狐「よめいり!」(615)
栃木県 とあるゲリラ豪雨の日
ザアーーーーーーー・・
殺生石「・・・・」
ザアーーーーーーーー・・・
殺生石「・・・・」ぐらぐら
ザアアアーーーーーーーーーー・・ゴロゴロゴロ・・・
殺生石「・・・・」ぐらぐら
ザアアーーーーーーーーーー・・
殺生石「・・・・」ごとん
豆腐屋
男「ありがとうございましたあ」
男「・・・・・・・」
男「ふあーあ、今日はこのくらいか」
男(一日で客2人とかw)
男(駅前にスーパーできたからなあ・・)
男(・・新しいバイト探さなきゃ・・)
カリカリカリ
男「ん?」
カリカリカリ
男「なんだ?」
狐「・・・」カリカリカリ(ひっかいてる)
男「お?」
男「おお、おおお?」
男「狐じゃんっ!」
男「まだ狐なんてここら辺にいたのかあ!」
狐「・・・・」
男「まさか油揚げ目当て?そんなベタなことあるのか?w」
狐「・・・・」カリカリカリ
男「綺麗な毛、相当かわいい・・」
狐「・・・・・・」
男「でもこれは店のだから無理だな」
狐「・・・・・・・」じいーーー
男「や、野生の動物に餌あげちゃダメだし・・」
狐「・・・・・・」
男「くそう!かわいい目しやがって!」
男「お、追い払うためだ・・1枚くらい・・いいだろ」
男「ほら、もう来るなよ」スッ・・(油揚げ)
狐「・・・・・・」
男「おーい」ひらひら
狐「!!」ビクッ
男「ほら」ひらひら
狐「・・・・」フルフルフル・・
狐「・・・・」ビクビク・・
狐「・・・」はむ
狐「・・・・・」
狐「・・・・・・・」
タタタタッ・・・・・
男「もうくんなよー」
男「・・・・・」
翌日
ミーーーーンミンミン・・・
男「・・・・・・」
男(客ゼロ・・)
男「ふああ~ア」
男「ん?」
女「・・・・・」うろうろ
女「・・・」チラッ
男「?」
女「・っ!・・・・」サササッ・・
男「??」
男(なんだあの人)
女「・・・・・・」うろうろ
男(また来た)
男(ああいう綺麗な人と話すの苦手なんだよなあ)
男(でもまあ不審者だし・・)
男「あのお、すいません」
女「ひゃああうううっ!!」ビクッ
男(・・まあ慣れてますけどね、女にこういう反応されるのは)
男「何かお探しですか?」
女「あ、ああ、あの」
男「?」
女「く、くださいな」
女「昨日のおいしい油揚げ、くださいな」
男「??」
男(昨日・・?)
男(昨日の客はおばさん2人だったはず)
男(こんな人来たっけ?)
男「はい、えっと、油揚げ、おひとつですか?」
女「・・・」フルフル
女「い、いっぱい」
男「いっぱい?・・・あー・・っと」
男「5枚とか?」
女「・・・」コクコク
男「はい、じゃあ、1250円になります」
女「・・・・」
男「はい、油揚げ5枚」
女「・・・・」
女「・・・・これ」ビクビク
男「はい、一万円からね」
男(・・・・なんだよ露骨に嫌がりやがって)
男(どうせキモいとか思って・・・・ん?)
男「あ、あれ?なんで葉っぱがレジに・・」
男「え?え?・・一万円札は・・?」
男「あ、あの、すいません、お客さ・・・ん・・・?」
女「・・・?」ぴょこん
男「そ・・それ・・・」
男「耳?」
男「え?なに?・・え?なにそれ?」
女「あっ!!」
女「う、あう、ううう」
女「ご、ごめんなさいっ!!」
ダダダダッ
男「お、おい!ちょっと!まっ・・・・」
男「ちょ・・お釣り渡さないと・・」
男「おーい!・・・ど、どうしy・・」
キキーーーーーッ!!
男「はあ・・はあ・・はあ」
男「いない・・・どこいって・・はあ、っはあ」
男「でも良かった・・・さっきの音、事故じゃなくて・・」
男「なんかすごく焦ってたから・・ん?」
男「あれ・・?」
男「あれって・・」
狐「・・・・・・・」フラフラ
狐「・・・」パタ
男「っ!!」
男の部屋
男「まさか」
男「獣医目指してた経験がこんなとこで役に立つとは」
狐「・・・」ぐったり
男「まあ、この狐が病気持ってたら相当やばいんだけど」
男「・・・・・・」
狐「・・・・・」
男「見たことないな、こんな狐」
男「どこかのペットかな・・」
男「・・・・」
男「・・・・・・ん」
女「ビクッ」
男「・・・・・ふあああ」
女「・・・」サササッ
男「あれ?」
男「あ、お、お前!」
女「ビクッ!」
男「なんでここに!け、人呼ぶぞ!!」
女「・・・」フルフルフル
男「おら!そのでかい尻尾どけて顔見せろ!!いつの間に入ったんだ泥棒っ!!」
男「お、女だからって許されることじゃないぞ!!警察に突き出しt・・」
男「・・・・・・・・・え?し、尻尾?」
女「・・・・」フルフルフル
男「九尾?」
女「そ、そうだ」
男(た、確かに、九本尻尾が・・・)
男「まさか・・」
女「この手」
女「お前が包帯巻いてくれた・・」
男「・・・・・・・・」
男「・・う、嘘だ」
女「そ、それに・・」
女「い、いろんなトコ・・・触られたっ///」
男「は?」
男「い、いやいや、あれは、ただ他に怪我がないか調べて・・」
女「え、え、え、エッチなトコも触った!///」
男「いやいやいやいや!!」
女「もうお嫁にいけないから」
女「ここでお嫁さんになる」
男「はあ!?」
男「バカなこと言ってんじゃないよ!」
女「私の体弄んだくせに・・」
男「ちょ、弄ぶって言うな」
男「殺生丸?」
女「殺生石」
女「あれのせいで体が縛り付けられてたの」
男「石で?なんで?」
女「・・・・・・・」
女「皆私にしねって・・」
男「・・・え?なに?」
女「私は化け狐だって、頭にガーンって・・」
男「・・・・」
女「だけど、この前すっごい雨が降って、殺生石が倒れたの」
男「それで自由の身になったのか」
女「うん」
男「だったら、こんなとこにいなくても、もっと他に・・」
女「人間なんて大っきらい」
女「みんな嘘付くし、こわいし、いじめるし」
男「・・・・・」
女「でも、お前は」
女「油揚げ、くれたから・・」
男「・・・・」
女「だめ?一緒に住んじゃ・・」
男(か、かわいい・・)
女「お前と・・・この洞穴に・・」
男「洞穴っていうな」
男「でもなあ、お嫁さんっていうのは・・」
女「・・・・・」
男「そう簡単な問題じゃあ・・」
女「・・・・・・」
女「私の体玩具にしたくせに・・」
男「玩具って言うな!」
女「じゃあ元気になるまで」
男「げんき?」
女「昔の力が戻るまでここでお嫁さんする」
男「ああ、まだ本調子じゃないってこと?」
女「うん」
女「すぐ耳でちゃうし」みょん
男「なるほど、変身が上手くいかないのか」
男「しっぽも出てるしな」
女「うう・・情けない・・大妖怪である私が化けることもままならないとは・・」ふさ
男「胸もないし」
女「そうなんだ・・化けそこなってこんなに貧相な胸に・・」
