葉山「特に相手がいるわけじゃないけどさ」
いろは「どうしたんですか、急に?」
葉山「俺もそろそろ卒業だし、卒業の時に、一緒に泣ける相手が欲しいなってさ」
いろは「そういうことなんですね。でも葉山先輩なら、大抵は行けますよ」
葉山「それは買い被り過ぎだよ」
いろは「いえいえ、本当のことですって」
葉山「君の告白も以前に断ってしまって……本当に悪いことをしたと思うよ」
いろは「いえいえ、そんなの随分前なんだし、気にしないでください」
葉山「そういえば、いろはは別の誰かに熱を上げてるんだったかな? ははは」
いろは「それは……」
葉山「否定しないところがいろはの良いところだね。彼もそんないろはの事は嫌いじゃないと思うよ」
いろは「何言ってるんですか、もう……」
いろは「あ、わたしはそろそろ生徒会があるんで失礼しますね」
葉山「わかったよ、またね」
いろは「葉山先輩もサッカー部に顔を出すといいと思いますよ」
葉山「俺は引退した身だからね。あまり顔を出すのも良くないよ」
いろは「そうですかね? まあいいです。それじゃ、お疲れ様でした~」
葉山「お疲れ様、いろは」
葉山「さて……俺もそろそろ帰ろうかな」
葉山「彼女……か。欲しいとは思うけど、いざ考えてみると難しいものかな」
葉山「優美子にも彼氏が出来た今、俺と近しい人物で彼氏、彼女が居ないのは俺だけか……まあ、いろはも居ないけど」
葉山「別に悲しいとは思わないけど、やはり俺も作った方がいいのかな」
川崎「あれ……あんた」
葉山「やあ、川崎さんか」
川崎「一人とか珍しくない?」
葉山「……」
川崎「何?」
葉山「いや、俺に話しかけて来るなんて、珍しいと思ってさ」
川崎「別に、一応クラスメイトだし。ただの世間話でしょ」
葉山「確かに。ああ、今日は一人だよ。優美子も彼氏と帰ったし、戸部も彼女とね」
川崎「……あんたはそういうの居ないわけ? わたしが言うのもなんだけど、意外っていうか」
葉山「残念ながら。俺も欲しいとは思うんだけどね。今のところはフリーさ」
川崎「あっそ。まあ、別にどうでもいいけどさ」
葉山「そう言えば、君は居ないのかい?
川崎「は? いるわけないでしょ」
葉山「そうかな、かなりの美人だと思うけど」
川崎「……」
葉山「もしよかったら、クリスマスパーティに出席したらどうかな? 今年は最後だから派手にやるらしいよ」
川崎「いいよ、わたしの性に合わないし」
葉山「比企谷も出席するとか聞いたが」
川崎「……」
葉山「ちょっと顔色が変わったね」
川崎「別に。第一、比企谷は……」
葉山「比企谷も彼女が出来たしね。君としては困るかな?」
川崎「……」
葉山「済まない、失言だったね」
川崎「いや、いいけどさ」
葉山「とにかくクリスマスパーティがあることだけでも知っておくと良いよ。来年の試験に向けて、良い気分転換になるかもしれないし」
川崎「考えとくよ」
葉山「ああ、それじゃあね」
葉山「やれやれ……比企谷、か」
葉山「彼は今頃は雪乃ちゃんと……」
葉山「全く、羨ましい限りだ」
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雪乃「はあ、はあ……ああっ! だ、ダメよ……比企谷くん……」
八幡「さっきまで余裕だっただろ?」
雪乃「余裕だなんて、そんなこと……! あ、ああ……!
雪乃「だ、ダメよ……! そ、そんな大きいの激しくしたら、お、お尻が……! は、はああああ!」
八幡「雪ノ下、バイブも動かすぞ」
雪乃「ひゃあああああんっ!!」
雪乃「……この底なし」
八幡「いや、雪ノ下が求めてきたんじゃねぇか」
雪乃「そうだけれど……最近は変態プレイになってる気がするわ」
八幡「嫌ならやめるが」
雪乃「嫌とは言ってないでしょ」
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