クリスタ「羽が生えた……」 (337)
4作品目!
頑張ります!
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クリスタ「ねぇ…ユミル」
ユミル「ん?どうしたんだ私のクリスタ?」
クリスタ「ちょっと相談したいことがあって…」
ユミル「よし、なんでも話してみろ!」
クリスタ「実は……」
ユミル「おお」
クリスタ「ごめん、やっぱりなんでも無い!」
ユミル「あ!クリスタ!」
ユミル「一体どうしたってんだ?」
……………………………………………
クリスタ「…やっぱり言えないよ…」
クリスタ「羽が生えたなんて……」
……………………………………………
~今朝~
クリスタ「ふあ~ぁ、よく寝た~」
クリスタ「ん~、結構早く起きちゃった」
クリスタ「着替えて、朝のトレーニングでもしようかな~」
クリスタ「んっ、あれ服が脱げない…?」クルッ
クリスタ「って、えええええええ!!」
クリスタ「羽が生えてるぅぅぅぅ!!」
クリスタ「何で!?何で!?何で!?何で!!?」
クリスタ「ハァッハァッ、とりあえず一旦落ち着こう…」
クリスタ「状況を整理してみると、目が覚めて…服を着替えようとして…」
クリスタ「服の背中の部分が破れてて…そこから羽が生えていたと…」
クリスタ「やっぱり何で!!?」
クリスタ「うう~、こんな羽、消えろ!消えろ!消えろ~!」
シュンッ
クリスタ「消えた!!」
ユミル「う~ん、朝からうるさいぞクリスタ、一体どうしたんだ~?」ムニャムニャ
クリスタ「ハッ!何でもないよ!ユミル!」
ユミル「う~ん、そうか、もう少し静かにな」ムニャムニャ
クリスタ「は~い…」
~食堂~
クリスタ「(どうしようかな…)」モグモグ
クリスタ「(こんなこと言ったって誰にも信じてもらえないだろうしな…)」ハァ
サシャ「クリスタ!あんまりご飯食べてないですね!私がもらってあげましょうか!!」ダダダダダダ
クリスタ「わあっ!」
ユミル「オイ、コラ芋女!私のクリスタを何、驚かしてるんだ!」ゲシッ
サシャ「痛いですよ!ユミル!」
クリスタ「アハハ…よかったら後は全部あげるよ…」
サシャ「ひゃほぉぉう!!ありがとうございます!神様!!」ダダダダダダ
ユミル「チッ」
クリスタ「…アハハハハ……フゥ」
ユミル「おい!大丈夫か、クリスタ!?調子悪いのか!?医務室に行くか!?」
クリスタ「大丈夫だよ、ユミル…少し休んでれば治るから!」ニコッ
ユミル「そうか…無理するなよ…?」
クリスタ「うん、そろそろ訓練の準備をし始めよう!」
ユミル「あ、ああわかった…」
~訓練・夕食後(外)~
クリスタ「今日も疲れた……そういえばあの羽消えちゃったけど、どうなったのかなぁ…」フゥ
クリスタ「羽よ生えろ!なんちゃって…」
ビリッ
バサッ
クリスタ「また生えたぁぁぁぁ!!?」
クリスタ「そして服も破けたぁぁぁぁ!!」
クリスタ「消えろ!消えろ!消えろ!消えろぉ!!」
シュン
クリスタ「消えた……」フゥ
エレン「どうしたんだ?さっきから大声出してたけど?」タッタッタッ
クリスタ「きゃああああああ!!」
エレン「うおっ!?」ビクッ
クリスタ「あぁ、ごめんなさい!つい驚いちゃって!」
エレン「いや…こっちが驚いたよ…」
クリスタ「アハハ…ごめんなさい」
エレン「っていうか服、背中破れてるぞ」
クリスタ「うん…まぁちょっとね」
エレン「よし、ちょっと待ってろよ…」ヌギ
エレン「ほら」パサッ
クリスタ「へっ…!?」
エレン「俺の上着だ、ちょっと大きいかもしれないけど貸してやるから」
クリスタ「あ、ありがとう…」
エレン「そういえば訓練の時も元気がなかったな…どうしたんだ?」
クリスタ「い、いや別に大丈夫だよ?」
エレン「話してみろよ、力にはなれなくても、聞いてやることぐらいは出来る」
エレン「話すだけでだいぶ楽になることもある、まぁどうしても話したくないって言うならいいんだけど」
クリスタ「…うん」
クリスタ「じゃあ、絶対に笑わないでね」
エレン「ああ」
クリスタ「…実は……羽が生えてきちゃったの…」
エレン「……は?」
クリスタ「……」
エレン「えっ、マジで!?」
クリスタ「……うん」
エレン「クリスタもなのか!?」
クリスタ「クリスタ『も』ってことはエレンも…?」
エレン「…ああ」
エレン「ううっ…」シクシク
クリスタ「エレン!?どうして泣いてるの!?」
エレン「いや…3日前、朝起きたらいきなり羽が生えてて…」シクシク
エレン「それで、まわりの奴らに、さりげなく聞いてみたりしたんだけど…」
エレン「誰一人として羽が生えたヤツなんて居なかったから…」
エレン「やっと俺と同じヤツに会えたと思ったらちょっと嬉しくてな…」
クリスタ「う~ん…確かに私もちょっと安心したよ」
クリスタ「そういえばエレンの羽ってどんなの?」
エレン「何だ?気になるのか?」
クリスタ「うん…ちょっとだけ」
エレン「じゃあ見せてやろうか?」
クリスタ「いいの?」
エレン「ああ」ヌギ
クリスタ「エエエレン!?ななな何で服を脱いでるの!?」
エレン「え?だってこのままだと服が破れちゃうだろ?」
クリスタ「…うん、そうなんだけど…(それにしても女子の前で何のためらいも無く服を脱ぐって……)」
エレン「じゃあ、いくぞ?」
クリスタ「うん」
エレン「『生えろ』!!」
バサッ
クリスタ「う~ん…なにかたとえるとすれば悪魔って感じだね」
エレン「そうだな、なんか頭に角まで生えてるし」
エレン「そういうクリスタのはどういうやつ何だ?」
クリスタ「え~と、見たい?」
エレン「ああ」
クリスタ「じゃあ…『生えろ』!!」
バサッ
エレン「……」
クリスタ「どうしたの…?」キョトン
エレン「俺、アルミン達が何でクリスタのことを天使って言ってたのかわかった気がする…」
クリスタ「私そんなこと言われてたの!?」
エレン「知らなかったのか?104期男子のほとんどが言ってたぞ?」
クリスタ「えぇっ!?」
エレン「言ってなかったのは俺とコニーとジャンくらいだぞ?」
クリスタ「全く知らなかった……」
エレン「そろそろ帰らないと消灯時間になるぞ」
クリスタ「うん、じゃあねまた明日!」
エレン「……」
エレン「(…天使)」
