女「うめぇ! うめぇええ!! 男くんのゲロおいっしいよぉぉぉおおおお!!」ゴクゴクゴクゴクプシャー!!
男「げほっ、げほっ! こ、こいつ、俺のゲロ飲みながら潮吹いてやがる……!」
女「あんぎろっぺっぺっぽーいwwwwwwwwwwゴクゴクプシャーwwwwwwwwww」
男「何だこれは……この世は地獄か……!?」
女「ところで、明日はどうする? 久しぶりに映画でも観に行く?」フキフキ
男「急に真顔になるのやめてくれない? 頭おかしいの?」
男「あ、おかしいからゲロ飲んだんだね」
女「おっと、下も拭かないと」フキフキ
男「当然のようにスカート捲り上げて股間拭くなよ。しかもノーパンだったことに俺は戦慄を隠せないよ」
女「あ、そうそう」
男「ん、何?」
女「このハンカチあげるわwwwwwwwwwぽーいwwwwwwwww」ポイ!ベチャ!
男「グェッ!? きったねぇぇえええええええええ!!」
女「何の話だったっけ? 男が私のゲロ飲んでくれる話だっけ?」
男「映画の話だろ、あと早く死ねよもう」
女「えっ/// きゅ、急にそんな、恥ずかしいよぅ……//」
男「ははっ、こいつ脳みその代わりにこんにゃく詰まってんじゃねーの?」
女「わ、私、恥ずかしすぎて……//」モジモジ
男「ん?」
女「母乳出ちゃうぅぅううううううううひぃぃぃいいいいいいいいい!!」プシャシャシャー!!!
男「ぎゃぁあああああああああああ!?」ベチャベチャビタタタターン!!!
男「目が、目がぁぁああああ!! うぐわぁぁあああああああ!!」ゴロゴロ
女「ふぅ……何やってんの? 話が進まないじゃないの。何の映画を観に行くか早く決めようよ」
男「はぁ、はぁ、はぁ……! くそ、この世界は間違ってる……!」ゴシゴシ
女「何わけわかんないこと言ってんのさ? あ、私ね、風立ちぬ観に行きたーい! ジブリ好きなんだよね☆」
男「ふーん、観に行けば? あと早く死ね」
女「え、ちょっと冷たくない……? 私何かした……?」
男「何かどころじゃねーよ、ったく……」
女「……ご、ごめんね……。男くんの気に障ったなら謝るから、だから……」
男(お、また何か来そうだぞ。避けとこう)サッ
女「男くんのズボンをズバーンwwwwwwwwwwwww」シュバッ!ズババッ!!
男「ああっ!? 俺のズボンが女の手刀で一瞬で粉々に!?」スッポンポーン
女「ぐえっへへへ、うぬの股間は未だ棒立ちぬか……。だが、我の手にかかれば一瞬で棒立たん……」
男「ひ、ひぇぇえええええ! やばい、やばすぎる! 誰か助けてくれー!!」
姉「はい! 助けに来たよ弟よ!」
男「早いな姉ちゃん! ま、まあ誰でもいい! とにかくこの状況をなんとかしてくれ!!」
姉「任せな! 見たところ、女ちゃんは男に対して見境なく色じかけをする発情期に入ってる……早く鎮めなければ……」
男「え、あれ色じかけだったの? 微塵もエロくなかったけど」
姉「早く鎮めなければ、女ちゃんは自我を失い、男のゲロを追い求めるだけの存在“ゲロリアン”になってしまうわ」
男「うわぁ、割とナチュラルに嫌なやつだなぁ」
姉「女ちゃんを鎮める方法はひとつ」
男「嫌な予感しかしないけど、何?」
姉「男のゲロを浴びるほど飲ませることだぁああおらぁぁぁあああああああ!!」ズドゴォォン!!!
男「げっびょろろろっろうぼぉおおぇぇえええええっ!?」ビシャシャシャシャ!!!
ごめん、寝る。
また今日中に続き書きます。
女「んん!? ゲヒヒヒ! ゲロだ、ゲロだぁぁああああああひゃっほほほぉおおおおおおいwwwwwww」ゴクゴクゴクプシャシャシャー!!!
姉「まだまだ!」ドゴドゴォン!!
男「ぐえっ!? うぼぼぼぉぉおおおおおっ!!」ドッチャビシャシャーン!!!
女「ゴクゴクゴクwwwwwwwwwwwうんめぇえええええwwwwwwwww」
ドゴォン!! ゴクゴク!! ドゴォン!! ゴクプシャー!!