女「って誰の胸が化けそこないだバカっ!」
男「いて、いてて、ひっかくな、いててて!」
ごめん寝ます
明日の夕方に残ってたら書きます
保守ホントありがとう
男「えーっと・・さて、」
女「ペロペロ」(毛繕い)
男「本当に一緒に住むとなると・・」
男「一度、やっておかなきゃいけない事があるな」じろ・・
女「?」ふさふさ
女「あっ、まっ、まさか・・!?」サササッ
女「だ、ダメだぞ!だめだめッ!」
女「見損なった!ばか!エッチ!変態!まるで獣だなっ!」
男「検便しとかないとな」
女「お嫁さんっていっても、こ、ここの私が、人間のオスなんかにッ・・」
女「・・・・・・・・・・・」
女「え?」
女「今なんて」
男「うんち出る?」
女「は?」
女「~~~ッ!!」
女「き、貴様、今何と・・・!」ふるふる
男「いやだから、危ない寄生虫とかいろいろいるかもしれないし・・」
女「・・・・・・・」わなわな
ぶわさっ(尻尾立てる)
女「こ、この私に向かって、なんということをっ!!」
女「この体はお前達人間よりずっとずっと神聖で!!」
女「神に近いんだッ!!虫!?そんなもの小指で浄化できるわっ!」
女「私の体に一点たりとも穢れはないッ!この世で最も美しく強い大妖怪・・」
女「白面金毛九尾の狐はうんちしないっ!!」ばあーん
男(昭和のアイドルみたいだ・・)
男「まあ、話のタイミングが悪かったけど・・」
男「もう夜遅いし、晩飯にするか」
女「む、食事か、よしよし」
女「何かな」ばっさばっさ
男「えーっと、あ、よしよし、2個ある」ゴソゴソ
女「中国の王朝のお料理はすごい美味しかったな」
男「・・・・・」バリバリ
女「金ぴかのお皿に新鮮なお魚、とろけるお肉」
男「・・・・・・・・」ジョボジョボジョボ
女「えへへ、何かなあ」ばっさばっさばっさ
男「・・っし・・・・25分まで・・っと」
女「・・・・・・・」
女「なにこれ・・」
男「うまいぞ!2分30秒がベストなんだ」
女「・・・・・・・・」
男「緑のたぬきだけどw狐なのにw」
女「・・・・・・・・・・」
女「・・・・・・いらない」
男「え?なんで?」
女「いらない!お前が全部食べろ!」ぷい
男「腹減ってないのか?」
男「・・・・まあ、いいや、食っちゃうぞ」
女「ふんっ」ツーーーン
男「ずずず・・・うめえ・・・んぐ」
女「・・・・・・・」
男「ばりばり・・・・ずずず・・・んめえマジで・・・んぐ」
女「・・・・・・・・・・・・」
女「まずい?」
男「え、うまいよ?」
女「う、嘘付け!すっごくまずそう!食べなくてよかったあーほんとに!」
男「・・・・・・・・・」
女「助かったあー!危うく食べてしまうところだったあー!」
男「・・・・・・・・」
男「俺もう食えないから、こっち捨てなきゃ・・」ガタ
女「えっ!?ちょ、ちょっと!」ぐい
男「ん?」
女「す、捨てるなんてもったいない」
女「昔は、飢えて苦しむ人間がたくさんいたというのに・・」
男「じゃお前食ってくれる?」
女「!」
女「ま、まあ?・・・そこまで、言われたら・・」
女「人間のお供え物をもらうのも仕事だし・・」
男(面倒くせえ)
女「ずずずず・・・んぐんぐ」
男「うまいか?」
女「うん!!」
女「あっ・・・ま、まあまあかな」
男「そうかそうか」
男「実は他に油揚げが乗った奴もあるんだ」
男「今度買ってきてやるよ」
女「わあああっ!油揚げっ!」ばっさばっさばっさばっさばっさ
男「ちょ、尻尾っ、ほこりがカップ麺に入るぞ!嬉しいのわかったから止めろそれ!九本も!」
男「そうだなあ、カップ麺のほかにも、何か要るものがあるかもな」
男「シャンプーも安物しかないし・・タオルと・・」
女「しゃんぷー?」
男「ちょっとスーパー見てくるか、まだギリギリ開いてるだろ」
男「一緒に来る?」
女「ん?お前が行くなら行く」
男「・・・・・・・」
女「・・・ひいっ・・・・うわああっ・・」ビクビク
男(完全に対人恐怖症だコレ・・)
女「ちょ、ちょっと!」ぐい
女「離れないでぇ」うるうる
男(うぐっ・・・・・昔から人が狐に騙されるわけだ・・)
女「ううう」ひしっ
男(こ、この可愛さは反則だろ)
男「そうだ、アイス買ってやるよ」
男「お前狐の時は毛皮被ってるから、余計暑いだろ」
男「ほら、どれがいい?」
男「やっぱり昔ながらのかき氷か?それとm・・」
男「・・・・え」
狐「・・・・・・」
やだ・・・・あの男の人・・・・ダメよ見ちゃ・・・・ヒソヒソ
男「・・・・・・・・・・・・・」
帰り道
男「お前なあ・・」
女「だって」
女「人の姿だと・・皆こっち見てこわいもん」
男「狐の方が注目浴びるだろ!」
男「普通捕まって追い出されるぞ」
女「つ、つかまって・・・」
女「・・・・・・・・・」
女「た、たすけてええ・・・重いよお暗いよ出してよおオオオ」ガクガク
男「ちょ、ご、ごめん、落ち着け」
女「みんながぶつよう・・いじめるよう・・」
男「ほ、ほら!小豆練乳かき氷だぞ!うまいぞ!」
女「わあーいっ」
男(ほんとに大妖怪かこいつ・・)
男の部屋
女「今日はまんまるお月さまだ」ふさふさ
男「・・・そろそろ、寝るか」
男「っとその前に」
男「包帯替えておこう」
女「え」
女「いいよ、平気」
男「一応」ガタ
男「手出して」
女「・・・」
女「・・・・・」
男「・・・・・」
女「上手」
男「まあ、一応、動物のお医者さん目指してた時もあって・・」
女「動物の?」
女「ははは、へんなの、ふふっ」
女「どうして動物なんだ?人間の医者は人間を治すものだろ?」
男「ん、いや・・・、まあ、動物が昔から好きで・・」
女「もうやめちゃったの?」
男「・・・・・・・」
男「好きなだけで、なれるもんじゃないからな」
女「ふーん・・・」
女「じゃあ、今は、私専属のお医者さん?」
男「ん・・・・」
男「まあ・・」
女「ふふふっ」ふさっ
女「封印されたり、首切られたりしたときは助けてね」
男「・・・・・・・ばか」
男(月の光に会ったって・・・・人じゃないみたいに綺麗だ・・)
男(あ・・人じゃ、ないのか)
女「ね?」
男「・・・そういうのは、陰陽師に頼め」
男「っし、電気消すぞ?」
女「ん」
女「あ、あの」
男「ん?」
女「あ今日は、その、あ、あ、」
男「?どした?」
女「な、なんでもないっ、おやすみ!」
男「・・・?」
男「おやすみ、ハク」
女「ハクって言うな、略すな」
ぽふぽふ
男「ははは、やめろって、こいつ、ははっ」
女「飼い主面すんなあっ!」
まったく何ということだ、あれだけ目をかけてやったのに、妖狐だったとは!!
ずっと我々を騙していたのだ!!
とんでもない化けものだ!!
捕まえて首を切れ!!
皮を剥げ!!
矢を打て!!
捕まえろ!!
