モバP「ハッピーバースデー、伊吹」 (20)
P「乾杯!」
伊吹「乾杯!いやー私もついに二十歳かー、なんだか感慨深いねぇ」
P「早いもんだな、だいたい1年半くらい前だっけか、初めて俺が伊吹と出会ったのって」
伊吹「そうだね、あの時はまさかアイドルやるなんてねぇ…全然思ってなかったよ」
P「俺もだよ、初めて会った女の子をスカウトして、まさか一緒に酒を飲むなんて、何か因果を感じるな」
伊吹「そんなこと言ってー、あたしのダンスに見とれてたじゃん!忘れないよ?」
P「あぁ、そうだったなぁ、たまたま立ち寄った公園でこんな綺麗な子があれだけかっこいいダンス踊ってたらそりゃ釘付けにもなるさ」
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伊吹「あの時のあたしのモットーは『人は人、私は私』だったからね、誰にも真似できないようなあたしのダンスを見せたかったんだよ」
P「なるほどなぁ…ほら、今日は俺のおごりだから好きなもの頼んでいいからな」
伊吹「うん、このままお酒だけでもいいけどねー、せっかく忍も沙紀も気を使ってくれたんだから今日は楽しまなくちゃね!」
P「あの2人ともずいぶん長い付き合いになってきたよな、あれは学園祭のイベントに3人で呼ばれた時だっけか」
伊吹「初ライブ…みたいなものだったからね、すごく思い出に残ってるよ」
P「ずいぶんノリにのってたもんな」
伊吹「うん、あたしはあんまり高校にちゃんと通ってたわけじゃなかったからね、遊んでた…ってことはないんだけど、学校以上に踊ってる時間の方が楽しかったから、かな」
P「そうか、そうだな。今考えると普通の女子高生があんな時間に学校外にいることはないもんなぁ」
伊吹「だからそれ以上にあの学園祭が楽しかったっていうか、初めて学校の一員として迎えられたというか……なんか上手いこと言い表せないけど、すっごい嬉しかったんだよね」
伊吹「忍も沙紀も年上の私に優しくしてくれるし、一番年上のあたしが不甲斐ないところなんて見せられない!って思ったんだ」
P「あの学園祭があって、今ではユニット組んでいるくらいだしな、大きなターニングポイントだったんだよな」
伊吹「そうそう……あぁはいはい、そのパスタはこっちで、それはそっちで」
P「やっぱり美味そうだな、この店、前に別の子の収録で来たんだけど、いつか連れてきてやりたいなって思ってたんだ」
伊吹「へぇ、プロデューサーにしてはずいぶんおしゃれなお店知ってるなって思ったけど、そういうカラクリだったんだ」
P「まあなんでもいいだろう、楽しんでくれよ、デザートとかも頼んでいいからさ」
伊吹「へっへー、ありがとっ!そういえば、お菓子作りのお仕事もあったよね」
P「バレンタインのイベントの中でだったな、法子と有香、奏と拓海…でやったやつか」
伊吹「正直お菓子作りなんてさらさらしたことないからさ、頑張ったは頑張ったんだけどねぇ」
P「頑張ったって割にはずいぶん分量とか適当だったみたいだけどな、すこし砂糖が多すぎたりしたのもあったぞあれ」
伊吹「は、はは、なんのことやら」
P「はいはいごまかさなくてよろしい、あの時俺は伊吹から貰えたことは嬉しかったんだからな?その場では恥ずかしかったっていうのもあるが」
伊吹「まぁあれだけ奏に詰めよられてたら何にも出来ないよねぇ…あれ以来奏とも仲良くしてるよ、ちょっとだけ映画の趣味合わないのが難点だけどね」
P「あのキスする癖さえなければ…いやでもあれが奏の魅力か」
伊吹「そのくせして恋愛映画見ないって言うんだよ、面白いよねー」
P「なんにせよあれ以来伊吹も有名になってきて、仕事も増えてきたんだよな」
伊吹「だんだん忙しくなってきたのはあの時期だったねぇ、人前で踊れるチャンスが増えたからあたしとしては楽しかったよ」
P「そういってもらえると仕事を取ってきた甲斐があったな、プロデューサー冥利に尽きるよ」
伊吹「ふふっ、いつもお疲れ様!プロデューサーには本当に感謝してるんだからね、特にバリ島に連れて行ってくれた時は本当もう…」
P「初めての伊吹が主役のイベントだったからな、仕事前はずいぶんバカンスしてたけど」
伊吹「リゾート地行って楽しまない理由があるわけないよー、お仕事も大事だけどやっぱり旅行は楽しまなくっちゃ」
P「あそこでの仕事は志保とアヤ…あとネネか、結構俺の感覚では意外な組み合わせだと思ったんだけどな、やってみたらこれまた意外で」
伊吹「志保はともかくアヤはあたしに着いてきてたしねー、ネネも頑張ってたし」
