ちひろ「プロデューサーさん、今日は13日の金曜日ですし、久々にアレやりません?」
P「ちひろさんにしては冴えてますね。じゃ、22時に通話かけてください。それまで仕事してるんで」
ちひろ「もー、いちいち憎まれ口叩かないと気が済まないんですか?」
ちひろ「っていうか職場でやるんですか?また常務に怒られますよ」
P「今の仕事が終わりそうで終わらないんすわ。なに、バレなければどうということはないですよ」
ちひろ「まったくもう……今日こそはジェイソンキルしましょうね、それじゃあお先に」
P「俺はチャドしか使わないんで、ちひろさんが頑張ってください。また後ほど」
ちひろ「いや他のキャラも練習しといてくださいよ何なんですかそのチャドに対する愛情は」バタン
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桃華「……」
桃華「……(やっぱりPちゃまとちひろさんって仲良しなんじゃ)」ムー
桃華「……」
ダダダッ
桃華「Pちゃまっ!」ギューッ
P「ぴにゃっ!……おおう桃華か!ビックリしたぞこんにゃろめ!」ワシャワシャ
キャー♡
桃華「……ねぇPちゃま、13日の金曜日ってなんですの?」
P「桃華ー、膝に座られちゃうと画面見えないヨー(めっちゃいい匂い一生嗅いでたい)。なんだ、さっきの千川との話聞いてた?」
桃華「き、聞いてたというか、聞こえたというか、その」ワタワタ
P「いや、別にいいんだけどさ。んー、俺も詳しく知ってるわけじゃないけど、なんか不吉な事が起こりやすい日なんじゃなかったっけ?まぁ、俺と千川が言ってたのはそれとは違うやつだけど」
桃華「そうなんですの?」
P「うん。ジェイソンって知ってる?」
桃華「あのチェーンソーをぎゅいいーんってやるマフィア梶田さんみたいな人ですわよね」
P「うーん、ちょっとおしいなー」
???「くちゅんっ……うー、どこかでママに噂されてる気がするっすわー」
P「俺も全部は見たことないんだけど、13日の金曜日って映画があってさ、俺と千川はその映画を基にしたゲームをたまーにやってるんだ」
桃華「その映画にジェイソンさんが出てくるんですの?」
P「うん。あるキャンプ場で子供が溺れて死んじゃうんだけど、その子の母親が息子が死んだのは指導員がちゃんと見ていなかったからだっていって、指導員を1人、また1人と次々◯していくんだ。途中で返り討ちにあって逆に◯されちゃうんだけどな」
桃華「まぁ、恐ろしいですわ……」
P「で、その溺れて死んだ子供っていうのがジェイソンなんだ。まぁ実は生きてたんだけど。で、何年後かに母親の復讐として、ジェイソンも指導員達を次々……って話だったかな。ちなみにさっき桃華が言ってたチェーンソーは、実はジェイソンは劇中で使った事ないんだって」
桃華「そ、そうなんですの……」
P「怖いぞー、桃華が見たら夜トイレに行けなくなっちゃうかもなー」ニヤニヤ
桃華「もうっ!また子供扱いして!」プンスコ
P「ははっ、ゴメンゴメン。桃華がプリプリ怒るのが可愛くってつい」
桃華「~!///」ポカポカ
P「かわいい(かわいい)」
桃華「もう……それで、そのゲームってどんなゲームなんですの?」
P「まぁ簡単に言っちゃえば鬼ごっこだな。プレイヤーは1人が殺人鬼のジェイソンになって、他の6~7人はキャンプ場の指導員達になるんだ。そいつらのことをカウンセラー っていうんだけど、ジェイソン側はカウンセラーを捕まえたら勝ち、カウンセラー側は協力してキャンプ場を脱出できたら勝ちって感じだな」
桃華「1対7で、ジェイソンさん側に勝ち目はあるんですの?」
P「いやー、基本的にはジェイソンの方が強いんだ。まずカウンセラーはジェイソンをほぼ倒せないのに対して、ジェイソンはカウンセラーを一発で倒せちゃうからな」
桃華「ほぼ?」
P「一定の条件下では、倒す事は可能なんだけど、めっちゃむずくてな。さっき千川が言ってたジェイソンキルっていうのがそれだよ。でもジェイソンには特殊能力があって、最初からワープができる能力と、そして時間経過で、カウンセラーがいる場所を探知する能力、高速移動する能力、気配を消す能力、家のドアを一瞬で破壊する能力を使えるようになるんだ。連続して使うことはできないけど、それらを駆使して襲ってくるからなかなか厳しい」
桃華「ジェイソンさんって、ユッコさんよりもサイキッカーなんですのね」
P「おいやめてさしあげなさい」
桃華「カウンセラーさん達はどうやって脱出するんですの?」