「うそつき・・」
女「・・ッ」
女「・・・・・・」
男「ごああー・・・・んぐおあー・・・・ん」
女「夢かあー」
女「・・・・・・」
男「・・・・んうう・・ぷしゅうー・・」
手出して
女「・・・・・・」
もぞ
狐「ひ~っひっひっひ」
狐「もっと火を焚け!!」
男「あつい~~!!!たすけてくれえ~~!!」
狐「ひっひっひ、お前は一生この地獄で釜茹でにされるんだよ~!」
狐「それとも油で揚げてやろうかアー!?」
男「やめてえ!油揚げは!!油揚げだけはぁああ!!!」
油揚げ・・・・
男「・・・・っハ!!?」
男「あ、・・・はあ・・・・は・・」
もふ
男「あつい・・・死ぬ・・・・」
もふもふ
男「な、なんだこの毛皮!?これのせいd・・・・」
男「ああ・・・」
女「あぶらあげ・・・ひひひ」もふもふ
男「・・・・・・・・」
男「いつのまに潜り込んだコイツ・・」
女「・・・」むく
男「あ、起きたな」
女「んー・・」
男「どれ、手、見せてみ?」
女「ん」
男「痛くないか?」ぐに
女「うん」
男「すげえ回復力だな・・」
男「ほら、包帯取ってやるから、風呂入ってこい」
女「ええー・・」
男「何だいやなのか」
女「やだ」
男「・・・・」
男「犬と一緒だな」
女「!?」
男「やっぱり狐も妖狐も野良犬と一緒でお風呂は嫌なのか」
女「あんな獣と一緒にするな!」
女「入ってくる!」
男「・・・・・タオルこれな」
女「ん!」
男(・・・・・大妖怪様は、もしかして馬鹿なんじゃなかろうか)
「わあああ!!」
男「ッ!!」ビクッ
男「ど、どうした!?やっぱりまだ傷が・・!?」
「な、」
「なんて狭さだああああ!!」
男「うるせえ」
女「・・・・・」
男「よしよし、えらいぞ、入れたな」
女「あーあ、もう、髪ぐちゃぐちゃっ!」
女「毛並みもぼさぼさ・・」
女「はあ・・ペロペロ」(尻尾のお手入れ)
男「じゃじゃあん」
女「?」
男「見ろ、昨日買っておいたんだ」
女「ん??」
女「なんだ?それ」
男「ブラシ」
女「はうっ///」
女「も、もっと丁寧にやれっ///」
男「やってるよ」
わし わし
女「はっ・・ン///」
男「・・・・・」
ふさふさ
女「・・・・」ドキドキ
男「綺麗な毛並み・・」
女「な、なんだ・・いきなり///」
男「なんかさ、思い出すよ・・」
女「え?」
男「昔、母さんに・・」
女「あ・・・」
女「は、母だと思って、あ、あ、甘えても、いいんだz・・」
男「買ってもらった犬のこと」
女「・・・」
ぶわさっ
男「うあっ!ちょっ、水滴飛ばすなっ!」
男「じゃあ、俺バイト行ってくるから」
女「ばいと?」
男「お仕事」
女「私も行くっ!」
男「・・・・・・・」
男「まあ今日も俺一人で任されてるから・・いや、でも・・」
女「手伝うよ!」
男「・・・商品の油揚げ食べない?」
女「食べないっ」
男「うーん・・」
女「人見知りをなおすの!」
男「え?」
女「男みたいに油揚げ売って、人見知り克服する!」
男「おおっ」
男「すごいな、えらいぞ!」
女「えっへん!」
女「いっぱいいろんな人とお話して・・」
男「うんうん、お父さんうれしい」
女「いっぱいいっぱい騙して・・」
男「うんう・・ん?」
女「立派な大妖怪になって、1000の妖怪を率いて」
女「人の世を征服する!」
男「はい、ダメです」
主婦「はい、ありがとう」
男「ありがとうございましたあー」
男「・・・・・・・・」
女「・・・・・・・」ビクビク
女「もういない?」
男「・・・」
男「まずは挨拶から頑張ってみようか」
女「う、うん」
男(世界征服は遠いな・・)
男(結局今日は一言も・・)
女「・・・・・・」
男(奥に座ってただけでも・・まあ、外に出れたし)
男「良く頑張ったな」
女「・・・」
男「俺ゴミ出しに行くから、ここにいてな?」
女「うん・・」
女「・・・・」
てっきり
狸「ねいり!」とか
鳶「あぶらあげ!」とか言うスレかと思った
女「男、まだかな・・」
主婦B「すいません、まだ大丈夫?」
女「え?」
主婦B「やってる?」
女「え、あ・・!?・・は・・・はひっ!」ガタガタッ
主婦B「あらかわいいお姉さん、新しい人?」
女「あ、は、うあう・・」
女(男ーー!早く来てくれーーー!)
主婦B「お豆腐貰える?」
女「あ、ひゃい!」
女「お、おとうふ、おとうふ」
女(お、おおおお男、どうしてたっけ・・!?)
女「あ、あう、うう、ううう」アタフタ
主婦B「ふふ、大丈夫?あわてなくていいのよ?」
女「あ・・」
女「は、はい」
男「悪いなハク、じゃあ帰るか・・・ってあれ?」
女「あ、ありがとう・・ございました・・」
主婦B「はい、どうも」
主婦B「ふふふ、ありがとう、頑張ってね」
女「あ、は、はぃ・・」
男「お、」
女「・・・・・・・・」
男「おお~~~!」
女「ふああぁ~・・」へにゃへにゃ
ポン
狐「・・・」くて
男「すごい!!良くやったな!!」
唯「ホント、大満足だよ!ね、姫ちゃん!」
姫「うん!楽しかったね!」ニコッ
紬(あぁ…やっぱり唯姫は最高!)
律「ちぇー、唯たちばっかずるいぞ!」
唯「じゃあ今度はみんなで行こうよ!」
澪「おっ、いいな!」
唯「よーし!また旅行だー!」オーッ!!!!
姫(…)
唯「もちろん姫ちゃんも一緒だよ」ニカッ
姫「!」
姫(ゆ、唯…)
姫(唯がかわいすぎて生きているのがつらい!!)
誤爆しました
本当にもうしわけございません
ポン
女「遅い遅いっ!ひどい!」ぽかぽか
男「ごめん、でも、いきなり接客なんて、上出来すぎるぞ!」
女「もう無理、奇跡に近い、絶対もうできない・・」
男「いや、良く頑張った!感動した!」
男「ご褒美に・・・」
女「え?ご褒美?」キラキラ
男「そうだ、実は、お前のために、・・店の前に出さずに取っておいた・・・」
女「おおっ!」
男「見ろ!この油揚げの残骸ー!」
女「・・・・・」
男「・・・え?」
男「残骸?」
男「かじった跡が・・・・」
女「・・・・・」
女「た、たぬきの仕業だっ」
男「・・・・・・・・・」
女「あいつら~~!いつもいつも人間にひどいことを!」
女「男!一緒に油揚げの仇を討とう!」
男「・・・・お前の背中に火つけてカラシでも塗るか?あ?」
女「ひいいいいい」
男の部屋
男「・・・・・・」
女「・・・・な、なんだよ!」
女「お店の油揚げは食べてないもん!」
女「しまってあったものをかじっただけだよ」
女「約束やぶってない!」
男「・・・・・」
男「・・・今日の赤いキツネはナシだな」
女「えええ~~~~~!」
女「昨日くれるって言った!」
男「ふん、反省するまで許さん」
女「ひどい!人間のばか!」
男「何とでも言え」
ごろん
女「あー!寝るな!」
ぽかぽか
女「うううう~・・かっぷらーめん作れー!」
ウドンです
男(ん・・・・・・)
男(あれ・・・体が動かない・・)
男(まぶしい・・)
男(ここどこだ・・・・・ああ・・・・)
男(金縛り?・・・いや、夢、か・・・)
女「・・・・・・」
男(・・・・なんでこいつが)
女「ごめんなさい」
女「もうしません」ぺこ
男(・・・・・・・)
男(夢で謝んな)
>>172
確かに
すいません、うどんですね
男「・・・」がばっ
男(リアルな夢・・・・)
女「・・・・・・」フルフル(尻尾にかくれてる)
男(じゃないよな・・)
男「・・・・・ぷ」
男「でかい毛玉みたいだなw」
女「なっ!?」
男「・・・赤いキツネ食うか」
女「あ・・」ぱあああ
ぴょーん
女「男っ!大好き!」
ぼふッ!
