題名の通り
苦手な人もいるかと思うのでご注意を
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奏(今日から学年が1つ上がる。新学期、クラス替え、めんどくさいったらありゃしないけど、受け入れなければならないのもまた、学生の宿命ね)
奏(クラスは……1組。まあなんでもいいけど)スタスタ
ガラガラ
奏(私の席は……真ん中の1番後ろ、窓際じゃないのは残念だけど1番後ろだしまあ悪くないわね)ストン
ワイワイ ガヤガヤ
奏(暇ね……もう少し遅く来るべきだったかしら。しくじったわね)
女子A「ねえ、アレがあの速水さん?」ヒソヒソ
女子B「うん」ヒソヒソ
女子A「え、美人すぎない?大丈夫?同じクラスにいていいの?」ヒソヒソ
女子B「いいんじゃないかな……クラス分けしたの先生だし」ヒソヒソ
男子A「あの子速水っていうの?めっちゃ可愛いじゃん!」
女子A「ばっか!声が大きい!」ヒソヒソ
奏(聞こえてるわよ。はぁ……またしばらくは面倒が続きそうね…………)
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放課後
担任「んじゃ、今日はここまでな。号令」
キヲツケ-レ-イ
奏「…………」ペコッ
ザワザワ オワッタ-!ラ-メンタベテカエロウゼ!
奏(さて、放課後ね。始業式の日は午前中で終わるから助かるわ)
奏(映画でも観にいって、いつもの純喫茶で遅めの昼食をとりながら映画の余韻にでも浸ろうかしら……)テクテク
ザワザワ キャ-!
奏(ん?校庭に人だかり?)
怪物「バクシ-!」
奏「え、なにあの怪物……」
猫「…………っ!」タタタタッ
奏(校内に黒猫?ってそっちの方向は……)
奏「だめ!そっちは危ない!」
猫「!」ピクッ!
奏(ちゃんと戻って来てる……賢いのね。私も逃げないと)クルッ
猫「待って!」
奏「え、しゃべって……」
猫「アタシはフレデリカ。アタシが見えるってことは才能ありと見た!名前は?」
奏「えっと、私は速水奏だけど……」
?フレデリカ「カナデちゃんね!突然だけどあの怪物、バクシーを倒してほしい!」
奏「無理よそんなの……あんな化け物に私みたいな普通の女子高生が勝てるわけないじゃない」
フレデリカ「大丈夫!これを使って」ヒョイ
奏「これは……口紅?」
フレデリカ「そう!正式名称はプリティールージュ!これを使うと魔法少女に大変身!バクシーなんてちょちょいのちょいだよ!」
奏「本当かしら……」
フレデリカ「物は試し!やってみよー」
奏「どうなっても知らないわよ」ビッ
フレデリカ「ルージュの引き方がざつー!」
マジカルチェ-ンジ!メ-イクアップ!
奏「なにこの光……!」
マホウショウジョ!マジカルハヤミン!
ハヤミン「え、ハヤミンってそんな呼ばれ方嫌なんだけど」
フレデリカ「おー!似合ってるよ!」
ハヤミン「似合ってる……?ってなにこれ。ピンクのフリフリじゃない……しかも髪の毛まで伸びてる」
フレデリカ「魔法少女の衣装は勝手に決まるんだー。誰が決めてるのかは知らないけど」
ハヤミン「魔法少女という以上、こういう衣装になることは予想できたけど、予想以上ね……」
フレデリカ「まあ仕方ない仕方ない!ほらっ!向こうでバクシーが暴れてるよ!」
ハヤミン「私、戦い方とか知らないんだけれど……」
フレデリカ「そんなの適当にパンチやキックしてればいいよ!普通の人間の何倍もの身体能力があるんだから!」
ハヤミン「そういうものかしら……」
フレデリカ「そういうものなの!さあいけ!魔法少女ハヤミンよ!悪の怪物バクシーを倒すのじゃ!」
ハヤミン「はいはい……」ダッ
ド-ン
フレデリカ「ハヤミーン?そっちは校舎だよ?」
ハヤミン「知ってるわよ……思ったより身体能力上がってるのねこれ……」ダッ
バクシー「バクシ-!」
ハヤミン「はぁぁ!」ズド-ン
バクシー「バクシ!」
奏「え、軽くパンチしただけなのにめちゃくちゃ吹っ飛んだんだけど。私強くない?」
フレデリカ「ほらほら!さっさととどめさしちゃって!」
ハヤミン「はいはい……貴方に直接恨みはないけれど、人様に迷惑かけるのは許し難いわね。ここで消えてもらうわ」
フレデリカ「カナデちゃんノリノリじゃん…………」
ハヤミン「マジカルスーパーパンチ!」ドシュ
