/ ̄ ̄ `ヽ,
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{0} /¨`ヽ {0}. \ はいはい、 /
l .ヽ._.ノ,. ', < どーも >
リ `ー'′ ', /すみませんでした\
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| l / ,゜ 3 `ヽーっ
ヒト- _ l ⊃ ⌒_つ
. !__  ̄, ̄ `'ー-┬‐'''''"
L  ̄7┘l-─┬┘
└‐ '´ ` -┘
美琴と百合子ちゃんが上条さんを取り合うスレかと思った
美琴「どうせあんたの気持も一方通行なんでしょうね」
一方「るせェ第三位のくせに偉そうな口きいてンじゃねェよ」
美琴「能力の強さなんて恋愛には関係ないわよ!この貧乳が!」
一方「テメェだって胸無ェだろォが!」
上条「お~い二人で楽しそうに何やってんだー?」
美琴一方「「……!!」」キュン ドキドキ
上条「あれ?二人とも急に黙っちゃってどうしたんだよ」
>>3こんな感じ?
上条「しっかしお前らいつの間に仲良くなったんだ?」
美琴「仲良くないわよ!」
一方「仲良くねェよ!」
上条「……息ぴったりじゃないですか」
美琴「違う!私は立ち読みしにコンビニに来ただけよ」
一方「俺は缶コーヒー買いに来ただけだ」
上条「へぇ~すっげぇ偶然だな。上条さんは栄養ドリンクを買いに来たところなんですよ」
美琴「アンタ、もしかしてまた宿題溜まってるの?て、手伝ってあげてもいいけど」
一方「!」
上条「あー…ありがとうな、でも今日はクラスメイトと一緒にやるからさ」
美琴「そ、そう…(ありがとうって言われちゃった///)」
一方「おい!ならコレ持っていけよ」ズイ
美琴「!」
上条「ん?これ、お前が飲むために買ったばっかのコーヒーだろ?」
一方「こンだけありゃァ眠気覚ましには十分だろ」
上条「うーん…ありがとう、気持ちだけもらっとく。栄養ドリンク買ってこなきゃ怒られるんだよなぁー」
一方「そォか…(礼言われた…///)」
上条「じゃあな二人とも!」
美琴一方「「…………///」」ポー
打止「あれ?あの人とお姉さまが一緒にいるなんて珍しいね、ってミサカはミサカは下位個体に同意を求めてみたり」
御坂妹「いったい何をしてるんですか?とミサカはコンビニの前で赤面している珍しい二人組に問いかけます」
美琴「……別に」
一方「……何でもねェよ」
打止「わかった!ミサカ達の恩人のあの人に会ったんでしょ!ってミサカはミサカは推測してみる」
御坂妹「なるほど。さしずめお姉さまと一方通行がばったり出くわして口論になったところにあの方がやってきて、仲裁して颯爽と去って行った…というところでしょうか、とミサカはさらに推測します」
美琴「まぁそんな感じね」
打止「でもなんで二人はケンカしてたの?ってミサカはミサカは問いかけてみたり」
一方「ガキはまだ知らなくていいコトだ」
打止「えーなにそれ!!ってミサカはミサカはちゃんと教えてくれないあなたに不満を抱いてみる!」
御坂妹「ミサカはお姉さまの味方になります、とミサカは宣言します」
美琴「え!?あ、ありがと…」
御坂妹「いえ、その方がミサカにも希望が持てると思うので、とミサカは本音をもらします」
美琴「…結局アンタもライバルってわけ…」
打止「なになに!?何の話なの??ってミサカはミサカはお姉さまと下位個体の会話に割り込んでみたり」
一方「だからガキはまだ知らなくていいコトだっつってンだろ」
御坂妹「まぁ色恋沙汰ですね…とミサカはチビな上司に入れ知恵します」
一方「余計なコト教えてンじゃねェ!」
打止「わかった…話が見えた!ミ、ミサカは、いつでもあなたの味方だよ、ってミサカはミサカは決意表明してみる」
一方「…そりゃどォも」
美琴「なんで?アンタも一応シスターズなんだから私の味方じゃないの!?」
打止「だってミサカの夢は二人にミサカのパパとママになってもらうことなんだもん!ってミサカはミサカは暴露してみたり!!」
一方「なっ……!?///」
美琴「な、なな、なんですってぇええ!!!??」
御坂妹「なるほど、そういう方法も…ならばミサカの夢はお姉さまとあの方をミサカの両親にすることです、とミサカは上位個体のやり方に倣います」
美琴「へっ?アイツと私が………///」
一方「…………」ムカムカ
御坂妹「というわけでミサカは上位個体とは敵対しなければなりません、とミサカは事実をありのままに述べます」
打止「むーミサカに逆らうつもりだなんて不出来な部下め!ってミサカはミサカは文句を言ってみる」
御坂妹「で、具体的にはどのように対決するのですか?とミサカは質問します」
もう寝るから誰か書いてw
禁書「おいしい料理を作った方の勝ちってのはどう!?」
美琴「どっから出た!?」
一方「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
打ち止め「あなたの・・・・・・・手料理・・・・・・・・・・イヤァァァァァァァァァァァァ!」
御坂妹「上位個体が何かトラウマを思い出した様に血相を変えて逃げ出しました、と
ミサカは楽しそうに述べます」
一方「うるせェな!」
禁書「何を食わせたの?」
インデックス「知らなかっんか?」
インデックス「わいがつけてるこの頭巾」
インデックス「実はスペアポケットなんだぜ?」
打ち止め「わーい! ってミサカはミサカは身を捩らせて喜びを表現してみたり」
一方通行「いいからさっさと喰えよ」
打ち止め「もぐもぐ!」
一方通行(あァ……アイツに会いてェなァ……)
打ち止め「あっ! ね、見て見て!
あの人がお姉さまに追いかけられてるってミサカはミサカh」
一方通行「何ィ!? チッ、か、金は払っとくから後は適当に一人で帰っとけ!!」ダッ
打ち止め「ま、待ってよーってミサカはミサカは慌ててスパゲティを口につめほんではひりだふ」
一方通行(何ですか何ですか何なんですかァ!?
アイツが迷惑してんじゃねェかよ、羨ましい……)
一方通行(だが、行ってどうする……? とりあえず物陰から様子を窺うか?
こォ、これじゃあストーカーみてぇじゃねェか!
いや、違ェ……観察だ、観察するだけだ。善人ウォッチングだ!)
打ち止め「まっへってみはかはみはかはくひに(ry」
美琴「なぁんで逃げるのよォオオオオオオオ!!」
上条「だぁーかーら、家で空腹の悪魔がいるんですよ!
なので、急いで帰らないと上条さんの頭皮は甚大なるダメージを受けてしまうんですぅ!
ビリビリを構ってやれる余裕はないんですぅ!」
美琴「ビリビリいうなぁあああいあああああ!!」バチッ
上条「両手が塞がっているというのにぃいいいいいい」
一方通行「――うるせェ」
美琴「キャッ、これは反射……? って、アンタは……!?」
一方通行「行け」
上条「な、何だかよく解らないけど、これで卵が助かりました!
この御恩は忘れません! さようならぁあああああああ!」
一方通行「べ、別に大したことじゃ……あッ、じゃあな!」
美琴「あっ、ちょっと待ちなs」
一方通行「ここは通さねェぜ……」
美琴「何よ……やる気?」
今ここに、学園都市第LEVEL5『一方通行』vs『超電磁砲』の戦いの幕が開ける。
と、いう保守。
上条「帰ったぞー、インデックス!」
禁書目録「と、とうま……! 遅いんだよ、遅すぎてほっぺとほっぺがくっつきそうなんだよ……!」
上条「どうやったらくっつくんだよ……とりあえずぅ、これを見よ!」
上条「一パックなんと五円! 四パック買ってもなんと二十円という驚きの安さ!」
禁書目録「やったー! 卵パーティーだー!」
上条「コレステロール値は上がるけど、エンゲル係数は微変動だ!」
禁書目録「よくわからないけどすごいかも!」
上条「だろうだろう……持ち帰るのにも色々と苦労したけど、そんなことはどうでもいい!
さぁて、どう調理しようかねぇ」
禁書目録「茹で卵!」
上条「じゃあそれはおやつだ!
昼飯はオムライスなんてどうですか、インデックスさん?」
禁書目録「イイ! すごくイイかも!」ダラァ
上条「じゃあ上条さんが腕によりをかけてふわっふわのを作りますから――――」
言葉を遮るように鳴り響いたインターホン。
上条当麻は一抹の不安を覚えつつも、来訪者の待つ玄関へと向かうのであった。
おはようございますん。
打ち止め「こんにちはー! ってミサカはミサカは元気よく挨拶をしてみる」
上条「お前はあの時の……」
打ち止め「ミサカはミサカはあの人がお姉さまと戦ってて、手持ち無沙汰なの……。
だからあなたのこと追いかけて遊びにきちゃったって説明してみたり!」
上条「あの人がお姉さまと? まぁ、上がれよ」
打ち止め「おっじゃましまーす!」
禁書目録「とうま! 誰なのかな、その子!
ついにとうまは幼女にも手を出すロリコンさんになっちゃったの!?」ガジガジ
上条「ご、誤解だ! それにお前だって……いや、なんでもありませんよ! アッハッハッ!」
打ち止め「わっ、卵が沢山! こんなにあったら食べきる前に腐らせちゃうよ
ってミサカはミサカは忠告してみる」
上条「悲しいけどこれ、一日で消費しちゃうのよね」チラッ
禁書目録「何かなぁ? とうまぁ?」
上条「いえいえ、別に! なんならお前も食べてくか?」
打ち止め「え、いいの? ってミサカはミサカは節目がちにシスターさんの顔を窺ってみたり」
禁書目録「構わないんだよ! とうまの分減らしてくれれば!」
上条「悪魔め……」
禁書目録「う~ん……トマトケチャップの焦げたいい匂いがするんだよ……」
打ち止め「ぐちゃぐちゃに掻き回して平気? ってミサカはミサカは不安げにフライパンの上の卵を見つめてみる」
上条「ふわふわのはこうやって作るんだよ、少なくとも俺はな」
禁書目録「早く! 早く!」
打ち止め「あはは、待ちきれないね! ってミサカはミサカは同意を求めてみる!
禁書目録「うんうん!」
上条「そら! 盛り付けてこれで三人分は完成、と!」
打ち止め「わー、美味しそう美味しそう! って食べる前から絶賛してみたり」
上条「えっと、インデックス、と。
打ち止め、でいいんだよな?」
打ち止め「うん! 名前を書いてくれるなんてサービスがあるのねってミサカはミサカは感動してみたり!」
上条「じゃあ更なるサービスで絵でも――――」
再び鳴り響いたインターホン。
扉を開けたそこで待つ者は、果たして。
上条「俺はようやく向かいはじめたばかりだからな。
この果てしなく短い、玄関への道をよ……」
未完
美琴「やっぱり能力じゃ適わないわね……」
一方通行「当たり前だろォ……この俺を誰だと思ってンだ?」
黒子「ジャッチメン……お姉様!?」
美琴「黒子!?」
一方通行「チッ……」
黒子「能力者が暴れていると言われて来てみれば……」
一方通行「ソイツがいきなり喧嘩ふっかけてきやがってよォ、こっちは迷惑してンだ」
美琴「なっ、ちょ、アンタ……!」
黒子「まっ……なんということですの、お姉様には反省してもらう必要があるようですわね……」
美琴「ちょっと待って話をk」
黒子「聞きますわ、聞きますとも。では失礼」ビュン
一方通行「テメェの負けだ、三下ァ……」
美琴「三位だけにってやかm」ビュン
一方通行「さァて……あのガキどこに行きやがった?」
一方通行「打ち止めァアアアアアアアア」
一方通行(クソが、面倒かけやがって……だから先に帰っとけって言ったのによォ……)
「あはは、待ちきれないね! ってミサカはミサカは――」
「うんうん!」
一方通行「この声は……」
一方通行「あの部屋からか……」
土御門「おーすっ、こんなとこで会うなんて奇遇だにゃ一」
一方通行「テメェか……ただの偶然だ」
土御門「んで、こんなとこで何をしてるのかにゃー?」
一方通行「ちょっとあの部屋に用があってなァ……」
土御門「んにゃ? あそこはカミやんの部屋だぜい?」
一方通行「カミやん……? なんだその愉快にふざけ倒したアダ名はよォ?」
土御門「お前を倒した最弱のアダ名だにゃー」
一方通行「なっ……!?」
ID:TgTSk2+J0が戻るまでの保守ということで。
>>78
そんなこと言わずもっと書いてください
スコココバシッスコバドドトスコココバシッスコバドドトスコココバシッスコバドドトスコココバシッスコバドドトスコココ
スコココバシッスコバドドドンスコバンスコスコココバシッスコバドト _∧_∧_∧_∧_∧_∧_
スコココバシッスコバドドト从 `ヾ/゛/' "\' /". | |
スコココバシッスコハ≡≪≡ゞシ彡 ∧_∧ 〃ミ≡从≡=< まだーーー!!!!! >
スットコドッコイスコココ'=巛≡从ミ.(・∀・# )彡/ノ≡》〉≡.|_ _ _ _ _ _ ___|
ドッコイショドスドスドス=!|l|》リnl⌒!I⌒I⌒I⌒Iツ从=≡|l≫,゙ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨
スコココバシッスコバドト《l|!|!l!'~'⌒^⌒(⌒)⌒^~~~ヾ!|l!|l;"スコココバシッスコバドドドンスコバンスコスコココ
スコココバシッスコバドド`へヾ―-― ―-― .へヾスコココバシッスコバドドドンスコバンスコスコココ
上条「はいはーい、と」ガチャ
一方通行「…………」
上条「…………」バタン
一方通行「待てコラァ、無言で閉めンなァッ!!」ガンガン
上条「我が家に何の用でせう……? まさか再戦とか……?」
一方通行「ち、違ェ! ここにガキがいンだろ……?」
上条「ガキなら二人……打ち止めのことか?」
一方通行「あァ……」
打ち止め「あっ、もうお姉さまと遊び終わったのってミサカはミサカはオムライスをほうばりふふ」
禁書目録「あっ、いつだったかお腹いっぱい食べさせてくれた人!」
一方通行「お前は……まさか、『とうま』っつうのは……」
上条「私です」
一方通行(し、知らなかったとはいえ俺はなんて失礼極まりねェことを思いやがって……)
一方通行(むしろ気が合いそうっつうか合いたいっつうか、仲良くなりたいっつうか……)
上条「お、おーい……」
一方通行「いやッ、そもそも俺はよォ、悪党だッ!」
上条「わ、解りましたから落ち着いてください!」
一方通行「はッ……み、見ンじゃねぇ!」
打ち止め「何赤面してるのってみはかはみはかh」
一方通行「ンなことゆり行儀悪ぃぞ、ガキ!」
禁書目録「噛んだ」
上条「ああ、噛んだな」
一方通行「うるせェ、殺すぞ!」
上条「そんな凶悪な面してると冗談に聞こえねぇよ!」
一方通行(凶悪な面……クソッ、俺だって好きでこんな……)ウルッ
上条(これは獣が獲物を喰らわんとする時の目……不幸だ……)ゾクッ
一方通行「オイィッ! 帰ンぞ!」
上条「ひぃ、すみませんすみまs……え?」
打ち止め「ヤダヤダ! あっ、あなたも一緒にオムライス食べようよってミサカはみはかへいはんひへひふ!」
一方通行「だから口に物入れながら喋ン……なンだと……?」
上条「そ、そうだな! 卵なら腐るほど……ないけどっ、食べていかないか?」
一方通行(お、俺は夢でも見てンのか……?)
一方通行(アイツが持ってるオムライス……あの大食らいが作ったとは思えねェ……)
一方通行(つまりコイツが作りやがったってことだ!
それを美味しく愉快に四人でテーブル囲んでいただけるだと……?)
一方通行(か、家族みてぇねェか……コイツが夫で俺が、俺が……)バタッ
上条「おっ、おい! どうした!?」
打ち止め「電池が切れたのねって、ミサカはミサカはこんな大事なことを
忘れていたあなたをフォークでつついてみたり」
上条「電池?」ダキッ
一方通行(か、顔が近ェンだよ……は、恥ずかしくて死にそーだ。いや、もう死んでもいい……)
一方通行「は、離れやがれッ!!」
上条「アニメッ!!」
打ち止め「あれ? 電池が切れたんじゃ?
ってミサカはミサカは疑問を口にしつつ赤面するあなたを見つめてみる」
一方通行(あっ、つい手が出ちまった……ど、どうする……)
禁書目録「とうまに乱暴しないで欲しいんだよ!」
上条「いてて、大丈夫です、大丈夫ですよ。
このくらい上条さんは慣れっこですから……」
一方通行(これは腫れンぞ……こういう時は冷やせばいいンだよな……)
上条「なっ、何を勝手に家の冷蔵庫を……」
一方通行「ほら、これで冷やせよ……悪かったな……」
上条「あ、これはどうもご丁寧に……ありがとうございます……」
一方通行(か、感謝されちまった……)
打ち止め「熱でもあるの? ってミサカはミサカは熱をはかろうとぴょんぴょん跳ねてみる!」
目つき悪くない可愛い一方さんが想像できない
目つきは悪くてもかわいいのだよ
誰か>>93に百合子ちゃんの画像を!
それにしても俺だと一方さんに重きを置きすぎて美琴が……
ID:TgTSk2+J0ーッ!早くきてくれーッ!
>>93
ttp://sukima.vip2ch.com/up/sukima002518.jpg
をもっと釣り目にした感じ?
>>95
書いてくれるだけありがたいのです
>>99
そんな感じ。
一方通行(ここにアイツが住んでンのか……)キョロキョロ
上条(部屋を見回して凶器になるものでも探してんのか……?)ガクブル
一方通行(男の部屋に入ったのは初めてだが、なんつうか、もっとこう男臭いのを想像していたが……)
一方通行(この大食いシスターの匂いしかしねェ……)
一方通行(まさかアイツこのシスターと素敵に愉快にデキちまってンのか……!?)
一方通行(いやいや、それはねェ……コイツは善人だ……)
上条(うぅ……何故睨まれてるのでせうか……)
一方通行(それにしても……と、とうま……の料理している姿を拝めるなんてなァ。
ざまァみやがれ、第三位。俺は今最高にハイってやつだ!)
上条(笑ってやがる……どういう意味が込められてるのか。
多分『不味いモン喰わせるようなら殺す』、だな……不幸だ)
>>99
今までなんで一方さんなんだよ・・・と思ってたが
お前のおかげで理解できた。ありがとう
>>31>>39の続き
―常盤台の寮・厨房―
美琴「ここならいろいろ材料が揃ってるし料理対決できるわね」
禁書「とうまが勉強中の今、私のためにおいしい料理を作ってほしいんだよ」
美琴「なんでこの私がアンタなんかのために…」
禁書「だっておなかが減ってフラフラ歩いてたら短髪たちがいたんだもん」
一方「食いモンなら買ってやンよ。作ンの面倒くせェ」
禁書「あなたはいつも私にご飯をくれて…とってもいい人なんだね!というわけでこの勝負短髪の負け!!」
美琴「何それ!!ちょっと!!」
禁書「っていうのは冗談で、おいしい料理を作ってくれたらとうまにそのことを伝えといてあげてもいいかも」
美琴一方「「…………」」
妄想の上条『お前、料理うまいんだって?次は俺にも食べさせてくれよな!』
美琴一方「「…//////」」
御坂妹「お姉さま、お姉さまの好感度を上げるチャンスです、とミサカは助言します」
美琴「そ、そうよね!みてなさい、常盤台の家庭科の授業はすごいんだから!」
打止「…い、一生懸命作ることが大事だと思う…ミサカは試食係は断固拒否だけど…ってミサカはミサカは励ましてみたり…」
一方「…励ましになってねェよ…」
美琴「逃げてもいいのよ?」フフン
ムカ
一方「誰が逃げるかよ!」
美琴「で、何を作ればいいの?」
禁書「うーん…そうだなぁ…あ!肉じゃが!肉じゃがが食べたいかも!!」
美琴「肉じゃがぁ?」
一方「肉じゃがか…」
禁書「あ、レシピとか見たらダメだよ?」
美琴一方「「……」」
禁書「では、よーいドン!!」
美琴「肉じゃがねぇ…」
御坂妹「?どうかしたのですか、お姉さま?とミサカは質問します」
美琴「うう……授業じゃ肉じゃがなんて習ったことないのよね……」
御坂妹「…ではミサカネットワークから肉じゃがの情報を」
打止「ダメ!それはさせないんだから!!ってミサカはミサカは下位個体の不正を阻止してみるッ」
御坂妹「…チッ、とミサカは舌打ちをします」
美琴「じゃがいもと牛肉とにんじんとたまねぎと…味付けはウスターソースとかケチャップとかワインとかでいいかしら」
キテタ━━━━━ヽ(゚∀゚)ノ━━━━━!!
一方「肉じゃがなンか作ったことねェよ…」
打止「いつか食べた肉じゃがの味を思い出して!そこから材料を分析してみて!!ってミサカはミサカはアドバイスしてみたり」
一方「…………豚肉じゃがいもニンジンたまねぎしょう油みりン砂糖酒」
打止「そうそう!その調子だよ!ってミサカはミサカは応援してみる」
一方「材料はこンなモンか…」トントントン
禁書「できた方から食べるんだよ!できたら持ってきてね!!」
一方「おい、できたぞ。食え」
禁書「わーい!」
一方「残すンじゃねェぞ」
打止「どうかおいしくできてますように…!ってミサカはミサカは神様にお願いしてみたり」
御坂妹「先を越されてしまいました、とミサカは報告します」
美琴「…いいのよ、もうちょっと煮込んだ方がおいしくなると思うし…」
禁書「うんうん、見た目はすっごくおいしそうな肉じゃがなんだよ!!」
一方「……」
禁書「これは味にも期待できそうかも!いっただっきまーす!!」
パクパク
禁書「…………」
一方「……どォだ?」
禁書「……ま、まず…ぃ……」
一方「…ッ!?」
禁書「お野菜がかたすぎなんだよ!!味も濃すぎだし!!」
一方「……そンな…」ガーン
禁書「見た目はめちゃくちゃおいしそうなのに…騙されたんだよ!!」
打止「やっぱり…ってミサカはミサカは前に食べた料理を思い出してみる」
禁書「予想してた味と実際の味に差がありすぎて余計まずく感じるかも…まずー…」
一方「………………」ガーンガーン
美琴「うーん…そろそろかな。ねぇ、できたわよ!」
禁書「た、短髪……これ何…?」
美琴「何、って…肉じゃがに決まってるじゃない!!」
禁書「肉じゃがの色じゃないんだよ…」
美琴「いいから食べなさいよ!!」
禁書「う、いただきます……」
パクパク
禁書「!!」
美琴「ど、どう…?」
禁書「おいしい…!!すっごくおいしいんだよ短髪ぅ!!!」
美琴「やったぁ♪私の勝ち!?」
禁書「でも、これ肉じゃがじゃないよね??」
美琴「え?」
禁書「どっちかというとビーフシチューみたいなんだよ…」
美琴「え!?肉じゃがを作ったんだけど…どういうことよ!ちょっと!」
御坂妹「ミサカはお姉さまの指示に従ったまでです、とミサカは事実を述べます」
一方「ハッ、違う料理作ったンじゃ話にならねェよなァ!俺の勝ちだろ」
美琴「な、何よ!審判においしいって言わせたのは私の料理じゃない!私の勝ちでしょ!」
一方「俺の勝ちだ!」
美琴「私の勝ちよ!」
美琴一方「「審判!!!」」ギロッ
禁書「ひぃ…!?」ビクッ
禁書「あ、あはは、何か私、用事が…そう、お祈りの時間なんだよ!もう行かなきゃ!!バイバイ!!」
ダッ
打止「もう!審判が逃げちゃったよ!ってミサカはミサカはぷんすかしてみたり」
美琴「アンタが睨みつけるから逃げちゃったじゃない!私の勝ちよ!!」
一方「オマエだって睨みつけてただろォが!俺の勝ちだ!!」
打止「二人のせいで逃げちゃったんだよ!!ってミサカはミサカは指摘してみる!」
一方「レシピがありゃァ完璧に作れるンだがなァ…」
美琴「ローストビーフのヨークシャー・プディング添えだったらレシピ見ないでも作れるのに…」
御坂妹「…料理対決は引き分けのようですね、とミサカは少々呆れ顔をします」
では>>103の続きを待つ作業に戻ります
>>128
おい、待て
続きを書け、いや、書いてくださいお願いします
保守代わりなんで本当に期待したいでください。
上条「へい、お待たせしました!」
一方通行「お、おぅ……」
禁書目録「おかわりなんだよ!」
上条「ちょっと待ってろ……一方通行、さぁ、頂戴してくれ!」
一方通行(なっ、名前で呼ばれ……いや、落ち着きやがれよ俺!
『一方通行』なんてただの記号だ、そう)ニヤニヤ
上条(挑発的な微笑み……ッ!!)ゴクリッ
一方通行「そ、それじゃあいただくとするか……」
上条「どうぞ」
打ち止め「…………」ドキドキ
禁書目録「…………」パクパク
一方通行(こッ、こりゃあなんだ!?
な、嘗めてた……正直嘗め腐ってやがった……ッ!
男の料理と馬鹿にしてやがったッ……この卵本来の甘味を生かした優しい甘さッ!)