男「うゴフッ!!」
男「さ、さすが狐・・ジャンプ力が違うぜ・・っ」
女「ふふっ」ばっさばっさ
「九尾様が目覚めた・・」
「力が湧いてくる・・」
「妖怪の世の中になるんだ・・!」
にゃああおおおおう
男「あれー、今発情する時期だっけ・・・」
男「喧嘩か?」
女「男、電気消してー」
男「お、おう」
男「・・・・・・・・・・・・」
男(・・・・今夜あたり・・)
男(もう1週間だし・・・・・)
男「ハクー?」
女「すう・・・・・・すう・・・・」
男「ねたー?ハクー?」
女「・・・・んんう・・」
男「・・・・・・・・」
男「よし・・・」
男「トイレだな・・・!」キリッ
「警戒が緩い場所は調査済み・・」
「確か、ここから・・・・こうして・・・・」
ガコッ ガラ、ガラガラ・・
「ふふふ、会議で報告があった通り・・」ニヤリ
「今助けに参ります・・」
トイレ
男「はあ・・・はあ・・・」
男「もう待ち切れねえぜ!」
男「トイレットペーパーよし・・・・」
男「快●天よし!」
男「いくぜっ!」ごそごそ
ガラガラ・・
男「ん?」
「わっとっっとっ!」
男「へ!?」
「うにゃあああああっ!!」
ドタッドサッ
男「・・・・・・・」ボーゼン
猫耳少女「いったたた・・」
猫耳少女「あっ!」
猫耳少女「ちょ、ちょっと計画が狂ったけど、丁度いいわ!」
猫耳少女「九尾様はどこだ!」
男「あ・・・・ああ・・やっと・・やっと・・・」
猫耳少女「な、なに・・?」
男「2次元に来れたんだ・・!!空から猫耳少女が降ってきた・・!」フルフル
猫耳少女「ちょ、ちょっと・・・あんた頭大丈夫・・?」
猫耳少女「・・・・ん?」
ぼろん
猫耳少女「・・・・っっ!!??!?!!」
にゃんてモノ出してんのよーーーーーー!!
女「ふあ・・・?」
男「・・・・」(傷だらけ)
女「わあー、猫又ー!久しぶりー!」
猫又「にゃあん!九尾様ー、会いたかったですー!」
男「・・・・・・・・・」
男「ふえた」
ごめん、寝ます
また明日の夕方になると思います
かわいい絵張ってくれた人ありがとう
保守してもらえると嬉しいです
ほんとすいません
SSを読んで湧いてきたこの情熱を
ポケモンのキュウコン育てるのに注ぎ込んでくる
ごめん、伝え忘れました
支援してくれた人、書き込んでくれた人、保守してくれた人、ありがとうございます
もっと書きたくなりました
>>219
キュウコン美人だよな
じゃあごめん、寝ます
保守ありがとう
男「知り合いか?」
女「うん、むかーし、一緒にいたの」
ばっさばっさ
猫又「うにゃあああ!にゃあん!」はしっ はしっ
女「心強い部下だよ」
ばっさばっさ
猫又「にゃあん!にゃおおお!」はしっ はしっ
男(・・・尻尾で遊ばれてる)
猫又「九尾様が復活したおかげで、妖力が戻ったのよっ!」
男「お前、そんなすごい妖怪だったのか」
女「うん」
猫又「妖怪の神様みたいな存在なんだからっ!」
男(これからもこんな奴が集まるんじゃないだろうな・・)
男「で、何しに来たんだよ、こんな夜遅くに」
猫又「ふふふ、聞くまでもないでしょ?九尾様がついに決心なされたのだから」
女「え?」
猫又「この世に復讐するんですよね?人間から逃げている時、一緒に誓いましたもんね?」
女「え、ああ、・・・まあ・・」
猫又「え?ですよね?一緒に人間懲らしめるんですよね?」
女「ん、んぅ」チラチラ
男「ほら、ハクがこまってるだろ?もう昔のことなんて忘れてさ、お前も自由に生きろよ・・」
猫又「うるさいっ!黙れっ!」ばっ
猫又「あんたにわかる!?野良ネコとして今まで生きてきた屈辱がっ!」
男「・・い、いや、すまん、でも・・」
女「毎日毎日・・・パンの耳をねだり・・」
男「うん・・つらかったのは、わかるけどさ・・」
女「お魚屋さんで新鮮なお刺身をもらい・・」
男「そろそろ、人間のこと許して・・・・ん?」
女「じゃれてくる人間の子供の相手をしてやって・・」
男「・・・・・・」
女「お天気の日はひなたぼっこしかすることないのよ!?」
男「・・・・・・・・」
女「雨なんて振ったら最悪!屋根の上でゴロゴロさえできやしないっ・・!」
女「神社で雨宿りしながらお友達とおしゃべりするしかないんだからっ!」
男「楽しんでるじゃねえか」
ああすいません間違えました
>>267
全部女→猫又
猫又「絶対に許さない」
女「・・・・で、でも」
女「いい人間も・・・・もしかしたら、いないことはなくはないのかも・・」
猫又「なんですかそれ!?」
猫又「っていうか、この男誰ですか!?ペットですか!?」
男(ペットはお前らだr・・)
女「私の旦那さんだよ」
男・猫又「っ!!」
男「ハク・・・・」
女「なに?」
男「後でキツネうどん食わしてやるからな・・」
女「え?ありが、とう?」ばっさばっさ
男(ペットなんて言ってごめんよぅ)
猫又「はあ!?」
女「しばらくここでお嫁さんするの」
猫又「なんですかそれ!?」
猫又「前だって・・、裏切られたじゃないですかっ」
女「んう・・」
猫又「平気でうそつくんですよ?人間は!良い顔して近付いてきて、いじめるんだからっ」
女「うん・・」
女「でも、・・・あ、油揚げ、くれたし・・」ふっさ
猫又「もうっ!」
男(なんだか狐のイメージが壊れるなあ・・)
男(本当は狐の方が人間に振り回されてるんじゃ・・)
猫又「それに、お嫁さんって・・」
猫又「人間のオスと・・獣姦なんて許されませんよ!///」
男「獣姦って言うな」
猫又「うるさいっ!黙れ!けだもの!馬鹿みたいにおっ勃ててたくせに!」
男「うぐう」
猫又「もういいわよっ!一人でも復讐してやるっ!」
猫又「もう知らないっ!ばーかっ!」
ドタタタっ
男「お、おい・・」
男「そっちは、トイレ・・」
ガタッ ゴトッ ガンッガタッ
ぐにゃああああ ドサッ
男(玄関から出てけばいいのに・・)
女「男、私追いかけるよ」
男「ん?」
女「猫又の気持ちもわかるもん」
男「ん・・・」
男「いや、俺が行く、お前また狐になったりしたら色々面倒だし」
女「むっ、面倒ってどういうこと!」
男「まあ、ここにいてくれ」
男「な」ぽふ
なでなで
女「くーン・・」
女「か、飼い主面するな///」
男「はいはい、お利口にしてろよ」
女「うん、気をつけてね」
女「暗いからちゃんと火の球を纏うんだよ」
男「あ、ああ、やってみるよ・・」
男「はあ・・・・はあ・・・・」
男「・・・・・・・ふう」
男「鬼太郎だったら、妖気でびびっと・・はあ・・・見つけられるのに・・」
ポツ ポツ
男「・・・・・・やっべ、降ってきちゃったよ・・」
男「雨・・・・・・・・」
神社で雨宿りしながら・・
男「・・・・・・・・」
古い神社
ザアーーーーーー
猫又「・・・・・・」
男「あーーーーーーいた!」
男「ほらっ!けっこう降ってきたから、とにかく今夜は家に・・」
猫又「ふーーーーーッ!」ギラッ
男「・・・・・・・・」
男「気持が・・わかる、なんて言える立場じゃないけど」
男「もう少しだけ、待ってくれないか・・?」
猫又「・・・・・・」
男「あいつ、楽しそうに笑ってるんだ・・」
男「人間が、良いやつばっかりだなんて言わないよ」
男「でも、あいつが、家に嫁入りしてる間は、家にいる間は、」
男「尻尾振って、笑っていてほしいんだ」
男「もう少し、待ってもらえないか・・」
男「復讐とか、あいつが・・」
男「・・・・悲しい顔するの・・嫌なんだ・・」
猫又「・・・・・・・・・・」
ぽん
猫「・・・」
男「あれ・・・猫に・・・・」
男「まあ、後でゆっくり話そう」
男「とりあえず服の中入れ、ちょっと濡れてるけど」
猫「・・・・・・・・・」
猫「・・・」
ぴょん
男「・・よし」ごそごそ
ザアアアアーーーーーーーーーーー・・・
男「うおお、本降りだっ!」
男「走るぞっ」
猫「・・・」
あ、ねこー!
