P「プレゼントは」 あずさ「プロデューサーさん♪」 (23)


7月18日
PM23:00
765プロ事務所

P(明日はあずささんの誕生日…今日は事務所の皆で、誕生日会を、という事だったんだけど…)

P(急な出張で参加できなかった…オマケにプレゼントを買う時間も無く…)


P「…あれ?何で電気がついてるんだろう」


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あずさ「おかえりなさい」ニコォ

P(あ…あずささん、笑顔で…でも何で?怖い?!)

あずさ「…プロデューサーさんが来てくれなくて、ちょっと残念でした」シュン

P「…ご、ごめんなさい、急な出張で」

あずさ「…私よりも、お仕事が大事なんですね」プイッ

P「あずささぁ〜ん…そんなイジワルな事言わないでくださいよ…」

あずさ「…分かってるんです、大事なお仕事ですものね…」ショボーン

P「…そ、そうだ、あずささん、明日はオフですよね?」

あずさ「?」

P「どうです?一緒に買い物でも。俺もオフなんです」

あずさ「それは、私の好きな物を、という事ですか?」

P「え、ええ…任せてください!」

あずさ「ん〜そうですねぇ…」ニヤリ

P(…何だかやな予感がする)

あずささん「何でも、良いんですか?」

P「あ、あの、家とか車とか…あまり高い物は…その…」

あずさ「それなら大丈夫ですよ〜、お金はかかりませんから」ニッコリ

P「え?」



あずささん「プロデューサーさん、明日のご予定は?」

P「え、だから明日は俺もオフ…」

あずさ「じゃあ、明日は私と一日中一緒に居てください♪」

P「分かりました…って…えええ?!」

あずさ「何でもいいって、仰っていたじゃないですか?」

P「いや、でも」

あずさ「…私と一日中一緒は、嫌、ですか?」ウルウル

P(卑怯だあずささん!上目使いの潤んだ瞳とか!)

あずさ「…」ウルウル

P「わ…分かりました!あずささんの好きなようにしてください!」

あずさ「うふふっ、そう言って下さると思いました!」ピョンピョンッ

P(目に毒だな…メッチャ揺れてるし)

あずさ「じゃあ、行きましょう」

P「え?」

あずさ「時計を見てください」


23:30:25


あずさ「あと30分で私の誕生日です」



あずさ「あと30分で私の誕生日です」

P「え、ええ」

あずさ「プロデューサーさん、私のお願いは?」

P「俺が、【一日中】一緒に…」

あずさ「はい」

P「…まさか、あずささん家に泊まれと…」

あずさ「うふふっ」

P「いや、それはまずい」

あずさ「…私と一緒じゃ嫌ですか?」ショボーン

P「ああああああ分かりました!行きましょう!」

あずさ「うふふふっ♪ありがとうございます」

P(…事務所のアイドルの家に泊まるとか、え?これいいの?いや、駄目だよね?でも無理だよね?断れないよね?あの顔見たら…)

あずさ「〜♪」ニコニコ

P「…じゃあ、行きましょうか…」

あずさ「は〜い♪」



24:10
都内某所
あずささんのマンション

あずさ「どうぞ〜」

P「おじゃましまーす…(うわぁ、流石はあずささん、きれいに掃除されてるし…何か良い匂いがする?」

あずさ「ふふっ、私、最近アロマに凝ってて」

P「あっ…そうでしたか、いつもあずささんから香ってたのはこれですか」

あずさ「あら…分かりましたか?」

P「えーとラベンダーですか?」

あずさ「まあ、ご存じなんですか?」

P「あはは、気になってたんですよ、最近夜、寝つきが悪いんで」

あずさ「まあ…今度、一緒に見に行きます?」

P「ぜひ」


あずさ「うふふっ、プロデューサーさんはゆっくりして居てください。先に、シャワーを浴びてきます」

P「は、はい」

あずさ「…覗いちゃ、めっ。ですからね」

P「?!」

あずさ「うふふふっ」



P「…めっ、とか…めっ、されたい…けど覗いちゃ駄目だ、覗いちゃ駄目だ、ああ、身体が勝手に風呂場に…とかなる訳ねえ!」

あずさ『ねえ、ねえ、ねえ好きに〜なって良い〜ですか〜♪』

P「ラブリ…か」

あずさ『このー坂道をー上るたーびにー』

P「隣に…か」

あずさ『さぁよっならぁっさよなーらぁ、元気で居ーてーねぇ』

P「都はるみかい!」


あずさ「上がりました〜」ホカホカ

P(うわぁ…ほんのり顔が赤くなってて…綺麗だなぁ」

あずさ「えっ?」

P「ああああ、すいません、何でもありません!」

あずさ「綺麗って」

P「…綺麗ですね…すごく」

あずさ「うふっ、そう思うなら、好きにしていただいても結構ですよ?」

P「あ!ふ、ふろ借ります!」

あずさ「はーい…意気地なし…」



P(…想像以上の破壊力だ、俺は一日持つのか…?)シャワー



P「お風呂ありがとうございまし…た?」

あずさ「うふふ、はい、プロデューサーさん」ポンポン

P「ああ、そういう事ですか、じゃあ俺がソファで寝ます」

あずさ「?」

P「…何でそこで首を傾げるんです?」

あずさ「一緒に寝て下さらないんですか?」

P「駄目!」

あずさ「何でもするって言ったじゃないですか」

P「それは流石に…!」

あずさ「…駄目?」ウルウル

P「ううううっ…駄目なものはダメ!幾らなんでも駄目!」

あずさ「…いじわる」

P「うっ…と、とにかく、今日はもう寝ましょう、明日も…ね」

あずさ「はーい…」

お前天才だな



AM7:00

———てください…———サーさーん———

P(ん…何だか凄く心地よい…)

