モバP「紗南と勝負」 (31)

Pが紗南ちゃんにゲームで勝負を挑む話です。
思いつきですが、長くはならない予感。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1382272531

紗南「Pさん、!ゲームしようよ!」

P 「だーめ、俺まだ仕事中なんだから」

紗南「えー、そんなこと言ってさっきから何にもしてないじゃん」

P 「これから紗南達をどうプロデュースするか考えるのも仕事なの」

紗南「でもほら、行き詰ってるんでしょ?」

紗南「息抜きのつもりでさ、少しだけ!ねっ?」

P 「もう少ししたらな~」

紗南(これじゃ一緒にゲームして貰えない…よし…)

紗南「さてはPさん、あたしに負けるのが怖いんだね?」

P 「ほ?」

紗南「そうだよね~、あたしみたいなゲーマーにPさんが勝てる訳ないよね~」

P 「は?」

紗南「いや~、張り合える相手がいないってのは悲しいね~」

紗南「しょうがない、じゃああたしは一人寂しく…」

P 「待て、紗南」

紗南「ん?何~?」

紗南(よし、かかった…)

P 「仕方ない、このPが少しだけ相手をしてやろう」

P 「プロデュースするかゲームするかの人生しかおくっていないといわれるこの私に喧嘩を売った自分の愚を恥じるが
良い」

紗南「うんうん、そうだね~。で、何する?」

P 「随分と余裕があるようだな…?」

紗南「まぁね、あたしがPさんに負けるはずないし」

P 「そうかそうか…では負けたらどうする?」

紗南「ん~、どうしよっか。でもそんなことありえないし」

P 「では、俺が勝ったら1つ紗南には俺の言うことを聞いてもらう。それでいいな?」

紗南「うん?!」

P 「ふふ、負けるのが怖いか。じゃあ仕方ないな…」

紗南「い、いーよ、それで。どうせあたしが勝つんだから」

紗南(ど、どうしよう…Pさん勝ったら何命令するつもりなんだろう…)

紗南(こ、これは負けてあげた方がいいのかな…)

P 「何で勝負する?俺は何でも良い、紗南に選ばせてやろう」

紗南(や、やたら自信満々だよ…でもPさん格ゲー凄く弱かったし…)

P 「どうした?おびえているのか…?」

紗南(む、ムカつく…でも負けれるやつ負けれるやつ…)

紗南(!!)

紗南「こ、コレ!コレにしよう!」ウイニングイレブン

P 「ほう、この私にサッカーで戦いを挑むとは…」

P 「俺が学生時代サッカー部だったことを知っての選択か?」

紗南「ソ、ソウナノ?シラナカッタナー」

紗南(そう、Pさんはサッカー部出身。私もそれなりに出来るけどこれなら負けれる!)

P 「試合時間は15分、同点の場合は延長、PK。」

P 「公平を期すため、全員好調とし、会場はサンチャゴ・ベルナベウ。これでいいか?」

紗南「いいよ!さぁやろう!」

紗南(よし、やり込んでいる雰囲気。これなら…)

紗南「あたしは日本にするね。思い入れあるし」

紗南(うん、チーム選択も上手くいった…)

P 「日本でいいのか?万が一にも負けるはずは無いが確実に勝ちにいきたいんでな…」

P 「俺はエディットチームを使わせてもらう」

紗南「え、エディット?」

紗南(お、思ったよりやり込んでる…?!)

