雪の中で エレアニ(21)
エレアニとジャンクリが好きです
逆行モノです
今、フォールシーナの壁が壊され、多数の巨人が人類を喰らい尽くそうと、続々と進撃してきている。
そう、人類は巨人に敗北した。
エレンの巨人化及び座標であるとが判明し、人類は巨人との戦いにおいて大きく発展したが、それにより戦いは激化。
獣の巨人を主とする巨人に対し、人類は、憲兵団、調査兵団、駐屯兵団、民衆、王政、人類一丸となり対抗するにまで至った。
しかし、数多の仲間の死おもってしても、どんなに覚悟が深かろうと、勝利を手にすることができなかった。
エレン (なぁ、アニ、お前たちが勝ったよ...眠り姫になった価値があったじゃないか...)
続々と侵入してくる巨人を見据え、エレンは思った。
エレン (俺は、お前たちが憎いよ、アニ、でもなぁ、でも、最後に会いたかったな...)
エルヴィン 「壁は破壊されてしまった、しかし、まだ負けてない! 諦めた時、人は初めて敗北するのだ! 巨人どもに、人類の意地を、勇気を刻み付けよ!」
一同 「おお!」
エルヴィン 「前進せよ!!」
エレン (そうだ、簡単には屈しない! 俺は、巨人どもを駆逐する!」
ガリっ! カっ!
こうして、848年人類は ... カルラ 「エレン! 起きなさい!」
エレン 「んにゃ... はっ 母さん!? なんでここに!?」
カルラ 「何言ってるの、早く支度しなさい、遅れるわよ!」
エレン 「は?ええっと、...ほんとだ! やっべ!」 ドタドタ イソゲー
エレンたちは今、近くの高校に通っている。時代は平成、巨人も壁もない、平和な日常を送っていた。
きーんこーんかーんこーん ガラガラ!
エレン 「セーフ! あっぶね~~!」
アルミン 「エレン、遅いよ、ギリギリじゃないか!」
ミカサ 「 そう、もっと早く起きるべき...」
エレン 「間に合ってんだからよ、いいじゃねーか」
幼ななじみの2人と会話を交わしながら席に着く。
ガラガラ
キース 「静かにしろ! ホームルーム始めるぞ!」
教室が静まり返ると、朝のホームルームが始まった。
しかしエレンの意識はここになく、最近よくみる、あの恐ろしい夢のことを考えていた。
エレン (夢の割に何回も同じのをみるし、やけにはっきり覚えているよなぁ...) イテ! チョーク!?
キース 「新学期早々遅刻ギリギリできて、人の話を聞かないとは、いい身分だな、エレン・イエーガーよ。」
エレン 「すっすいません! 考え事してまして...!」
キース 「ほう、なら、宿題も全ておわらせたんだろうな。」
エレン 「うっ!そっそれは//」 クスクス! マタカ! (笑)
ああ、朝からとんだ恥をかいちまった。ちっ、ジャンがニヤニヤしてコッチを見てきやがる。ぜってー絡んでくるな、めんどくさい...
~~昼休み~~
エレン 「おい、それはおれのことか?」
ジャン 「へへ、誰のことだろーなぁ?」
ナンダ! ヤンノカ! ヤメロ、ハナセヨ! ギャア ギャア!
アルミン 「やめなよ、2人ともー!」
ミカサ 「まったく、進歩がない。これだからエレンは私が付いていなければいけない...」~
クリスタ 「ふふ、またあの2人喧嘩してる。仲いいくせにね、ユミル。」
ユミル 「私達との愛に比べたらなんともないけどな、クリスタ!」ギュ!
クリスタ 「もう、ユミルったら//」
サシャ 「あのふたりもたいがいですねー。」 ヒョイ パク
コニー 「おい! そりゃおれの弁当だぞ、ヤメロ!」
エレン達は毎日こんな調子で、仲間と楽しく過ごしていた。
エレン (そーいや、あの夢のこと、皆に話してみるか?)