———めですよ、そん———

P(んーなんか柔い…)モミッ

P「…おっぱ…いいいいいいいいいっ?!」

あずさ「やんっ」

P「おっ、おっぱいようございます!」

あずさ「朝から…もうっ、プロデューサーさんのエッチ」

P「すすすすみません…」

あずさ「うふふっ…許してあげます」

P「ほっ…」

あずさ「朝ご飯、出来てますから顔を洗ってきてください」

P「はい」



P(…ん?俺が何かしてあげなきゃならないんじゃないの?これじゃ俺がご褒美じゃね?)



P「うわぁ…美味しそう」

あずさ「ちょっと張り切っちゃいました〜♪」

P「…久しぶりに、まともな朝飯だぁ…頂きます!」

あずさ「あらあら、そんなに慌てなくても大丈夫ですよ〜」

P「…美味しい」

あずさ「喜んでいただけて…?」

P「久しぶりに食べるまともなごはん…人と食べるごはん…」グスッ

あずさ「あ、あらあら…」

P「旨い…旨いよぉぉぉっ…」




P「ごめんなさい、取り乱しました」

あずさ「いえ…さあて、片付けちゃいますね〜、プロデューサーさんはゆっくりしててください」

P「はーい…」


P(あずささんが、洗い物をしている。っていうかだから)


P「あずささん、手伝いますよ」

あずさ「良いんですよ〜、気にしないでください」

P(…俺は一体何をしに来てるの?)




AM10:00

あずさ「…あ、このお店、美味しそうですねぇ」

P「ええ、良いですねぇ」


P「…あ、春香が出てる」

あずさ「可愛いわぁ春香ちゃん」


あずさ「あら〜美希ちゃんのCM」

P「マダゼスチンサイダーですね」


P(…何だろう、このまったりした時間)


P「ねえ、あずささん」

あずさ「はい?」

P「今日、俺はあずささんの誕生日お祝いという事で来てるわけですが」

あずさ「はい〜」

P「…俺、何もしてないけど」

あずさ「良いんですよ〜」

P「あ、そうだ、お風呂掃除とかしましょうか?」

あずさ「良いから、座っていてください」

P「は、はあ?」

あずさ「はい、コーヒーです」

P「どうも…」


P(あずささんと、他愛のない話をしながら、テレビを見ながらコーヒーを飲む…何だか、幸せだなぁ」

あずさ「え?」

P「いっ、いえ何も」



PM0:04

あずさ「…お腹、すきましたね」

P「よし、じゃあ俺が作りますよ」

あずさ「まあ」



P「…とは言いつつ、ごめんなさい、チャーハンくらいしか作れませんでしたが」

あずさ「良いんですよ〜、プロデューサーさんが作ってくれたんですもの〜」

P「あはは、そりゃよかった…ねえ、あずささん…俺と一緒で、楽しい…ですか?」

あずさ「はい」

P「…どこかに、一緒に行くとか、プレゼントを買いに行くとか」

あずさ「いいんです…ね?」

P「そうですね」


PM2:00

P「…ふぁぁ…あ…ご飯食べたら眠たく…」

あずさ「…はい、プロデューサーさん」ポンポン

P「え?」

あずさ「♪」オイデオイデ

P「…え?」

あずさ「うふふっ」




P(ああ…あったかい…)

あずさ「ねーんねぇよぉころぉりよぉ…おこぉろーりよぉーぼーうやはぁ…良い子だ…ねんねぇしなぁ〜」

P(…)



PM5:00


P(…ん…寝てたのか…)

あずさ「zzzz」

P「…あずささん…?」

あずさ「zzzz」

P「…寝てる…っしょと…」

あずさ「…」

P「…疲れてたのかな…可愛い寝顔」

あずさ「…んっ…」

P「あ、起きた…あずささん?」

あずさ「…私も寝ちゃってたみたいで…」

P「ぷっ…あずささん、ヨダレ垂れてます」

あずさ「?!」

P「ふふっ」

あずさ「見、見ないでください!」ワタワタ

P「あははっ」

あずさ「むっ…」

P「わわっ、あずささん、怒らないで!」

あずさ「…んー」

P「え?」

あずさ「キスしてくれたら、許してあげます」

P「?!」

あずさ「…んーっ」

P(…寝ぼけてんのかなぁ…いや…でも…潤んだ瞳…柔らかそうな唇…)