~朝・食堂~
ミカサ「おはよう、エレン、アルミン」
アルミン「あ、ミカサ、おはよう!」
エレン「よぉ、ミカサ」
クリスタ「おはよう、エレン!」
エレン「おぉ、おはよう、クリスタ」ニコッ
ミカサ「!?」
アルミン「!?」
ライナー「!?」
ベルトルト「!?」
コニー「??」
サシャ「!!」
サシャ「(今日のパンはいつもより美味しいですね!)」
アルミン「(何でエレンがクリスタにあんな微笑みを!?)」
アルミン「(いや…そんなことより…)」チラッ
ミカサ「……」ゴゴゴゴゴ チラッ チラッ
アルミン「(…ミカサがもの凄いオーラを出しながら僕をチラ見してくる……)」キリキリ
アルミン「(多分、聞けって言ってるんだろうな……胃が痛い…)」キリキリ
アルミン「(…仕方ない)」
アルミン「エレン!」
エレン「何だ?アルミン」モグモグ
アルミン「いや、何かクリスタ仲がいいなって思ってね…」
アルミン「二人が話してるところもあんまり見たことがないし…」
アルミン「何かあったのかな?」
ミカサ・ライナー・ベルトルト「「「(よく聞いた!アルミン!)」」」
エレン「うーん、まぁアレだ」
エレン「二人だけの秘密を共有してるみたいな?」
アルミン「え!?」
エレン「じゃあ俺はそろそろ行くよ」
アルミン「あっ!ちょっとエレン!!」
ミカサ・ライナー・ベルトルト「「「……」」」ゴゴゴゴゴ
アルミン「(とんでもない問題をぶん投げて行かないでぇ~…)」キリキリキリキリ
~訓練~
キース「今日は格闘訓練を行う!」
キース「ルールは相手に参ったと言わせれば勝ちだ!」
キース「それでは始め!!」
エレン「お~い、アニ、俺と組もうぜ」
アニ「…別に良いけど」
エレン「本当か!じゃあ早速やろうぜ」
アニ「…いいよ来な」
エレン「いや、今日はお前からどうぞ」
アニ「じゃあ遠慮無く…行かせてもらうよ!」ビュン
エレン「うおっと!」パシッ
ライナー・アルミン「「(止めた!!?)」」
エレン「うおおおおっ」ブオン
ライナー・アルミン「「(そして投げたああぁぁぁ!!)」」
アニ「」ゴロゴロゴロ
ライナー・アルミン「「(凄い転がってる…)」」
アニ「」ピタッ
ライナー・アルミン「「(あ、止まった)」」
アニ「」
ライナー・アルミン「「(気絶してたああぁぁぁ!!)」」
エレン「大丈夫か、アニ!?」
アニ「」
エレン「…あ、駄目そうだな……」
~夜・食堂~
エレン「アニのヤツ結局、昼も訓練に戻って来なかったな……」
エレン「どうしたんだろうな…」
アルミン「大丈夫だよ、医務室の先生も特に異常は無いって言ってたし…」
エレン「じゃあ、何で医務室の隅でうずくまってたんだろ…?」
アルミン「(それはエレン…君のせいだよ…)」
アルミン「(普通あんな蹴り止められないのに、簡単に止めた上に、投げられてたし…)」
アルミン「(そりゃあ、傷付くでしょ…心が……)」
エレン「そういえば、ユミルが幸せそうな顔で寝てたけど、何があったんだろうな…?」
アルミン「あぁ~、何かクリスタがやったらしいよ」
エレン「へぇ~、クリスタも結構やるなぁ~」
エレン「じゃあそろそろ飯を食うか」
アルミン「そうだね」
クリスタ「あ、エレン!隣いい?」ニコッ
エレン「おう、いいぜ!」ニコッ
アルミン「(…天使)」
アルミン「(…でも)」
ミカサ・ライナー・ベルトルト「……」ゴゴゴゴゴ
アルミン「(…今だけは悪魔だ……)」キリキリ
クリスタ「…大丈夫?アルミン顔色が悪いけど…」
アルミン「だ、大丈夫だよ…(全然大丈夫じゃないけど…)」
エレン「なぁ、アルミン、明日の訓練は何だったっけ?」モグモグ
アルミン「あ、え~と…確か馬術だったよ」
エレン「そうか~…俺あんま馬術、得意じゃないんだよな~」モグモグ
クリスタ「なら、私が教えてあげようか?」
エレン「いいのか!?」モグモグ
アルミン「うわっ!エレン!口に食べ物入れながら喋らないでよ!」
エレン「あ、スマン…」ゴックン
エレン「それより、馬術を教えてくれるって本当かクリスタ!」
クリスタ「うん!」
エレン「よっしゃあ!!ありがとなクリスタ!」
クリスタ「アハハ…そこまで嬉しがる必要はないんじゃない?」
エレン「そんなことねぇよ、俺は調査兵団志望だからどうしても馬術は必要になるしな!」
ミカサ「…エレン、その必要は無い」
エレン「ん?どうしてだミカサ?」
ミカサ「私は…強い…エレンより…強い…すごく強い!」
ミカサ「…ので私は…エレンに全科目を教えることができる…例えば…クリスタがいなくても」
エレン「…何か俺、今ミカサにすっげー、バカにされたような気がしたんだが…」イライラ
アルミン「本人はそんなつもり無いんだろうけどね……言語力が残念なだけで」
エレン「別にいいよ、クリスタに教えてもらうから」
ミカサ「!?」ガーン
エレン「それとお前、俺に弱いって言ったよな」
エレン「見てろよ、絶対お前を抜かしてやるからな!」
ジャン「ダッハッハッ!お前みたいな死に急ぎ野郎なんかじゃ無理に決まってんだろ!!」
エレン「言ってろ馬面、俺は絶対にミカサを超える」
エレン「行くぞ、アルミン」
アルミン「あ、う、うん!」
~夜・兵舎裏~
エレン「ハァッ!セイッ!」バシッ バシッ
クリスタ「こんな遅くまで特訓?」スタスタ
エレン「フゥ、ん?クリスタか」
クリスタ「お疲れ様、はい水」スッ
エレン「おお、ゴクゴク プハァッ ありがとう」ゴクゴク プハッ
クリスタ「どういたしまして♪」
エレン「そういえばちょっと気になることがあったんだった」
クリスタ「何かあったの?」
エレン「イヤ、今日の訓練の時に気付いたんだけどよ…」
エレン「なんか、力が溢れ出てくるんだよ…」
クリスタ「え?」
エレン「今もだんだん強くなってくような感じだ」
クリスタ「えぇー……」
エレン「どうした、クリスタ?」
クリスタ「…私も同じ」
エレン「…まさか……」
クリスタ「…力が有り余っちゃって眠れないの…」
エレン「クリスタもか…」
エレン「じゃあ、勝負するか?」
クリスタ「え…!?」
エレン「よし!じゃあ始めるぞ」
クリスタ「ちょっと待って!私すぐにやられちゃうから!」
エレン「大丈夫だ、勝負って言っても俺が格闘術を教えるだけだから」
