さやか「う~ん……」マミ「お買い物?」(131)

さやか「ひゃあ!?」

マミ「あら、そんなにビックリする事ないじゃない」クスッ

さやか「マ、マミさん……」

マミ「ふふっ可愛らしいワンピースじゃない、気に入ったのかしら?」

さやか「や! こ、これは間違って手にとってしまっただけで……
うん! 別に気に入ってなんかいないし!」

マミ「うふふ、そう」ニコニコ

さやか「そうなんすよ!さぁて! お使い済ませてとっとと家に帰ろうかな!」

さやか「マミさん、またね!」タタタタッッ

マミ「またね……、ふふ」

数分後

さやか「い、いないよね」キョロキョロ

「いらっしゃいませ~」

さやか「……やっぱ似合わないかな、でもちょっとはそれらしい服を着た方がいいかな」スッ

さやか「……」

「ご試着してみますか?」

さやか「あ! いや、なんでもないです」ソッ

トボトボ

さやか「なんだかな……」

さやか「恥ずかしがる必要なんてないのになぁ」

さやか「あ…、マミさんだ……」

さやか「選び中、かな?」

さやか「マミさんも服を買いに来たのかな……? ってあたしは別に買いに来た訳じゃないし!」

マミ「?」クルッ

さやか「あ」ビクッ

スタスタ

マミ「まだお使いの途中?」

さやか「……お使い?」

マミ「あら……」

さやか「え」

マミ「ああ…、もしかしてお使いのついでじゃなくて、お洋服を買いに来ただけだったのかしら?」

さやか「ち、違いますよ!そうだったそうだった、お使いを頼まれてたんだった」

マミ「どう、結局買ってみたのかしら?」

さやか「……白のワンピース?」

マミ「ええ、他のにしたの?」

さやか「あんなの着ないし、そもそも似合わないじゃないっすか!」

さやか「なんであたしが買おうとしてたみたいに言うのさ!」

マミ「……どうしたの急に?」

さやか「別になんでもないです!」

さやか「あたしは夕飯の材料を買って来なきゃな、二回目だけどまたねマミさん」タタッ

マミ「私は似合わないとは思わないけど」

さやか「……そ、そう?」ピタッ

マミ「ええ」

さやか「変じゃないかな?」

マミ「変? おかしなところなんてないじゃない」

さやか「いや、でもあたしが着るんすよ? いつもとイメージが違くない?」

マミ「……特にそんなイメージは持ってないけど」

マミ「そうね、今日みたいな美樹さんの普段着はよくみるけど、たまには着るんでしょう?
そういった服も、女の子なんだし」

さやか「……」

マミ「あら……、でも興味はあるんでしょう?」


さやか「少し……」

マミ「じゃあ先ずはさっきの、えーと」

マミ「…確かこれよね」スッ

さやか「……それですね」

マミ「試着はしてみたの?」

さやか「……してない」

マミ「……なんだか普段の美樹さんらしくないわね」

マミ「しおらしいというか大人しいというか……、嫌だった?」

さやか「…そんなことはないです」

マミ「そう」

さやか(しゃあ! お洒落なマミさんならいろいろ助言してくれるはず!)

さやか(っと、はしゃいじゃってテンションが高いと誤解されるから抑えないと……)

マミ「う~ん、なんだか勧め辛いな……」

マミ「お節介だった?」

さやか「……いえ、そんなことないです」

マミ「……他のにしようか?」

さやか「え!?」

さやか「先ずはこれからっしょ!マミさん!」

マミ「え? …ええ」

さやか「………」

さやか「……なんかすいません」

マミ「いいえ……」

マミ「……すいません、試着お願いできますか」

「はい、こちらのお洋服でしょうか?」

マミ「はい」

「かしこまりました、では空いてるこちらでどうぞ」

マミ「あ、私ではなくて……」

さやか「……」

マミ「み、美樹さん?」

さやか「なんすか?」

マミ「何って……、貴女が着なくてどうするの」

さやか「……マジで?」

マミ「冗談なんて言ってどうするの……」

さやか「そうですか」

さやか(恥ずかしい……本当に着るの?こんなふわふわしたの)

マミ「はい」スッ

さやか「……どうも」

さやか「……」

さやか(よ、よし!着るんだ!着る!)

