女「資格で『女騎士二級』を取ってみよう」 (47)
我ながらうだる暑さにだいぶやられている節があります。
書き溜めなしの牛歩投下ではありますが、お暇な方はお付き合いのほどよしなに。
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女「仕事をね、やめてやったんですよ!!!」
女「朝は八時出社、業務開始の九時までに事前準備しなくちゃいけないから実質サビ残!」
女「お局様方のしょうもない話に愛想笑いで!相槌うって!!」
女「脂ギッシュな上司や、陰さんというか陰惨な他の男性陣からご飯食べに行こうと誘われ!」
女「『最近よく頑張ってるね。良かったら二人でお寿司でもどう~だい~?』」
(CV:若本調の物真似)
女「そんな下心で握られたシャリなんぞ食べるわけもなく!!!!」
女「誘いを断るごとに目上の方々から何故か評価は厳しくなるし!!」
女「通勤時の満員電車でお尻を触られない日はないし!!」
女「と、に、か、く!」
女「そんなストレスフルな生活からようやく今日、ドロップアウトできたんですよ!!」
女「あ~、美味しい!ほとんど飲んだ事のないお酒が心身に染み渡りますねぇ!!」
女「ストロングなゼロゼロ飲料さまさまですよ、こんなに良い気持ちは!!」
女「お疲れ様、社畜の私! 初めまして、翼の生えた自由な私!!」
女「彼氏なんて小学校低学年の頃に二ヶ月だけ付き合った人から当分いないし!!
女「当分!!いないし!!
女「これからは引きこもって、世俗とは離れた生活を満喫するぞーーー!!!」
~三日後~
女「眠れない……、これからの生活が不安で不安で眠れない……」
女「何もせずとも減っていく預金残高、空白期間が延びる度にお先は真っ暗」
女「クソ雑魚メンタルの私がニートになるなんて早すぎたんだ……」
女「会社を辞めてから早三日。そろそろ失業保険の申請に行かなきゃマズいですね」
女「自己都合での退職なので、雇用保険受給が下りる期間とか色々聞かなきゃならないし」
女「ハローワークが今はまだ営業時間内ですか……」
女「ハロワねぇ……こちらとしてはワークなんぞグッバイして余生を貪りたいのに、世の中ままなりませんね」
女「とりあえずは足を向けてみますか。久々にスウェット以外の服を着る事になろうとは」
女「あぁ、陽の光を浴びたくないなぁ……。溶けるぅ、蕩ける未来が見えるぅ……」
女「さて、いざ初めてハロワに来てみたものの、どうするべきか」
女「受付の人に事情を説明してみよう」
~かくかくしかじか~
女「なるほど、失業保険を受給する為にはそれなりに手間がかかるんですね」
女「とりあえず受付自体は済ませたので、呼ばれるまでは待機しておきましょう」
女「それにしても、平日なのに人が多いなぁ。好景気とは何だったのかってくらい求職者がいますね」
女「客観的に見てはいるんですが、あれに私も混ざるのかぁ」
女「いけない、よく分からない涙が出てきそうだ……わたし知らぬ間にメンタルめっちゃやられてますやん……」
<ピンポーン 受付番号69番の方どうぞ~
女「あ、私だ。よっこいしょ、っと」
女「すいません、お待たせしました」
係「初めましてー。給付金の案内係です」
女「あ、初めましてー」
女(笑顔の可愛い女性の方だ、その裏にはさぞ苦労を隠している事でしょう……)
係「ん、どうされました?」
女「あぁ、いえ別に、失礼しました……」
係「いえいえ、お気になさらず。では、まずこれから書類の手続きを行いますね」
女「宜しくお願いしますー」
係「自己都合の退職なので、給付金は三か月分の交付になりますね」
女「なるほど」
係「その為には〇月〇日の給付金説明会の出席が必要になります」
女「ほぅほぅ」
係「その後に認定日が定められますので、そこで申告をすると大体一週間ほどで振り込まれます」
女「一か月くらいは身銭が入らない状態になるんですね」
係「そうですねー。その間にバイトなど行うと振込が伸びますのでご注意を」
女「分かりました。ご丁寧にありがとうございます」
係「とんでもないです、これからの就職活動を応援しておりますー!」
女「あ、ありがとうございます……!」
女(働きたくないでござる!絶対にとは言わないけれど、人並み以上には働きたくないでござる!!)