クリスタ「う~ん…じゃあ…お願いします!」
エレン「おう!」ニコッ
エレン「さぁ!来い!」
クリスタ「やぁっ!」ビュン
……………………………………………
クリスタ「ハァ…ハァ…」
エレン「フゥ、結構強かったな」
クリスタ「…手も足も出なかったんだけど……」
エレン「そういえば…羽がある状態だとどうなるんだ?」
クリスタ「あ~……ちょっと気になるね」
エレン「よし!試してみるか!」ヌギ
クリスタ「(何のためらいも無く服を脱いだよ……)」
クリスタ「そういえば羽を生やすと服が破れちゃうからちょっと工夫したんだ!」
エレン「へぇ~、どんな?」
クリスタ「工夫って言っても下の服に切れ目をいれておいてその上から上着を着てるだけだけどね」
エレン「俺もそうしようかな」
エレン「まぁ、とりあえず…」
エレン・クリスタ「「『生えろ』!!」」
バサッ バサッ
エレン「!?」
クリスタ「どうしたの?」
エレン「クリスタ……頭の上に…光輪ついてるぞ…」
クリスタ「ええぇぇぇっ!!」
エレン「もう天使そのものだな」
クリスタ「………天使か」ボソッ
エレン「さて、やるか!」
クリスタ「うん!」
エレン「ハアッ!!」ビュンッ
クリスタ「やあっ!!」ビュンッ
ズバアアァン
エレン「うおっ!」ヨロヨロ
クリスタ「きゃぁっ」ドスン
エレン「クリスタ、大丈夫か!?」
クリスタ「う…うん」
エレン「にしても…凄い威力だな…ただの蹴りだったのに…」
クリスタ「私もまさか…あそこまで強くなるなんて…」
エレン「…怖いな、俺達」
クリスタ「うん…」
ジャン「何か、今こっちの方から大きな音がしたような……」スタスタ
エレン「どわぁっ!!」バキィッ
ジャン「ゴボフッ!!」ドサァァァ
クリスタ「エレン!?」
エレン「ヤバ…やり過ぎた」
ライナー「何でこっちの方からジャンが飛んできたんだ!?」タッタッタッ
クリスタ「きゃぁっ!!」ドゴッッ
ライナー「ゴハアッ!!」ズサァァァ
クリスタ「……あ」
エレン「あ~あ…」
エレン・クリスタ「「アハハハハ……」」
~朝・食堂~
エレン「よぉ、ミカサ」
ミカサ「おはよう、エレン、アルミン」
エレン「さて、飯食おうぜ」
アルミン「うん」
エレン「今日は確か座学だったっけ?」
アルミン「そうだよ」
コニー「なぁ、お前ら!」
エレン「うおっ!何だよ…いきなり」
コニー「ジャンとライナーがなんか怪我したらしいぜ!」
エレン・クリスタ「「(ギクッ!)」」
エレン「へ、へぇ~…そうなのか…」
マルコ「それに、二人とも天使と悪魔が居たとかわけわからないこと言ってたってさ」
エレン・クリスタ「「(ギクギクッ!!)」」
エレン「マ、マルコも知ってるのか…?」
マルコ「エレンは起きるのが遅かったから聞いてないのかもね」
エレン「(後で、お見舞いに行こ……)」
~夜・食堂 ~
エレン「あ~…疲れた…」
アルミン「お疲れ様、エレン」
エレン「頭を使うのも結構疲れるな…」
アルミン「そうかな…?」
エレン「それはお前だけだ」
アルミン「あ、そういえばさっきジャン達のお見舞いに行ったみたいだね」
エレン「え…あ、ああ…まぁな……」
アルミン「エレンってジャンと仲悪くなかったっけ?」
アルミン「それにクリスタも一緒に行ったらしいし」
エレン「まぁ…ちょっとな…」ハハハ…
アルミン「まぁいっか早くご飯食べよ」
エレン「お、おう…」
エレン「(アルミンの奴やっぱり鋭いなぁ…)」
~夜・兵舎裏~
クリスタ「やぁっ!はぁっ!」ビシッ
ビシッ
エレン「お、頑張ってるな」
クリスタ「あ、エレン!」
エレン「意外だな、クリスタは真面目に訓練は受けていたけど、そこまで熱心にやる方じゃなかったと思ってたんだが」
クリスタ「……うん…」
エレン「何か目標でも出来たのか?」
クリスタ「…エレン、ちょっと聞いて欲しい話があるんだけど……」
エレン「おう、俺で良かったら聞くぜ」
クリスタ「……もしもだよ、エレンがこの世に生まれてきたことが罪だって言われたらどうする…?」
エレン「は…?」
クリスタ「もし、存在する事も許されなかったとしたら、エレンはその世界で生きられる…?」
エレン「……俺は…」
エレン「…俺は…俺には…関係無いね」
クリスタ「!?」
エレン「周りの奴らは関係ねぇ、俺は俺だ」
クリスタ「……」
エレン「例え、そんな奴らが死ねって言ったって俺は死なないよ」
エレン「自分の運命は自分自身で決めることだからな、他人にどうこう言われる筋合いは無い」
エレン「それに、俺はそんなことには負けない」
エレン「そいつらより、ずっと幸せになってそいつらのことを見返してやるよ」
エレン「これで満足か?クリスタ」
クリスタ「…うん、ありがとう」
エレン「じゃあ、そろそろ戻るぞ」
クリスタ「うん!」
クリスタ「(ありがとう…エレン)」
~朝・食堂~
エレン「今日は休日か…」
アルミン「僕は町に行って本を買って来るけど、エレンはどうするの?」
エレン「どうしようかな…」
クリスタ「エレン!」
エレン「うおっ!びっくりした…何だよクリスタ」
アルミン「(天使…)」
クリスタ「暇なら私と一緒に町に行かない?」
エレン「おう、いいぜ」
アルミン「(エレン、羨ましい!!)」
アルミン「(……でも)」チラッ
ミカサ・ライナー・ユミル「「「………」」」ゴゴゴゴゴ
アルミン「(今はそんなこと言ってる場合じゃない……)」キリキリ
~町~
エレン「まずは、どこ行くんだ?」
クリスタ「え~と、まずはねぇ……」
~~~~~~~~~~~~~~~~~
ミカサ「……」コソコソ
ユミル「……」コソコソ
アルミン「(何で僕までこんな事を……)」コソコソ
……………………………………………
~少し前・訓練所~
ミカサ「エレンがあの泥棒猫に惑わされている可能性があるから今から尾行する」
ミカサ「…ので、アルミンにも着いてきて欲しい」
アルミン「…いや…流石にエレンにも知られたくないことだってあるでしょ……」
ミカサ「大丈夫、エレンと私は家族だから」
アルミン「(言い切った!!)」
アルミン「(それにしても…家族ってそんなに便利な言葉だったっけ…?)」
ユミル「オイ、待てよ」
ユミル「私も行く」
アルミン「ユミル!?」
