男「勇者かぁ・・・」 (15)
週末にボチボチ更新予定で遅いですがよろしくおねがいします
場所は日光が入らない森道
男「・・・無事か」
俺は振り返り声をかけた
商人「ッッッ!お前もう少しで商品がオシャカになるとこだったぞ!!」
倒した獣の匂いに顔を歪ませながらも護衛の不注意を避難する依頼人
男「・・・以後は気をつけよう」
獣はそんなガラクタより肥えた商人を狙っていたが
そんな事は口に出さないほうがいい
本当の事を言った所で反感を買うだろうし
この依頼人は気分を害すと最悪報酬を払わない事がある
無駄に心象を悪くする必要はない
商人「まったく、それとは別に獣臭い血が付いたらどうしてくれる」
男「そんなことより早く進むべきだ、こんな所で止まっていると狙われる」
商人「ッ!言われんでもわかっておるワッ」
俺達は依頼人の目的地の港町に向かい歩みだした
………………
…………
目的地の港町
男「ついたな」
商人「まったく・・・今回はこれでいいな」
報酬が手渡されたので確認すると提示額だったので安心した
男「確認した、では俺はこれで」
商人「・・・」
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男「あれから数日経つが依頼を受けようとするとすべて断られてしまう・・・」
あの商人だろうか、俺に対してあらぬ噂でも流しているのだろうか・・・
男「…考えていても仕方がない、他の方法も考えつつ行動するか」
・・・仕方がないと言っているのに馬鹿か俺は
…………
………
酒場前
男「此処の掲示板になかったらこの町出るか・・・」
酒場に入ると日が沈みきってないが店内は客がチラホラ集まり出していて賑わいつつある
俺は掲示板に直行し依頼を確認する
男「・・・あるにはあるが」
一日分の食事といった報酬の依頼しか無い
これでは旅に必要な物は準備出来ないだろう
???「あ、あの・・・」
男「まいったな、これでは」
しかし依頼を受けることを断られる現状で
選り好み出来る状況ではない
???「…?すみません聞いてますか?」
男「・・・ん?」
いいよ続けて
おk
気長に待ってる
集中しないと聞き取れない気弱そうな声で尋ねられたので
振り返るとどこにでもいそうで記憶に残らなそうな雰囲気な女が
コチラの様子をうかがいどんな風に話を切り出そうか悩んだ表情をしている
男「なにかようか?」
女「あ、あの・・・掲示板見ているということは今は依頼を受けていな・・・いえ、
・・・依頼を受ける余裕がおありですか?」
何を言っているんだこの女?
男「余裕はある(何故言い直した?)が、あんたは誰だ?」
女「ああっと・・・すみませんわたしはある方と旅をお供させていただいている弓士です
もし良ければ…」
男「・・・」
一週間に1レスのペースだというのか
長くなりそうだな
誰かの使い走りでこんな調子のやつと長い会話をしたくないと
思った俺は直接ある方とやらに依頼を受けようと考え行動に移した
男「待て、話はあんたよりそのある方から聞きたいんだが…」
弓士「え…っとあの今は別行動しているのでできません」
男「そうかそれならすぐにそいつのもとに話を聞きに行こうか」
弓士「…言葉足らずですみません、その方は諸事情でこれから依頼でいく場所に
近づけないため別行動しているためあえません」
・・・
男「そうか・・・残念だな」
弓士「???」
弓士「で・・・では、依頼内容を言います」
弓士「この近くにある村なんですが最近頻繁に魔物に襲撃され・・・」
男「その村に仲間が近づけない上自分一人では魔物を手に負えないから
俺に魔物の討伐に同行して欲しいということか・・・」
弓士「は…話を最後まで聞いてください、…まぁ途中まではその通りなんですけど」
弓士「その魔物の村を襲う理由が村人の誰かを狙ったものらしいので
あなたには私と共に村に向かい対象の人物を保護するのがわたしからの依頼です」
男「保護・・・? まあ、どれだけ出せる?それ次第だな」
色々と気になるところがあるが自分は報酬の話に切り替える
コイツから期待した答えが帰ってきそうにないと思ったのと
例え期待した答えが来たとして俺は特に大した関心を抱くこともなく
今見たく話を切り替えただろう
弓士「・・・報酬ですね、で、では・・・」
週末従兄弟が帰ってきてやれなかったので今続きやります
男「…よし、報酬はそれでいいだろう」
弓士「そ、それでは村に向かいましょう…あ、一応詳細は向かいながらで…」
男「構わない」
・・・・・・
・・・
目的地の村への道中
魔物「ッッシャァァッ」バッ!!
弓士「!!あぶな・・・」
男「じゃま」ブン バキッ
魔物「シャ!?・・・」ドサ
弓士「」
男「弓士・・・そろそろ討伐じゃなく保護の理由を教えてくれ」
弓士「・・・その魔物結構強いんですけど、盾で一撃殴って倒した後の
第一声がそれですか」
弓士「・・・まあ、心強いですからいいですけど」
弓士「魔物が村を襲うようになって徐々にある噂が広まったんです」
男「・・・」
弓士「その噂は保護対象の方が原因で魔物が襲ってきていると…
始めは誰も信じていなかったんですが、ある日魔物がその方を名指ししたことと、
その村では呪文を扱える者はもちろん教える者がいないんですが
その方・・・誰に教わるでもなく回復呪文を唱えてその魔物に襲われた
村人を癒したそうで、…その噂を信じる人が増えたんです」
男「魔物に名指しされ、呪文を・・・」
弓士「・・・その後ぐらいに私が依頼で村に魔物が近づかないよう
見回りをして退けていたんですが、それでもたまに村を襲われてしまい
その都度その方への反感が強まる一方で・・・」
弓士「次に魔物が襲われたら…いえ、見かけたと報告が来ただけでも
村人の反感が爆発してその方は・・・魔女狩りの要領で殺されるでしょうね」
男「・・・大体わかった」
俺にはわからん
おとなしく待ってろ
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