柳瀬美由紀「お兄ちゃんとお姉ちゃんたち」 (14)
杏「美由紀と」美由紀「杏お姉ちゃん」
杏「美由紀と」美由紀「杏お姉ちゃん」 - SSまとめ速報
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モバP「おはようございまーす」
ちひろ「おはようございます♪」
杏「おはよー」グテー
モバP「杏がこんなに早くいるなんて珍しいな、朝から仕事入ってたっけ?」
杏「いや別にー、なんとなーく早く来たかっただけだよ」ダラー
モバP「ほーん」
杏「それよりもプロデューサーが来るのが遅いんじゃない?」
モバP「まぁ確かにいつもよりは遅いな」
杏「でしょ? 杏は正しかった」
モバP「なんだろう、別に悔しくないな」
ちひろ「プロデューサーさん、口だけじゃなく手も動かしてください」
モバP「すいません……ほら、杏のせいで怒られただろ」
杏「どう考えてもプロデューサーが仕事をしてないのが悪いと思うよ」
モバP「うっ……」
モバP「ところでさ、最近美由紀とどうだ?」
杏「話題の変え方ヘタ過ぎない?」
杏「まぁボチボチかなー……最初のころに比べて懐いてるし」
モバP「そっかそっか、それなら杏と相部屋にしてよかったわ」
モバP「なんだかんだ言って14歳だし、寂しくなることもあるだろうしな」
杏「杏は17歳なんだけどね」
モバP「確かにそうだけど、信頼してるんだぞ?」カタカタ
杏「信頼より休みちょーだい」
モバP「まぁ考えとく」カタカタ
…………
……
モバ「そういえばちひろさん、確か今日ですよね?」
ちひろ「はい、そうですね」
ちひろ「今日はどんなのでしょうか、楽しみですね♪」
杏「何の話?」
モバP「まぁ楽しみにしとけ、ちょっとおもしろいものが見れるし」
杏「ふーん」
ガチャ
美由紀「おはようございまーす!」
モバP「おう、おはよう美由紀」
ちひろ「美由紀ちゃん、おはようございます。今日も元気いっぱいですね」
杏「美由紀はいつも元気いっぱいだからね」ドヤッ
モバP「なんでお前がドヤ顔するんだよ……」
杏「え? 杏の嫁だからだよ」
美由紀「もう!杏ちゃん、お弁当忘れてたよ」
杏「あれ? 忘れてたっけ、ありがと」
杏「ほら、杏用のお弁当も作って持ってきてくれるんだし嫁じゃん」ドヤァ
モバP「いや忘れたらダメだろ」
美由紀「はい、Pさんのお弁当」
モバP「ありがとな美由紀」ナデナデ
杏「え? プロデューサーっていつも美由紀に弁当作ってもらってるわけ?」
モバP「ん? いつもってわけじゃないがたまに作ってもらってるぞ。たしか、俺以外にもちひろさんにも作ってるはずだぞ」
杏「美由紀、そうなの?」
美由紀「うん、そうでもしないと二人共お昼ご飯がコンビニのお弁当や栄養ドリンクですましちゃうもん」
杏「14歳の娘に心配される大人ってどうよ……」
モバP「だってねぇ……?」
ちひろ「お弁当作ってる暇とか無いですもんね……」
杏「うわー……杏が言うのもなんだけどちゃんと休みとりなよ?」
モバP「まさか、杏から心配される日が来るとは思わなかった」
杏「そう言われるとイラっとするね……。そういえば、さっき言ってたことって弁当のこと?」
モバP「それもあるけど、それとは別にもあるんだ」
杏「なんなのさ」
モバP「ちひろさん、いいですか?」
ちひろ「もちろん、いいですよ」
モバP「おーい、美由紀ちょっとこっち来てくれ」チョイチョイ
美由紀「なぁに?」トテトテ
モバP「ここに座って(膝ポンポン)」
美由紀「え? 杏ちゃんいるけどいいの?」
モバP「ああ、ちひろさんの許可ももらったしいいぞ。呼び方も問題ない」
美由紀「やったー!」
杏「(ちひろさん、何が始まるの)」
ちひろ「(見てのお楽しみですよ)」
美由紀「お兄ちゃん、頭撫でてー」
杏「!!?」
モバP「おう、いいぞー」ワシャワシャ
美由紀「もう、そんなに強く撫でたら髪がボサボサになっちゃうよー」
杏「(ちひろさん、あれどういうことなの!?)」
ちひろ「(見ての通りですよ)」
杏「(いやいや見ての通りって言われてもわかんないよ!?)」
ちひろ「(うふふ、そろそろ私もまじってきましょうか)」
杏「!!?」
ちひろ「美由紀ちゃん、こっちにも来てくださいね(膝ポンポン)」
美由紀「わーい」
モバP「美由紀、俺を見捨てるのか……?」
ちひろ「Pさん、許可したんですから私にも美由紀ちゃんを膝の上に乗せてなでなでさせてくださいよ」
モバP「……仕方ないですね」
ちひろ「はい、美由紀ちゃんどうぞ」
美由紀「じゃあ座らせてもらうね、ちひろお姉ちゃん」
杏「!!?」