ユミル「私の天使に手を出すとは良い度胸だな、あの死に急ぎ野郎め」
アルミン「(あぁ……どんどん面倒くさくなって行く……)」
ミカサ「ユミル、あなたとは仲良くなれそうだ」アクシュ
ユミル「こちらこそな」アクシュ
アルミン「(二人共、エレンとクリスタを引き離そうとしてるだけじゃないか……)」
エレン「じゃあ次は露店でも見て回るか」
クリスタ「うん」
~~~~~~~~~~~~~~~~~
ユミル「オイ、移動するぞ」コソコソ
ミカサ「わかってる」 コソコソ
アルミン「はぁ……」コソコソ
~~~~~~~~~~~~~~~~~
クリスタ「わぁ~、これもかわいい」
エレン「髪飾りか……買ってやるよ」
クリスタ「えっ!いいよ…悪いから…」
エレン「遠慮すんなって、おばちゃん!これ売ってくれ」
店主「はいよ!」
エレン「ほら、つけてみろよ」
クリスタ「…うん」
エレン「おっ、似合うぞ!」
クリスタ「…エヘヘ、ありがとう」
エレン「さ、次に行こうぜ」
クリスタ「うん!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~
ミカサ「……」ゴゴゴゴゴ
ユミル「……」ゴゴゴゴゴ
アルミン「(ヤバイヤバイヤバイ!!)」ガタガタブルブル
エレン「よし、そろそろ飯にするか!」
クリスタ「そうだね」
エレン「じゃあそこの店でいいか」
クリスタ「うん」
~~~~~~~~~~~~~~~~~
ユミル「オイ、アイツら店に入って行くぞ!」
ミカサ「なら、決まっている」
ユミル「あぁ」
ミカサ・ユミル「「私達も店に入ろう」」
アルミン「(…帰りたい……)」
~~~~~~~~~~~~~~~~~
エレン「このスープうまいな」ズズズ
クリスタ「いつものは水みたいに薄いからね」
エレン「後、パンが固くないな」
クリスタ「そうだね」
店員「お待たせしました~」
エレン「お!来た、肉だ!」
クリスタ「え!?いつの間に頼んでたの!?」
エレン「クリスタの分もあるぞ」
クリスタ「あ…ありがとう」
エレン「うまいな~…肉なんていつ以来かな~」モグモグ
クリスタ「そんなに好きだったんだ…」
エレン「早くクリスタも食べろよ」
クリスタ「あ、うん」モグモグ
エレン「……」モグモグ
クリスタ「……」モグモグ
クリスタ「…エレン」
エレン「何だ?」
クリスタ「はい、あ~ん」ヒョイ
エレン「パクッ」
パリィィン
ナンダ!?
コップガフタツドウジニワレタゾ!?
エレン「何か騒がしいな?」モグモグ
クリスタ「…うん、そうだね……(もう少し反応が欲しかった……)」
エレン「さっき、クリスタが俺に一口くれたからちょっと減っちゃただろ?俺も一口やるよ」ヒョイ
クリスタ「あ~ん///パクッ///(まぁいっか!)」
クリスタ「エヘヘ///」
~~~~~~~~~~~~~~~~~
~少し前~
ハイ、ア~ン
パクッ
ミカサ「……!?」パリィィン
ユミル「……!?」パリィィン
アルミン「(コップを握り潰したぁぁぁ!!!)」
……………………………………………
エレン「あ~、うまかったな」
クリスタ「うん!」
エレン「またいつか一緒に来ような」ニコッ
クリスタ「うん///」
エレン「まだ時間もあるし、散歩でもするか?」
クリスタ「うん」
~~~~~~~~~~~~~~~~~
ミカサ「……」ゴゴゴゴゴ
ユミル「……」ゴゴゴゴゴ
アルミン「(誰か助けてぇぇぇ!!)」
???「おい、何してんだ?お前ら」
アルミン「……!」
アルミン「ライナー!アニ!ベルトルト!良いところに!!」
アニ「は…?それで、アンタらこんなところで何してんの?」
ミカサ「…あれを見て」スッ
アニ「あれは……エレンとクリスタ…」
ライナー「何だと!?」
アニ「……で、それがどうしたの?」
ユミル「簡単に言えば、あの二人を尾行してるんだ、お前らもやるか?」
アニ「…私は…別に……」
ライナー「俺はやらせてもらおう」
ベルトルト「ライナー!?」
ライナー「俺達の天使に手を出すとはいい度胸だなエレンの奴め」ゴゴゴゴゴ
ユミル「お前らはどうするんだ?」
ベルトルト「……じゃあ、僕もついてくよ……(ほっといたら大変な事になりそうだし……)」
ユミル「アニは?」
ユミル「………私も行く」
アルミン「(面倒事が増えたぁぁぁ!!)」ガーン
ベルトルト「アルミン……君も大変だね……」ヒソヒソ
アルミン「べ、べるどるどぉぉぉ」ブワッ
五行目のユミルはアニのセリフだよね?
>>122
すいませんでしたぁぁぁ!!(土下座)
×ユミル「……私も行く」
○アニ「……私も行く」
ユミル「オイ、移動するぞ」コソコソ
ミカサ・ライナー・アニ「「「了解」」」コソコソ
アルミン「(本当に何やってるんだろ…僕達……)」
ベルトルト「アルミン……それを言わないでくれ…悲しくなってくるから……」
アルミン「ごめん……」
……………………………………………
エレン「もうすぐ暗くなるし、そろそろ帰るか」
クリスタ「そうだね」
エレン「今日は楽しかったな!」
クリスタ「うん……でもごめんね…お金ばっかり払わせちゃって……」
エレン「気にし過ぎだろ…それ何回言うんだよ……」
クリスタ「だって……」
エレン「いいんだよ、思い出は金じゃ買えないんだから」
クリスタ「!!(今、ものすごいカッコいいこと言った!)」
エレン「さ、帰るぞ」
クリスタ「うん///」
~夜・食堂~
エレン「今日はちょっと疲れたな…」
アルミン「うん……本当に疲れたよ……」
クリスタ「エレン!前良い?」
アルミン「(…天使だ……)」
エレン「おう、いいぞ」ニコッ
ミカサ・ユミル・アニ・ライナー「「「「……」」」」」ゴゴゴゴゴ
アルミン「(…悪魔だ……胃が痛い……)」キリキリ
エレン「今日は楽しかったな、クリスタ」
クリスタ「うん!」
ミカサ「………!」ギリギリ
アルミン「ちょっ!?ミカサ!?スプーンが曲がってるよ!?」
ミカサ「ごめんなさい、エレン……今だけは自分を支配できそうに無い…」ギリギリ
アルミン「何!?一体何をする気!?」
ユミル「……」チャキ
アルミン「そしてユミルはどこからそのブレード持ってきたの!?」
……………………………………………
キョウハタノシカッタナ、クリスタ
ウン!