P「いくつかあるんだけど、まず1つがヒューズを見つけて、それを使って壊れた電話線を直して警察を呼んで、5分後にマップに登場する警察のところまで逃げ切って脱出する方法だな。これは誰かが警察を呼べば、他のやつら全員が脱出できるチャンスがあるから、最優先で修理したい」
桃華「ふうん、でも、警察を呼んでもすぐには逃げられないんですのね」
P「そうそう。警察を呼べても、5分くらいは逃げ回らないといけないんだ。プレイヤーの装備によっては、警察が早く来てくれたりもするんだけどな。でもジェイソン側も分かってるから、罠置いたりしてめっちゃ修理邪魔してくる」
桃華「その隙をついて他の方々が別の脱出方法を狙うんですのね?」
P「桃華はかしこいなぁ」ナデナデ
桃華「えへへへ」
P「他の脱出方法は、車とボートだな。マップによって、2人乗りの車、4人乗りの車、2人乗りのボートのうち2つが出てくるんだけど、それを修理して運転すると脱出できる。ただし車はマップのどこかにあるバッテリー、ガソリン、鍵を見つけなきゃいけないし、ボートはプロペラとガソリンを見つけなきゃいけない」
桃華「むむむ、色々条件がありますのね」
P「うん。それに修理できるキャラと修理できないキャラがいるから役割分担が大事なんだ。ちなみに俺がよく使うキャラは、修理は苦手だけど、ひたすらジェイソンをぶん殴ったりヘイトを稼いで囮になる役。千川はジェイソンに見つかりにくいキャラでステルス装備マシマシにしてよく制限時間の20分間ひたすら逃げ回ってるわ」
桃華「……Pちゃま、私もそのゲーム、一緒にやってみたいんですけれど……ダメ?」
P「(膝に座って上目遣いって反則すぎるぞ桃華ァ!レッドカード!俺と一緒にこの業界を退場!そして幸せな家庭を築きたい!お前がママになるんだよ!)」ダラダラ
桃華「Pちゃま!?すごい勢いで鼻血が出てますわよ!?」
P「うーん年齢制限あるゲームだし、結構グロいシーンもあるから桃華にはさせてあげられないなー」
桃華「そうなんですの……なら仕方ありませんわね……(シュン」フキフキ
P「(シュン……てしてる桃華かわいい……)」
P「今度天才池袋博士に『25日の給料日』っていう、給料を得た社畜達が、緑の悪魔に追いかけられるゲーム作ってもらうからさ、それでみくとか幸子とか誘って一緒に遊ぼう?な?」
桃華「……分かりましたわ。あんまり駄々を捏ねて、Pちゃまを困らせるわけにもいきませんもの。えぇ、約束ですわよ?はい、ゆーびきーりげんまんっ♪」
P「ヴッ!!!(心肺停止)」
桃華「Pちゃま!?」
そして22時……
ちひろ『あれ、もしかしてホントにまだ働いてたんですか?』
P「命燃やっしーてー、働けPチャーン」
ちひろ『ご、ごめんなさいってば。ほらほら、やりましょ?今日こそはジェイソンキルですよ、ジェイソンキル!』
P「じゃあメイソン(ステルスキャラ)じゃなくてフォックス(武闘派キャラ)使ってくださいよ」
ちひろ『えー』
P「えーって」
P「あーっ!!!ヤバいヤバい死ぬ死ぬ死ぬ!!!!俺を助けろ千川ァ!!」
ちひろ『マップ見てくださいマップ』
P「おいィィィ!!ボート動いてるじゃないですかやだー!!ジェイソン、ボートボート!」
ジェイソン「サンキュー」
ちひろ『あってめこんにゃろ! ボイスチャットでバラさないでくださいよほらこっちきたもー!!
P「俺は犠牲となったのだ、千川の犠牲にな……と思ったらトミー・ジャーヴィスとして復活ッ!」テテテテテーン
ちひろ『Pさんもトミーみたいなイケメンに転生できればいいんですけどね』
P「お前俺の事嫌いだろ」
ちひろ『お互い様でしょ?』
P「千川!はよセーター取ってきて!お願い!これを耐えきれば、ジェイソンに勝てるんだから!次回、プロデューサー死す!デュエルスタンバイ!」
ちひろ『酔ってるんです!?』
ちひろ『……ほら、取ってきましたよ!使いますよセーター!』ジェイソン…マザーイズトーキントゥユー…
P「行けぇぇぇ!!っあぁぁぁぁ!!!罠踏んで死んだぁぁぁぁ!!!」
ちひろ『ええぇぇぇ!?なんでこんなとこに罠置いてあるんですかぁ!!っていうかせっかくいけそうだったのに踏まないでくださいよもー!』
桃華(……Pちゃまとちひろさんがどんな感じで遊んでいるのか気になって、帰ったフリをして、Pちゃまに見つからないように隠れていたんですけれど、Pちゃま、とても楽しそうですわね……あんな楽しそうなPちゃま、見たことありませんわ……)
P「千川さーん、回復薬分けてくださいよぉぉぉ!!」
ちひろ『あーら、美しいちひろ様、このみすぼらしい私に回復薬を恵んでください、でしょう?』
P「そんなん言うくらいならヒューズ前の罠踏んで解除して死んだるわ!」カチャッ アーッ!