女「ちなみに、振込が伸びるっていうのは受給期間が延びるという事ですか?」
係「ああ、紛らわしくて申し訳ありません。
例えばその間に七日バイトをしたら、本来の振込日から七日振込が遅くなりますよー、という事です」
女「おぉなるほど。その間はしっかり引きこもっておきます」
係「うふふ、最近は暑いからそれも良いかも知れませんね」
女(小粋に返してくれるとか女神かよ……私が男性だったら恋をしていたかも知れない……)
それから受給説明会に参加し、認定日までに書類の準備を終えた私は
振込が来るその日まで日々をストロングゼロと共にやり過ごしていた。
そしてついに。
女「ふ、振り込まれてますやん……!働かなくてもお金って手に入りますやん……!」
女「いけない今の人生勝ち組感が凄まじい。何故にあれだけ汗水流してしまったのか」
そう。浮かれていた。浮かれまくっていた。
そしてあれよあれよと時間が流れて――。
女「あと、一か月しか、受給期間が無い、だと……」
火の玉ストレートの現実にぶつかってメンタルが複雑骨折していた。
女「バカな、まばたきしたら二ヶ月も経過しているなんて……」
女「ここ最近でやった事なんて、ハロワに行って就職活動とは名ばかりの見せかけを数度だけ……」
女「溜め込んでいたBLゲーやお耽美小説と共にネットの海に潜っていて、
いざ久々に陸地に上がったら時間だけ経ってるとか、まるで浦島太郎ですやん……」
女「なんとか、なんとかこの桃源郷(ユートピア)を維持できないものか……」
女「ケース1。イケメン大富豪に養ってもらう」
女「アンサー。無理、まだ宝くじ買った方がワンチャンある」
女「ケース2。実家に帰る」
女「アンサー。パパ上とママ上は喜ぶだろうけれど、多分もう実家から出れなくなる」
女「ケース3。受給期間を延ばせる方法を聞いてみる」
女「アンサー。……現実味が一番ありそうなのはこれかなぁ」
女「と、いうワケでハロワにやってきたウーマン」
女「受付にて直球で訊ねてみる事にしてみよう」
女「あの、すいません。」
受付「はい、どうされました?」
女「実は昨今体調を崩していて、中々に就職活動が上手くいってない現状でして……(大嘘)」
受付「それは大変ですよね……お体の方はもう大丈夫なのですか?」
女「あ、そこはおかげさまで」
女「それでですね、今の受給期間を延ばせる方法は無いものかとの相談だったのですが」
受付「ああ、なるほど。それであれば“職業訓練校”に通うのは如何でしょうか?」
女「職業訓練校、ですか?」
受付「はい。そちらで資格を取得する勉強をしながら、就活を執り行うというものです。
訓練校に通っている間は受給期間の延長もできますよ」
女「やります(即答)」
女「今はどういうものが職業訓練として実地されているのですか?」
受付「ええと、今は簿記や経理、CADや宅建などですね」
女「色々と種類がありそうですね」
受付「あと最近だと“姫騎士”も取れますね」
女「なんと?」
受付「姫騎士です」
女「……姫路市?」
受付「姫騎士です」
女「資格の話ですよね?」
受付「そうですね」
女「それで先ほどは何と仰ったか、恐縮ですがもう一度だけ」
受付「姫騎士です」
女「……姫騎士、ですか」
女「私にはちょっと、姫騎士は難しいかなぁと……」
受付「確かに難関ですからね……私も取得には苦労しましたから……」
女「姫騎士の資格を持っているんですか!?」
受付「はい。姫騎士三級なのでまだまだステップアップしていこうかなとも思っています」
女「あの、ちなみに他の資格と比べるとどのような感じになるんですかね、姫騎士三級」
受付「TOE〇Cスコア900点と同価値くらいで見られていますね」
女「潰しが効き過ぎですね!?」
受付「ああ、でも姫騎士は女騎士の延長線上にありますから、まずは女騎士からの取得がお薦めですね」
女「女騎士もあるんですか……」
受付「ちょうど今なら女騎士の訓練公募がありますよ」
女「じゃ、じゃあ試しに受けるだけでも……」
受付「筆記試験と面接があるので、事前準備を怠ると落ちる事もありますので」
女「え!? そういうキッチリした感じなんですか、女騎士の成り方って!?」
受付「職業訓練校は筆記と面接が必ずあるので、例に漏れず実地されますよー」
女「ぜ、善処してみます……!」
何故か女騎士の資格を取得する流れになってしまった。
事前準備をするも何も騎士になるのに必要な事が分からず、ありのままの自分で受けてみることに。
申込も完了し、いざ本試験の日。
【筆記試験】
・nを整数とする、連続した2つの奇数のうち、小さい数を「2n+1」とする
そのとき大きい数をnを用いて表したのは次のうちいずれか。
・√3(√18-√2)
・1から7までの数字のうち、4個の数字を使用して4桁の整数を作るとする
同じ数字を何度使用してもよいという条件下では、7の倍数は何通り作れるか?