ライナー「……」スッ
アニ「……」スッ
ベルトルト「ちょっ!?何でライナーは口の前で手を構えてるの!?」
ベルトルト「アニもその指輪外して!!危ないから!!」
……………………………………………
サシャ「(今日のスープはいつもより味が濃いですね!)」
~夜・兵舎裏~
バサッ バサッ
エレン「……」バサッ バサッ
クリスタ「……」
エレン「……」スタッ
エレン「……飛べたな」
クリスタ「……うん……飛べたね」
エレン「もう俺達人間じゃないような気が……」
クリスタ「そもそも羽が生えてる時点で人間とは言えないでしょ」
エレン「それもそうだな……」
エレン「で、今までの事をまとめると…」
エレン「力が上がる、空を飛べる、ぐらいか」
クリスタ「これはまだみんなに内緒でいいよね…?」
エレン「あぁ」
エレン「それじゃ、解散」
クリスタ「また明日ね」ニコッ
エレン「おう」ニコッ
~次の日・格闘術の訓練~
エレン「ハアッ!!」ビュン
ミカサ「……ッ!!」パシッッ
エレン「セイッ!!」ズドッ
ミカサ「くッ!!」バシッ
アルミン「……すごい…エレンがあのミカサを完全に押している……」
コニー「エレンが怖えぇ……」
サシャ「すごいですね……」
エレン「オラァッ!!」ドゴッ
ミカサ「うっ!!」ドサッ
エレン「よっし!!ついにミカサに勝ったぞ!!」
ミカサ「ハァ…ハァ…本気でやっても勝てなかった…いつの間にこんなに強くなったの…?」
エレン「あぁ……うん…まぁ…色々あってな……」
ミカサ「……?」
キース「そこまで!これで今日の訓練は終わりだ!明日に備えてしっかり休んでおけ!」
エレン「ほ…ほら、もう終わりだぞ!さっさと戻ろうぜ」
ミカサ「……?…うん」
~夜・兵舎裏~
エレン「ハアッ!フンッ!セイッ!」バシィッ バシィッ バシィッ
クリスタ「えい!てい!やあっ!」ビシィッ ビシィッ ビシィッ
エレン「よし!今日はここまでで終わりにしようぜ」
クリスタ「ハアッ…ハアッ……うん」
エレン「クリスタもだいぶ上達したな」
クリスタ「エレンの教えかたが良いからだよ」
エレン「まぁ…俺の技術のほとんどがアニに教えてもらったんだけどな……」
クリスタ「でもそのアニの技を使いこなせるエレンもすごいけどね」
エレン「アニの技術を覚えるために何度蹴られたことか……」
クリスタ「大変だったみたいだね……」
エレン「じゃあ俺はもう戻るぞ」
クリスタ「また明日!」ニコッ
エレン「おう、また明日!」ニコッ
それから、エレンとクリスタが仲良くなりミカサ達が怒り、アルミンとベルトルトがそれを止める日々が続き……
そして、ある休日……
エレン「オイ!クリスタは居るか!!」ハァ…ハァ…
クリスタ「きゃあ!何!?」ビクッ
ユミル「オイ!テメェ、私のクリスタを驚かせるとはいい度胸じゃねぇか」
エレン「あぁ、ワリィ…」
エレン「って言ってる場合じゃねぇ!クリスタ、ちょっと来てくれ!」タッタッタッ
クリスタ「う…うん…」タッタッタッ
ユミル「……」チラッ
ミカサ「……」チラッ
ライナー「……」チラッ
アニ「……」チラッ
ユミル・ミカサ・ライナー・アニ「「「「……」」」」コクッ タッタッタッタッタッタッ
アルミン「(チームワーク凄っ!!)」
ベルトルト「(また面倒臭そうなことになった……)」
……………………………………………
~兵舎裏~
クリスタ「で、どうしたの…?エレン…」
エレン「……この本」スッ
クリスタ「え?……『勇者の伝説』?この本がどうしたの?」
エレン「いや、俺がまだシガンシナ区にいたころに好きだった本なんだけど……」
エレン「さっき俺の荷物を整理してたらそれが出てきてさ…久しぶりだったから少し読んで見たんだよ」
エレン「まぁ、内容は勇者が魔王を倒して世界を平和にするっていう簡単な話なんだけどさ」
エレン「その中で魔法を使う悪魔が登場するんだよ……」
エレン「最初は冗談のつもりだったんだけどな、まさかあんなことが起きるとはな……」
クリスタ「何が起きたの……?」
……………………………………………
~少し前~
エレン「この本久しぶりに読んだけどやっぱり面白いな…」
エレン「そういえば……魔法とか使えたら巨人とかすぐに駆逐できるんじゃ……」
エレン「『生えろ』」
エレン「………」スッ
エレン「『火炎魔法』!!」
ボゴオッ
木「」メラメラ
エレン「できたあぁぁぁぁぁ!!?」ガビーン
……………………………………………
エレン「っていうことが起きた」
クリスタ「……」
クリスタ「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!?」ガーン
クリスタ「いやいや!いきなり話しが飛び過ぎじゃない!?それに何でそんなに冷静なの!?」
エレン「まぁ、騒いでも仕方ないからな、さっきは木を丸々一本燃やしちゃったからちょっと焦ったけど」
クリスタ「順応が早すぎでしょ!!」
クリスタ「そういえばその火はどうしたの!?」
エレン「ああ……」
……………………………………………
エレン「やべぇぇぇ!!火事になる!!」
エレン「(ん……待てよ…火を出せたってことは……)」
エレン「『水魔法』!!」
バシャアッ
エレン「よし!消せた!」
……………………………………………
エレン「……って感じでなんとか消せた」
クリスタ「もう魔法を使いこなしてる!!」ガーン
エレン「本読んで色々覚えたら結構いけたぞ」
クリスタ「さっきから驚くことしか聞かされてないよ!?」
~~~~~~~~~~~~~~~~~
ユミル「(オイ!二人が居たぞ)」ヒソヒソ
ミカサ・ライナー・アニ「「「(了解)」」」ヒソヒソ
アルミン・ベルトルト「「(ハァ……)」」コソコソ
~~~~~~~~~~~~~~~~~
エレン「クリスタもできると思うぞ?」
クリスタ「そうかな…?」
エレン「やってみるか?」
クリスタ「うん…」
~~~~~~~~~~~~~~~~~
ユミル「(アイツら…一体何をするつもりだ……?)」ヒソヒソ
ライナー「(もしエレンがクリスタに何かしたら……)」ヒソヒソ
ユミル「(ああ…わかってる)」ヒソヒソ
~~~~~~~~~~~~~~~~~
エレン「と、その前に誰か来たみたいだからちょっと待ってくれ」
クリスタ「……?」
