モバP「あなたと過ごす曖昧な昼下がり」 (33)
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カランコロン♪
「いらっしゃいませ。何名様でしょうか?」
P「2名です。すみません、窓側の席は空いていますか?」
「はい、何席か空いております。お好きな席に座って頂いて構いませんよ」
P「ありがとうございます。それじゃあ…………楓さん、好きな席、選んじゃって下さい」
楓「あ、いいんですか? じゃあ……」テコテコ
楓「ここで、お願いします」ペチペチ
「かしこまりました。お客様2名入りまーす」「イラッシャイマセー」「セー!」
P「あ、ここ、景色良いですね。遠くに海が見えるのがまた……」
楓「歩いて探した甲斐がありましたね。さてと……ゆっくり、暇潰しをしましょうか」
P「……そうですね。時間が来るまで、ゆっくりするとしましょう」
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P「――では、僕はランチBセットとアイスコーヒーで。楓さんは注文、どうされますか?」
楓「ええと……私はランチのAセットと、鶏の唐揚げと……あ、この樽生ビーr」
P「彼女には今のとアイスコーヒーでお願いします。それと、取り皿を2つほど」
「かしこまりました。少々お待ち下さいませー」パタパタ
楓「……むぅ」
P「可愛らしく頬を膨らませないで下さい。これから仕事なのに、何頼もうとしてるんですか」
楓「だって……そのお仕事、どうなるか分からないんですよね?」
P「まぁ、そうですけども……向こうからの連絡待ちなので、いつ頃になるかも分かりません」
楓「えーと……機材の故障、でしたっけ?」
P「そう聞いてますね。突然のアクシデントということで、まぁ仕方ないと思うしか……」
楓「そういうのって、直るまでどのくらい掛かるんでしょうか?」
P「機材の故障となると、修理もしくは替えの準備、メンテナンスと、やることは多いですから……下手したら1日以上、もっと掛かるかもしれません」
楓「それなら……」
P「駄・目・で・す。待ちの状態なんですから、お酒を飲むのは禁止ですよ」
楓「そうですか……」
P「そう気を落とさないで下さい。お仕事が終わったら、一緒に呑みに行きましょう?」
楓「! ほんとですか?」
P「折角撮影のために2人遠征してきたんですから、それくらいしたって罰は当たりませんよ」
楓「なるほどなるほど……それなら、お酒は後のお楽しみに、酒(さか)らわずに待つとします。……ふふ、楽しみですね」
P「楓さんがまだそれなりに良識のある人で良かったですよ……」
支援
楓「あ、遠征と聞いて思ったんですけど、まさかこうしてプロデューサーと2人で旅行みたいなことが出来るとは思ってませんでした」
P「旅行ではないんですけど……まぁ、温泉旅館とかも一緒に決めましたし、お仕事兼旅行みたいな感じになるんですかね?」
楓「そう、そうです、温泉っ。私、あの撮影から温泉はからっきしだったので、凄く楽しみなんです。わくわくです」
P「今回の旅館、楓さんが前々から事務所に持ち込んでいたカタログから選びましたよね。もしかして、1人で行く予定だったんですか?」
楓「いえ、1人ならオフの時にいつでも行けますから……実は、プロデューサーとオフが重なったら、お誘いしようと思っていたんですよ?」
P「あ、そうだったんですか!? そ、それは申し訳ないことを……」
楓「いえ、プロデューサーが忙しいのは承知です。なのでパンフを広げて、事務所の机で卓上旅行してました。これが意外と、面白い物で……」
P「それじゃあ今回、楓さんが嬉しそうにカタログを見ていたのは……」
楓「はい。ようやく、本物のプロデューサーと旅行できそうだったから、ですね。だから今は、夢が1つ叶った気分です」
P「そうですか……」
楓「どうかしましたか? 奥歯の方でビーフジャーキーが挟まってしまって、口に指を突っ込もうかどうか決め倦ねている顔ですよ?」