しないで、しないでくださいッ!
一方通行(ちょォ、ちょっと待ちやがれ!
ケチャップで『一方通行』……俺はデミグラ派だが、これは……)ニマニマ
上条(うっ……やはりダメなのか……)
一方通行(何ですか何ですか何なんですか!? 美味しい♪ とうまのオムライス美味しい♪)パクパク
上条「む、無言で喰ってないでここは感想を一つお願いしたいのですが……」
一方通行(ハッ、我を忘れちまっていたぜ……)
一方通行「そ、そうだな、アレだな、うん……」
上条「…………」(イケメンAAry
一方通行(ま、真顔で見つめてンじゃねェよ……!)
上条「正直に頼む……」
一方通行「あ、いや、そのだな……お、おいしゅうございました……」
上条「ぉ……おお!」
打ち止め「やったね、カミちゃん! ってミサカはミサカは手を合わせてみる!」
禁書目録「おかわりまだー?」
打ち止め「あー、なくなってる!? 犯人はあなたでしょ、ってミサカはミサカはびしっと指を突きつけてみたり!」
禁書目録「ち、違うと思うんだよ!」
一方通行(うめェ、うめェぞ!)
上条「安堵+上機嫌の上条さんがバンバン作ってやるから、騒ぐな」
「「「わーい♪」」」
上条「え?」
禁書目録「え?」
打ち止め「え?」
一方通行「のッ、ノッてやったンだよッ!」
一方通行(クソがッ、俺が今まで苦労して作り上げてきた人物像人物が……)
上条「へい、インデックスさんお待ち! ……おい、口角にケチャップ付いてるぞ」フキフキ
一方通行「なァ――――」
一方通行(あ……ありのまま、今起こった事を話すぜ!
『お、俺の唇をとうまがふきふきと拭いていた』。
な……何を言ってるのか解らねェと思うが、俺も何をされたの解らなかった……。
頭がどうにかなりそうだった……。
催眠術だとか超スピードだとかそンなチャチなもんじゃあ断じてねェ。
もっと恐ろしいもンの片鱗を味わったぜ……)
打ち止め「あーっ、ミサカもミサカもってミサカはミサカは唇を突き出してみる!」
上条「はいはい」
一方通行(――ッ!?)
打ち止め「えへへ……ちょっと照れるねってミサカはミサカはもじもじしてみたり……」フキフキ
一方通行「マセたこと言ってンじゃねェ!!」
上条「こんなことくらいで怒るなよ……」
一方通行(くっ……怒られた、とうまに怒られちまった……)ズーン
上条(や、やべ! 怒ってる絶対怒ってる!)
一方通行「お、おかわり……」
上条「あ、はい……」
一方、その頃上条の住む寮に向かって逃げるように駆けている少女の姿があった。
美琴「はぁはぁ、逃げ切った……? いえ、まだ安心出来ないわ」
御坂美琴。学園都市に七人しかいないレベル5の一人だ。
そんな御坂の身体が、ふと前屈姿勢に近いものになる。
御坂「私はようやく登り始めたばかりだからね! この果てしなく急な女坂をよ……」
未完
打ち止め「もう食べれない……ってミサカはミサカはお腹をさすってみる」
禁書目録「まぁ、腹八分目ってところなんだよ」
上条「二パック消費……四人いるにしてもこれは……」
一方通行「そ、その、美味かった……ぞ?」
上条「あ、ああ……」
上条(なんだ今の上目遣い……一瞬ドキリとしましたよ。
いやいやいや、上条さんはそっちの趣味はありません!)
一方通行「そンじゃあ……帰ンぞ、ガキ」
打ち止め「お腹いっぱいで動けないよー……ってミサカはミサカは満腹時に襲いかかる睡魔に屈しつつ……」
禁書目録「じゃあ私のベッドで一緒にお昼寝しよ?」
上条「そうだな、昼寝させてやったらどうだ? 喰ってすぐに動くのは身体によくないわけですし」
一方通行「お前がそういうなら……」
上条「ふぁ~あ……俺もちょっと休むか……。お前はどうする、一方通行?」
一方通行「することもねェしな」
上条「じゃあ俺と風呂場だな」
一方通行(一緒にふふふ、風呂だとォ!?)
上条「さぁ、行くぞ」
一方通行「ちょッと待ちやがれ! そんなこと聞いてねェぞ!」
上条「はいはい、これも仕方のないことなんですよー」
一方通行「仕方のないってなァ……」
上条「はい、では寝ますかね」
一方通行「……あ?」
上条「背中合わせで……無理か? 特別上条さん専用バスタブは譲ってやりますよ、チクショウ」
一方通行「……ふ、風呂入ンじゃ……」
上条「入りたいのか?」
一方通行「……い、いいや」
上条「じゃあおやすみー……うー、流石に背中が痛い……」
一方通行「…………」
上条「バスタブは手足は広げられないけど、背中のとこが緩やかだしな……」
一方通行「…………」
上条「うぅ……」
一方通行(うるせェ、これじゃあ寝れやしねェ……。
いや、待て、これはとうまと急接近のチャンスじゃねェのか!?
この前読んだ雑誌にも『大胆行動で気になる男子と大接近☆』ってあったしなァ……)
一方通行(ここはいっちょ勇気を振り絞って……!)
一方通行「オ、オイッ!」
上条「なんでせう……?」
一方通行「こっち来る……か?」
一方通行(アァアアアアアアアア! 言いました言いました言いやがりましたよォ!)
一方通行(って、何一人で盛ってンだ……来るわけねェよな……)
上条「おお、悪いな」
一方通行(なァ――ッ!?)
上条「寄って寄って」
一方通行(ど、どうする俺ェ!? 実際、半分冗談のつもりで……)
上条「うぅ……無理だな」
一方通行(みみみみ、密着……)
上条「顔赤いな、暑いのか?」
一方通行「だ、大丈夫だ、モウマンタイモウマンタイ」
上条「……? 座る形になるけど、向かい合わせってのはどうだ?」
一方通行「お、おぅ……」
上条「…………」
一方通行「…………」ジー
上条(恐ぇえええええええええ)
一方通行(こ、こんなに近くに……)
上条「ああっ、ダメだダメ! 来い一方通行!」
一方通行「はァ……ッ!?」
一方通行(両手を広げて、さも飛び込んで来いと……いや、俺は何を考えるンだ?
ンなわけねェ――)
上条「だからこっちに来い」グイッ
一方通行(ぐっ……何が起こりやggggggggggg)
上条「これで妥協しよう……あっ、上条さんはそっちの趣味はまったくないんで安心してください」
一方通行「」
一方通行(落ち着けッ、俺!
まず状況を確かめる……俺は、とうまを背にしている。
つまり寄りかかっている、完全なる密着……!)
上条「ぐー……すぴー……」
一方通行(夢じゃねェンだよな……あァ、動悸で死ンじまいそうだ……)
一方通行(いや、今なら死ンじまっても構わねェ……)クルッ
一方通行「ね、寝てンのか……?」
上条「うぅ、不幸だ……zzZ……」
一方通行「俺は幸せだァ……」
一方通行「今なら見放題だ、それもこンな至近距離で……しっかり目に焼き付けとくか……」
一方通行「……ふふ」
一方通行「……とうま」
一方通行「ァァァァ゙……口に出しちまった……」
一方通行「…………」ニヤニヤ
一方通行「コイツといると何だが安心すンな……俺も眠くなってきやがった……」
一方通行「だが、寝ちまうのは勿体ねェし……」
上条「オルソラぁ……」ギュウッ
一方通行「い……ッ!?」
一方通行(だ、ダダダダダダ、これはアレだよな!? 抱き締められてンだよな!?)
一方通行「つうかオルソラって誰なンだよ……」ビキビキ
上条「う~ん……そんなとこ抓らないで……」
一方通行「……まぁ、いいか」
禁書目録「何だかうるさいんだよ!」
打ち止め「インターホンが鳴ってるよってミサカはミサカは眠気眼を擦りつつ報告してみる……」
禁書目録「とうまー! お客さんだよー!」
打ち止め「反応がないねってミサカはミサカはお寝坊さんの二人に呆れてみたり」
禁書目録「仕方ないね、はいはーい! 今行くよー!」ガチャ
美琴「……なんでアンタここにいるのよ!?」
禁書目録「あ、短髪」
打ち止め「お姉さま!」
美琴「アンタも……!?」
禁書目録「とうまなら寝てるんだよ」
美琴「だ、誰もアイツのことなんて聞いてないわよ……」
打ち止め「あれ? でもここはあの人のお家だよねってミサカはミサカは首を傾げてみる」
美琴「う、うるさいわね!」
禁書目録「うるさいのは短髪の方なんだよ」
美琴「なんですってぇ……」
打ち止め「お姉さまには悪いけどミサカはミサカはシスターさんに同意してみる」
美琴「うっ……大声上げたのは悪かったわよ……」
美琴「……ん? この靴は?」
打ち止め「これはあの人……一方通のってミサカはミサカははにかんでみたり」
美琴「いっ、一方通行ですってぇ!?」
禁書目録「うん、お風呂場で一緒にお昼寝中だよ」
美琴「」
∧∧
( ・ω・)
_| ⊃/(___
/ └-(____/
<⌒/ヽ-、___
/<_/____/
なんという生殺し…。男だと思い込んでる上条さんイイヨネ
ねーここって別のSS書き始めてもいいんかー?いまんとこ2本あるみたいだけど
書くかはわからないけど確認だけさせてよ
エロパロとかはエロくないと申し訳ないし
一方通行は一人で歩いていた。
意味も無く、当ても無く、途方も無く。
漫然と、燦然と、呆然と、自然に。
それは所謂散歩という単語でしか表現できない、
突拍子も無いまでに突然に唐突な一人歩き。
徘徊、彷徨、巡回。
どの言葉もしっくりと来ない散歩。
「……」
元より柔和とは懸け離れた顔面の造詣をしている一方通行。
そんな彼が顔を顰めて歩いていれば、当然道は開ける。
まるでモーゼの如く左右に割れる人並みの中を
屹然と歩く一方通行の背中は、しかしどこか歪み、どこか力なかった。
「クソがァ……」
意図無く吐かれた悪態に、
丁度すれ違った人間が身を跳ねさせて驚き即座に逃げ出す。
しかし一方通行の視界にそれは入らない。
ただただ少し下に目をやって思考の海に漂い続ける。
考えていた。
一方通行は、延々と考え事をしていた。
多分、以前の自分が一度もしたことの無い類の、
深い、そして不快、そんな思考回路、意向経路、高考通路。
「チッ……」
頭の中で、いくつもいくつも考えて、
そしてその全てが自分の思うような、
自身の納得するような、自己の狙いを解決する結果にならず。
その度に一方通行は周囲の人間を恐怖させる。
「あの野朗……」
"あの野朗”
それが考え事の起因であり発端だ。
一方通行は昨日からずぅっとその事ばかりを考えていた。
名前も知らない"無能力者”の男、
この所はすっかり忘れていた、というか
忘れようとして、その成果が上がっていたというのに。
嫌な事は忘れた頃にやってくる。
先日、打ち止めにせがまれて近くのコンビニに買い物に出かけた際に、
見つけてしまったのだ。その無能力者を。
幸い、というべきか。
向こうはこちらに気づいておらず、
突然の邂逅に愕然とする一方通行を尻目に
さっさと買い物を終えて去ってしまったのだが。
『なにか言いたい』 『あいつと話してみたい』
一方通行の中の、彼に殴られてから変わった部分が、
彼が去った後にそんな風に疼きだした。
「なンなンだよ……」
寝て、起きた頃には無くなってると思った。
けれどいつもより早く寝て、
そして今日の朝起きてみればその気持ちはさらに大きく、強くなっていた。
『謝りたい』 『礼を言いたい』
素直でなく、悪人を気取る一方通行自身は認めないが、
しかしその心は、きっとその二つの過去に縛られた事項が起こす感情。
あの無能力者にもう一度会って、言葉を交わして、
それでやっとあれから離れられるんじゃないだろうか?
そんな不確定な気持ちも、少し残っていたのかも知れない。
言い知れぬ罪悪感は、今でも僅かにしこりになって残っている。
見えない振りをしていたのに。
あいつの所為でまた見つけてしまった。
そんな、感傷。
一方通行は考える。
だからこそ、自分はどうするべきなのか。
自分が彼を見つけた事でいまだ心に残る何かに気が付いたように、
彼も自分と会ったと同時にあの忌々しい事件を想起するだろう。
きっと、自分よりも強く、深く、辛い感覚を鮮明に。
なら、自分は顔を出すべきじゃないのかも知れない。
加害者たる自分は、自分の心など捨て置いて、
それよりも被害者たる彼等が事件を思い出さないように
謝罪の為ですら顔を出さない方が、いいのかもしれない。
「……」
けれど、あるのだ。
多少の期待とも言えないなにかが、
第三位やその妹達を救った彼に、
第一位である自分を倒してまで彼女達を救い上げた彼に会えば、
自分もまた救われるのではないかという幻想が。
そして気づけばまた、
名前も学校名も住所も知らない彼に会うために
どうしたらいいのかを模索しては棄却している。
裏組織の力を借りることはできない。
できなくもないだろうが、しかしそれでは場合によっては
彼にまたいらぬ迷惑をかける可能性もある。
逆に表の組織、風紀委員や警備員の力も借りれない、
自分は悪人だから、表の連中の力は借りてはいけない。
けれど、そうなると個人の力で探さなくては行けなくなる。
この塀に囲まれながらもしかし広大過ぎる学園都市の中から、
顔しか情報のない一人の人間を。
「……打ち止めに頼めれば楽なんだがよォ」
一番身近で、一番早くて、一番簡単な方法。
打ち止めの力を借りて、
否、ミサカネットワークの力を借りて住所を教えてもらうこと。
学園都市内部に点在する妹達の人数は今は少数だが、
そこは問題じゃない。
数で調べ上げる訳じゃなく、単に中継に打ち止めを入れて妹達から
教えてもらうだけなのだから。
だから別に妹達、特に自分が最後に殺そうとしたミサカに直接聞いてもいいのだが。
やはりそれもできまい。
結局は一人でやるしかないのだ。
自分とあいつの共通の知り合いは、
イコールであの事件の関係者となるのだから。
誰かに聞くという手は使えないと考えていいだろう。
でも、ならばこの気持ちはどうすればいい。
早急にどうにかしたいこの自分の心は。
と、またも袋小路。
一方通行の期限は悪くなる一方という状況で、
ドンっと、誰かと肩がぶつかった。
肩がぶつかる、というのは一方通行にとって慣れない感覚だ。
以前なら常時発動していた能力で自分には衝撃なんて来ないから、
けれどいまは違う、首につけたチョーカーのスイッチを入れないと能力は使えない。
しかもたったの三十分だけ。
「あン?」
不機嫌な所に慣れない感覚と微妙な痛み、
本来なら前方不注意で一方通行も悪いのだが
そんなの関係ないとぶつかった奴に鋭い目と威圧するような声をぶつける。
「おっと、すみませんね……、って」
「テメェ……」
「お前……」
ぶつかったのは、あの日の無能力者だった。
…止まってる?
掌編投下していいカニ
よくわかんねーけど投下しちゃお。
徹底して一方通行って表記だけど百合子ちゃんです。
一方通行は路地裏を歩いていた。
能力の使用に制限がかかってからはなるべく近寄らないようにしていたわけだが、コーヒーが切れてしまったんだから仕方ないのである。
(前のも飽きてきたしなァ、そろそろ新しいの出てるかね)
頭の中はコーヒーの事でいっぱいで、それ以外は目に入らない。…つもりだったが、遠くで子供の声が聞こえてきた。
「助けてぇぇっ」
少女が助けを求めているようだ。路地裏で昼間っからなにやっとんだ不良って輩はこんちくしょう。
面倒だと思いつつ、根が熱血漢な一方通行は声の方向へ進路を変えた。
「騒ぐんじゃねぇよガキ!犯すぞごらー」(+その他諸々のテンプレセリフ)
「きゃーっ!」
「おいおい、ずいぶん楽しそうじゃねーかオニーサン達ィ」
「なんだぁこのひょろっちいのは。緑豆もやしか」
「アルファルファかもよ?ハッハッハ」←高級大豆もやしに決まってるだろうが
「お…おい待てよ俺コイツ見たことあるぜ、この白頭…一方通行だ!」
「な…一方通行って言ったらあの学園都市最強の!?」
「敵うわけねーよ…逃げた方が…」
「でも無能力者に負けたって噂もあるぜ」
「そういえば…くくく、なーんだ見た目通り弱いんじゃねぇの?」←この辺が頭悪い所
「よし…コイツもサンドバッグにして遊んでやろうぜぇ」←この辺がry
「やってみろよ、三下ァ!」
一方通行はチョーカーのスイッチを入れ、5、6人で少女を囲んでいた不良たちを睨みつけた。
3秒でカタが付いた。
「あ…あの、ありがとうおにいちゃん」グスングスン
「別に何もしてねェよ。つーかガキが路地裏なンか通ってンじゃねーよ。とっとと帰…」
そこにウニ頭の高校生がやってきた。
「はぁはぁ、コッチの方から女の子の悲鳴が聞こえたけど…!?」
「あ」
「あ」
(コイツ…最弱っ!?このガキを助けに来たのかァ…?相変わらず善人だな…うわァ表通りからの逆光で後光が差して見える…さっすがヒーローってか)
(えええー!?一方通行!?こわっ!!!!つーかなんでこんなとこに…ハッ女の子!泣いてる!まさかコイツ、この子に何かしたんじゃ…)
「一方通行!!!お前ってやつは…!」フルフル
「へっ?」キョトン
「その子を離せ!」ビシッ
「…あァ?」ケゲン
「泣いてるじゃないかー!」クワッ
「…ええ…?」ポカン
「ち、違うよぉ、この人わたしを助けてくれたの、良い人です!目つきは悪いけど」
少女は、なんとなく把握してフォローを入れた。
「え、助けた…?コイツが?」
「そうです!一瞬でシュバババッズバーッと!」
「…別に何もしてねェよ。立ってただけだ」
(最悪だ…どうせ罵られるんだろ。お前みたいな奴がーとか、何を企んでるンだーとか…構わずにコンビニ行けば良かった)
「何だ、俺はてっきりお前が何かしたのかと…勘違いしてゴメンな!一方通行…さん!」←僅かににじみ出る恐怖心
「へっ?」
「ん?だから、勘違いして悪かったって。…どうしたんだ…ですか?」←微かににじみ出る恐怖心
「え…あ…いゃ…うン…べつに」
一方通行は予想外のセリフに戸惑っていた。
なんでこんなに明るく話しかけてくるんだろうコイツは…顔が熱くなる。見られたら気まずいと顔を思いそらした。
俯いて口籠もる一方通行に、上条はハッとした。
「もしかしてどっか痛いのか?お前が怪我するとは思えないけど…って、なんで杖なんかついてるんだ、まさかマジで大怪我を…」
「しっ、してねェ!別に怪我じゃねェからっ…と、とにかくとっとと表に出るぞ、また絡まれたらウゼェし…おら、お前も」
「は、はいっ!ありがとうございましたっ」
少女は時々後ろを振り返りながら、ペコペコ頭を下げつつ走り去った。
危険な路地裏を通るほど急ぎの用があったのかもしれない。
「いやーあの子無事で良かったな。それにしても、お前が人助けなんかするなんてなー。あ、悪い意味じゃなくてだなっ!」
「…別に…気にしてねェし…」
「一方通行…さん?なんか様子が変ですよ。どうかしたのか?」
「べ、別にッ!なンでもねェしっ」
さっさとここから離れてコンビニに行ってコーヒーを買う、それが一番のはずなのに一方通行の足はなかなか動かなかった。
(なンでこンなにドキドキするンだ…足が固まって動かねェ…)
「…」
「…」
しばし沈黙が下りた。
(やっぱ具合悪いのかな…?それにしたって、なんで杖?あの最強が怪我なんて考えられないし…
そもそもさっきからなんでココに二人でつったってるんだ俺たちは)
「あー、なあ、ともかくどっか行かないか?不良が追っかけてきたらいやだし…」
「えっあ、お、おう…」
(それでなンで一緒に着いて行ってンだよ俺はァァ?!意味わかんねェェ!)
「そこのファミレスでいいか?」
「わかりませン…」
「え、何が?」
「い、いいいいいや別に何でも無い何でも!構わねェよどこでも!」
(一緒に居られるなら…って、何考えてンだ俺はーー!!…あれ?)
杖をつく一方通行は歩くのが遅い。それなのに、意識して早く歩いてるわけでもないのに、健常者のはずの上条は隣を歩いている。
(もしかして、あわせてくれてンのか…?)
(杖、歩きにくそうだなー。ギプスつけてるわけでもないのに…なんでだろ?)
(さ…さり気ない気遣い…これが正義の味方の真骨頂ってことかァァ!くっ、なんか心臓がギシギシしやがるっ)
(つーかなんで俺、一緒にファミレスなんて…すでに会話が続いてないのに、間が持たねーだろ!不幸だ…)
「いらっしゃいませ!何名様ですか?」
「二人で」
「かしこまりました。こちらへどうぞ」
ウエイトレスが4人がけの席に案内した。一方通行にソファを譲って、上条は椅子に腰掛けた。ここでもさり気ない気遣いをみせる上条である。
しかし席に案内されても、話すことが無い。無いわけではないが、切り出せる雰囲気ではなかったので上条はとりあえずメニューを引っ張り出した。
「あー、と…な、何か飲むか?それとも昼飯がまだなら、ここで済ませちまうか?」
「ま、まだだけど…別に、腹は減ってねェし…」
「そ、そう…んじゃ、ドリンクバーふたつってことで!」
精一杯明るく話しかけるが、一方通行は俯いてモジモジしたまま上条を見ようとしない。
店員は内心訝しく思っているだろうが、営業スマイルで注文を受けて立ち去った。
「…」
「…」
「「あの」」
「…どうぞ」
「…いや、そっちからどうぞ」
促されて、少し戸惑ってから一方通行は口を開いた。
「なンで…なンでそンなに普通なンだよ?」
「え…普通?」
「だからよォ、俺は、その…一万人以上ブッ殺した、人間の屑みてーな悪党だろーが。それをなンで、その…」
「ああ…そのことかぁ」
言っていいのか悪いのか
○○←(ここで茶々を入れる)
これいらんと思うよ
「いや、俺はさ、確かにお前がやったことは赦せないよ。赦せないけど…起こったことはもう変えられないだろ」
「それに、お前がさっきあの子のこと助けたって知って、なんとなく思ったんだよ。一方通行って根っからの悪人とかじゃないんだろうなって」
「困ってる人を見て、出来ることをしてあげたいって思うだけの普通さが一方通行にもあるんだなって」
「確かに御坂に話を聞いて、一方通行って奴はものすごい悪人なんだと思ったさ」
「とんでもない怪物だと思ってたよ、前にお前と戦ったとき。でも…」
「悪人がずっと悪人でいなきゃならないルールなんて、ないだろ?」
にこっと笑って、上条はぽかんとしている一方通行を正面から見据えた。
今度こそ本当に後光が差して見えた。このクソッタレの悪党に、このクソッタレの善人は…なんてことを言うんだろう。
さっき心臓に感じたギシギシとした感覚が、もっときつく胸を絞めつけた。
心臓の形が変わるほど強い、身体の内側をぐちゃぐちゃに掻き乱されるような感覚に陥る。
「お、おい一方通行!?」
目頭が熱くてたまらなくなって、鼻がズキズキしだした。頭がガンガンする…と思ったときには、上条が隣に座っていた。
「大丈夫か…?ぼんやりして。俺の話聞いてた?」
肩を抱かれていると感じても、頭に霞がかかっているようでうまく反応できない。
これが泣きそうになっているせいだと一方通行は知らなかった。
泣き方を知らないせいで、涙がこぼれてこない。熱だけが顔に集まってきてますます辛かった。
「もしかして、泣きそう?隠してやるから、泣いても良いぞ。その、俺がそばにいてて嫌じゃなかったらだけど」
「…いやじゃない…」
上条の腕が一方通行の体を抱き寄せた。他の席からは上条の背中しか見えない。額を上条の肩にくっつけて、一方通行は熱い息を吐いた。
はぁっ、と一息つくと、すっと頭が冴えたようになって、目の前が酷く潤んだ。
ぱたりっと雫がこぼれて上条の太ももに染みを落とす。それからは止めどなく涙が溢れて、一方通行は肩を震わせることしかできなくなった。
回されている上条の腕にますます強く一方通行を抱きしめられながら、一方通行は生まれて初めて泣いた。
あいおしまい。
>>185
すまんw初めてやってみたけどやっぱないほうがよさそうだなw
>>174
「あ、前にご飯沢山食べさせてくれた人!」
突然の事態にお互いがお互いの顔を見合わせて完全に硬直してる中、
場違いな程に楽しそうな、嬉しそうな少女の声が二人の間を走る。
「テメェは……」
目の前に突然現れた無能力者から一方通行は
見たことのある白い少女に目を移す。
二人の間にある明らかな距離や漂う雰囲気に、
少女は気づく様子もなく無垢な表情で笑う。
「あの時はありがとう! 本当に助かったんだよ!」
「あァ……。気にすンな……」
曖昧に少女に返しながら、
一方通行は目の前の男の方に視線を戻す。
男は明らかに険しい目つきでこちらを見ながら、
傍らの禁書目録に問いかける。
「禁書目録、お前こいつと知り合いだったのか?」
「うんっ! 前に言ったご飯沢山くれた人だよとーま!」
「……はァン、テメェが"とーま”だったのか」
「するってぇとなにか、打ち止めの言ってた"あの人”ってのは……」
「オレだァな」
禁書目録は自分の一言が切っ掛けで
二人がなにかを確認した事に気づかない。
ただただ二人が知り合い同士だったのかな? と無邪気に思うだけだ。
「……チッ」
舌打ち。
一方通行は目の前の男、"とーま”から逃げるようにアスファルトに目を逸らす。
ほらみたことか、結局、こいつの中での自分ってのは極悪人。
やっぱり、ちょっとした感傷で会おうなんて思わなきゃよかったんだ、
拒絶されるって事ぐらい少し考えればわかっただろうに……。
「悪かったな」
「……なんのことだよ」
「別に……。邪魔したなァ」
それでも、拒絶されても。
まだ自分が目の前の男に固執してる、執着してる。
それが情けなくて、後ろ髪引かれる思いでその場を後にしようとして。
「あ、待って待って! 折角また会えたんだから、この間のお礼したいんだよ!」
男に禁書目録と呼ばれていた白い少女に即座に呼び止められた。
「あァ? 礼なンざいらねェよ」
礼どころか、こっちが詫びを入れなくてはならないというのに。
なにも知らない少女に、
この場に自分を引きとめようとする少女に、
行き場の無い八つ当たりの感情を抱く一方通行。
しかし反面、これを口実に少しでも"とーま”と話せないかとでも考えてる自分が浅ましい。
どうせ、即座にその本人に却下されて終わるに決まって――。
「そうだな」
決まって――。
「俺も、久しぶりにお前と話したいこともあるし。
どうせだ、暇なんだったら付き合えってくれねぇか?」
決まってると、思ったのに……。
「なぁ、一方通行」
けれど目の前の男は、
禁書目録が言ったから仕方なくという風ではなく、
本当に警戒を解いて、困ったように笑いながら、
一方通行の肩を。
まるで本当に久しくあった旧友にするように。
叩いた。
―――
「改めて自己紹介だ。俺は上条、上条当麻だ」
所変わって喫茶店。
ランチタイムとディナータイムの狭間、
一日で最も人が少ない時間帯、アイドルタイム。
その人のあまり居ない一つの喫茶店のテーブル席で、
一方通行と上条当麻はあの事件以来初めて顔を会わせた。
いや、あれは事が事だったので、
むしろこれが始めてのちゃんとした顔合わせになるのだろうか?