女「いやメッチャ学術関係だなオイ!!! 女騎士の要素が全然ないんですけれど!!!」
【面接】
面接官
<貴方にとって女騎士とは?>
女
「人生ですね(適当)」
面接官
<もし女騎士の資格を取得できた際は、どのように活かしますか?>
女
「会社のため、社会のため、ひいては人のために活かせていければと」
面接官
<辱しめを受けたときはどう思いますか?>
女
「!? は、恥ずかしいなと思います……」
面接官
<職場の服装はリクルートスーツとビキニアーマー、どちらを選びますか>
女
「リクルートスーツです」
面接官
<貴方は今までの人生で何かしらに屈した事はありますか?>
女
「いいえ。そも屈した事がない理由として(過去の体験をぺらぺら)という今までの人生が私の支えになっています」
面接官
<面接は以上です、ありがとうございました>
女
「ありがとうございました」
女「……受かっている気が全然しないんですがそれは」
それからしばらく後、書類が私の住んでいるアパートに届いた。
書類の内容を確認しようと封を開けると、様々な書面がまとめられていた。
書面の一枚目にはこう書かれている。
〇〇 〇様
貴殿は〇月〇日より、女騎士検定二級の職業訓練を実地するものとする。
「……何故に合格できたんだ、私」
こうして職業訓練により三か月の給付期間延長が約束され、
私が女騎士になるための第一歩が幕を開けた。
幕の閉じ方が分からないからとてもこわい。
小休止。今日の夜には再開予定。
女「どういう場所で実地するのかと思ったけれど、
ちゃんと職業訓練用の学校というか施設があるんですねぇ」
女「こうして校内を歩いているけれど、PCが沢山置かれている教室だったり、
普通に教壇や机が並んでいたりして、大学みたいだなぁ」
女「あぁ……あの頃に帰りたい……。レールに沿っていれば何某かのゴールが見えるあの日々に……!」
女「おっと、過去を振り返っていればいつのまにか“女騎士二級”の実地教室の前じゃないですか」
女「そもそもどういう人が受かっているのか謎ですね」
女「もう少し考えるなら、どういう人がこの職業訓練を希望したのかがよく分かりません」
女「鞄の中の手鏡を見たら一人映るんでしょうが、それはそれ。その他の人が気になります」
女「コミュ障検定なら顔パスで受かりそうな私ですが、仲良くできるでしょうか……?」
女「こういう時は第一印象が大事、初手から力を振り絞ってみましょう!!」
< ガラガラッ(ドアを開けるSE)
女「お!! お、おはようございまーー…………ま、す……?」
女「教壇の前に、椅子と机が一つだけ?」
女「おお、なるほど!これ私だけが受講するパターンの奴ですね!!」
女「……」
女「…………」
女「うわもう私いまメッチャ後悔してる!!」
女「『少しでも変わり者仲間が欲しかった』っていう心の悲鳴がえげつないくらい吠え猛ってくるぅ!!!」
女「前々から貰っていた書類に記載されていた集合時間まであと二十分もある」
女「この謎の時間が考える時間を生み、それが私のハートを鉋でスリスリ削ってくるんですよ……」
女「よっし、ここは三階の端の教室ですが、二階の途中で自販機があったはず」
女「飲み物でも買いに行って時間を潰すことにしてみますか!」
~自販機前~
女「さて、ウーロン茶か緑茶があればいいのですが」
女「おっ、緑茶みっけ! 普通の自販機より十円安いところで買うと得した気分になりますね~♪」
ガッシャ ガッシャ
女「……ん? 廊下の奥から、何やら音が聞こえてくる?」
女「なんだろう、金属をすり合わせるみたいな変な音ですね」
音のした方向を見て、飲んでいたお茶を盛大に吹き散らかした。
金色の髪をたなびかせた、凄まじいわがままボディの女性がこちらに歩いてくる。
驚いたのは首から下のその格好。
