P「事務所の七色」【ミリマスSS】 (108)
一色二人、七色で七編の短編集です。
色の区切りは>>1の独断と偏見です。>>1には各アイドルのイメージカラーがこの色に見えたと言うことで。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1403014673
【赤】
-RED in the face-
春日未来(#ea5b76)
ジュリア(#d7385f)
ガチャ
ジュリア「あー、今日も疲れた……」
未来「あ、ジュリアちゃん、お疲れ様っ」
ジュリア「ん?ああ、ミライか……」
未来「あれ、ジュリアちゃんいつもより疲れてる?」
ジュリア「ちょっとな……今日、ライブの衣装合わせがあったんだけど」
未来「衣装あわせかー、でも、そんなに疲れるっけ?」
ジュリア「なんというか……ヒラヒラが……」
未来「ヒラヒラ?」
ジュリア「ほら、あたしああいうヒラヒラって苦手なんだよね」
未来「確かにそうだよね」
ジュリア「もう、着るだけでクタクタだよ」
ジュリア「あー、思い出しただけでまた恥ずかしくなってきた……」
未来「うーん、でも、ジュリアちゃんは可愛いし、あんな服も似合うと思うんだけどなぁ」
ジュリア「いやいや、あたしにはああいうのムリだって!」
未来「もったいないなー」
ジュリア「そ、それにあのプロデューサー、あたしが衣装着たら似合ってるだの可愛いだの……」ブツブツ
未来「ん?どうしたの?ジュリアちゃん」
ジュリア「な、なんでもない!」
ジュリア「あたしはどっちかといえば、もっとこう……カッコイイ系とか、そういうのが着たいんだよ」
ガチャ
P「うーっす」
未来「あっ、プロデューサーさん!」
ジュリア「お、プロデューサー、何してたんだ?用事があるって言ってたけど」
P「ん、この前のライブの映像が完成したって聞いたから、そのDVDを貰いにいってた」
未来「ライブのDVDですか!」
ジュリア「ああ、あたしがギター弾きながら流星群歌った時の?」
P「あーそう、それ」
未来「わぁ、私達、どう映ってるんだろう!楽しみ♪」
P「ん、じゃあ今見てみるか?」
ジュリア「いいのか?」
P「どうせ皆もらえるんだし、別にいいだろ」
未来「わーい!」
P「えーっと……あれ、どれだっけ」ペラペラ
未来「こう、絵が描いてあったりとかしないんですか?」
P「うーん、プロトタイプだし、まだ完成品ってわけでもないからな……えーっと、これかな?」
ジュリア「ったく……大丈夫か?」
P「じゃあ入れるぞー」
未来「わくわく」
ジュリア「うーん、なんだか自分達のライブを見るってのも新鮮だな」
~~~~~~~~~
P『ほらほら、そんな恥ずかしがるなって』
ジュリア『い、いや、だってこれ、ヒラヒラだし、こ、こんなミニスカートで……』
P『大丈夫だ!世界一可愛いぞ、ジュリア!』
~~~~~~~~~
P「あ」
ジュリア「え?」
~~~~~~~~~
ジュリア『えっ、他のも着てみろって……』
P『ジュリアならなんでも似合う!さあ、このドレスとか着てみよう!』
ジュリア『いや、それはもうライブに関係無いだろ!』
P『ジュリア!お前なら!お前ならきっと着こなせるって!俺は信じてるんだ!』
ジュリア『そ、そそ、そうか?………じゃ、じゃあ、ちょっとだけ……』
~~~~~~~~~
P「……これ、今日の衣装あわせの映像だった」
ジュリア「」ボンッ
未来「あっ!ジュリアちゃんの頭が爆発した!」
P「………その……ごめんな?」
ジュリア「この…………」
P「どうした?」
ジュリア「こんの…………バカPがぁっ!」ポカスカ
P「ごめん!ごめんって!痛い痛い痛いから!」
未来「……私、あっちで翼ちゃんたちとおしゃべりしてこようかな?」
『red in the face』
恥ずかしがる
【橙】
-apple and ORANGE-
高槻やよい(#f39939)
二階堂千鶴(#f19557)
千鶴「おーっほっほっほっ!やっぱりセレブといえばゴージャスセレブプリンですわ!」
千鶴(初めて食べますけど……きっと素晴らしい味に違いありませんわね)
千鶴「それでは……」
ガチャ
やよい「うっうー!こんにちはーっ!」
千鶴「あら、やよい」
やよい「あっ、千鶴さんもおひるごはんですか?」
千鶴「いえ、私はお昼はもう食べ終わりましたの」
千鶴「今はデザートの時間ですわ」
やよい「あっ、それ、伊織ちゃんと星梨花ちゃんかよく食べてるプリンです!」
千鶴「あら、そうですの?」
やよい「やっぱり、千鶴さんもお金持ちなんですね♪」
千鶴「そ、そそそうですわよ!デザートは毎日これですわ」
やよい「うわーっ、じゃあ、やっぱりお昼ごはんもごーじゃすなんですか?」
千鶴「そ、そうですわね……えーっと…………きょ、きょうは若兎のコンフィを」
千鶴(フランス料理、食べたこともありわせんわ……ところで、適当に言いましたが本当にこの使い方であっているのでしょうか)
やよい「えっ、うさぎさんを食べちゃうんですか!?」
千鶴「…………美食のためですわ」
やよい「うぅ……なんだかざんこくです……」
千鶴(若鶏にしておけばよかったですわね……)
千鶴「そ、それに、ここで使われる兎は人間に育てられたものですわよ」
千鶴「いってみれば、牛や豚と変わらないものですわね」
やよい「でも、なんだかあの眼を思い出しちゃって……」
千鶴(今更ウソとは言い出せませんわね……)
千鶴「そ、それより、やよいも私のプリン、一緒に食べませんこと?」
やよい「えっ、いいんですか?」
千鶴「ええ、私はいつも食べてますもの」
やよい「うっうー!ありがとうございます!」
千鶴(仕方ないですわね……)
やよい「なんだか千鶴さん、お金持ちで優しくて、伊織ちゃんみたいです!」
千鶴「そ、それは光栄ですわ!おーほっほっほっほっ」
やよい「もっと、千鶴さんのお話聞かせてください!」
千鶴「しょ、しょうがありませんわね」
千鶴(……もう、誰でもいいから事務所に帰ってきてちょうだい!)