「そォかよ」
「淡白だな」
「テメェもな、恨み言の一つも無したァ思わなかったぜ」
「言われたかったのかよ?」
「……」
お互いの目の前にはコーヒーが置かれ、
上条の隣、いまは席を外している禁書目録の席には
でかでかとパフェが置かれている。
本来ならパフェを目の前に席を外すなんて真似を禁書目録がするはずが無いのだが、
一応久しぶりにあった友達同士(と禁書目録は思ってる)なのだからと
少しだけでも二人の時間を作ろうと気遣ったのだろう。
「ただいまなんだよ!」
しばしの無言の後、
インデックスが戻ってくる。
やはりどこか認識がズレてるのか、
二人にしてたにも関わらず沈黙を保つ彼等の様子をおかしいと思った様子は無い。
「おぉ、ちゃんと手は洗ったか?」
「当たり前なんだよ。とーまは私をなんだと思ってるのかな?」
上条の言葉に頬を膨らませながら
インデックスはすでにスプーンを手に取り
巨大パフェの解体作業に移る。
こうなるとまた黙々と食べることに集中してしまうので、
当然沈黙が再び降りることになる。
「あー、一方通行」
その沈黙に耐えられなくなったのは、
やはりというべきなのか、上条の方だった。
「ンだよ?」
「お前はあそこでなにしてたんだ?」
「……散歩だよ」
「そっか」
ぎこちないにも程がある。
会話ともいえない探り探りの言葉のやり取り。
一方通行としてはこれ位は覚悟してた、
むしろ一応でも対面している状況が作れただけでも僥倖だった。
けれど、場所が悪い。そして第三者も居る。
こんな状況ではいくら覚悟しても込み入った話は口にできない。
そして込み入った話をして、少しでも壁を払わなければ、
世間話などできるはずが無い。
「しっかし……」
そんなこんなで黙って
ミルクも砂糖も入れてないコーヒーを飲んでいる一方通行を見ながら。
上条の方も返事を期待してない独り言を呟く。
「お前が打ち止めの言ってた"あの人”か……。
打ち止めから話を聞いた時には仲良くなれそうだなぁとか思ってたんだけどよ」
「なンだそりゃ?」
「凄く優しくて――みたいなことを言っててさ。
お互い打ち止めとインデックスって言う居候が居るって辺り
状況も似てるし、なぁんか仲良くなれるかなって思ってたんですよね上条さん的には」
「くっだらねェ。ガキの言うことを素直に受け取って勝手にがっかりしてンじゃねェよボケ。
オレはそこの白いの――」
「インデックスだよ!」
「――からテメェの話を聞いた時はぜってェ仲良くなれねェと思ったぜ」
「おいインデックス! お前なにを言ったんだよ!?」
「もぐもぐ……、覚えてないんだよ」
わっふるわっふる
ねむい
一方「だって好きなモンは好きなンだから仕方ねェだろ!」
上条「一方通行…」
一方「そンな能力名で呼ぶンじゃねェよ!俺は…俺の名前は、」
ほ
し
ゅ
上条「……うぅん」
一方通行「…………」
一方通行にぎちぎちと強く腕を抱き締められ魘される上条。
普段の顰めっ面からは想像出来ないほど安らかで優しい寝顔の一方通行。
そんな二人の安寧を引き裂くように、響く。
ど、という扉を殴る音。
それは連続して浴場内に響き渡り、反響して篭もった音となって二人の耳に入るが、目を醒ますことはない。
美琴「ちょっと! なんで鍵が!」
禁書目録「いつものことなんだよ」
美琴「ま、まま、まさか……この中であんなことやこんなことが行われた……」
打ち止め「事後? ってミサカはミサカは何が起こった後、または何が終わった後なのか思考してみたり」
美琴「ナナナナナ、ナニって……ぶち破るわよ!!」
禁書目録「壊したら弁償なんだよ!」
美琴「金なら腐るほどあるわ!!」
禁書目録「短髪がヤな奴になってるかも……」
美琴は二人を下がらせつつ、コインを取り出す。
と、思えば既にコインは弾かれ放物線を描いていた――――
一方通行「――敵かッ!?」
上条「うぇ、げっほげほ……」
一方通行「起きやがれ!」
上条「……はい? これは夢です、夢なんです。風呂場が崩壊するはずがない」ギュウッ
一方通行「ね、ねねッ、寝惚けてンじゃねェ!」
一方通行(クソがァ……俺の至福の時を邪魔しやがってェ……)
一方通行「一体どこのドイツだ……半殺しじゃ済まさねェぞ……」
美琴「」
一体通行「テメェは……!」
打ち止め「あーっ、ずるいずるいってミサカはミサカは抱き締め抱き締められてるる二人に嫉妬してみたり!」
禁書目録「と、とうま……ついにそっちにいっちゃったんだね……」
美琴「アンタらぁああああああああ何やっとんじゃあああああああああああああああああ」バチバチ
一方通行「チィッ……」カチッ
上条「ひでぶ!!」
イーヤッフーッ!!待ってましたあああああ!!!
アンタのを待ってたんだよ俺はぁぁぁ!!!
昼間の残念掌篇を書いたのもそのためだっつーの!
わくわくそわそわうきうき
一方通行「オ、オイィイ……よくもやりやがったなァ……」
美琴「アンタが反射したんでしょーが!」
一方通行「元はといやァテメェのせいだッ!」キピィン
美琴「危ないじゃないッ!」チャリーン
土御門「にゃあぁあああああああああ! 壁に穴がぁあああああああああああ!」
舞夏「落ち着け、兄貴」
打ち止め「お姉さま、落ち着いて! ってミサカはミサカは身を呈しt」
美琴「どいて! ソイツ殺せない!」
禁書目録「とうまー! 早く起きないと家が大変なことになるんだよ!」
上条「不幸……だ……」
こうして上条当麻の人生はてんやわんやで幕を閉じたのであった。
誰か引き継いでくれません?
引継…!?
引き継いでも何も上条ちゃん死んでんじゃねーかwww
>>226
一方通行「その……、大丈夫かァ?」
上条「ああ、大したことは……」
一方通行「そ、そォか……」
美琴「何乙女してんのよ!」
一方通行「ハ、ハァ? うるせェ、黙ってろ三下がァ」
美琴「へぇ……本当に三下かどうか試してみる?」
一方通行「面白ェ……」
上条「お願いします、もうやめてください」
一方通行「チッ、お前がそういうなら……」
美琴(な、何よ……点数稼ぎってわけ?)
土御門「何で俺一人で修理しなきゃならないのかにゃー……」
打ち止め「がんばれー! ってミサカはミサカはどこからともなく取り出したボンボンを振ってみたり」
禁書目録「人が多くて息が詰まるんだよ……」
ならばこれでどうだ!?
舞夏「茹で卵出来たぞー」
禁書目録「わーい!」
打ち止め「わーい! ってミサカはミサカは真似っこしてみる」
一方通行「でェ、テメェは一体何をしに来たンだよ?」
美琴「え、あの、えっと……」
美琴(ヤバイ……言い訳を考えてなかった……)
美琴「あっ、コイツが逃げたからよ!」
上条「だーかーらー、言っただろうが……」
一方通行「確か急いでたンだよな? あンま我が儘言ってコイツに迷惑かけんじゃねェよ」
美琴「な、何よ……な、ならアンタはどうしてここに!?」
一方通行「打ち止めがコイツんちに勝手に行きやがってよォ、迎えに来たr」
打ち止め「みんなで一緒にこの人が作ってくれたオムライス食べたの! ってミサカはミサカは自慢げに胸を張ってみたり」
美琴(コイツの作った……な、なんで、ずるいよぉ……)ウルッ
上条(ビリビリの目が潤んでる……季節外れの花粉症か?)
美琴(このままじゃ一方通行にコイツを取られちゃう……)
一方通行(コイツがいなけりゃもっととうまと……)
一方通行「用がねェなら帰ったらどうだ?
もう陽も落ち掛けてることだしよォ」
美琴(そうはいかないわよ……コイツと2人っきりにはさせないんだから……!)
上条「寮の門限とかあるんだろ?」
美琴「あっ……」
一方通行「その点は俺は心配ねェ、なんなら泊まっていけるなァ」ニヤリ
美琴(ななな、何よ何よ! 私だって黒子に……ダメだ、今日は……)
上条「なんだ? 泊まっていくのか、一方通行?」
一方通行「……あ?」
美琴「はぁっ? そんなのダメよ!」
一方通行(い、いいのかァ? 第三位に対抗するためポロッと言ってみただけだッつうのに……。
僥倖……ッ! こいつは僥倖だァ……ッ!)
美琴「わ、私も泊まる!」
上条「いや、無理だろ……」
美琴「無理じゃないわよ!」
上条「布団もないし……」
美琴「か、金ならバラまくほどあるわ! 今から買ってくる!」
禁書目録「短髪……なんだかとても遠くへいっちゃった気がするんだよ……」
上条「……やっぱりダメ! 女の子だしな、紳士な上条さんとしてはそこは許せません」
美琴「へ……?」
美琴(一方通行は……?)
一方通行「残念だったなァ、来世は男に生まれてくるこった」
美琴(いやいや、アンタ女でしょ? はっ、まさかコイツ一方通行を……)
上条「それで一方通行、どうすんだ?」
一方通行「し…仕方ねェから泊まっていって――」
美琴(やっぱり男だと思ってる!)
美琴(このまま野放しにしたら……ううん、そうはい神裂!)
美琴「一方通行!!」
一方通行「あァ!? なンだよ、割って入ンな!」
美琴「いいから、ちょっと耳貸しなさい……」ボソッ
一方通行「あン?」
美琴「泊まるってことはさ、もしかしたらバレるかもよ?」ボソッ
一方通行「そこは抜かりねェ」ボソッ
美琴「い、いいの……? もしもバレたらアイツに二度とこの関係には戻れないってことなのよ?」ボソッ
美琴(一歩進んじゃう的な意味で)
一方通行「二度……と? たった一日で……?」
美琴「そうよ、だから今日のところは私と帰るべきよ」ボソッ
一方通行「だ、だがよォ……」
美琴「それに泊まるにしても『女の子』には色々と支度が必要でしょ?」ボソッ
一方通行「べ、別に俺はァ……」
一方通行(『女の子』として扱われるなんて、何年振りだァ……?)
美琴(よし、イケる……)ニヤリ
美琴「ね、一方通行。私はあなたに出し抜かれるとかそんな風に思って言ってないの」ボソソ
ライバル
美琴「私はあなたの好敵手として、言ってるのよ」
一方通行「ライ……バル……?」
美琴「そ、だから今日は帰りましょう? 女二人で帰り道色々……主にアイツについて話そうよ!」ボソソボソソ
一方通行「……わァったよ」
美琴(イエーイ!)
美琴「ねねっ、一方通行は今日は帰るって!」
上条「え、そうなのか?」
一方通行「おぅ……」
打ち止め「えーっ、お泊まりしたい! ミサカはミサカはだだをこねてみる」
一方通行「我が儘言うンじゃねェ」
美琴「そうよそうよ!」
上条「じゃあ送っていくか」
一方通行「いや、俺がいるからいいだろ」
美琴(うっ……迂闊だったわ、二人きりになれるチャンスが……)
美琴「それでアイツ見かける度、八割の確率で別の女の子を――」グチグチ
一方通行(確かにとうまの話だが、全部愚痴じゃねェか……)
美琴「ていうかさ、アンタその格好はないわ」
一方通行「はァ? 好きでやってンだよ……」
美琴「そのままじゃアイツ……男も振り向かずに素通りよ」
一方通行「……そンなにダメかよ……」
美琴「ダメね、ダメダメ。もっとこう、フリフリのかわいいn」
一方通行「そンなの着れっか! 第一似合わねェよ……」
打ち止め「意外と似合わうかもってミサカはミサカは女の子らしい格好のあなたを想像してみたり」
一方通行「やめろッ!」
美琴「ゴスロリとかどう?」
一方通行「何目ェ輝かせてンだよ、テメェ……」
一方通行(あれからとうまと会わねェな)
一方通行(まぁ当然か……とうまはサファリゾーンでいうラッキーだしな……)
一方通行「はァ……会いてェ……」
土御門「それは誰とかにゃー?」
一方通行「な、なんでもねェよ!」
土御門「そうかそうか、カミやんと仲良くなれてから上機嫌一方通行さんは一体誰と……」
一方通行「テメェ……」
土御門「お礼とかどうかにゃー?
抽象的過ぎるのは俺がねーちん派だからで、そこは勘弁して欲しいぜい」
一方通行「お礼、かァ……」
一方通行(お礼か……むしろ礼を言いてェのはこっちだ……)
一方通行(って、今はお礼をどうするかだろォ……)
一方通行(礼っつうとアレか、無難なとこで食事とかか?)
一方通行(いや、俺と二人で飯喰っても……つまンねェだろうしなァ……)
一方通行(かといって白いのと打ち止めを連れて行こうものなら大した店に入れねェだろうし……)
一方通行(……こ、ここは賭に出て段飛ばしで、その、エエエ、エロいこととか……)
一方通行(馬鹿か俺ァッ……こンな色気も可愛げもねェ身体で……)
一方通行(あァ、思考のベクトルがあらぬ方向へいっちまう……)
一方通行「ん? これは……」
一方通行「何々……『男子を落とすため料理百選』……」ペラ
一方通行(料理かァ……やったことねェなァ……)ペラ
一方通行(やっぱ、おお、女としては覚えといた方いいよなァ……)ペラ
佐天(怖そうなお兄さんだなぁ……)ペラ
一方通行「なるほどなァ……」
佐天(でもそんなお兄さんがお料理本読んでる……)
佐天(この人は実はテロリストで……私がそれを……)
佐天(三十九度のォオオオ、第四波動ォオオオ……なんてね)
佐天(キャー、恥ずかしい! 誰か私の頭の中覗いてないよね?)
一方通行「よし……」
佐天(あっ、レジへ……買うんだ……)
初春「佐天さん、お待たせしました」
佐天「あ、それじゃあいこっか」
一方通行「さァて、買ったはいいが……」
一方通行(とうまの好みを知りてェな……その料理を重点的に練習して……)
一方通行(ゆくゆくは料理上手な、お、お、奥……)
上条「おっ、一方通行じゃねェか」
一方通行「ッ……!?」
上条「ん? どうした?」
一方通行「なんでもねェよ!」
一方通行(心臓が止まるんじゃねェかと思った……)
上条「お前これから暇か? 打ち止めはー……」
一方通行「お前、俺と打ち止めをセットかなんかと勘違いしてねェか?」
上条「あははは、そんなことありませんよ。
ただインデックスが打ち止めとまた遊びたいって言っててさ」
一方通行「ッ……連れて来るから待っとけ!」
上条「あ、いや……行っちまった……」
上条「………」
一方通行「はァ、はァ……」
上条「…………」
一方通行「……いなかった」
上条「お疲れ様……」
一方通行(せっかくまたとうまの家に行けるチャンスだったっつうのによォ……)
上条「……どうする?」
一方通行「…………」
上条「……家来るか?」
一方通行「いや……はァッ!? いいのかッ!?」
上条「あ、ああ。別にお前一人でも……友達だし……」
一方通行(と、友達……? クソッ、嬉しいじゃねェか!)
上条(今の笑顔は……いやいやいやいや、だから上条さんはそっちの趣味はないんです!)
上条「ただいまーっと」
一方通行「じゃ、邪魔すンぜ……」
上条「あれ? インデックスさーん?」
『ひょーかとあそんでくるんだよ!
いんでっくす。』
上条「鍵もかけないで出て行きやがって……」
一方通行(い゙ッ……これはまさかアレか? ふ、二人っきり……!)
上条(やべぇ、気不味い……)
一方通行(男女が二人きり。間違いが起こっても……いや、ねェな……)
上条「とりあえず座れよ」
一方通行「おう……」
上条「…………」
一方通行「…………」
上条「ちゃ、茶でも淹れるか!」
一方通行「あ、あァ……」
上条「粗茶ですか……」
一方通行「あァ……」ズッ
上条「…………」ズッ
一方通行「…………」
上条「…………」
一方通行(こッ、こんな機会滅多にねェ……なンか話さねェと……)
一方通行「い、いい天気だなァ」
上条「そ、そうだな」
一方通行(ア゙ア゙ア゙ア゙! 全然広がらねェじゃねェかァ……)
上条(学園都市レベル5第一位と天気の話とかシュールだな……)
一方通行(話術の神がいンなら俺に力を貸してくれェ……)
上条(こうただただダラダラと出来る友達もいいなぁ……)
一方通行(とうまも年頃の男だから、やっぱ話題になるようなのは女か……)
一方通行(しかしどう広げンだ? 『お前は彼女とかいンのか?』とかどうだァ……?)
一方通行(だが、仮にいたとしてどうする!? ショックで立ち直れねェぞ……)
一方通行(ならここは『好きな奴とかいンのか?』でどうだ?)
一方通行(だが、仮にいたとしてどうする!? ショックで立ち直れねェぞ……)
一方通行(あァ、思考が同じとこをくるくると回ってやがる……。
ここは思い切っていくか……)
一方通行「オイィ……テメェ、好きな女とかいンのかァ……?」
上条(恐ぇええええええええええええええええええええええ)
一方通行(柄悪くなっちまったァアアアアアアアアアアア)
上条「んん゙……好きな奴かぁ……」
一方通行「あァ……」
上条「……いない、かな? そういうお前はどうなんだよ?」
一方通行「はァッ……」
上条「おーおー、紅玉の如く赤くなって。その様子だと……」
一方通行「いちゃあ悪ぃかよ!」
上条「悪くない悪くない悪くないです……で、どんな奴だ?」
一方通行「……俺を救ってくれた、正義の味方みてェな奴だ……」
上条「ははーん……一方通行さんも隅に置けませんねぇ……」
一方通行(くっ、気付く……わけないよなァ……)
上条「まぁ、一方通行は可愛いしイケるんじゃねーの?」
一方通行(かッ、可愛いだとォ……!?)フニャ
上条「たまに女の子に見えたり、って上条さんに男の娘属性はありませんよ!」
一方通行(鋭いのか鈍いのか解ンねェ……)
一方さんの声はアニメの声を脳内再生でFA?
>>259
ダメ!アレもいいけど、絶対ダメ!
男のものに近い低い声だけれど、確かに女性のもので
個人的には男になりきろうとして、低く保ってるみたいな
たまに高い声が出たりする時に萌えるというポイントがあったりなかったり
伝わらなかったらスマン
上条「一方通行を救うくらいだから、ソイツとんでもなく強いんだろうし。
なんかこう、想像では男っぽい奴なんだろ?」
一方通行(あァ、強ェ……俺じゃあ一生適わねェくらいな……)
上条「ちょっとそういうとこ見せてけばイケるイケる、上条さんが保証しますよ!」
一方通行「お、おぅ……そうだ……」
上条「ん……?」
一方通行「好きな喰いモンとかあるか?」
上条「突然訊かれるとパッと出てくるものがなくて困るな……ああ、最近肉食べてないな……」
一方通行(肉か……)
上条「でも一体どうしたって言うんだ? まさか料理作ってくれるとかだったり?」
一方通行「い、いや……」
上条「さっき料理の本見てたしな」
一方通行「見てたのかよォッ!?」
上条「……すみません、見ちゃいました」
一方通行「別にいいけどよォ……きょ、今日の飯はどうなってンだ?」
上条「作ってくれるのか!?」
一方通行「誰もそんなこと言ってねェ!!」
上条「なんだ違うのか……」
一方通行「ち、違わねェよ……」
上条「素直じゃあないなー、このぉー」
一方通行「殺すぞ……」
上条「すみません……」
一方通行「……但し!」
上条「但し?」
一方通行「初めてだから……失敗すっかもしンねェぞ……?」
上条「オーケーオーケー、この上条さんと暴飲暴食暴力の三つ揃ったインデックスさんが練習台になりましょう!」
一方通行「俺の料理を喰えんだから光栄に思えよ……」
一方通行(クソッ、こんなことならもっと前から料理を……)
一方通行(……俺は今、スーパーでとうまと共にカートを押して買い物中……。
こんなことになるなンて想像出来たかよ……過去の、あの時の俺よォ)
上条「で、何作ってくれるんだ?」
一方通行「あ、ちょっと待て……」ペラ
上条「はは、本当に初めてなんだな」
一方通行(クソォ……馬鹿にされてるンだろうが、何でこう嬉しいんだよ……)
一方通行「……肉じゃがにする」
上条「肉じゃが……定番だな」
一方通行「悪ぃかよ……」
上条「いえいえ、後は?」
一方通行「あ、後……?」
一方通行(一品じゃダメなのかよ……)
一方通行「……じゃあハンバーグで」
上条「ハンバーグ……バランス悪くないか?」
一方通行「ど、どこがだ?」
上条「肉じゃが、とハンバーグだろ? どっちも肉じゃねぇか……」
一方通行「だってよォ、肉じゃがには人参と糸こんにゃくと玉ねぎが入るって、ここに……」
上条「どれ……確かにそうだけど、なんか上条さんはこの二品を一緒にってのは……」
一方通行(ち、近いェ……)
一方通行「じゃあどうすりゃいいンだよ!?」
上条「キレんなよ……スタンダードに後は味噌汁と焼き魚でどうだ?」
一方通行「それにしてやるよ……米はあンのか?」
上条「……買ってください!」
一方通行「ヒモが」
上条「ヒモって言うな! 好意で作ってくれるんですよね!?」
一方通行(今、割と自然に会話が成立した……)
上条「何ニヤけてんだ……?」
一方通行「な、なンでもねェ!」
一方通行(上手くいったら毎日作りに来れっかな……。
コイツ金ねぇみたいだし、簡単に受け入れてくれンだろ)
一方通行(すッ、するとアレだな! か、通い妻……みてェ……)
上条「一方通行、ブリなんてどうだ?」
一方通行「あ、あァ……」
一方通行(……これを機な家事全般を覚えっか。
そうなったら少しはとうまも俺を……)
一方通行(いや、バラさないと……若しくはバレなきゃそれはねェ……)
一方通行(だが、女ってバレちまったら今まで通りコイツが接してくれるか?)
