ！」

キモオタ「！」ﾋﾞｸｯ

メイド「おっさんに紹介された、だけじゃわかんないです……」

キモオタ「ご、ゴメンだお……」

メイド「ちゃんと説明してください」

キモオタ「ハイですお……」

キモオタ「あの、まず僕は僕はお客さんじゃないんだお」

メイド「あれ？そうだったんですか？」

キモオタ「仕事がなくて困ってたら知らないおっさんにここに行けって言われたんだお」

メイド「知らないおっさん……？」

キモオタ「よく考えてみたら帽子にグラサンの怪しいおっさんだったお」

メイド「帽子にグラサン……、ああ、あの人ですか」

キモオタ「知り合いかお？」

メイド「あの人はよくここに仕事を依頼に来るんです、私が人手が足りないってよく愚痴ってたのを憶えてくれてたんですね」

キモオタ「人手が足りないのかお？」

メイド「ええ、本当に人手が足りなくて困ってるんですよ」

キモオタ「それなら僕を働かせて欲しいお！なんでもするお！」

メイド「なんでもですか？」ﾆﾔﾘ

キモオタ「なんでもですお！」

メイド「わかりました、それならちょっと付いてきてください」ﾆﾔﾆﾔ

キモオタ「ハイだお！」


ﾄｺﾛﾃﾞ､｢ﾓﾋﾞﾙｽｰﾂﾅﾝﾃﾞﾓｼﾞﾑｼｮ｣ｯﾃﾅﾝﾀﾞｵ?
ﾓﾋﾞﾙｽｰﾂﾃﾞﾅﾝﾃﾞﾓｽﾙｼﾞﾑｼｮﾃﾞｽ

修理工場


メイド「着きましたよ」

キモオタ「ここは工場かお？」

メイド「ええ、あっ、所長〜」

所長「ん？なんだメイドか、俺のことは工場長って呼べっていつも言ってるだろ」

メイド「この人、仕事を探してるみたいなんですけど、どうです？」

所長「こいつが？ふむ……」ｼﾞｰ

キモオタ「やっぱりダメですかお……？」

所長「お前、モビルスーツは動かせるか？」

キモオタ「いちおう動かせますお」(元パイロットだお)

所長「よし、それならテストをしてみよう」

キモオタ「テストですかお？」

所長「ああ、まぁ簡単なものだから多分大丈夫だと思うがな」

メイド「頑張ってくださいね」

キモオタ「よくわからないけど頑張りますお！」