「・・・」
うわあ!尻尾が2本ある!かっけーー!
「・・・」
ほらっ パン! 食べる!?
「・・・」
やべー!食った!かっけー!
「・・・」
おなかすいてる!?家からソーセージ持ってくる!待ってて!
「・・・」
男の部屋
猫又「・・・・・」
男「ほら、味噌汁と、飯食うか?あったまるぞ」コト
女「よしよし、いいこだな」
猫又「ちょ、ちょっと」
猫又「敵の様子をみることにするわっ」
猫又「情報収集は戦争の基本だもんっ」
猫又「・・・も、もしかしたら、ほんっとーにもしかしたら、1億分の1くらいの確率で・・」
猫又「い、いい、人間も・・いるかも・・しれにゃいし・・」
女「ふふふ、そうだろ?」なでなで
男「ほら、ご飯冷めちゃうぞ」
猫又「うん!いただきまーす!」
猫又「わあ、おみそしるっ」
男「ふふふ、言っておくが俺の味噌汁は一味違う」
男「具にはうちのバイト先の上物の豆腐と油揚げをを使い、上品さの中にしっかりとしt・・」
ばしゃっ! ぐちゃぐちゃっ! ぐちゃっ!
猫又「はぐはぐ」
猫又「んぐ?にゃんかいった?」
男「ね、ねこまんま・・」
猫又「んぐんぐ」
猫又「でもあんたのこと、んぐんぐ、まだ信用したわけじゃないからっ」
男(俺の飯がっつり食べてるくせに・・)
猫又「九尾様が襲われてないか、抜き打ちで見に来るからねっ!」
女「むう、私が襲われるわけないだろ」
男「そうだ、襲うわけないだろ馬鹿だな」
女「・・・・・」
女「んんんうっ」
ぎゅう
男「いて、いてて!つねるな!いたいって!なんで怒ってんだよ!?」
男「まあいつでも遊びに来てもらって結構なんだが」
男「出来るだけ、静かにしてくれよ」
猫又「にゃーんで?」
男(ただでさえハクと一緒に住んでることがばれたらヤバイのに・・)
男(その鳴き声がな・・・ペット禁止だし・・)
男「し、静かにするのが礼儀なんだよ」
猫又「ふーん」
猫又「わかったわ!妖怪は礼儀を重んずるのよっ!」
男「よし」
猫又「あ、でも」
猫又「発情期はノーカンでしょ?」
男「んなわけねーだろ」
次の日
女「ペロペロ」(毛繕い)
男「・・・・・・」ペラ(動物雑誌)
女「ああ、忙しい」
女「あと5本もある」ふさふさ
男「・・・・」ペラ
女「男は暇そうでいいね」
男「ん、うっせ」
女「・・・・・」
女「えいっ」バサッ
男「あ、・・ちょっ、かえせ!」
女「えへへ」
男「なにすんだよ、読んでたのに」
女「どっちが本物でしょう」ばばーん
男「うお!2冊になった!」
女「ふふふっ」
男「えーー!これマジかあ!見分けつかん!」
男「ん~~~~~~~、こっち!」
ぽん
女「ふふっ、残念、そっちは葉っぱ」
男「くっそ、さすがだなあ・・」
男「完敗だわ」ぐい
ぽん
男「あれ?」
男「どっちも偽物じゃねえか!雑誌どこやったんだよ!」
女「しーらないっ」
女(あれ見てる男、悲しそうなんだもん)
殺生石を見に来ました
男「・・・・・・」
女「人少なくて楽しいね!」
男「どれ?石」
女「あれ」
男「どれ・・」
女「あの横になってるやつ」
男「わからん・・・」
女「・・・・・・」
女「まだ力が残ってるから、私にはすぐわかるよ」
男「え!壊れてないのか?」
女「うん」
女「殺生石はね、力を持った人じゃないと壊せないの」
女「まだ弱く私を縛ってる」
男「・・・・・」
男「・・・・」ずかずか
女「ちょ、ちょっと男!」
「すいません!そこの人!危ないですよ!!」
男「壊してくる」
女「だ、だから、普通の人は、力が・・」あたふた
男「大丈夫、筋トレしてるし」ずかずか
女「そ、そういう力じゃなくて・・っ」
「君!!出なさいっ!!危険なガスが出ている場所もある!!」
男「いや、ちょっとだけ・・」
女「ばかっ!」
女「もうっ!ほんとにダメな夫だな!」
男「いや・・」
女「人間は集まってくるし、男は馬鹿だしっ!」
男「ごめん・・」
女「・・・」
女「そこに座れ」
男「・・・・」
女「目閉じて」
男「・・・・」
女「・・・・・」
ありがと
ちゅ
男「・・・・あ?」
女「駅のお蕎麦屋さん行こっ!おなかすいた!」
男「狐につままれた気分だ・・・・」
男「お稲荷さんの像がいっぱいあるな」
女「えへへ、昔はここら辺うろうろしてたから」
女「もっと美人につくってほしかったな」
男「なんか厳かな気分になる・・神秘的で、きりっとしてて」
女「えへへ、照れるなあ・・///」
男「あ」
男「こら、お供え物に手つけるんじゃないぞ」
女「し、しないよっ!」みょんっ
男「耳出てる耳」
女「むううう」
女(納得いかない・・)
電車
男「うわあ・・・」
ざわざわ
男「マジかあ・・混むなんだなあ・・・」
女「・・・・・・」ガクガク
女「み、みんながこっち見てるよ・・・・男お・・」フルフル
女「うううう・・」ひしっ
男「ちょっと時間潰すしかないか・・」
男「おまたせ」
男「オレンジジュースしかなくt・・・」
男「・・・・・」
女「すう・・・・・すう・・・・・」
男「・・・・・つかれちゃったか」
男「・・・・かわいい寝顔してるなチクショウ」
女「・・・すう・・むにゃ・・おとこ・・」
男「綺麗な髪・・・・肌も白くて・・・・頭の耳もふさふさで・・」