P「ず、随分と所帯染みた例えですね……それ、楓さんならどうされるんですか?」
楓「私は少し屈んで、人目に付かなくなったところで指を口へ突っ込みます。きっと、舌使いだけだと取れなさそうなので」
P「ああ、楓さんらしいです……そうだなぁ、うん、言っちゃいましょうか」
楓「む、何か隠し事でもあったんですか?」
P「あー……そうでしたけど、もうお伝えしますよ。実はですね」
楓「はい」
P「今回の仕事が終わったら……僕と楓さん、2日ほどお休み入るんですよ。というか、入れたんです、急遽」
楓「えっ? それって……」
P「あはは……その、この仕事を楽しみにしていたのは、楓さんだけじゃなかった訳です。自分、楓さんと遠征できるからって、滅茶苦茶わくわくしてたんですよ」
楓「……」
P「楓さんが嬉しそうにカタログ広げてくるのを見て、自分もテンションが舞い上がっちゃって……ここらの温泉とか調べて、回れる時間を考えて、休み入れちゃいました」
楓「……」
P「か、楓さん?」
楓「あ、いえ、突然の朗報に、なんだか嬉しくてぼーっとしてました…………私達、似たもの同士だったんですね? ふふっ」
P「はは……そのようです」
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「――お待たせ致しました。ランチA、Bセットと鶏の唐揚げ、アイスコーヒーが2つと、こちらが取り皿になります」コト コト
「ご注文は以上でよろしいでしょうか?」
P「ええ、大丈夫です。あ、唐揚げは彼女に……」
「はい。では、前を失礼いたします」コトッ
楓「わぁ、ありがとうございます。美味しそうですね」
「それでは、ごゆっくりどうぞー」パタパタ
P「僕がハヤシライスで、楓さんがカルボナーラ。そしてセットのサラダとスープに鶏の唐揚げ……なんだか、バラエティに富んでますね」
楓「2人以上でこういう所に来ると、一遍に多くのメニューが食べられて良いですよね。お得な気分です」
P「ああ、家族と一緒にレストラン行った時とかそうでした。懐かしい物です……って、楓さん、僕のも食べる気なんですね」
楓「駄目ですか?」
P「……いいえ、むしろそうして貰えて安心しましたよ。楓さんなら食べるかなーと思ったので、取り皿を一緒に頼んだんです」
楓「あっ、取り皿2つはそういう……」
P「僕は最初から分ける気だったわけです。ふふ、楓さんがその気で助かりました」
楓「あら……掌の上で踊らされてしまいました。とんだピエロってやつですね」
P「楓さんがそうして下さらなかった場合は僕がピエロですよ。伸るか反るかみたいなもんです」
楓「……それと、プロデューサーも中々キレがありますね。私、感動しちゃいました」
P「……え? 何がですか?」
楓「分ける気だったわけ、なんて、急にダジャレをかましてくるなんて……不意打ちでした。ふふ、今になって面白く……ふふふっ」
P「え……あっ、そういうことですか!? いや、完全に無意識……というか言葉の並びからそうなっちゃっただけです! 狙ってないですから!」
楓「くすっ……私にわざわざ言わせて笑いを誘うなんて……ふふ、そういうのがお好きなんですね?」
P「知らないうちに変な趣向があることにされてる!?」
楓「あ、笑いすぎてちょっとお腹痛くなって、ふふ、駄目です……ふふふ」
P「待ってください、そんな趣向はないですから! 静かに笑ってないで聞いて下さいよ!?」
楓「ふ、ちょっと待って下さい、今、お腹を鎮めてますので、ふふ、ふふふっ」ペチペチ
P「ああもう、鎮まりそうにもないじゃないですかぁ……!」
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楓「……わ、美味しいですね、このハヤシライス」
P「カルボナーラもなかなか……使われているチーズ、もしかすると自家製かも……?」
楓「そうだ、唐揚げも半分どうぞ。私、多分食べきれないので」
P「どうも、それじゃあ頂きますね。……あ、これも美味しいですね」
楓「ここのお店を選んで正解でしたね。料理が美味しくて、お店の雰囲気も良くて、景色も良くて……」