一方通行(信じられねェわけじゃねェ……だが、不安は確実にある……)
上条「……そういえばお前、松葉杖なんか突いてるけど事故にでもあったのか?」
一方通行「まぁ、そんンとこだ」
上条「カート、俺が押すよ」
一方通行「いや、この方が楽だ」
上条「そっか、だよなぁ」
一方通行(それに、この方が近くにいることが出来るしなァ……)
一方通行「後は会計か……カードは使えるよな……」
上条「あっ、一方通行」
一方通行「どうした?」
上条「ほら、エプロン」
一方通行「……俺に付けろって言うのかァ?」
上条「案外似合うんじゃないかなぁ、と」
一方通行「そこに悪意はあンのか?」
上条「ありませんありませんよ! ほら、足が不自由なわけだし、な?」
一方通行「……そォだな」
一方通行(コイツ『男』の俺にもこんなにも優しくて……やっぱ善人は違ェ……)
上条「ひよこがプリントされてるのなンてどうだ!?」
一方通行「テメェ、絶対悪意があンだろ?」
上条「…………」
一方通行「必死に笑い堪えてんじゃねェ!」
上条「ただいま、と」
禁書目録「とうま、遅いんだよ! どこ行ってたの!?」
一方通行「…………」
禁書目録「あっ、また遊びに来たんだね」
上条「控えおろう、今日はこの一方通行様が晩飯を作ってくださるのだぞ!」
禁書目録「はっ、ははぁ~!」
一方通行「コントはいいから、早く上がらせろ」
上条「ははっ、どうぞ」
禁書目録「何を作ってくれるのかな?」
一方通行「味噌汁と肉じゃがと焼き魚だ」
禁書目録「ビバ、日本食なんだよ!」
上条「今日は量より質で頼みますよ、インデックスさん」
禁書目録「うん! おいしぃーの作ってね!」
一方通行「あァ……」
一方通行(頑張らねェと……)
一方通行「まずは米だな」
一方通行「しっかしどうやれば……洗剤でなんてベターなことはしねェが……」
上条「早速困ってるな! ここは自炊してる上条さんに任せなさい!」グイッ
一方通行(近ェ……キッチンの狭さに感謝だな……)
上条「まずは何号炊くか……今日は六号で。軽量カップ並々で一号な」
一方通行「おぅ……」
上条「そしたら水を入れてー……研ぐ! これを二三回繰り返せばいいからやってみろ」
一方通行「よし……」
上条「おい……一方通行……」
一方通行(チッ、何かミスったか……!?)
上条「何故エプロンを付けない!? ほら!!」
一方通行「…………」ツケツケ
上条「おぉ、可愛いぞ一方通行!」
禁書目録「あっ、ホントだぁ」
一方通行(クソがッ、は、恥ずかしいィじゃねェか……素直に従っちまう自分も……)
<⌒/ヽ-、___
/<_/____/
川 川 川 ピューン
_______
/|<⌒/ヽ-、__/
 ̄
一方通行「次は味噌汁かァ……」
一方通行(こりゃあ味噌ぶっこむだけだから楽勝だな)
上条「いや、待て一方通行」
一方通行「なンだよ……」
上条「沸騰してない真水に何ゆえ味噌を?」
一方通行「……?」
上条「いやいや、なんか文句あっかって顔やめてください!
味噌はある程度温まってからで……」
一方通行「……変わンねェだろ」
上条「残念ながら味は変わるんですね、これが。
それにお前が買った味噌、ダシが入ってない」
一方通行「……聞いてねェ」
上条「気付けよ、常識だろ……えっと、ここら辺に……」
一方通行「なンだそりゃ?」
上条「ダシの素。これをパパっと入れりゃあいい」
一方通行「なるほどなァ……」
上条「後、味噌汁は沸騰させちゃダメ! 注意するように」
一方通行「あァ……」
上条(調子に乗って口出ししてるけど……怒ってないよな……?)
一方通行(とうまに教えてもらえりゃコイツの好みの味になンだろ……ちょっと卑怯だが……)
上条「……それで一方通行さん、具は?」
一方通行「あ……」
上条「豆腐と滑子買っただろ……」
一方通行「うるせェ……」
一方通行(……豆腐はこンくらいでいいのか?)
上条「あぁ、デカいデカい。このくらいだろ」ニギッ
一方通行「ッ!?」
上条「滑子は洗うんだぞー」
一方通行(料理やってなくてよかったかもしれねェ……)
一方通行「も、もうひっくり返してもいいよなァ……?」
上条「ああ、いいぜ」
禁書目録「煙たいんだよ」
上条「我慢しなさい!」
一方通行「今のうち飯を……」
上条「うぅっ……どうせ居候なら一方通行みたいなのがよかった……」
禁書目録「それは聞き捨てならいんだよ、とうま!」ガジガジ
一方通行(俺が居候……)
一方通行(毎朝こォしてとうまのために飯作って……)
一方通行「…………」ニヤニヤ
上条(味噌汁の出来に喜んでるのか……?)
禁書目録(お腹空いたー……)
禁書目録「いただきまーす!」
上条「いただきます」
一方通行「おぅ……」
一方通行(まずは肉じゃがに箸を付けたか……く、口に入る……!)
上条「……これh」
禁書目録「美味しいんだよ! すごくすごく美味しいだよ!」バクバク
上条「そうだな、これならどこに出しても恥ずかしくない」
一方通行「そォかよ……」
一方通行(どこにも出る気はねェよ……お前のとこ以外は……)
一方通行(ってェ、馬鹿か俺ァ!?)
上条「美味い美味いぞ! こんなまともな飯久しぶりだなぁ! 」ガツガツ
一方通行(ふふっ……)
禁書目録(顎に両手を当てて乙女みたいなんだよ)バクバク
一方通行「おかわりかァ?」
禁書目録「うん!」
一方通行(それにしてもほとンど、とうまに手伝ってもらったようなもンだよな……)
上条「いやぁ、この肉じゃがは絶品だな!」
禁書目録「うんうんっ、そうだね!」バクバク
上条「一方通行が本と睨めっこしながら作った甲斐があったな!
こればっかりは上条さんも口出しする必要ありませんでしたよ」
一方通行「そ、そォかよ……」
上条(口出し出来ない必死さが滲み出てたしな……)
一方通行(くっ……なンか目頭が熱くなりやがる……)
禁書目録(美味しい! この魚も美味しいんだよ!)
一方通行「オイ、おかわりはどうすンだ?」
上条「ああ、自分でやるから一方通行も早く食べてみろよ」
一方通行「いいからやらせろ……」
上条「ああ、悪い……上条さんは今泣きそうです……」
一方通行(こンなことで喜ンでくれんならバンバン盛ってやるよォオオオオオ!!)
上条「あの……それはちょっと盛り過ぎというか……」
禁書目録「ごちそうさまなんだよ」
一方通行(ジャーがすっからかんになにやがった……)
上条「あー、もう喰えません……不幸、じゃないな……」
一方通行「皿下げンぞ」
上条「あ、手伝うよ」
一方通行「いいからお前はそこで牛になってろ」
上条「そりゃ迷信だ……」
一方通行(むしろ喰った後は横になった方がいいンだよなァ)
上条「じゃあお言葉に甘えるとするか……インデックス、リモコン」
インデックス「そんなの自分で取ればいいかも」
上条「不出来な居候……」
インデックス「とうまーっ!」ガブッ
上条「ジョークジョーク!」
一方通行(……家族みてェ♪)
上条(あの一方通行が鼻歌混じりで水仕事……シュールだ……)
上条「ん……一方通行ー! 携帯鳴ってるぞ」
一方通行「…………」
『仕事だ』
一方通行「テメェか……数分してからかけ直せ」ブチッ
上条「誰からだー?」
一方通行「……帰る」
上条「え、いや、ゆっくりしていけよ」
一方通行「ちょっと野暮用が出来ちまったンだよ」
上条「そうか、残念だな。それじゃあ送っていくか」
一方通行「俺を誰だと思ってやがる……じゃあな」
上条「そうだな、またいつでも遊びに来いよ」
禁書目録「バイバイ、美味しいご飯ありがとねー!」
一方通行「あァ……」
一方通行(急に現実に引き戻されちまった……)
一方通行(そォだよな……)
「頼む! 見逃してく……」バタリ
一方通行(そもそも俺とアイツじゃ生きる世界が違ェ……)
「や、やめろォオオオオオオオオオオ!!」
一方通行(俺は悪党だ……そしてアイツは善人……)
「くっ……逃げ……」
一方通行(ならせめて、俺はこうして表の、光が当たる場所を守るために……)
「よくもやりやがッ……!?」
一方通行(だが、こんな俺を見てアイツはどう思いやがる……)
一方通行「クソがァ……」
結漂「……そっちは終わった?」
一方通行「ああァ……」
結漂「今日は機嫌が悪いのね」
一方通行「…………」
一方通行「報告だァ……制圧完了、以上……」
土御門『今回は割と楽だったにゃー』
結漂「……何かあったの?」ボソッ
土御門『俺は何も知らないぜい……いや……」
土御門(なんとなく解る気がするぜよ……)
海原「用は済んだ、さっさと引きましょう」
一方通行(あァ……クソが……)
結漂「…………」
結漂「ただいま」ビュン
土御門「パシリご苦労」
海原「トラウマの方は克服されたんですか?」
結漂「うるさいわね……はい、コーヒー」
一方通行「あァ……」
結漂「何か悩み事でも?」
海原「彼ならこういうでしょう。『天下の一方通行様にンなもんあるかよ』とね」
土御門「ぶっ! に、似てる」
結漂「茶化さないで……」
一方通行(こンなことテメェらに相談出来ッかよ……)
一方通行「はァ……クソが……」
一方通行(あれから一週間以上経っちまった……)
上条『またいつでも遊びに来いよ』
一方通行(行けねェ……機を逃したっつうか……)
一方通行(いや、それだけじゃねェな……)
小萌「それじゃあいってきますねー」
結標「いってらっしゃい」
一方通行「…………」
結標「あっ……」
結標「ねぇ、なんか悩み事があるのよね?」
一方通行「……付いてくンな」
結標「ここは一つお姉さんに言ってみなさい!」
一方通行「チッ……」
一方通行(いや、待てよォ……一応コイツも女だ……)
一方通行(アイツらもいねェし……コイツ一人なら……)
一方通行(だがよォ、コイツは――――)
一方通行「ショタコン」
結標「い゙!?」
一方通行「役に立つわけがねェ……じゃあな」
結標「待て、待って、待ちなさい!」
結標「まさか一方通行から恋バナを聞く日が来るとはね……」
一方通行「遠い目してンじゃねェ……あくまで知り合いの話だッ!!」
結標「なるほどなるほどぉ、一方通行もお年頃ってわけね」
一方通行「こ、殺されてェのかこの女ァ……」
結標「好きな男が自分を男だと、ね……好きな男!? いえ、自分を男だと!? 」
一方通行(不味い……)
一方通行「もうこの話はいいッ! じゃあな!」
結標「ハイ、ターッチ……なななな、ない! ナニが、ナニがないぃ!?」
一方通行「テッ、テメェどこ触ってやがる……!?」
結標(……クソッ、狙ってたのに……)
あわきんwww
結標「一方通行ちゃん」
一方通行「いきなりちゃん付けすンな! 気持ち悪ィ!」
結標「どうしたものかしらね、これは」
一方通行「…………」
結標「女とバラしたくないけど、バラしたい……ジレンマね」
一方通行「いや、今そのことじゃなくてよォ……」
結標「何細かいことでうじうじしてんのよ」
一方通行「細かいことってなァ……」
結標「一方通行ちゃんは一方通行ちゃん。一方通行ちゃんだから一方通行ちゃんなわけよ」
一方通行「……だからちゃん付けすンなって」
結標「意外と真面目なのね、要するに気にすんなってことよ」
一方通行「…………」
結標「そンなこと気にしてたら恋愛なんでできないわ、ほら、年齢とか法律とか」
一方通行(説得力あるようでねェな……)
結標「誰にでも秘密はある。大丈夫、苦しくなったらまた聞いてあげるわ」
一方通行「お前……」
結標「結婚式には呼んでよ?」
一方通行「け、結婚……」
結標(一人目は絶対男の子でよろしく……!)
結標「ま、そこに到達するためにも早めにバラした方がいいわね」
一方通行「だ、だがよォ……やっぱ……」
結標「元はいい……」
一方通行「あン?」
結標「とりあえず女装……違った、女らしい服を買いにいきましょうか!」
一方通行「はァッ!? お断りだ!!」
結標「なんでよー……」
一方通行(結局流されるままに連れて来られちまった……)
結標「こんなんどうでっしゃろッ?」
一方通行「……なンでテメェみてェに臍出さなきゃなんねーンだよ」
結標「露出は多い方がいいわよ」
一方通行「こンな貧相な身体晒してどーすンだよ!?」
結標「ちっちっちっ……解ってないなぁ、一方通行ちゃん」
一方通行「一方通行ちゃんって言うな」
結標「そっちにも需要はしっかりあるから安心しなさい」
一方通行「なンの需要だよ……」
結標「あっ、これなんかどう?」
一方通行「スカートなンて穿けっか!」
結標「我が儘ね」
結標「一方通行ちゃーん! 手伝おうかー?」
「一方通行ちゃんって言うな」
結標(本当に付いてないのか確かめたかったんだけど……)
結標「まだかしらー?」
「…………」
結標「……? 開けるわよ?」
一方通行「……笑うンじゃねェぞ」
結標「いや……これはアリね……」
一方通行(恥ずかしいィイイイイイイイイイイイイイイイイ)
結標「白色のローブカーディガンにホットパンツ……うん、イイ」
一方通行「へっ、変じゃねェか……?」
結標「ちょっと露出が……」
一方通行「殴ンぞ」
結標「ワンピースを合わせてみてもいいんじゃ……」
一方通行「テメェ……俺を着せ替え人気かなんかと思ってねェか……」
一方通行(かっ、買っちまった……)
一方通行(どうするよこれ……マジで着ンのか……?)
結標「どこか見たい店ある?」
一方通行「……ねェよ」
結標「なんか希望はないの? こういう服を着たい、とか」
一方通行「n――――」
美琴『ゴスロリとかどう?』
一方通行(……見るだけならいいよなァ)
結標「ちょ、一人で歩き出さないでよ」
結標「ゴスロリか……」
一方通行(これ前に雑誌で見たな……黒ロリだったかァ?
可愛いメイクしてっつう……)
結標「この黒を基調としたのなんてどうよ? 白のレースが可愛いわね」
一方通行「色はいいけどよォ……俺にこンなの似合わねぇよ……」
結標「いや、一方通行ちゃんみたいな子にこそ似合うと思うんだけど」
一方通行「……引かねェか?」
結標「……人による」
一方通行「帰ンぞ……」
結標「え、いいの?」
結標「悪いわね、クレープ」
一方通行(駄々こねたくせしやがって……)
結標「一方通行ちゃんは食べないの?」
一方通行「空いてねェ」
結標「甘いものは別腹っていうじゃない」
一方通行「ねェよ」
結標「えぇっ、甘いものを美味しそうに食べるショ……子って可愛く見えるのよ?」
一方通行「……買ってくる」
結標「単純ね……」
「ジャッチメントですの」
「ジャッチメントォ……ガキが嘗めてんじゃ……」
結標「げっ、こんなところで……」ビュン
許してくれよ
一度最初の辺りでミスってたんだから知ってるY
飯
一方通行「アイツ……勝手にどこ行きやがった……」
一方通行「……ガキじゃねェんだ、帰るか」
一方通行(しかしマジでどォするよ……これを着て、とうまのとこへ……)
一方通行「……ねェな」
一方通行(女装させられたのか、と一蹴されンのがオチだ)
一方通行(言い出す勇気もねェわけだ……)
一方通行「はァ……」
一方通行(最近溜め息が増えたな……それに胸がこう、重いっつうか苦しいっつうか……)
一方通行(そもそもだ、俺はどうしてェンだ?)
一方通行(本当にとうまに女として見てもらって、そして付き合いてェのか?
付き合いてェ……付き合ってみてェが、無理だろ……)
一方通行(所詮夢物語、ただの幻想だァ……)
一方通行(それなら今まで通り、いや、『友人』のままでいる方がいい判断だろ)
一方通行「下手に幻想は抱くもンじゃねェ……どうせまたブッ壊されンのがオチだ……」
一方通行(改めて見ると可愛いじゃねェか、この服……)
黄泉川「一方通行……何してん、じゃん?」
一方通行「ッ――!?」
黄泉川「アンタもようやく目覚めたんじゃん、良い傾向じゃん」
一方通行「こォ、これは違ッ……」
黄泉川「いいじゃんいいじゃん、照れることないじゃん」
一方通行(クソッ……さっきああ思いやがったっつうのに、何やらかしてんだ俺ァ……)
一方通行(まるで矛盾してンじゃねェか……)
一方通行(どォすりゃいいンだ、俺ァ……)
打ち止め「わーっ、可愛い! 合わせるだけじゃなくて着てみて欲しいな!
ってミサカはミサカは期待の眼差しを送ってみたり」
一方通行「……やるよ」
打ち止め「え……でもでも、ミサカには大きすぎるってミサカはミサカは……」
一方通行(こンな時は寝ンのがに限る……そして忘れりゃあいい……)
一方通行(いい天気、だなァ……ってアホか俺ァ……)
「だから私には御坂美琴って名前が――」
一方通行(やっぱとうまとアイツ、か……つうか何隠れてンだよ……)
一方通行(学園都市第三位『超電磁砲』……お似合いだよ……)
一方通行「少なくとも俺なンかよりはな……」
美琴「あーっ、もう、逃げられた……あ!」
一方通行(ヤベェ……)
美琴「一方通行じゃない、こんなところで何やってんの?」
一方通行「……散歩だよ」
美琴「……アンタ、あれからアイツのとこ行った?」
一方通行「……あァ」
美琴「嘘!? ずっ、ずるい!!」
一方通行「テメェも行きゃあいいだろ……」
美琴「そんなこt……アンタさ、何かあった?」
一方通行「別になンもねェよ……」
美琴「ふ、ふぅん……手料理振る舞ったんだぁ……」
一方通行「長い付き合いだ、これくらいテメェもあンだろ?」
美琴「あ、ああ、あるわよ! 当然!」
美琴(夢の中でなら……)
一方通行「それだけだ、じゃあな……頑張れよ」
美琴「……ちょっと待ちなさいよ」
一方通行「なンだよ……」
美琴「逃げるの?」
一方通行「ンだとォ……ッ!?」
美琴「天下の第一位様が、易々と第三位に男譲っちゃうわけ?」
一方通行「……譲るも何もねェ、俺を誰だと思ってやがる?」
美琴「学園都市第一位『一方通行』」
一方通行「よォく解ってンじゃねェか」
美琴「でも、その前に一人の女の子よね?」
一方通行「フッ……笑わせンな」
美琴「アンタさ、私とアイツを見ててどう思う」
一方通行「お似合いなンじゃねェかァ……?」
美琴「そう。でもね、アイツ全ッ然私の気持ちには気付いてないのよ、ホンットムカつくわ」
美琴「だけど、同時に安心もしてるの。
私の中には『気付いて欲しい』って気持ちと『気付いて欲しくない』って気持ちがあるから」
一方通行(似てる……)
美琴「矛盾してるわよね? で、今は前者が叶ってる」
美琴「つまり片思い」
美琴「どうせアンタの気持ちも一方通行なんでしょうね」
一方通行「…………」
美琴「私と同じ、さ」
一方通行「ぷっ……ハハハハハハハッ!」
美琴「な、何!?」
一方通行「……つまんねー洒落だなァ、オイ」
美琴「あ、アンタねぇ……」
一方通行「それにお前話し下手だよなァ、ククク」
美琴「そ、そんなに私を怒らせたい……?」
一方通行「まァ、アレだ……言わンとしてることは伝わったぜ……」
美琴「え?」
一方通行「ありがとよ」
美琴「うん……え?」
美琴(あの一方通行がお礼を……)
美琴(余計なことしちゃったかな……ううん、これでいいのよ)
一方通行「バカみてェ」
美琴「はぁっ!? ちょっとそれ私のこと!?」
一方通行(本当にバカみてェ……まだ一方通行だってのにバカみてェに悩んで、な……)
結標「さぁて、今日も公園でショタショタウォッチング♪」
一方通行「…………」
結標「…………」
一方通行「…………」スタスタ
結標「逃げるなぁあああああ」
一方通行「犯罪者とは関わりたくねェ……」
結標「まだ未遂……って、一方通行ちゃんも犯罪者でしょう!?」
一方通行「だから一方通行ちゃんはやめろ……」
結標「で、わざわざここまで来たってことh」
一方通行「他を当たる」
結標「そうはい神裂! さぁ、話してみなさい」
一方通行「……お」
結標「お?」
一方通行「俺を女らしく……せめて外見だけでもしてくれ……」
結標「え、何? 聞こえなかったわ」
一方通行「…………」
結標「ウソウソ! ふぅん、どういう心境の変化?」
一方通行「バカらしくなったンだよ、悩むことになァ……」
結標「そっか……良い傾向だと思うわよ」
一方通行「……でェ、頼まれてくれンのかよ?」
結標「私じゃあ力不足かもしれないけど」
一方通行「ぁ……ぁりが……」
結標「そうとなったら臍出すわよ、臍!」
一方通行(やっぱ人選ミスったかもしんねェ……)
結標「ただいまー」
一方通行「勝手に俺なンかが上がっていいのかよ……」
一方通行(きったねッ!)
