千鶴「私なりの笑顔で」 (20)
10月30日
千鶴「10月30日…」
千鶴「今日はあの子の誕生日…」
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千鶴「姉さんに頼んで古谷さんの住所を教えてもらったけど」
千鶴「何をあげたらいいのか分からない…」
千鶴「そして何より…」
鏡の前
千鶴「…」
千鶴「もうちょっと笑った方がいいかな?」
千鶴「…」ニコッ
千鶴「これは何か変…」
『笑ったお顔 すっごくすてきだね!』
千鶴「あの日から毎日笑顔を出す練習をして来たけれど」
千鶴「自分が納得するような笑顔がまだ作れていない…」
千鶴「あの子の前では笑顔でいたいのに…」
千鶴「どうしたら納得の行くような笑顔が作れるのだろう?」
千鶴「…」
千鶴「そろそろプレゼントを買いに行こう。歳納が部活を終える前に」
雑貨店
千鶴「ネコが好きそうだったから子供でも読めるネコの本と」
千鶴「あと、ここで何かを買って行きたい」
千鶴「何がいいかな」
千鶴「子供が喜びそうな物は…」
千鶴「あっ」
千鶴「リュックか…」
千鶴「確かに猫のリュックは可愛くて喜びそうだけど、これはみんな大人向け…」
千鶴「子供向けもあれば…」
千鶴「あっ!」
千鶴「ここにあるのはみんな子供向けだ」
千鶴「かわいい…」ジー
千鶴「どれにしようかな?」
しばらく経って
店員「ありがとうございました!」
千鶴「色々迷ったけど、この可愛いのにした」
千鶴「あと一緒にポーチも買った」
千鶴「買う物は全て買った」
千鶴「あとは私自身だけだ」
「私なりの笑顔をあの子に見せるだけだ」
古谷家前
千鶴「ついに来てしまった…」
千鶴「私、ちゃんと笑顔を出せるだろうか?」
千鶴「不安はあるけれど…」
ピンポーン
向日葵「はーい」
千鶴「こんばんは」
向日葵「千鶴先輩、こんばんは」
千鶴「いつも姉さんがお世話になっています」
楓「あっ、ちづるお姉ちゃんだ」
千鶴「楓ちゃん、こんばんは」
楓「こんばんは」
向日葵「千鶴先輩、その袋は?」
千鶴「ああ、これは…」
千鶴「はいっ、楓ちゃん」
楓「これは?」
千鶴「袋を開けて見て」
楓「わぁー、ネコさんの本とリュックとポーチだ」
向日葵「もしかして、楓にプレゼントを渡しに」
千鶴「それだけじゃないんだ」
千鶴「楓ちゃん」
「お誕生日おめでとう」
千鶴「私、鏡の前で毎日笑顔の練習をしたんだ」
千鶴「私なりの笑顔で楓ちゃんに「おめでとう」と言うために」
楓「ちづるお姉ちゃん…」
「えがお、すごいすごいすてきだった」
楓「最初に会った時よりももっとすてきなえがおをしていたの」
楓「ちづるお姉ちゃんのえがお、すごくすてきなの」
楓「楓の前ではいつもすてきなえがおを見せて欲しいの」
千鶴「あ、ありがとう…」////
向日葵「千鶴先輩、素敵な笑顔でしたわ」
千鶴「あ、ありがとう…」///
千鶴「(笑顔でこれだけ褒められて恥ずかしくなったのは初めてだ)」///
千鶴「じゃあ、そろそろ帰ります」
楓「ちづるお姉ちゃん、ありがとう」
向日葵「今日は楓のためにありがとうございました」
楓「ちづるお姉ちゃん、また公園で楓と一緒に遊ぼうね」
千鶴「うんっ」
千鶴「公園以外でも見かけたら声をかけて」
楓「うんっ、ちづるお姉ちゃんに声を掛けるよ」
千鶴「私も楓ちゃんに声を掛けられるのがうれしいから」
楓「楓もちづるお姉ちゃんと一緒に遊ぶのが楽しいから」
楓「ちづるお姉ちゃん、ばいばーい」
千鶴「(最後も笑顔で)」
「またね」
おしまい
本当は10月30日に投下する予定でしたが、体調を崩してずっと寝込んでいたために
2日遅れで楓の誕生日記念SSを投下しました。
向日葵→千鶴の呼び方が分からなかったので、「千鶴先輩」にしました。
最後に楓、誕生日おめでとう
乙乙
乙りーん
楓の誕生日なのにすっかり忘れてた…
全然関係ないけどモバマスにも楓と千鶴がいるからゆるゆり知らないと間違える人もいそう
おつおつ
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