〜30分後〜
女「……はっ!? わ、私は何を……!?」
姉「正気に戻ったか……これで一件落着。男、協力ありがとね」
男「」
女「え、男くん……? 何でゲロまみれになって倒れて……って臭っ! ゲロ臭っ! 私もゲロまみれじゃん! 何これ!?」
姉「事態は後で説明する。それよりも今は男を病院に運ぶことが先決だ」
男「」
女「??? は、はい……。あの、お姉さんもどうしてここに……?」
姉「まとめて後で話すわ。さ、男を運ぶわよ。足のほうを持ってちょうだい」ヨイショ
女「は、はあ……」
〜男の脳内世界〜
男「……ここはどこだ? 確か俺は女に腹パンされて、更に姉ちゃんにも腹キックされて……」
男「……駄目だ、よく思い出せない。どうしてこんな真っ白な空間にいるんだ?」
———男よ。
男「……? 何だ、今何か聞こえたような……」
———男よ。力が欲しいか?
男「っ! 気のせいじゃない! 何だ、頭の中に直接声が響いてくる……!?」
———幾度も嘔吐させられ、蹂躙された相手に……復讐する力が欲しいか?
男「誰だお前は!? 姿を現せ!」
———もう一度問う。貴様、力が欲しいか?
男「何をわけわかんねーことを……! 力なんていらん! さっさと俺を元の場所に戻してくれ!」
———なるほど。それが貴様の答えか。心得た、しかし通行料は貰っていく。
男「は? 通行料……?」
———それは貴様のゲロだぁぁぁああああああああ! うらぁ!!
男「ベボィッ!?」ボゴォ!!
男「きゅ、急に腹に激痛がががぼぼろうっぇぇえええええええ!!」ビロビロビシャーン!!!
〜現実〜
男「がぼぼろうっぇぇえええええええ!!」ビロビロビシャーン!!!
姉「なっ!? 男が急に嘔吐を!?」ゴクゴク
女「きゃぁぁあああ! お姉さん、何で飲んでるんですか!?」
姉「すまん、いつもの癖でつい……。し、しかしこれは一体……」
男「……クックック」
女「!? 男くん、目が覚めたの!?」
男「ククッククク……ハァーハッハッハッハッ!」シュバァ!!!
姉「お、おい、急に立ち上がってどうした。それにその笑い方は一体……」
男「フフフ……俺は男じゃあない……」
女「は……!?」
姉「急に何を……」ゴクゴク
男「俺はゲロを吐かせた者に対して復讐する存在……“アンチ・ゲロリアン”だ……!」
女「アンチ・ゲロリアン……!? 凄くダサいけど、もう今までの男くんじゃ無くなってしまったと言うの……?」
姉「アンチ・ゲロリアン……聞いたことがある。己の中で嘔吐の限界を超えたとき、唐突に超常的な能力を身に付ける者がいると……」ゴクゴク
姉「あくまで都市伝説だと思っていたが……まさか男にアンチ・ゲロリアンの素質があったとは……」ゴクゴク
男「フフフ……俺は貴様らに嘔吐させられた憎しみ、忘れてはおらぬ……。復讐させてもらおう」スッ
姉「!? 来る! ふせろ、女ちゃん!」ゴクゴク!!
女「は、はい!」
男「喰らえ! 神速のバレットフィンガァァアアアアア!!」クチュチュチュチュチュチュ!!!
姉「ぬぁぁああああ!?」プシャシャシャシャビッショォーン!!!
女「お姉さん!? は、速すぎて何も見えなかったけど、たった一瞬で絶頂を迎えさせるほどの手マンを行ったと言うの……!?」
姉「お、女ちゃん、逃げ……ガクッ」プシャァァアアアー!!!
女「まるで噴水みたい……あ、あんなの私も喰らったらどうなるか……」ガクガク
男「フン、まずは一人目……他愛も無い。さて、次は貴様の番だ」
女「ひっ! に、逃げないと!」タタタッ!
男「待てい! 逃がさん、どこに逃げようとも無駄だ!」
女「ううっ……! どうしてこんなことに……男くん、元に戻ってよぉ……!」ポロポロ
男「ヌハハハハハ! 貴様には想像を絶する地獄を味わわせてやるわ!」
ちょっと休憩。
ガチガチのシリアスSSって書くの難しいですね。
女「はぁっはぁっ……! くっ、行き止まり……!?」
男「ククク……追い詰められたようだな。喰らうが良い、我が神速のバレットフィンガーを……!」
女「いやぁ……! 男くん、元に戻ってよ!」
男「それが貴様の遺言か? ならば逝くが良い、地獄の快楽を味わいながらな!」スッ
ヴィィィィィィィン!!
女「なっ! 指がまるでバイブのように高速振動を……!?」ジュン
男「クハハハッ! 喰らえい!!」シュオン!!!
女「いやぁぁあああああああああああ!!」
ズムン!!