エレン「……」
物陰「」ギクゥッ
~~~~~~~~~~~~~~~~~
~物陰~
ユミル「(オイ…まさかバレたのか?いや…バレてない……よな?)」ヒソヒソ
ライナー「(そんなはずはない…エレンは完全に俺達にたいして背を向けている…そして一度も振り返ってない)」ヒソヒソ
ライナー「(バレてない……はずだ)」ヒソヒソ
~~~~~~~~~~~~~~~~~
エレン「バレてるから早く出てこいよ……ユミル・ミカサ・ライナー・アニ・ベルトルト・アルミン……」
クリスタ「!?」
~~~~~~~~~~~~~~~~~
ユミル「(バレてたあぁぁぁぁ!!)」ガーン
ライナー「(なんでバレた!?)」ヒソヒソ
ユミル「(そんなことより早く逃げるぞ!!)」ヒソヒソ
エレン「さて…どこに行くのかなぁ……?」ニコッ
クリスタ「ユ~ミ~ル……?」ニコッ
ユミル「うわぁぁぁぁぁぁ!!!」
その時のユミルの叫び声はウォール・マリアまで響いたと言われている……
クリスタ「まったくもう!ユミルは!」プンプン
エレン「まぁ確かにここでやったら危ないよな…」
エレン「じゃあ移動するか」
クリスタ「…そうしよっか」
……………………………………………
エレン「ここら辺なら大丈夫か……」
クリスタ「ここは…?」
エレン「ウォール・ローゼ南区」
クリスタ「勝手に壁を越えちゃってよかったのかな……」
エレン「まぁ……立体機動装置を使ってないし……バレないはず」
クリスタ「それでいいの!?」ガーン
エレン「そ、そんなことより早く始めようぜ!ここなら人も少ないしあまり危険じゃないはずだ!」
クリスタ「う、うん……」
エレン「まずは……」
……………………………………………
クリスタ「火炎魔法!氷結魔法!風刃魔法!」ボゴォッ パキィン ビュオン
エレン「」
クリスタ「フゥ……どうだった?エレン」
エレン「……負けた」ズーン
クリスタ「えぇ!?」
クリスタ「そんなことないよ!」アセアセ
エレン「……」
クリスタ「……大丈夫?」
エレン「……俺の方が先に使えたのに」ブツブツ
クリスタ「……何かごめんなさい……」
クリスタ「じゃあエレンが格闘術を私に教えて、私がエレンに魔法を教えるっていうのはどう…?」
エレン「本当か!?」
クリスタ「え…うん……」
エレン「ありがとう!!」ドゴォッ ピシピシッ
クリスタ「ちょっ!やめてよ土下座なんて!っていうか地面にひびが!?」
エレン「羽生えてるの忘れてた……」
クリスタ「……気をつけてね」
エレン「ハハハハ………」
クリスタ「フフッ」クスッ
エレン「じゃあそろそろ帰るか!」
クリスタ「うん!(今日も楽しかったな♪)」
~次の日~
エレン「今日は立体機動の訓練か…」モグモグ
アルミン「う、うんそうだけど……」チラッ
ミカサ・ユミル・ライナー・アニ「「「「……」」」」コクッ
アルミン「(あれはあの後どこに行ったか聞けって言ってるな……)」
アルミン「…エレン昨日はあの後どうしてたの…?」
エレン「あんま言いたくはねぇな…俺にだって秘密はある」
アルミン「え?」
エレン「まぁ…訓練みたいなものだ、内容は言えないけどな」
エレン「じゃ、俺は先に行ってるぜ」スタスタ
アルミン「……エレン」
ミカサ・ユミル・ライナー・アニ「「「「……」」」」ゴゴゴゴゴ
アルミン「(君はわざとやってるの…?)」キリキリ
~訓練~
キース「今日の訓練は二人組を組んで行う!」
キース「せいぜいペアの足を引っ張らないように気をつけるんだな!」
ザワザワ
ミカサ・ユミル「「(絶対にエレン・クリスタと組む!!)」」
ミカサ「エレン!」
ユミル「クリスタ!」
クリスタ「ねぇ、エレン私と組まない?」
エレン「おう、いいぜ……でも俺もあんまりうまくないからな?」
クリスタ「大丈夫、大丈夫!」
エレン「ん…?どうしたんだお前ら?そんなところで固まって?」
ミカサ・ユミル「「いや…何でもない」」トボトボ
エレン「……?そうか」
ミカサ「ハァ……」トボトボ
ユミル「ハァ……」トボトボ
ミカサ・ユミル「「……ん?」」
ミカサ「……」スッ
ユミル「……」スッ
ミカサ・ユミル「「同志よ!」」ガシッ
……………………………………………
ライナー・アニ「「……」」 ←声をかけようとした人たち
キース「それでは…始め!」
訓練兵s「「「「ハッ!!」」」」バッ
エレン「絶対に1位になるぞ!クリスタ!」パシュッ ギュイイイン
クリスタ「うん!」パシュッ ギュイイイン
ミカサ「……」パシュッ ギュイイイン
ユミル「……」パシュッ ギュイイイン
アルミン「ハァ……」パシュッ ギュイイイン
ベルトルト「(頑張れアルミン……)」パシュッ ギュイイイン
……………………………………………
エレン「うおおおおっ!!」ズバンッ パキィイン
エレン「やべっ!もうブレードが折れちまった…!」
クリスタ「もう…?」
エレン「だいぶ力も強くなってきてるし…何回か斬っただけで折れてちゃ実戦だとすぐに死んじまう…もっと力を抜かないといけないな」
クリスタ「大変だね……」
ん?
エレン=悪魔
クリスタ=天使
そのうち
心まで
悪魔・天使に
なったりして・・・
まさかね・・・
・・・
...ダッ
ミカサ・アニ・ユミル・ライナー「」...ダッ
>>196
アルミン「皆…もう僕の胃はもたないよ…」キリキリ
ゲスミン「あとsageとけよクソが」
クリスタ「アハギャハ!」
エレン「ihbf殺wq」
エレン「そういえばクリスタはどうしてたんだ?あまり力がある方じゃなかっただろ?」
クリスタ「えっとね…アルミンから教えてもらったんだけど斬る瞬間に体重をかけて斬ってたよ」
エレン「へ~……」
エレン「ん…?」
巨人ダミー「」
エレン「よし!巨人だ!!」
エレン「加速するぞ!クリスタ!」
クリスタ「は、はい!」
ギュイイイイイン
ギュイイイイイン
ジャン「ん…?」
エレン「ジャン…!」
エレン・ジャン「「……」」
エレン・ジャン「「俺が先だぁぁぁ!!」」ギュオオン
クリスタ・マルコ「「速っ!!」」
クリスタ「あれ?マルコ?」
マルコ「ジャンとペアを組んだからね、そんなことより早く追いかけないと!」ギュオン
クリスタ「あ…うん!」ギュオン
エレン・ジャン「「ハアッ!!」」
ズバンッ! ズバッ!