『apple and ORANGE』
互いに全く違う人
今日はここまでです
互いに違うのは千鶴さんとやよいなのか、千鶴さんと伊織なのか……お金持ち度的に考えると千鶴さんと伊織……おや、誰か来たようだ
↓次の二人だけ発表しておきます
【黄】
-YELLOW back-
七尾百合子(#c7b83c)
伴田ロコ(#fff03c)
支援だよ
-RED in the face-
春日未来(14) Vo
http://i.imgur.com/Ujmz3h2.jpg
http://i.imgur.com/fI1yT1i.jpg
ジュリア(16) Vo
http://i.imgur.com/1bg4uMc.jpg
http://i.imgur.com/ay2L8Xn.jpg
-apple and ORANGE-
高槻やよい(14) Da
http://i.imgur.com/O6hMI5L.jpg
http://i.imgur.com/BzEguIB.jpg
二階堂千鶴(22) Vi
http://i.imgur.com/nWvUzuv.jpg
http://i.imgur.com/vf0Q6fL.jpg
P「百合子ってさ」
百合子「どうしました?プロデューサーさん」
P「本は好きだけど、自分で書いたりとかはしないのか?」
百合子「自分で、ですか?」
P「本読むのが好きな人って、自分でも書いてみたいとか思ったりしないのかなって思ってさ」
百合子「うぅん……話を色々想像してみたりしたことはありますけど、実際に文章にしたことは無いですね」
P「それじゃあ、一度書いてみたらどうだ?」
百合子「へ?」
P「実は仕事が」
P「はーんだ♪」
ロコ「ロコのことをそんなネームで呼ばないでください!」
P「いーじゃん別に」
ロコ「ベリーバッドですよ!」
P「と、まあそんなことはどうでもよく」
ロコ「どうでもよくありません!」
P「挿絵って興味ない?」
ロコ「さしえ?」
P「表紙とイラストの仕事が来てるんだが」
ロコ「ロコアートはロコの思うがままにクリエイティブするからロコアートなんです」
ロコ「コンプリートされたテキストからアートを産み出すのはロコアートなんかじゃないです!」
P「あーそこは大丈夫」
ロコ「?」
P「実はこんな仕事が」
P「……というわけで、文章担当百合子と、イラスト担当のロコで一冊の本を作ってもらう」
百合子「……本当に、私でいいんですか?」
P「俺は適任だと思うけど」
ロコ「ユリコとならグレイトなワークになりそうです!」
P「ほら、ロコもこう言ってるぞ」
百合子「そ、そうですね、頑張ってみます」
-YELLOW back-
七尾百合子(15) Vi
http://i.imgur.com/LyardK6.jpg
http://i.imgur.com/7x2tjH7.jpg
伴田ロコ(15) Vi
http://i.imgur.com/U7X9cpG.jpg
http://i.imgur.com/WjXwxbZ.jpg
百合子「えっと、どんなものを書け、とかそういった指示は」
P「好きに書け」
百合子「文字数とか、ページ数に指定は」
P「草野心平の冬眠を目指してもいいし、鉄鼠の檻を目指してもいいぞ」
百合子「は、はぁ」
P「時間はあるから、好きにやるのがいいさ」
ロコ「さっそく二人でディスカスしましょう!」グイグイ
百合子「あっ、ちょっ、ロコちゃん」
P「…………何あれ可愛い」
百合子「えっと……」
ロコ「さあ、ユリコのプロットをロコにも教えてください」
百合子「って言われても……まだ、何を書くかまったく決めてないし」
ロコ「しょうがないですね……じゃあ、ロコもプロットのところからコミットしましょう」
百合子「うーん……それはそれで不安な気がするけど……」
ロコ「まずはブレインストーミングでアイデアをプロダクトですね」
百合子「えっと、例えば……」
ヤイノヤイノ
ロコロコロコッ
P「中々楽しそうじゃないか」
ロコ「ジャンルもディサイドしておきましょう」
百合子「……うーん、まずミステリーは難しいですね」
ロコ「ミステリー?」
百合子「トリックが思い付きません」
ロコ「」コクコク
百合子「SFも、きちんとした理論が根底に無いと、ただのよく分からない話になりますから」