P「どこのお店に入ろうかと、十数分くらい一緒に探し歩いてましたからね。歩いた甲斐があって良かったですよ」
楓「お店を見つけた途端、2人で『ここにしましょう』と言ったのには驚きましたね」
P「あぁ、まさかハモるとは……なんというか、このお店を見た瞬間『ティン!』と来たんですよ」
楓「あ、私もそうでした。プロデューサーがアイドルをスカウトするのも、ああいう感じなんでしょうか……?」
P「あー、近いというか、そのまんまですねぇ。楓さん、もしかしてプロデューサーの才能が……?」
楓「もしもあったしても、お断りさせて頂きます。今の私は……ふふ、アイドルなので」
P「ぬぅ、惜しい人材を逃しましたね……」
楓「もう、私をスカウトしたのはあなた、ですよ?」
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楓「この町、外を歩くだけでも楽しかったですね。町並みが、まるで前に行ったドイツの旧市街のようで……」
P「楓さん、ドイツツアーの時はビールとソーセージを両手に嬉しそうでしたよね……」
楓「桃源郷って本当にあるんだなぁって、あの時は凄く思いました。またいつか、行けるといいですね」
P「……それは、仕事でですか? それとも、私的にビールを呑みにですか?」
楓「どちらでも大丈夫ですよ? 最終的に、プロデューサーとビールを必ず呑むスケジュールにするので」
P「あ、僕が居ること前提なんですね……」
楓「流石に海外旅行は、1人だと難しそうなので……プロデューサーなら、きっとまたそういうお仕事を獲ってきて頂けるかなぁと」
楓「もしくは、そのうちオフが重なったら、今回みたいに休みを組んでくれるかなぁと」チラッ
P「……き、期待されてますね、僕」
楓「あ、無理はしないでくださいね。先程も言いましたけど私、卓上旅行のスキルを手に入れたので、結構暇潰しとか得意になったんです」エッヘン
P「んー、そうですね……近々また大きなお仕事が来そうなので、それが無事終えられたら頑張ってみましょうか」
楓「おお……大きなお仕事ですか……さすがプロデューサーですね、さすが」パチパチ
P「僕のおかげとかじゃないですって。楓さんのポテンシャルの高さのおかげで獲れたような物ですから、褒められるべきは楓さんなんですよ?」
楓「そうなんですか? 昔と比べると、自分の想いを表現できるようになってきたかと思っていたので……そう言って頂けると、とっても嬉しいです」
P「それは何よりです。……昔と今じゃ、僕らの会話も全く違ってましたよね」
楓「初めはプロデューサーがお仕事を持ってきて、私がそれに付いていくだけでしたね。いつからこうなったんでしたっけ……?」
P「僕はしっかりと覚えてますよ。……ある時、楓さんの心の声が漏れたことがあったんです」
P「『……今日の夕飯、何にしよう』って」
楓「あ……あー、そうでしたね。ちょうど仕事終わりが夕方で……お腹空いてたんです」
P「はい。その時は、まさか楓さんが急にそんなことを言う方だとは思ってなかったので、ギャップ差におもわず噴いちゃったんですよ」
楓「それでプロデューサーが『それなら僕、お腹が空いてしまったので……晩ご飯、一緒にどうですか?』って誘って下さって……」
P「その食事で楓さんの本性が分かって……沢山食事、というか呑みに行くようになって……今に至りますね」
楓「むむ、まるで私の本性が駄目みたいな言い方ですね?」プクー
P「そんなまさか。楓さんが楓さんで本当に良かったですよ。初めなんてどう接すればいいか全く分からなかったんですから」
楓「……そうですか? なら、許してあげます。私も、プロデューサーにあの時誘って貰えて、嬉しかったですからね」
P「ありがとうございます。切っ掛けなんて、些細な物なんだなぁとしみじみしますね。今はこうして他愛のない話も出来ちゃうくらいですし……」
楓「昔の私じゃ、考えられないです。本当、プロデューサーに選んで頂けて、貴方がプロデューサーで良かったなぁって……」