エレン 「最近さ、俺、やたら同じ夢を見るんだけどさ。」
サシャ 「お菓子の家に住む夢ですか! 私もです!」
エレン 「そりゃお前んだろ(笑)楽しい夢じゃないんだ、人類が人喰いの巨人と戦う話なんだけどさ、結局皆食べられちゃうんだ。」
アニベルライ 「!!」
コニー 「俺、その夢出てきたか!?」
エレン 「ああ、でも、サシャを助けようとして食われたな(笑)頭から」
コニー 「何!? こんな芋女を助けて? ありえねぇ!」
サシャ 「芋女とはなんですか、芋女とは。」パクパク
アルミン 「興味深い夢だね、僕はどーなるの?」
エレン 「ああ、アルミンは割と早めに食われたな、体力切れで(笑)」
アルミン 「ええ! 夢の世界でも体力ないのか、僕...」シュン
ミカサ 「結局、私とエレンだけが生き残り、新世界の神になるのね...」
エレン 「いや、俺もお前も食われて終わりだぞ(笑)」
ミカサ 「そう...、世界は残酷だ...」シュン
クリスタ 「エレンはそんな夢を毎日...私じゃ泣いちゃうかも」ブルブル
ユミル 「大丈夫だクリスタ、私が守ってやるからよ!」ダキ!
エレン 「ああ、そーいや、お前、ハゲの巨人になったな(笑)」
ユミル 「...」
ジャン 「巨人になる夢? 中二病が見るような夢じゃねーか(笑)」
エレン 「夢の中のお前は、もっとやるやつだったけどな。今とは大違いで。」
ジャン 「今だって出来る男だろうが!」
エレン 「ねーな。 でも、アニとライナーとベルトルトはいなかったな。お前らは敵なんだよ(笑)」
アニベルライ「...」
アルミン 「ってことは、アニ達は巨人ってこと?」
エレン 「そうなんだ。スパイとして俺達の中に紛れ込んでたんだよ(笑)」
サシャ 「嫌ですねぇ、そんな夢を毎日見るなんて。」
クリスタ 「そうだよ、ライナー達がわたし達を殺そうとする訳ないじゃない、ね、ライナー。ライナー?」
ライナー 「!!、ああ、そうだよな、すまねーな、はは...。」
クリスタ 「?、変なライナー。」
アルミン 「でも、アニ達は僕らを殺そうとする訳だよね、夢の中で(笑)」
エレン 「ああ、しかもよー、アニなんて巨人になってよー、俺の周りの人間どんどん殺してくんだぜ(笑)。しかも俺、食われかけたし。」
ミカサ 「食われた? エレンの、つまり、それを奪おうとしたの」ギロリ
アルミン 「いや、そーいうことじゃないんじゃない?」ビクビク
エレン 「?、何言ってんだ、ミカサ? 」
エレン 「でよー、ありえないことに人間を鞭みたいにヒュンヒュン回してって、おい!、アニ! 顔色わるいぞ、お前!」
アニの白い顔は、普段にも増して、青白くなり、体は震えているように見えた。
アルミン 「ほんとだ、保健室に行ったほうがいいんじゃないの!?」
クリスタ 「大丈夫!?アニ! エレンも言い過ぎだよ! アニが人殺しなんて!」プンスカ
エレン 「え、でも、夢の話で...」
エレン (あれ、これ、夢...か?)
ユミル 「へへ、アニちゃんの意外な弱点発見ってか(笑)」
クリスタ 「そんなこと言ってる場合じゃ。 誰か保健室に連れてかないと。」
ライナー 「俺が連れていく! ベルトルトもちょっといいか...」
ベルトルト 「うん...」
ユミル 「またベルトルさんかよ(笑)そんなんだからホモの噂がたつんだぜ!」
ライナー 「そんな訳ないだろ。ほら、アニ立てるか。」
アニ 「...」
アニは、なんとか立ち上がり、覚束無い足取りで、ライナー達と教室出ていった。
クリスタ 「アニ、大丈夫かな...」
アルミン 「あとでお見舞いに行こうよ」
エレン 「ああ、そうだな。」
ミカサ 「そしてエレンは女の子との話し方を学ぶべき。アニは女の子、あれはひどい...」
エレン 「ああ、悪かったよ...」
エレン (アニがあんなに怖がりだと思わなかったな。悪いことしちまった...)