百合子「例えばあの本は、ただ時空間の移動がしたいという理由だけでわざわざ…………」
ロコ「ユリコ!プリーズリターンです!」
百合子「……というわけで、多分私達に作れるのは、どんな話にしても納得されるファンタジー系か、私達の体験を活かせる学園ものや青春ものになると思うんですけど」
ロコ「それじゃあ二つをコンバインすれば!」
百合子「……でも、小説にするほど面白い経験、学校でしたことありますか?」
ロコ「…………」
百合子「…………」
ロコ「シンプルにファンタジーをチョイスしましょう」
百合子「ですね」
~~~~~~~~~
百合子「えっと……それじゃあ、ここで主人公の絵を」
ロコ「それならここに、ヒーローをペイントしたロコアートが」
百合子「……主人公の容姿を説明する絵が抽象画だと、何も伝わらない気がする」
ロコ「ヒーローのクールさと熱いハートをうまくフィーチャーできた、ロコのベストワークです!」
百合子「人を描いてください」
~~~~~~~~~
ロコ「これからのプロットは」
百合子「そうですね……国家機密ビームに耐えた主人公に襲い来る中華料理……相棒の風の戦士がサラマンダーと一対一の戦いになって……帝都をゆるがす事件に巻き込まれて」
ロコ「ユリコ?」
百合子「ウミウシ城の城主との戦い……『ほ?姫には勝てないのです』『まだだ……俺には守るべきみんながいるんだ!』『プロデューサー!』『風の戦士、ユリコ=ナナオ……俺が隙を作るから、お前がとどめをさすんだ』『でも、そしたらプロデューサーが!』『最後に言わせてくれ……愛してるよ、ユリコ』」
ロコ「プロデューサー……」グスッ
P「どうした?ロコ」
ロコ「ユリコがトリップしたまま戻ってこないです……」グスッ
P「……お、おう」
百合子「…………」
ロコ「…………」
「「できたーっ!」」
百合子「本作りって大変なんですね……」
ロコ「でも、パーフェクトなブックになりました!」
P「はいはいおつかれさん」
百合子「あ、プロデューサー」
P「これが完成品か?……お、表紙キレイだな」
ロコ「ロコの渾身のアートです!」
P「さて、中身だけど……さすがにここで読み終わるだけの量じゃないな、あらすじを教えてくれないか?」
百合子「あっ、はい、わかりました」
百合子「主人公はコードネーム"P"と呼ばれるスパイエージェントです」
P「お、現代サスペンス系か」
百合子「相棒は風の戦士です」
P「……あれ?」
百合子「スパイ組織を逃げ出した"P"はスパイ組織に追われることになり」
P「……うん、まあ妥当によくある感じだな」
百合子「二つ名『サラマンダー』『小学生メイド』『中華の暗殺者』というかつての同僚からも命を狙われるように」
P「……その二つ名はどうにかならなかったのか?」
百合子「戦い、逃げるなかで芽生えてしまう禁断の恋……」
P「その部分絶対いらないだろ」
百合子「やっと逃げ切れるか……と思ったさなか、帝都を震撼させる事件に巻き込まれ!」
P「ミステリー成分が入ってきた」
百合子「風の戦士と二人で暴いた結末、しかしそこには全ての黒幕の影が……」
P「もう何もつっこまない」
百合子「黒幕のいるウミウシ城、二人は最後の決戦へと赴くのだった……」
P「…………………よくわからん」
P「で、結局ジャンルは何だ」
百合子「そうですねぇ……青春スパイミステリーファンタジーアクションSFスペースオペラです」
P「盛りすぎだろ!」
百合子「でも、色んなジャンルを組み合わせた方が、読む人にも面白いかな、と思いまして」
P「…………あのときの話し合いはジャンルを一つに絞るためじゃなかったのか」
百合子「結局、書きたいものをかいていたら全部混ざっちゃいました」
P「……そっか」
ロコ「でも、ロコはエンジョイできましたよ!」
P「まあ、作ってる側はすごく楽しいだろうな」
百合子「はいっ!」
P「二人ともいい笑顔過ぎて何もつっこめない」
P「その後、現役アイドル二人によって作られた、と宣伝されたこの本は『妙な中毒性がある』と評判になり、大ヒットした」
P「マンガ化、アニメ化し、ついには実写映画化も決まったが……」
百合子「やっぱり、監督は原作を書いた私が」
ロコ「セットは全部、ロコがクリエイトします!」
P「……なんだこれ」
『YELLOW back』
大衆小説
今日はここまでです