ジャン「なっ!アイツ…すげぇ深く削ぎやがった!」
エレン「ジャン!俺の勝ちだ!」
ジャン「クソッ!(何なんだよ!最近、アイツ強くなりすぎだろ…)」
エレン「ジャン!お前ばっかりにでかい顔させねぇからな!」
ジャン「チッ……」ギュイイイン
クリスタ「速いよ~!エレン」
エレン「あ…悪い」
ジャン「…行くぞ!マルコ!」ギュイイイン
マルコ「えぇ!!今追いついたばっかりなのに!?」ギュイイイン
エレン・クリスタ「「……」」
エレン「マルコも大変だな……」
クリスタ「うん……」
……………………………………………
エレン「だいぶ討伐数も稼いだな…」
クリスタ「うん、そうだね(私はあんまり倒せてないけど…)」
エレン「次、行くぞ」
クリスタ「うん(目標を譲られてばっかりだもんなぁ…一回でも良いからエレンに勝ってみたい…)」
エレン「見つけた!」ギュン
クリスタ「……!(チャンス!)」ギュィン
エレン「えっ!オイ!クリスタ!無茶するな!」
クリスタ「(私にだって…できる!)」ギュイイイン
クリスタ「えいッ!!」ズバァッ
クリスタ「(できた!)」
エレン「クリスタ!前!」
木「」
クリスタ「…えっ」
ドゴッ
エレン「チッ!」
……………………………………………
……………………………………………
クリスタ「うぅ……ん…?」パチッ
クリスタ「はっ!」ガバッ
エレン「おぉ!起きたか、クリスタ」
クリスタ「エレン…?訓練は…どうなったの…?」
エレン「え~っとな……」
……………………………………………
クリスタ「」ドゴッ ヒューン
エレン「チッ!(間に合え!)」ギュオオオン
エレン「うおおおおッ!!」ガシッ ズザザザザザ
エレン「イテテテ………」
エレン「って、オイ!大丈夫か!?クリスタ!」
クリスタ「うぅ…」
エレン「気を失ってるだけか……」
エレン「(これからどうする…?人を抱えて飛ぶのは流石に辛い…)」
エレン「(かといって置いていくわけにもいかないからな…)」
エレン「ま、いいか…他のペアと合流するまで飛べば」
エレン「よし!」カチッ
エレン「あれ…?」カチッ カチッ
エレン「まさか…?」カチカチカチカチッ
エレン「(立体機動装置壊れてたぁぁぁぁ!!)」ガーン
……………………………………………
エレン「まぁ…よく考えたらあんだけ着地の時引きずったから壊れてない方がおかしいけど……」
エレン「それに装置の方見たら大破してたし…」
クリスタ「ごめんなさい……」ズーン
クリスタ「あれ?そういえば何で私は立体機動装置つけてないの?」
エレン「あぁ~……それなら俺が借りた」
クリスタ「え…!?」
エレン「俺の装置が壊れたからクリスタのを借りた」
エレン「勝手に借りてごめんな…」
クリスタ「いやいや…全然大丈夫だけど……」
エレン「それで少しは進んだんだけど…」
クリスタ「……どうしたの?」
エレン「ガスが切れてまた落っこちた」
クリスタ「えぇ!?」ガーン
エレン「かなりガスが少なかった……お前けっこう無理してただろ……クリスタ」
クリスタ「え…!別に…無理なんて…」
エレン「…クリスタ」
クリスタ「うぅ……ちょっとだけ」
エレン「ハァ……それならそうともっと早く言ってくれよ……」
クリスタ「…エレンの邪魔をしたくなかったから……」
エレン「クリスタ…お前がそうやって俺に合わせて行動してくれるのは嬉しいんだけどな」
エレン「お前はもっと自分のことを大切にしてくれ…」
クリスタ「……へ?」
エレン「訓練だったから良かったけど…これが実戦だったらお前は死んでいたんだぞ?それも俺のせいで…」
エレン「…お前が俺のせいで死んだら俺は悲しいぞ?」
エレン「だからもっと自分を大切にしてくれ……わかったか?」
クリスタ「……うん」
クリスタ「……ごめんなさい」
エレン「さて…と…!……どうする…?」
クリスタ「どうしよ……」
何が「言わないでほしいニャン♪ 」だよ糞猫
執筆者がニャンニャン言うのは分かる、その人の書いたSSが分かるから
だけど、ただ他の人が書いたSS眺めて感想書くだけならキャラ付けする意味無いだろ?
あとお前の場合気持ち悪い、『朧月慟哭 ー再生ー』とかはキャラ付けしてなかったからまだ許せる(名作SSパクってたけどな)
いい加減糞コテ卒業しやがれ糞猫、糞まみれのレスとか誰も求めてないから
コテも目にうるさいけど、過度な煽り罵倒はスレの雰囲気を悪くする直接的な原因になるからやめい
エレン「………」
クリスタ「………」
エレン「よし…!」
クリスタ「……?」
エレン「飛ぶか!」
クリスタ「えぇ!?」
エレン「どうした?」
クリスタ「こんなに真っ暗なのに大丈夫なの!?」
エレン「実は俺、羽を生やすと暗いところでもよく見えるようになる」
クリスタ「もう何でもありだね……」
エレン「クリスタはどうなんだ…?」
クリスタ「………私は無理」
エレン「そうか……」
エレン「………」
クリスタ「………」
エレン「じゃあ俺がクリスタを持ち上げて飛ぶ」
クリスタ「………大丈夫?」
エレン「………さぁ」
エレン「………」
クリスタ「………」
……………………………………………
エレン「うおおおおおっ!!!」バサッバサッバサッバサッ
クリスタ「が、頑張って~……」
……………………………………………
~兵舎の近く~
エレン「」チーン
クリスタ「お疲れ様………」
エレン「すげぇ疲れた……流石に無理し過ぎた……」
クリスタ「………ごめんなさい」
エレン「……そんなことより早く帰ろうぜ………」ヨロヨロ
クリスタ「そうだね……(何か嫌な予感が……)」
……………………………………………
ユミル「クリスタァァァァァ!!!」ガバッ
クリスタ「きゃああ!!」ドサッ
ユミル「お前何やってたんだよ!?心配したんだぞ!!」
クリスタ「うぅ……ごめんなさい……」
ユミル「オイ!この死に急ぎ野郎!クリスタに何かしてねぇだろうな…?」
エレン「」
ユミル「さっさと答えろこのグズ野郎!」ゲシゲシ
エレン「」
クリスタ「お願いだからやめて!エレンはすごく疲れてるから!」
ユミル「チッ……仕方ねぇな……」
エレン「」
クリスタ「誰かエレンをベッドまで運んでって!」
ライナー「じゃあ俺が運ぼう」
クリスタ「ありがとう!ライナー!」
ライナー「お、おう…(結婚しよ)」
ユミル「………」ドゴッ
ライナー「ぐはッ!!何故!?」
ユミル「なんとなくだ」
ライナー「理不尽!?」
~次の日~
エレン「う~ん…よく寝た……」
アルミン「おはよう、エレン」
エレン「おう、おはよう」
エレン「………やべぇ!!昨日の事、教官に報告するの忘れてた!」
アルミン「大丈夫、昨日の事は僕がクリスタから事情を聞いて教官に報告しておいたよ」
エレン「おぉ…すまねぇ、アルミン」
アルミン「結構大変だったみたいだけど……無事で良かったよ」
~食堂~
ミカサ「エレン!!!」ガバッ
エレン「うおっ!!」ヒョイ
ガシャァァン
エレン「危ないだろ!ミカサ!飯がこぼれるとこだったぞ!」モグモグ
ミカサ「」
アルミン「……ミカサ…大丈夫?…人間では反応しきれない速度で突っこんだけど……」