紗南「ま、まさか全員能力値99とかじゃないよね…?」

P 「俺がそんな卑怯なことをすると思うか?」

P 「これは俺が心血を注ぎ込んで1から作り上げたチームだ」

紗南「凄いじゃん、Pさん!ね、ね、どんなメンバーなの?!」

P 「よくぞ聞いてくれた!!」

P 「フォーメーションは4-2-3-1のレアル・マドリードスタイル!」

P 「ラインは高く設定し、オフサイドトラップも仕込んで攻撃的な守備を展開!」

P 「攻めては両サイドに張った選手から中央からと創造的なサッカーを展開する!」

P 「まずはキーパーからの紹介だ!」

紗南「おぉ~」パチパチ

P 「キーパーは諸星きらり!」

紗南「…は?」

P 「やはりキーパーには高い身長と長い手足が必要不可欠」

P 「そしてきらりはパワーとレスポンスも備えている。まさにキーパー向きだな」

紗南「い、いや、ちょっと…」

P 「かな子がキーパーなんていうやつもいるが、あれは素人だな」

P 「かな子は優しすぎる。ボール飛んできたら目つぶっちゃいそうだしな」

紗南「…」

ズコーッ

P 「右サイドバックは前川みく!」

P 「スピード、スタミナ、レスポンスとも高い水準のものをもっている」

P 「多少落ち着きの無いところに難はあるが、相手にマタタビでもつければスッポンマークを見せてくれるだろう」

P 「いざとなればねこぱんち☆でどうにかしてもらう」

P 「自分の力量も省みず最初に挑んでくるところから戦術眼は良くないと思われるが、そこは仲間がカバーしてやれば良い」

P 「みくには攻撃を求めずしっかりと守ってもらう。まずは安定した守備が試合を落ち着かせるからな」

P 「センターバックには冴島清美!」

P 「なんといっても彼女は超☆風紀委員だからな」

P 「ペナルティエリアへの侵入者には厳しいチェックを見せてくれるだろう」

P 「能力値としてはパワー、スピードとも高くは無い」

P 「大柄な選手とのマッチアップには不安が残るな」

P 「しかし、彼女には高い統率力があると期待している」

P 「他の選手を統率し、一糸乱れぬラインコントロールでオフサイドの山を築くだろう」

P 「…まだお迎えできてないからよく知らないんだけどな」

ねこぱんちってファールにならないんですかね…?