金曜日までには残り4つを終わらせたいと思います……できるかぎり
↓次の二人の予告
【緑】
-the rub of the GREEN-
徳川まつり(#5abfb7)
田中琴葉(#92cfbb)
「すいませんでした」
「まあ、気にすんなって」
お仕事でミスをした。
「ちょっと運が悪かっただけだろ?」
「確かにきっかけはそうでしたが、その状況からきちんと元に戻すのがプロだと思うんです」
最初は、運悪く起こってしまった小さなミス。それに気をとられて、全力のパフォーマンスが出来なかった。……つまりは、私のミス。
「うーん……とりあえず、次の仕事の時間になったら事務所に迎えにいくから」
「はい、わかりました」
プロデューサーが事務所にいないのは、ちょっと残念な気もするけど。
「お仕事、頑張ってください」
「おう」
次のお仕事のために、気持ちを入れ換えなきゃ───
───と思っても。やっぱりお仕事のことを思い出してしまう。自分でも、中々切り替えられないタイプだというのは重々承知だ。
「小鳥さんから借りた本でも読みましょうか」
ページをめくっても、頭の中に思い浮かぶのはあの時のミス。運が悪かったといっても…………
「はいほー☆」
「……あ、お疲れ様です、まつりさん」
「琴葉ちゃん、トランプをするのです!」
「……トランプ?」
事務所に来て、いきなりトランプ。それも私に。……まつりさんは、いつも分からない人だ。
「二人で、ですか?」
「事務所には姫と琴葉ちゃんの二人しかいないのです、ね?」
「はあ……」
でも、こういうことも、リフレッシュにはいいかもしれない。
「トランプで、何をするんですか?」
「まずはブラックジャックなのです」
「ブラックジャック、ですか?」
確か、ルールは覚えている。
「でも、二人でですか?」
「もちろん、何かを賭けたりはしないのです」
当然です。
「どっちが近かったか、だけでいいのです」
「そうですか」
「5、8で13ですか……一枚とります」
「2、8の10なのです。一枚とるのです」
……というわけで、私達は今、ブラックジャックをしている。しっかりしたルールは無く、ただカードをめくりあって、21に近い方が勝ち、だとか。
「次のカードは……9ですか。21を越えたので終了です」
1多い……ここでも私は運が悪い。
「ほ、エースが出ちゃったのです!ブラックジャックなのです!」
……そして、まつりさんはずっとこんな感じ。出す組出す組20か21。……一体まつりさんはなんなんでしょうか。
「それじゃあ、次はジジ抜きでもするのです」
「はあ……」
ジジ抜き。一組のトランプから適当に一枚を抜き、残りの53枚でやるババ抜き。二人で遊ぶにはやっぱり向いてないきもするけど……………
「勝っちゃったのです」
「また負けましたね……」
これで五連敗。ジジ抜きなんて、ただの運勝負だと思っていたけど……
「まつりさんは、運が良くていいですね」
「ほ?」
「いえ、なんだか、今日は運が悪くて」
「どうしたのです?姫に話してみるのです」
……誰にも話すつもりはなかったはずなのに、いつのまにかまつりさんに今日の出来事を話していた。
「…………というわけです」
「なるほどなるほど」
うんうん、と頷くまつりさん。
「それなら心配することはないのです」
「……え?」
「運というものは、人から人へ伝わっていくものなのです」
……まつりさんは、いきなり何を言い出すのだろう。
「きっと、琴葉ちゃんは昨日にでも、運を誰かにあげちゃったのです」
運が悪かったことへの励まし?
「……そうでしょうか」
「だから、姫のこのらっきーを琴葉ちゃんにあげちゃうのです☆」
「え?」
……本当にそんなことができると思っているのだろうか。
「運とは、人と人が触れあう中で交換されていくものなのです」
「そうですか」
「今、琴葉ちゃんはこのらっきーではっぴーなまつり姫と触れあって遊んでいるのですから、相当の運をもらえちゃってるはずなのです」
……これは……励まされている?
「……でも、それを証明するのなんて、出来ませんよね」
直したい性格がつい出てしまう。自分でも自覚している生真面目さ、そしてそれゆえのネガティブ。
「ほ?確かめるのくらい簡単なのです」
「どうやってですか?」
「これなのです」
見せられたのは……百円玉?