あずさ「…」

P「…」


チュッ


あずさ「えっ?ほっぺた…」

P「いっ…今はこれで勘弁してください!」

あずさ「…今、は?」

P「…」

あずさ「あ…えーと…その、晩御飯を用意します!」



PM6:00

P「わぁ〜美味しそうだなぁ…カレー大好きなんですよ」

あずさ「うふふっ、よく事務所でカレーうどんとかカレーラーメンとか食べられているので」

P「カレーは、昔から大好きで…?」

あずさ「はい、あーん」

P「…」

あずさ「あーん」

P「あ、あーん…むっ…旨いっ!」

あずさ「あらあら〜…じゃあ、あーん」

P「…あ、ああ…はい、あーん」

あずさ「んっ…ふっ…美味しいです〜」

P「…」

あずさ「はい、プロデューサーさん、あーん」

P「あーん」


P(食べさせあいっことか…!)

あずさ(味が分からないわ〜///)

P(って言うか何だかこれって)

あずさ(新婚さんみたいですねぇ///」

P「えっ?」

あずさ「あっ///」


PM7:00

あずさ「ねえ、プロデューサーさん…」

P「はい…」

あずさ「…ちょっと、愚痴を聞いてもらっても良いですか?」

P「はい」

あずさ「…私、事務所の子達の中でも最年長です…でも、いっつも伊織ちゃんや律子さんに頼りっぱなしで…小鳥さんやプロデューサーさんにもご迷惑をかけてばかりで…情けないですよね…」

P「…」

あずさ「…ごめんなさい…っ頼りないですよね…グスッ」

P「あずささん…気にしないでください…ね?」

あずさ「え…?」

P「…あずささんには、あずささんらしさがあります…気にする事は無いんです…」

あずさ「…でも」

P「…あずささんは、皆の一歩後ろで優しく見守っている。だから、伊織や亜美も、いつも安心して前へ出ていける。そう思っています」

あずさ「…」

P「…だから…ね?」

あずさ「…ありがとうございます、ちょっとスッキリしました…プロデューサーさんのお蔭です〜」

P「お役にたてて嬉しいです」



PM8;12

P「乾杯〜」

あずさ「かんぱ〜い」

P「…っ、ぷはぁ…あずささん、呑み過ぎちゃ駄目ですから」

あずさ「んっ…んっ…んっ…はぁ〜美味しいわぁ〜」

P「聞いちゃいねえ」

あずさ「もう一本〜」

P「あーずさーさーん、明日も仕事」

ソラニナリタイアメーノソーラニー

P「はいPです、音無さん…え?明日もあずささんオフ?…ええ、え?俺も…?何で?…社長が?…ええ、はい…分かりました、伝えて…じゃないや電話しておきます、はい」

あずさ「だれかられすか〜?」

P「わぁ、もう酔ってる…小鳥さんからです、明日もオフになったと」

あずさ「うふふ〜じゃあ、もうちょっと呑みましょ〜」

P「あー」


PM10:00

P(あーっ、すっごい酔ってる…あずささん空になると見るや注いでくるし…)

あずさ「ん〜…」

P「…俺、あずささんに何かしてあげなくちゃならなかったのに…何もしてあげてない、良いのかなぁ…」

あずさ「〜♪」スリスリ

P「ほら、あずささん…もうベッドに寝ましょう?こんな所で寝てたら風邪ひいちゃいます」

あずさ「はぁい…」



P「それじゃあ…俺は、これで」

あずさ「…イヤッ…!」ギュッ

P「?!」

あずさ「行かないでください…傍に居てください…」

P「…」

あずさ「…今日だけじゃない…これからもずっと…隣に居てください」

P「…あずささん…」

あずさ「…ワガママだって言われても良い…私は、あなたの事が好きなんです!」

P「…あずささん…俺も…俺は…!」

あずさ「…」

P「…俺も…」

あずさ「…」

P「俺もあずささんの事が!」

あずさ「…」

P「す…あれ?」

あずさ「Zzzzz」

P「…寝ちゃった?…寝てるな…あーっ…言い損ねた…」

あずさ「んっふふ…ぷろでゅーさーさぁん…ムニャムニャ」

P「…抱き着かれたままなんだけど」




7月20日
AM7;19

あずさ「んっ…やだ私ったら、寝ちゃって…あら?」

P「Zzzzz…Zzzzz」

あずさ「…ごめんなさい…プロデューサーさん、私の…1日だけのワガママって決めていたのに」

P「Zzzzzz」

あずさ「…信じても、良いんですか?」

P「Zzzzzz」

あずさ「ずっと、隣に、居てくれるんですよね…?」

P「Zzzzz…あずささぁん…そっち…違う…」

あずさ「寝言かしら…?」

P「おれはぁ…絶対…いつまでも…いっしょ…Zzzzzz」

あずさ「…信じちゃいますからね、嘘ついちゃ、ダメですよ?…ね」

チュッ

あずさ「…プロデューサーさん、プレゼント、ありがとうございます…」






おわり


日付は変わったけど、あずささんお誕生日おめでとう!
俺も膝枕でナデナデされたいよ!

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