P 「清美の相方は中野有香!」

P 「やはりディフェンスにはある程度のパワーが必要だからな」

P 「その点有香には空手で鍛えたパワーがある。スピードも高水準だ」

P 「また、性格的にも素直で的確に清美の指示に従ってくれるだろう」

P 「前に出る性格でもなく、清美のフォローも期待できそうだ」

P 「基本的には有香がフォワードのマークにつき、清美がそのカバーという形だな」

P 「確かに身長の点で難があるのは認める」

P 「しかしキーパーはきらり。緩いハイボールは全てきらりが処理してくれるので問題ない」

P 「左バックは南条光!」

P 「最近のサッカーの要はサイドバック。攻守にわたって鍵になるからな」

P 「だから手堅くここには光を入れさせてもらった」

P 「スピード、スタミナ共に非凡なものをもっており、攻撃参加の際には相手の脅威となるだろう」

P 「あまりテクニックはないが加速、最高速度ともはピカイチだ」

P 「一発で裏へ飛び出し正確なクロスを上げてくれる」

P 「また、献身性もずば抜けたものをもっており、ピンチの時のクリア等が期待できそうだ」

P 「そして何より期待しているのは盛り上げ役だ」

P 「序盤から終盤まで声を出し続けてチームを鼓舞し、集中力を維持させてくれるだろう」

P 「じゃあ次はミッドフィルダーだな!」

紗南「いや、もういいから試合しようよ…」

P 「中盤の底には矢神マキノを置く」

P 「ボランチには試合の組み立てが求められる」

P 「その点マキノの趣味は諜報活動」

P 「敵の攻撃の起点を潰しつつ機能的なゲームメイクが期待できる」

P 「特に味方の特徴と相手のウィークポイントを熟知した展開力は一見の価値アリだ」

P 「その反面身体能力には不安が残る。特にスタミナは普通に動けばハーフももたないだろう」

P 「これに関してはマキノの情報収集能力に期待する他は無い」

P 「動くときに動き、休むときに休む。常に最短距離を意識し無駄な体力は使わない」

P 「まさに最近のサッカーに求められる『頭を使える』プレーヤーだ」

P 「もう一人のボランチには日野茜を置く」

P 「茜には文字通り壊し屋を任せている」

P 「尽きないスタミナ、溢れるパワー、漲る闘志。まさにダイナモってやつだな」

P 「ピッチを左右上下所狭しと駈けずり回り、相手の攻撃の芽を摘む」

P 「相手の戦術・戦略を一人で瓦解させられるだけの守備力をもっている」

P 「想像通り攻撃には全く向かない」

P 「相手の裏をかくなんてことは考えられないような一本気だしテクニックなんてものはないに等しいからな」

P 「しかし、茜の存在によって俺の自慢の前4枚が攻撃に集中でき、爆発的な攻撃力を支える下地となっているのだ」

P 「余談だが俺はガットゥーゾを敬愛していてな」

P 「茜にはそれを継ぐセンスがあると思っている」

P 「右サイドには浜口あやめ」

P 「ご想像通りあやめはチーム一の俊足だ」

P 「裏に出されたボールによーいどんで競争させたらあやめに敵う者はいないだろう」

P 「相手の守備をズタズタに切り裂くスピードをあやめはもっている」

P 「そこからのクロスを俺の自慢のフォワードがゴールに叩き込むってわけだ」

P 「スルーパスには十分気をつけることだな」

P 「かといって引いて距離を取って足元でボールを受けさせてもあやめには通用しない」

P 「あやめは多彩で変幻自在なフェイントをもっている」

P 「得意技は体を揺らしての幻惑」

P 「対峙した相手にはあやめが3人に見えるという高速フェイントだ」

紗南「や、あれはCGだったんじゃ…」

P 「あやめにボールをもたせてしまったらもう諦めた方が良いな」

P 「左サイドには堀裕子」

P 「サイドから切り込んでのスルーパスを得意としている」

P 「そのタッチから繰り出されるパスはまさに変幻自在」

P 「相手はボールの軌道をただ眺めるしかないというくらい相手の虚をつくプレーが出来る」

P 「なんといってもゆっこはサイキッカーだからな」

P 「かといって荒いプレーに潰されるような軟弱なプレーヤーではない」

P 「時には荒々しいドリブルで相手をなぎ倒し自分一人で状況を打開できる力をもつ」

P 「なんといってもゆっこのサイキックは力技だからな」

P 「一人でも状況を打開できるからこそ、相手を引きつけ、効果的なスルーパスが出せる」

P 「往年のリケルメを彷彿とさせるまさにクラックだ」

P 「この両サイドを指揮するトップ下には橘ありす」

P 「ありすもマキノと同じく頭脳的なプレーを得意としている」

P 「違うのはマキノは90分の試合をコントロールするのに対し、ありすは局面をコントロールするところだ」

P 「繊細なタッチから常に味方が優位な状況を創り出す」

P 「驚嘆すべきはピッチを空から眺めているかのような空間把握能力だ」

P 「味方が最高のタイミングで受けれるタイミングでのスルーパス」

P 「味方が走りこむスペースを創り出すフリーラン」

P 「どれをとっても一級品、玄人好みのプレーヤーだ」

P 「紗南、お前も試合をすればありすがいつもタブレットで何を見ているのかわかるだろう」

P 「そして前線に君臨するエースは結城晴!文句なしだろう」

P 「上背はないが、常に細かく動き回ってマークを外し、ゴールを狙う」

P 「スピード、アジリティに溢れたプレーをし、オーウェンを彷彿とさせるな」

P 「優れたボディバランス、卓越したシュートセンスを持ち、味方に合わせた動きも出来る」

P 「オーバーヘッドといった妙技に目を奪われがちだが泥臭いゴールも決めることの出来る天性のストライカーだ」

P 「特に嗅覚に優れていてスルーパスへの抜け出しやクロスにする入り方は絶品」

P 「晴にシュートを打たせるというのは失点するのと同義だといっても過言ではない」

P 「なんといってもバニー姿が可愛いしな」

P 「控えにはスタミナが15分しか持たないが一瞬の輝きを見せる北条加蓮」

P 「どこのポジションでもこなせるユーティリティプレーヤー島村卯月」

P 「やる気に難があるが仕事はきちっとこなすスーパーサブ双葉杏」

P 「一閃の切れ味で相手の守備を崩壊させる脇山珠美」

P 「以上の豪華メンバーがいつでも出場機会を窺っている」

P 「すまんな、紗南。俺はどうしてもこの試合勝ちたいんだ」

紗南「…いいよ、早く試合しよ」

P 「おっ、びびっちゃったか?俺も大人げなかったな~」

ゲーム「ピー」Kickoff

P 「おっ」ゴール

P 「そいやっ」ゴール

P 「どうだっ」ゴール

P 「くっ」ゴール

P 「……」ゴール

ゲーム「ピッピッピー」シアイシュウリョウ

P 「……」

紗南「……」

紗南「…Pさん」

P 「…なんだよ」

紗南「下手だね…」

P 「」

P0-5紗南

ー終戦ー

呆気なさ過ぎワロタ

逆に考えるんだ、紗南がうますぎたんだと…

きっとリアルに忠実にした結果スタミナやテクニックが激低だったんだよ……

へ?
依頼かかってるけどこれで終わりかよォ!?

おつー
どんなに選手が強くてもプレイヤーが下手なら意味がないなww

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