P「うん、伊吹だけダンス本職みたいなところあるから浮いたりしないかって少しだけ心配はしてたんだが、全然そんなことはなかったな」
伊吹「むしろあたしが助けられてたよ、お互いに助けあっててさ、それでいてみんな全力だったから、お仕事忘れて楽しんでたよ!」
P「目に見えて楽しそうだったもんな、伊吹」
伊吹「楽しかったし、あんな島に連れて行ってくれて本当に感謝してるよー、ありがとね!」
P「それで今日の撮影か、ちょっと前の仕事から時間会いちゃったけど、満足してくれたか?」
伊吹「うん、でもあの場にあたしはちょっと場違いだったんじゃないかな…Pだけじゃなくて他の人にも見られてて恥ずかしかったし…」
P「そんなことない、お前らしかったし良かったぞ」
伊吹「えへへ……そんなこと言われちゃうと照れる…」
P「そうか、そういえば奏とはまた共演したんだっけな」
伊吹「奏はなんであんなに大人っぽいのかねぇ、あたしの方が年下に見られちゃうよ」
P「その分茜とか加蓮は年相応…いや茜はもう少し幼く見られてたか」
伊吹「いいねぇ、みんなそれぞれの色があって」
P「ん、もうこんな時間か、そろそろいいかな」
伊吹「え、今日まだ他の子の仕事とかあるの?」
P「いや、そうじゃないんだ、ただ今日は伊吹に言いたいことがあってな」
P「伊吹、結婚しよう」
伊吹「……え?」
P「結婚しようって、それとも俺じゃ嫌か?」
伊吹「…ううん、そんなことはないけど……急になんで?」
P「今日の撮影の後に告白しようって決めていたんだ。ほら、伊吹前から言ってただろ、『恋愛映画のラストは、ウェディングがいい』って」
伊吹「確かにそれはそうだけど…」
P「つまりそういうことだ、伊吹、どうか返事をくれないか」
伊吹「もちろん……いいよ、あたしだって…嬉しい、すごく…っ…うん…」
P「ほら、泣くなって、自分で言っといてなんだが無理はするなよ?」
伊吹「無理……なんかっ…し、してないしっ……でもいきなりで…頭が…つ、いていかなくって……」
伊吹「Pがそんなっ、に、あたしの事っ、考えてると、思わなくって……」
P「伊吹のそんなところも、普段の伊吹も大好きだ、だから俺は伊吹と」
伊吹「うんっ、それいじょ、うっ、言わないで、すごくっ、すごくうれしいっ、から、あたしも、大好きっ、だから」
P「ああ、いい返事がもらえてよかった、それじゃあ伊吹、これからもずっと、最後までずっとよろしくな」
伊吹「…うん、こちらこそっ、よろしくっ!P……じゃなくて……あなた!」
以上です―
伊吹は始めた時からずっと一緒なので本当に心からおめでとうと言いたい
誕生日だから作ったバースデーカードも置いておきます、読んでくれた方ありがとうございました!
http://imgur.com/285YXlr
伊吹ちゃんかわいいよね
これからどんどん増えると良いな
乙です
劇場の伊吹ちゃんマジ乙女
乙
乙
誕生日カードに愛を感じる
伊吹ちゃんはかっこかわいくて大好きです
おっと、htmlだしときます、忘れてた
1です、携帯から
実は伊吹再登場前に書いた分もあって…
途中から書き直したものなので書き直す前のものを落としたいと思います
7レス目のPの言葉「目に見えて~」からの続きとなります、ではどうぞ
P「目に見えて楽しそうだったもんな、伊吹」
伊吹「うん……本当に……」
P「ん?どうした急に」
伊吹「いやぁ?なんでもないよ、うん…」
P「まさか…この程度の酒で酔ったのか?伊吹らしいな」
伊吹「そんなこと…ないよー…ちょっと視界が回ってるだけらよー」
P「確かに話ながらだったからペース早かったしな、初めての酒で気持ち良く酔えたんならいい思い出になるだろ」
伊吹「うん…プロデューサーとの思い出に…なるよ」
P「嬉しい事言ってくれるな、ほらほら寝るなよ?」
伊吹「大丈夫、だいじょうぶー…」
P「ははっ、とりあえずお店出るか、ほら伊吹行くぞ」
伊吹「ちょっ、立てない…おぶってって…」
P「恥ずかしいから外出てからな、肩貸すから」
伊吹「へへっ、ありがと、プロデューサー…」
P「まったく…まあ今日一日くらいは許してやるよ、特別な日だもんな」
P「ハッピーバースデー、伊吹。これからもずっと、そばにいてくれよな」
伊吹「こちらこそ…よろしくね、プロデューサー…すぅ…」
P「伊吹?おーい、いぶきー、背中で寝るなー…おーい……」
以上です、再登場前はこんなオチにしたかったの
少しでも伊吹の軌跡を知ってもらえたら嬉しいです
html出した後で申し訳ない
あと2時間、いっぱい祝ってあげてくださいね
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