結標「いいのよ。さて、ファッションショーもいいけど……」
一方通行「な、なンだよ……じっと見つめやがって……」
結標「まずはその表情ね、デフォでそれはダメよ」
一方通行「顔付きはどうにもなンねェだろ……化粧でもしねェ限り……」
結標「元がいいんだから、化粧なんて必要ない。するにしても薄化粧ね」ペタペタ
結標(なんてきめの細かい綺麗な肌してるのよ、羨ましい……)
一方通行「じゃあどうしろってンだ?」
結標「顔面マッサージとか……表情を柔らかくしてくれるわよ!」
一方通行「なるほどォ」グリグリ
結標「後、笑顔! このペットボトルを唇だけで銜えてみて」
一方通行(そこら辺にあったもンだぞ……仕方ねェ、ここは従っとくか……)
一方通行「は、ははかァ……?」
結標「多分長くやることにこしたことはないし、頑張って」
結標(なんかエロいわね)
一方通行「ぷはっ……意外とキツいぞ、これ……」
結標「それを毎日やるのよ、マッサージも」
一方通行「本当に効果あンのか……?」
結標「信じる者は救われる……じゃあ初スカートいきますか!」
一方通行(コイツ、面白半分でやってねェか……)
ヘ(^o^)ヘ いいぜ
|∧
/ /
(^o^)/ てめえらが
/( ) AA落ちするなしねってんなら
(^o^) 三 / / >
\ (\\ 三
(/o^) < \ 三
( /
幻想をぶち殺す
保守がてら>>125続き
打止「次は何の対決するのー?ってミサカはミサカは質問してみたり」
一方「っつーか勝負する必要がねェだろ。俺が一位でコイツが三位なンだからよォ」
美琴「だーかーらっ!能力は関係ないって言ってるでしょ!?」
一方「料理対決でも俺に勝てなかったじゃねェか」
美琴「勝ってないけど負けてもないわよ!」
一方「常盤台のお嬢様ってのは料理もできるンじゃなかったのかよ?あァ!?」
美琴「アンタこそ学園都市の第一位なら料理くらいできるようになりなさいよ!!」
打止「あわわ…ケンカが始まっちゃったよ、ってミむぐっ」
御坂妹「面白そうなので黙って見物しましょう、とミサカは上位個体の口をふさぎます」
一方「料理なンざできなくても他のことで埋め合わせりゃァいいだろォが!!」
美琴「ふん、アンタには女の子らしさが足りないんだから料理くらいすれば!?」
一方「なっ…!オマエはその気の強い性格をどォにかした方がいいンじゃねェか!?」
美琴「あ、アンタに言われたくないわよ……!」
美琴一方「「…………ッ」」
打止「あれー?二人とも黙りこんじゃったよ、ってミサカはミサカは実況してみたり」
御坂妹「お互い自分の欠点を指摘され凹んでいるようですね、とミサカは解説します」
一方「だ、だいたいオマエはアイツのどこが好きなンだよッ!?」
美琴「アンタこそアイツのどこが良いっていうのよ!?」
美琴一方「「…………」」
上条『いいぜ』
上条『てめえが何でも思い通りにできるってなら』
上条『まずはそのふざけた幻想をぶち殺す!』
美琴一方「「…………//////」」ポー
打止「うー…対決はどうなったの!?次の対決は!?ってミサカはミサカはぽーっとしてる二人に苛立ってみる」
御坂妹「料理の次は裁縫か掃除でしょうか…とミサカは花嫁修業という単語を思い浮かべながら提案します」
美琴一方「「!!!!」」
リーンゴーン
上条『わたくし上条当麻は、死が二人を分かつまで、愛を誓い、妻を想い、妻のみに添うことを、神聖なる婚姻の契約のもとに誓います』
美琴一方「「////////////」」
打止「お裁縫対決なんて見ててもつまんないよーってミサカはミサカは文句を言ってみたり」
御坂妹「確かに…二人とも器用そうなので勝負しても面白味がないでしょうね、とミサカは予想します」
打止「お掃除だったらどこでどうやって対決するの?ってミサカはミサカは問いかけてみる」
御坂妹「あの方のお部屋を掃除すればよろしいのでは?とミサカは案を出します」
打止「っていうわけであの人のお部屋へゴーゴー!ってミサカはミサカはみんなを促してみたり」
美琴「ちょ、まっ…!?アイツの部屋を掃除って!!?」
一方「た、確かアイツは勉強中だったはずだろ…!?」
御坂妹「…そんなことは構いません、とミサカは半ば強引に話を進めます」
打止「おっそうっじ♪おっそうっじ♪ってミサカはミサカは歌ってみるー♪」
一方「アイツの家がどこか知ってンのかよ?」
御坂妹「ミサカ達は知っています、とミサカは答えます」
美琴「な、なんで知ってるのよ…!」
―上条の部屋―
ピンポーン
美琴一方「「…………」」ドキドキドキドキ
ガチャ
青ピ「はいはーい…ってわぉ!?」
美琴一方「「…誰?」」
御坂妹「おや、ここで間違いないはずでは…とミサカは少々不安になります」
打止「あれーおかしいなー??ってミサカはミサカは困ってみたり」
青ピ「ショートヘアのアルビノと常盤台のお嬢様しかも双子とアホ毛のロリ!!??カミやーーん!!僕もう死んでもええ…!」
御坂妹「ど、どうやら間違ってはいないようですが…、とミサカは戸惑います」
上条「なんだ、お前らやっぱり仲いいんだな?」
美琴「仲良くない!」
一方「仲良くねェ!」
上条「じゃあ揃って何しに来たんだよ」
打止「あのね、お掃除対決するからあなたのお部屋を貸してほしいな…ってミサカはミサカは頼み込んでみる」
上条「お掃除対決?」
土御門「そういうことなら!お嬢さん方、ちょっとこっちに来るにゃー」
一方「何でオマエがココにいンだよ!」
土御門「カミやんの友人で隣人だからにゃー」
―土御門の部屋―
土御門「これからお掃除をする諸君らにこれをプレゼントするぜい!!」
一方「ンだァ?これ…」
美琴「か、かわいい…!!」
土御門「アニマルメイドさんシリーズだにゃー。ねこにゃんメイドとうさぴょんメイド!」
一方「おい、土御門。今すぐ死ぬかァ?」ビキビキ
土御門「あちらさんはノリノリみたいだぜい?いいのかにゃーカミやんをとられても」
一方「……!」
美琴「かわいい…ねこにゃんもうさぴょんもかわいい…うふふ…どっちにしようかなぁ…///」
御坂妹「ミサカはねこにゃんがいいです、とミサカは希望を伝えます」
打止「ミサカはうさぴょんがいいー!!ってミサカはミサカは宣言してみたり」
美琴「じゃあ私はねこにゃんにした方がいいのかしら…?」
打止「そしてあなたはうさぴょんだぁー!ってミサカはミサカは決定してみる」
一方「…………」
土御門「俺は先にカミやんの部屋に戻ってるにゃー。これを着ればカミやんはイチコロだぜい!!」
美琴一方「「………………」」ゴクリ
結標「デニムのミニスカ……この見えそうで見えないのが……」
一方通行(ま、股が寒ィぞこれ……)
結標「見えた! 灰色とはまた色気のなふぎゅ」
一方通行「このまま踏み潰されてェか……?」
結標「鼻が……次はこのレギンスとワンピね」
一方通行「花柄とか俺に似合わねェよ……」ヌギヌギ
結標(そう言いながら着るのね)
結標「そういえば想い人と連絡は取れるのかしら?」
一方通行「取れねェよ……家は知ってっけどな」
結標「メアドも?」
一方通行「ンなの当たり前だろ」
結標「それはダメよ、若人の恋愛に携帯は武器みたいなものよ」
一方通行「お前年いくつだよ……」
結標「特にメールね、気軽に連絡を取れるわ。
ステレオな恋愛に憧れてるんじゃあるまいし」
一方通行(文通とかやってみたかったンだが……)
結標「それに電話番号を知っていればいつでもその人の声を聞ける。
声……声って大事よ、女は声で恋すると言われているくらいだし」
一方通行(確かにアイツの声はいい声だ……)
結標「頬赤らめてないで、今度訊きなさいよ」
一方通行「赤らめてねェ!」
一方通行(なンて聞きゃあいいンだよ……)
結標「あくまで自然と番号を手に入れないなら……そうね……、
『携帯が見当たらないからちょっとかけてみてくれない?』これでいいわ」
一方通行「その手があったかッ!」
結標「事前に自局番を覚えておかないてダメよ」
一方通行「勉強になる……」
結標(昔クラスメイトから聞いた手なんだけどね)
結標「……ていうかさ、ブラは?」
一方通行「……必要ねェ」
結標「そんなアナタにこれよ」ピッ
一方通行「なンだこのアニメ……」
一方通行「下着の必要性は充分に理解した、最初エロアニメかと思ったぜ」
結標「下着アニメよ」
一方通行「だからといって、俺ァ着ける気はねェ」
結標「……一方通行ちゃん、将来垂れるわよ」
一方通行「垂れるほどねェよ、見りゃ解ンだろ」
結標「いや、まったくにないわけじゃないでしょう。
どんなチャンネーのパイオツでも垂れるものは垂れるのよ」
一方通行(そういやァ最近ホルモンバランスが正常になってやがる……)
一方通行(先っぽが擦れて痛い時もあンだよなァ……)
一方通行「仕方ねェ……」
結標「じゃあ今度買いに行きましょう、それまで中に何か着込んどきなさいよ」
一方通行(今日だけで結構な女知識が手に入ったぜ)ニヤリ
結標「ニヤリと笑うのはやめてニコリと笑いなさい」
一方通行「……こ、こう、かァ……?」ニヤァリィ
結標(何これこわい……)
飯
むしろこっちが保守代わりということで一つお願いし申す
>>415
一方「こンな真っピンクなメイドどこにいンだよ…」
打止「アキハバラとか?ってミサカはミサカはてきとーに答えてみたり」
御坂妹「ミ、ミサカはフリフリのお洋服を初めて着ます…!とミサカは興奮を抑えられません」ドキドキ
美琴「ピンク…フリフリ…メイドさん…ネコ耳……こ、これ、着ていいのよね!!?」キラキラ
打止「ウサ耳装着だぴょーん!!ってミサカはミサカはさっそくなりきってみる!!」
御坂妹「む、ミサカもネコ耳を装着するにゃん、とミサカは語尾に変化をつけます」
―上条の部屋―
打止「じゃーん!!着替えたぴょーん♪ってミサカはミサカは可愛らしくジャンプしてみたり」
青ピ「アホ毛のロリがウサ耳メイドでぴょんぴょん跳ねとるで!!」
御坂妹「どうですかにゃん?とミサカは負けじとポーズをとります」
青ピ「双子お嬢様のクールな方がネコ耳メイドでにゃんこポーズしとるぅ!!」
土御門「いやーやっぱりメイドはいいもんだにゃー…」
上条「わ、すっげー可愛いぞお前ら!……あれ?あとの二人は?」
御坂妹「……可愛い、ですか…、とミサカは顔を赤らめます」
打止「あれ?二人も着替えたんだけどな、ってミサカはミサカは後ろを振り返ってみる」
―土御門の部屋―
美琴「ムリムリムリムリ絶対ムリこの格好でアイツの前に出るなんてムリムリムリ」ブツブツ
一方「…何で俺はこンなモン着ちまったンだよ…似合わねェにも程があンだろ……」ボソボソ
「おーい」
美琴一方「「!!!!!」」ビクッ
青ピ「二人もこっち来ぃ~うわ!何や二人ともめっちゃかわええやん!!ツンデレ×2の恥じらい!!!!萌え~」
美琴「何でアンタなのよ!!!!」バチッ
一方「何でテメェなンだよ!!!!」カチッ
ビリビリドカーン
土御門「うわー!!俺の部屋になんてことするんだにゃー!!!」
上条「こら!レベル5がこんな狭いところで暴れたらダメだろ!」
美琴一方「「…………ッ」」シュン
打止「わわっ二人がこんなに落ち込んでるのって初めてかも、ってミサカはミサカは驚いてみたり」
上条「わ、わりぃ強く言いすぎた…!その、なんだ、可愛いから二人とも許す!!なーんてな!」
美琴一方「「!!!???」」
美琴「か、かかか、かわ!?かわ…っ!!??//////」
一方「~~~~~~~~ッッッ!!!!!!!//////」
御坂妹「…重症ですね、とミサカはつぶやきます」
上条「土御門は部屋の修理してるしもう一人は気絶してるし、俺の部屋でまったりしますか」
御坂妹「あ、とミサカは気付きたくなかったことに気付きます」
打止「あ!そういえば…ってミサカはミサカは今日の予定を思い出してみる」
上条「?二人はなんかあるのか?」
御坂妹「これからミサカと上位個体は病院で検査を受けなければなりません、とミサカは事実を告げます」
打止「お掃除対決見たかったのに~ってミサカはミサカはがっかりしてみたり」
上条「そっか、じゃあな~…ってアイツらあの格好で病院行くのか…?」
―上条の部屋―
上条「そういやお掃除対決だっけ?すんのか?」
美琴「あ、あれはあの子たちが勝手に言ってただけだから…しなくていいわよっ」
一方「ンなことよりオマエ宿題は終わったンかよ?」
上条「あー…三人集まればなんとかなると思ったんだけどさ、バカが三人集まっても全然はかどらなかった…」
美琴「なら私が!」
一方「なら俺が!」
上条「ん?お前らが手伝ってくれんの?」
美琴一方「「…!><」」コクコク
美琴「だから、この"It"は『それ』じゃなくて形式主語で…」
上条「え、"it"って『それ』以外に訳があんの!?」
一方「おい、そこの数学のプリント間違いだらけだぞ。ったくどォしたらこンな答えが出ンだよ…」
上条「な!?その数学のは数時間かけてやったのに!!」
一方「因数分解の問題全くできてねェじゃねェか!」
美琴「こっちの古文もひどっ…!四段活用くらい覚えなさいよ!」
上条「ひぃ~~~~!!」
上条「…ふぅ。なんとか終わったなー本当お前らのおかげだよ。ありがとうな」
美琴一方「「……ッ//////」」
上条「レベル5のメイド家庭教師二人に勉強を教えてもらえてすげぇ嬉しいよ」
美琴一方「「////////////」」カアァ
上条「……?」
美琴一方「「…………///」」モジモジ
上条「なんか最近お前ら、やけにおとなしくねぇか…?」
上条「それも俺の前でだけ…もしかして、俺がお前らに何かしたのか…?」
美琴「そ、れ…は……ッ!」
一方「チッ。…コイツがオマエに惚れてンだよいい加減気づけこの鈍感野郎ォ!!」
美琴「なっ!?//////」
上条「えっ!?」
美琴「そ、それを言うならアンタだってコイツに惚れてるじゃない!!」
一方「あァ!?//////」
上条「えっ!?」
美琴一方「「…………ッ」」ドギマギ
上条「えっ?えっ?」
上条「お前ら二人とも、俺のこと好きなのか……?」
美琴一方「「…………//////」」コク
上条「そっか……ありがとう。わりぃな、今まで全然気づかなくて」
美琴一方「「…!」」フルフル
上条「でもごめん。俺は、好きとかそういうのよくわかんねぇんだ…」
美琴一方「「……」」
上条「だからお前らの気持に応えることはできない」
美琴一方「「…」」
上条「けど今日みたいのは楽しかったしさ。良かったらまたみんなで遊ばねぇか?」ニカッ
美琴一方「「……!!」」キュン
やっぱ美琴と一方さんどちらも蔑ろにされないのがいいよNE
ID:Game3hfpOはもう書かなくていいよ
今日はせっかく仕事が早く片付いたわけだからゆっくり休んでいいよ
もうすぐ終わるのにさるさんくらった
>>446
ゆっくり休んだらそのあと続きを書いて欲しいんだよ!!
―帰り道―
美琴「……楽しかったわね…」
一方「……そォだな…」
美琴「次にアイツの部屋に行くときも一緒だからね!抜け駆けすんじゃないわよ」
一方「…俺はもう行かねェよ」
美琴「え?なんでよ…」
一方「よくよく考えたら俺にはオマエの恋路を邪魔する権利なンざねェンだよ」
美琴「!…『実験』のこと気にしてんの?」
一方「…」
美琴「…私は、今いる妹達をアンタが泣かせたら許さないけど、私のためにアイツから身を引けなんて思ってないわよ!」
一方「……」
美琴「むしろそんなことされてもムカつく!」
一方「あァ?」
美琴「アンタが遠慮しない限り私の恋愛は成就しないとでも思ってんの?」
一方「はァ?ンなコト言ってねェだろォが」
美琴「だったら正々堂々と私のライバルになりなさいよ!アンタに遠慮されたって私は嬉しくもなんともないんだから!」
一方「ッ!………なァ」
美琴「なによ」
一方「オマエってイイ奴だな」
美琴「ア、アンタに言われても嬉しくないっ」
一方「だがよォ、今言ったコトを後悔すンじゃねェぞ。ここまで言われたら俺は本気で挑むぜェ?」
美琴「ふん、望むところよ。絶対負けないんだから!」
一方「俺だって負けるつもりはねェよ!」
美琴「ねぇ!私は明日もアイツん家に行くけど、アンタはどうする!?」
一方「行く!行くに決まってンだろォが!」
美琴「そうこなくっちゃ!私たちの戦いはこれからよ!」
~おしまい~
支援
読んでくださった方どうもありがとうございました!
美琴VS百合子はいつか書いてみたいと思ってたので、スレ立ててくれた>>1に感謝です
参考画像
ネコ耳
ttp://img03.shop-pro.jp/PA01004/204/product/11041903_o2.jpg
ウサ耳
ttp://img03.shop-pro.jp/PA01004/204/product/13812813.jpg
ぼかぁメイド服も大好物なんやで
>>457
乙なんて言わない
だからもっと書いてください、お願いします
一方通行(……あれから毎日こォしてマッサージをしてはいるが、効果があるようには思えねェ)
一方通行(試しに練習してみるか……)
一方通行(……微妙だなァ)ニ、ニコォ
一方通行(鏡に映った自分を見て笑うのもなンか妙だな)
一方通行(……と、とうま)ニコッ
打ち止め「ねぇ」
一方通行「ッ――!?」
打ち止め「早くお風呂に入ろうよって、ミサカはミサカは鏡の前でニヤけてるあなたを促してみる」
一方通行「あ、あァ……」
一方通行「…………」スタスタ
結標「ほら、猫背になってる」バンッ
一方通行「ッ……なンでこンな格好で出歩かなきゃなンねェんだ……」
結標「慣れなきゃね、似合ってるわよ」
一方通行「どォも……」
結標「それに、その初めて買った服で外出したかったんじゃない?」
一方通行「別に……」
一方通行(打ち止めァ……結局返してきたンだよな……)
一方通行(気ィ遣わせちまったな……また今度ファミレスに連れて行ってやっか……)
一方通行(元はといやァ、打ち止めの我が儘でファミレスいって、とうまとアイツを見かけて……)
結標「やっぱそのホットパンツいいわぁ……まぁ、このお尻があったこそなんだけど……」サワワッ
一方通行「…………」
結標「あれ? 拳が来ない?」
一方通行(あ、アレはとうま……!)
上条「とっくばい! とっくばい!」
一方通行(ど、どうするッ!? こっち来ンぞ……)ワタワタ
結標「どうしたの?」
上条「そうだ、今日はお好み焼き風卵丼にするk」ドンッ
一方通行「ッ……」バタッ
上条「あ……すみません! 大丈夫ですか!?」
一方通行「くっ……」
上条「女の子……それも松葉杖……」
一方通行「…………」
上条「すみませんすみません! もし悪化したようなら……何も出来ない……」
一方通行(気付いて、ねェのか……?)
上条(親父……スマン、息子のために医療費その他諸々を……)
結標(もしかして……)
上条「とりあえずっ、どうぞお手を……」
一方通行「…………」ニギッ
上条「わたくし上条当麻と申します。この度は誠に申し訳のn」
結標「急用急用、その子任せるわ」ビュン
上条「え、え……? ちょ、ちょっと待ってくださーい!!」
一方通行(あ、危ねェ……思考が停止しかけてた……)
一方通行(どうする……ここはスイッチ入れて逃げっか……?)
上条「あの……」
一方通行(くっ……)
一方通行「あ、ありがとうございます……」
上条「いえいえっ、そ、それよか大丈夫ですか……!?」
一方通行(なるほどォ……足か……)
一方通行「はい、なンとも。安心してください」
上条「は、ははっ……安心したら腰が……」ストン
一方通行「あ、大丈夫ですか……?」
上条(よかったぁ……最悪学生で借金でしたよ……)ウルッ
上条「よければ家まで送りましょうか? いえ、是非とも送らせていただきたい!」
一方通行「……え、いや……」
一方通行(とうまと一緒にいたいてェが、バレッかもしんねェし……。
いや、バレても……いやいやッ、まだダメだァ!)
上条「お願いします! お詫びの意味も込めて!」
一方通行「あ、じゃあ、はい……」
一方通行(ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙……俺のバカヤロウがッ……)
上条「ありがとうございます! では、失礼じゃなければどうかお名前を……」
一方通行「え……」
一方通行(ヤ、ヤベェ、今ので確実に訝しンだろ……)
上条(ま、まさか……転んだショックで記憶が……!?)
一方通行「すっ!」
上条「す、す……?」
一方通行「鈴科百合子っ……です……」ニ、ニコ
上条「じゃあ鈴科さんでいいですね、よろしくお願いします」
一方通行(ゆ、百合子で……なんて言えねェか……)
一方通行(不味ィ……この状況は非常に不味い……)
一方通行(この格好と髪をピンで止めて、リップクリームで普段より唇が潤ってるだけだ……)
一方通行(普通バレねェ方が可笑しい……知り合いに会ったら即アウトだ……)
上条「大丈夫ですか……?」
一方通行「は、はい、平気です」
上条「そっか、ゆっくりでいいですからね」
一方通行(気遣いは有り難てェが、悠長に歩いてらンねェ……)
上条「白髪で赤眼……」ジッ
一方通行「――!?」
上条「珍しいですよねぇ、俺の友達にもそんな奴が一人いて。一体何人なんだか」
一方通行「ハッ……アハハッ、イスカンダルの方ですね……」
上条「イスカンダルかぁ、聞いたことないな……あ、すみません」
一方通行「いえ……」
一方通行(クッ……どうすりゃあいい……)
一方通行(ヤベェよ……動悸が……)
一方通行(この状況と久しぶりにとうまと会ったからかァ……?)
一方通行(そンことより、人通りの少ない道へ……)
上条「その服可愛いですね」
一方通行「え……、あッ、ありがとうございます!」ペコッ
上条(そ、そんなに嬉しいのか)
上条「あー……それに似合ってますよ」
一方通行(し、幸せだァ……結標淡希ィ、やったぜ……)カァァ
上条「大丈夫ですか……顔も赤いし、何だか息も荒い……」
一方通行「へ、平気だァ……です……」
上条「そうですか……それで家の方角はこっちでいいのかな?」
一方通行「あ……そっちの公園に……」
上条「あ、そうでしたか。もちろん学生ですよね? 寮ですか?」
一方通行「……居候で」
上条「へぇ、家にも居候がいましてね。これがまたひどいんですよ!」
一方通行(あァ……全然話が頭に入ってこねェ……)
一方通行(こそこそとうまの横顔見て……)
一方通行(クソッ……少しは冷静になりやがれッ、俺……)
上条「それで、この前なンか卵焼きを十回も作らされて……あ」
一方通行「……どォしました?」
美琴「コインが描くー♪」
上条「ビリビリ……」
一方通行(オリジナル……)
上条「あそこを歩いてる中学生……知り合いなんですけど、よく喧嘩をふっかけられるんですよ……」
一方通行「そォなんですかァ」
上条「だからこっちから行きません?」
一方通行「はい、構いませン。大変ですね」
上条「ははは、本当に……」
御坂妹「…………」
上条(……御坂妹!?)
一方通行(オイオイ、今度はクローンじゃねェか!?)
上条(どっちの道へ行くべきだ……?)
上条(どちらへ行ってもあらぬ誤解をされそうな……)
一方通行(実際には二方向だが、これじゃあ八方塞がりじゃねェか……)
美琴(あっ、妹じゃない)
御坂妹(あっ、お姉さま発見。あの様子ではまだあの方に遭っていませんね、
とミサカは小さくガッツポーズをしてませます)
一方通行「不味い……」カチッ
上条「え?」
一方通行「当麻さん! 失礼します!」
上条「す、鈴科さn――――」
上条「――ん……?」
一方通行「黙れッ……」ダキッ
上条(とっ、突然美少女に抱き付かれ……どういうことですか!?
上条さんはこんな素敵なフラグは立てた覚えがありませんよ!)
一方通行(……なァ、何してんだ俺ァ……!? 状況が状況といえ……)
上条(どうしよう……俺も腕を回した方がいいのかな……)ワタワタ
一方通行(ッ……好き……)ギュッ
上条(おうふッ……柔らかい……)
美琴「なっ……」
御坂妹「昼間からお盛んなことですね、とミサカは如何ともしがたいジェラシーを交えて吐き捨てます」
美琴「い、行くわよ!」
御坂妹「後学のために見学を、とミサカh」
美琴「い、いいから!」
上条(…………)ドキドキ
上条(行ったか……)ドキドキ
一方通行「…………」
上条「す、鈴科さぁん……」
一方通行「……ハッ、すみませンすみませン!!」
一方通行(やっちまったァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア)
一方通行(ただやり過ごすだけなら、あンな……)カァァ
一方通行(気持ちが抑えきれなくなって……き、気持ちのベクトルを……)
一方通行(顔が熱ィよ……)
上条「あ、いえいえ、ありがとうございました……」
一方通行「あ、はい、すみませン……なンだか当麻さんが困っていたから……」
上条「あはは……」
一方通行「ふふふ……」
上条「顔、赤いですよ……?」
一方通行「と、当麻さんこそ……」
上条(か、可愛い……!)
一方通行(あァ、死にてェ……死にたくねェけど……)
一方通行(思い出すだけでも……顔が熱く……)カァァ
上条「鈴科さん」
一方通行「は、はいィ!」
上条「はい、コーヒー」
一方通行「ありがとうございます……」
上条「女の子でブラックなんて通ですね」
一方通行「ハ、ハハハ……」
上条(何を話せば……)
一方通行(クソがァ……)
上条(す、鈴科さんの肌白いよなぁ……)チラッ
上条(雪みてぇ……)ゴクリッ
一方通行(な、何見てンだ……? もしかしてバレちまったか!?)
上条(あ、今軽蔑された。はい、俺軽蔑された。
あぁあああああああああッ! こんなのジェントル上条じゃない!)
上条「はぁ……」
上条(ここは年頃の男なのですから、と開き直ろう。
そう、年頃の男なわけだから、別に……)
一方通行「…………」ジッ
上条(俯きながらのっ! 節目がちに見つめられてる!?)
上条(怒って……る?)
一方通行(溜め息……やっぱバレたンだな……!
さっきの溜め息はどう切り出そうと……)
上条(口を開かない……やっぱ怒ってる……)
一方通行(逃げる……それしかねェ……)
一方通行「あ、あの……」
上条「は、はい!」
一方通行「ここまで来れば平気です」
上条(な、何のことだ?)
一方通行「帰ります」
上条(やっぱり怒ってるぅうううううううううううううううううう)
この路線はダメかい?
正直、俺の中の一方さんが暴走してる感が否めない
上条「すみませんでしたぁッ!!」ズサッ
一方通行「あン!? ……あ、あの、やめてください!!」
上条「いえっ、わたくしこと上条当麻はあなたの太ももを見た……」
一方通行(お、俺の太ももをだとォ……)
上条「いや、穴が空くほどじっと見つめてしまったこと、どうか謝らせてください!!」
一方通行(何がなンだか…解らねェ……)
一方通行「も……もういいですからァ! もう土下座は……」
上条「許していただけるのでしょうか……?」
上条(こッ、このアングルは……!)
上条「って、また何見てんだよ俺ぇえええええええええええ」ガンガンッ
一方通行「血がァ! 額から血がァ!」
上条「」ガンガンッ
一方通行(仕方ねェ……ベクトルを……)カチッ
上条「」ゴスゴスッ
一方通行(これで安心だろォ……落ち着くまでじっくりとうまを見ておくか……)
一方通行(へェ……こンなところにホクロが……)
上条「……ハッ!」
一方通行「お……」
上条(なんだこれ……このクレーターは……)
一方通行「大丈夫ですかァ?」
上条「すみませんでした……!」
一方通行「だからもォ……」
上条「お詫びに最後まで、家までお送りさせてください」
一方通行「いえ、もォいいンですよ」
上条「……そうですか?」
一方通行「はい」
上条「じゃあ今度何か、別の形でお詫びを……携帯ありますか?」
一方通行「あァ……」
上条「えっと、連絡先いいです……か?」
一方通行「――!?」
一方通行(これはチャンス……ッ! 千載一遇のチャンス……ッ!)
一方通行「いッ、いいですよ」
上条「では赤外線で、と」
一方通行「き、来ました」
上条「こっちも」
一方通行「じゃ、じゃあまた今度……」ニコリ
上条「あ、はい!」
上条(鈴科さん……あんな娘と付き合えればな……)ドキドキ
一方通行(アホかァ俺はァアアアアアアアアアア!
『鈴科百合子』として交換しても意味ねェじゃねェかァアアアアアアアアアア!)
結標「なるほどなるほど……ナイスな展開じゃない」
一方通行「どこがだよ……」
結標「逆に考えてみて……つまり、あの男と会いたい時には百合子ちゃんになればいいのよ!」
一方通行「なッ……」
結標「不服そうね。お詫びってことで最低一回はデートの約束を取り付けたようなものなのよ」
一方通行「その考えはなかった……!」
一方通行(だがいいのかよ、一方通行……当麻を騙すことになるンだぜ?