「裏表どーっち、なのです」
「えっと……裏で」
綺麗なコイントス。左手をのけた先に見えたのは……裏面。
「……でも、確率なんて二分の一ですし」
「じゃあもう一回やるのです、ね」
「えっと……もう一回裏で」
「はいほー☆」
もう一度コイントス。手の甲に乗った百円玉は……裏面だった。
「……ふふっ」
「琴葉ちゃんが笑ったのです」
私は、本当にまつりさんから運を分けてもらったのかもしれない。
「コインの裏表を二回連続で当てられる確率なんて四分の一なのに」
「じゃあ他のゲームもやってみるのです」
「例えば」
「ブラックジャックをもう一度……なのです」
「3、8の11です。もう一枚ひきます」
「……1、7の8なのです。もう一枚ひくのです」
ブラックジャックを再開して三戦。結果は、三回続けて21。……逆に自分を疑う結果だ。
「ほら、だからいったのです」
「琴葉ちゃんは今、姫のらぶりーぱわーを受け取って、さいこーに運がいいのです」
「そうですか……ふふっ」
なんだか、元気か出てきた。これで次のお仕事も……
「次のお仕事もこのらっきーを続けて、さいこーのステージにしちゃえばいいのです」
「……あれ、どうして私の次のお仕事を知っているんですか?」
「………………姫に知らないことなどないのです、ね?」
不自然な間はなんだったのだろう。
「……ともかく、まつりさんのおかげで、次のお仕事は上手くいきそうです」
「それならよかったのです」
ガチャ
「おーい、琴葉、ちょっと早いけど仕事いくぞ」
プロデューサーがやってきた。
「はい」
「おっ、上手くリフレッシュできたみたいだな」
「ええ、まつりさんがラッキーを分けてくれました」
「……そうか?」
まつりさんは今までもよく分からなかったし、結局今日もよく分からない人だったけど、一つだけ分かったことがある。
「まつりさん、ありがとうござきます」
「姫は琴葉ちゃんと遊んでいただけなのです、ね?」
まつりさんはとってもいい人だ。
P「そうだ、琴葉、俺はちよっと書類取ってくるから、先に車に乗っててくれないか?」
琴葉「はい、わかりました、プロデューサー」
ガチャ
P「……ふう、すまなかったな、オフの日だったのに急に呼び出して」
まつり「姫も琴葉ちゃんと遊べたからおーるおっけー♪なのです」
P「琴葉は一回落ち込むと一気にスパイラルに入りそうなタイプだから、誰かに支えてもらわないと」
まつり「それなら、プロデューサーが適任だったのですけど……気づいてないみたいなのです」ボソッ
P「何か言ったか?」
まつり「何も言ってないのです」
P「じゃ、俺は琴葉送っていくから、今日はありがとな、まつり」
まつり「マシュマロ一袋で手を打つのです」
P「ははは、じゃあ明日、持ってくるからな」
まつり「期待して待ってるのです」
P「おう、じゃあまた明日」
まつり「ばいばいほー☆なのです」
ガチャ
まつり「……瑞希ちゃんから習ったマジックの技術が役に立ったのです」
まつり「琴葉ちゃんなら、ちょっとくらい運が悪くても、気持ちの持ちようでどうにかできるくらいに実力はあるはずなのですから、ね?」
まつり「さて、それじゃあ一人になったところでトランプを二枚引いて占いでもするのです」
ジョーカー『やあ』
ジョーカー二枚目『呼んだかい?』
まつり「…………ほ?姫は本当に運をあげちゃったのです?」
『the rub of the GREEN』
運の影響で
金曜日には終わらせるといった(書き終わるとは言っていない)
次は月曜日投下予定です。……IMC重すぎんじゃ
↓次の二人の予告
【青】
-talk a BLUE streak-
横山奈緒(#788bc5)
真壁瑞希(#99b7dc)
瑞希「百合子さんから借りた恋愛小説……なかなか、おもしろいです」
瑞希「……まさか、ダンがそこまで小さな女の子を愛しているとは……びっくり」
ガチャ
奈緒「あーもー梅雨は雨が多くていややわー」
瑞希「あ、奈緒さん」
奈緒「ん、今日は奈緒一人?」
瑞希「はい、そのようです」
奈緒「ちょっと隣座ってもいい?」
瑞希「……どうぞ」
奈緒「あーもうびしょ濡れや……なあなあ瑞希、なんかタオルとか持ってへん?」
瑞希「はい、タオルが……ここに」ポンッ
奈緒「あれっ、いつのまに出したん」
瑞希「マジックです。どうぞ」
奈緒「んー、じゃあ使わせて貰うわ、ありがとなー」
瑞希「いえいえ」
奈緒「あ、お礼に飴ちゃんあげるわ」
瑞希「飴、ですか」
奈緒「さっき仕事の時にプロデューサーさんに貰ってん」
奈緒「なんか、昨日までの残りだし、俺はもういらないから奈緒にあげるー言われてもうて」
瑞希「黄色い飴、ですね」
奈緒「30個くらい貰ってもうて……流石に私でもそんなに食べられへんわ!」
瑞希「どうして、プロデューサーはそんなに飴を持っていたのでしょう。もしかして……どきどき」
奈緒「んー、なんか重くて舐めきらんかったとか言うとったけど……なんかよくわからへんかった」