男「・・・・・耳!?」
・・・チラチラ・・・ナニアレ・・・・ホンモノ?・・・ザワザワ・・
男「か」
ぐっ・・
男「カワユスなああ!キツネたんのコスプレカワユスなあああ!!」
男「つ、次はウサギたんにしようかな!!萌えーーーーっ!」
・・・・・キモ・・・オタクヨ・・・・
女「んうう、男・・何?うるさい・・」
男「・・・・・・・・・・」
女「・・・」みょん
女「耳しまえない」
男「えええ!?」
女「つかれちゃった・・もう力が・・」
女「ふぁああ」
ぽん
狐「・・・」
「わあ、見てー、狐だ、かわいいー」
狐「・・・」
男「・・・・・・・」
男の子「ほんとだー!でもちっちぇー!」
男の子「さっきの石のヤツはもっとおっきくてかっこよかったねー!」
女の子「ねー!」
狐「・・・」
狐「あれはな、別に原寸大で作ってるわけではなくて・・」
男「ちょいちょいちょいーーっ!」
男の子「え・・・・」ガクガク
女の子「い・・いま・・・・」ブルブル
男「んー!ごほん!ん!あれはね!別にね!原寸大でね!」アタフタ
子供の母「あの・・、すいません、うちの子が・・」
子供の母「ほら、だめじゃない・・・・変な人に近付いちゃ・・・」コソコソ
男「・・・・・・・」
女(帽子)「どうしよう・・もう限界だよ・・」
男「そんな状態じゃ電車乗れないぞ・・」
男「・・・・・チラ」(財布)
男「泊ってくか・・」
女「え?」
女「お泊り?」
男「しかたないだろ」
女「わああい!」ばっさばっさばっさ
男「こら!!尻尾!!頭隠して尻隠さずうう!!」
お泊り
女「ふあああああ」
ぼふ
女「やっと尻尾出せる・・」
女「新婚旅行ですかーだって、ふふっ」ぱたぱたぱた(足)
女「嫁入りってこんなに楽しかったんだあ」
男「昔は楽しくなかったのか?」
女「うん」
女「いっぱい着る物買ってくれたり、美味しいもの食べさせてくれたりしたけど・・」
女「でも、あんまり、楽しくなかったなあ・・」
男「ふうーん・・・そういうもんか?」
女(男のくれた油揚げのほうが、ずうっと嬉しかった)
女(でも今日はご褒美あげたし、調子に乗るから教えてあげないっ)
女「ふふっ」ぱたぱた
男「さーってと、露天風呂入ってくるかなあ」
女「私も行く!」
男「何言ってんだ、お前はダメ」
女「え」
男「耳と尻尾がある人は部屋のお風呂です」
女「そんなあああ!」
女「せっかく広いお風呂に入れると思ったのに・・!」
女「うらめしやぁ・・」
男「ダメなものはダメ」
女「ううう~」
女「化けて出てやるっ」
男「もう出てるだろ」
男「・・・・・・・・」
男「・・・・・・・・」
男(ちょっと、かわいそうな気がしないでもない)
男(俺も露天風呂は明日でいいか・・)
男(今日は部屋の風呂にしよう)
男「・・・・部屋もどろ」
速攻魔法発動!ラッキースケベ!
ガチャ
男「ただいまー」
男「混んでたからやっぱ明日に・・・する・・・わ・・」
女「・・・・・・・」(はだか)
男「・・・・・・・・・・」ドサッ
女「き、・・」
女「きゃあああああああっ!!」
>>360
さすがだなw
女「・・・・」
男「・・・・」
女「ゆ、ゆるさない・・」
男「い、いやいや、不可抗力で・・」
男「それに、し、尻尾で、大事なところは隠れてたって!」
女「ギロリ」
男「すいません・・」
女「わ、私、お風呂入ってくるから・・」
男「あ、ああ、そうだな・・」
女「の、覗くんじゃないぞ・・」
男「わ、わかってるよ」
女「・・・・・・」
女「覗くなよっ!」
男「わかったわかった!」
女「・・・・・」(鏡の前)
女「・・・・」ふさっ
女「・・・」
女「・・・・・・」くるっ
女「・・・」
女「・・・・う、うむ」
女(変なところはないな・・)
ジャーーーー
女「・・・・・・」
女「・・・」チラ
女「・・・よ、よしよし」
女「・・・」チラ
女「覗いてないな、うん」
女「・・・」チラ
女「あ、あーよかった、安心してゆっくりできる」
女「・・・・・」
女「・・・」チラ
お風呂上り
女「罰だぞっ」ぼふ
女「丁寧に拭けっ」
男「こう?」ふさふさ わしわし
女「あ、ンっ」
女「う、うん・・ちゃんと9本全部、乾くまでねっ!」
女「毛並みも乱すなよっ」
男「はいはい」
男「・・・・・・・」
男(た、耐えろ・・・・・)
女「ああ・・・・ん・・・・ふう」
男(ナニを考えてるんだ俺は・・)
女「ふああ!・・・ふっ・・ん」
男(嫁入りって言っても・・こいつはそんなの望んでないわけで・・)
男(キツネだ、キツネと思え)
男(この尻尾・・耳・・)
男(ふかふかで・・・いつまでも触っていたくなるような・・・・って違うっ!)
女「ひゃあんッ!」
女「こらあ・・ヘンなとこ触るな・・・」トローン
男「あ・ああ・・・・」
男(無理だ・・・・我慢できない・・)ゴクリ
女「・・・・・・・・」
男(結局あの時は、猫が邪魔して出来なかったし・・)
男(あ、暴れてやがるぜ・・)
女「・・・・・・・・・・」
男(い、いいってことだろ!?なあ!いいってことだろ!?)はあはあ
男「は、ハク・・・・」
女「・・・・・・・・・・」
男(この綺麗な髪・・)はあはあ
さわさわ
男(この匂い・・・・ッ!!)
