エレン「どうすりゃアルミンはオレを好きになるんだ?」(63)



エレン「」ウーン

アルミン「心配しなくても僕はエレンが好きだよ」

エレン「だよな」

エレン「なら」

アルミン「えっ。エレン、顔が近いよ。歯磨きした?」 グイグイ

エレン「チッ」グググ…


エレン「最終目標はキスなんだ」

ライナー「最初から目標に近付きすぎだ」

エレン「アドバイスくれよ」

ライナー「まず距離を詰めろ」


エレン「アルミン、立体機動装置一緒に組み立ててくれよ」

アルミン「どこか破損したの?」

エレン「割と全部だ(人為的に)」

アルミン「いいけど。エレンも自分で組み立てられるようになってくれよ」

エレン「おう」


アルミン「ここがこうなってガスのところが…」カチャカチャ

エレン「おう」サワサワ

アルミン「……ワイヤーの巻き取り部分は引っ掛からないようにこう…ひゃっ」カチャカチャ

エレン「へー」サワサワ

アルミン「……」


エレン「怒られた」

ライナー「ケツを触ったからだ。最終目標超えようとしてんじゃねえ」

エレン「距離をつめたら触りたくなって……」

ライナー「次はあれだ。相手を褒めて頭を撫でろ」


エレン「アルミン!」

アルミン「やあエレン」

エレン「アルミン!アルミンはすっげえよな!」

エレン「昔から頭がよくてオレに色んなことを教えてくれて座学での成績もトップで外の世界に詳しくてあの時のアルミンの顔が今でも脳裏に浮かぶんだ。アルミンの顔ってどこかで見たことあると思ったらよ、天…… 使……!?天使なんだって!羽根付けたらルーベンスの絵 に混ざれるじゃねえか。裸も今すぐ脱いだって申し分ねえくらい美しいし、抱き締めてえ」