さやか「…」ヌギヌギ

マミ「美樹さん! カーテンを閉めてからよ!」

さやか「……」チラッ

さやか「に、似合ってるのかな? 鏡で見てもなんとも言えないや……」

さやか「よし、マミさんに見せるぞ、… …見せるぞ……見せる」

さやか「……ちゃんと着れてるよね?」

さやか「変じゃないかな?……着直してみよう」



マミ(長いわね……)

マミ「まだ掛かる?」

さやか「も、もう少し……」

マミ「……着方がわからないなんて事はないわよね?」

さやか「多分……」

マミ「大丈夫?」

さやか「多分」

マミ「……」

マミ「……入っていい?」

さやか「な、なんで!?」

マミ「ちゃんとできてるか不安で……」

さやか「も、もう終わるから待ってて!」

マミ「……わかったわ」

さやか(恥ずかしがってどうすんのさ、もう着ちゃったんだから!)

さやか(……よし)

シャー

さやか「……どうかな?」

マミ「うん、思った通りとっても似合ってるわ」ニコッ

さやか「本当……?」

マミ「もちろん、でもこのままじゃもったいないわね」ゴソゴソ

マミ「その色だと少し合わないけど、この髪飾りつけてみてもらえる」スッ

さやか「……ここ?」

マミ「もう少し左……そう、そんな感じ」

マミ「うふふ、どう?いいアクセントになるでしょう」



さやか「……ちょっと恥ずかしい//」ジー

マミ「前髪もちょっといじるわね」

さやか「え? うん……」

マミ「ここで留めて、おでこをもう少しだけだして……」

マミ「よしっと、鏡を見て」

さやか「ん…」

マミ「ちょっと微笑んでみて」

さやか「なんで?」

マミ「そういう顔の方が映えるの」

さやか「…」ニコッ



マミ「ね?」

さやか「……//」

さやか「あはは……変な感じ……」ニコリ

マミ「うふふ」

さやか「本の場所ってここだよねマミさん」

マミ「買わないの?」

さやか「うん……なんかさ、今はマミさんがいたから良かったけど
1人じゃ着ろうと思えないかなって思ってさ」

マミ「みんなに見せるのは気が引けちゃうの?」

さやか「そんなとこです」

さやか「見せたくない訳じゃないんですよ……、見せたい訳でもあって」

マミ「……鹿目さん?」

さやか「…まどかにも見せたいかな」

マミ「ああ…、ごめんなさい美樹さん」

さやか「? 何が……?」

マミ「見せたい相手がどういう人かわかっちゃったわ」

さやか「なっ」

マミ「乙女ね」クスッ

さやか「……」

マミ「私もそういうの好きよ、とても素敵な考えだわ」

さやか「……お使いを済ませなきゃな」

マミ「うふふ、ごめんなさい、この話しは終わりにしとこうか」ニコッ

マミ「ねぇ美樹さん」

さやか「はい?」

マミ「その、恋をするのってどんな感じなのかしら?
美樹さんは特に意識してる様で」

さやか「話が終わってませんけど!」

マミ「あ、ごめんね。私、ませてる様に感じるかもしれないけど、
殆ど経験ないからどんな感じなのか興味あって……」

さやか「……ちょっと勘弁ですよ」

マミ「そっか、ごめんなさいね」

マミ「……さて、暗くなってきたし、夕飯の材料を買って帰ろうかしら」

マミ「そうそう、私はお使いじゃないわよ」ニコリ

さやか「もう、からかわないでよマミさん」

さやか「……夕飯はなんすか?」

マミ「考え中、見ながら決めるつもり」

さやか「暇なんで付いて行っていいですか?」

マミ「いいわよ、でも夕飯は家で食べなさい」

さやか「たかるつもりはないですよ!」

さやか「マミさん、牛肉が安いよ」

マミ「本当ね、でも冷凍してるのがあるからいいわ」

さやか「牛肉……今日はカレーとかどう?」

マミ「カレーね……まあ楽だしね」

さやか「寝かせたカレーは旨いですよね」

マミ「うふふっそうね、……楽だからってやり続けると飽きちゃうけど」

さやか「やったんだ、案外ズボラなの?」

マミ「ズボラはないんじゃない? 時々は楽したいなって思うだけよ」

マミ「これでも、少しは大変なのよ」ニコッ

さやか「……主夫みたいな彼氏が欲しい?」

マミ「いいわね、帰ってきたらご飯の用意や洗濯が終わってるのかしら」

さやか「だね、でもマミさんはどちからかといえば主婦だよね
働いて切り盛りするより、家事をこなす方が合いそう」

マミ「そう? 自分ではできる女もいけるんじゃないかと思ってるけど」クスッ

さやか「マミさん、できる女はできない女なになりやすいんだよ……」

マミ「あら、それは大変だわ」ニコッ

マミ「ふふっなんだかそんな話を振りたい感じね、嫌だ嫌だって言ってたのに」

さやか「……なんかさ、マミさんが恋に食い付いてきたのが意外で」

マミ「あら、誰でも憧れちゃうものよ? 鹿目さんだってリボンでアピールしたりするじゃない」

さやか「まどかは半分お母さんに流されてるからなんとも」

さやか「……マミさんもアピールしてるの?」

マミ「……どうかな、趣味で付けてるだけかもしれないからね」

さやか「って、カレーだよね?この材料だと」

マミ「久しぶりに食べたくなってね」ニコッ

マミ「美樹さんのおかげね」

さやか「あはは、おかげってなんですよ」

マミ「うふふ」


マミ「……実際にもらった事はあるの、ラブレター」

さやか「お~、……って失恋話しとかじゃないですよね……?」