男「ごめんもう我慢できない!さわるよ!?はくううううっ!」ガバッ
ぽん
狐「クウ・・・クウ・・・」
男「・・・・・・・・」
狐「スー・・・スー・・」
男「・・・・・・・」
男「・・・・・・・」
男「・・・・・・」
そっ(毛布をかける)
狐「・・・スー・・・」もぞもぞ
男「・・・・・・・・・」
男「風呂、入るか・・」
朝
男「・・・・・・」
男「ん・・・」
男「・・・・・」キョロキョロ
男「ハク?」
男「・・・・・」
男「はくーー!」
男「白面金毛九尾の狐ー!」
男「・・・・・・」
男「・・・」ゾゾッ
ガタッ
ガチャ
女「あー良いお湯だった」
女「やっぱり広さが違うな!あの厠のような狭い風呂とは・・」
男「・・・っ」がばっ
ぎゅうう
女「ひゃうっ!?」
女「な、なに・・離せーっ」ばたばた
男「馬鹿、勝手に、心配するだろ・・」
女「え・・?で、でも、男・・・寝てたから・・」
男「化かされてたなんて、昔話みたいなオチは、なしにしてくれよ・・?」
女「昔話?」
女「作り話の世界信じてるの?こっどもー」
男「お前が言うな」
ごめん寝ます
かわいい画像ありがとう、支援とか保守してくれた人、ありがとう
明日は午後から書けると思います
明日で出来れば完結させます
保守ありがとう
女「ペロペロ」
男「もうチェックアウトまで時間がないんだが」
女「ペロペロ」
女「だめ」
女「あと七本綺麗にしてから」
女「こんな尻尾じゃ表出れないもん」
男「・・・見せることないんだからどうでもいいだろ」
女「ペロペロ」
女「ま、こんなものかな」もふ もふ
男「結局延長しちまった・・・」
女「ね、ね、綺麗?」
男「あ?ああ、モフモフだ」
女「どれが一番綺麗?ふふっ」ばっさばっさ
男「ええ?」
男「どれも一緒だろ、全部良い毛並みしてるよ」
女「・・・」ムスッ
女「もうっ、男は女心が全然わかってないなっ!」
男「悪いが、今まで尻尾の生えた女の子を褒めた経験がないんだ」
女「・・・・・・・・・」
女「じょ、女性経験がないのか・・・・」
女「すまん・・・私は、てっきり」
女「お前くらいの年齢の人間のオスは全員・・」
男「ち、ちげえよっ!そういう意味じゃねえよ!ど、どど、ど、童貞じゃねえし!」
女「・・・・」
男「かわいそうな目で見んなあー!」
電車
女「・・・・わあ」
男「・・・外見て楽しいか?」
女「うん」
女「すっごく早いよう」
女「首切れ馬とどっちが早いかな?」
男(きっと尻尾出してたらばさばさ振ってるんだろうな)
酔っ払い「おいおい!いちゃついてんじゃねえよ!」
女「っ」ビクッ
女「・・・」
ぎゅ
男「・・・・・」
酔っ払い「まわりの、お客さまに迷惑だろバカップルがよ!」
男「すいません」
男「向こう行こうか?」
女「・・・・・」
酔っ払い「・・ふう、ヒック」
次は~・・ 終点・・
酔っ払い「あ?もう着いた?」
女「・・・・・」
男「怖かったな、よしよし」
女「・・・・・」
酔っ払い「え・・・?」
酔っ払い「こ、ここどこ?」
酔っ払い「なんで知らない駅に・・」
男「あー、帰ってきた」
男「まさか一泊することになるとは」
がちゃがちゃ
男「ただいまー」
「おかえりー」
男「はは、馬鹿だな」
男「家に帰ってきたときは、ただいまって言うんだよ」
女「え?」
女「私何も言ってないよ」
男「またそういう意味のないウソを・・」
男「・・・・」ドサッ
猫又「何処行ってたの?」
男「な、なんだこいつら・・・」ヒク ヒク
牛鬼「やっと帰ってきた、もー待ちくたびれたわよ」
天邪鬼「ふふふふっ、なんだこいつら・・・ふふっ」
影女「・・・・・・・・・」チラチラ コソコソ
蛇神「あら、ちょっとかっこよくない?」
辰子「そっかなあ」
男「・・・・・」
男「・・人の家の台所で何してんだお前は」
幼女「小豆洗ってんの」じゃぶじゃぶ
女「わあ皆久しぶりー」ぱたぱた
男「い、いい、いつから・・」
男「いつからお化け屋敷になったんだよここは!!」
牛鬼「ひどーい!お化けじゃないもん」
男「一緒だろ!鬼太郎じゃねえんだぞ俺は!」
天邪鬼「鬼太郎じゃねえんだぞ!・・ふふふ」
男「あ」
天邪鬼「あ」
男「・・・・・・・」
天邪鬼「・・・・・・・」
男「だいたいなあ!猫又、どうせお前が・・!」
天邪鬼「だいたいなあ!猫又、どうせお前が・・!」
男(こ、こいつうううう・・)プルプル
男「ちんこちんこちんこ!!」
天邪鬼「・・・・・・」シーーン
男「・・・・・え?」
天邪鬼「キモ・・・変態じゃん・・・」
男「え!?」
女「狸に憑かれて狂ったか男」
小豆洗い「腐った心までは洗えないわね・・」
男「ちくしょおおおおおお!」
猫又「みんないたほうが楽しいでしょ?」
男「馬鹿!馬鹿猫!」
猫又「にゃによ・・人を化け猫みたいに・・」
蛇神「あんた化け猫だよ、猫又」
辰子「すぐに帰るわよ、ちょっと九尾様の顔見に飛んで来ただけだからさ」
牛鬼「そ・れ・と、噂の旦那様もね」
男「え・・」
女「あ、う、い、今だけだもん・・こいつがどうしてもって言うから・・」ばっさばっさ
牛鬼「いいじゃんいいじゃん、かわいい人間で!」
牛鬼「食べちゃいたいくらい、キャッ」
男「お前達が言うと冗談に聞こえないぞ」
辰子「九尾様、あなたは私の次くらいに可愛いんだから、変な男に騙されちゃだめですよ?」
女「ふふっ、相変わらずだなあ」
牛鬼「ほら、あなたも挨拶!そのために来たんでしょう?」
影女「・・・・いいよ・・・・私は・・・・見てるだけで・・・」
男「まったく!こんなことが続くようなら霊媒師呼ぶぞ・・」
男「ほらっ」
コト
猫又(そう言いつつ皆にお茶を配ってくれるとこが・・)
蛇神「ステキ?」ニヤニヤ
猫又「うにゃあ!?こ、心を読むにゃああっ!」
買い出し
男「お茶菓子と・・ジュースも足りないな・・」
女「男・・・おこってる?」
男「ん?」
男「怒ってないよ、賑やかなのは俺も好きだし」
女「ほんと?ふふっ」
男(お前も笑ってるし)
「おい!」
女「あーっ!犬神」
犬神「九尾、お前も落ちぶれたな・・」
男「犬耳・・・」
犬神「そんなケモノに嫁ぐとは・・日本の神々の恥だな?あ?」
男「犬種はなんだろう・・・ポチ(以前男が飼ってた犬)に似てるけど・・」ブツブツ・・
犬神「お前がヘラヘラ堕落してるなら、俺が世界を貰うぞ」
男「・・・・・・・・・」そわそわ
犬神「もう昔のような坊主もいない・・」
犬神「俺が人間に代わって天下を取ってやる!」
男「が、がまんできない!」
なで
犬神「きゅうん」
犬神「くううん、んんー・・」
男「はああん!ポチにそっくりだあ!ポチー!」
なでなで
犬神「・・・」とろーん
女「こ、こら!」
男「え?」
女「あまり他の女の毛をなでるなっ!」
男「え?ああ、メスだったのか」
犬神「はっ!?」
犬神「き、貴様!!なんてことを・・!」
犬神「クソ汚らわしい獣めっ!噛み殺してくれr・・」
女「おすわりっ」
犬神「はっはっはっ」
犬神「はっ・!?」
犬神「騙したな!?」
男(・・騙したか?)