瑞希「重くて舐められない、とはどういうことなのでしょう」
奈緒「可奈とか飴ちゃん好きやし、おすそわけしよかなって思ったけど、事務所に瑞希しかおらへんのやったら、瑞希にもおすそわけするわ」
瑞希「そうですか、では一つ」コロン
奈緒「なーなー、飴もやけどちょっと聞いてーな」
瑞希「」コロンコロン
奈緒「新しいお仕事決まったやろ?瑞希も一緒に出るやつ」
瑞希「」コロン
奈緒「プロデューサーさんとそのプロモ写真とってたんやけどな?」
瑞希「」
奈緒「もうその時のプロデューサーさんが酷くて!」
奈緒「『奈緒に任せたら敵も味方も酷いことになるな』って、もう私ムカーっ来て」
瑞希「」コクコク
奈緒「で脅しのつもりで持ってた銃つきつけてみてん、そしたらプロデューサーもそれに乗って挑発してきて、でそのまま撃ってもうたん」
奈緒「そしたらその銃、弾が入っててプロデューサーさんに全部当たってしもて!」
奈緒「もうアレが自業自得いうんやって私納得したわ!……あ、飴ちゃんまだいっぱいあるから、いくらでも舐めてな?」
瑞希「……はい、それでは」
奈緒「それでなそれでな?それだけじゃなくて」
奈緒「この前も敵役で、今回も敵役で、私もたまには正義のヒーローとかやってみたい!言うたらプロデューサーさんなんて言うたと思う?」
瑞希「……例えば、『奈
奈緒「『奈緒には悪者な感じがよく似合う』、やで!これは私も怒っていいと思う!」
奈緒「その場でのり子秘伝のローリングソバットしてやろうか、て思ったけどかろうじて踏みとどまってな?写真撮られるお仕事続けてたら、またプロデューサーが」
奈緒「『奈緒は喋ってないと美少女なんだけどなー』って」
瑞希「……プロデューサー、それは」
奈緒「もー私も堪忍袋の緒が切れたわ」
奈緒「ローリングソバットから首四の字してもうたんやけど」
奈緒「なんかプロデューサーさん、痛い痛い言いながら顔はなんだか満更でもなさそうな表情してて!」
奈緒「もうここのプロデューサーさんは変態や!私のプロデューサーはあんな変態だったんや!」
瑞希「……プロデューサー、変態だったん
奈緒「そうそう、変態といえば」
~~~~~~~~~
奈緒「あ、じゃあ私次の仕事あるから、そろそろ行くわー」
奈緒「ほな、タオルありがとな」
ガチャン
瑞希「……嵐のようでした」
瑞希「……私も、ああやって話せるかな。……よし、がんばるぞ」
瑞希「でも、誰にやればいいのでしょうか」
ガチャ
P「奈緒ー」
瑞希「あ、プロデューサー」
P「ん、瑞希、奈緒見なかったか?奈緒」
瑞希「奈緒さんなら、さっきお仕事と言って出ていきました」
P「ん、それならいいや」
瑞希「……プロデューサー」
P「どうした?」
瑞希「プロデューサー、少し、お話しましょう」
P「ああ、いいけど」
瑞希「……………………何も、思い付きませんでした」
P「…………そうか」
瑞希「また、後で話しましょう」
P「うん、話題ができたらよんでくれ」
瑞希(お話とは、難しいものです……奈緒さんを尊敬します)
瑞希(私も、ああなれるように、がんばるぞ。ふぁいと、みずき)
『talk a BLUE streak』
のべつまくなしに喋る
関西弁難しい。それと二人カード化おめでとう。
↓次の二人
【藍】
-mood INDIGO-
エミリー スチュアート(#554171)
豊川風花(#7278a7)
ザー……ザー……
エミリー「……雨ですね」
風花「そうですねぇ」
エミリー「なんだか、このように雨が続くと、段々心が沈んでいくような気がします」
風花「私も普通の雨は好きですけど、確かに何日もどしゃ降りが続くと、なんだか憂鬱な感じがしますね」
エミリー「……」
風花「……」
「「ふぅ……」」
コトン
風花「お茶、入れてきましたよ」
エミリー「あっ、風花さん、ありがとうございます」
風花「いえいえ、粗茶ですが……ふふっ」
エミリー「それでは、いただきます」ズズッ
風花「雪歩ちゃんほどじゃありませんけど」
エミリー「いえ、とても美味しいです」
風花「なら良かった」
エミリー「…………」
風花「…………」
「「はぁ……」」
風花「そろそろ晴れてくれないと、お洋服も部屋干しより、外で干したいですし」
エミリー「空が厚い雲で覆われていると、私の心も厚く覆われているように感じてしまいます……」
風花「……梅雨、ですしねぇ」
エミリー「梅雨、ですからね……」
風花「あ、お菓子持ってきましたけど、食べますか?」
エミリー「いいんですか?それでは、いただきます」
エミリー「雨が続くと、つい何もやる気がなくなってしまって」
風花「確かに、後でいいかぁ、てなっちゃいますよね」
エミリー「それで、一週間何もなく過ごしてしまって」
風花「それ、私もよくわかります」
エミリー「……結局、電波放送で話すことがなくなってしまうのです」