フレデリカ「ダサい!」
バクシー「バクシ-...」ドカ-ン
ハヤミン「成し遂げたわ」
女子A「ありがとうハヤミン!」
女子B「ハヤミンが来てくれなかったらどうなってたことか……」
男子A「うわっ!なんか校庭ぐちゃぐちゃじゃん!」
ハヤミン「え、いや、その……」
フレデリカ「ハヤミーン!こっちこっち」チョイチョイ
ハヤミン「申し訳ないけど用事があるから。それじゃ」タッタッタ
女子B「ハヤミン……」
男子A「今の誰?めっちゃかわいいじゃん!」
女子A「アンタはそれしか言わないわけ」バシッ
男子A「あいたっ!」
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校舎裏
フレデリカ「お疲れ様。壊れた建物とかの後処理は勝手にしてくれるから気にしないでね。記憶処理はで多分ほとんどできないけど正体はバレないでしょ」
奏「おつかれ、正体バレしたらやってらんないわよこんなこと……」
フレデリカ「これから奏ちゃんは魔法少女として活躍して欲しいんだけどいい?」
奏「キッカケは偶然だけど、乗りかかって船よ。やるわ」
フレデリカ「さすがカナデちゃん!」
奏「でもあんなのばっかりだったら楽勝じゃない?」
フレデリカ「でもバクシーは怪物でも弱い部類だからね?あれはタンパツ種だし」
奏「タンパツ種?」
フレデリカ「そう!バクシーには3種類いて、それぞれタンパツ種、ジュウレン種、テンジョウ種がいるんだ。順番に強くなっていくんだよ」
奏「へぇ……」
フレデリカ「あとその、プリティールージュは奏ちゃんが持っててね。いざという時に変身できないと困るし」
奏「わかったわ」
フレデリカ「これぐらいかな……これからアタシも奏ちゃんと行動することが多くなると思うけどよろしくね!アタシは他の人には見えないから気にしなくてもいいから」
奏「はいはい。私がなにもないところに話しかける変質者になるだけね、気をつけるわ」
フレデリカ「それじゃフレちゃんは王女様に報告してくるから」
奏「王女様?」
フレデリカ「ああ!そういや説明してなかった!アタシは魔法王国の住人の1人なんだけど、その王女様の命でこの人間界に来てるんだよね。これを集めに」キラ-ン
奏「これは……?」
フレデリカ「これはスターシャイン。怪物を倒すと落とすんだ。タンパツを倒すと1つ、ジュウレンを倒すと10個が基本かな」
奏「へぇ……なんだかよくわからないけど大変そうね」
フレデリカ「まあね、奏ちゃんは世界が守れる、アタシはスターシャインが集まって満足、まさにwin-win!」
奏「私がのメリットが少ないような気もするけど……まあいいわ」
フレデリカ「それでカナデちゃんはこれからどうする?アタシはさっき言った通り魔法王国に行くけどついてくる?」
奏「いや、いいわ。魔法王国に興味がないわけじゃないけど、今日は疲れたの」
フレデリカ「まあそうだよね。それじゃまた今度!」シュイン
奏「消えた……もしかして夢とかじゃないでしょうね」
奏「……このルージュがあるってことは夢じゃないみたいね」
奏「これから、どうなるのかしら…………」
第1話「初めての変身★魔法少女ハヤミン!」
完
おまけ
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数日後
奏(今日は学校も休みだし映画でも観に行こうかしら……)
奏(軽く化粧だけしてっと……)スッ
マジカルチェ-ンジ!メ-イクアップ!
奏「…………」
マホウショウジョ!マジカルハヤミン!
ハヤミン「…………間違えたわ」
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次回予告!
どうも、速水奏よ。
突然魔法少女になってしまった私。もう魔法少女って歳じゃないんだけど……
フレちゃんとの日常も慣れてきた頃、いつも通り学校から帰っていると怪しげなピンクバイオレットの毛色をした猫が近づいてきて……?
魔法少女ハヤミン第2話
「2人目の魔法少女?マジカルミナミン!」
見てくれる貴方に、キスの祝福を。
(続きは未定です)
おわりです
ご覧いただきありがとうございました
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