そのころ ~~裏庭~~
ライナー 「ついに、エレンも思い出しちまったか。」
ベルトルト 「そうだね、でも、いつかはそうなると分かってたことだけどね。」
ライナー 「やはり、思い出すのは、巨人化できたものだけみたいだ。ユミルも覚えていたし。」
ライナー 「エレンはまだ区別がついていないようだが、そろそろ思い出すだろう。 夢ではなく、前世の記憶だということに。」
ベルトルト 「そうだね... そしたら、エレンは僕たちはをどうするのかな?」
ライナー 「そりゃあんだけ憎まれてたんだぞ。殺されはしないだろうが、もう、一緒にはいられないかもな。」
ベルトルト 「許されることじゃ、ない、もんね、僕らがしたことは... 」
ベルトルトは力なく笑った。その顔には、諦めの色が見えた。
ライナー 「ああ。 アニも、覚悟を決めてお
アニ 「嫌だよ!!」
ベルライ 「!?」
アニ 「1人あんなところに閉じこもって、やっと生まれ変わって、皆と出会えて、楽しくやってこれたんだ。もう、こんな幸せを失いたくないんだ!!」
アニは、涙を流しながら叫んだ。アニの脳裏に、冷たく、暗い、孤独なあの空間が思い浮かんでいた。
アニ 「確かにわたし達は許されないことをしたよ! でももう、いいだろ。十分悔やんだ! もう、解放されても...」
普段強気な彼女の今の姿は、この場にいるものの心をいっそう悲痛なものにした。
ライナー 「アニ。 こればっかしは、どうにもならない。許されるかそうでないか、決めるのは俺たちじゃないからな。」
アニ 「でもあいつらは思い出さないんだろ、だったら黙っていれば...」
ライナー 「ああ、だがエレンは思い出した。そして俺はやつに謝りたい。あいつの母親を奪ったことを。あの時、できなかったからな。殴られてもいい。奴の気が済むまで...」
ベルトルト 「僕も、そう思うよ...」
アニ 「っ私は嫌だ!! 絶対に!! また、憎まれる存在になるなんて! あんな思いをするなら、死んだ方がまし!」
そう言うとアニはこの場から逃げ出すように走り出した。
ベルライ 「!!」
ライナー 「おい、アニ! 放課後、もう一度ここに来い! いいな!?」
その時、昼休み終了5分前を告げるチャイムが鳴った。
ベルトルト 「どうしよう...ライナー...来るかな、アニは?」
ライナー 「...分からない...しかし、一旦教室に戻ろう。先生には保健室に行ったと俺が伝えておく。」
二人は重い足取りで、教室の方へ戻っていった。
厚い雲が覆った空は、今にも雪が降り出しそうだった。
~~4時間目 ~~
エレンはいつものように机の上に突っ伏し、食後の睡眠をとっていた。
そして、また、あの夢を見ていた。
エレン (これは、ゆめ...なのか? いや、なんかおかしい、これは...)
エレンはこの不可解な夢の正体に気付き始めていた。
エレン (でも、そしたらあいつらは、俺たちを裏切り、母さんが食われたのもあいつらの...)
バシっ
エレン「イテっ」
ペトラ 「またエレンは寝て! 何回言われれば気が済むの? 宿題増やすよ
!?」
エレン 「すっすいません、真面目に受けます!」
ペトラ 「もう聞きあきたよー、エレン。そこのサシャとコニーも(怒)」
ハハハ マタアイツラカー
エレン (そーいや、あいつら、俺の話聞いたとき、おかしかったよな。なにか知ってんのかもしれねぇ。あとで聞いてみるか。)
面白い
支援
支援
ゴミ 消えろ
面白い
はやくはやく!!
すいまでせん、遅くなりました
そして、四時間目の休み時間エレンは隣のクラスでライナー達と話していた。
エレン 「アニはどうだ、大丈夫なのか?」
ライナー 「さぁ、あまり良くないみたいだが。」
エレン 「そうなのか...それでさぁ、ライナー、ベルトルト。ちょっと聞きたいことがあるんだ。放課後、いいか?」
ベルライ 「!!」
ライナーはベルトルトと顔を見合わせうなづいた。
ライナー 「ああ、ちょうど俺たちもお前に用があったんだ、エレン。」
エレン 「そうか? じゃ、掃除終わりに裏庭でな。」
ライナー 「ああ、わかった。必ず行く。」
エレンが去った後も、ライナー達は動こうとしなかった。
ライナー 「雪、降りそうだな。」
窓の外を見つめながらそう言うライナーの目は、遠くを見つめていた。
ベルトルト 「うん、寒い夜になりそうだ...」
ライナー 「アニには悪いことしたかな?」
ベルトルト 「辛いことだけどね、仕方ないよ。」
ベルトルト 「もし、僕たちがまた嫌われることになっても、アニを1人ぼっちにはさせない。」
ライナー 「ああ、そうだな、それだけは、絶対に。」
日が陰り、暖房のない教室は、いっそう寒さが増したように、ライナー達は感じた。
~~放課後~~
エレンは寒さでかじかむ手を擦りながら、ライナーたちを待っていた。
ライナー 「よう、エレン、待たせて済まなかった。」
エレン 「いや、呼び出したのは俺だしよ。」
そう言ってライナーたちを見つめるエレンの目には、黒々とした炎が宿っていた。以前の、巨人を駆逐すると言っていたころの彼の目が。
ベルトルト (そうか、エレンはもう...)