P「……ちょちょ、なんだか恥ずかしいので、そういうのは止めにしませんか?」
楓「あら、プロデューサーさん……照れてる?」
P「そりゃあ面と向かって言われると照れますよ!」
楓「……あ、私もなんだか恥ずかしくなってきました。もしかして私、結構大胆なこと言いました?」モジモジ
P「ちょ、言った本人が照れないで下さい! ど、どうするんですかこの空気っ!」
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楓「……あ、ここからだと、丁度厨房が見えるんですね」
P「あ、見えますね。……厨房と言うよりは、主に流し台でコックがお皿を洗っているのが見えるだけですけど」
楓「……頑張れー」
P「……何してるんです?」
楓「いえ、あの流し場でお皿を洗っている人に応援を」
P「お、応援って、何でまたそんなことを……?」
楓「あのコックさん、帽子の大きさからしてきっと見習いコックさんなんだろうなぁって。私もまだアイドルとしては2年ちょっとの新人ですから……」
P「……私たちだって頑張ろうぜ、なんて思ったりして?」
楓「あ、大当たりです。良く分かりましたね、やっぱり、流石プロデューサーって感じでしょうか?」
P「楓さん、案外分かりやすいですからね。ちょっとのことであれば、顔見ちゃえば大体分かりますよ」
楓「私、結構『何考えているか分からない』って言われるんですけど……今も分かりますか?」
P「えっとですね……」
楓「じー……」
P「……ふむ」
楓「じー……」
P「……『何も考えていない』って考えてますね?」
楓「はっ!? ……これは、お見逸れいたしました」ペコリ
P「お、正解ですか。いやぁ、当たって何よりです」
楓「……ふふ、こう分かって貰えると、なんだか嬉し恥ずかしですね」
P「楓さんは、もう少し思っていることを僕に言って頂けると嬉しいです。特に僕の寝癖とか、ズボンの破けやチャックの閉め忘れだとか、そこら辺をですね……」
楓「あら、それはプロデューサーの生活態度がいけないんですよ? これでも心配してるんですから……めっ、です」
P「はうっ……今度からきちんと生きていこうと思います。……あの、もう一度、『めっ』をして頂けますか?」
楓「それは……プロデューサーの生活が健康的になったら考えてあげます」
P「それ、健康になったらして貰う意味がないじゃないですかぁ……」
楓「『めっ』はめったにしないんです……ふふっ♪」
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楓「そういえばプロデューサー。私達って今、周りからはどんな風に見えてるんでしょう?」
P「うーむ……当事者の僕らには全く分かりませんね。……ただ」
楓「ただ?」
P「アイドルとプロデューサーには見えていない、というのは分かります。周りから全く注目されてませんし……」
楓「私、アイドルのオーラが無いんでしょうか……」
P「楓さんはアイドルのオーラよりも、神秘的なオーラの方が出てますからね。……それと、自分はプロデューサーっぽくないとよく言われます」
楓「そうでしょうか? スーツを着ているプロデューサーは、とってもプロデューサーしてますよ?」
P「なんか同僚から、『高垣さんと一緒に居るお前は、まるで高垣さんの呑み仲間のようだ』って言われてですね……」
楓「……これからは、現場の休憩時間に『次はどこの居酒屋へ行くか』の話を止めた方がいいですか?」
P「そんな辛そうな顔しながら言わないで下さいよ。止める気ないですからね? 毎回、行くの楽しみなんですから」
楓「ほっ……安心しました。安心すると、心がホッ、トになりますね」
P「ああ、いつもの楓さんだ。安心します……」
楓「それで、話は戻りますが……プロデューサーは、私達が周りからどう見えてると思いますか?」
P「そうですねぇ……うーん、すみません。なんでしょう、いざ考えてみると全く思いつかなくて」
楓「……友達?」
P「友達にしては親しすぎる気がしますね」
楓「……恋人?」
P「恋人にしてはそれらしいことしてませんね」