いや、一方通行の時も騙してるようなもンだが……)
一方通行「しっかし、アイツにバレなくても周りにゃあバレるぞ?」
結標「キャップ被ればいいでしょ。
それに第一位がこんな格好してるなんて誰も想像しないでしょうし」
一方通行「……やっぱダm」
From:上条当麻
おはよう。
『これから学校です。
いってきます!』
結標「この感じはもう結構な頻度でやりとりしてるみたいね」
一方通行「…………」
上条「なぁ……土御門、青ピ」
青ピ「黄昏てどうしたん、カミやん?」
土御門「またどうせエンゲル係数がああだこうだに決まってるぜよ」
上条「俺にも春がやってきたのかもしれない……」(イケメンAAry
青ピ「…………」
土御門「…………」
吹寄「…………」
姫神「…………」
「「「…………」」」
上条「あ……あれ……?」
上条「うぅっ……ひどい目に遭った……」
上条「だけど今の俺はこれくらいじゃあへこたれないぜ!」
上条「さぁて、鈴科さんとメールして癒されよう」
上条「お、返信着てたのか」
From:鈴科
おはようございます。
『私もこれから学校です。
いってらっしゃい。
そしていってきます。』
上条「この淡泊ながらも、丁寧で、そしてこの返信の遅さ……。
きっとどう返信しようかと迷いに迷ってたに違いない!」
土御門「…………」
青ピ「…………」
一方通行「もうゴミ袋はねェのか?」
結標「確かキッチンの引き出しに……」バリバリ
結標(家事を覚えるために掃除をしてくれるなんて、便r……健気ね)
結標「あ、着信」
一方通行「…………」ズサッ
From:上条当麻
い、痛い……。
『今友達に俺にも春がきたかも、って言ってみたらボコボコにされた……(泣
クラスメイト総勢でですよ!不幸だー!』
一方通行(当麻をボコボコにだとォ……いつか全員ブッ殺す……)
一方通行(いや、それは当麻が悲しむだろォしな……半殺しで留めておいてやる)
一方通行(それにしてもこうして当麻とメールしてるなんて信じられるかァ?)ニヤニヤ
結標(もう百合子になっちゃえよ)
姫神「当麻くん。おひr」
上条「お、着た着た!」
From:鈴科
酷いね。
『大丈夫?怪我てない?
私がその場に居たら当麻さんを守ってあげれたのにな。 』
上条「くっ……なけなし勇気を振り絞って『春がきた』の下りを書いたのに……」
上条「燃えるじゃねぇか!」
上条「いや、待てよ……一度書いて削ったとかないか? な、ないよな!」
上条「ああ、心配してきれてそこへ目が行かなかったとか」
上条「それにしても守ってあげられた、か……」
上条「むしろ守らせてください……いや、恥ずかしいだろ……」
上条「あ……ま、まぁ、いいか。これはこれで返信が楽しみだ」
姫神「…………」
一方通行「ふぅ……これでやっと大方片付いたなァ……」
結標「百合子ちゃん、お茶ぁ」
一方通行「チッ、待ってろ……」
結標「あ、着s」
一方通行「…………」ズサッ
From:上条当麻
無題
『むしろ守らせてください』
一方通行(こッ、こりゃあどういう意味だァ!?)カァァ
一方通行「オ、オイ! これ……」
結標「……告白?」
一方通行「はァッ!?」
一方通行(オイオイオイオイ……どうすりゃあ……)
結標「って、いうのは嘘で。軽いジョークみたいなものよ」
一方通行「……そ、そォだよな」
小萌「何回やってるか解りませんが、シュレリンガーの猫というのは―――」
上条(き、着た……)ドキドキ
From:鈴科
御願いします。
上条「……マジで!?」
小萌「上条ちゃん、うるさいですよー」
上条「あ、すみません……アハハ……」
From:鈴科
御願いします。
『……なんて。
そんなこと、冗談で言っちゃダメです。』
上条「ふ……ふはははは!!」
上条「堪らねぇ……堪らねぇよ鈴科……!」
「「「…………」」」
土御門「どう思うぜよ……」
青ピ「カミやん一人幸せにならせるのはアカン……というかカミやんが幸せになったらアカンのや……」
青ピ「その時点でカミやんはカミやんでなくなるからやッ!」
「「「そうだそうだァーッ!」」」
土御門「鈴科……カミやんを虜にした謎の女……」
吹寄「まず情報が欲しいところね」
青ピ「参加は大いに歓迎なんやけど……いいんちょまで?」
吹寄「うるさいわね」
「はい、隊長!」
土御門「発言を許可するぜい」
「あの携帯を手に入れてみてはいかがでしょう?」ニヤリ
土御門「お主も悪よのう」ニヤリ
姫神「私の出番。スニーキング・ミッションなら任せて」
「「「おおっ!!」」」
姫神「待たせたな。」
土御門「よくやったスネーク」
吹寄「ではここは私が……」コホン
青ピ「あかん……他人の携帯覗き見するような最低の行為を女の子にやらせるわけにはいかん……」
吹寄「青ピ……」
青ピ「青髪ピアス、いっきまーす!」
青ピ「まずは……そうやな……」
青ピ「『メイド服着てくれへん?』」
「「「流石青ピ! 俺達に出来ないことを平然とやってのける!
そこにシビレる! あこがれるゥ!」」」
吹寄「待ちなさい」
青ピ「あ、送ってもうた」
From:鈴科
メイド服?
『当麻さんそんな趣味があるんですか?
一応覚えておきます。』
青ピ「っぼぇええええええええええええええ!!」
青ピ「なんなんやこの感覚は……文章だけでこのぼくがぁ……」
青ピ「次は『これからはぼくのことお兄t』」
「「一人で楽しんでんじゃねぇ!」」
土御門「それまでだにゃー……鈴科の魔性は解ったぜよ……」
吹寄「貸しなさい」
吹寄「『そういえば鈴科さんはどこの学校なの?』」
吹寄「どうよ?」
「「「えー……」」」
吹寄「…………」
姫神「なら『当麻くんのこと。好き?』」
「「「やめろ! それは死亡フラグだ!」」」
姫神「送った。」
一方通行「……!?」
一方通行「オイィ……」
結標「声が震えてるわよ……」
一方通行「…………」
From:上条当麻
当麻くんのこと。好き?
『本文無し』
結標「これは……」
一方通行「どォすりゃいい……」
結標「まぁ、今は適当にはぐらかしておきなさい」
一方通行「だがよォ……」
結標「メールで告白とか論外」
一方通行「仕方ねェ……」
From:鈴科
どうかな?
『メールで告白とか論外です。』
姫神「成功。」
吹寄「鈴科さんの上条当麻への評価は大幅にダウンね」
青ピ「ち、違う……ぼぇっ……」
青ピ「これはツンデレならぬデレツンや!!」
青ピ「『どうかな?』で期待を煽って本文で落とす……!」
青ピ「キャバ嬢や! キャバ嬢のテクや!」
吹寄「適当なこと言ってんじゃないわよ」
土御門「もしもし、ねーちん?」
上条「あれ? 俺の携帯が……」
上条「誰か知らないか?」
上条「あ、姫神……」
姫神(オワタ。)
上条「ありがとな、拾ってくれたのか!」
姫神「え。うん。」
上条「さぁて、メールメール」
青ピ「がんばりや、カミやん……」グスッ
土御門「うん、もう諦めるのが賢いと思うぜい」
上条「あれ? こんなことメールした……堪んねぇ!」
吹寄「上条当麻! 鈴科さんってどんな子なのよ?」
上条「え? 鈴科か……」
「「「…………」」」
上条「兎に角白いな、雪みてぇにさ……。
後折れちまいそうなくらい細いけど、ホットパンツのよく似合う娘なんだ」
上条「白髪と赤い目も可愛い……まるで兎、そう兎だ!」
青ピ「白髪灼眼の討ち手鈴科ちゃんかぁ……会うてみたいなぁ……」
土御門(白髪に赤い目……?)
姫神に出番を与えたかった
だが全然動いてくれなかった
反省はしていない
飯、寝るかも
From:上条当麻
なんか変なメールばかりして……
『すみませんでしたm(_ _)m
こっちは今から帰りです。鈴科さんはまだ学校ですよね?お先!』
一方通行「…………」スッ
結標「早いわね、もう帰るのかしら? ああ、デート?」
一方通行「違ェ!」
一方通行(あの公園にいきゃあ今日も会えンだろ)
一方通行(但しあのオリジナルに遭う可能性も大だし、クローンの方にも留意しとかねェと……)
一方通行(だが、また昨日みてェに……いやいや……)
一方通行「このキャスケット借りンぞ」
結標「いや、それ百合子ちゃんのよ」
一方通行「百合子ちゃんって言うな」
一方通行「よし……可笑しくねェな」
結標(一方通行……いえ、百合子ちゃんってばすっかり女の子ね……)
一方通行(すっかりこの格好にも慣れちまったなァ……)
一方通行(……闇の世界では一方通行として、光の世界では鈴科百合子として生きるのも悪くねェ)
一方通行(だがなンか、こう、釈然としねェ……)
一方通行(そォか……一方通行と鈴科百合子じゃなくて、『俺』を見てもらいてェんだ……)
一方通行(しかし見せる勇気はねェ、と……。
通行止め、結局今は引き返してここで甘ンじるしかねェんだ)
上条「鈴科さん!?」
一方通行「と、当麻さん……」
青ピ「お、おおっ、おおおおお! この娘が鈴科かぁ、少しキツそうなとことかイメージ通りやわぁ」
一方通行(誰だよォ……)
上条「こっちはクラスメイトの青髪ピアス」
青ピ「クラスメイトなんて他人行儀なぁ……。
ぼかぁカミやんの心の親友やぁ! どうも、よろしゅう」
上条「そしてこっちが―――」
土御門「…………」
一方通行「…………」
土御門「何をしているのかにゃー……一方通行……」 ボソッ
一方通行「こォ、これには止ん事無き事情がだなァ……」ボソッ
土御門「いや、いいんだぜい……ただな、よくバレないもんだにゃー……」ボソッ
一方通行「俺もそこは不思議でしょうがねェ……」ボソッ
上条「な……なんだよ……? 二人は知り合いなのか?」
土御門「ちょっとした知り合いなんだぜい」
一方通行「はい、本当にちょっとした知り合いです」
上条「そうか……」
土御門(ヤバい……カミやんが怪しんでるぜよ……)
一方通行(クソォ……なンとかしやがれ……)
上条(土御門の知り合いっていったら魔術側の人間なのか?
いや、土御門にだってただの知り合いはいるよな?)
青ピ(ニーソ、萌えぇ……)
土御門「す、鈴科とは前に病院で知り合ってにゃー」
一方通行「は、はい、松葉杖が折れてしまった時に助けていただいて」
上条「…………」
土御門(通るか……ッ!?)
一方通行(もう一押しか……?)
上条「なぁんだ、そうだったのか。てっきり上条さんはまた何かあるものだと」
土御門「それと俺には舞夏がいるしにゃー……な、カミやん?」
上条「何を言ってるのか上条さんには……」
一方通行「……?」
土御門「今回ばかりは自覚してるようだし、俺も陰ながら一応……一応だぜい? 応援してるぜよ」
青ピ(ええなぁ、絶対領域ええなぁ)
土御門(カミやんガールズにまさか一方通行が加わるなんてにゃー)
一方通行(いいからコイツら空気読ンでさっさと帰りやがれ……)
上条「鈴科さん学校終わってたのか」
青髪「ところで鈴科さんはどこの学校なん?」
一方通行「はい、霧ヶ丘です」
一方通行(結標がこう言っときゃあ大丈夫って言ってたが……)
上条「確か姫神が前にいたとこだったか」
青ピ「残念やわぁ、是非とも制服姿見てみたかったわぁ」
上条「そうだなぁ」
一方通行(結標に相談しとくかァ……)
青ピ「あ、鈴科ちゃんこれからなんか用でもあるん?」
一方通行「いえ、特にはァ」
青ピ「それならぼくらとどっか遊びにいかへん? な、ツッチー」
土御門「そ、そうだにゃー。まぁ、どうせカミやんは今日も付き合いが悪いんd」
上条「いきます! いきますとも!
鈴科さんをこんな野郎二人と一緒にさせるわけには紳士上条として許されん!」
一方通行(それなら……)
上条(あ、でもインデックスが……くっ、どうしたら……)
青ピ「鈴科ちゃんはここらにはよく遊びにくるん?」
一方通行「いえ、あンまり……」
上条(インデックス、スマン……どうか安らかに眠ってくれ……)
上条(それにしても地下街か……あの時インデックスと風斬と一緒に来たっけ……)
土御門「ゲーセンでいいかにゃー」
青ピ「それは暗にぼくが女の子とのデートのために無駄に鍛えたクレーンゲームの腕を見たいとな?」
上条「確かに無駄だ……」
一方通行(……こォしてると俺も普通の人間みてェだ)
土御門「せっかく女の子っ……がいるからプリクラとか撮ってみるのはどうぜよ?」
青ピ「それがええ! くーっ、ぼくら三人の中に女の子がいるなんて夢みたいやわぁ……」
上条「紅一点だなぁ」
一方通行(ヤベェ……まだ何もしてねェっつうのに超楽しい……)ニヨニヨ
土御門(俺に見られたくないのか、必死に笑顔を堪えてるぜよ……)
青ピ「こいつでぇ……どうや!」
上条「……落ちたな」
土御門「口ほどにもないぜよ」
青ピ「て、店員さん! これクレーンのバネ緩過ぎとちゃうん!?」
一方通行「やらせて」
上条「お、じゃあここは上条さんが……」チャリン
一方通行「ま、待って!」
一方通行「オイィ、土御門……金出せ……」ボソッ
土御門「カツアゲっ!? なんで俺が出さないt」ボソッ
一方通行「うるせェ! 当麻はあの白いののせいで金がねェんだよ!」ボソッ
土御門「……後で返すんだぜい?」チャリン
上条「……?」
一方通行(よし……ベクトルで……)カチッ
一方通行「ここだァ!」
上条「おおっ!」
青ピ「なん……やて……!?」
一方通行「はい……当麻さん……」
上条「くれるのか……?」
一方通行「は、はいッ!」
上条(ゲコ太か……ビリビリが喜びそうだな……)
一方通行(は、初めてのプレゼントだしなァ……これくらいのもンで……)
土御門(青春だにゃー……)
一方通行「み、見てンじゃねェ!」ボソッ
青ピ「チクショー! そんなら次は格ゲーや!」
上条「鈴科さんは格ゲーなんて……」
一方通行「受けて立とォじゃねェ……ですか!」
青ピ「なん……やて……!?」
一方通行「どォだ……」
青ピ「い、今のはなんかの間違いや! そや、ビギナーズラックや!」
一方通行「よく吠えやがる」
青ピ「くっ……男に生まれたからには格ゲーで女の子に負けるのは許されへんのやー!」
一方通行「フハハハハ! 弱ェ弱ェ弱ェッ!」
上条「あ、圧倒的じゃないか……」
土御門(本性が出ちゃってるにゃー……)
一方通行「起きろよォ……狩人を楽しませンなんならキツネになりやがれ! 喰われるための豚に――」
青ピ「追い詰められたキツネはジャッカルよら凶暴や!」
上条「それ死亡フラグ!」
一方通行「終了ォ……」
青ピ「完敗や……」
青ピ「うぅ……ぼくもう帰る……」
上条「まぁ、元気出せよ……」
鈴科(あァッ……調子に乗りすぎたァ……)
青ピ「鈴科ちゃん……いや、鈴科師匠! 弟子にしt」
鈴科「断る」
青ピ「帰る……ぼかぁもう帰る……」
土御門「帰るにしてもその前にプリクライベントがあるんだぜい?」
青ピ「そやった! すっかり忘れとったわぁ!」
一方通行(どォせなら当麻と二人で……いや、贅沢かァ……)
上条「じゃ、鈴科の分は俺が……」チャリン
一方通行「オイィッ!」ボソッ
土御門「またぜよ!?」ボソッ
一方通行(し、死にてェ……)
一方通行(忸怩たる思いたァこのことだ……)
一方通行(舌を出して額のとこでピース……)
一方通行(あのグラサンにおいては吹き出してやがった……いつか殺す……)
青ピ「はい、カミやんの分」
上条「さんきゅ」
青ピ「はい、鈴科ちゃんの」
一方通行「は、はい」
一方通行(まぁ、当麻の写真……いや、プリクラをゲット出来たからよしとするかァ……)ニヤニヤ
上条「これからどうすんだ?」
土御門「じゃあ適当にファミレスとかどうぜよ?」
青ピ「ええなぁ」
一方通行「俺、いや、私奢ります!」
上条「いやいや、女の子にそれは……」
土御門「いや、全然OKぜよ……」
一方通行(くっ……ファミレスならカード使えンだろ……)
青ピ「さぁて、何食べよかなぁ」
上条「鈴科はどうする?」
鈴科「コーヒーで」
土御門「俺は最高級ステーキランチセットだにゃーッ!」
上条「少しは遠慮ってもんをだな……」
青ピ「じゃあ甘味系男子のぼかぁパフェでも食べちゃおうかなぁ」
上条「どんな男子だ!」
鈴科「どォぞ、当麻さんもお好きなものを」
上条「……じゃ、じゃあこのサイコロステーキセットを!」
上条(うぅ、これならいつだか一方通行が言ってた通りじゃないですか……ヒモ……)
「それで初春が……」
「わーわー!」
「何々?」
「お姉さまったら身を乗り出して……」
青ピ「ぴとーっと」
一方通行「何してン……ですか?」
青ピ「あ、鈴科ちゃんも携帯にさっき撮ったプリクラ貼ったらどうや?」
一方通行「でもそれ恥ずかしくないですか……」
一方通行(なンでよりによって四人して舌出し額ピースのをォ……)
青ピ「いやいや、この鈴科ちゃん顔真っ赤でかいいs……な、なんでアイアンクロー……?」
一方通行「ハッ……すみませン! でもそうじゃなくとも恥ずかしいものですよね!」
青ピ「なら電池パックの蓋の裏とかどうや?」
一方通行(なるほどなァ……それなら……)
一方通行(それにしても当麻とあの野郎、ドリンク取りにいくだけでどンだけ――――)
「げっ……ビリビリ……」
「ビリビリ言うな! 大体『げっ』てなによ!?」
「御坂さんのお知り合いですか?」
「先戻ってるぜよー」
一方通行(ありゃあオリジナルの方……クソ忌々しい第三位め……)
一方通行(まぁ、あの時のことは感謝してるが……)
一方通行(あン!? あの女自分達のテーブルへ当麻を……)ミシミシ
青ピ「あ、あの鈴科ちゃん……携帯ミシミシいうとるよ……?」
土御門「ただいま、っと」
青ピ「あれ? カミやんは?」
土御門「中学生に絡まれてるぜよ」
青ピ「またカミやん病かぁ……鈴科ちゃんがおるのに……」
一方通行(クソッ……どうすりゃいい……)
一方通行(見てて不愉快だァ……あ、あの女ァアアア……)
一方通行(自分のドリンクを当麻にィ……! い、行ったらバレるよなァ……)
一方通行(いや、今の俺ァ鈴科百合子だ……キャスケットを目深に被って……)ガタ
青ピ「ん? どうしたん?」
一方通行「ちょッ、ちょっとお花を摘みに」ダッ
土御門「今時文学少女でもそれは言わないぜい……」
美琴「で、コイツがあのグラビトン事件の時――――」
上条(……戻りたい)
黒子「アレをこの猿人類が……?」
初春「白井さん! 失礼ですよ!」
佐天(レベル0なのにすごいなぁ……)
一方通行「あ、あのォ……当麻さん……」
上条「あ、鈴科。悪いな、知り合いに会っちまって」
美琴「……誰? この子?」
初春(綺麗な人……)
佐天(どこかで見たような……?)
黒子(この白い肌……一体どんなケアを……)
上条「ああ、こちらは鈴科さん」
一方通行「鈴科百合子です」ペコリ
美琴(ま、またコイツは別の女の子をぉ……)
一方通行(気付いてねェ……よなァ?)
上条「こっちがビリビリで、その後輩の白井。後は佐天さんと初春さんだっか?」
初春「初めまして」ペコリ
佐天「佐天涙子です」
黒子「ご機嫌よう」
美琴「ビリビリ言うな! ……御坂御坂よ」
美琴(そういえば『当麻さん』って……何よ……)
一方通行「当麻さん、そろそろお料理が運ばれてきます」
美琴(また……)
上条「あ、そうだった」
美琴「ま、まさか鈴科さんとアンタ付き合ってんの?」
上条「は、はい? 俺みたいなのと鈴科が付き合ってるわけ……」
美琴「な、ならちょっとコイツ借りてていいわよね? 料理もこっちに運ばせて」
一方通行(不味い……ここは……)
一方通行「当麻さん、早く戻りましょう」ギュッ
上条(す、鈴科が腕を……)
上条「あ、ああ……」
美琴「ちょ、ちょっと待ちなさいよ! 話聞いてなかったわけ!?」ギュッ
上条(スモールマウンテンが両サイドからぁあああああ)
一方通行「当麻さんが迷惑してます、離してあげてください」
美琴「そ、そんなことないわよ! それに、あげてください、って私が悪いみたいじゃない!」
初春(わわわ、女の戦いだ……!)
佐天(がんばれ! 御坂さん!)
黒子(いけ! そこだ! もっと胸を押し付けるんですのよ、鈴科さん!)
一方通行「当麻さん、大丈夫ですかァ? 御坂さん、お願いです」ギュッ
上条「あ、ああ……」ユサユサ
美琴「だからそれだと私が悪いみたいじゃない!」ギュッ
美琴「アンタねぇ……大体コイツの彼女でもないくせして……」ギュウッ
一方通行「それはテメェにも言えることだろォ……」ギュウッ
美琴「テ、テメェ!? それがアンタの本性ね!!」バチバチ
一方通行「能力で脅そうってかァ……」
美琴「アンタ……私を誰だか知らないの……?」バチバチ
一方通行「知らねェな……」カチッ
美琴「常盤台の『超電磁砲』っていうのにッ……聞き覚えはないかしらッ!!」ビリッ
一方通行(ッ……能力が使えねェ!?)
上条「――何やってんだ!?」キュインッ
美琴「え、あ……」
白井「お姉さまの悪い癖が……」
佐天(圧倒的……ッ! 圧倒的不利……ッ!)
初春「大丈夫ですか……?」
一方通行「あ、あァ……」
美琴「ご、ごめんなさい……」
一方通行「…………」
上条(うぅ、なんか変なオーラに挟まれて……)
美琴「…………」
土御門「なんでこんなことになったんだにゃー?」
青ピ「ええやんええやん! ぼかぁ中学生とお食事出来るだけで幸せやわぁ!」
黒子「わたくしたちは是非ともお断りしたかったのですが」
佐天「青髪のお兄さん、そのパフェもらってもいいですか?」
初春(女の戦い、第二回戦ですね……!)
美琴「ごめん……ついカッとなっちゃって……」
上条「いや、謝るなら鈴科に……」
一方通行「いえ、私も煽るようなことを……」
美琴「そ、そうよね!」
黒子「お姉さま! そこでそれは高感度ダウンでしてよ!」
美琴「……ごめんなさい」
黒子(むしろダウンしてくれて構わないんですが……)
一方通行(このままじゃコイツがあまりにも……癪だが仕方ねェ……)
一方通行「そ、それに私も能力者ですからァ!」
上条「へぇ、一体どんな能力なんだ?」
美琴「あ、そうなの。私も聞きたい」
一方通行(しまったァ……特に考えてなかったぜ……)
一方通行「ベク……」
美琴「ベク……ベクレル変換!」
黒子「恐ろしい能力ですわね……」
一方通行「いえ……ベクトル……」
美琴「ベクトル……?」
上条「ベクトルなら一方通行と同じだな」
一方通行「ッ……ベクトル操作! といってもあくまで簡単なものだけで!」
美琴「へぇ。まぁ、変換までしちゃうアイツは流石レベル5ってことかしら」
上条「そういえば一方通行と鈴科は似てるよなぁ」
一方通行(ヤベェ……バレんぞ……)
上条「白髪とか赤眼とかさ」
美琴「ははは、でも一方通行にこんな可愛げはないわよ」
一方通行(ンだとコラァッ!!)
上条「いやいや、一方通行にも可愛げくらいはあるぜ。
たまに女の子に見える……コホン」パクッ
一方通行(当麻ァ……)
美琴「な、何よ……」
上条「そういえば一方通行最近見てないな」モグモグ
美琴「そういえば私もね」
一方通行(……帰りてェ)
上条「鈴科、食べるか?」ヒョイ
一方通行(こ、これは俗に言う『あーん』!?)