マミ「失恋じゃないわね、始まってもいなかったし」

さやか「断ったって事?」

マミ「相手には悪かったけど、違うクラスの人でよく知らない人だったから」

マミ「……同じクラスの人で、話す人でも断ってたと思うの」

さやか「好きじゃないから?」

マミ「嫌な言い方だけど、そうかもね、好きとは思っていないわね」

マミ「それと、その人の為と、今やってる事を比べるとね?」

マミ「どうしても上に来ないの……」

さやか「……魔女?」

マミ「ええ、だから美樹さんみたいに、一番の人ってどんなか知りたいのかしらね」

さやか「別に何よりも一番って訳じゃ……」

さやか「……サボったりしないの?」

マミ「ええ、私が頑張れば明日もその次の日もみんなに会える、
少なくとも魔女によっての被害は防げるでしょう?」

マミ「……みんなを守りたいって言うのは私の為でもあるのかもね、なんだかんだで日常は楽しいわ」

マミ「だから壊したくないっ、てね」ニコッ

さやか「……そうなんだ」

マミ「うふふ、じゃあ次は美樹さんのお話を拝聴しましょうか」

さやか「マジで……?」

まみまみさやさや

                       /. . . ,. . . . . . . . . . . . .`.ヽ

                      /. . . /. . . . . . . . . . !. . . . . . .ヽ
                     〃. . . /. . . /. . . . . . . メ. . . . . . . . . ゛
      まだかなマミさん   .丨. . . /. . . /. . ., ィ /i . ;. . . . . . . . .

                     |. . . /'"´./. / / ..⊥_.i. . . . . . . .
      〃 "  .,,-ーマ "~゛`ヽ .   V. . i ./レ  /     | ハ`. . . . . . .
       ,ヤ~   " ミ     ヾ、_λ .リ x=ミ、    ニ_ リ |. . . . ; . .
 〃  ., サ.  ,.... 、__       ヾ.ゞヘ        "``ヽ }. ソ. /., '.
.∥ .r~ ./~: : : : : : : : : :ヾ.、.       ヾ|` '''       ''' ;〃/" ノ まだかしらね美樹さん
   メ.rノ: : : : : : : : : : : : : : : : ゞv      ヽ    ー-,    二≦_z ´
  り': : : : : : !、: : i: 、: : : : : : : :(   _ャ、}> . `    _.. ∥. . . . `. 、
  i: : : : : _i, !. 、: : i 、弋`` : : : ゞ.  ヽ.` 、\.__ヾニニ__~_ \`ヽ.. . . .ヽ
  .!: 、:i: '´i l ヽ: : |丶 \: : : :|:{ 〃  }   i:::::.|-|...:::::::::::〈 ̄ ̄. . .- "
  | :丶 !: :|  ゝ  \! ,ィ=-x、}: i: {.     }  ',::::{::ノ:::::::::::::::f>_. . _,ヽ
 冫: :ヽ: i,ィ'"´`       、、、 i: i:{    {  / ヽ ゞ::::::::::::::{ 廴二ヽ
 { V : : |`!、、、         i: !: }     >ィ   \ヽ:::::::ノノ ((  `
丨 V: : :!     _.. -‐ ;  u !: :リ,'    / ヽ   ヘ、 (   `
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│  ゝヘ、::::≧- ... __.. <k:::;{  ヾ  )     "、    ヾ、 ヽ  ノ
.ヽ   \ヽゞーゝ ̄i  厂 リ(      〈ー ゝ.  ' ,        i"
 〉    ',!.i  、  ! !.  レ i     〈|    \ '       〃
 (     . |   ヽ V ノ  !  ヾ 、)|       `  、._ .ノ.i
 {      v      |    {     )|            !
 ゝ     :      リ    |ゝ-ー-〃 |      ー一 "´ ゝ、
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〃 ヾy _...ノ     /       i    ヘ              \
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   i.  ',         .., -...::::/   /:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;

さやさや

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