女「さみしがり屋さんなんなんだよね?」
犬神「なに!?こ、この俺を、・・・」わなわな
女「みんなで遊ぼう?」
犬神「ああん!?遊ぶだと・・?」
男「まあ、お茶くらい出すぞ」
犬神「・・・・・」くるっ
男「え、あ、おい」
犬神「ぼ、」
男「?」
犬神「ボールは、・・あるんだろうな?」
男「ねえよ」
猫又「独り占めすんにゃ!」
犬神「俺が買ってもらったんだぞ!」
天邪鬼「ふふふ」
蛇神「でね、そのオヤジがしつこいの!」
影女「・・・・・・・・」
牛鬼「よっぱらちゃったあ、あはは」
辰子「もう・・、私の次に綺麗な顔が台無しよ」
がやがや ばしゃばしゃ がやがや
男「・・・・・・・・」
女「・・・」じいー
男「ん?どうした?」
女「ううん、べつに」
みんな帰った後
シーン・・・
女「しずかだね」
男「そうだな」ガチャガチャ
男「あっ!」
男「猫又の奴!こんなとこで爪とぎやがって!」
男「くっそ~・・しつけしないとな・・」
女「・・・・・」
女「男、」
男「ん?」
女「動物のお医者さんに、なりたいの?」
男「えっ」ガチャン
男「お、お前、まだそんなこと覚えてたのか」
男「いいんだよ、もう」
女「・・・・・」
男「今日は疲れたなあ・・」
男「寝るか?」
女「うん」
女「ねえねえ」
男「なんだ?」
女「今日は一緒に寝たい」
男「え、いや、ばか・・」
男「お前の尻尾、暑苦しいからダメ」
女「なんだよそれ!ちゃんとしまうもん!」
月の出た夜
女「・・・・・・」ばさっ
男「・・・ふごお・・・ふが・・」
女「・・・・・・」
女「・・・えい」
ぐに
男「ぐご・・・ぶ、ぶひ・・」
女「ふふふっ・・」
女「・・・・・・」
女「・・・・・」すうっ
女「・・・っ」ばさっ
女「ううううう~~~っ!!」
パアアアアアアアアアア
男「う、うんん~~・・・んう・・」もぞもぞ
女(男に、・・私の神通力、あげるっ・・)
女(まだ全然、力は戻ってないけど・・)
女「恩返しするの・・」
女「いっぱい優しくしてくれた男に・・」
ポロ
女「ちゃんと、恩返しして、」
女「バイバイするのっ」
男(う・・・・)
男(あれ・・・まっ白・・・)
男(ああ、ハクだな)
男(どうせまた何か壊しちゃったから、夢で謝りにきたんだろ)
女「・・・・・」
男(いいよ、そんなに悲しい顔しなくても)
女「男、ごめんね・・」
男(・・・)
女「私、男に、何にも、恩返しできなかった・・」
ポロポロ
男(は・・?)
女「男に、神通力あげて、男が、」
女「立派なお医者さんになれるように・・」
男(おいおいおい・・なんだなんだ・・)
女「わかってるよ?」
男(獣医はもう諦めたって言ったのに・・)
女「神通力で心を読まなくても、あなたの考えてること、わかるのっ」
女「大好きな人だから」
男(・・・っ)
男(ちょ・・・まて・・一回話しようぜ・・・)
女「ごめんね」
女「これ以上、一緒にいても、悲しいだけだって」
女「わかってるの」
男(は・・・はなし・・なにいってんだよ・・)
女「大丈夫だよ、ゆっくり目を閉じて」
女「また元通りの平和な日になるから」
女「全部、忘れて、幸せになってね?」
男(なんだよ、なんだよ、つめてえよっ!涙落ちてるよっ・・)
男(泣いてんじゃねえよ・・)
女「・・ちゅ」
男(!!)
女「ちゅ・・ん・・・ん」
女「ぷあ・・」
女「えへへ」
女「またちゅうしちゃった」
男(・・・・・)
女「バイバイ」
女「また会えたら、おいしい油揚げ」
女「くださいな」
男(あ・・・・・う・・・・・」
男「ううううううううっ!!」
バサッ
女「え!?起き・・」
ぎゅううう
女「あ・・・・・」
女「な、なんで・・・」
女「私の金縛り・・」
男「・・・・・」
男「ば、馬鹿・・」
女「いたい・・」
男「ゆ、許さないからな・・」
女「・・・・・・」
女「だって・・・」
女「ほんとは、すぐ力が戻って、」
女「ちょっと悪戯して、出て行くつもりだったのに」
男「・・・・・」
女「お、男が、や、優しくするし」
男「・・・・」
女「あ、油揚げ、くれるし・・・うぐ・・」ポロ ポロ
女「うえっ・・・ぐじゅ・・ン・・」
女「どんどん、好きになっちゃうしっ・・・うっ・・」
男「・・・・」
男「結婚しよう」
男「好きだ、お前のことが」
男「一生幸せにするから」
女「うえ、ううううう」
女「何にもわかってないんだよ・・」
女「男はしんじゃうんだよ?」
男「え・・」
女「いくら好きになったって・・男は人間で、私は・・・狐で・・」
女「昔話・・読んだことないの?」
女「狐は・・うっ・・・正体がばれて・・」
女「山に・・一人で・・帰るんだよ・・・」
男「・・・・・・・」
ぎゅうう
男「つくり話なんて信じてるのか?」
男「こっどもー」
女「う?」
男「死んでも、絶対化けて出てやる」
男「体が腐っても、骨だけになっても」
男「絶対お前を愛してるから」
女「うあっ・・・あっ・・」
女「ああアあああアああああん!!」
女「・・ヒック・・・・・ん・・」
男「ほら、大丈夫か?」フキフキ
女「ん」
女「男・・・・」
女「お願い・・」
女「なでなでして?」
スリ スリ
男「はは、赤ちゃんみたいだな」
女「えへへ、お願い」
男「よしよし」
男「・・・・」
なでなで
女「・・・・・ん?」
男「・・・・・ごめん」
なでなで
女「え?」
女「お、男?」
男「俺も、尻尾生えちゃった」
女「馬鹿・・・」
女「えっち///」ふさっ
あ・・・
そんなとこ・・・なめちゃだめ・・・
きゅうんっ!
あ、アンッ あ! ああ!
わたし・・・あっ・・・わたし
ケモノに!わたし!ケモノになめられちゃってう! ふああ!
獣っていうなっ!
隣人「・・・・・・・・」ゴクリ
隣人「どんだけハードなプレイだよ・・」
女「どうだ?何かわかるか?」
女「ますます力が小さくなっていくんだ・・」
牛鬼「うーん・・」
男「病気じゃないと思うんだが・・」
牛鬼「うん」
牛鬼「半妖ね、これは」
女「はんよう?」
男「どういうこと?」
牛鬼「えーっと、妖怪の力を持った人間レベルってこと」
女「んう?」
牛鬼「きっと、人間を恨む怨念が消えて、力の半分を失ったんでしょう」
牛鬼「もともと、そいいう邪の力だったから」
女「ええ~~ッ!?」
牛鬼「大変ね・・これから」
牛鬼「人間と共に生きて、人間のように死んで、人間として霊になるの」
牛鬼「耐えられる?」
女「・・・・・・・」
男「・・・・・・・」
男「ハッピーエンド?」
女「はっぴ・・?」
女「なにそれ?」
女「こういう時は」
女「めでたしめでたし、って言うんだよ」
おわり
男「じゃあな!ありがと!」
女「またくるよ!」
牛鬼「え、あ、ちょ・・」
帰りにキツネうどん食うか!
お~
牛鬼「まだ、気になることが・・」
次の日の朝
男「ふああああ」
男「・・・・・」
男(洗面台に小豆が・・)
男「ったく、こぼすんじゃねえよ・・」
男「・・ん」バシャバシャ
男「・・・・っふう」
みょん
男「ん?」
男「今鏡に・・」
男「・・・・・・」みょん
男「・・・・・・あ?」
なんじゃこりゃああああ!!
女「ど、どどどうしたの!?」
男「は、はわあ、はああ・・あ、頭に・・」
みょん
女「わあ、かわいいー!お耳だね」
牛鬼「やっぱり・・」ひょこ
牛鬼「九尾様の力がほんの少し、男さんの中に移っているわ」
男「はああ!?」
猫又「おそろいね!」
犬神「お、俺とおそろいだろ?な?」パタパタ
天邪鬼「ふふっ・・はあ!?・・ふふっ」
影女「・・・・・・」
小豆洗い「ださーい」
蛇女「ちょっとかわいいな!」
辰子「そう?」
女「ああ、あの時・・だから私の金縛りから抜け出せたのかあ」
女「大丈夫だよっ、簡単に隠せるから!」
女「5年くらい練習すればすぐだよ」
男「い、いやだあああああああああ」みょん
今まで読んでくれた人、保守してくれた人、支援してくれた人、画像はってくれた人
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