風花「そういえば、エミリーちゃんはラジオをやってましたね」
エミリー「毎週『雨で何もしませんでした』というのも、変わりがなくて応援してくださる方に悪いですし……」
風花「そうですね……いっそ、やることを募集してみるとか、どうでしょう」
エミリー「募集、ですか?」
風花「そしたら、コーナーにもなりますし、一週間のアクセントにもなりませんか」
エミリー「うーん……そうですね、仕掛け人さまとお話ししてみます」
風花「あ、エミリーちゃん、お茶、飲み終わっちゃいましたね」
エミリー「風花さんも、飲み終わってしまっているようですね……今度は、私がついできます」
風花「はい、それじゃあ、お願いしますね」
風花「……とはいえ、やっぱり雨の日が憂鬱なのは変わりませんね」
エミリー「そうですね……」
風花「……あ、そういえば」
エミリー「どうしました?」
風花「まつりちゃんから、『気分が沈んだら、これを聞くといいのです』と、CDを貸してもらってるんでした」
エミリー「どんな曲なのですか?」
風花「それが、まだ聞いたことがなくて……そうだ、今聞いてみましょう」ガサガサ
エミリー「これですか?……『暗い日曜日』、ですか」
風花「雨の日にあった、落ち着いた曲だとは聞いています」
エミリー「雨で憂鬱になるより、雨で落ち着こう、ということなのでしょうか」
ガチャ
P「おーす、今帰ったぞー」
風花「……もう、お仕事に文句なんていいませんから………………」
エミリー「……………私なんかが大和撫子を目指していてごめんなさい……」
P「……よくわからんがお前ら戻ってこい」
『mood INDIGO』
憂鬱な気分
憂鬱ってなんだろう。今日はここまで
次は明日か明後日投下します。
↓次の二人
【紫】
-a shrinking VIOLET-
望月杏奈(#7e6ca8)
三浦あずさ(#9238be)
ジャアコレカラ
ウン……ヨロシク、オネガイシマス
あずさ「おはようございます~、少し迷っちゃいまして……あら?」
P「あ、あずささんおはようございます……な時間じゃないですよ、もうお昼じゃないですか」
あずさ「あら~?」
P「あら、じゃないですよ……これから気を付けてくださいね」
あずさ「そうですねぇ……ところで、その子はどなたですか?」
P「あ、聞いてませんでした?今日からこの劇場の一員に加わる子なんですけど……」
???「」ギュッ
P「ちょっと人見知りなのと、初めての劇場ということで緊張しているみたいで」
あずさ「うふふ、プロデューサーさんに隠れて……プロデューサーさんの娘さんみたいですね」
P「せめてそこは『年の離れた妹』くらいでお願いしますよ……ほら、杏奈、挨拶」
杏奈「う、うん…………望月、杏奈です……よろしく、お願いします」
あずさ「あらあら~、可愛いですねぇ」
P「当然です」
あずさ「えーっと、杏奈ちゃん?」
杏奈「っ」ビクッ
P「……だいじょうぶだぞー、あずささんは杏奈を取って食ったりはしないから」
あずさ「がおーっ♪」
P「いや、なにしてんですか」
あずさ「うふふ~」
P「……はぁ、じゃあ杏奈、説明も終わったし、今日は自由だ」
あずさ「説明、ですか?」
P「んー、まあこの劇場についてとか、今いるメンバーの紹介とか」
杏奈「……じゃあ、杏奈……帰る」
P「おーっと杏奈、そうは問屋が卸さないぞ」
杏奈「……え?」
P「今日は俺が車で送っていく」
杏奈「……じゃあ、車に」
P「しかし俺はこれから新人アイドルとお話するお仕事だ」
あずさ「あら~、また増えるんですか~?」
P「ええ、可愛い娘が二人増えますよ」
あずさ「そうなんですか」
杏奈「……じゃあ、杏奈、プロデューサーさんと……一緒にいる」
P「残念、ここでお話しする訳じゃない」
あずさ「あら~?それじゃあ、どこでお話しするんでしょうか?」
P「今日会う二人のうち一人の実家が中華料理屋みたいなので、お昼ご飯もかねて、そこでですね」
あずさ「中華料理なんですか」
P「はい、そうみたいです……じゃあ俺、行く途中で一人拾っていかなきゃいけないんで、そろそろ行きますね」
あずさ「楽しみですね~」
P「……えっと、うどん屋で待ち合わせ、だったっけ……」ブツブツ
杏奈「……あっ……行っちゃった」
あずさ「あーんなちゃん♪」
杏奈「」ビクッ
杏奈「……は、はい」ソローリ
あずさ「……ソファーに隠れなくてもいいのよ~?」
杏奈「あ、ご……ごめんなさい」
あずさ「うふふ、いいわよ」
あずさ「ほら、ここに座って」
杏奈「……うん」ポスッ
あずさ「ちょっとだけ待っててちょうだいね」トテトテ
杏奈「……あ」
あずさ「はい、お茶」
杏奈「あ……あずささん、ありがと……」
あずさ「いいのよ~」
杏奈「…………おいしい」
あずさ「うふふ、それはよかったわ~」
杏奈「………………………」キョロキョロ
あずさ(可愛いわねぇ)
あずさ「杏奈ちゃんは、どうしてアイドルになろうと思ったの?」