男(やったか!? ……いや、それにしては手応えが……)
男「なっ!? 俺の指が太腿にみっちり挟まれてガードされている……!?」
女「……フッフフフフ」
男「っ! 貴様、女ではないな!?」
女「フッ、ヒヒ、ヒヒーッヒッヒッヒッ! ようやくまた殻を破って出てくるができたわ! さあ始めましょう!」
男「こいつ……! ゲロリアンか……!?」
女「ゲロリアンとアンチ・ゲロリアン同士の! 血を血で洗い、肉と肉をぶつけ合い、骨で骨を削り合う闘争をぉぉおおお!」プシャシャシャー!!!
男「ぐわっ!? 潮で目潰しを……!?」バッ!
女「フッ、咄嗟に距離を取ったか……。良い判断ね。あのまま密着状態でいれば、今頃あなたはゲロの海に沈んでいたわ」コキコキ
男「チィッ……! たかだかゲロリアン風情が調子に乗るな……!」
女「たかだかゲロリアン……? ふぅん、男くんの目にはそう見えるんだ……?」
男「何……?」
女「ただのゲロリアンかどうかは……その身を以て知るがいい!」シュバッ!!
男「!? は、はや——」
ズドゴォォォォン!!!
男「——うおっげぇぇえおぼぼぼおぼおっ!!」ゲロロッロンピッシャー!!!
女「ふふwwwwww無様ねwwwwwwゴクゴクwwwwwwww」
女「うえっへへへえひゃあひいwwwwwwwやっぱり男くんのゲロは格別だよぉおおおおwwwwwwww」ゴクゴクプシャシャシャァーン!!!
男「な、何だこの驚異的なスピードとパワーは……!」
女「ふふ、無知な男くんの為に教えてあげるね。私はただのゲロリアンじゃない……男くんのゲロへの渇望と愛情によって生まれた伝説の吐瀉戦士……」
女「“スーパーゲロリアン”なのよ!!」プシャァァァアアアアア!!!!!
男「スーパー……ゲロリアン……!?」ガクガク
女「そのスピードとパワーは実に! 通常のゲロリアンのおよそ100倍! それに加えて潮の量は無尽蔵!」プシャー!!
女「フッヒヒヒwwwwwwwwさあ早く私のゲロサーバーになるのよwwwwwwww」プシャシャシャァアー!!!
男「な、なんてことだ……。小僧の身体を乗っ取り、覚醒した俺でも適わないだと……!? 化け物か、こいつは……!」
女「さあさあ! 観念するのよwwwwwwwwwww」プショショシャァィーン!!!
男「くっ……!」ジリジリ
姉「——待ちなさい、女ちゃん……。いえ、スーパーゲロリアン。それ以上弟を好きにはさせないわ」
女「あら……?」プシャッ?
男「き、貴様は……! なぜここに!? 確実にこの俺が仕留めたはず……!」
姉「ふっ、アンチゲロリアン……あんたも甘いわね。私が脱皮できること、知らなかったの?」ズルゥ
男「脱皮……だと?」
姉「そう。あなたが高速手マンした相手は私が脱ぎ捨てた皮よ。疑問に思わなかったの? どうして私が登場したときからずっと全裸だったのか」
男「き、気がつかなかった……! あまりにも普通に全裸でいたせいで……!」
姉「そしてついさっき脱皮したことにより、私の体力も全回復……ふふ、やってやるわよ」コキコキ
姉「アンチ・ゲロリアンのあんたと手を組むのは乗り気じゃないけど、仕方がない。まずは女ちゃんが先決ね」
女「ヒヒッwwwwwwいくら敵が増えようが私の相手じゃないわwwwwww先にお姉さんから片付けてあげるwwwwww」プシャシャーー!!!
姉「遅い!」シュン!!
女「!? 速い! 私の潮吹きよりも速いなんて……!!」ピュッ!! プシャピュッ!!!
姉「ふんぬ!」ガシィ!!
女「くっ!? 羽交い絞めにされた!?」
姉「今よアンチ・ゲロリアン! この隙に女ちゃんの股間に攻撃を!」
男「何を!? そんなことをすれば、振動の巻き添えで貴様も……!」
姉「構わないで! 私には脱皮がある! 限界を迎える前に脱皮して逃げるわ!」
女「ぐぉぉおおお! はなせ、離せぇぇええええ!!」プシャシャシャァァー!!
姉「くっ、目に潮が! 早く! 女ちゃんが自力で抜け出してしまう!」
男「だ、だが……俺の全力攻撃は脱皮如きでしのげるほど甘くはないのだぞ!?」
姉「何を下半身全裸で渋っているの!? あなたはそれでもアンチ・ゲロリアンなの!? 私もあなたを嘔吐させた憎むべき敵、ならばやることは一つじゃないの!」
男「ぐっ……!」
女「離せよぉぉおおおお! 私は早く男くんのゲロ飲みたいのぉぉおおおおお!!」ジタバタプッシャァー!!!