エレン 「それでよ、ライナー...」
ライナー 「いや、エレン、もう少し待ってくれ。もう一人、来るはずなんだ。」
エレン 「もう一人? それは誰...」
エレン言葉を遮るように、その人は姿を現した。アニ・レオンハートだ。 寒さを避けるため縮こまっているのか、その姿はいつもより小さくみえた。
エレン 「!! アニ、お前、体調が悪いんじゃ? こんな寒いなか出てきたら、余計に...」
ライナー 「さぁ、エレン、話ってなんなんだ?」
ライナーは、わかってはいたが、話をふった。
エレンは一瞬迷ったような顔を見せたが、言った。
エレン 「さっき言った俺の夢のことだけど、夢じゃない気がするんだ...」
エレン 「つまり、お前らは巨人で、俺たちを裏切り、人類を殺しまくったってことだ。前世の話だがな...」
少しの沈黙が流れる。嬉々として家路につく生徒の音が大きく聞こえる。
その沈黙を破り、ライナーは口を開いた。
ライナー「ああ、そうだ。俺たちは故郷に帰るため、お前たちを裏切り、人類を殺した。お前の母親もな...」
ベルアニ 「...」
エレン 「つまり、それは、認めるってことなんだな。ライナー?人殺しを」
ライナー 「今更、嘘はつかん、エレン。それは、前世の記憶だ。」
エレン 「っ!! この、裏切りもんがぁぁぁあ!!」
エレンはバックを投げ捨てると、ライナーに殴りかかった。
エレン 「お前ら、どういうつもりで俺たちと訓練してた!!」バキ!
エレン 「どういうつもりで母さんの話を聞いてたんだよ!」バキ!
エレンは馬乗りになり、ライナーを何度も殴りつけた。
エレン 「お前もだよ、ベルトルト。どの面下げて聞いてたんだよ!!」
ベルトルト 「...」
エレンの怒りは当分収まるようにみえなかった。
エレン 「なぁ、アニ。お前は結晶にこもっちまったが、今ならなんでも聞ける。」
アニ 「!!」
エレン 「お前は直接自分の手で調査兵団の皆を殺してたよなぁ。あれはどんな気持ちなんだ? 結構楽しかったりするのかよ!?」
アニは蛇に睨まれたカエルのように何もできなかった。しかしその沈黙をがエレンの怒りに油を注ぐ。
エレン 「おい...ここにきてだんまりか? アニ。そりゃ... ねーだろ!!」
エレンは、ライナーから離れ、アニに近づく。
アニ 「っう!!」
エレン 「お前はリヴァイ班の皆を殺した。あの人達は本当にいい人だった。巨人の俺を仲間と認めてくれた。しかし、お前が...」
エレン 「許せねぇ...許せねぇよ!!」
アニ 「!!」
許せない、この言葉が、アニの心に突き刺さる。
エレンはアニの肩を掴み、さらに吠えたてた。
エレン 「なぁ、言ってみろよ、どんな気持ちだよ!?」
アニはエレン顔から目を逸らし、叫んだ。
アニ 「もう許しよ!! 私だって...私だってやりたくてやったわけじゃないんだ!!」
エレン 「はぁ!? 今更許してくれだと!? それ、殺した人達に向かって言えんのかよ!?」
アニ 「じゃあ、どうしたら許してくれるの!? もう後悔はいっぱいしたの! もうこりごりなんだ! 普通に、人として行きたいんだよ!!」
エレン 「おまえ、そりゃ無責任ってもんだろ!? あんだけ人を殺しておいて...普通に生きたいだなんて!!」
アニ 「じゃあ、もうあたし達は許されないの!? 一生背負って生きていかなければならないの!?」
アニは涙を垂らしながら、エレンの目をすがるように見つめた。
エレンはその蒼い瞳に見つめられたとき、心に少しの罪悪感が芽生えた。
しかしそれを振り切るように吐き捨てた。
エレン 「ああ、そうだ...そりゃ、そうだろ...人殺し共め...!」
アニ 「ああ...!!」
アニは目の前が真っ暗になったような気がした。そしてそのままその場に座り込んだ。
エレンはその蒼い瞳に見つめられたとき、心に少しの罪悪感が芽生えた。
しかしそれを振り切るように吐き捨てた。
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