ミカサ「……心配無い」スッ
アルミン「(無傷!?)」ガーン
ミカサ「エレ…」
エレン「俺は怪我もしてないしミカサが心配してるようなことは何も無かったから飯ぐらい静かに食わせてくれ…」
ミカサ「(心を読まれた!?)」ガーン
エレン「そんなことより、今日の訓練って確か座学だよな」
アルミン「え…うん」
エレン「俺がわからないところがあったら教えてくれ」ニコッ
アルミン「いいけど……自分でも頑張ってね?」
エレン「おう!」
~夜・兵舎裏~
エレン「今日も疲れたな~……」
クリスタ「エレン、座学の時間寝てたでしょ」
エレン「うっ!バレてた…?」
クリスタ「気づいてる人は少なかったけど……寝ちゃ駄目だよ」
エレン「……ごめんなさい」
エレン「じゃあそろそろ始めるか?」
クリスタ「うん、そうだね」
ドガッ バキッ ズガッ ドスッ
……………………………………………
そして、エレンが無双し、クリスタが天使化し、特に理由の無い暴力がライナーを襲う日々が続き……
~夜・兵舎裏~
エレン「……」
クリスタ「……」
エレン「……なぁクリスタ」
クリスタ「うん……」
エレン「もう格闘術だけじゃ我慢できなくないか…?」
クリスタ「魔法が使えればいいんだけどね……」
エレン「でもここで使うのは危険だよなぁ……」
クリスタ「……フフ」
エレン「……ん?」
クリスタ「……フフフフフフ」
エレン「どうした?」
クリスタ「こんなこともあろうかとエレンに内緒で練習してた魔法があるんだよ!!」
エレン「いきなりテンション高いな」
クリスタ「じゃあいくよ……『結界』!!」
エレン「何だこれ?」
クリスタ「フフフ、これは外に音が漏れなくなるし、結構頑丈なんだよ」
エレン「……まさか!」
クリスタ「そう!この中なら魔法が使い放題!」
エレン「よっしゃあぁぁぁ!!」
クリスタ「じゃあいくよ~」
エレン「おう!」
エレン・クリスタ「「『火炎魔法』!!」」
……………………………………………
エレン「」チーン
クリスタ「エレェェェン!!」
クリスタ「大丈夫!?」
エレン「お…う…………大丈……夫」パタッ
クリスタ「全然大丈夫じゃないでしょ!?『回復魔法』!『回復魔法』!『回復魔法』!!」
エレン「ゲホッ!ゲホッ!…フゥ……」
エレン「死ぬかと思った……」
クリスタ「……ごめんなさい」
エレン「そもそも何で魔法を撃ち合いしたんだろ……?」
クリスタ「……」
エレン「っていうかクリスタ魔法で俺を完全に超えちゃってるじゃん……」イジイジ
クリスタ「う……」
エレン「撃つの速すぎるだろ……全然追いつけなくて最後、魔法を受け続けたよ……」
クリスタ「……でもあれを耐えちゃうエレンもすごいけどね……」
エレン「最後にひとつだけ……」
クリスタ「……?」
エレン「俺に全力の魔法を撃ってみてくれないか…?」
クリスタ「……」
エレン「……俺もそれを全力の魔法で受け止める」
クリスタ「……危ないよ?」
エレン「……わかってる」
クリスタ「…………わかった」
エレン「……!」
クリスタ「どうしたの?」
エレン「いや……クリスタは撃ってくれないかと思ってたんだけど」
クリスタ「……エレンは受け止めるって言った……だから、私はエレンのその言葉を信じる!」
エレン「……ありがとな」
クリスタ「うん……行くよ…?」
エレン「来い!」
クリスタ「ハアアアアアアッ!!」
エレン「オオオオオオオッ!!」
エレン・クリスタ「「『爆裂魔法』!!!」」
ドゴオオオオオオオッ!!
エレン「ぐぅッ!!」
クリスタ「きゃあ!」
ドゴオオオオオオオオオオオオオッ
パリィィン
エレン「(結界が!?)」
ドオオオオオオオオオオオオオオンッ
シーン………
~???~
クリスタ「」
クリスタ「うぅ……」ピクッ
クリスタ「あ…れ…?」
クリスタ「って、ここどこ!?」ガバッ
クリスタ「エレンは!?」キョロキョロ
クリスタ「………何で誰も居ないの……?」ウルウル
草むら「」ガサガサッ
クリスタ「ひっ!!何!?」
狼「グルルルル……」ノソノソ
クリスタ「狼!?何でこんなところに!?」
狼「ガウ!!」ドドドドドッ
クリスタ「きゃああ!!」ダダダダダッ
狼「グオオオオッ!!」
クリスタ「ひっ……きゃっ!」ズデッ
狼「グオオオオッ!!」ダッ
クリスタ「……ッ!」
???「危ないッ!!」
ズバッ!
狼「ギャウッ!」ドサッ
???「君、怪我は無い…?」
クリスタ「助かっ……た……」パタッ
???「あ、オイ!大丈夫!?」
……………………………………………
クリスタ「うぅ……」
クリスタ「ハッ!!」
???「あ、目が覚めた?」
クリスタ「あなたは…誰ですか?」
???「……僕?僕は『勇者』魔王を倒す旅に出てるんだ」
クリスタ「あの……勇者さん……」
勇者「ん?どうかした?」
クリスタ「私の他にもう一人いませんでした…?」
勇者「いや…見てないけど………君の友達?」
クリスタ「……はい」
>>264からやり直します
「……エレン!エレン!」
エレン「(あれ…?俺何してたんだっけ)」
エレン「(そうだ!クリスタと特訓してたんだ!それで大爆発して……)」
エレン「ハッ!!」ガバッ!
アルミン「よかった!目が覚めたんだね!?」
エレン「ここは…?」
アルミン「医務室だよ、エレンは昨日兵舎裏で倒れていたんだ」
エレン「……」
アルミン「本当に心配したよ……傷だらけだったんだから……」
エレン「……心配かけてすまねぇ……もう大丈夫だ」スッ
アルミン「ちょっ!エレン!まだ寝てないと!エレン!」
~廊下~
エレン・クリスタ「「あ…」」バッタリ
クリスタ「えっと……怪我は大丈夫?」
エレン「まぁ……なんとか」
クリスタ「よかった……」ホッ
エレン「……」
クリスタ「……」
エレン「流石に今回はやり過ぎたな……」
クリスタ「……そうだね」
エレン「……しばらく我慢するか」
クリスタ「……その方がいいね」
エレン「そういえばあの爆発の後、何があったんだ?」
クリスタ「それは……」
……………………………………………
クリスタ「……イタタ」ヨロヨロ
クリスタ「そうだ!大丈夫!?エレン!?」
エレン「」チーン
クリスタ「エレェェェェン!!!」
クリスタ「大丈夫!?起きて!!」
エレン「うぅ……」
クリスタ「よかった…!気を失ってるだけか…………よくないけど」ホッ
オイ!イマ、ナニカオオキナオトガシタゾ!
コッチカラダ!
クリスタ「(人が来ちゃった!?)」コソコソ
……………………………………………
クリスタ「っていう感じだよ」
~食堂~
アルミン「エレン……そろそろ教えてよ……」ハァ
エレン「何を…?」モグモグ
アルミン「何でエレンが昨日兵舎裏で倒れてたかをだよ!」
エレン「その事は知らないってるだろ……」
アルミン「……」ジィー
エレン「……とにかく!知らないものは知らないんだ!俺は先に部屋に戻ってるぞ!」
アルミン「あ、エレン!話はまだ終わってないよ!」
このSSまとめへのコメント
キャラタグなに?
続きはよ
まだかなー
激オモ
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いゔ