大仰な兜を被っており、ドレスのような格好の外殻にメタリックな籠手や具足を身に着けて歩いていたのだ。
通り過ぎる瞬間、口を開けたまま惚けている私を一瞥し、凛とした声で「失礼」と投げかけて、
目を伏せたままその歩みを三階の方に向け去っていく。
私は嫌な予感が治まらず、しばしその場に立ち尽くしてしまった。
(訂正)驚いたのは首から下の~ → 驚いたのはその出で立ちだ。
女「危ない危ない、ボーっとしていたら始業時間に遅れる所だった」
女「まさかとは思うけれど、さっき見たあの人が、私の……?」
女「三ヶ月の期間がとてつもなく長くなりそうな気がしてならない」
??「失礼します」
女「は、はいっ!!」
先生「初めまして。貴方が今回、この学科に唯一合格した生徒さんですね」
女「そ、そうだったんですか?……」
先生「女騎士の才能がおありのようで、他の学科の諸先生方からも注目されているそうですよ」
女「そ、それは恐れ入ります。それより、その……」
先生「どうかされましたか?」
女「ふ、普通の格好なんですね……」
先生「ええ、勿論。何か思う所でもあったんですか?」
女「ああいえ、そのリクルートスタイルの格好、似合ってらっしゃるから素敵だなと……」
先生「あらあら♪ ありがとうございます♪」
女「ち、ちなみにさっき廊下で独特なファッションの方とすれ違ったのですが」
先生「ああ WEBシステム科の先生ですかね? ビキニアーマー好きなんですよ、あの方」
女「いや紛らわしいですわ!! それに好きだからって着れるものじゃないでしょビキニアーマー!?」
先生「では、改めまして。
私が今回貴方の指導員となる“安路 絵里香(アンジ エリカ)”と申します」
女「あ、安路先生、ですか?」
先生「はい。姫騎士は準一級を所持してます。
気軽に『アンジー』でも『アンジェ』でも『えりりん』でも『豚』でも、お好きに読んでください♪」
女「いや最後の愛称の温度差ァ!」
先生「初日はレクリエーションという事で、挨拶がてらの顔合わせが終われば一日の分は終わりになっています」
女「分かりました。これから何をする予定でしょう?」
先生「んー。では、まずは互いの事を知る時間にしましょうか」
女「じ、自己紹介とかですか?」
先生「それもいいけれど、貴方の事は資料で知っているので……洗礼名を決めましょうか」
女「洗礼名ですか?」
先生「女騎士になるという事は英国でいう爵位のようなものを仮初めですが与えられる感じです。
それは通常の名前とは別に、『女騎士〇〇』みたいに受勲されるんですね」
女「ほぅほぅ」
先生「ちなみに私に与えられた最初の洗礼名は『ンホゥラメ』でした」
女「なんて?」
先生「『ンホゥラメ』です」
女「その名前を断らなかったんですか?」
先生「ご褒美かと♪」
女「見た目じゃわからないクレイジーさ出すの止めてもらってもいいですか?」
女「互いを知る事と洗礼名に何の因果が?」
先生「女騎士に成る前の専属人が、その人の人となりで騎士名決めるからです」
女「なるほど」
先生「今回は私が貴方の先生であり専属人なので、その義務があるんですよね。
遅かれ早かれ決める事ならば早い方がいいかなと」
女「まぁそう言われるとまるめ込まれちゃいますね」
先生「そうそう、丸め込まれちゃえ♪」
女「ちなみに先生、なんで先生の最初の洗礼名はそれ(ンホゥラメ)を授けられたんですかね?」
先生「…………」
女「露骨に目を逸らしてきた!?」
先生「ちなみに階級が上がるときと、女騎士から姫騎士にスキルアップすると
そのタイミングで洗礼名を都度変えることになります」
女「なるほど、では洗礼名がアレなときは頑張ってスキルをつければいいんですね」
先生「まぁそんな感じです。私も上がる度に格好良い名をもらってましたよー!」