アルミン「ど、どうも……」


エレン「引かれた」

ライナー「欲望混ぜすぎだバカ」

エレン「アルミンの頭撫でてぇよ」

ライナー「いつも撫でてるように思うが」

エレン「いつものノリと違うんだよぉぉー」アアア

ライナー「めんどくせえな。がんばれ」


エレン「アルミン。髪にゴミついてるぞ」

アルミン「え?あ、本当だ。ありがとう、エレン」ニコッ

エレン「しょうがねえなアルミンは」ナデナデワシャワシャ

アルミン「ちょっとエレン、恥ずかしいよ///髪がぐしゃぐしゃになるだろ///」

エレン「………」


ライナー「何で髪を食べた?」

エレン「どんな味かなって思って……」

ライナー「味は?」

エレン「甘かった」

ライナー「思った以上にヤベェな……」

エレン「次!次はどうすればいいんだ?」

ライナー「警戒心を解いて手を繋いだらどうだ?」


エレン「ア、アルミンさっきはすまん」

アルミン「あぁ、エレン?本当に反省してる?髪がエレンの涎でベタベタなんだけど」

エレン「してるさ。悪かった」ニギニギ

アルミン「エレン……もう…分かったよ。そんなに落ち込まないで?」ニコッ

エレン「……」


ライナー「握った手を噛むな」

エレン「オレの中の本能がアルミンの手を噛みたいって」

ライナー「マトモにクリアしてんの一個もねえじゃねぇか!やる気あんのか?」

エレン「あるよ!」

ライナー「ヤる気じゃねぇからな」

エレン「……」


ライナー「最終目標はなんだ?」

エレン「キスだ!」

ライナー「まず初心に戻れ。見つめて目が合ったら微笑みかけろ」

エレン「なんだ簡単だな」

ライナー「お前微笑むことなんて出来んのか?」

エレン「できる!」


アルミン「エレーン。食堂にご飯食べに行こうよ 」

エレン「おう」ジー

アルミン「……?え?僕の顔に何かついてる?」

エレン「おう」ジー

アルミン「えっ、どこどこ?教えてよ」

エレン「おう……」ジー

アルミン「あ、頬っぺた?ありがとエレ……んむ」


エレン「どうしよう」

ライナー「最終目標達成してんじゃねえか」

エレン「見つめたらキスしたくなるに決まってんだろー が!!」

ライナー「ふざけんなテメェ!オレだってクリスタに見つめられても我慢してんだぞ」

エレン「あははエレンたら何かの罰ゲームかい?って笑われた」

ライナー「告白して本気だって知ってもらえ」


エレン「アルミン……さん……」

アルミン「さん?」

エレン「あ、あのよぉ、オレ、アルミンのことがす、 す、好きでさ」

アルミン「うん。僕も好きだよ」

エレン「だよな」

アルミン「ずっと親友でいてくれよな」グイグイ

エレン「チッ……」グググ…

またあとで


ライナー「いいカウンターだったな」

エレン「どうしたらアルミンは同性愛に目覚める?」

ライナー「さあな。ただよく考えりゃ、親友だったやつにいきなり恋してましたと正直に言われたらショックだろうな」

エレン「ライナーはどうやって目覚めたんだ?」

ライナー「まるでオレがホモみたいな言い方するんじゃない」


エレン「次だ!次!」

ライナー「ハッキリ言うのはナシだ。まずは匂わせる程度にしておけ」

エレン「そういうの苦手だ」

ライナー「ところで今の最終目標はなんなんだ?」

エレン「プラトニック・ラブだ…」


アルミン「ちょっとトイレ行ってくるね」

エレン「オレも行く」

--トイレ--

アルミン「………」

エレン「………」ジー

アルミン「………」

エレン「………」ジー

アルミン「……ねえ……なに見てるの?なんかチャック下ろしづらいんだけど……」


ライナー「何がプラトニック・ラブだぁ!?露骨にも程があんだろうが!」

エレン「便所で隣に立ってたら見ちまうだろーが!」

ライナー「変態野郎」

エレン「ちげぇよ、オレが変態だったんじゃない。アルミンがオレを変態にさせたんだ」

ライナー「万引きされる方が悪いみたいな理屈だな」

ベルトル「エレン…やるんだな!?今、ここで!」
エレン「ああ!勝負は今!」
アルミン「ふぇ…エレン!?」

すみません。
おもしろいです!頑張ってください


エレン「じゃあ何だ?お前は真横でクリスタのパンツが見えてても、目をそらし続けられんのか?」

ライナー「ぐっ…!」

ライナー「もっとさりげなく伝えろ。プレゼントでもやるといい」

エレン「よし、貯金おろすぜ」ジャラジャラ


エレン「アルミン!」

アルミン「エレン?……なんだいこれ」

エレン「赤い薔薇だ。お前にやる」

アルミン「え?ありがとう。綺麗だね」

エレン「よく見ろよ?3本あんだろ。3本の赤い薔薇の意味くれぇお前なら知って…」

アルミン「エレンのことが好きっ。嫌いっ。好きっ。嫌いっ。好きっ。嫌いっ。好きっ」ブチッブチッ