姉「……女ちゃん、私はあなたの気持ちがよくわかる。だって私もかつてはゲロリアン……いえ、スーパーゲロリアンだったもの」
男「な、何!?」
姉「何の因果か、こうして元に戻れたけど……拾った命だもの、惜しくないわ。あなたを助けて逝くことができるなら本望よ」
男「何を、何を言っている……? スーパーゲロリアンだった、だと……?
姉「今はそんなことはどうでもいい! さあ、早く! あなたのその股間についてるシャウエッセンは飾りなの!?」
男「くそっ……! どうなっても知らんぞ!」ムクムク
男「喰らえ! これが俺の究極奥義! 殲滅のバーストスペルマーだぁぁあああああ!!」
ズドボォォオオオン!!!
女「んああああああ!? は、はきゅううぅぅうううううう!? イグゥゥウウウウウウ!!」ビッシャビシャビチョプシャァー!!!
男「まだまだぁあああああああ!!」
ズコズコズコズコズコズコズコズコズコズコズコ!!!!!!!
女「うううんぁぁああああああああああああ!!」プププッシャシャシャシャシャシャァァァアアアーン!!!!!!!!
姉「んぎぃぃいいいいいあたしもイッちゃうぅぅうううううううう!!」ジョババババババババババ!!!!!!!
——この男による攻撃は、実に3時間にも及んだ——
ここからラストまで駆け抜けます。
まだるっこしいシリアス展開が続いて読みにくかったかもしれません、申し訳ありません。
ちょっと休憩してきます。
〜それから一年後〜
女「男くーん! ほら、映画観にいくよー!」
男「わかったわかったって……。そう急かすなよ」
アンチ・ゲロリアンの全身全霊を込めた攻撃によって、女は元に戻ることができた。
あれ以来、女はもうゲロリアン化することが無くなっていた。
男(……そうか、あれからもう一年経つのか……)
そして男の意識を乗っ取っていたアンチ・ゲロリアンも、あの日を境に完全に消え失せてしまった。もう二度と暴走することは無くなっていた。
そう、ゲロとは無関係な平穏な日常が彼らに戻ってきたのである。
男(アンチ・ゲロリアン……あんたは何がしたかったんだ? どうして女を救ってくれたんだ……?)
男(……今となってはもう何もわからない。真相はゲロと闇の中、か)
姉「こらー男! あたしも連れて行きなさいよー!」
男「げっ、姉ちゃん急に出てくんなよ! あといい加減に服を着ることを覚えてくれよ!」
姉「えー? めんどいし、このままでいいじゃん」スッポンポーン
女「あはは! ま、いーじゃんいーじゃん! お姉さんも一緒にいたほうが楽しいよ!」
男「ったく……仕方ねーな」
姉「へへっ! さすが女ちゃん、話がわかるね!」ジュワァ
人々は、どうしようもなくゲロに惹かれてしまう。それは本能的に備わってしまっている習性であり、どうしようもないものなのだろう。
だが、それでも——いやだからこそ、ゲロに依存してしまっては、人は人としての尊厳の捨て続けることになってしまう。
ゲロへの渇望は即ち、人から獣への片道切符と他ならないのだ。
男「ん……? 急に雨が……?」
女「あ、ほんとだ。天気予報では晴れだったのにねー」
男「ゲロの雨、か……。そういや、こんな雨が降り始めるようになったのもちょうど一年前からだったか」
姉「そういえばそうだったわね。それにしても何だか……この雨、いつもより暖かい」
けれどもゲロは美しい。どうしようもなく世界と調和してしまうほどに。
きっと、ゲロは人から相反する存在でもあっても——世界にとっては、必要不可欠な存在であるのだ。
男(……この雨)
男(まるで、俺に語りかけてくるみたいな優しさに満ちた甘酸っぱいニオイだ……)
男(……空から俺達を見守ってくれてるのか? アンチ・ゲロリアン、スーパー・ゲロリアン……)
女「男ー、何やってんのー! ほら、早くしないと上映始まっちゃうよー!」
男「あ、悪い悪い! 急ぐよ!」ダッ!
男(……また会う日があれば、そのときは……ゲロ抜きで話し合おうぜ)
そして彼らは走り出す。ゲロの雨で包まれた街の中へ。
おわり。
初めてSSを書きましたが、やはり難しいものですね。
終始シリアスな展開になってしまい、全体的に抑揚が欠けてしまったのは否めません。
特に中盤で男が伝説の勇者の末裔である記憶を思い出し、聖剣を手にするまでの下りはだれてしまったのは反省する必要があります。
真剣な内容のストーリーですので濡れ場は割愛させていただきましたが、次回作ではそういった場面も挟んでみようかと思っています。
では、最後までお付き合いいただき本当にありがとうございました。
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