女「例えば」
先生「『♰豪炎に舞い降りしアンジー♰』」
女「エグい角度で精神的ダメージが急にきた」
先生「『黄昏の闇に染まりし頃の春風に清き叢雲を呼ぶ絵里香』」
女「ツッコミが渋滞している」
先生「『春のくっころ漬け~アンジェ一丁~』」
女「どんな店のお品書きですか?」
先生「まぁまぁ、紆余曲折を経て私も一端の姫騎士と成ったのです!」
女「ちなみに先生の今の洗礼名は何なんですか?」
先生「『豚』ですよ」
女「いや蔑称ゥ!!! …円あ、だから好きに呼んでほしい所で豚って言ってたのか!!」
女「『姫騎士 豚』ってイヤすぎるでしょう……」
先生「案外いいものですよ」
女「え?」
先生「そんな事より、さっそく貴方の洗礼名を決めましょう」
女「いや人となりを見てから判断するんじゃないんですか!?」
先生「だいじょーぶ!これだけ一緒に話したから、もうばっちり♪」
女「信用ならないですって!」
先生「偉い人もこう言ってたわ!
『女騎士ノ資格取得ニ、犠牲ハツキモノデース』って!」
女「せめて、せめて履歴書に書けそうな感じでお願いします!!」
【洗礼名】
>>32
笠置町翠とか笠置町葵みたいな洗礼名がいいなとかふと思った
>>32
先生「『笠置町翠とか笠置町葵みたいな洗礼名がいいなとかふと思った』」
女「いやそういう感想いいですから洗礼名を考えてください」
先生「ですので、『笠置町翠とか笠置町葵みたいな洗礼名がいいなとかふと思った 』です」
女「ん?」
先生「少し長いのですぐに覚えるのは難しいでしょうね、板書するとこうです」
> 笠置町翠とか笠置町葵みたいな洗礼名がいいなとかふと思った
女「ふと思った、じゃないでしょうが!!!」
先生「アンジェ的には名前とか題名って長いのがエモくて良いなって」
女「ブレブレの一人称やめてください」
女「というかこれだと……」
【資格項目:女騎士~笠置町翠とか笠置町葵みたいな洗礼名がいいなとかふと思った~】
女「って書かなくちゃいけないんですか!?」
先生「文字数多いから、履歴書を手書きでしか受け取らない所だと大変そうよねーー」
女「そういう気遣いできるなら考え直してくださいよ!!いっそ殺して!!」
先生「違う!!!!!」
女「うわ急に大声だして怒ってきた……ちょっとビクってなった小心者の自分が憎い……」
先生「そういう時はね、『くっころ』って言うんです!」
女「ぶ、ぶっころ……?」
先生「そんな直接的な怖い言葉かけられたらアンジー泣いちゃう」
女「先生も私に負け次劣らずのクソ雑魚メンタルじゃないですか」
先生「女騎士たるもの、辱しめで憤死しそうなときは『くっころ』というのが礼儀なの。
神社の鳥居をくぐるときは左足から踏み出す級にみんな知ってる事よ」
女「いやそんな絶妙に知ってるか分からないマイナー礼儀を挙げられても……」
先生「はいじゃあ言ってみましょう、くっころ!」
女「く、くっころー(棒)」
先生「うん、いいくっころ持ってるじゃない!」
女「入門したてのボクサー褒めるとき見たいな感じで言われても……」
先生「あら、気づけば良い時間ですね。そろそろ今日はおしまいにして、明日からまた頑張りましょう」
私「ほんの一時間も居なかったのに凄く疲れました」
先生「大丈夫、貴方が無事に女騎士二級を持って再び社会でのびのび働けるよう私も尽力しますので!」
私「よ、宜しくお願いいたします……」
先生「ではまた明日!佐藤さ……、いえ、女騎士『笠置町翠とか笠置町葵みたいな洗礼名がいいなとかふと思った』さん!」
私「駄目だもう初日で心折れそうですわ」
とりあえずここまで。今宵のポーランド戦で日本が勝ち点とったら続きを書きます。
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