ちひろ『あっ、こいつホントにやりやがった!』
桃華「(……帰りましょう)」クルッ
ドンッ
桃華「きゃっ……いたた、な、なんです……の……」
???「」ギラッ
「きゃ、きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
P「!!! 桃華!?」
ちひろ『えっ、なんですか今の!?桃華ちゃんの声に聞こえましたけど!?』
P「桃華ぁぁぁぁ!!」ダダダッ
P「桃華!!大丈夫か!?」
桃華「ぷ、Pちゃま……」
P「怪我は!?なんともないか……って、あ」
常務「……お疲れ様」
常務「で、キミと千川君はこんな時間までネット越しにゲームをしていて、櫻井も一緒に残っていたというわけか……」
Pちひろ「『す、すみません……』」
桃華「ごめんなさい……」
常務「……明日も仕事だろう、早く帰りたまえ。プロデューサー、キミは必ず櫻井を寮まで送っていくように。こんな時間まで小学生を遊ばせておくんじゃあない」
P「はい……」
桃華「あ、あのっ……」
P「では常務、私は櫻井さんを送っていきますのでこれで失礼します。申し訳ありませんでした」
常務「あぁ」
桃華「あ、あの……Pちゃま……」
P「……桃華、なんでこんな時間まで事務所に残ってたんだ?」
桃華「ご、ごめんなさいっ……」
P「……もし常務に見つからなかったら1人で帰るつもりだったのか?」
桃華「それは、そのっ……」
P「……頼むから、危ないことしないでくれ。桃華に何かあったら俺は……」
桃華「は、はい……」
P「……はぁ~!もうほんっとびっくりしたぁ!!桃華の叫び声が聞こえたときは生きた心地がしなかったぞ!もー!!」ギューッ!!
桃華「ぷ、Pちゃま……うぅ……うわーーーん!!ごめんなさーーーい!!!」
ちひろ『(あの2人完全に私のこと忘れてますよね)』
P「はぁ!?千川にヤキモチを焼いて、事務所に残ってたぁ!?」
桃華「スンッスンッ」コクッ
P「ぷっ……あっはっはっはっはっはっはっは!!!!」
桃華「!?」
P「バカだなぁ、千川とはほんとに何もないって。千川の友達が少ないから俺が遊んであげてるだけで」
ちひろ『貴様っ』
P「……っていうのは半分冗談で、俺も友達あんまいないし、お互い時間の調整が付きやすいからたまーにこうして遊んでストレス解消してるだけだよ。こんなんでも一応苦楽を共にした同期だしな」
桃華「本当……ですの……?」
ちひろ『そうですよー。だいたい、Pさんが桃華ちゃんのこと大好きなのは桃華ちゃんだって知ってるでしょう?』
P「ちょっ、おまっ」
桃華「それは、まぁ……えへへ」
P「」キュン
P「ちひろさん寮には桃華を帰したって言っておいてください俺はこれから桃華と行く所があるので」キリッ
ちひろ『おいこら待て貴様どこへ行くつもりだガチで通報しますよこのやろう』
後日談
晶葉「できたぞ!『25日の給料日』だ!」
仁奈「すげー!文香お姉さんの『ちひろお姉さん』つえー!」
文香「ふふっ、おちん◯んいっぱい出してくださいね……?」
幸子「フフーン、みくさんが追われてるうちに、このカワイイボクが『ちひろさん』の預金口座をハッキングしにいっちゃいましょうかねぇ!」
みく「なんでみくばっか狙うのにゃあ!ほら!さっさとロリコン用の罠を仕掛けにいくにゃあ!」
P「ロリコン用の罠ってそんなん誰がかかるんだよ」
文香「えっ」
幸子「えっ」
みく「えっ」
仁奈「えっ」
P「えっ?」
ちひろ「私の人権ってなんでしょうね……いえ、いいんですよ、出演料をプロデューサーさんからたっぷりもぎ取るので……」
桃華「あの、ちひろさん」
ちひろ「あっ、桃華ちゃん、見てください……『25日の給料日』ですって……桃華ちゃんもいっぱい遊ぶといいですよ……」
桃華「この前のこと、ごめんなさい。反省しています」
ちひろ「えっ、いやいや別にいいんですよそんなの!誰かさんと違って真面目ですねぇ桃華ちゃんは」
桃華「……私、負けませんからねっ」
ちひろ「えっ」
桃華「Pちゃまーっ!」
オアッ モモカ、アブナイダロ! スキッ!
ヤッパリ ロリコンニャ
ロリコンデゴゼーマス
ちひろ「(う、うーん、本当にあのロリコンとは何もないんですけど……まぁ面白いことになりそうだしいっか)」
おわり
13日の金曜日だったので書きました(1日遅れ)
HTML依頼出してきます
あ、夏にPS4でも13日の金曜日のゲームが出るらしいので、興味を持ってくれた方はやってみてください
それでは
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