美琴「――!?」
上条「ほら、鈴科さんだけ食い物何も頼まなかったし」
一方通行「そ、そォですね……じゃあお言葉甘えて……」
上条「はい」
一方通行「あ、あーん……」
美琴(ど、どど、どうしたら……邪魔したいけど、そんなことしたら嫌わr)
一方通行「…………」パクッ
一方通行「…………」モグモグ
上条「どうだ?」
一方通行「は、はい! 美味しいです!」ニコッ
一方通行(美味しいィイイイイイイイイイイイ! 当麻のサイコロステーキ美味しいィッ♪)クネクネ
美琴「」
白井「お姉さま? 固まってどうかしました?」
AA落ちは別にいいもう慣れた
そんなことより糞携帯ども
無駄に支援すんなそろそろ自重しろ
このままじゃ未完のまま終わる
>>695
すみません、自粛します
美琴「……わ、私も腹空いちゃったなぁ」
上条「なら何か頼んだらどうだ? ほら、メニュー」
美琴「…………」バチバチ
佐天「……御坂さん、素直に、ストレートに!」ボソッ
美琴「……ね、ねぇ」
上条「ん?」
美琴「アンタの……がっ、食べたいの……」
美琴「鈴科さんみたいに……お願いっ……!」カァァ
上条「ビリビリ……解った……」
美琴「ほ、本当!?」
上条「ほら」
美琴「あ……あーん……」パクッ
美琴(やっ、やったぁ……!)モグモグ
上条(そんなに腹減ってたのか……)
一方通行「…………」
一方通行(そォだよなァ……当麻は別に意識してやってねェんだ……)
一方通行(未だ一方通行なことを忘れて、また一人で舞い上がっちまって……)
美琴「あっ、ゲコ太!」
上条「ああ、鈴科さんがくれたんだよ」
美琴「へぇ」キラキラ
上条「鈴科さん、クレーンゲームが得意でさ。なんならいるか、それ」
一方通行「――ッ!?」
美琴「いいの!?」
上条「ああ、上条さんなんかより大切にしてくれる御坂が持ってた方がいいだろ」
一方通行「…………」
美琴「あ、で、でも……」
上条「あ……そうか。鈴科さん、ダメか?」
一方通行「別に構いませン」
上条「そっか、ありがとな。ほら、御坂」
美琴「ありがとう! 鈴科さんも!」
黒子「またお姉さまはそんな子供っぽいものを……」
一方通行(別にあンな人形……)
美琴「う、うるさいわね! 別にいいでしょ!」
一方通行(なのになンでこんなに悲しいんだァ……?)
上条「鈴科さん?」
一方通行「なンですか?」
上条「いや、どうかしたのかなぁーって」
一方通行「別に」
上条「…………」
一方通行(興醒めだァ……帰っか……)
一方通行(あァ、なンか……鼻がツンとする……)
一方通行「すみませン、そろそろ時間なので。お金は払っておくので、ごゆっくり」ボソッ
上条「え、ちょっ……じゃあ送るよ」
一方通行「いえ、それでは」ペコリ
美琴「あ、またね! ゲコ太ありがとね!」
一方通行(いい笑顔だったな……アイツに他意はねェんだ……)
一方通行「クソッ……」
一方通行(あァ……目頭が熱ィ……)
一方通行「……ハッ! 泣いてやがる」
一方通行(笑えるぜ……この一方通行様がよォ……)
一方通行(涙なンて……実際、ガキの頃以来じゃねェか……?)
一方通行(あァ……何も考えらんねェ……)
一方通行「はァァ……悔しい……」
一方通行「……なンで悔しいのか解ンねェけど……」
一方通行「ヒ……ハハハハハ……!」
一方通行「くそがぁ……ひっぐ……」
一方通行「くそがくそがくそがぁ……」
一方通行「天下往来で恥ずかしくねェのかよォ……俺……」
一方通行「泣き止めよォ……」
敢えてここで飯にする
「――鈴科!!」
一方通行「……なンですか?」
上条「ハァハァ……ッ、やっぱり俺が何かしたんだよな……?」
一方通行「解ンねェならっ……来るンじゃねェよ……」
上条「……ゲコ太か」
一方通行「違ェ……違わねェけど、違ェ……」
一方通行「自分でもよく解らねェンだよ……」
上条「ごめん……悪かった……」
一方通行「謝ンなよ……俺も悪ィンだ……」
上条「……本当にすまなかった」
一方通行「……絶対ェ許さねェ」
上条「よくある謝罪だけど、許してくれるならなんでもする」
一方通行「なら死ね……」
上条「ぐっ……解っt」
一方通行「ハハハッ、ジョークだよォ……」
一方通行「本当になんでもする気はあるみてェだな……」
上条「ああ……」
一方通行「じゃあ俺と付き合えるかァ……?」
上条「喜んで」
一方通行「……ッ! バカ言ってんじゃねェ……」
一方通行(……バカ言ってンじゃ……)
上条「そうだよな、俺なんかと……」
一方通行「そンなこと……」
上条「そうですよね……不幸体質の上条さんなんかを好こうって物好きがいるとh」
一方通行「オイ……」
上条「え、あのぉ……何故上条さんは胸倉を掴まれてるんでせう……!?」
一方通行「ン……」
上条「ぷはっ……な、なっ……!?」
一方通行「……テ、テメェの価値をテメェで決めてンじゃねェ!
テメェの価値を決めンのは俺だ!」
上条「…………」
一方通行「…………」
上条「あの、そろそろ胸倉から手を離して……く、苦しい……」
一方通行「あ……悪ィ……」
上条「……えっとですね、上条さんの出来の悪い頭は未だ理解が追い付いて……」
一方通行「その、だからァ……自分のことを『なんか』とか低く見ないで……」
上条「……解った。それで許してくれるんだよな?」
一方通行「……はい!」
上条「じゃあジェントル上条に、またあの公園まで送らせてください」
一方通行「お願いします」ニコッ
一方通行(ア゙ァ゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙……やっちまったァ……。
勢いで、あンな……キ、キキ、キスを……)
結標「…………」ニヤニヤ
一方通行「…………」
結標「…………」ニヤニヤ
一方通行「…………」チャキ
結標「とりあえず、銃は降ろして……やったじゃない」
一方通行「やったのかァ……?」
結標「……そう言われると、ね」
一方通行「それに思いっきり素で喋っちまってよォ……」
一方通行「だが、何も言って来なかったンだよなァ……」
結標「もうバレてたか、気付いていない振りをしてるのか……」
一方通行「どっちであっても死にてェ……」
結標「それかガチで気付いてないか。そうなるととんだ鈍感ね」
一方通行(……あり得る)
一方通行「はァ……」
打ち止め「どうしたの? ってミサカはミサカは最近溜め息の多いあなたを心配してみる」
一方通行「なンでもねェよ……」
一方通行(どォすりゃあ……もうバラしちまうか……)
一方通行(今なら受け入れてくれそォだしなァ……)
一方通行(だが、マジで気付いてなかったらどうするよ? そうなると話は別だァ)
一方通行「はァ……」
打ち止め「…………」
一方通行「ン……電話か」
一方通行「……と、当麻!?」
一方通行(……昨日は普通に話したが、日を置いちまうと気恥ずかしいぜ……)
一方通行「ど、どうする……? 仕方ねェ……もしもし?」
上条『あ、上条です。こんにちは』
一方通行「こんにちは」
一方通行(やっぱ気付いてねェな、こりゃあ……)
上条『この前のお詫びの話なんですけど』
一方通行「そ、そのことはもォいいンです!」
上条『いやいや、そうはいきません! 今度の日曜日映画でもいかがでしょうか?』
一方通行(これって、デ、デートのお誘いかァ……?)
一方通行(いや、あくまでお詫びの意味を込めてってことだろォ……)
一方通行(しかし……少しは期待してもいいンだよなァ……?)
上条「もしもーし」
一方通行「行きます!」
完結のため不眠だけれど無情にも仕事
残りのレス数が軽く問題になっていたけれど、
また荒れるようなら速筆な方に引き継いでもらっても構わない
むしろそうしてくれた方g
一方通行「結標ェエエエ!」バンッ
結標「な、何よ? ビックリするじゃない……」
一方通行「……当麻にデートに誘われちまったァ」
結標「へぇ、当麻って言うの。呼び捨てで呼んでるのね」
一方通行「いや……実際は『当麻さん』ってなァ……」テレテレ
結標「はいはい」
一方通行「ンなことよりデートだ……映画だと……」
結標「初デートで映画かぁ……」
一方通行「何か悪ィかよ……」
結標「いやね、デート時間を凡そ五時間としたら、二時間は映画で消費されるのよ。
上映中は当然映画に集中しちゃうわけで、会話などないに等しい」
一方通行「いや、会話に困らねェし、上映中に手、手ェ握ったり……。
見終わった後には映画について話せるし、いいこと尽くめじゃねェか」
結標「乙女かっ」
一方通行「い、一応俺も女の子なわけだし……」
結標「まともに返さないで。悲しくなる」
結標「日曜ねぇ……人多そ」
一方通行「テメェはケチ付けねェとやってらンねェのか」
結標「やってらんないわよ。まぁ、その日に任務が入らないといいわね」
一方通行「不吉なこと言いやがる」
結標「いざとなれば私と土御門、そして海原でなんとかするわ」
一方通行「テメェらだけに任せられっかよ」
結標「何言ってんの。あの二人はともかく、少なくとも私は百合子ちゃんの友達でしょう?」
一方通行「……頭沸いてンじゃねェのか」
結標「かもね」
一方通行「……ありがとよ」
結標「なぁに、百合子ちゃん?」
一方通行「なンでもねェよ」
結標「じゃあ勝負服でも買いに行きますか」
一方通行「別にいらねェよ」
結標「何言ってんの! 当日着ていく服に迷うのは目に見えてるんだから!」
一方通行(似合ってンのかァ、これ)
一方通行(服自体は確かに可愛いが……)
一方通行(やっぱこンなの着ていけねェよ! 恥ずかし過ぎンぞ!)
一方通行(もし、もしもだ……着ていったとして、どンな反応してくれっかなァ……?)
一方通行(可愛いよ、鈴科……なんてなァ……)
一方通行「クッ……俺ァ一体何考えてンだ……」カァァ
一方通行(そういえば……キ、キスしたンだよなァ……)
一方通行(だが、これも一方的で……また一方通行だ……)
一方通行(また、してェなァ……)
打ち止め「唇を撫でてどうしたの? ってミサカはミサカはニヤついてみたり……」
一方通行「み、見てンじゃねェ!!」
一方通行「…………」グビッ
一方通行(なかなかうめェじゃねェか。暫くこれにすっか)
上条「よっ、一方通行じゃねぇか」
一方通行「――ッ!?」ビクッ
一方通行(や、ヤベェ……あの時のこともあるし、まともに顔が……)
一方通行(それにここ最近鈴科百合子でいたわけだし……)
上条「どうしたんだ? 熱でも?」ピトッ
一方通行「ねッ、ねェよ! 気安く触ンじゃねェ!」
一方通行(嘘だァッ! むしろもっと……)
上条「悪かった悪かった! だから怒鳴らないでくださいよ!」
一方通行「あァ……」
一方通行(やっぱ気付いてねェンだな……とんだ鈍感野郎だぜ……)
一方通行(いや、ケジメとして自分から申告しねェと……意味がねェ……)
上条「それで何してんだ、お前?」
一方通行「別にただコーヒー買いに来ただけだよ」
上条「そっか。それ新しく出たやつだよな?」
一方通行「あァ、なかなかうめェぞ」
上条「ブラックか……そういえば鈴科さんもブラックだったな」
一方通行「ブッ――!?」
一方通行(自分からの申告を決意した途端にこれかァ……。
今は気付かれたくねェ、なンとか誤魔化さねェと……!)
一方通行「鈴科だァ……? 誰だ、ソイツ?」
上条「ああ、俺の好きな人だ」
一方通行「」カラン
上条「おい、落としたぞ」
一方通行(オ、オイィイイイイイ! 今、確かに、好き、って……)
上条「ほら、しっかり持てよ。中身半分以上零れたぞ」
一方通行(いや、待て! 落ち着きやがれ、俺!
『好き』っつってもその意味は二つあンだ……)
一方通行(『Love』と『Like』。当然後者の――)
上条「あ、勘違いすんなよ。
いくら鈍感鈍感言われてる上条さんでも自分の気持ちくらい理解してるぜ」
一方通行「だ、だよなァ……そりゃあ当然『Like』のh」
上条「いや、恥ずかしながら『Love』なんですよ、これが」
一方通行「」カラン
上条「お、おい……また落としたぞ……」
一方通行(ヤベェ……嬉しいぞ、これ……)
一方通行(歓喜で涙が出ちまいそォ……)
上条「鈴科さん、大胆でさ。俺も好意はあるにはあったんだけど……。
まっ、兎に角それで両想いかなぁ、って」
一方通行「……そォかよ」
一方通行(よくよく考えてみりゃあ、いや、解ってたことだが。
コイツにしたら一方通行≠鈴科百合子なんだよなァ……)
一方通行(コイツが好いてるのは鈴科百合子で、実際のところを伝えちまったら――――)
上条「おっと、やべ、もう完全下校時刻か」
一方通行「あァ……」
上条「じゃ、またな!」
一方通行「おう……」
上条「あぁ、ヤバいな……またインデックスに噛み付かれちまう……」タッタッタッ
一方通行(いや……さよならだ……)
一方通行(当麻と会う時には、これから当麻と会えるのは、鈴科百合子だけだ……)
一方通行「これでいい……」
一方通行「むしろよかったじゃねェか」
一方通行(当麻に、好きになってもらえたンだから……)
一方通行(一方通行は闇を喰らい続ける……それだけだ……)
一方通行「はァ……」
一方通行「これでもまだ俺の気持ちは一方通行なのかァ、面倒臭ェ……」
禁書目録「とうま……どうしたのかな……?」
上条「ん? どうした?」
禁書目録「いつもよりご飯がいっぱい盛られてるんだよ」
上条「ああ、気にするな」
禁書目録「…………」パクパク
上条「そ、それでですね、インデックスさん」
禁書目録「なにかな……とうま……?」
上条「明日小萌先生のところへいってくれませんかね?
小萌先生には話しつけてあるか、ら……」
禁書目録「とうまぁ……また邪魔者ね私のこと追い払って……」ガジガジ
上条「ち、違います違います!」
禁書目録「何が違うのかな? どうせ女の子とデートしたりするんだよ!」ガジガジ
上条「こ、今度お腹いっぱい――――」
禁書目録「」ガブッ
上条「ギャアアアアアアアアアアアアアアアア」
黒子「お姉さま、明日のご予定は?」
美琴「そこらをフラつこうかなぁ、と思ってはいるけど……」
黒子「くぅぅ……休日だというのに仕事が入ってしまって……。
お姉さまに寂しい思いを……あぁ、黒子は胸が苦しくて苦しくて……」
美琴「一人ってのもそんなに悪くないわよ」
黒子「……お姉さま」
美琴「何?」
黒子「ま・さ・か、とは思いますが、あの猿人類を探し歩いたりはしませんよね?」
美琴「そ、そんなこと考えてないわよ!」
黒子「本当ですかぁ? なら、『そんなことはしない』と黒子の目を見て誓ってくださいまし!」
美琴「そ、そんなこと……」
黒子「もっと! もっと近づいて! 唇を!」
美琴「…………」
一方通行「……よし、付いた」
一方通行(現時刻九時ちょうど……待ち合わせた時間まで後三時間かァ……)
一方通行(は、早く来すぎちまったかァ……?)
一方通行(いや、心の準備とかイメトレとかあるし……)
一方通行(……結標の言うとおりどこを見ても人、人、人だなァ)
一方通行(カップルが多いな……)
一方通行(ああして並んで歩いてたら当麻と俺もそォ見えンのか……見えるよなァ……)カァァ
一方通行(あ、手繋いでやがる……女の方からいったな……)
一方通行(……俺もあンな風に積極的に……)
一方通行(はッ、はしたねェよな……当麻に嫌われちまうかも……)シュン
一方通行(それを言ったらこの前の……)カァァ
一方通行(……暇だな)
美琴「あ、鈴科さんだ……」
美琴(何アレ……可愛い……!)
美琴「お人形さんみたい……」キラキラ
美琴(あれ……? なんか電話で口論して……)
美琴(誰かを探してる……?)
美琴(あっ……行っちゃった……)
美琴「いいのかな……誰かと待ち合わせてたんじゃ……?」
上条「ふぅ……付いた付いた」
上条「っていっても遅刻だけど……」
上条「まだー……鈴科さんは来てないのか」
上条「意外と時間にルーズなんだな」
上条「…………」
上条「映画が終わったら食事だろぉ……」
上条「金も下ろしてきたし、うん、入ってる。ばっちりだな」
上条(これはこれで不吉……)
上条「いやいや! お願いします、神様。どうか今日だけは不幸は、どうかどうかおやめてください!」
上条「……鈴科さんどんな映画がいいんだろ?」
「お姉ちゃん……」
結標「大丈夫よ……」
「身体の中にもよ、放射線物質ってのはあんだよなぁ……」
結標「……うぷっ」
「こんなことも出来ちまうんだよ」
結標「オェっ……ゴホゴホッ……」
結標(何……これ……? 気持ち悪い……)
「ここで少し手を加えて逃がしちまうのもいいな……ガンで惨めに死なせてやるのもよぉ……」
海原「――油断したな」
「テメェがな」
海原「なぁ――ッ!?」
「あーあ……俺に触れられちまったなぁ……。
急速に細胞が壊死していくぜぇ?」
上条(待ち合わせから一時間経った……)
上条(連絡すべきかな?)
上条(いや、でも女の子は支度に戸惑うって青ピが……)
上条(まさか事故とか……!?)
上条(いや、ないな……あの能力でそれは……)
上条(まぁ、待つのもデートの醍醐味だしな、うん)
上条(……ん? いやいやいやいや、これはお詫びで……)
上条(でもそういう下心がないっていったら嘘になるし……)
上条(……まだかな)
「テメェらもおめでてぇよなぁ……そんななんの低価値なガキ共を助けようとしてこれだぁ」
結標「これも仕事だからっ……ね……」
「そうかよ……ならとっととくたばりやがれぇ――――」
一方通行「ベクレルねぇ……こりゃあ愉快に素敵に運命的だァ……」
「……!?」
結標「一方……通行……!?」
一方通行「知ってるかァ、三下ァ? 放射線にもベクレルあンだよォ――ッ!!」
「こんのクソ女がぁ――!!」
海原(何故ゴスロリ……?)
ベクトルです、ここぞというところでミスるのが私です
上条「…………」
上条(来ねぇええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ)
上条(何故でせう……わたくし何かしましたかね……?)
上条「……バリバリ思い当たるから困る」
上条(……連絡取ってみるか?)
上条(……繋がらない)
上条(どうしよう……帰るのはジェントル上条としてあり得ないし……)
上条(……待つか)
「――オエェェェッ! あ、あ、ああぁああ……!?」
一方通行「どうだァ、テメェ自身の能力を浴びた気分はァ……?
雑魚が手間かけさせてンじゃねェ……よ……」
結標「百合子ちゃん……」
一方通行「百合子ちゃん言うな」
結標「ふふっ、せっかくの服がボロボロよ?」
一方通行「あァ……まぁ、仕方ねェ……」
海原「まさか……あなたが女性だったなんて……」
一方通行「悪ィかよ……」
海原「いえ、ただ態度を改めてなければ、と。どこぞの鈍感ツンツン頭とは違いますから」
一方通行「……ほら、起きろよ」
海原「女性のあなたにこれは失礼ですが、出来ればあまり近くには……」
一方通行「そォだったな……結標ェ! コイツを運べ」
結標「でも……」
一方通行「ガキ共は俺に任せとけェ……」
結標「違うわよ……」
美琴「あっ」
上条「げっ……ビリビリ……」
美琴「ビ、ビリビリ言うな……こんなところで何してるのよ?」
上条「お嬢様はここはどこか解らないのですか……?」
美琴「交差点」
上条「の前の映画館前です」
美琴「……誰かと待ち合わせ?」
上条「まあな」
美琴「待ち惚けてる様子だけど……」
上条「その通りです、はい…………」
美琴「それって……」
上条「言うな言わないで言わないでください!」
美琴「…………」
美琴「じゃあ……さ……」
美琴「私と、その、見ない?」
上条「何をでせうか……?」
美琴「え、映画! 振られたアンタに付き合ってあげるって言ってんの!」
上条「ふっ……振られた……」
美琴「…………」
上条「ごめん。でも、もう少し待ってみるよ」
上条「――いや、待っていたいんだ」
上条「自己満足ってやつ? まぁ、そういうことで」
美琴「……さん、でしょ?」
上条「ん?」
美琴「待ってるの、鈴科さんでしょ……?」
美琴「鈴科さんなら、十時半くらいにここで見たわ」
上条「…………」
美琴「なんか電話で口論してて、走っていっちゃった」
美琴「もしかしたらっ、だけど……彼氏とか……」
上条「…………」
美琴「あ、ははは、私何言ってんだろ……最低だね……」
上条「…………」
美琴「…………」
上条「…………」
美琴「……あたしでよかったら、付き合うわよ?」
上条「…………」
美琴「な、なんて! 冗談、冗談よ!」
上条「御坂……」
美琴「…………」
結標「あ……」
一方通行「よぅ、ちゃんとお寝んね出来てたかァ?」
結標「な、何してるのよ……!?」
一方通行「それよりテメェ体調の方はどうなンだよ?」
結標「え……軽い嘔吐と下痢だけだったから……」
一方通行「そォか」
一方通行(海原の野郎も大丈夫だろ……冥土返しに看てもらったわけだしなァ……)
結標「……百合子ちゃん」
一方通行「だから言うなって」
結標「今何時か解る?」
一方通行「ン……午前の一時を回ったところだな……」
結標「何余裕ぶっこいてんの!? 連絡は!?」
一方通行「…………」
結標「……ごめん」
一方通行「はァ? 何がだよ?」
結標「私の……せいで……」
一方通行「…………」
結標「土御門ね……アイツ……」
一方通行「…………」
結標「……優しいわね、百合子ちゃんは。
こういう時は何も言わないで……」
一方通行「だから俺は、今の俺は『鈴科百合子』じゃねェ……。
学園都市レベル5第一位の、グループの『一方通行』だ……!」
結標「じゃあ何で、その『一方通行』が泣いてるのよ……」
一方通行「……泣いてねェよ」
結標「…………」
一方通行「ちょっと甘過ぎンだよ、このコーヒーが」
結標「意味解んない」
一方通行「うるせェ」
結標「……いかないの?」
一方通行「時間を考えろよ……流石にいるはずねェだろ……」
一方通行「それに、疲れちまった……もう歩く気力もねェ……」
一方通行「いいンだよ! 全てが終わっちまったわけじゃねェn」
結標「私を前にして、それを言う?」
一方通行「……はァ?」
結標「――私ね、レベル4『座標移動』の能力者なのよ」
結標「さ、行きなさい」
一方通行「…………」
結標「怖いなら付いていってあげようかぁ……?」
一方通行「うっせェ!」
結標「おー、百合子ちゃんの方がよっぽど恐いわね」
結標「じゃあ、健闘を祈ってる」ビュン
一方通行「……ありがとよ」
一方通行「やっぱりいねェよな……ま、当然かァ……」
一方通行「メールも電話も入ってねェ、か……」
一方通行「こりゃあマジで嫌われたかもなァ……」
一方通行「ハハハッ……ここでこうしてても何も始まらねェな……」
一方通行「帰る、か……」
上条「――一方通行!!」
一方通行「ッ……!?」
上条「ははは、悪ィ悪ィ……ちょっとトイレに……」
一方通行「ゔっ……」
上条「お、おい……な、泣くなよ……」
一方通行「泣いてねェ……です……」
上条「えっと、一方通行? それとも鈴科さん?
どっちだ……?」
一方通行「あ――っ!?」
上条「とりあえず泣き止めよ、な?」
一方通行「な、なンで……知って……」
上条「……いやぁ、流石にガフガリオン全開で喋られた上条さんでもそりゃあ気付きますよ」
一方通行「だ、だって……でも、昨日……」
上条「あー……あれね、ちょっと意地悪し過ぎたか?
今日も反省してたんです! すみません!」
一方通行「…………」
上条「お、おい……だから泣くなよ!」
上条「こんなにボロボロになっちまって……」
一方通行「…………」
上条「でも、よく似合ってるぞ」
一方通行「……そ、そりゃあ一方通行だからか?」
上条「んー……返しに困るな。 あっ、どちらでもなく、お前に」
一方通行「ッ……」ガバッ
上条「ちょ、ま……そんなことされたら上条さんの溢れんばかりのリビドーがっ!」
一方通行「…………」
上条「……あのさ」
一方通行「……なンだよ」
上条「……俺、お前とこういうことしたくてしたくてもう我慢出来ないんだ」
一方通行「盛ってンじゃねェよ……」
上条「うっ……だからさ」
――俺と付き合ってくれないか?
一方通行「――あァ」ニコッ
上条「百合子ぉおおおおおおおおッ!!」ギュウッ
一方通行「え……あ、あ、あああ∴♀◇*§¥$……」
上条「可愛いなぁ、百合子は可愛いなぁ」
一方通行(も、もう死ンでも……いや、絶対死なねェ……)
上条「可愛いなぁ、百合子は可愛いなぁ」
一方通行「くっ……離しやがれッ!!」
上条「いーやーでーすッ! 今まで上条がどれだけ心細かったか――――」
上条「ごめん、ありがとな。でも待つよ」
上条「アイツのこと、信じてみたいから」
美琴「そっか……」
上条「ホンットにごめんなさい! お気遣いありがたかったです!」
美琴「……奢りなさいよ」
上条「……へ? み、御坂さん……?」
美琴「それもうんっと高いもの! 覚悟しておきなさい!」
上条「ふ、不幸だぁあああああああああ――――」
一方通行「なンでメールも電話も入れなかったンだよ……」
上条「一回電話はしたんだけど繋がらかったんだよ。ていうかそっちこそだ!」
一方通行「色々あったンだよ……ベクレルとかガキとか……」
上条「あちゃー……何だかよく解りませんが、上条さんの不幸が移ったのかも……」
一方通行「……責任、取れよ?」
上条「モチロン! と、言いたいところなんですが……」
一方通行「なンだよ?」
上条「あなたの性別は?」(イケメンAAry
一方通行「はァ……?」
上条「いやぁ、男なら上条さんはあっちへいってしまうわけで」
一方通行「…………」
「――――俺は女だッ!!」
完
こうして、鈴科百合子ちゃんこと一方通行の想いは、
上条当麻と交差したわけです。
ぼかぁ美琴が叩かれてたのが悲しいよ。
ぼくの頭の中で動いてた美琴ちゃんは乙女や!