エレン「」

アルミン「嫌い……好きだ!」

エレン「ハッ」

エレン「だよな」

アルミン「エレンもよく見なよ。2本しかないじゃないか」グイグイ

エレン「チッ」グググ…


ライナー「何でこう斜め上に行くんだ。今度は可愛いところから攻めろ」

エレン「アルミン可愛いからな」

ライナー「アルミンにお前の夢を見させて意識させろ」

エレン「どうやって」

ライナー「枕の下に想い人の絵や写真を入れとくんだ。これでオレはもう10回くらいクリスタの夢を見た」

エレン「そんな図体のくせして、ライナーお前本当に気持ち悪いよ」

ライナー「お前が言うのか?」


--夜--

エレン「写真も絵もねえしな」

アルミン「すぅすぅ……うぅん……むにゃむにゃ」

エレン「アルミン……」

アルミン「すぅすぅ……」


エレン「エレン愛してる。エレン愛してる。エレン愛してる。エレン愛してる。エレン愛してる」

アルミン「……すぅすぅ…う゛っ!……う゛ぐ……うぅう゛…」

エレン「エレンと一緒。エレンと一緒。エレンと一緒。エレンと一緒。エレンといっ」

ライナー「」スパコーン

ライナー「夜中にうるせえ!」


エレン「アルミンの夢に出れたと思うか?」

ライナー「うなされてたから十中八九出てただろうな」

エレン「マジかよ?そんなにオレのこと想ってくれてんのか…?」

ライナー「快適な脳内だな…」



ライナー「もうこのまま寝起きドッキリでも仕掛けろ」

エレン「そうか…ついに同じ布団で夜を明かすんだな…」 ゴソゴソ

ライナー「変なことしたら叩き起こすからな」

エレン「するわけねぇだろ!オレとアルミンは純愛なんだからな!」


エレン「アルミン……すげぇいいニオイだな……」ゴソゴソ

エレン「体もやわらけぇし……」ゴソゴソ

エレン「この空気はなんだ……?」

エレン「アルミンにしか出せない安心感だ。傍にいるだけでホッとできる。アルミンは家のようだな」

エレン「オレが帰る家なんだ……」サワサワ


エレン「もうこのまま朝なんて来なくていいだろ」

エレン「はっ!?ふ、太ももが絡みついて……」

エレン「アルミン……お前まさか……」

エレン「だよな」

エレン「もうプラトニック・ラブなんてどうでも い゛っ!?」

アルミン「」ギリギリ

エレン「」ガクッ



エレン「油断しちまった。アルミンの寝相ってひどかったんだな…」

ライナー「うるせえからって絞められただけだろ」

エレン「次だ!次!」

ライナー「明日は休日だしデートにでも誘ったらどうだ?」


エレン「アルミン、ちょっと散歩でもしねぇか?」

アルミン「え?僕は遠慮しとくよ。本を読んじゃいたいんだ」

エレン「……」

アルミン「エレンはしてきたら?今日天気いいよね。街の方も賑わってるんじゃないかな」

エレン「……」



アルミン「むー!むー!」ジタバタ

エレン「どうしよう」

ライナー「オレはデートをしろって言ったんだ。拉致ってこいとは言ってねえ」

エレン「だってよ!オレの誘いを断るからさ」

アルミン「むーむー」ジタバタ

エレン「アルミンごめんな。びっくりしたよな」スリスリ


ライナー「オレのアドバイスなんていらねえんじゃねえか?」

エレン「んなことねえ!こっからどうすりゃいい!?」

ライナー「とりあえず喋れるようにしてやったらどうだ」

アルミン「ぷはぁっ。はぁ、ハ。エレン!いきなり何するんだよ!」


エレン「すまねぇな。お前に分かってもらうにはこうするしかなくてさ」

アルミン「分かってもらうって何を?」

エレン「オレの気持ちにとっくに気づいててあんな思わせぶりな態度取ってんだよな?お前はしょうがねえな本当……」スリスリ

アルミン「……え?なに?エレンちょっとおかしいんじゃないか……」

エレン「スンスン」

アルミン「頭嗅がないでくれよ」

エレン「ハムハム」

アルミン「耳噛まないでくれよ」

エレン「ペロッ」

アルミン「鼻舐めないでくれよ」

エレン「ンチュ……はむ……チュル」

アルミン「ん……ぁ……」


ライナー「お、おいアルミン……」

アルミン「ふぁ…?ライナーまだいたの?」

ライナー「お前、あんまり嫌がらないんだな……」

アルミン「え…?何言ってるんだよ…嫌なわけないだろ?」

ライナー「え?」



エレン「チュッチュッ」


アルミン「ねえエレン。僕のことが誰よりも好きになったよね?焦らせば焦らすほど僕しか見えなくなっちゃうなんて……本当に愛しいなぁ…」












ミカサ「………」

ミカサ「どうすればエレンは私を好きになるの?」



ヤンデレを書きたかった。
全然ヤンデレじゃなかった。

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