美由紀「ちひろお姉ちゃんの膝はお兄ちゃんと違ってふかふかしてて好き」
ちひろ「あら、ありがとう美由紀ちゃん」ナデナデ
杏「プロデューサー! これどういうことなの!? ちひろさんってあんなキャラだったっけ!?」
モバP「見ての通りだよ、ちひろさんも見ての通りのキャラだよ」
杏「見ての通りって言われても……杏、混乱してきたよ……」
モバP「杏のこの顔が見たかったんだよな」
杏(状況を整理すると……まず、美由紀がプロデューサーのことをお兄ちゃんと呼んで、ちひろさんのことをちひろお姉ちゃんと呼んでいる)
杏(そしていつもならプロデューサーが膝の上にアイドルを乗せると注意してくるはずのちひろさんが注意をしていない……
杏(それどころかちひろさんが膝の上に乗せている)
杏「説明を要求する!」
モバP「そう言われてもなぁ……美由紀が俺のこと『お兄ちゃんみたいだなー』って言ってたから『呼んでいいぞ』って言ったんだよ」
杏「どうせ、その現場をちひろさんに聞かれてしまったんでしょ?」
モバP「よくわかったな。」
杏「大体予想できるからね、そのあとは?」
モバP「その後は、ちひろさんに蔑まれるような目で見られたから咄嗟に『ちひろさんのことはどう思う』って聞いたら『お姉ちゃんみたい』って言ったところが始まりだ」
杏「そこからちひろさんがあんなにデレデレになるなんて想像できないよ」
モバP「まぁ確かにな……」
ちひろ「失礼な! 私だって人間なんですよ? 普段から他のアイドルたちを撫でたいと思ってるんですよ!」
モバP「本音ぶちまけちゃってるよ、この人」
杏「じゃあ、杏のこともなでたいと思ってるの?」
ちひろ「当たり前じゃないですか! 杏ちゃんも膝の上に来ます?」
杏「杏はいいよ……美由紀を撫でてあげて」
美由紀「えー……杏ちゃんも来なよ、ちひろお姉ちゃんの膝の上で撫でられるの気持ちいいんだよ」
杏「そうは言っても恥ずかしいしなぁ」
モバP「杏、俺の膝の上は空いてるぞ」
杏「プロデューサーの固い膝の上は遠慮しとくよ」
モバP「ひどい!」
美由紀「じゃあ、みゆきが杏ちゃんの膝の上座るー!」ピョン
ちひろ「あっ……」
モバP「うわ……ちひろさんがすっごい寂しそうな顔してる」
モバP「写真撮っとこ」パシャパシャ
美由紀「杏ちゃんの膝かーして♪」
杏「ダメ」
美由紀「えーなんで?」
杏「いや、部屋でいつも膝枕してるじゃん……」
モバP「えっ、そうなの?」
ちひろ「ずるいですよ!」
杏「ズルいって言われてもさ……」
美由紀「部屋は部屋だよ! 今がいいのー」
杏「んー……しょうがないなぁ」
杏「ほれ」ポンポン
美由紀「わーい」ポスン
美由紀「やっぱり杏ちゃんの膝が一番だなー」
杏「だってさ」ドヤァ
ちひろ「ぐぬぬ……」
杏「なんでちひろさんの方が悔しがってるのさ」
モバP「ちひろさんはアイドルが好きだからな」
杏「プロデューサーは?」
モバP「もちろん大好きだぞ」
モバP「みんなかわいいし」
杏「ふーん……」
モバP「なんか素っ気なくない?」
杏「気のせいだよ、気のせい」
美由紀「…………」ウトウト
杏「美由紀、眠いの?」
美由紀「うん…………」ウトウト
杏「寝てもいいよ」
美由紀「そうするー……」ウトウト
美由紀「すー……すー……」
ちひろ「寝ちゃいましたね」パシャパシャ
モバP「ですね」パシャパシャ
杏「こらこら、自然に写真撮らない」
モバP「えーかわいいから許して」パシャパシャ
杏「ダーメ、しゅうりょー」
モバP「えー」
杏「起きちゃうじゃん」
杏「ここ最近忙しくて疲れてるんだし、ゆっくり寝かせてあげてよ」
モバP「うっ……たしかにこの時間に眠りに落ちるてると考えたら起こしたくないな」
ちひろ「そうですね……」
モバP「仕方ない、仕事するかー」
ちひろ「仕方ないとは何ですか」
モバP「冗談ですよ」
モバP「杏ー、昼ぐらいには美由紀起こしてやれよ」
杏「んー……わかった」
杏「ふわぁ……杏もなんだか眠くなってきちゃったな」
美由紀「すー……すー……」
杏「……」ウトウト
…………
……
モバP「杏ー、そろそろ……って寝てるし」
杏「すー……すー……」
ちひろ「どうします?」
モバP「んー……もう少し寝かしときましょうか」
モバP「幸いレッスンまでまだ時間ありますし」
美由紀「むにゃ……むにゃ……」
杏「すー……すー……」
‐おわり-
以上で終わりになります。
美由紀ちゃんにお兄ちゃんやお姉ちゃんと呼ばせたかったので勢いで書きました。
妹に欲しかった……
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