仕方ないんや!仕方ないないん!
まだここからイチャイチャさせたいけど、とりあえずおしまい。
一方通行「ン……朝か……」
一方通行「……あァ、ベッド?」
一方通行(そういえば昨日はアレから当麻の家にいって……)
一方通行「記憶がねェ……泣き疲れてのがあって寝ちまった、か……」
一方通行「それにしても……」
一方通行(多分また風呂で寝てんだろうなァ……別に俺ァいいのに……)
一方通行(別に厭らしい意味じゃなく、いや、当麻とならそうなってもいいンだが……)
一方通行(一緒に寝てェなァ……)
一方通行「……ボロボロだな」
一方通行「適当に着替えを……」
上条「ふぁ~あ……昨日アレだけ外にいたからか流石に怠いですよーっと……」
一方通行「…………」
上条「あ……」
上条(そうだったぁああああああああああ! 百合子がいたんだった! ああ、やっぱり百合子は可愛い!
いや、違う! そんなことよりまずはこの状況……)
上条(百合子さんがちょうど服を脱ぎ終えたところ……つまり下着姿で停止している……)
上条(どうする……殴られるのは必至……)
上条(いや、ここは可愛く叫び声を――)
一方通行「死ねェいッ!!」
上条「ですよねッ!!」
一方通行「な、なな、何ガン見してンだッ!?」
一方通行「テ、テメェはこンな小さな胸に何釘付けななってンですかァ!?
ロリコンですかァ!? ペド野郎ですかァ!?」ヨロッ
上条「おっと、危ない」モニュ
一方通行「あ、あァッ……」カァァ
上条「うぅ……事故ですよ、事故……。
何もボコボコにすることないじゃないですか……」
一方通行「こっちだって拳が痛ェだからおあいこだ……」
上条「どんな理屈だよ!」
一方通行「テメェは俺の下着姿ガン見し、終いには乳まで揉みやがったンですよォ……」
上条「はい、ありがとうございます……」
一方通行「解りゃあいいンだよ……」
上条「うぅ、あの鈴科さんがもはや遠い日の思い出に思えてくる……」
一方通行「あっ……大丈夫かァ?」
上条「……はい?」
一方通行「その……やり過ぎちまったか、とよォ……」
上条「…………」
一方通行「なンだよ……見ンじゃn」
上条「百合子は可愛いなぁ、百合子は可愛いなぁ」ナデナデナデナデ
一方通行「ふ、あ、ああ∴#@″℃♀#£¢……!?」カァァ
一方通行「オイ、何もねェから簡単なもンしか作れねェぞ?」
上条「はーい、お願いしまーす」ニコニコ
上条(すっげぇ破壊力……Yシャツ堪んねぇ!
どこぞの暴飲暴食暴力シスターとは戦闘力そのものが違いますよ!)
上条「あれ……? 何か忘れているような……?」
一方通行「どォした?」
上条「いや……あ、玉子焼きに紅ショウガ入れて!」
一方通行「うめェのかァ……?」
上条「美味いよ! 超美味いよ!」
上条(ま、思い出せないってことは大したことじゃないだろうな、うん)
上条「はぁ……幸せだぁ……」」
一方通行(と、当麻の朝ご飯作っちまってるよォ……)
一方通行(こンな急じゃなけりゃあもっといいもンを……)
一方通行(いや、今は全力で玉子焼きと味噌汁を作りあげねェと……)
一方通行「どォだ?」
上条「うん、美味いよ」
一方通行「そォか……」ホッ
上条「味噌汁の味なんて上条さんの好みが忠実に再現されている! なんてな、ははは!」
一方通行(あの時作った味噌汁の味を再現したンだから当然だろォ……)
上条「玉子焼きもいいね! この中身の半熟具合が!」
一方通行「そ、そォかよ」
一方通行(やったぜ……褒められちまったァ……)」
上条「俺のために毎日味噌汁作ってくれないか?」
一方通行「は……」
上条「って、セリフあるよなぁ」
一方通行「…………」
上条「あれ……怒ってます……?」
一方通行「怒ってねェッ!」
上条「はぁ……喰った喰ったぁ……」
一方通行「ほら、茶だ」
上条「お、ありがとな」
上条(家事をそつなくこなすな……手伝おうにも断られるし……)
一方通行「当麻ァ……さん……」
上条「いや、もうさん付けしなくても……」
一方通行「は、恥ずかしいンだよ!」
上条「で、なんだー?」
一方通行「なンでもねェッ!」
一方通行(これが終わったらイチャイチャしてェ……なンて言えねェよなァ……)
一方通行「そォいやァ、今日は当麻………のとこの高校は休校日なのかァ?」
上条「…………」
上条「チクショォー! 幸せが裏目に出て不幸だー!」
一方通行「……ほら、Yシャツだァ」
上条「あ、ああ」
一方通行「…………」
上条「完璧遅刻だ……これは小萌先生から説教だな……」
一方通行「…………」
上条「じゃ、行ってくる! 鍵はー……百合子さん?」
一方通行「……サボっちまえよ」ギュッ
上条(裾を……くぅぅ、サボちっまいたい……)
上条「ざ、残念なことに万年補習の上条さんにそんなこと出来る余裕はないのですよ」
一方通行「単位とか危ねェのか……」
上条「本当にスマン! 待っててくれるなら、早めに帰るからさ?」
一方通行「……仕方ねェな、待っててやるよ」
上条「じゃ、いってきます」チュッ
一方通行「は……!?」カァァ
上条「セーフ!」
小萌「上条ちゃん、アウトなのでーす」
上条「ですよね……」
小萌「どうしてシスターちゃんを迎えに来なかったんですかー?」ボソッ
上条「色々ありまして……色々……」
青ピ「なんや、カミやん。登校中に落下型ヒロインとでも出会したんかいな?」
上条「いや、それより……だ」
上条「俺、彼女が出来た……」(イケメンAAry
「「「…………」」」
一方通行(ほ、頬にされちまったァ……)ポー
一方通行(口にされるより恥ずかしいだろォが!
いや、まだ当麻からされたことねェが……)カァァ
一方通行「帰ったら口にしてもらうかァ……」ニヤニヤ
一方通行(……何だか表が騒がしいな)
禁書目録「とうまー……とうまが迎えに来てくれなかったぁ……」
一方通行「…………」
一方通行「オイ、大丈夫かァ……?」
禁書目録「あれ……あなたは……」
一方通行「とりあえずそこで寝てンじゃねェ。片付けられちまうぞ」
禁書目録「どうしてとうまの家から……?」
一方通行「そもそもなンで倒れてンだよ……」
禁書目録「お……お腹空いた……」
一方通行「……玉子焼き、喰うか?」
禁書目録「食べる食べる食べるんだよ!」
禁書目録「それで、n」ガツガツ
一方通行「口にもの入れながら喋ンじゃねェぞ」
禁書目録「ごくっ……それで、なんでとうまの家にいるのかな?」
一方通行「そりゃあ泊まっからだよォ……」テレッ
禁書目録「ふぅん……ええ!?」ガツガ
禁書目録「と、とうまったら……ついに男の子にまで手を出すように……」
一方通行「俺ァ女だッ!」
一方通行(まぁ、アイツは性別を理解してないで告白してきやがったが……)
禁書目録「お、女の子……?」
一方通行「」カチン
一方通行「あァ、ちなみに当麻とキスまでしたなァ……」
禁書目録「えぇっ!? 私だってまだされたことないのに!!」
一方通行「まだって……当麻にそんな予定は今後ねェよ……」
一方通行(少なくとも俺が生きてる間は、な……)カァァ
禁書目録「何赤くなってるのかな……?」
上条「もう上条さんのライフポイントは0ですよ……レベル0なだけに……」
上条「あ、百合子からメールだ」
上条「白いのが来た……? 相変わらず淡泊な文章だなぁ。
またそこが可愛いんだけどな」
青ピ「百合子ぉ……誰や?」
土御門(ア、一方通行……!?)
姫神「スニーキング・ミッションなら得意」
上条「ん……白いの……?」
上条「イ、インデックスさん!?」
上条(すっかり忘れてた……これじゃあ帰っても……。
いや、帰ったら……)
上条(インデックスだけにインでええねん!
……嘘ですごめんなさい許して)
上条(しかしどうしたものか……やっぱりここは小萌先生か……?)
禁書目録「百合子のご飯とうまのより美味しいかも!」
一方通行「そォかよ」
禁書目録「それにお腹いっぱい食べさせてくれるのもとうまとは大違い!」
一方通行(ンな化けモンみてェな胃袋を埋めるだけの財力が一介の学にあるかよ……)
禁書目録「あ、ぴんぽーんって」
一方通行「あァ、出てくる」
結標「……いきなりお泊まりか」
一方通行「遠い目をすンな! それに何もしてねェよ!」
結標「今日は豪華絢爛焼き肉パーリーよ」
禁書目録「肉! いくいくいくんだよ!」
一方通行「なンだァ? 顔見知りかよ」
結標「まあね」
禁書目録「私はとうまのところの居候で、淡希は小萌のところの居候なんだよ」
一方通行「はァん……学園都市も狭いもンだなァ……」
結標「じゃあ行こうか」
禁書目録「うん!」
結標「頑張りなさいよ……!」
一方通行「な、何をだよォッ!?」
結標「何をってナニをよ」ビュン
一方通行「……ま、まだ早ェ!」
一方通行(俺ァ当麻と健全な付き合いをだな……)
一方通行(イ、イチャイチャはいいよな……?)
上条(こんなに帰路を辿る足が軽やかなのは初めてではないだろうか)
上条(帰ったら百合子に何しようかなぁ……とりあえず、選択肢としては)
ニア撫でる
言葉責め
抱き締める
上条(選択肢は少ないけど楽しみだなぁ)
美琴「あ」
上条(細いけど抱き心地は最高なんだよな)
美琴「ねぇ」
上条(可愛い可愛い言った時の困った顔がこれまた可愛い……!)
美琴「オイコラ」
上条(撫でられるのはもう慣れたみたいだけど、あのハニカミが……)
美琴「」バチバチ
一方通行「…………」ソワソワ
一方通行「まだかァ……?」
一方通行(さっき今から帰るってメールがあったばかりだろ……)
一方通行(気が早ェよ……)
一方通行「…………」ソワソワ
一方通行「アァッ……待ちきれねェ……」
一方通行(夕飯の支度も調ってるし、少し横になるか……)ボスッ
一方通行「……まだか」
一方通行「……遅ェ遅ェ遅ェッ!」ジタバタ
上条「逃げ切った……」ボロッ
上条「はぁ……もう完全下校時刻だし、これじゃあ普段と変わらないじゃねぇか……」
上条「不幸だ……」
上条(まっ……帰ったらそこはヘヴンだ、パラダイスだ……!)ドッ
「痛っ……」
上条「あ、すみません……大丈夫か?」
「その質問を超膝を擦りむいてる人にするものですか?」
上条「…………」
上条(い、いつものことさ……いつもの……)
上条(……百合子さん怒ってますよね、絶対……)
「バ上条、私をおぶれてることを超感謝してください」
上条「は、はは……」
上条(連絡すべきか否か……恐いな……)
上条「お、着きましたよ」
上条「えっと、絹旗さん」
絹旗「…………」
上条「……あの、降りてくれません」
絹旗「病院の前に着いたらそこで超ポイしますか。超置き去りですか」
上条「解りました解りましたよ!」
絹旗「ほら、もっと、超速く歩いてください」
上条「不幸だ……」
上条「捻挫までしてるとは……」
絹旗「ほら、超速く送ってください」
上条「……幸せのツケが回ってきたのか」
絹旗「超無駄口叩いてないで速く」
上条「はいはい……」
青ピ「カミやん……」
土御門「覚悟は出来てるんだろうにゃー……」
上条「げっ……」
青ピ「ツッチーから聞いたでぇ……百合子ちゃんて鈴科ちゃんのことらしいねぇ……」
土御門「早速浮気とはいい度胸ぜよ……」
青ピ「羨ましんじゃい!!」
上条「結局それかよ! さらばっ!」
絹旗「おお、馬車馬のように超速いですね」
上条「……結局八時を回ってる……」
上条「電話もメールもないのが逆に恐い……」
上条「ただいまー……っと」
上条(……電気も点いてない)
上条「……あれ?」
一方通行「…………」スースー
上条「……不貞寝か?」
上条(……起こすのも可哀想だし、な)
上条(寝顔も可愛いな……)
上条(俺、コイツにベタ惚れだな……)
上条(それもしょうがない……だってこんなに……)ツンツン
一方通行「うぅン……」
上条(可愛いなぁ……)
上条(お、ビーフシチュー)
上条(美味そうだな。起きたら一緒に食べよう)
上条「…………」
上条「はぁ……やっぱり寝顔可愛い……」
上条「迸るリビドーが……ってジェントル上条はそんなことしません」
上条(でもムラムラしてくるな)
上条(言ったら殺されそうだけど)
一方通行「…………」スースー!
上条「髪細いな……サラサラだし手触り最高だ……」
一方通行「…………」スースー
上条(いい匂いするし)クンクン
一方通行「…………」スースー!
一方通行(オイィイイイイ……な、何してンだよ……)
一方通行(起きてるっつうの……)
上条「…………」ナデナデ
一方通行(くぅっ……気持ちいいなこれ……)
上条「…………」ツー
一方通行(な、なンだ……くすぐってェ……)
一方通行(あァ……唇撫でられてンのか……)
一方通行「ン……」
上条(くすぐったかったのか。唇噛んで)
上条(あ……なんか唇が潤って色っぽく……)
上条(で、でも寝込みを襲うような真似はなぁ……)
上条「ま、いっか」チュッ
一方通行(ンン……!?)
一方通行(……長ェ)
一方通行(鼻息が当たる……)
一方通行(俺のも当たってるよな……気持ち悪くねェかな……)
上条「ん……」
一方通行(まだ続くのか……嬉しいけどよォ……)
一方通行(ヤバイ……胸が苦しい……)
一方通行(動悸とかじゃねェ……なンか、こう、兎に角苦しいンだ……)
上条「…………」ギュッ
一方通行「ンッ……」
一方通行(抱き締められて、もっと強くなった……)
一方通行(ずっと……こうしててェな……)
一方通行(あ……終わっちまう……)
上条「……好きだぞ」
一方通行「ッ……お、俺も……」
上条「…………」
一方通行「…………」
上条「キャアアアアアアアア」
一方通行「なっ……」
上条「は、恥ずかしい恥ずかしい!」
一方通行(可愛いじゃねェか……)
一方通行「よくもやってくれたなァ……それに初めてだな……」ニヤニヤ
上条「イヤァアアアアアアアア」
一方通行「好きってよォ……」ニヤニヤ
上条「え、えっと……寝てると思ったから……」
一方通行「ほぉ……起きてたら言えねェのか……」ニヤニヤ
上条「男子たるもの気軽に好き好き言うもんじゃないんですぅ!」
一方通行「プッ……バカみてェ……」ニヤニヤ
上条「ああ……穴があったら入りたいです……」
一方通行「オイ」
上条「なんでせう……?」
一方通行「好きだぞ」
上条「……俺もです、はい」
一方通行「…………」ニヤニヤ
上条「もう許して……」
一方通行「ハハハハハッ……ヒヒヒッ……」
上条「笑い過ぎですよ! 腹抱えて笑うことないんじゃないかと上条さんは!」
一方通行「……ン」
上条「なんでせう……」
一方通行「見て解ンねェのかァ?」
一方通行「穴ならここにあるだろ?」
上条「ゴクリ・・・」
上条「……キスですか」
一方通行「あァ、キスですよ」
上条「こりゃあ勝てそうにねぇや……」チュッ
一方通行「ン……まぁ、俺は最強だからなァ」
上条「はぁ……」
一方通行「…………」ニヨニヨ
上条「み、見ないで……」
一方通行「さァて、当麻で遊ぶのはこれくらいにしとくかァ」
上条「上条さんは玩具ですか……」
一方通行「飯にすンぞ」
上条「はい……」
一方通行「でェ、なンでこんな時間までほっつき歩いてやがったんだァ……?」
上条「それは話せば長くなります……」
一方通行「話せ」
上条「はい」
一方通行「中学生となァ……」
上条(シチューの味が感じられない……)
一方通行(まぁ、今日はイチャイチャ出来て満足したし、許してやるかァ)
一方通行「美味いか?」
上条「あ、ああ」
上条(許してくれたのか、百合子!)
一方通行「そォか」ニコニコ
上条「お、おかわりお願いします!」
一方通行(幸せ、だなァ……)
上条(幸せだ……今はこの右手に感謝だ……)
一方通行「洗いもン終わったぞ」
上条「ああ、悪ぃ。ありがとう」
一方通行「謝ンのか感謝すンのかどっちかにしろよ」
上条「ははは! ……ところでさ」
一方通行「ンだよ」
上条「お前の能力……ベクトルってエロいことにも使えるのか……?」(イケメンAAry
一方通行「……死にてェのか?」
上条「いやっ、ただの知的好奇心ですよ!」
一方通行「……まぁ、当然使えるぜ。試したことはねェけど、多分すげェぞ?」
上条「」ゴクリ
一方通行「いつかやってやるよ。俺以外ではイけねェようになァ……」
上条「エロいよ百合子さん!」
一方通行「盛ってる猿はほっといて俺ァシャワー浴びてくるぜ」
上条(百合子がっ、全裸でっ、入った風呂場で俺は寝るのか……興奮してきた……)
____
'"´ 、
/ \
/ _f_ ⌒>-、:ヽ
/ { ○ 、 } ハ
/ i \ ヽ_/ i _) ',
/ |、 ヽ ‘ーュ'¨7.、 i
' / .{ .| ヽ ト、 \ ', 弋只¨7 |
| ./ .|ヽ :| 、斗-\ ヽ i `¨´ |
| / {- 'ヽ{ ` ィ乏フ¨>、}i | |
| ハ |<乏ト\ -- ' | | } i { ほしゅ
|' ',ヽ{ -' ノ | | | | ハ',
}小 u | / ,' | /|' ヽ
| ∧ _ --‐ ¬ |./ //|'
| > ´ __// / :|'}/'
r‐´─  ̄___}/ イ 八 __
‘--‐ '"  ̄ r} / >':::::ヽ
_/::ハ /:::::::::::::::>--, _
_, イ´:::::::::{ ', /::::::::::::/:/::ィ ⌒ヽ
{ヽ::::ヽ::ヽ:::::::| / /:::::::::::/::::/:/ / i ヽ
| ∨:ヽ::ヽ: :|> ⌒ </:::::::::::/::::// / | ,
| ∨:::::::::::::|::::::::::::::::/:::::::::::/::::// / }
>>925
これの元絵kwsk
前にあった百合子ちゃんSS
打ち止め「何このセーラー服?ってミサカはミサカは…」
打ち止め「何このセーラー服?ってミサカはミサカは…」 - SSまとめ速報
(http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1262530180/)
上条「おい一方通行、帰りにゲーセン寄って行こうぜ!!」
一方さんならこれかな
一方通行「君の瞳にラストオーダー」
一方通行「君の瞳にラストオーダー」 - SSまとめ速報
(http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1261638315/l50)
一方通行「君の瞳にラストオーダー」
2ch DAT落ちスレ ミラー変換機 ver.4
http://www.geocities.jp/mirrorhenkan/
一方通行(今日は楽しかったなァ……)
一方通行(昨日と今日の落差が激しいことこの上ねェ……)
一方通行「俺達……上手くやってけそォだな……」
一方通行(さっさとアレイスターともケリつけて、そしてゆくゆくは……)
一方通行「けッ……結婚……」
一方通行「バッ、バカじゃねェか! ンな夢物語をよォ!」
「おーい、どうかしましたかー?」
一方通行「なンでもねェよ! 覗くンじゃねェぞ!」
一方通行(……夢物語がじゃ終わらせねェ、決してな)
上条「それじゃあ寝るとしますか」
一方通行「あァ」
上条「今日はありがとな、飯から何まで家事やってくれて」
一方通行「気にすンな……当然だろォ……」
上条「彼女だからか?」
一方通行「テ、テメェ……いや、そォだよ……」カァァ
上条「別に義務じゃないんだから、無理することないんだぞ」
一方通行「無理なンかしてねェよ!」
上条「そっか。でも俺にもなんか手伝わせてくれよ……じゃないと、ほら……」
一方通行「……ヒモ」
上条「だからそれは言うな! それじゃあおやすみ!」
一方通行「あ……」
上条「……百合子さん?」
一方通行「そのォ……一緒に、寝てェ……」ギュッ
上条(また裾を……そしてその上目遣いは反則ですよ……!)
一方通行「い、いやッ、変なことしようってわけじゃなくてだなァ……。
当麻が近くにいると安心するっていうか落ち着いて……」
上条「……そういえば寝たことあったよな、風呂場で」
一方通行「あ、あァ……」
上条「一緒に寝るか?」
一方通行「い、いいのかァ?」パァァ
上条(可愛い……!)
上条「あ、ああ、お前がいいなら」
一方通行「当麻……」ギュウッ
上条(こ、腰の辺りを抱き締めるのはっ! 上条さんの燃え盛るリビドーがっ!)
一方通行「……当麻ァ」ギュッ
上条「ん?」
一方通行「よ、呼ンでみただけだよォ……」
上条「なんだそりゃ……百合子は可愛いなぁ……」ナデナデナデ
一方通行「や、やめろォ!」カァァ
上条「ああ、スマンスマン」
一方通行「……もっとやれ」
上条「……百合子は可愛いなぁ! 百合子は可愛いなぁ!」ナデナデナデナデ
一方通行「や、やっぱやめろッ! やめやがれッ!」カァァ
上条「百合子ぉ」ギュウゥ
一方通行「ぐっ……苦しい……」
一方通行(だが、この苦しさは……すごく、いい……)
上条(ヤバい……腰を引いとかないて……)
一方通行「……おッ立てやがって」
上条(バレてーらッ!!)
一方通行「処理すんなら俺が寝てからにしろよォ……」
上条「それは暗に何かしていいという……」(イケメンAAry
一方通行「殺されてェのか……?」
上条「風呂場、風呂場でします……」
一方通行「おかずには困ンねェだろ? 俺の下着姿と乳の感触で、よォ……」ニヤニヤ
上条(エロいよ百合子さん)
上条「あ、ちょっと口開けて……あーん……」
一方通行「……? あーん」
上条「…………」ジッ
一方通行「……は、はひひへんは?」
上条「ん……おかず……」
一方通行「このッ……」パンッ
上条「平手打ちッ!!」
上条(まだ頬がひりひりする……)ジンジン
一方通行「…………」スースー
上条「百合子……? 百合子さーん?」
上条「……寝たのか」
上条「寝る子はよく育つと申しますが、寝る百合子はあまり……」
一方通行「…………」ギュウゥッ
上条(く、苦ひい……実は起きてるんじゃ……?)
一方通行「…………」スースー
上条「百合子さーん? 乳首ダブルクリックしちゃいますよー?」
上条「……嘘です、ごめんなさーい……」
一方通行「…………」スースー
上条(可愛いなぁ……これが俺の彼女なんですよ?)
上条「……そろそろ上条さんの理性が崩壊してしまうかも」
上条「さて……」チュッ
一方通行「ン……」スースー
上条「風呂場に……」
一方通行「…………」ギュッ
上条(み、身動きが……)
一方通行「ンぅ……」モゾモゾ
上条(あ、あぁ……擦れます擦れてます……!)
一方通行「当麻……」ギュウゥ
上条(いやっほーい! うほほーい!)
上条「一睡も出来ずに夜明けを迎えてしまった……」
一方通行「ンにゃ……」スースー
上条「ま、この寝顔を一晩中堪能させていただいたんですから、よしとしますか」
一方通行「…………」スースー
上条(幸せそうな寝顔だな……)
上条「一生守ってやるから、百合子……」
一方通行「…………」ニコッ
後日談『イチャイチャ一方通行』 おしまい
保守から始まったこんな脳内変換デフォのSSを読んでくれた
百合子ちゃんこと一方さん好きの方々には感謝感激雨霰です。
個人的には他の方が書いたものの方が楽しめました、当然か。
これを機に、あなたも百合子ちゃんをどうか書いていただきたい。
閑話休題、ある意味一番活躍していたあわきんについて。
そして百合子ちゃんよりも誰よりも一番キャラ崩壊してた希ガス。
さて、まだまだイチャイチャさせたいところなのですが、>>1000も近いということなので。
乙ッ!!
――――次回予告。
一方通行「当麻、甘いもンって好きかァ?」
上条「ああ、食べられるものなら」
一方通行「チョ、チョコとか好きかァ……?」
禁書目録「大好きなんだよ!」
打ち止め「大好き大好き! ってミサカはミサカはアピールしてみたり」
上条「上条さんも大好きですよ、それがどうかしたのか?」
一方通行「べ、別になンでもねェよ……」
『イチャイチャ一方通行』 バレンタインデーキッス編。
※この予告はフィクションです。
1000ならアクセロリータは俺の嫁
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