杏奈「……あ、あの……」
あずさ「あ、言いたくないなら、言わなくていいのよ?」
杏奈「ううん…………杏奈、歌、好きで……それと、もっと、キラキラしたいな……って」
あずさ「うんうん」
杏奈「もっと……キラキラ、して、みんなを……笑顔に、してあげたい……って」
あずさ「あら、そうなの?」
あずさ(やっぱり、可愛いわねぇ)
杏奈「でも……杏奈、人見知りで……恥ずかしがりやで……」
あずさ「別に、人見知りさんでもいいのよ~?」
杏奈「…………いいの?」
あずさ「大丈夫よ、男の人が苦手でも、素直になれない女の子でも、ちゃんと、アイドルなんですから」
杏奈「……うん」
あずさ「そうねぇ、ちょうどここに、ライブのDVDがあるのだけど……見るかしら?」
杏奈「……見たい……かも」
もう伏し目がちな 昨日なんていらない
今日これから始まる私の伝説
杏奈「……すごい」
あずさ「うふふ、懐かしいわねぇ」
杏奈「……杏奈も、こうやって、踊ったり……歌ったり……できるかな」
あずさ「きっと、できるわよ」
杏奈「人見知りの……恥ずかしがりから…………変われる、かな」
あずさ「きっと、なりたい自分になれるわよ」
杏奈「……うん、杏奈……今なら、変われる……気がする」
あずさ「……あら~?」
杏奈「あずささん、……見てて」
あずさ「ええ、見てるわね」
杏奈「」スウッ
杏奈「みんなーっ!望月杏奈だよ!今日はよろしくねーっ」
あずさ「……………あら?」
あずさ(……これは、予想以上かしら)
杏奈「杏奈、皆のために歌うから、みんなも応援よろしくね!」
あずさ(……すごいわぁ)
~~~~~~~~~
P「うぅ……食い過ぎた……」
杏奈「あっ、プロデューサーさん!お仕事お疲れさま!」
P「おう、ありがとう…………えっ?」
あずさ「なんだか、いろいろ変わっちゃいました~」
杏奈「杏奈、あずささんのおかげで変われたよ!」
P「……あずささん、どうやったらこうなるんですか?……まあ、いい風に変わってくれてよかったですけど……」
あずさ「私にも、何がなんだか……」
杏奈「杏奈、もっともっとがんばって、もっともーっと、みんなを……えがお……に…………」パタッ
P「えっ?……ちょっ!杏奈!」
杏奈「」スゥ…スゥ…
あずさ「あらあら~、寝ちゃったみたいですね~」
P「いきなりエネルギーを使いすぎちゃったからでしょうか」
杏奈「…………」ムニャ……
P「とりあえず、杏奈は仮眠室に寝かせてきますね」
あずさ「おきをつけて~」
P「ええ、ありがとうございます」
『a shrinking VIOLET』
恥ずかしがりや・人見知り
今気づいた……酉なしsage進行だった……
↓おまけ
【黒】
-BLACKbox-
???(#000000)
???(#000000)
???(#000000)
???(#000000)
黒井「……何故私が貴様らと飲まなければいけならんのだ」
高木「まあまあ黒井、たまにはいいじゃないか」
黒井「……ふん」
P「あ、ワイン買ってきました」
高木「すまないね」
黒井「随分と安物だな」
P「コンビニで買ったものですから」
黒井「まあいい」
黒井「……で、どうしてわざわざ私を呼び出した」
高木「理由なんていいじゃないか」
黒井「知ってるぞ、劇場の事だろう」
P「おや、黒井社長、耳が早いですね」
黒井「……ふん、皮肉のつもりか?」
高木「そうやってネガティブに捉えるのが黒井の悪い癖だよなぁ」
黒井「知るか」
黒井「また変なことをやり始めて……数打てば当たるとか言う考え方か?それなら確実にキサマらにはトップアイドルは狙えんよ」
P「いえ、俺たちは50人全員をトップアイドルにするつもりですよ」
黒井「ふん、不可能だ」
高木「いやいや、まだどうなるのかは分からないだろう」
黒井「なんにせよ、その前に私の新しいアイドルがトップを取るだろうな」
P「それじゃあ、今度は正々堂々勝負しましょうか」
黒井「ふん……私は私の方法でやる」
高木「そうかそうか」
高木「まあそんなことより飲もうじゃないか」
黒井「この安物のワインでか……まあいい」
???「あ、その表情いいですね!一枚撮らせてください!」
黒井「……おいキサマ」
P「どうしました?」
黒井「……コイツはどこから湧いてきた」
P「あ、この方は劇場で雇ったカメラマンです」
黒井「……何故ソイツがそこにいる」
P「どこにでも来るんですよ」
黒井「……キサマらの事務所には普通のスタッフはいないのか」
高木「はっはっは、そんなに誉めないでくれたまえ」
黒井「誉めてない」
『BLACKbox』
専門領域
終わりだよ~ (o・∇・o)
自分で書いてて世界観がよく分かんなくなってきた
とりあえず杏奈はアイドルなりたての頃は恥ずかしがり屋だったということで一つ。
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