ゾーマ「さあ、我が腕の中で息絶えるがよい!」(17)


ゾーマズデビル「キャッキャッ」

ゾーマ「はっはっは愉快そうに笑っておるわ!どれ高い高いでもしてやろう!」

ゾーマズデビル「キャハッ!!キャッキャッ」

ゾーマ「ふはははははは」

バラモス「ゾーマ様、そろそろミルクのお時間です!」

ゾーマ「うむ!」


ゾーマズデビル「んく、んく、んく…」

ゾーマ「美味そうに飲んでおるな!この調子だとすくすく育つであろう」

バラモス「きっとゾーマ様によく似た立派な大魔王になられましょう!」

ゾーマズデビル「げぷっ」

ゾーマ「はっはっは!一丁前なゲップなんぞしおって!」

***「大変でーす!勇者一行が現れました!」


ゾーマ「やれやれまた来たか…バラモス、こいつを頼んだぞ」

バラモス「いってらっしゃいませ!さぁ~私が遊び相手ですよ~」

ゾーマズデビル「やぁ~~~あ!やぁ~~~~あ!」

バラモス「おや?珍しくぐずってますな…きっとゾーマ様が恋しいのでしょう…」

ゾーマ「(きゅん)手のかかるやつだのう…どーれも一丁高い高いを」

勇者「なぁー早くしてくんねえ?」

ゾーマ「ふはははは!来おったな!貴様らなんぞこの場で充分ぞ!」


勇者「よっしゃ行きますか…おい魔法使い、子供には当てるなよ」

魔法使い「分かってる。じゃメラゾーマで行きますか」

僧侶「あっ子供がテーブルにぶつかった!ホイミ!」

ゾーマ「かたじけない!では参ろう!!!」


ゾーマ「なにゆえもがき生きるのか?滅びこそ我が喜び。死に逝く者こそ美しい」

ゾーマ「さあ、我が腕の中で」

ゾーマズデビル「ああああぁぁぁぁ~ん!!!!!」

ゾーマ「何事かぁぁぁあああ!?」

勇者「………待つか」

武闘家「あたし子供好きー見てきて良い?」


バラモス「申し訳ありません…寝かせようとあやしていましたら機嫌を損ねましたようで…」

ゾーマ「子供の機嫌は山の空と同じ…気にすることなど無い…ほ~れよしよし」

ゾーマズデビル「だぁだぁ~」

武闘家「かわいい~~~~」

魔法使い「同じく~~~~」

僧侶「癒されるぅ~~~~」

ゾーマ「同じく~~~~~」


ゾーマズデビル「ぐうぐう……」

バラモス「ようやく眠りましたな」

ゾーマ「やれやれ気の休まる暇もないわ……」

魔法使い「とか言いつつ楽しそう」

ゾーマ「待たせたな勇者共!我が腕の中で息絶えるがよい!」

勇者「よーし皆行くぞー」


テレレーン

勇者「負けた負けたー」

ゾーマ「造作も無いわ!」

武闘家「なんか子供持ってから強さ増したよね」

僧侶「ねー凄みが増した」

魔法使い「子供が可愛く感じるのって人間だけじゃないんだねー」


勇者「じゃーまた今度来っからー。あ、これ新しいたまごクラブ」

ゾーマ「うむ助かる!」

魔法使い「じゃーねー」

僧侶「またねー赤ちゃん」

武闘家「デビルちゃんまた今度ねー」

ゾーマ(デビルちゃんか…貰った!)


ゾーマズデビル「だぁ…だぁ…んにゅ…」

バラモス「お疲れのご様子です…今日は沢山遊びましたからな」

ゾーマ「よし、夕飯も食べたことだし、寝かせるとしよう」

ゾーマズデビル「やぁー…」

バラモス「ふふふ…ゾーマ様とまだ起きていたいようですぞ」

ゾーマ(きゅん)


ゾーマズデビル「ぐぅ…ぐぅ…」

バラモス「ぐっすりですなぁ」

ゾーマ「光ある限り、闇もまたある…また明日だ我が子よ」

パチン…



ゾーマズデビル「うっうっ…うあぁぁぁん…」

ゾーマ「来たな夜泣きめ!かかってくるが良い!」


おしまい

バラモスがサンチョポジション

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年08月22日 (月) 18:36:43   ID: pVqJHGIG

くっそ可愛い(*´∇`)ノ

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