楓「じゃあ、してみますか?」
P「楓さん、本気で言ってないじゃないですか。冗談はダジャレだけにして下さいよ?」
楓「あら、ばれてました? ふふっ、2人の間柄は、こんな感じでいいんじゃないかなぁって思うんです」
P「あー、僕もそう思います。楓さんとゆっくり居られる今の関係、とても好きなんです」
楓「このゆったりと流れる時間、私も好きです。ここだけ、周りとは流れる時間が違っていそうな気さえしちゃいます」
楓「外の潮騒も、向こうの厨房の慌ただしさも、凄く、凄く遠くに感じますね」
P「いつもの忙しさが嘘のように感じますよ。楓さんと居ると、本当に時間がスローになって……」
P「ん、でも……もしもそれ以上の関係になっても、楓さんとなら今と変わらなさそうな気がしますね」
楓「あ……不思議ですね、私もそう思います。友達っぽくても、恋人っぽくても、それ以上でも。プロデューサーとはずっと、ずっとこんな風になりそうで」
P「……楓さん、いつかまた、ここに来てゆっくりしましょうね」
楓「ここじゃなくても、どこだって一緒ですよ? プロデューサーと2人ならきっと、どこでもゆっくりです」
P「……ありがとうございます。それじゃあまた、時間を作って、どこかで一緒に過ごしましょう」
楓「はい、楽しみにしていますね?」
P「ま、まぁ、何かサプライズがあったりするわけでもないんですけども……たはは」
楓「……じゃあ、2人並んで歩く、その時くらいは手を繋ぎましょうか?」
P「そういえば、あんまりしてませんでしたね……ええ、次からはそうしましょう」
楓「お店を出たら即実行、ですね」
P「次が早いですねぇ……でも、そこまで気負うことも無さそうです。楓さんとなら、サラッと手を握れますし」
楓「私、歩くの遅いのでゆっくり歩いてくださ……って、すみません、いつも歩幅合わせてくれてましたね」
P「うぇ、き、気付いてたんですか!? ばれないようにしているつもりだったんですが……んー、おっかしいな……?」
楓「プロデューサーも、どこかの誰かと一緒で分かりやすいんです。……お見通しですよ、ふふふ」
P「何というか……本当に、僕らの関係って分からないですね。まぁ、それが心地良いんですけども」
楓「良いと思いますよ? 無理に何かになるよりは、新しい名前の関係を作っちゃえばいいんですから」
P「友達以上恋人未満、みたいなヤツですか?」
楓「みたいなヤツです。えーっと…………曖昧な関係、とかどうでしょうか?」
P「いやいや……それ、既に『曖昧』という既存の単語が付いてますよ?」
楓「あっ、そうですね、そうでした。……でも、私達にはぴったりで、素晴らしいと思います」
P「素晴らしい、ですか?」
楓「はい。だって……」
P「だって?」
楓「『曖昧』という文字には、『愛』と言う文字も含まれていますから。ふふっ……ね、ぴったりでしょう?」
お わ り
楓さんはCuでもなくPaでもなくCoだからこそ、あの味が活かせるのだと思います。なんと素晴らしいお方。
楓さんの台詞は、今までに出たレアリティの台詞を参考に、とある曲の歌詞をふんだんに使わせて頂きました。Pの台詞も合わせて今回も2曲ほど。
曖昧には「未」という否定文字も入っていますが、「未」は「まだ~ではない」という将来に可能性を秘めた否定文字でもあったりします。
楓さんとPさんの関係、いつの日か愛となれば素敵ですね。
アーニャ、のあさん、奏、楓さんという、自身の攻フロントのアイドル(奏以外はコス18)のSSを概ね出す事が出来て一安心。
フロントにはあと鷺沢さん、茄子さん、狐周子のいずれかが欲しいところ。それまではプロデューサーとして生きて行けそうです。
ここまで読んで下さって、本当にありがとうございました。
もう月末ガチャで好みのアイドルが連続で来ないこと(アーニャ→のあさん)を祈りつつ、第5弾CDの発売を心待ちにしております。
おつ、楓さんはやっぱええのぉ
乙
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